説明

液体硬表面清浄化組成物

本発明は、硬表面からの汚れまたは汚染を除去する方法を提供するものであり、前記方法は、前記表面をマロン酸誘導体で処理する工程、汚れまたは汚染を被着させる工程、汚れまたは汚染を除去するために前記表面を清浄化する工程を含む。さらに、本発明は、組成物および前記方法のための使用を提供するものである。この関係において、この方法および組成物は、改良された次の清浄化利益を与える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬表面へのマロン酸の適用を含む硬表面を清浄化する方法、およびこの目的に好適な組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、家庭用品の表面は、脂肪質/油質/グリース質の汚れおよび/または付随する固形ゴミなどの任意の目に見える汚染の除去を助ける1つまたは複数の成分を含有する組成物を使用して清浄化される。このような組成物は、希釈された、または濃縮された水溶液として、例えば布、ワイプまたは他の道具を用いて、またはトリガースプレーディスペンサーまたは他のエアロゾル適用装置のようなスプレーとして適用することができ、場合により次いですすぐことができる。
【0003】
このような組成物は、酸性またはアルカリ性のいずれかであり得る。酸性組成物は、しばしば例えばクエン酸、ソルビン酸、酢酸、ギ酸、マレイン酸、アジピン酸、乳酸、リンゴ酸、グリコール酸などのモノ−、ジ−、またはポリカルボン酸であり得るカルボン酸を含む。汚れのタイプが、特に強力な鉱酸の存在を必要としないなら、このような酸は、デリケートな、酸に敏感な表面において引き起こされることがある損傷のために一般に推奨されない。酸性クリーナーは、例えばライムスケールなどの酸に敏感な汚れを除去するために一般に使用される。脂肪質の汚れの除去のためには、アルカリ性組成物が、一般に推奨される。
【0004】
酸性硬表面クリーナーにおけるマロン酸の使用は、この技術分野において知られている。UK2,392,167号において、マロン酸を含む組成物が記載されている。記載された組成物は、酸性組成物として処方され、トイレ清浄化用に意図されている。
【0005】
US5,294,364号およびUS5,039,441号には、酸耐性またはジルコニウムホワイトエナメルである表面の種目の清浄化のために、別のタイプの酸性硬表面クリーナーが記載されている。この組成物は、マロン酸はデリケートな硬表面に余りも強すぎるので、これを除外している。
【0006】
WO00/32737およびWO00/27983には、エナメル表面に対する損傷を防ぐために、pKa>3.5を有する酸を使用する清浄化方法が記載されている。マロン酸は、該組成物において任意の成分であり、キレート剤として記載されている。マロン酸のpKaは、2.8であるが、この事実に対して何らの言及もなされていない。
【0007】
WO94/016045には、腐食防止のために例えばマロン酸などのビカルボン酸を含む皿洗い機用組成物が記載されている。
【0008】
酸性の清浄化条件であろうと、アルカリ性の清浄化条件であろうと、その後の清浄化中に汚れおよび/または汚染の除去を助ける、清浄化される表面に適用される物質を有することは利益があると思われる。
【0009】
表面がマロン酸、ある種のマロン酸誘導体またはこれらの塩で処理された後に、この表面にその後に被着した汚れまたは汚染は、事前の処理なしの場合よりもさらに容易に除去されることが見出された。この効果は、一般的に「次回清浄化利益」と呼ばれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明の目的は、表面をマロン酸、ある種のマロン酸誘導体またはこれらの塩で処理することを含む、硬表面からの汚れまたは汚染を除去する方法を提供することである。
【0011】
さらに、本発明の目的は、マロン酸、ある種のマロン酸誘導体またはこれらの塩を含む硬表面清浄化組成物を提供することである。
【0012】
本明細書において述べられた全てのパーセントは、他に特定されない限り、全組成物に基づいて重量によって算出される。
【課題を解決するための手段】
【0013】
したがって、本発明は、
(a)一般式1:
【0014】
【化3】

(式中、AおよびA’は、独立して、−H、アルカリおよびアルカリ土類金属イオン、4級アンモニウムイオン、3価の金属イオンおよび有機カチオンから選択され、Rは、−HまたはC〜Cアルキルまたはこれらの化合物の組合せから選択される)
に記載の化合物で表面を処理する工程;
(b)表面に汚れまたは汚染を被着させる工程;および
(c)汚れまたは汚染を除去するために、前記表面を清浄化する工程
を順番に含む、硬表面から汚れまたは汚染を除去する方法を提供するものである。
【0015】
本発明は、
(a)上記一般式1による化合物0.01から10重量%;および
(b)界面活性剤物質(界面活性剤は、アニオン性およびノニオン性の界面活性剤を20:1と1:10の間の割合で含む)を全組成物の0.01から50重量%
