説明

液体噴射装置

【課題】液体噴射時にエンコーダーに飛散する液体の除去を効率的に行うインクジェット式記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット式記録装置100は、搬送される媒体に液体を噴射する記録ヘッド182と、媒体を搬送する搬送部140と、搬送部140を駆動する搬送モーター145と、搬送モーター145から搬送部140までの駆動経路の途中に配置されたエンコーダー143と、を備え、エンコーダー143に、洗浄液を含んだ洗浄部材502を接触させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を噴射する液体噴射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピューター上で作成された画像を印刷するプリンターとして、液状のインクを記録ヘッドと呼ばれるインク吐出部から用紙に向けて吐出し、用紙上に画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。
インクジェット記録装置のうち、記録ヘッドを被記憶媒体の送り方向と垂直な方向に走査させて1ライン毎に画像を記録する、いわゆるシリアル型のインクジェット記録装置には記録ヘッドが着脱自在に搭載され、被記録媒体の表面に沿って走査されるキャリッジを備えている。
【0003】
このようなキャリッジを走査させるためには、キャリッジの現在の位置を検出し、また移動する距離を制御する必要がある。キャリッジの位置を検出するための一方法として、走査方向の位置を検出するためのセンサーであるエンコーダーを利用する方法がある。
このエンコーダーには、磁気的方法で位置を表示するものや、光学的方法で位置を表示するものなどがある。光学的方法とはエンコーダーの表面に貼付されたフィルム上に所定間隔の目盛りを設け、キャリッジに搭載されたエンコーダー解読部で目盛りを光学的に読み取り、キャリッジが通過した目盛りをカウントして位置を認識する方法である。
【0004】
このようなインクジェット記録装置では、インクが吐出口から被記録媒体に向けて吐出される際、またはインクが被記録媒体に着弾する際に、霧状の微細なインクが空気中に浮遊することがある。この浮遊したインクは、被記録媒体やインクジェット記録装置の各部に付着し、それらを不要に汚してしまう。当然、浮遊したインクは、エンコーダーに付着することもあり、エンコーダーに設けられた目盛りを読み取ることができなくなるおそれがあり、下記特許文献1に示すように、スポンジと洗浄ヘッド等の洗浄手段を備えて、リニアエンコーダーを洗浄する記録装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−179961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の記録装置では、リニアエンコーダーをスポンジで拭いているが、スポンジはリニアエンコーダーと常に接触状態である為、長期間使用するとスポンジが劣化してしまい、吸収力の低下・拭き取り力が低下してしまうという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0008】
[適用例1]
本適用例にかかる液体噴射装置は、搬送される媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部を駆動する駆動源と、前記駆動源から前記搬送部までの駆動経路の途中に配置されたロータリーエンコーダーと、を備えた液体噴射装置であって、前記ロータリーエンコーダーに、洗浄液を含んだ洗浄部材を接触させることを特徴とする。
【0009】
本適用例によれば、ロータリーエンコーダーと洗浄部材とを接触させることで、液体噴射ヘッドから噴射され、ロータリーエンコーダーに付着した液体を除去できる。
【0010】
[適用例2]
上記適用例にかかる液体噴射装置において、前記洗浄部材は、前記ロータリーエンコーダーに対して移動して接離することが好ましい。
【0011】
本適用例によれば、離間した状態では洗浄部材は非接触状態であるため、接触による劣化が生じないことから、洗浄部材を効率的に使用できる。
【0012】
[適用例3]
上記適用例にかかる液体噴射装置において、前記洗浄部材は、前記媒体を搬送中は前記ロータリーエンコーダーから離間していることが好ましい。
【0013】
本適用例によれば、媒体搬送時は洗浄部材をロータリーエンコーダーから離間する為、洗浄部材は非接触状態で劣化しないことから、媒体搬送時の洗浄部材の劣化を回避できる。
【0014】
[適用例4]
上記適用例にかかる液体噴射装置において、前記洗浄部材は、前記媒体の搬送を終了した後に、前記ロータリーエンコーダーと当接することが好ましい。
【0015】
本適用例によれば、媒体を搬送中に付着した液体を媒体搬送後に除去できる。
【0016】
[適用例5]
上記適用例にかかる液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドから前記媒体の外部に噴射するフラッシング回数を記憶し、前記フラッシング回数に応じて前記洗浄部材を前記ロータリーエンコーダーに接離させ、前記洗浄部材を前記ロータリーエンコーダーに当接させるときの前記フラッシング回数は、前記洗浄部材を前記ロータリーエンコーダーから離間させるときの前記フラッシング回数より多いことが好ましい。
