説明

液体定量注出デバイス

本発明は、駆動手段(93)と、容器(4)から排出口(85)まで続く液体ダクト(69)および液体にダクト(69)を通過させるための手段(6)を備える定量注出デバイス(3)を有する容器(4)を支持するための手段と、駆動手段(93)に接続され、液体にダクト(69)を通過させるための手段(6)を作動するように定量注出デバイス(3)に着脱可能に接続可能な連結手段(521)とを備える液体定量注出装置のベースステーション(5)であって、容器(4)を支持するための手段および定量注出デバイス(3)は、ホルダ(551)を備え、連結手段(521)が、定量注出デバイス(3)に接続するためにホルダ(551)の方へ移動可能であり、定量注出デバイス(3)から切り離された後、ホルダ(551)から離れる方向に移動可能であることを特徴とする、ベースステーションに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を定量注出するためのデバイスおよびシステムに関する。特に、本発明は、食物液体を計量し、任意に、この食物液体を希釈液と混合することによって、飲料または他の液体食品の調製および送出に関する。本発明は、飲料が発泡飲料、温かい飲料、または冷たい飲料にかかわらず、送出される量が多い場合でも、衛生的に容易かつ迅速に液体濃縮物および水から飲料を送出する際に応用される。
【背景技術】
【0002】
従来の飲料ディスペンサにおいて、飲料は、リザーバに収容された液体濃縮物や粉末から還元される。液体濃縮物または粉末は、計量された後、パイプ、ポンプ、および混合ボウルを通りながらディスペンサ内で、一般に、温水または冷水の希釈液と混合される。混合は、一般に、チャンバ内に収容された機械攪拌器によって行われる。したがって、従来、これらの飲料を調製するには、食品と接触状態にある部品を常に清潔に保ち、汚染や細菌の増殖の危険性を回避するために、メンテナンスや洗浄を行う回数が非常に多くなる。これらの機械はまた、オペレータの側に多大な投資をかけることになる。そして、これらの機械は、温かい飲料、冷たい飲料、発泡飲料、または非発泡飲料が選択できるということが最新の傾向であるにも関わらず、送出される飲料の選択肢の点で多様性に欠ける。
【0003】
国際公開第2006/005401号には、ベース液体を計量し、このベース液体を希釈液と混合して、食品を調製するためのデバイスであって、液体を収容する容器に接続可能であり、液体計量ダクトを通る液体の量を計量するように構成された液体ポンプと、希釈液ダクト付きの希釈液入口と、液体と希釈液とを混合するための混合チャンバとを備え、希釈液流が混合チャンバの前または混合チャンバで液体流と交わるように、希釈液ダクトが液体計量ダクトに対して相対的に位置付けられるデバイスが開示されている。好ましい構成において、計量デバイスは、適切な接続手段によって容器に接続されたキャップの形態のものであり、駆動手段および相補的な連結手段を有するベースステーションのドッキングパネルへの連結を可能にする連結手段を有する。国際公開第2006/005401号のデバイスにより、計量後に正確に液体と希釈液とを混合するための改良された解決策が提供されている。希釈液の固有速度と、ダクトの合流とにより、流体の剪断および混合チャンバでの流体の混合が高められる。
【0004】
国際公開第2006/005401号のデバイスにより、従来のシステムと比較して衛生的に保ちやすい小型の飲料定量注出システムを実現しているが、このデバイスの場合、ベースステーションを手作業でドッキングパネルに差し込めるように、容器に取り付けられ、重量がありうるキャップデバイスをベースステーションへ動かす必要がある。容器の動きを最小限に抑えるシステムにおいて、より大型の液体容器が使用されうる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、駆動手段と、容器から排出口まで続く液体ダクトおよび液体にダクトを通過させるための液体ポンプを備える定量注出デバイスを有する容器を支持するための手段と、駆動手段に接続され、液体にダクトを通過させるための液体ポンプを作動するように定量注出デバイスに着脱可能に接続可能な連結手段と、を備える液体定量注出装置のベースドッキングステーションであって、定量注出デバイスを有する容器を支持するためのベースドッキングステーション手段が、ホルダであり、連結手段が、定量注出デバイスに接続するためにホルダの方へ移動可能であり、定量注出デバイスから切り離された後、ホルダから離れる方向に移動可能であることを特徴とする、ベースドッキングステーションに関する。
【0006】
ベースステーションの連結手段は、例えば、固定ホルダに近付いたり離れたりする方向に引出しを移動可能な電動または手動駆動手段によって駆動可能な上記引出しにより支持されうる。引出しは、ガイドレール間を移動するように配設されてもよい。定量注出デバイスの連結手段は、例えば、定量注出デバイスのポンプを回転駆動するための伸縮式の構成を有する電気モータに接続された伸張可能な駆動シャフトに装着される。駆動シャフトは、引出しを通過するが、引出しと駆動関係にはない。引出しは、ポンプ駆動手段に対して近付いたり離れたりする方向に移動できるように、継手機構、例えば、膝継手機構によって電動または手動駆動手段に接合されうる。このような継手機構は、引出しの移動方向に対して垂直方向に、駆動手段によって駆動される駆動シャフトを備えうる。あるいは、引出しは、駆動手段に接続されたピストンによって駆動されうる。
【0007】
好ましい実施形態において、定量注出デバイスは、定量注出される液体を計量するためのデバイスとして作用する。このようなデバイスは、液体の分割量を測定し、液体に液体ダクトを通過させるための手段として作用する液体ポンプを備えてもよい。ポンプは、広範囲の粘性の液体、特に、1〜5000センチポアズの液体を搬送可能な任意のポンプであってもよい。ポンプは、ギアポンプ、蠕動ポンプ、あるいは、ピストンポンプであってもよい。
【0008】
定量注出デバイスは、本発明のベースステーションの手段によって制御されるように意図されたものである。液体ポンプを作動するための駆動手段を与える定量注出デバイスをベースステーションに接続するように、連結手段が設けられ構成される。ポンプを駆動する機能から定量注出デバイスを分離する利点は、定量注出デバイスが、必要に応じて頻繁に交換可能であることであり、例えば、新しい容器が組み付けられた新しいデバイスと取り替えられてもよい。このような取り替えにより、計量混合デバイスのメンテナンスや洗浄の必要性がなくなるか、または少なくとも著しく低減することが可能である。また、これにより、定量注出デバイスを交換すると同時に、共通のベースステーションを維持することによって、飲料定量注出機械の動作の柔軟性が高まる。
【0009】
好ましい実施形態において、ポンプは、ギアタイプのポンプである。このようなポンプは、歯車装置のように協働する一連の回転要素が収容されたチャンバを備える。ポンプは、液体をポンプチャンバに入れるための注入口通路と、ポンプチャンバを液体計量ダクトに接続する液体排出口通路とを備え、液体注入口および排出口通路は、一連の回転要素によって形成された歯車装置とほぼ整列した状態にある。本発明に関連するギアポンプにより、より均一な量の計量された液体が得られ、計量された液体の量がより高い精度になり、比較的限定された数の可動部品を伴う構成がよりコンパクトになる。このように、回転要素の数は2つが好ましいが、要素対の数は、本質的に限定的ではない。好ましくは、第1の回転要素が、ベースステーションに属する駆動手段に関連付けられた相補的な連結手段に接続されるように意図された連結手段によって拡張される。公知のように、連結手段を備える回転要素は、通常「マスタ」要素と呼ばれるのに対して、他方の回転要素は、通常「スレーブ」要素と呼ばれる。
【0010】
定量注出デバイスは、食品または飲料品を提供するために、容器からの液体を希釈液と混合可能であることが好ましい。定量注出デバイスは、国際公開第2006/005401号に記載されるように、希釈液ダクト付きの希釈液注入口と、液体と希釈液とを混合するための混合チャンバとを備えることが好ましい。希釈液ダクトは、混合チャンバの前または混合チャンバで、希釈液流が液体流と交差するように液体計量ダクトに対して相対的に位置付けられる。
【0011】
1つの可能なモードにおいて、交差する場所や混合チャンバでポンプから滴下の可能性を防止するために、逆止め弁が液体ダクトに位置付けられる。実際、ギアポンプがシール機能を与えるが、デバイスの休止期間中だけ、特に、低粘性の濃縮物の使用時は、ポンプと完全な液密性を確保することはできない。
【0012】
本発明の目的の1つは、製品と機械の部品との間のいかなる相互作用をも制限することであるため、定量注出デバイスは、混合チャンバのすぐ下流にある食物液体の流れ、任意に、希釈され混合された食物液体の流れをレセプタクル内に送出するための排出口ダクトを備える。レセプタクルは、消費者に供するための、例えば、ガラス、ボウルまたはマグ、または任意の他のレセプタクルを意味するものとして理解されたい。
【0013】
好ましい構成において、本発明の定量注出デバイスは、適切な接続手段によって容器に接続されるキャップの形態のものである。特に、定量注出デバイスは、ポンプおよび排出口ダクトを通過する分割線に沿って組み立てられる2つの半シェルを備えうる。2つの半シェルを有するキャップの形態の構造は、必要な組み立て部品数が少なくなるという利点と、通常、ポンプ混合手段を組み込む既知の構造と比較して、よりコンパクト化されるという利点を備える。
【0014】
この構成において、2つの半シェルのような定量注出デバイスは、射出または成形プラスチックなどのプラスチック製であることが好ましい。このように、デバイスは、限られた数の定量注出、計量、および混合動作に使用された後、廃棄またはリサイクルされてもよい。
【0015】
定量注出デバイスとともに容器は、廃棄またはリサイクル可能なパッケージを形成する。容器は、非折り畳み式または折り畳み式の部材であってもよい。容器は、例えば、ボトル、ブリック、ポーチ、サシェなどであってもよい。容器は、プラスチック、ボール紙、紙、アルミニウム、またはこれらの材料の混合物および/または積層物で作られてもよい。容器およびデバイスは、永久または着脱可能な手段によって接続されてもよい。永久手段は、密封、溶接、接合、不可逆クリップ手段などの手段であるようにデザインされてもよい。着脱可能な手段は、螺装部分または容器に属する相補的な機械係合手段と協働する計量デバイスを形成するキャップ上の螺装部分または同等の相補的な機械係合手段から形成されたアセンブリを意味するものであってもよい。
【0016】