を含む液体硬表面清浄化組成物をさらに提供する。
【0016】
本明細書において一般的に使用される「汚れ」および「汚染」という表現は、有機物由来のものであろうと、無機物由来のものであろうと、肉眼で見えるものであろうと、見えないものであろうと、汚す固形のゴミおよび/またはバクテリアまたは他の病原体と共に含む、家庭で一般的に出くわす汚れおよび汚染の全ての種類を含む。特に、本発明による方法および組成物は、脂肪質またはグリース質の汚れおよび汚染、より具体的には天然の脂肪または液状油によって引き起こされる汚れおよび汚染の処理に使用され得る。
【発明の効果】
【0017】
いかなる特別な理論または解釈によっても拘束されないが、マロン酸が、表面に被着し、表面上にその後に被着する汚れまたは汚染に影響を及ぼして、このような汚れおよび汚染を表面に強く付着しないようにすることによってその効果を発揮すると本発明者は考える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
したがって、本発明の好ましい実施形態において、式1による化合物(本明細書において以後簡単に「マロン酸」と呼ぶ)は、その後に表面に残存して乾燥する溶液、好ましくは水溶液として表面に適用される。
【0019】
前記方法の工程(c)は、やはりマロン酸を含む硬表面清浄化組成物を再び使用することによって、汚れおよび汚染が除去され、新しいマロン酸が適用されるので、本発明の第1の態様によるその後のプロセスの工程(a)を効果的に構成して、有利に実行することができる。工程(c)は、場合により、好ましくは水を使用するすすぎ工程をその後に続けてもよい。
【0020】
厳密な意味でのマロン酸は、サトウダイコンから誘導することができ、したがって、天然材料として分類することができ、かなりこのことは、今日の消費者にますます重要である。
【0021】
本明細書において使用される用語「マロン酸」は、式1によって前に定義されたマロン酸誘導体および塩またはこれらの化合物の混合物を含むことを意味する。好ましくは、Rは、−Hまたは−CHまたは−CHCHから選択される。
【0022】
また、本発明は、例えば清浄化中および/または清浄化後の改良された表面感触(例えば滑らかさ)、清浄化前の嗅覚面の利益(例えば腐った臭いの低下)、清浄化中のより少ない表面の腐食およびより少ない騒音などの他の利益ももたらすことができる。本発明のさらなる態様は、硬表面の清浄化操作において、これらの利益の1つまたは複数を得るために、マロン酸またはマロン酸を含む組成物の使用および/またはこのような他の利益の1つまたは複数をもたらすための製品の製造におけるマロン酸の使用を含む。さらに、マロン酸は、変色させないし、このことは、本発明による清浄化方法についての特別な利点である。
【0023】
本発明の方法、使用、組成物および物品は、例えば台所および浴室などで見出される調理器上面、換気ファン、タイル、床、風呂、トイレ、洗面ボール、シャワー、皿洗い機、蛇口、流し台、調理台を含むあらゆる家庭用品の硬表面の処理に有用である。これらの表面は、例えばプラスチック、ガラス、エナメル、セラミック、木、(塗料を塗られたもの、ラッカーを塗られたもの、または他の方法のもの)または金属(例えばステンレススチールまたはクロム)で製造することができる。
【0024】
利用の形
マロン酸は、好ましくはマロン酸を含む組成物の形で、あるいはマロン酸またはマロン酸を含有する組成物を含浸せしめたワイプの手段によって表面に適用される。
【0025】
硬表面処理組成物
マロン酸は、あらゆる好適な組成物において、本発明によって使用することができる。
【0026】
前記組成物は、硬表面上にマロン酸物質が被着するために好適なものでなければならない。マロン酸は、あらゆる好適な形で、例えば溶液または分散物の形で組織物中に存在することができる。反対のことが、表現され、暗示されている場合を除いて、前記組成物は、使用時に湿潤される固体の形であってもよい。しかしながら、好ましい実施形態において、前記組成物は、液体である。「液体」という用語は、溶液、分散物、乳化物、ゲル、ペーストおよび同様のものを含む。液体の形において、前記組成物は、好ましくは6を超えるpHを有する。
【0027】
好適な液状組成物は、液体キャリヤー中の溶液、分散物または乳化物を含み、この液体キャリヤーは、有機溶媒または水あるいはこれらの混合物であり得る。好ましくは、溶媒は、主として(すなわち、50%以上)水である。この組成物は、マロン酸を被着させるためのみに使用することができるか、または例えば清浄化などの追加の機能を有することができる。あらゆるこのような組成物の全マロン酸化合物は、好ましくは、当該組成物の少なくとも0.01%、さらに好ましくは少なくとも0.1%であり、10%以下、好ましくは5%以下、さらに好ましくは2%以下であり、好適には当該組成物の1%以下である。
【0028】
前記組成物は、好適な手段によって、希釈された形または濃縮された形で適用することができる。例えば、前記組成物は、容器から、またはエアロゾル缶から、またはスプレーガンアプリケーターから表面上に注ぎ出し、またはスプレーすることができる。あるいは、前記組成物は、前記組成物で湿潤された布、ワイプまたはその他の道具を使用して適用することもできる。