【0017】
本適用例によれば、フラッシングの回数が多いほど液体はロータリーエンコーダーに付着しやすくなるが、洗浄部材をロータリーエンコーダーに当接させ、付着した液体を除去する機会が増えるため、フラッシング回数に応じた効率的な洗浄ができる。
【0018】
[適用例6]
上記適用例にかかる液体噴射装置において、前記フラッシング回数が多いとき、前記洗浄液を前記ロータリーエンコーダーに接触させた状態での前記駆動源の回転速度を、前記媒体を搬送しているときの前記駆動源の回転速度より遅くすることが好ましい。
【0019】
本適用例によれば、駆動源の回転速度を媒体搬送時の回転速度より遅くすることで、洗浄部材がロータリーエンコーダーに接している時間が長くなり、付着した液体を除去しやすくなる。従って、回転速度を遅くすることにより、液体の除去を促進できる。
【0020】
[適用例7]
上記適用例にかかる液体噴射装置において、前記フラッシング回数が多いとき、前記洗浄液を前記ロータリーエンコーダーに接触させた状態での前記駆動源の回転回数を、前記媒体を搬送しているときの前記駆動源の回転回数より多くすることが好ましい。
【0021】
本適用例によれば、フラッシングの回数が多いほど液体はロータリーエンコーダーに付着しやすくなる為、駆動源の回転回数を媒体搬送時の回転回数より多くすることで、洗浄部材がロータリーエンコーダーに接している時間が長くなる事となり、それによって付着した液体を除去しやすくなる。従って、回転回数が調整出来てロータリーエンコーダーに接触する時間も長くなる為、細かいミストも除去できる。
【0022】
[適用例8]
上記適用例にかかる液体噴射装置において、前記ロータリーエンコーダーからは離間した状態で前記洗浄液を貯留する貯留部を備え、前記洗浄部材は前記貯留部に挿入されて前記洗浄液と接することが好ましい。
【0023】
本適用例によれば、洗浄部材を介して洗浄液が供給されるため、ロータリーエンコーダーが回転よる洗浄液の飛散を抑制できることから、周辺への洗浄液の飛散を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】インクジェット式記録装置の内部構造を示す斜視図。
【図2】インクジェット式記録装置のロータリースケール付近を拡大した図。
【図3】クリーニングを説明する図。
【図4】移動装置の正面図。
【図5】移動装置の側面図。
【図6】クリーニングの処理の流れを示すフローチャート。
【図7】ミスト発生の特性を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、インクジェットプリンターのようなインクジェット式記録装置100について図面を参照して説明する。
【0026】
(実施形態)
図1は、実施形態に係るインクジェット式記録装置100の内部構造を概観する斜視図である。同図に示すように、このインクジェット式記録装置100は、全体の台座となる下ケース110上に搭載されたフレーム112の周囲に形成される。
【0027】
フレーム112の後方には、媒体としての記録用紙190を装填するペーパーサポート120が装着される。この図ではフレーム112に隠れるが、ペーパーサポート120の下方には、ペーパーサポート120に装填された記録用紙190を1枚ずつ取り込む給送部(図示は略す。)が配置される。
【0028】
フレーム112の前方には、搬送部140、プラテン150、排出部160および排出トレイ170が順次配置される。従って、このインクジェット式記録装置100においてペーパーサポート120に装填された記録用紙190は、これら給送部、搬送部140および排出部160により順次搬送されて、排出トレイ170上に排出される。
【0029】
一方、プラテン150の上方には、キャリッジ180が配置される。キャリッジ180は、フレーム112の前面に水平に配置されたガイド軸181に案内されて、プラテン150上を、記録用紙190の搬送方向と直交する方向に往復移動する。
【0030】
キャリッジ180は、フレーム112の前面に掛けわたされたタイミングベルト183に牽引されて往復移動する。従って、前記した給送部、搬送部140および排出部160による記録用紙190の搬送とキャリッジ180の往復移動と組み合わせることにより、キャリッジ180に記録用紙190の上面を全面にわたって走査させることができる。なお、キャリッジ180の移動量は、フレーム112の前面にガイド軸181と平行に張り渡されたリニアスケール185を利用して制御される。
【0031】
更に、キャリッジ180は、上面のカバー184の下にはインクを収容したインクカートリッジが収容される。また、キャリッジ180の下面にはインクを吐出する記録ヘッド182が装着される。従って、このインクジェット式記録装置100では、記録用紙190の任意の領域に向かってインクを吐出して、記録用紙190上に画像を形成できる。
また、キャリッジ180が往復移動する一方の側のプラテン150上には、フラッシングボックス151が設置されている。記録ヘッド182は、所定のタイミングでフラッシングボックス151上にフラッシングを行い、フラッシング回数(Fn)は記憶されるように構成されている。
【0032】
図2は、図1における図上左側のフレーム112の外側を異なる視点から拡大して示す斜視図である。同図に示すように、フレーム112の外側下方には、搬送部140を駆動する駆動源である搬送モーター145が配置される。この搬送モーター145は、DCブラシレスモーターであり、所定の駆動系(図示は略す)により制御される。