好ましい実施形態において、デバイスは、容器の排出口にわたって位置付けられた不正開封防止フォイルを穿孔するためのカッターを含み、カッターを作動するための手段は、デバイスがベースステーションに接続されると、ベースステーションの一部を形成する駆動手段によって穿孔されうるように、デバイスの外側から動作可能である。デバイスは、液体を保護する不正開封防止フォイルを破らずに、液体の容器に組み立てられうる。フォイルは、互いにしっかりと接続された容器および定量注出デバイスがベースステーションに接続されるまで破られる必要はない。
【0017】
カッターは、例えば、刃を備え、作動手段は、刃をフォイルに圧迫させる押しピンを備えうる。刃がフォイルを穿孔したとき、フォイルを通って突出したままであるように、刃および作動手段が後退できないことが好ましい場合もある。液体の二次汚染の可能性を回避するために、定量注出デバイスがキャップとして容器に取り付けられると、容器が空になり廃棄されるまで、同じ容器に留まることが好ましい場合もある。キャップが容器にねじ山により接続されれば、容器ネックとキャップねじ山との間のラチェットシステムが、容器からキャップが外れるのを抑止しうる。
【0018】
フォイルに穴をあける際、緩んだフォイルが外れて定量注出された液体を汚染したり、液体ダクトを塞いだりするようないかなる問題をも回避するために、可能な限り短い引き裂き線を有することが好ましい。しかしながら、カッターが、液体の処理量を最大限にできる形状を有することが好ましい。これらの相反する目的は、フォイルにV字状の穿孔を形成するようにV字状の刃先を有する刃によって最良に達成されることが分かった。カッター刃は、例えば、先端部分が、ブレードの平坦な部分から上向きに隆起したV字状の刃先を含む実質的に平面のものでありうる。液体の処理量を最大限にし、空気が液体容器に入ることができるように、カッター刃は、刃先の裏側に孔または切り取り部分を有してもよい。例えば、刃の後部は、V字状の刃先に実質的に平行なV字状の切り取り部分を有してもよい。
【0019】
デバイスの好ましい形態において、カッターは、軸の周りを回転するように装着され、刃と一体化されたレバー部分を備え、刃先から軸の他方側で、作動手段、例えば、押しピンが、刃の刃先をフォイルに圧迫させるようにレバー機構によって刃のレバー部分に対して作用しうる。カッターは、金属が1つの選択肢であるが、硬質のプラスチック材料で作られることが好ましい。
【0020】
液体ダクトは、適宜、混合チャンバを介して、容器から、例えば、定量注出ノズルの形態のものであってもよい排出口まで続く。定量注出デバイスは、液体ダクトの排出口を閉じる外側カバーを備えることが好ましい。カバーは、デバイスがベースステーションに接続されたときに排出口が開くように開口可能であり、定量注出デバイスがベースステーションから切り離されたとき、外側カバーが排出口を閉じることができるように閉鎖可能であるように配設される。使用時、定量注出デバイスが取り付けられた容器は、異なる味を定量注出するために変更可能である。外側カバーは、デバイスが機械で使用されていないときに、汚れや虫などからデバイスの定量注出ノズルや他の排出口を保護する。
【0021】
外側カバーは、カバーが液体排出口を開くように開口されるとき、デバイスに取り付けられたままであるように配設されることが好ましい。カバーは、例えば、ヒンジによって接合された固定部分および可動部分を備えうる。固定部分は、デバイスに取り付けられる。可動部分は、排出口を閉じる位置と、排出口を開く位置との間で移動可能である。
【0022】
定量注出デバイスが、分割線に沿って組み立てられた2つの半シェルを備えれば、カバーの固定部分は、半シェルの一方に取り付けられることが好ましい。半シェルは、分割線に沿って、液体排出口ダクトを規定するように配設されてもよい。カバーの固定部分は、例えば、定量注出デバイスのシェルにある穴、特に、デバイスの一方の半シェルにある穴に嵌合するフックを有しうる。あるいは、デバイスは、外側カバーの固定部分にある穴に嵌合するフックを有しうる。別の代替例において、外側カバーの固定部分は、定量注出デバイスの一方のシェルに溶接されうることが有益である。外側カバーは、硬質プラスチック材料で作られることが好ましく、定量注出デバイスの半シェルを成形するために使用されるのと同じプラスチック材料から射出成形されると都合がよい。カバーの固定部分と可動部分との間のヒンジは、固定部分および可動部分より薄いプラスチック材料の線形セクションでありうる。
【0023】
外側カバーの固定部分は、一実施形態において、液体容器により近く、液体排出口から遠い上側端部で定量注出デバイスに取り付けられた本体部分と、ヒンジ下方および可動部分の両側へ位置付けられた側面部分とを備えうる。本実施形態において、ヒンジは、カバーにわたって部分的にのみ延伸し、カバーの固定部の側面部分は、ヒンジに隣接するカバーの可動部の中央部分から垂直方向に延伸するスリットによって分離される。カバーの可動部品のこの中央部分は、カバーの固定部品の側面部分の下方に配設された側面部に取り付けられうる。それによって、カバーの可動部分の側面部は、ベースステーションの駆動手段によって動作される開口手段によって係合されるように適応されうることで、カバーは、ベースステーションに正確に位置付けられると、ベースステーションによって開口されうる。
【0024】
外側カバーの可動部分は、液体排出口を閉じる位置に定量注出デバイスの下側部分にスナップ嵌合されうる。カバーの可動部分は、定量注出ノズルまたは他の液体排出口ダクトの縁部が、外側カバーが閉じられたときに載置可能な支持体を形成する内面に隆起セクションを有するものであってもよい。
【0025】
有益な変形例において、外側カバーの固定部分および可動部分には、定量注出デバイスが使用される前に不正開封防止シールが付着されうる。外側カバーの可動部分と外側カバーの固定部分との間に配設された材料の破損可能なブリッジとなりうるこのようなシールは、デバイスがベースステーションに接続されるときに破かれるように適応される。
【0026】
別の変形例において、外側カバーの上部の定量注出デバイスに嵌められた搬送キャップも設けられうる。搬送キャップは、例えば、初めて使用する前にシールが破られると見て明らかになるように、定量注出デバイスに、不正開封防止ネックバンドなどを介して密封されることが好ましい。搬送キャップにより、定量注出デバイスが装着された容器の取り扱い性や積み重ねの可能性が高まる。また、搬送キャップにより、定量注出デバイスが装着された容器が空になっていない間に機械から一時的に取り外されたとき、汚れや虫などからの定量注出デバイスの保護がさらに高められる。
【0027】
本発明のベースステーションは、通常、希釈液供給手段を備え、定量注出デバイスのカッターを作動するための手段を含んでもよい。ベースステーションはまた、希釈液連結手段と、希釈液の供給を制御するための制御手段とを備える。希釈液連結手段およびカッターを作動するための手段は、ドライブをポンプに連結するための手段と同じ方法で引出しによって支持されうる。
【0028】
さらに正確には、希釈液供給手段は、水ポンプおよび水温制御システムに接続された給水ダクトを備える。温度制御システムは、サーモブロック、ヒータカートリッジ、ボイラ、または任意の他の同等の手段などの加熱手段であってもよい。制御システムはまた、冷蔵飲料またはデザートを製造可能な冷蔵システムであってもよい。駆動手段は、電気モータと、液体ポンプの連結手段と結合するように相補的な連結手段に接続される駆動シャフトとを備えてもよい。連結手段は、雄型または雌型の機械的な押圧接続、磁化機構、ねじ固定システムまたは差し込みシステム、または任意の他の同等の手段で形成されてもよい。
【0029】
定量注出デバイスは、ベースステーションのドッキング手段に簡単かつ迅速な方法で嵌められる。そのためには、定量注出デバイスの連結手段が、相補的な連結手段を備えるベースステーションのドッキング手段に容易に接続可能なように、同じ側にあることが好ましい。定量注出デバイスは、このようなドッキング手段に手動で差し込まれうる。ユーザは、容器が装着されることが好ましい混合計量デバイスを定着させ、定量注出デバイスを介してベースステーションのドッキング手段のホルダに嵌めることによって、単純な動きで、手動で、ドッキング動作を容易に実行しうる。さらに詳しく言えば、連結手段はまた、定量注出デバイスが、ホルダに嵌められると、計量デバイスとベースステーションのドッキング手段上の相補的なガイド手段との差し込みやドッキングを促す少なくとも1つの方向に並進ガイダンス用のガイド手段を備え、例えば、ベースステーションは、定量注出デバイスのソケットに嵌合されるようなデザインの突出ピンを有してもよい。このような突出ピンは、ドライブをポンプに連結するための手段と同じ方法で引出しによって支持されうる。計量デバイスをドッキング位置に固定するための手段が設けられてもよい。インタフェースエリアは、カバーなどの保護手段によって保護されてもよいが、これは必須ではない。対照的に、このエリアの部品は、ユーザとの良好な相互作業が可能であり、パッケージをより簡単に相互交換するように目に見える状態にされてもよい。
【0030】
駆動手段から所定の距離でベースステーション上に位置付けられた定量注出デバイスのホルダは、ベースステーションのポンプ連結手段用および希釈液供給連結手段用の1つ以上の孔を有する。ホルダは、ポンプ連結手段用および希釈液供給連結手段用の別々の孔を有してもよい。あるいは、ホルダには、連結手段、希釈液供給制御手段、および存在すれば、給気制御手段を収容するのに十分な大きさの開口が形成されてもよい。
【0031】
液体ダクトの排出口を閉じる外側カバーを有する定量注出デバイスとともに使用するためのベースステーションは、一般に、カバーまたは開口可能なカバーフラップと係合する開口手段を有する。開口手段は、閉位置からカバーを外し、その後、手動で移動可能であるようにのみ配設されうるが、ベースステーションの駆動手段、有益には、カバーを開くための引出し駆動手段によって移動可能であることが好ましく、このようにして、ベースステーションの連結手段が、定量注出デバイスに接続されるときに液体排出口を開く。外側カバーを有する定量注出デバイスとともに使用するためのベースステーションが、定量注出が行われた後、および定量注出デバイスおよび容器が、ベースステーションのホルダから取り外される前、液体排出口を閉じるために、外側カバーを定量注出デバイスに圧迫させるように閉鎖部材を有することが好ましい。閉鎖部材は、ベースステーションの駆動手段、有益には、引出し駆動手段によって移動可能であることが好ましい。開口および閉鎖手段は、ベースステーションの引出しとともに移動するように装着されることが好ましい。開口手段は、例えば、引出しによって支持され、カバーの可動部分の側面部と係合するように適応された1つ以上の突出部分でありうることで、引出しが定量注出デバイスに近付く方向に移動すると、突出部がカバーを開口する。閉鎖部材は、引出しによって支持され、定量注出デバイスのカバーの底部が、突出部とスターラップとの間で抑制されるように位置付けられうることで、引出しが定量注出デバイスから離れる方向に移動すると、カバーのフラップを引いて閉じるようなスターラップでありうる。