【0029】
本発明における使用のための組成物は、硬表面清浄化組成物における使用に関してよく知られた成分を含むことができる。
【0030】
本発明の硬表面清浄化組成物は、少なくとも1つの界面活性剤および場合により他の硬表面清浄化成分を含む。
【0031】
前記組成物は、室温においてせん断速度21s−1で測定される粘度が少なくとも100mPa・s、好ましくは5,000mPa・s以下を有する「液体」であることが、特に好ましい。この粘稠な液体組成物は、本質的に粘稠な液体、またはゲル、フォーム、ムースまたはペーストの形であり得る。この粘度は、系内の1つまたは複数の他の成分、例えば「外部ポリマー増粘剤」によるものでもよく、この「外部ポリマー増粘剤」は、合成ポリマー、例えばCarbopol(商標)などのポリカルボン酸タイプまたは例えばキサンタンガムまたはグアーガムなどの天然多糖類ガムであり得る。この代わりに、1つまたは複数の界面活性剤および場合により電解質を使用して組成物内に規則相または液晶相を作り出す「内部組織化」系も使用することができる。粘度を増加するためのこれらの様々な技術は、当業者に全てよく知られている。
【0032】
フォームおよびムースは、そこから分配される製品をガス化させ、空気を飽和させたディスペンサーから通常供給される。
【0033】
pH
本発明による液体硬表面処理組成物において、組成物のpHは、好ましくは6を超え、さらに好ましくは少なくとも6.5であり、14以下、好ましくは13以下、さらに好ましくは12以下である。アルカリ性組成物においては、pHは、好ましくは少なくとも7である。
【0034】
溶液のpHは、有機または無機の酸あるいは塩基で調整することができる。好ましい無機の塩基は、好ましくはアルカリまたはアルカリ土類水酸化物、アンモニア、炭酸塩または重炭酸塩である。アルカリ金属は、好ましくは、ナトリウム(Na)またはカリウム(K)であり、アルカリ土類金属は、好ましくはカルシウム(Ca2+)またはマグネシウム(Mg2+)である。
【0035】
有機塩基は、好ましくはアミンオキシドである。無機酸は、塩酸、硫酸またはリン酸を含むことができ、有機酸は、酢酸、クエン酸またはギ酸ならびにジカルボン酸混合物、例えばRadimix(商標、Radiciグループ)およびSokalan DCS(商標、BASF)などのである。
【0036】
界面活性剤
本発明による組成物または本発明における使用のための組成物は、アニオン性およびノニオン性の洗浄剤活性成分の両方から一般的に選択される界面活性剤(洗浄剤活性成分)を含む。前記組成物は、さらにカチオン性、両性および双性界面活性剤を含むことができる。本発明の界面活性剤含有組成物において、使用される界面活性剤の合計量は、一般的に0.01から50%である。この量は、好ましくは少なくとも0.1%、さらに好ましくは少なくとも0.5%、さらにより好ましくは少なくとも1%である。最大量は、通常30%以下、好ましくは20%以下、あるいはさらに10%未満である。
【0037】
好適な合成(非石鹸)アニオン性界面活性剤は、アルキル部分に6個から22個までの炭素原子を含む分岐鎖または直鎖アルキル基を分子構造中に有する有機硫酸モノエステルおよびスルホン酸の水溶性塩である。
【0038】
このようなアニオン性界面活性剤の例は、
−(第1級)長鎖(例えば6〜22個の炭素原子)アルコールサルフェート(本明細書において以後「PAS」と呼ばれる)、特に獣脂またはヤシ油のグリセリドの還元によって製造される脂肪族アルコールの硫酸化によって得られるもの;
−アルキルベンゼンスルホネート、例えばアルキル基が6個から20個までの炭素原子を含有するもの;
−第2級アルカンスルホネート;およびこれらの混合物
の水溶性塩である。
【0039】
また、好適なものは、
−アルキルグリセリルエーテルサルフェート、特に獣脂およびヤシ油から誘導される脂肪族アルコールのエーテルのサルフェート;
−脂肪酸モノグリセリドサルフェート;
−1〜12個のエチレンオキシ基を含有するエトキシル化脂肪族アルコールのサルフェート;
−分子あたり1から8個までのエチレンオキシ基を有し、アルキル基が4から14個までの炭素原子を含有するアルキルフェノールエチレンオキシ−エーテルサルフェート;
−イセチオン酸でエステル化され、アルカリで中和された脂肪酸の反応性生物;
およびこれらの混合物の塩である。
【0040】
好ましい水溶性合成アニオン性界面活性剤は、アルキルベンゼンスルホネート、ならびにこれとオレフィンスルホネートおよびアルキルサルフェートとの混合物、ならびに脂肪酸モノグリセリドサルフェートのアルカリ金属(例えばナトリウムおよびカリウムなど)およびアルカリ土類金属(例えばカルシウムおよびマグネシウムなど)塩である。
【0041】