【0033】
搬送モーター145は、一方の輪列(図示は略す)を介して搬送部140の搬送駆動ローラー(図示は略す)を回転駆動する。また、搬送モーター145は、他方の輪列(図示は略す)を介して、ロータリースケール141も回転駆動する。従って、ロータリースケール141は、搬送モーター145の回転量に応じて、搬送駆動ローラーと共に回転する。ロータリースケール141は、その円形の側面に径方向に形成された目盛り142を有する。
【0034】
また、フレーム112の側面には、ロータリースケール141が回転した場合に通過する目盛り142を計数するエンコーダー143が固定される。従って、エンコーダー143による計数結果から、搬送モーター145の回転量を検出できる。
【0035】
尚、ロータリースケール141は、搬送駆動ローラーに回転を伝達する輪列を介して回転駆動される。従って、輪列のバックラッシュ等により搬送駆動ローラーに生じた回転量の誤差は、ロータリースケール141にも共通に現れる。これにより、エンコーダー143の出力するパルス信号に基づいて搬送モーター145を制御することにより、輪列を含む被駆動系において生じた誤差も併せて補償される。
【0036】
また、図2では下ケース110に隠れているが、ロータリースケール141の下ケース110側に、ロータリースケール141の目盛り142(図3参照)近傍をクリーニングするためのクリーニング部500が固定されている。このクリーニングは、ロータリースケール141の目盛り近傍にフラッシングの際に付着するミストを除去するために行われる。
このクリーニング部500は、クリーニングを説明する図3に示すように、洗浄部材502がロータリースケール141の目盛り142近傍の両面を挟むことでクリーニングを行う。
本実施形態では、洗浄部材502はケバが立たないワイプ材を採用するが、これに限定されない。また、洗浄部材502は、洗浄水タンク501から洗浄液である水分が供給されるように構成されている。
【0037】
図4および図5は、クリーニング部500の移動を示す図である。図4はロータリースケール141の平面方向から見た図であり、図5はロータリースケール141の側面方向から見た図である。
クリーニング部500は、一方向に往復移動させる移動装置600の移動体に固定されている。本実施形態では、移動装置600は、正逆自在に回転するピニオン部602と、移動体としてピニオン部602の回転を直線移動に変換して移動するラック部604と、で構成されるラックアンドピニオン機構を採用するが、この機構に限定されるものではなく、クランク機構や圧縮空気によるシリンダー機構を採用しても良い。
【0038】
また、移動装置600は、移動体の往復移動を案内する案内部605を備える。尚、往復移動は、ロータリースケール141の回転軸方向に接離するように移動する。即ち、図4は、移動体が一方の側にあって、洗浄部材502とロータリースケール141とが離間して非接触な状態を示す。また、図5は、移動体が他方の側にあって、洗浄部材502とロータリースケール141と接触した状態、即ちクリーニング状態を示す。尚、記録用紙190が搬送されている間は、洗浄部材502は、ロータリースケール141から離間し、記録用紙190の搬送が終了した後に、ロータリースケール141と当接するように構成されている。
【0039】
図6は、クリーニング部500によるクリーニングの処理を示すフローチャートである。本実施形態では、インクジェット式記録装置100は、図示を略した制御部を備え、この制御部が備えるROM等の記憶素子にクリーニングを行うプログラムが書き込まれている。
このプログラムは、インクジェット式記録装置100が印刷を行う際に呼び出され、最初に、制御部は印刷処理を実行する(ステップS600)。
次に、制御部は、フラッシングの吐出回数(Fn)を取得し(ステップS601)、Fnが所定の回数を越えたか、否かを判定する(ステップS602)。
ここで、Fnが所定の回数を越えたと判定した場合(ステップS602でYes)、ステップS607に進みクリーニングを行う。
他方で、Fnが所定の回数を越えていないと判定した場合(ステップS602でNo)、制御部は、前回のクリーニングからの経過時間を取得する(ステップS603)。尚、本実施形態では、洗浄部材502がロータリースケール141に当接させるときのFnは、洗浄部材502がロータリースケール141から離間するときのFnよりも多くなるように設定されている。
ここで、経過時間が所定の時間(例えば、24時間)を越えるか、否かを判定する(ステップS604)。
【0040】
ここで、前回のクリーニングから所定の時間が経過していると判定した場合(ステップS604でYes)、ステップS607に進みクリーニングを行う。
他方で、前回のクリーニングから所定の時間が経過していないと判定した場合(ステップS604でNo)、制御部はミスト評価値(Fm)を取得する(ステップS605)。
本実施形態では、Fmは下記の計算式(式1)で評価する。尚、T1、T2およびT3の単位は、大中小共に時間を採用する。
Fm=1×T1小+2×T1中+3×T1大+1×T2小+2×T2中+4×T2大+2×T3小+3×T3中+5×T3大・・・・(式1)
ここで、図7は、VSD1、VSD2およびVSD3等の印字モードと、ヘッドから印刷面の高さ(PG)とにおけるミスト発生の特性を示す。