【0032】
定量注出デバイスはまた、ベースステーションに関連付けられた読取器によって読み取られうるコードを含んでもよい。コードは、製品の識別子および/または性質に関する情報、および/または希釈液供給および/または液体ポンプ駆動手段の作動に関連するパラメータに関する情報を含む。コードは、例えば、液体と希釈液の比率を制御するように、ベースステーションに収容された液体ポンプおよび/または希釈液ポンプの流量を管理するために使用されてもよい。容器に収容された製品の信頼性のチェック、あるいは、希釈液の温度を変更するための手段の調節など、コードの他の使用も可能である。
【0033】
ベースステーションは、制御手段に関連付けられ、液体ポンプ駆動手段の作動および希釈液供給手段の作動を制御および調製するようにプログラミングされたコントローラを備える。計量混合デバイスまたはパッケージングがコードを含む場合、コントローラは、このコードを読み取り、読み取られた情報を処理可能な読取器に関連付けられる。
【0034】
定量注出デバイスは、閉鎖するものとして容器に関連付けられたキャップの形態を採用しうる。さらに詳しく言えば、キャップは、実質的に長手方向の分割線に沿って互いに組み立てられ、ポンプのチャンバおよび混合チャンバの少なくとも外形を画定するように構成された2つの半シェルを備えうる。言い換えれば、2つの部品は、流体が搬送される方向にのびる分割線に沿って長手方向、特に、液体、および液体および希釈液からなる混合物が搬送される方向に組み立てられる。
【0035】
キャップデバイスの一方の半シェルが、不正開封防止フォイルに穴をあけない位置にカッター刃を収容するリセスを備え、他方の半シェルが、カッターを作動させるための手段、例えば、押しピンを備えうる。リセスには、ベアリング表面を形成可能な対向する横方向に延伸する円筒状のリセスが形成されうる。カッター刃の平坦部分には、ベアリング表面に嵌合する外向きに突出するジャーナルが形成されうることで、ジャーナルは、刃の刃先から軸の他方側にあるカッターのレバー部分に押しピンが作用するレバー機構によって、カッターが作用するようにカッター刃が回転可能である軸を規定する。
【0036】
定量注出デバイスの液体ダクトは、混合チャンバの前に希釈液ダクトと交差するように位置付けられる。定量注出デバイスの計量混合形態は、液体計量ポンプを補完するために、流れが合流する点で希釈液が到達した速度を上げるための手段を備えることが好ましい。このような手段は、希釈液の流れが絞りにより加速されるように、混合チャンバの上流に位置する希釈液取入れ口と連通状態にある絞りであることが好ましい。
【0037】
希釈液の速度を加速するための手段は、流れが合流する前または合流場所で希釈液ダクトに位置する少なくとも1つの絞りの形態のベンチュリ手段を備えうる。このように、絞りにより、液体に合流するときに希釈液の流れを加速可能となり、したがって、圧力を降下させることが可能になり有益である。このような原理は、何ら可動部品を伴わないため実施が容易である。希釈液は、比較的高速で計量液体と合流し、剪断効果を生じるとともに、希釈液が液体計量ダクト内に戻らないように防止する。次に、流体の速度は、混合チャンバにおいて下がり、より大きな断面の混合チャンバが、チャンバ内の均質な液体と希釈液の混合物の生成を促す。
【0038】
希釈液ダクトは、希釈液流および液体流が互いに相対的に衝突するように、液体計量ダクトの排出口の方に向けられるか、またはそのわずか下方に向けられることが好ましい。可能なモードにおいて、希釈液および液体計量ダクトは、交差する場所に直接位置付けられる。別のモードにおいて、2つのダクトは、拡大混合チャンバにそれぞれ1つずつ別々に終端するが、それらの流れが交差する点でもあるように位置付けられる。
【0039】
1つの選択肢として、希釈液ダクトは、絞りおよび混合チャンバへの注入口とともにアラインメントを形成する少なくとも1つの末端部分を備える。液体を通過させるためのポンプ排出口にある液体ダクトは、前記アラインメントに交差する。この構成は、希釈液がほぼ線形に移動して、十分に大きな減圧を生じさせるのに特に有効なベンチュリ効果をもたらす。減圧はまた、希釈液が前記液体ダクト内に戻ることなく、ポンプがオフにされたときにポンプ排出口でダクトに液体を流すことが可能である。「アラインメント」という用語は、絞りを通る希釈液の流れを破断したり著しく低速化したりする可能性のあるL字形や急な湾曲がないことを意味するものとして理解されたい。
【0040】
1つの可能な態様によれば、定量注出デバイスは、泡立った調製物を作ることが可能なように構成される。このデバイスは、空気を混合物に運び、調製物を泡立たせるように、混合チャンバ前または混合チャンバにおいて、ダクトの少なくとも1つと連通状態にある空気取入れ口を備えうる。1つの選択肢として、空気取入れ口は、生じた吸引からの恩恵を受け、混合チャンバにおいて、空気および泡に希釈液体、例えば、飲料の少なくとも一部を運ぶために、絞りと連通状態に位置付けられる。このようにして、空気取入れ口のサイズは、要求された量の空気を混合チャンバに運ぶような大きさにされる。また、空気は、チャンバを洗浄し、送出サイクルの最後に、チャンバに残ったままのこともある任意の量の飲料および/または泡および/または希釈液を排除するための送出動作の終わりに使用されてもよい。
【0041】
1つのモードにおいて、空気取入れ口は、希釈液流が液体流と交差または衝突する前に、空気が希釈液流に吸引されるように、希釈液ダクトおよび液体計量ダクトに対して相対的に位置付けられる。例えば、空気取入れ口は、希釈液流と液体流との間の衝突点の前で、希釈液ダクトの交差場所に配置されうる。この配置では、希釈液が液体と混合される前に、希釈液流に気泡が吸引される。気泡希釈液と液体との間の衝突点は、混合チャンバまたは混合チャンバの前、すなわち、希釈液および液体ダクトの交差場所に配置されてもよい。この配置により、空気取入れ口の汚染問題が解決される。速度および圧力差が生じるため、希釈液は、空気チャネルに入らず、したがって、空気チャネルは、希釈液のフラッシュサイクルによって洗浄できない。その結果、これにより、細菌が繁殖する問題が生じうる。希釈液レベルにのみ空気取入れ口を有することによって、希釈液体濃縮物などの製品が、空気導管を汚染しないことが確保される。
【0042】
定量注出される製品、例えば、飲料の泡立ちは、空気を混合物に運び、混合チャンバにおいて液体と希釈液の混合物を泡立たせる空気取入れ口を吸引手段がさらに備える場合に得られてもよい。しかしながら、空気取入れ口は、調製物の泡立てが不要な場合、省略されても選択的に閉鎖されてもよい。空気取入れ口の断面は、パッケージに収容された食物液体の性質に応じて変更しうる。このように、空気ダクトの断面は、0.05〜2mm、好ましくは、0.1〜0.5mmの範囲で変動するものであってもよい。空気取入れ口は、ベースステーションによって支持された、例えば、ドライブをポンプに連結するための手段と同じ方法で引出しによって支持された給気制御手段によって選択的に閉じられうる。給気制御手段は、例えば、定量注出デバイスの空気取入れ口と整列されたゴムディスクを支持するピンを備えうる。
【0043】
給気手段は、要求に応じて空気取入れ口を閉じるために、定量注出デバイスの方へピンを押す駆動手段によって動作可能である。空気制御手段は、例えば、引出しに取り付けられた膝継手の突出部分に、ホルダに対して近付いたり離れたりする方向に引出しを駆動するための手段に装着されたレバーによって駆動手段に接続可能であってもよい。それによって、液体を定量注出デバイスに通過させるためにベースステーションの連結手段がポンプに接続された位置にあるホルダに最も近い位置に引出しがあるときにのみ、空気制御手段は動作可能である。同様に、通気連結手段はまた、膝継手に装着されたレバーを通して駆動手段に接続可能であることにより、ベースステーションの連結手段が定量注出デバイスのポンプに接続されたときに通気が行われる。
【0044】
定量注出デバイスは、特に、定量注出デバイスに取り付けられた容器が、剛性または半剛性材料で作られる場合、液体ダクトを通気するための関連付けられた開口手段を有する通気弁を有することが好ましい。開口手段は、例えば、液体がダクトを通過した後、通気弁を開口するように配設されうる。開口手段は、例えば、測定された量の液体を定量注出するためにポンプの動作後、順々に、ポンプを駆動するための手段によって動作可能であるピストンを備えうる。定量注出デバイスに取り付けられた容器が、ポーチタイプの例の柔軟な材料で作られるとき、通気手段が省かれうる。
【0045】
定量注出される液体は、温冷、発泡または非発泡の飲料を還元することが意図された食品濃縮物であってもよい。例えば、液体は、コーヒー、ココア、ミルク、紅茶、フルーツジュース、またはこれらの成分の組み合わせに基づく濃縮物である。濃縮物は、例えば、コーヒー濃縮物および濃縮ミルクやクリーマーを含むカフェラッテを生成するための液体であってもよい。液体の粘性は、濃縮物の性質に従ってさまざまなものであってもよい。典型的に、粘性は、1〜5000cPoiseであり、好ましくは、200〜1000cPoise、より好ましくは、300〜600cPoiseである。
【0046】
本発明の特性および利点は、以下の図面に関連させてさらに深く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1A】ベースステーションから離れた位置に本発明の定量注出デバイスが装着されたマルチポーションパッケージを備える本発明による調製システムの全体斜視図を示す。
【図1B】本発明の定量注出デバイスがベースステーションにドッキングされた位置にある図1Aに類似した図を示す。
【図2】外側カバーを有する側から見た、デバイスの2つの半シェルと、外側カバーとを示す本発明による定量注出デバイスの分解斜視図を示す。
【図3】図1とは反対方向から見た、デバイスの2つの半シェルおよび外側カバーを示す、図2の定量注出デバイスの分解斜視図を示す。
【図4】半シェルのコンポーネントが分解された状態にある、図2の定量注出デバイスのカッターの分解斜視図を示す。
【図5】カッターが容器のフォイルを穿孔する前の容器に取り付けられた図1の組み立てデバイスの断面図を示す。