最も好ましいアニオン性界面活性剤は、アルキル芳香族スルホネート、例えば直鎖または分岐鎖中のアルキル基中に6から20個までの炭素原子を含むアルキルベンゼンスルホネートであり、その中で特定の例は、アルキルベンゼンスルホネートまたはアルキル−トルエン−、−キシレン−または−フェノールスルホネート、アルキルナフタレンスルホネートのナトリウム塩、アンモニウムジアミルネフタレン−スルホネート、およびナトリウムジノニル−ナフタレン−スルホネートである。
【0042】
合成アニオン性界面活性剤が使用される場合、本発明の組成物中に存在する量は、一般的に少なくとも0.1%、好ましくは少なくとも0.5%、さらに好ましくは少なくとも1%であり、しかし、20%以下、好ましくは最大で10%、さらに好ましくは最大で8%である。
【0043】
ノニオン性界面活性剤の好適な種別は、本来親水性である簡単なアルキレンオキシドと反応性活性水素原子を有する脂肪族またはアルキル−芳香族の親油性化合物との縮合によって製造される化合物として概して言うことができる。何らかの特定の親油性基に付けられた親水性鎖またはポリオキシアルキレン鎖の長さは、容易に調整して、親水性構成要素および親油性構成要素の所望のバランスを有する化合物を生成することができる。これにより、正確なHLBを有するノニオン性界面活性剤の選択が可能になる。
【0044】
特定の例は、
−直鎖または分岐鎖の配置中に8から22個までの炭素原子を有する脂肪族アルコールとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばヤシ油アルコールのモルあたり2から15モルまでのエチレンオキシドを有するヤシ油アルコール/エチレンオキシド縮合物;
−C6〜C15アルキル基を有するアルキルフェノールとアルキルフェノールのモルあたり5から25モルまでのエチレンオキシドとの縮合物;
−エチレンジアミンおよびプロピレンオキシドの反応性生物とエチレンオキシドとの縮合物(この縮合物は、重量で40%から80%までのエチレンオキシ基を含有し、5,000から11,000までの分子量を有している)
を含む。
【0045】
ノニオン性界面活性剤の他のクラスは、
−アルキルポリグリコシド(これは長鎖脂肪族アルコールおよび糖類との縮合生成物である);
−構造:RRRN0(式中、1つのRは8から20個までの炭素原子のアルキル基であり、他のR’は、それぞれ、1から3個までの炭素原子のアルキルまたはヒドロキシアルキル基である)の第3級アミンオキシド、例えばジメチルドデシルアミンオキシド;
−構造:RRRP0(式中、1つのRは8から20個までの炭素原子のアルキル基であり、他のR’は、それぞれ、1から3個までの炭素原子のアルキルまたはヒドロキシアルキル基である)の第3級ホスフィンオキシド、例えばジメチルドデシルホスフィンオキシド;
−構造:RRS0(式中、1つのRは10から18個までの炭素原子のアルキル基であり、他は、メチルまたはエチルである)のジアルキルスルホキシド、例えばメチル−テトラデシルスルホキシド;
−脂肪酸アルキロールアミド、例えばエタノールアミド;
−脂肪酸アルキロールアミドのアルキレンオキシド縮合物;
−アルキルメルカプタン
である。
【0046】
本発明の清浄化組成物において使用されるノニオン性界面活性剤の量は、好ましくは少なくとも0.1%、さらに好ましくは少なくとも0.5%、最も好ましくは少なくとも1%である。この量は、好適には、最大で15%、好ましくは10%以下、最も好ましくは7%以下である。
【0047】
本組成物は、構造化された液体洗剤組成物、すなわち「自己増粘した」ものを提供するために、電解質が存在する場合、そのレベルを考えながら、ある量の選択されたアニオン性およびノニオン性の両方の界面活性剤を含ませることができる。したがって、増粘された液体清浄化組成物は、有機溶媒の存在にもかかわらず、いかなる追加の増粘剤を使用する必要性なしに製造することができ、この組成物は、それでも広い温度範囲にわたって長期の保存寿命を有している。
【0048】
ノニオン性界面活性剤に対するアニオン性界面活性剤の重量割合は、前記のことを考慮に入れて変化させることができ、これらの性質に依存するが、20:1から1:10まで、好ましくは、15:1から1:5までの範囲内、理想的には、10:1から1:2までの範囲内である。
【0049】
本発明のいずれかの態様を例証する実施形態によれば、本組成物は、マロン酸0.1重量%から7重量%まで、分子中に8個から22個までの炭素原子を有するアルキル基を含む水溶性合成アニオン性サルフェートまたはスルホネート界面活性剤塩0から20重量%まで、好ましくは0.5重量%から10重量%まで、および分子中に8から22個までの炭素原子を有する脂肪族アルコールとエチレンオキシドとの縮合物(前記縮合物は脂肪族アルコールモルあたり2モルから15モルまでのエチレンオキシドを有する)から誘導されるエトキシル化ノニオン性界面活性剤0.5重量%から7重量%までを含むことができ、残りは、他の任意の成分および水である。
【0050】
また、本発明の組成物には、場合により両性、カチオン性または双性界面活性剤を含ませることができる。
【0051】