【0041】
図6に戻り、制御部はFmが所定の値(例えば、2.0)を越えているか、否かを判定する(ステップS606)。
ここで、Fmが所定の値を越えていると判定した場合(ステップS606でYes)、ステップS607に進みクリーニングを行う。
他方で、Fmが所定の値を越えていないと判定した場合(ステップS606でNo)、一連の処理を終了する。
ステップS607では、ロータリースケール141のクリーニングを行う。即ち、移動装置600の移動体がロータリースケール141方向に移動することにより、洗浄部材502がロータリースケール141を挟み込み、クリーニングが実行される。この際、制御部は、ロータリースケール141の回転速度を高速および低速の何れかに変化させても良い。
以上の処理により、ロータリースケール141の目盛り142近傍に付着するミストは、所定のタイミングでクリーニングされることで除去される。従って、目盛り142近傍に付着したミストによるエンコーダー143の誤検出を防ぎ、駆動系の位置ずれが原因で生じる印刷不良を抑制できる。また、洗浄部材502は、ロータリースケール141のクリーニング時のみ接触し、非クリーニング時には非接触状態に遷移するため、洗浄部材502および洗浄水の消耗を低減できる。
【0042】
また、以上のような手法を実施する装置は、単独の装置によって実現される場合もあれば、複数の装置を組み合わせることによって実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。
例えば、ロータリースケール141と洗浄部材502とが離間した状態で洗浄水を貯留する貯留部を備え、洗浄部材502は貯留部に挿入されて洗浄水と接しても良い。
【符号の説明】
【0043】
100…インクジェット式記録装置、110…下ケース、112…フレーム、120…ペーパーサポート、140…搬送部、141…ロータリースケール、143…エンコーダー、145…搬送モーター、150…プラテン、151…フラッシングボックス、160…排出部、170…排出トレイ、180…キャリッジ、181…ガイド軸、182…記録ヘッド、183…タイミングベルト、184…カバー、185…リニアスケール、190…記録用紙、500…クリーニング部、501…洗浄水タンク、502…洗浄部材、600…移動装置、602…ピニオン部、604…ラック部、605…案内部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送される媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部を駆動する駆動源と、前記駆動源から前記搬送部までの駆動経路の途中に配置されたロータリーエンコーダーと、を備えた液体噴射装置であって、
前記ロータリーエンコーダーに、洗浄液を含んだ洗浄部材を接触させることを特徴とする液体噴射装置。
【請求項2】
前記洗浄部材は、前記ロータリーエンコーダーに対して移動して接離することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
【請求項3】
前記洗浄部材は、前記媒体を搬送中は前記ロータリーエンコーダーから離間していることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
【請求項4】
前記洗浄部材は、前記媒体の搬送を終了した後に、前記ロータリーエンコーダーと当接することを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
【請求項5】
前記液体噴射ヘッドから前記媒体の外部に噴射するフラッシング回数を記憶し、前記フラッシング回数に応じて前記洗浄部材を前記ロータリーエンコーダーに接離させ、前記洗浄部材を前記ロータリーエンコーダーに当接させるときの前記フラッシング回数は、前記洗浄部材を前記ロータリーエンコーダーから離間させるときの前記フラッシング回数より多いことを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
【請求項6】
前記フラッシング回数が多いとき、前記洗浄液を前記ロータリーエンコーダーに接触させた状態での前記駆動源の回転速度を、前記媒体を搬送しているときの前記駆動源の回転速度より遅くすることを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
【請求項7】
前記フラッシング回数が多いとき、前記洗浄液を前記ロータリーエンコーダーに接触させた状態での前記駆動源の回転回数を、前記媒体を搬送しているときの前記駆動源の回転回数より多くすることを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
【請求項8】
前記ロータリーエンコーダーからは離間した状態で前記洗浄液を貯留する貯留部を備え、
前記洗浄部材は前記貯留部に挿入されて前記洗浄液と接することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−143979(P2012−143979A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−4594(P2011−4594)
【出願日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】