【図6】カッターが容器のフォイルを穿孔した後の容器に取り付けられた図2のデバイスの断面図を示す。
【図7】カッターがフォイルを穿孔した後の図2のデバイスの内部図を示す。
【図8】カッターをより詳細に示す、図7に示すデバイスを異なる角度から見た部分図である。
【図9】空気注入口をより詳細に示す図2のデバイスの部分断面図である。
【図10】本発明による別の定量注出システム用の連結手段を視認できるように、キャップホルダを図示していない状態のベースステーションの側面斜視図を示す。
【図10A】図10の詳細図を示す。
【図10B】定量注出デバイスのポンプを駆動するための連結手段を通る図10Aに示す引出しの断面図を示す。
【図10C】定量注出デバイスの通気手段を作動させるための手段を通る図10Aに示す引出しの断面図を示す。
【図10D】定量注出デバイスの発泡/非発泡作動手段を作動するための手段を通る図10Aに示す引出しの断面図を示す。
【図10E】希釈液連結手段を通る図10Aに示す引出しの断面図を示す。
【図11】キャップホルダが適所な位置にあるが、キャップホルダを取り外し可能な位置にフロントガード部がある、図10のベースステーションの前方斜視図である。
【図12】図10のベースステーションの平面図である。
【図13】キャップデバイスをベースステーションの連結手段と連結可能なようにフロントガード部を上昇させた、図10のベースステーションの側方斜視図を示す。
【図14】引出しが引き出された位置にある図10のベースステーションの断面図を示す。
【図14A】図10のベースステーションの引出しの膝継手を通る断面図を示す。
【図15】引出しが、連結手段がキャップホルダを貫通するように伸びた状態にある図14のベースステーションの断面図を示す。
【図16】引出しが、連結手段が定量注出デバイスの連結手段と係合するように完全に伸びた状態にある図14のベースステーションの断面図を示す。
【図17】連結手段が、定量注出デバイスの連結手段と係合した状態の、図16に示す位置に順次続く図14のベースステーションの断面図を示す。
【図18】レバーが通気弁を動作する状態にある、図17に示す位置に順次続く図14のベースステーションの断面図を示す。
【図19】ベースステーションにキャップホルダを差し込むさまざまな段階にあるベースステーションの別の実施形態の上方からの斜視部分図を示す。
【図20】ベースステーションにキャップホルダを差し込むさまざまな段階にあるベースステーションの別の実施形態の上方からの斜視部分図を示す。
【図21】ベースステーションにキャップホルダを差し込むさまざまな段階にあるベースステーションの別の実施形態の上方からの斜視部分図を示す。
【図22】ベースステーションにキャップホルダを固定するための別の手段を示す、図19に類似した図である。
【図23】ベースステーションにキャップホルダを固定するための別の手段を示す、図19に類似した図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
特に、図面、特に、図1Aおよび図1Bに示す温かい飲料または冷たい飲料を調製するための、本発明による食品調製物を還元および送出するための定量注出システムは、計量混合デバイス3および容器4から形成された少なくとも1つの機能パッケージ2と、一方には、計量混合デバイス3を通ってカップC内に飲料を調製および送出する目的で、機能パッケージ2を留める働きをするベースステーション5とを備える。デバイス3は、一般に、液体の定量注出時に収縮しないボトルなど、または液体の定量注出時に収縮するブリック、サシェ、またはポーチなどの任意の種類のものであってもよい容器4に接続される。容器は、ベースステーション5を介して計量デバイス3に供給される、一般的に、温水、周囲温水、冷水の希釈液で希釈される食物液体を収容する。液体は、コーヒー、ミルク、ココア、フルーツジュールの濃縮物や、コーヒー濃縮物、乳化剤、香料、砂糖または人口甘味料、保存料、および他の成分をベースにした調製物などの混合物であってもよい。液体は、純液相を、場合によっては、砂糖粒、ナッツ、果物などの固体またはペースト状の含有物とともに含んでもよい。液体は、数日、数週間、または数ヶ月の期間でも、周囲温度で安定した状態であるようにされることが好ましい。このように、濃縮物の水分活性は、通常、所望の期間中、周囲温度で維持できる値に設定される。
【0049】
計量混合デバイス3および容器4は、内容物がなくなり容器が空になると、廃棄またはリサイクルされるようにデザインされることが好ましい。容器は、開口部を下向きに向け、底部を上向きに向けて上下逆の位置に保持されることで、計量混合デバイス3、特に、このデバイスに収容された液体計量ポンプに、重力下で液体が常に供給される。容器4およびデバイス3は、必要に応じて着脱可能であっても永久接続であってもよい接続手段によって接続される。しかしながら、過度に長期間作動させた後に接続手段が洗浄されなければ、衛生的な問題が生じうるため、計量混合デバイスを過度の長期にわたる使用を避けるため永久接続手段を与えることが好ましい。したがって、永久接続では、容器が空になった場合、または空になる前でも、デバイスが長期間使用されない状態が続き、衛生面でのリスクがある場合、パッケージ2そのものを取り替えることになる。しかしながら、デバイス3の内部もまた、例えば、プログラミングされたり、ベースステーション5から手動で作動され制御されたりするすすぎのサイクル中、希釈液を用いて高温で、例えば、定期的に洗浄および/またはすすぎが可能であるようにデザインされる。
【0050】
図2〜図9は、好ましい実施形態による本発明の計量混合デバイス3を詳細に示す。デバイス3は、開口部を下向きにした状態で容器が上下逆の位置にあるときに密封されるように、容器4の開口部を閉じるキャップの形態のものであることが好ましい。キャップは、例えば、ねじ山タイプの容器に属する接続手段40を補完する雌ねじ山31などの接続手段が装備された管状接続部分30を有する。容器の上下逆の位置は、容器が剛性であり、空になったときに収縮しない場合にのみ必要である。前述したものと逆であれば、空気が入っていないと収縮する袋の場合のように、容器が必ずしも上下逆のものではない位置にあるとき、液体は、定量注出され計量されうる。
【0051】
デバイス3は、分割線Pに沿って互いに組み立てられる、特に、2つの半シェル3A、3Bから作られることが好ましく、分割線Pは、デバイス内を循環するダクト、特に、液体ダクトおよび混合チャンバの長手方向にある程度伸びる。2つの半シェルの形態の構造、すなわち、後方部品3Aおよび他方の前方部品3Bにより、デバイスを単純化することが可能であると同時に、計量、混合、場合によっては、泡立て、および混合物の送出に必要なダクトおよびチャンバの連続を規定することが可能である。
【0052】
容器4の排出口32は、容器を密封するために容器にわたって位置付けられた不正開封防止フォイル41を有する。フォイル41は、例えば、誘導または伝導溶接などの溶接または接合技術によって適所に保持される。密封リング43は、フォイル41に穴があけられ/切り開かれたときの漏れ防止に役立つ。デバイス3は、フォイル41に穴をあけるためのカッター101を備える。カッター101を作動させるための手段103は、デバイスがベースステーション5に接続されると、ベースステーションの一部をなす駆動手段541によって穿孔が行われうるように、デバイス3の外側から操作可能である。デバイス3は、フォイル41を破ることなく、ねじ山31、31Aによって容器4に組み立てられうる。フォイル41は、容器4および定量注出デバイス3が互いに接続され、ベースステーション5に接続されるまで破られる必要はない。カッター101は、例えば、刃を備えるものであり得、作動手段は、刃にフォイル41を貫通させる押しピン103を備えうる。押しピンは、ベースステーション5の駆動手段541と係合可能な連結手段を有する。
【0053】
しかしながら、変形例(図示せず)において、カッターは、デバイスがベースステーションに接続される前に、フォイルに穴をあけるようにユーザによって手動で作動されてもよい。この場合、押しピン103は、フォイル41に穴をあけるように手動で簡単に作動されるように、シェル3Aから突出するように配設されてもよい。
【0054】
刃101は、フォイル41にV字状の穿孔を形成するように、V字状の刃先102を有する。カッターの刃は、V字状の刃先102を含むピーク部分109が、刃の平坦な部分から上向きに上昇した実質的に平坦な(平面)部分108を有する(図4)。刃は、フォイルに穴をあけると、フォイルを通って突出した状態のままである。
【0055】
カッター101は、軸周りを回転するように装着され、刃先102から軸の他方側に刃と一体のレバー部分105を備えることで、押しピン103は、刃の刃先にフォイル41を貫通させるレバー機構によって刃のレバー部分に作用しうる。キャップデバイスの1つの半シェル3Bには、フォイル41bに穴をあけない位置にカッター刃101を収容するリセス110が形成される。リセス110には、ベアリング部材113A、114Aの各々を受け入れ可能な対向する横方向に延伸するリセス113、114が形成される。カッター刃の平坦部分108には、例えば、ベアリング部材113A、114A内にスナップ嵌合によって差し込まれる外向きに突出するジャーナル111、112が形成される。これにより、ジャーナルは、カッター刃101が回転可能な軸を規定する。カッターは、押しピン103が、刃の刃先102から軸の他方側でカッターのレバー部105に作用するレバー機構によって操作されうる。
【0056】
カッター刃101の後部は、V字状の刃先102に実質的に平行なV字状の切り取り部分116を有する。図4および図8に見られるように、この切り取り部分116は、ダクト69を通って液体が流れることができるように、容器4から液体ダクト69へと見通しのきく注入口を形成する。
【0057】
容器が収縮不能なものである場合、液体の引出しを補償するために、容器内にさらなる吸気口を設けることが必要な場合もある。定量注出デバイスの動作中、望ましくなければ、空気が入らないようにしなければならず、そのため、押しピン103が、気密および液密にするシールリング103Aに関連付けられることに留意されたい。望ましければ、以下に記述するように通気が与えられうる。通気に関して、カッター刃101には、容器に上向きに進む通気を促すような通路が設けられてもよい。これらの通路は、穴や溝の形態のものであってもよく、誤った量の濃縮物が定量注出されて、品質の悪い飲料が生産されかねない事態を回避するために、通気が作動される場合、ポンプ内へと通気が向かわないようにすることが考慮される。
【0058】