好適な両性界面活性剤は、8個から20個までの炭素原子のアルキル基およびアニオン性水溶性基によって置換された脂肪族基を含む脂肪族第2級および第3級アミンの誘導体、例えばナトリウム3−ドデシルアミノ−プロピオネート、ナトリウム3−ドデシルアミノプロパンスルホネートおよびナトリウムN−2−ヒドロキシ−ドデシル−N−メチルタウレートである。
【0052】
好適なカチオン性界面活性剤の例は、8個から20個までの炭素原子の1個または2個のアルキルまたはアラルキル基および2個または3個の小さい脂肪族(例えばメチル)基を有する4級アンモニウム塩、例えば臭化セチルトリメチルアンモニウムの中から見出すことができる。
【0053】
界面活性剤の特殊な基は、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドと長鎖脂肪族アミンとの縮合によって得られる第3級アミンである。この化合物は、アルカリ性媒体中においてノニオン性界面活性剤のように、酸性媒体中においてカチオン性界面活性剤のよう挙動する。
【0054】
好適な双性界面活性剤の例は、8個から18個までの炭素原子の脂肪族基およびアニオン性水溶性基によって置換された脂肪族基を有する脂肪族4級アンモニウム、スルホニウムおよびホスホニウム化合物の誘導体、例えばベタインおよびベタイン誘導体、例えばアルキルベタイン、特にC12〜C16アルキルベタイン、3−(N、N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニウム)−プロパン−1−スルホネートベタイン、3−(ドデシルメチル−スルホニウム)−プロパン−1−スルホネートベタイン、3−(セチルメチル−ホスホニウム)−プロパン−1−スルホネートベタインおよびN、N−ジメチル−N−ドデシル−グリシンの中から見出すことができる。他のよく知られたベタインは、アルキルアミドプロピルベタイン、例えばアルキルアミド基が、ヤシ油脂肪酸から誘導されるものである。
【0055】
好適な界面活性剤のさらなる例は、よく知られたテキスト:「界面活性剤」第1巻、SchwartzおよびPerry著、Interscience、1949年;「界面活性剤」第2巻、Schwartz、PerryおよびBerch著、Interscience、 1958年;Manufacturing Confectioners Companyによって発行された「McCutocheon’s Emulsifiers and Detergents」の現在の版;「Tenside−Taschenbuch」、H.Stache著、第2版、Carl Hauser Verlag、1981年において挙げられる界面活性剤として通常使用される化合物である。
【0056】
本発明による組成物は、研磨剤を含むことができる。しかしながら、研磨剤は、表面に被着されたマロン酸の薄膜を損傷し、または除去する傾向があるので、研磨剤は一般に推奨されない。前記組成物は、これらの清浄化性能を助ける他の成分を含むことができる。例えば、前記組成物は、洗浄剤ビルダー、例えばニトリロトリアセテート、ポリカルボキシレート、クエン酸塩、ジカルボン酸、水溶性リン酸塩(特にオルソ−、ピロ−またはポリリン酸塩またはこれらの混合物)、ゼオライトおよびこれらの混合物を25%までの量で含有することができる。これらのビルダーのいくつかは、水へのこれらの溶解度の過剰量で存在する場合、研磨剤として追加的に作用することができる。ビルダーは、これが存在する場合は、好ましくは前記組成物の少なくとも0.1%を構成する。
【0057】
また、金属イオン封鎖剤、例えばエチレンジアミンテトラアセテートまたはジエチレントリアミンペンタアセテート、アミノ−ポリホスホネート(DEQUEST(商標))およびホスフェートおよび多種多様の多官能性有機酸および塩も、これらがマロン酸と適合し得ることを条件に場合により使用することができる。
【0058】
本発明による組成物のためのさらなる任意の成分は、泡調整物質であり、これは、使用において過剰の泡を生成する傾向のある組成物において使用することができる。これらの例は、脂肪酸またはこれらの塩(石鹸)、イソパラフィン、シリコーンオイルおよびこれらの混合物である。
【0059】
石鹸は、脂肪酸の塩であり、アルカリ金属石鹸、例えば約8個から約24個までの炭素原子、好ましくは約10個から約20個までの炭素原子を含む脂肪酸のナトリウム、カリウム、およびアンモニウムの塩を含む。パーム油、ヤシ油およびピーナッツ油から誘導される脂肪酸混合物のナトリウムおよびカリウムおよびモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩は、特に有用である。これらが使用される場合、脂肪酸または石鹸の量は、前記組成物の少なくとも0.005重量%、好ましくは0.1重量%から2重量%までを構成することができる。商業的に利用可能な脂肪酸混合物、例えばPrifac 7901(商標)などは、この目的に好適であることが見出された。
【0060】
炭化水素共存溶媒が、十分に高いレベルで存在する場合、この溶媒は、これ自体で要求される消泡活性の一部または全部を与えることができる。
【0061】