計量混合デバイス3は、開口部32を通過する液体を計量するための組み込み計量ポンプ6を備える(図7)。ポンプは、国際公開第2006/005401号に記載されたようなギアポンプであることが好ましく、チャンバの各横方向表面の底部にあるベアリングが装備されたチャンバ60によって規定され、チャンバにポンプの可動計量要素を形成するために、歯車式に協働する2つの回転要素65、66をガイド可能である。回転要素65は、任意のシールリング65が装着されたシャフト650が装備された「マスタ」要素であり、ベースステーション5に属する相補形の連結手段と係合可能な連結手段650、650Aに関連付けられる(以下に記載)。外部に対してポンプチャンバを密封するために、ベアリングとシャフト650との間に、リップシールが組み込まれることが好ましい。ポンプの動作時の内圧は、シールに応力をかけることで密封性を維持するのに役立つ。回転要素66は、チャンバ60を通る液体を計量可能にするために、マスタ要素によって反対の回転方向に駆動される「スレーブ」要素である。半シェルの形態の構造は、チャンバ60が2つの部品3A、3Bの組み立てにより規定されるものである。このようにして、チャンバ60は、底面が横方向表面の一方を規定した状態で前部品3Bの中空として規定されてもよい。他方の部品は、例えば、駆動シャフト650を支持するベアリングを備え、シェル部品3Bを通る通路78を通って後方へ伸びる、ほぼ平坦な表面部を介してチャンバを取り囲む。
【0059】
このようにして、液体は、液体排出口ダクト69を通って計量される。ダクト直径は、0.2〜4mm、好ましくは、0.5〜2mmである。ダクト69により、ポンプを離れる液体の流量を微調整でき、比較的狭い液体の流れを形成可能になるため、良好な計量が促される。
【0060】
ポンプ6から下流の液体ダクト69に、障壁弁691が位置付けられる。この弁は、国際公開第2006/005401号の図14に示すタイプのスリット弁のような任意の種類の逆止め弁でありうる。この弁は、2つの金属プレートなどの2つの剛性パイルによって液体ダクト69に横断方向に維持されたエラストマーまたはシリコーンスリット弁部材または層691を備えてもよい。弁691は、2つの半シェル3A、3Bを通って設けられたスロットを通して差し込まれうる。スリット弁部材は、ポンプ6が作動された結果として弁の上流に流体圧力が蓄積したとき、スリットが下向きに開くように構成される。ポンプが停止されるとすぐに、弁は、排出口を閉鎖するのに十分な弾力性がある。
【0061】
デバイス3は、デバイスに通気を入れるための開口手段に関連付けられた穴203(図3)を有する。開口手段は、円錐状の接続部分を介してより小さい直径のピストンピン209によって延伸されるピストンロッド206と、例えば、シリコン製のピストンばね207とを有するピストン205を備える。半シェル3Aおよび3Bが組み立てられると、ピストンばね207が、ピストンロッドを半シェル3Aに対して促すことで、ピストンピン209は、穴203を通り、締め付け部210が、半シェル3Aの内側に穴203の周囲に対して隣接することによって、外部からの空気の侵入をブロックする。ピストン205のピストンピン209は、締め付け部210が穴203から離れる方向に移動し、通気が定量注出デバイスに入るように、ピストンばね207に対してピストンピン209の端部を押し付け可能なドッキングステーションに配設された適切な手段によって、要求に応じて作動されるように配設される。
【0062】
デバイスは、液体ダクト69と交差する希釈液供給ダクト70を備える。希釈液は、キャップの後部3Aを通る位置に設けられた希釈液取入れ口71を通ってデバイス内に搬送される。この取入れ口は、ベースステーション5に位置する管状の連結および希釈液供給部品内にシールが強制的に装着可能な接続管の形態を有する。希釈液の流量は、ベースステーション5に設置された希釈液ポンプによって制御される。希釈液ダクト70は、液体および希釈液ダクト69、70が合流する点のほぼ上流から始まる絞り72で終端する。図2〜図9に示す実施形態において、図7および図8に示すように、希釈液ダクト70および液体計量ダクト69は、互いに交差した状態には直接位置付けられないが、混合チャンバ80と合流する。それにもかかわらず、希釈液ダクト70は、その流れが液体流へと向かうように、すなわち、液体排出口の方向に、またはわずかに下方に位置付けられる。あるいは、液体および希釈液ダクトは、同じダクトがチャンバ80に流体を搬送するように、チャンバ80の上流で合流する。このようなダクトは、圧力降下を低減するために幅が広く、混合チャンバ80内に伸びる前に流体の増量を考慮に入れたものであってもよい。
【0063】
絞りにより、希釈液を加速させることができ、これにより、ベンチュリ現象を利用して、合流点での圧力が、液体排出口ダクト69の液体の圧力以下になる。ポンプがオフに切り換えられると、このような圧力の均衡または差により、希釈液は、液体ダクト内で再び上昇することなく、合流点を交差してチャンバまで進む。液体ポンプは、所望の希釈の飲料を得るために、例えば、飲料調製サイクルの終了に向けて、希釈液がデバイスを通過し続けている間に停止する。同様に、希釈液は、デバイスを定期的にすすぐために使用される。このように、例えば、コーヒーやココア濃縮物などの液体は、希釈液がダクト69を通って吸い戻されることにより、容器またはポンプで汚染されることが防止される。
【0064】
このように、絞り72は、合流点での希釈液の圧力をわずかに低下させるようなサイズにされる。しかしながら、圧力は、沸点より過度に低くならず、温かい飲料が調製されているときに、ダクト70で希釈液を沸騰させるように制御される必要がある。好ましくは、絞りの直径は、0.2〜5mm、より好ましくは、0.5〜2mmである。
【0065】
液体・希釈液混合物を泡立てることが望ましい場合、半シェル3Aに設けられた穴74を介して外気に開いたエアダクト73によって具現化された空気取入れ口が設けられることが好ましい。図9に示すように、空気取入れ口またはチャネル73は、希釈液ダクト70を交差させるように配置されうる。したがって、空気取入れ口またはチャネル73は、液体流および希釈液流が交差する前に配置される。空気取入れ口73は、絞り72の領域に設けられてもよい。希釈液速度は、絞り72の領域において、希釈液流が液体流に合流する前に、希釈液流に空気が吸い込まれる速度である。このような配置により、空気取入れ口が、不慮の事態により空気取入れ口に侵入した希釈製品で汚染される危険性が低下する。空気取入れ口の位置は、さまざまなものであってもよく、希釈液ダクト70、あるいは、液体ダクト69へと続くように設けられてもよい。
【0066】
可能なモード(図示せず)において、空気ポンプが、空気取入れ口に接続されうる。空気ポンプは、空気と希釈液流とを混合させうる空気取入れ口に正圧を生じさせるために使用されうる。通常、希釈液ダクトの絞りは、混合物に泡を作るのに十分な量の空気を引き出すのに十分であるが、特に、希釈液温度が高温の際に、空気ポンプが有用であることが分かっており、これは、デバイスでスチームが形成され始めるため、十分な空気を引き出すことがなくなるためである。空気ポンプはまた、衛生的な理由から、混合物のチャンバを空にし、および/または、混合チャンバを乾燥させるために、定量注出サイクルの終了時に混合チャンバ空気を送るために使用されてもよい。空気取入れ口はまた、混合チャンバが適切に空になるように、定量注出サイクルの終了時に大気圧に接続されなければならない。このような大気圧のバランスは、空気供給システムのより高い点に配置された能動弁によって得られうる。混合チャンバ80の幅は、合流点からほぼ出口でのダクト部分73の断面の少なくともおよそ5倍、好ましくは、少なくとも10倍または20倍である。単純なダクトには幅広のチャンバが好まれ、これは、混合物を促す目的と、デバイスの休止時に液体がベンチュリシステム内に吸い戻されて、デバイスの良好な衛生を損なうことがないようにする目的のためである。しかしながら、原則的に、チャンバは、より小さな断面のダクトと取り替えられてもよい。
【0067】
また、チャンバ80により、混合物は減速されるため、混合物が急に排出されて、場合によっては、送出時にはね返しが生じる事態が回避される。このため、チャンバ80は、弓形の形状を有するものであってもよく、または混合物の経路を長くし、混合速度を低下させるようにS字の形状を有するものであってもよい。
【0068】
チャンバ80は、混合物を送出するための拡大部分80Aを介して、送出ダクト85に主に接続される。また、各送出飲料サイクル後、チャンバの形状が弓形の場合にチャンバを完全に空にするために、サイホン通路が設けられてもよい。
【0069】
ダクト85は、ダクトにある混合物の運動エネルギーを破壊するための要素(図示せず)を備えうる。これらの要素は、例えば、ダクトに対して横断して伸び、混合物の流れと部分的に交差し、この混合物が曲がりくねった経路をたどるようにするいくつかの壁であってもよい。これらの要素はまた、流出前に混合物を均質化する機能を有してもよい。液体製品の流れを破断するための他の形態も可能であることは言うまでもない。
【0070】
キャップデバイス3は、デバイス3が使用中でないとき、特に、ベースステーション5に接続されていないとき、液体製品ダクト85の排出口85Aを閉じる外側カバー301を有する。カバー301は、固定部分303と、ヒンジ307によって接合された可動部分305とを備える(図3、図5、および図6)。固定部分303は、デバイス3の半シェル3Bに固着される。固定部分303は、半シェル3Bにある穴(335、336、337、338)に嵌合するフック(331、332、333、334)を有する。固定部分は、排出口85から離れた本体部311と、ヒンジ307の下方に可動部分の両側まで位置付けられた側面部分313、314とを備える。カバー301は、硬質のプラスチック材料で作られ、ヒンジ307は、固定部分303および可動部分305より薄いプラスチック材料の線形セクションである。
【0071】
カバーの可動部分305は、排出口85Aを閉じる図5および図6に示す位置と、排出口85Aを開く位置との間で移動可能である。可動部分305は、以下に記載するように、ベースステーション5によって開かれうる。実際、可動部分は、図6に示すようにカッターが操作されると、ベースステーションによって開かれる。可動部分305は、固定部分の側面部分313、314の下方に配設された側面部323、324に取り付けられたヒンジ307に隣接した中央部分321を備える。側面部323、324は、ベースステーション5上の開口手段によって係合されうる。可動部分305の開口は、ベースステーションの引出しの動きによって行われうる。カバー301の可動部分305は、排出口85Aを閉じる位置にデバイス3の下部にスナップ嵌合される。可動部分305の中央部分321は、外側カバー301が閉じられるときに排出口ダクト85Aの縁部85Cが載りうる支持体を形成する内面上に隆起セクション325を有する。
【0072】
本発明による定量注出デバイスはまた、ベースステーションとのドッキングを可能にし、特に、希釈液連結およびポンプ駆動手段を整列しやすくするガイド手段を備えることが好ましい。これらのガイド手段は、例えば、デバイスを通って、例えば、部品3A、3Bまで横断する表面の部分であってもよい。これらの表面は、例えば、部分的に、または完全に円筒状の部分であってもよい。ガイド手段はまた、パッケージの重量を支持する機能を実行し、確実に安定したドッキングを確保する。これらの手段は、他の非常に多様な形状を採用してもよいことは言うまでもない。
【0073】
部品3A、3Bは、溶接、接合などの任意の適切な手段によって組み立てられる。好ましい実施形態において、2つの部品は、レーザ溶接される。レーザ溶接は、コンピュータ制御されてもよく、振動溶接とは異なり、まったく動くことなく部品を溶接する利点を有するため、これにより、寸法公差との適合および溶接の精度が高まる。レーザ溶接の場合、部品の一方は、レーザエネルギーの吸収性が高い材料で形成されてもよく、他方の部品が、レーザエネルギーに透過性のあるプラスチックで作られる。しかしながら、本発明の範囲から逸脱することなく、例えば、振動溶接などの他の溶接技術も可能である。
【0074】
デバイスのダクトおよびチャンバを部分的または完全に界接する溶接部などの接続継手(図示せず)を設けることが好ましい。継手は、完全に密封されることが好ましい。しかしながら、デバイス内への空気の侵入を制御するために、非溶接領域を有する継手が設けられてもよい。
【0075】
有益な構造において、液体ポンプの回転要素65、66の各々は、相補的な形状の歯652、660を有し、その断面は、歯の各々の基部で絞られた断面661のエリアを有する端部の方へ丸みのある形状を有する。歯の幾何学的形状がこのように丸みがあることで、圧縮を受けることなく、各回転で一定の液体量を搬送する閉じられた容積計量領域を生じうる。このような構造には、計量された液体の圧縮効果を低減する効果があり、これにより、ポンプの効率が上がり、ポンプへの負荷が低減する。さらなる利点として、各歯の最外部分662には、各歯の側部663の半径より大きい半径で平坦化される。特に、最外部分662を平坦化することで、歯は、ポンプチャンバの表面に近付くため、隙間が低減し、密封性が高まる。
【0076】
デバイスは、各々が希釈液ダクトと合流する液体ダクトを備えるいくつかの液体ポンプを備えてもよい。この利点は、各ポンプが定める流量率でいくつかの異なる液体を混合可能なことである。ポンプは、同一平面または平行な平面のいずれかに構成されてもよい。容器は、異なる液体を含むいくつかのチャンバを備えてもよく、各チャンバは、対応するポンプと連通する。このように、飲料の調製は、安定性、保存寿命の理由から、または、好ましくは、例えば、香り付き飲料または香りの優れた飲料を還元するために、異なるポンプによって計量された濃縮物のベースを一方に、香料を他方に別々に保持する必要がある2つのコンポーネントを備えてもよい。また、各液体ダクトに別の希釈液ダクトを設けることも可能である。
【0077】
定量注出デバイス3は、添付の図面の図10から図18に示すタイプのベースステーション5とともに使用される。ベースステーション5は、定量注出デバイス3に取り付けられた容器4を備えるパッケージを支持するためのホルダ551(図10には示していないが、図11に示す)を備える。ホルダ551は、ベースステーションの駆動手段93から一定の距離に位置付けられる。ベースステーションのドライブをポンプ6に連結するための手段521、カッター101を作動させるための手段541、および希釈液連結手段520は、連結手段を定量注出デバイス3へ接続するためにホルダ551へ移動可能であり、定量注出デバイス3から切り離した後にホルダ551から離れる方へ移動可能である。
【0078】
ベースステーションは、電気モータ93を保有する。電気モータ93は、シリンダ525を貫通し、シリンダ525内をスライドする駆動シャフト524を備える。駆動シャフト524は、ダクト69に液体を通すためにポンプ6を作動させるために、定量注出デバイス3に接続可能であり、デバイス3から切り離し可能な連結手段521を駆動する。連結手段521は、例えば、断面がより小さいヘッドで終端し、計量混合デバイスに属する連結手段650、650Aの内面と相補的な表面を有するシャフトの一部である。ヘッドは、断面が多角形の先細の形状を有するものであってもよく、または、例えば、ポンプの回転駆動に係合速度と信頼性の両方を与える星形の形状であってもよい。あるいは、引出し701の詳細を示す図10Aに示すように、連結手段521は、マスタギア65に設けられた可撓性ウィング650Aと協働するように意図された内側の長手方向の隆起部521Aを備える中空シャフトの形状を有してもよい。連結手段521は、定量注出デバイス3のポンプの対応する手段650、650Aとの連結を行うために、ホルダ551に対して近付いたり離れたりする方向に移動するように駆動可能な引出し701によって支持される。駆動シャフト524は、引出し701に支持され、2つのベアリング524Aを介して引出し701で回転するように装着される(図10B)。駆動シャフト524がホルダ551に対して近付いたり離れたりする方へ移動すると、駆動シャフトは、引出しとは関係なく連結を行うようにシリンダ525に回転可能に接続されながら、シリンダ525においてスライドする。引出し701は、ベースステーション5のパネルに固定された2つの平行な支持部材703、704の間に装着され移動する。支持部材703、704の各々は、引出し701から横向きに平行に延伸するスライドブロック部材701Aを介して引出し701がスライド可能なガイドレール703A、704Aを備える。
【0079】
引出し701はまた、希釈液連結手段520を支持する。手段520は、直径が計量混合デバイス3と係合するように、その希釈液取入れ口71の直径と相補的な管の一部分であってもよい。1つ以上のシール520Aを使用して組み立てが達成されてもよい。ある変形例において、連結手段は、逆止め弁を備えうる。
【0080】
ベースステーションは、水ポンプシステムに接続された飲料水のリザーバなどの希釈液供給源を備える。次に、水は、パイプ(特徴化せず)に沿って水または希釈液の温度制御システム(図示せず)まで搬送される。このようなシステムは、水が計量混合デバイス3に導入される前に、水を所望の温度まで上下させることができる加熱システムおよび/または冷蔵システムであってもよい。1つの選択として、本発明によるシステムは、特定の飲料定量注出プログラムを各々が選択するボタンを選択することで、インタフェースエリアに特徴化された制御パネルを介して、要求に応じて液体の計量を変更する可能性を与える。特に、液体と希釈液の希釈率は、ポンプ6の駆動速度を変更することで変えられる。速度が遅く、その部分の希釈液の流量が一定に保たれていると、液体と希釈液との比率は低減され、より多くの希釈飲料が送出される。逆に、液体ポンプ速度が速ければ、飲料の濃度は高くなりうる。別の制御可能なパラメータは、希釈液ポンプシステムが作動される時間の長さおよび液体ポンプが駆動される時間の長さを制御することによる飲料の体積であってもよい。
【0081】
引出し701はまた、カッター101を作動させる押しピン103を駆動するための連結手段541を支持する。図示した例において、連結手段541は、引出し701に対して固定された作動ピンを備える。あるいは、ピン541は、引出し内でスライドするように引出しに装着されてもよい。しかしながら、この場合、このピン541を作動させるためのさらなる制御手段が、ベースステーション5に設けられるべきである。引出し701はまた、容器の通気を行うピストン205を駆動するための連結手段543を支持してもよい。引出し701はまた、定量注出された液体を泡立てたり、泡立てなかったりするために、空気ダクト73への空気の供給を制御するためのピン97を支持してもよい。このピンは、デバイス3の空気取入れ口74をブロック可能なゴムディスク98を端部に支持する。引出し701はまた、定量注出デバイス、すなわち、計量混合デバイス3に対して正確な位置に引出しを配置するための位置決めピン705を支持する。
【0082】
また、図10Aに示す変形例において、引出し701は、センサS、例えば、引出しの位置およびキャップホルダ551の存在を検出するためのリード型の近接センサを支持しうる。
【0083】
ベースステーションは、図10および図19に示すように、2つの対向する側面に設けられたフランジ571、572を介して適所にホルダ551がスライド可能なガイドレール555A、555Bを備えてもよい。ホルダは、一般に、定量注出デバイス3を受入れるような形状にされる。ホルダ551は、ポンプ連結手段521用、カッター駆動手段541用、および希釈液連結手段520用に別々の孔を有してもよく、または、ポンプ連結手段521、希釈液供給およびその連結手段520、存在すれば、空気供給制御手段97、使用されれば、カッターを作動する押しピン103を駆動するための駆動手段541および通気を行うピストン205を駆動するための連結手段543を収容するのに十分な大きさの開口が形成されてもよい。
【0084】
定量注出デバイス3は、連結手段650、650Aおよび押しピン103、希釈液取入れ口71、および空気取入れ口74とは反対側に外側カバー301が形成されることで、定量注出デバイスは、外側カバーが引出し701から最も離れた側にある状態でホルダ551に配置される。引出し701は、カバー301用のスターラップ形状の開閉デバイス557を支持する。ホルダ551は、スターラップ557と外側カバー301との間を接触可能にするための切り取り部分を有する。スターラップ557は、スターラップの両側に1つずつ、2つのボス531、532を支持し、これらのボスは、外側カバー301の可動フラップ305の側面部323、324と係合し、引出し701がホルダ551の方へ移動するときにカバーを開く。スターラップ557の端部分は、カバー301の底部が、スターラップのボス531、532と閉鎖バー558との間に制約されるように、閉鎖バー558を形成する。引出し701がホルダ551から離れる方向に動かされると、スターラップの閉鎖バー558は、フラップ305を閉じるように外側カバー301を押す。
【0085】
図10から図13に特に示す実施形態のベースステーション5は、垂直方向に移動可能なフロントガード部分561を有する。ガード561には、ベースステーションの前端部でポスト565、566に沿って移動する溝563、564が形成される。ガード部分561は、ベースステーションのガイドレール555Aおよび555Bにホルダ551を差し込み可能なように降下され、その後、ベースステーションにホルダを固定するために上昇されうる。