また、本発明による組成物は、すでに述べた成分に加えて、様々な他の任意の成分、例えば着色剤、増白剤、蛍光増白剤、汚れ沈殿防止剤、洗浄酵素、適合し得る漂白剤(特に過酸化化合物および活性塩素放出化合物)、ゲルコントロール剤、さらなる凍結融解安定剤、殺菌剤、保存剤(例えば1、2−ベンズイソチアゾリン−3−オン)、ヒドロトロープおよび香料などを含むことができる。
【0062】
ポリマー
本発明の組成物は、場合によりポリマー、特に表面へマロン酸を結着させて、その結果、さらなるすすぎ耐性を付与することを助けるポリマーを含むことができる。好ましいポリマーは、ノニオン性およびアニオン性ポリマーである。
【0063】
マロン酸に対するポリマーの割合
最適の利益のために、ポリマー/マロン酸の割合(重量による)は、1:1から20:1まで、好ましくは2:1から15:1まで、最も好ましくは3:1から10:1までの範囲内であるべきである。
【0064】
好ましいポリマーは、4,000ダルトン(D)を超える平均分子量を有するポリマーである。前記分子量は、さらに好ましくは少なくとも10,000D、さらにより好ましくは100,000Dを超え、さらには1,000,000Dを超える。前記ポリマーは、通常5,000,000ダルトン未満、好ましくは4,000,000D未満の分子量を有する。
【0065】
好適なポリマーは、水溶性、または水分散性のいずれかであり、好ましくは水溶性である。
【0066】
ノニオン性ポリマー
ノニオン性ポリマーは、セルロース系ノニオン性ポリマー、例えばセルロース、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、セルロースエーテリ、セルロースエステルおよびセルロースアミドなど、例えばメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースから選択することができる。また、他の多糖類ポリマー、例えばデンプンおよび変性デンプンおよびデキストリン、例えばマルトデキストリンも好適である。
【0067】
さらにポリマーは、完全な合成のポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレングリコール、例えばポリエチレングリコール、ポリアルキレンオキシド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、ポリビニルエーテル、例えばポリメチルビニルエーテル、ポリビニルアセテートおよびこれらのコポリマーなどから選択することができる。
【0068】
また、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸およびこれらの同族体ならびに他のポリカルボン酸も、前記ポリマーがノニオン性ポリマーとして挙動する組成物において使用することができる。このような組成物は、典型的に約4未満のpH値を有する酸性組成物である。
【0069】
最も好ましくは、ノニオン性ポリマーは、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVA)およびこれらの混合物から選択される。
【0070】
前記組成物は、好ましくは少なくとも0.1重量%、さらに好ましくは少なくとも0.5重量%、最大で20%、好ましくは最大で10%、さらに好ましくは最大で5%のノニオン性ポリマーを含む。
【0071】
前記PVPは、置換および非置換のビニルピロリドン重合生成物を含む。
【0072】
アニオン性ポリマー
好ましいアニオン性ポリマーは、水溶性のアニオン性ポリマーである。好適なポリマーは、主として合成のものであるが、天然または天然誘導のポリマーも使用することができる。好適なポリマーは、ポリアクリル酸およびポリメタクリル酸およびこれらの同族体、他のポリカルボン酸、ポリアミノ酸またはペプチド、ポリアンヒドリド、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸、およびこれらのコポリマーならびにこれらのノニオン性モノマーおよびポリマーとのコポリマーを含む。また、天然ガム、例えばキサンタン、ローカストビーンおよびカラギーナン、ならびにセルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロースなども好適である。
【0073】
アニオン性ポリマーが存在する場合、前記組成物は、好ましくは少なくとも0.1重量%、さらに好ましくは少なくとも0.5重量%、最大で20%、好ましくは最大で10%、最も好ましくは最大で5%のアニオン性ポリマーを含む。
【0074】
液体ディスペンサー
液体組成物は、あらゆる好適な手段の中に保存し、この手段によって提供することができるが、スプレーアプリケーターが特に好ましい。また、ポンプディスペンサー(スプレーまたは非スプレー型ポンプ)および注ぎ出して適用するもの(ビンなど)も可能である。したがって、本発明は、液体硬表面クリーナーのための容器を提供するものであり、前記容器は、マロン酸溶液または6を超えるpHを有し、マロン酸を含む液体組成物を含有する貯留器および前記組成物をスプレーの形で提供するスプレーディスペンサーを含む。スプレーディスペンサーは、好ましくはトリガースプレー型であるが、液体をスプレーまたはエアロゾルの形で放出させるいかなる機械的な手段でもよい。