【0086】
引出し701を移動させるための機構は、膝継手740によって連結された2つの剛性突出部分721、731を備える伸縮可能な継手機構711である。突出部分721は、引出し701の移動方向に対して垂直の駆動シャフト713上に装着される。駆動シャフト713は、駆動手段93とは別個のもので、手動または機械式のものでありうる駆動手段(図示せず)を有する。例えば、駆動シャフトの駆動手段は、駆動シャフト713に回転可能に接続された駆動レバー713Aに作用するシリンダ(図示せず)を備えうる。図14Aに示す例において、駆動シャフト713は、剛性突出部分721にねじ込まれる2つのセルフタッピングねじ713B、713Cを備える。剛性突出部分721は、プラスチック材料で作られることが好ましい。突出部分721の形状は三角形であり、三角形の1つの頂点は、膝継手740に対して作用するばね723を取り囲むシリンダ721Aを備える。突出部分731は、膝継手740と、引出し701の支持部材707にあるベアリングに装着されたシャフト733との間に延伸する。
【0087】
容器の通気を行うピストン209を駆動するために、引出し701においてスライドするように装着された、この場合はピストン543を備える連結手段543はまた、ソレノイドアクチュエータ191によって駆動されるピストン546と係合可能なレバー542によって移動されうる。同様に、穴74を介した空気ダクト73への空気の供給を制御して泡立てたり泡立てなかったりするために、ピン97は、ソレノイドアクチュエータ192によって駆動されるピストン548と係合可能なレバー544によって移動されうる。(レバー542は、レバー544に隠れているため、図14から図17では見られない。)レバー542および544は、継手機構711の突出部分731に装着される。ピストン543およびピン97の両方は、レバー542および544の方へ戻り手段、この場合は、コイルばね543Aおよび97Aによってバイアスされる。
【0088】
容器4に取り付けられた定量注出デバイス3を備えるパッケージが、キャップホルダ551に差し込まれると、引出し701は、図14に示す位置にあり、これは、ばね723が圧縮されていない静位置である。
【0089】
飲料を定量注出するように機械が作動されると、図15に示す位置の方へ突出部分721を回転させるために、シャフト713にトルクが与えられる(手動または機械的に)。このような動きは、膝継手740を伸張し、突出部分731をキャップホルダ551の方へ押し、ひいては、引出し支持体707および引出し701を押す。突出部分731が移動すると、レバー542および544が上昇し始める。
【0090】
レバー542および544は、上向きに移動している間、ベースステーション5に装着され、引出し701の移動方向を横断する方向に延伸するバー500と、連結手段543およびピン97の端部との間を案内されることに留意されたい。
【0091】
図16に示すように、移動を継続すると、膝継手740がさらに伸び、ポンプ連結手段521および希釈液連結手段520がホルダ551を通って延伸する位置まで、引出し701を移動させる。図17に示すように、移動を続け、膝継手740をさらに拡張すると、ポンプ連結手段521および希釈液連悦手段520が、連結手段650、650Aおよびデバイス3の希釈液取入れ口71と係合する位置まで引出し701が移動する。この位置において、連結手段520は、押しピン103と係合し、発泡/非発泡連結手段97は、空気注入口74と係合する。この位置に、要求に応じて作動させるための通気ピストンピン209と対面して通気手段543が位置付けられる。位置付けピン705は、デバイス3の対応する位置付け穴705A(図3)に嵌合される。継手機構711を最も遠い位置までさらにわずかに移動させると、レバー542および544は、図18に示す位置まで上昇し、この位置で、レバー542および544は、ピストン546および548によってそれぞれ操作されうる。この機械は、この段階で飲料を定量注出するように構成される。引出し701が前方移動する間、ピン541は、押しピン103と接触した状態になり、カッター101を操作して、保護フォイル41を切り開くように押しピン103を前方に押す。そして、機械およびパッケージングの動作および飲料の定量注出の準備が整う。次に、駆動シャフト524は、容器4からダクト69を通って測定した量の液体を定量注出するために、連結手段521および650、650Aを通してポンプ6を駆動するように動作される。同時に、または引き続いて、連結手段520および取入れ口71を通して希釈液が供給され、空気取入れ口の閉鎖手段97、98は、飲料の泡立てが要求されていなければ作動されうる。希釈飲料、任意に、泡立たせた希釈飲料は、排出口85を通して定量注出される。次に、押しピン543は、容器4を通気できるように作動されてもよい。
【0092】
飲料を定量注出するための上記作業シーケンスの動作後、例えば、容器が空になるときなど、容器の取り外しが必要とされるまで、引出しは適所に維持された後、ユーザは、キャップから引出しを係合解除して、図14に示す静位置まで継手機構が戻されて引出し701を後退させうる。
【0093】
計量混合デバイスまたは容器はまた、ベースステーション5に関連付けられた読取器によって読み取られうるコードを備えてもよい。コードは、製品の識別子および/または性質に関する情報、および/または希釈液供給および/または液体ポンプ駆動手段の作動に関連するパラメータに関する情報を含む。コードは、例えば、液体と希釈液の比率を制御するように、ベースステーションに収容された液体ポンプおよび/または希釈液ポンプの流量を管理するために使用されてもよい。コードはまた、発泡または非発泡飲料を得るために、空気取入れ口の開閉を制御してもよい。
【0094】
図19〜図21は、本発明の別の実施形態を示し、同図において、すでに記載したものと同一の要素には、同じ参照番号が付与されている。この実施形態は、キャップホルダ551が、ベースステーションのドッキングステーションの適所になければ、引出し701の前方移動を防止するための手段をさらに備えている点のみ、図1〜図18に関連して記載されたものとは異なる。図19〜図21は、キャップホルダ551をドッキングステーションに差し込むさまざまな段階にあるドッキングステーションを示す。
【0095】
図19から図21の実施形態において、キャップホルダ551には、ガイドレール555A、555B上にあるフランジ571、572が形成される。ホルダ551は、支持部材703の端部に蝶着され、ファスナ575によって留められたドア573によって適所に固定されうる。図示した例において、ファスナ575は、ドアヒンジを保持する端部とは反対の支持部材の一端に固定された湾曲した弾力性のある板ばねを備え、ドア573の切り取り部分にラッチされる。キャップホルダ551のフランジ571、572に対して、および引出し701に対して内向きに押圧するように、レール555A、555B内にばね577、578が装着される。特に、ばね577、578は、引出し701に隣接したフランジの端部に対して押圧する内向きに面する傾斜部579、580を有するように曲げられる。ばねの端部は、緩衝部分581、582を形成するように曲げられる。
【0096】
このような配置をとることで、メンテナンス面で安全な構成でベースステーション5を保持しやすくなり、さらには、キャップホルダがドッキングステーションにおいて適所になく、引出しが後退した場合(図19)、緩衝部分581、582が引出し701の動きをブロックするためにホルダ551が正確に位置付けられる前に機械が再始動するのを防ぎやすくなる。
【0097】
例えば、引出し701によって支持されているさまざまな連結手段の任意のものをメンテナンスする際、必要に応じて、ファスナ575はラッチが外され、ドアが開かれる。次に、ホルダ551は、レール555A、555Bに沿ってフランジをスライドさせることで取り外し可能である。ばね577、578は、ホルダ551が取り外されるため、図19に示す位置に留まる。引出しが後退すると、ばね577、578は、緩衝部分581、582が引出し701の動きをブロックするように内向きに跳ね返る。この位置において、メンテナンスが行われうる。
【0098】
図20は、ドッキングステーションへの差し込み中のキャップホルダ551を示す。メンテナンスが完了すると、ホルダ551は、レール555A、555Bに沿って差し込まれる。フランジ571、572の前方の角は、引出し701の方へ移動するにつれ、緩衝部分581、582が引出し701をブロックしないように外向きにばねを押しながら、ばねの傾斜部579、580と係合する。次に、ドア573が遮断され、ホルダ551が動作位置にくるようにラッチ575によって留められる。次に、図14から図18に関連して記載したように、引出し701の移動が行われうる。
【0099】
図21は、動作位置にあるホルダ551を示す。図21の配置により、ホルダ551が正確な位置になければ、引出しが操作されないようになる。
【0100】
図22および図23は、本発明の別の実施形態を示し、同図において、すでに記載したものと同一の要素には、同じ参照番号が付与されている。図23において、キャップホルダ551は省略されている。
【0101】
この実施形態において、キャップホルダ551をベースステーションに固定するための手段のみが、図10から図21に関連して記載したものと異なる。図22および図23に示す実施形態において、ベースステーション5は、ベースステーション5にキャップホルダ551をロックするためのロック部材900を備える。ロック部材900は、クロスバー903によって端部の一方で接続される2つのサイドバー901、902を備えるU字状の部材である。サイドバーは、支持部材703、704に平行に延伸するのに対して、クロスバー903は、サイドバー901、902に対して垂直方向に延伸する。ロック部材900は、ベースステーションに対して軸A−Aの周りを旋回するように装着される。図示した例において、サイドバー901、902は、互いに対面し、サイドバー901、902の内側から突出するように配設された2つのピボットスタッド904、905を備える。サイドバー901、902の自由端部が、ベースステーション5の表面に載る静位置にロック部材をバイアスするように、ピボットスタッド904、905の各々に、戻りばね906、907が関連付けられる。サイドバー901、902の各々は、自由端部にフック908、909を備える。フック908、909は、ベースステーションと対面するように配向され、各々がキャップホルダ551を差し込む方向に下向きに傾斜し、リセス部分908B、909Bによって延伸するランプ部分908A、909Aを備えることが有益である。キャップホルダ551は、ベースステーション5においてキャップホルダの差し込み方向に対して交差する方向にキャップホルダの両側で突出するロックバー910を備える。ロックバー910の自由端部910A、910Bは、ベースステーションの適所にキャップホルダを確実にロックするように、レール555A、555Bに沿ってホルダ551が差し込まれたとき、フック908、909と係合することが意図されている。この構造の結果として、レール555A、555Bに沿ってキャップホルダが差し込まれると、キャップホルダ551がベースステーション5内の端位置に達する前に、ロックバー910の端部910A、910Bは、ランプ部分908A、909Aとそれぞれ係合し、端部910A、910Bがリセス908B、909B内に落ち込むことで、キャップホルダが確実に適所にくる静位置に、ロック部材900が矢印Bの方向に揺動して戻るまで、矢印Cの方向に戻りばね906、907の弾性力に対してロック部材900を上向きに押す。
【0102】
図示した実施形態において、ロック部材900の移動は、ロック部材900が手動で制御され、そのため、ロック部材900は、制御されやすいように、各サイドバー上に1つのハンドリングタブ911、912を備えることが有益である。
【0103】
また、キャップホルダ551をベースステーション5へ差し込んだり取り外したりしやすいように、キャップホルダ551にハンドリングタブ551Aが設けられることが有益である。本発明はまた、非食品の調製の分野にも及ぶ。例えば、本発明は、粉末の洗剤、石けん、洗剤、または他の同様の製品など、希釈可能な液体の形態をとる製品の定量注出の分野に使用されてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動手段(93)と、
定量注出デバイス(3)を有する容器(4)を支持するための手段であり、前記定量抽出デバイスは、前記容器(4)から排出口(85)まで続く液体ダクト(69)および液体を前記液体ダクト(69)に通すための液体ポンプ(6)を備える、前記支持手段と、
駆動手段(93)に接続され、液体を前記液体ダクト(69)に通すための前記液体ポンプ(6)を作動するように前記定量注出デバイス(3)に着脱可能に接続可能な連結手段(521)と
を備える液体定量注出装置のベースドッキングステーション(5)において、
前記定量注出デバイス(3)を有する前記容器(4)を支持するための前記ベースドッキングステーション手段が、ホルダ(551)であり、前記連結手段(521)が、前記定量注出デバイス(3)に接続するために前記ホルダ(551)の方へ移動可能であり、前記定量注出デバイス(3)から切り離された後、前記ホルダ(551)から離れる方向に移動可能であることを特徴とする、ベースドッキングステーション。
【請求項2】
前記連結手段(521)が、前記ホルダ(551)に対して近付いたり離れたりする方向に移動するように駆動可能な引出し(701)によって支持されることを特徴とする、請求項1に記載のベースステーション。
【請求項3】
前記引出し(701)が、ガイドレール(703、704)の間で移動することを特徴とする、請求項2に記載のベースステーション。
【請求項4】
前記連結手段(521)が駆動シャフト(524)に接続され、前記駆動シャフト(524)が前記引出し(701)によって支持され、前記引出しとともに前記ホルダ(551)に近付いたり離れたりする方向に移動するが、前記引出しとは関係なく連結を行うように回転可能であることを特徴とする、請求項2または3に記載のベースステーション。
【請求項5】
前記引出し(701)が、膝継手機構(711)を通して駆動されることを特徴とする、請求項2から4のいずれか一項に記載のベースステーション。
【請求項6】
前記膝継手機構(711)が、前記引出し(701)の移動方向に対して垂直方向に駆動シャフト(713)によって駆動されることを特徴とする、請求項5に記載のベースステーション。
【請求項7】
前記定量注出デバイス(3)が、希釈液ダクト(70)付きの希釈液注入口(71)と、混合チャンバ(80)とをさらに備え、
前記希釈液ダクト(70)が、希釈液流が前記混合チャンバ(80)の前または前記混合チャンバ(80)で液体流と交差するように前記液体ダクト(69)に対して相対的に位置付けられることで、前記計量液体が希釈液と混合されて、食品を定量注出する、請求項2〜6のいずれか一項に記載のベースステーションにおいて、
希釈液供給部(92)および連結手段(520)が前記引出し(701)によって支持されることを特徴とする、ベースステーション。
【請求項8】
前記定量注出デバイス(3)が、混合物内に空気を運び、食品を泡立たせるために前記混合チャンバ(80)の前または前記混合チャンバ(80)に空気取入れ口(74)をさらに備え、空気の供給を制御するための手段(97)が、前記引出し(701)によって支持されることを特徴とする、請求項7に記載のベースステーション。
【請求項9】
前記空気制御手段(97)が、ホルダ(551)に近付いたり離れたりする方向に前記引出し(701)を駆動するための手段に装着されたレバー(544)を通して駆動手段(548)に接続可能であることで、前記引出し(701)が前記ホルダ(551)に最も近い位置にあるとき、前記空気制御手段(97)が駆動手段(548)によってのみ動作可能であることを特徴とする、請求項8に記載のベースステーション。
【請求項10】
前記ホルダ(551)が、前記連結手段(521)用および前記希釈液供給連結手段(520)用の別々の孔を有することを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載のベースステーション。
【請求項11】
前記ホルダ(551)に、前記連結手段(521)、前記希釈液供給連結手段(520)、および存在すれば、前記空気供給制御手段(97)を収容するのに十分な大きさの開口が形成されることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載のベースステーション。
【請求項12】
前記定量注出デバイス(3)が、通気弁(205)と、前記容器(4)から液体を放出した後に前記容器を通気するための手段(203)とをさらに備え、前記通気手段(205)を動作するための連結手段(543)が、前記引出し(701)によって支持されることを特徴とする、請求項2〜11のいずれか一項に記載のベースステーション。
【請求項13】
前記通気連結手段(543)が、ホルダ(551)に近付いたり離れたりする方向に前記引出し(701)を駆動するための手段に装着されたレバー(542)を通して駆動手段(546)に接続可能であることで、前記引出し(701)が前記ホルダ(551)に最も近い位置にあるとき、前記通気制御手段(543)が駆動手段(546)によってのみ動作可能であることを特徴とする、請求項12に記載のベースステーション。
【請求項14】
前記定量注出デバイス(3)が、前記容器(4)の排出口にわたって位置付けられた不正開封防止フォイル(41)を穿孔するためのカッター(101)をさらに備え、前記カッターを作動させるための連結手段(541)が、前記引出し(701)によって支持されることを特徴とする、請求項2〜13のいずれか一項に記載のベースステーション。
【請求項15】
前記ベースステーション(5)が、カバー(301)の開口可能なフラップ(305)と係合し、前記カバー(301)を開口するように駆動可能であるため、前記連結手段(521)が定量注出デバイス(3)に接続されるとき、前記出口(85)を同時に開口する開口手段(531、532)を有することを特徴とする、ダクト(69)の排出口(85)を閉じる外側カバー(301)を有する定量注出デバイス(3)とともに使用するための請求項1〜14のいずれか一項に記載のベースステーション。
【請求項16】
前記開口手段(531、532)が、前記引出し(701)とともに移動するように装着され、前記引出しが前記ホルダ(551)に近付く方向に移動するとき、前記カバー(301)を開くように前記フラップ(305)と係合することを特徴とする、請求項15に記載のベースステーション。
【請求項17】
前記ベースステーション(5)が、定量注出が行われた後、前記カバーを閉じるために、前記外側カバー(301)を前記定量注出デバイス(3)に対して圧迫させるように駆動可能な閉鎖部材(558)を有することを特徴とする、請求項15または16に記載のベースステーション。
【請求項18】
前記閉鎖部材(558)が、前記引出し(701)とともに移動するように装着され、前記引出しが前記ホルダ(551)から離れる方向に移動するとき、前記カバーを閉じるように前記カバー(301)と係合することを特徴とする、請求項17に記載のベースステーション。
【請求項19】
前記引出しが、前記定量注出デバイスに対して正確な位置に前記引出しを配置するための位置付けピンも支持することを特徴とする、請求項2〜18のいずれか一項に記載のベースステーション。
【請求項20】
前記引出しが、前記引出しの位置および前記キャップホルダの存在を検出するためのセンサを支持することを特徴とする、請求項2〜19のいずれか一項に記載のベースステーション。
【請求項21】
キャップホルダが、当該ベースステーションのドッキングステーションの適所になければ、引出しの前方移動を防止するための手段をさらに備えることを特徴とする、請求項2〜20のいずれか一項に記載のベースステーション。
【請求項22】
キャップホルダが、当該スステーションのドッキングステーションの適所になければ、引出しの前方移動を防止するための前記手段が、前記キャップホルダの経路に延伸する緩衝部分を形成して、前記キャップホルダがドッキンステーションにないときに前記引出しの移動を防止するように装着されたばね部材を備えることを特徴とする、請求項21に記載のベースステーション。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図14A】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2010−533626(P2010−533626A)
【公表日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−516496(P2010−516496)
【出願日】平成20年7月16日(2008.7.16)
【国際出願番号】PCT/EP2008/059271
【国際公開番号】WO2009/010523
【国際公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】