【0075】
ワイプ
ワイプは、未希釈のマロン酸またはマロン酸を含む組成物で含浸され得る。この材料は、乾燥の形またはさらに好ましくは湿潤の形(すなわち、薄いまたは粘稠な液体)で含浸されていてよい。好適なワイプは、織布、不織布、天然または合成のスポンジまたはスポンジのシート、「スキージー」材料および同様のものを含む。本発明は、マロン酸またはマロン酸を含む組成物、例えば本明細書のいずれかにおいて定義されまたは記載されたあらゆる組成物などを含浸させたワイプを提供するものである。
【0076】
(実施例)
実施例において、全ての部およびパーセントは、別に表示がなされなければ、重量によるものである。
【0077】
試験の表面として、5×5cmの面積の標準ステンレススチールタイルが使用される。このタイルを、汚れを付ける前に、湿った布で適用される粉末化カルサイトを使用して脱脂する。
【0078】
タイルの目標とする領域に前処理組成物0.08mlの均等に広げた層を適用することによって、前処理を行う。
【0079】
実施例において使用される汚れ物質は、ヒマシ油(例えばJohn L.Seaton、Ref 9725)である。ヒマシ油は、得たまま使用する。
【0080】
ヒマシ油は、均等なフィルムとして目標領域に適用する。次いで、タイルを、100℃において1時間オーブン中で焼成する。次いで、このタイルを、タイルの上に油の目標とする量(0.04+/−0.004g)が存在することを確実にするために秤量する。
【0081】
Martindale(商標、SDL International)磨耗装置を使用して清浄化を行う。清浄化されるタイルをMartindale装置の「ホルダー」に置き、清浄化流体20gの中に浸す。Ballerina布をMartindale装置の清浄化ヘッドに固定させ、全体のタイルをカバーする前もって定めたパターンを使用してタイルの表面の至る所をこれで摩擦させる。実施例においては、適用する度に前記パターンの下で3回繰り返した。Martindaleが、タイルを3サイクル清浄化した後に、タイルを流水ですすいで、過剰の清浄化製品を除去する。次いで、このタイルを放置して、空気中で乾燥させる。
【0082】
ヒマシ油汚れの除去は、乾燥したタイルを再秤量し、除去したヒマシ油のパーセントを
【0083】
【数1】

として算出することによって測定する。
【0084】
(実施例1および比較例A)
清浄化溶液として表1の組成物を使用した。
【0085】
実施例1においては、最初にタイルを「組成物1」で処理し、次いでヒマシ油汚れを前記の方法によって適用し、最後にこのタイルを「組成物A」で清浄化する。
【0086】
比較例Aにおいては、タイルを最初「組成物A」で処理し、次いで前記方法によってヒマシ油汚れを適用し、最後にタイルを「組成物A」で清浄化する。
【0087】
【表1】

【0088】
実施例1において最初にマロン酸を含む組成物を使用し、比較例Aにおいてマロン酸なしの同じ組成物を使用してタイルを処理し、次いで汚れを適用し、最後にマロン酸なしの組成物でタイルの両方のセットを清浄化することによって、この例は、マロン酸で処理した表面上の汚れと、マロン酸で処理されていない表面上の汚れとの間に明白な対比を与える。
【0089】
【表2】

【0090】
この清浄化の結果は、汚れの被着の前のマロン酸を含む組成物での表面の処理は、表面の清浄化に顕著な効果を有することを明白に示している。
【0091】
(実施例2および3ならびに比較例B)
清浄化溶液として表3の組成物を使用する。
【0092】
実施例2においては、最初にタイルを「組成物2」で処理し、次いでヒマシ油汚れを前記の方法によって適用し、最後にこのタイルを「組成物B」で清浄化する。
【0093】
実施例3においては、最初にタイルを「組成物3」で処理し、次いでヒマシ油汚れを前記の方法によって適用し、最後にこのタイルを「組成物B」で清浄化する。
【0094】
比較例Bにおいては、タイルを最初「組成物B」で処理し、次いで前記方法によってヒマシ油汚れを適用し、最後にタイルを「組成物B」で清浄化する。
【0095】
【表3】

【0096】
実施例2および3において最初にマロン酸(本明細書に定義される)を含む組成物を使用し、比較例Bにおいてマロン酸なしの同じ組成物を使用してタイルを処理し、次いで汚れを適用し、最後にマロン酸なしの組成物でタイルの両方のセットを清浄化することによって、この例は、マロン酸で処理した表面上の汚れと、マロン酸で処理されていない表面上の汚れとの間に明白な対比を与える。
【0097】
【表4】

【0098】
この清浄化の結果は、汚れの被着の前のマロン酸を含む組成物での表面の処理は、表面の清浄化に顕著な効果を有することを明白に示している。
【0099】
(実施例4、5および6)
これらの例は、ポリマーを有するおよび有しない組成物について、前処理したタイルの中間のすすぎの効果を示す。タイルの調製方法および前処理の方法は、前に示したとおりである。使用された組成物を表4に示す。
【0100】
【表5】

【0101】
全ての組成物におけるpHをクエン酸でpH=4に調整した水を100%まで加える。
【0102】
実施例において、清潔な脱脂したタイルを最初に表4の組成物の1つで前処理する。このタイルを15分間放置して乾燥させ、ビーカーからゆっくりと注いだ水300mlですすいだ。実施例4、5および6において、組成物4、5および6をそれぞれ使用する。
【0103】
タイルを前処理し、これらをすすいだ後に、ヒマシ油を適用し、前記方法によりタイルを清浄化する。清浄化(すなわち、ヒマシ油除去)の結果を表5に示す。
【0104】
【表6】

【0105】
わかるように、マロン酸で前処理した表面の一般的な清浄化は、すすぎがない場合ほど決して良好ではないが、ポリマー添加によって改良された結果を得た。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)一般式1:
【化1】

(式中、AおよびA’は、独立して、−H、アルカリおよびアルカリ土類金属イオン、4級アンモニウムイオン、3価の金属イオン、および有機カチオンから選択され、Rは、−HまたはC〜Cアルキルまたはこれらの化合物の組合せから選択される)
に記載の化合物で表面を処理する工程;
(b)汚れまたは汚染を被着させる工程;および
(c)前記汚れまたは汚染を除去するために前記表面を清浄化する工程
を順番に含む、硬表面から汚れまたは汚染を除去する方法。
【請求項2】
Rが−Hまたは−CHまたは−CHCHである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
AおよびA’が、独立して、−H、Na、K、Ca2+、NHまたはMg2+から選択される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
汚れまたは汚染が、脂肪質の汚れまたは汚染である、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
マロン酸が、マロン酸および界面活性剤を含有する組成物の形で適用される、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
(a)一般式:
【化2】

(式中、AおよびA’は、独立して、−H、アルカリおよびアルカリ土類金属イオン、4級アンモニウムイオン、3価の金属イオン、および有機カチオンから選択され、Rは、−HまたはC〜Cアルキルまたはこれらの化合物の組合せから選択される)
を有するマロン酸、マロン酸誘導体およびこれらの塩を0.01から10重量%;および
(b)界面活性剤物質(界面活性剤は、アニオン性およびノニオン性の界面活性剤を20:1と1:10の間の割合で含む)を全組成物の0.01から50重量%
含む液体硬表面クリーナー組成物。
【請求項7】
6を超えるpHを有する、請求項6に記載の液体硬表面クリーナー組成物。
【請求項8】
ノニオン性界面活性剤が7重量%未満の濃度で存在する、請求項6または7に記載の液体硬表面クリーナー組成物。
【請求項9】
Rが−Hまたは−CHまたは−CHCHである、請求項6に記載の液体硬表面クリーナー組成物。
【請求項10】
AおよびA’が、独立して、−H、Na、K、Ca2+、NHまたはMg2+から選択される、請求項6または9に記載の液体硬表面クリーナー組成物。
【請求項11】
ポリマーをさらに含み、ポリマー/マロン酸の割合が、(重量基準で)1:1から20:1までの範囲内でなければならない、請求項6から10のいずれか一項に記載の液体硬表面クリーナー組成物。
【請求項12】
請求項6から11のいずれか一項に記載のクリーナー組成物を含む貯留容器および前記組成物をスプレーの形で提供するためのスプレーディスペンサーを含む、液体硬表面クリーナーのための容器。
【請求項13】
スプレーディスペンサーがトリガースプレーである、請求項12に記載の容器。
【請求項14】
請求項6から11のいずれか一項に記載の液体硬表面クリーナーが含浸されているワイプ。
【請求項15】
硬表面からの汚れ、特に脂肪質の汚れの除去を容易にするためのマロン酸を含む組成物の使用。

【公表番号】特表2008−535981(P2008−535981A)
【公表日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−505748(P2008−505748)
【出願日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際出願番号】PCT/EP2006/002174
【国際公開番号】WO2006/108475
【国際公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【出願人】(590003065)ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ (494)
【Fターム(参考)】