説明

液体試料導入装置及びこれを用いた液体試料分析装置

【課題】 分析精度を十分向上させることができる液体試料導入装置等を提供すること。
【解決手段】 本発明は、液体試料Sが収容された試料容器4を保持する保持部材5と、キャリアガスの導入によって、試料容器4から導入される液体試料Sを霧状化してICP質量分析部2に導入するネブライザ6と、試料容器4内の液体試料Sをネブライザ6に導入する液体試料導入管7と、保持部材5を上下に移動させる可動手段9と、試料容器4内の液体試料Sの液面位置L1を検知する検知手段26とを備え、液体試料導入管7の一端7aがネブライザ6に接続され、液体試料導入管7の他端7bが自由端である液体試料導入装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体試料導入装置及びこれを用いた液体試料分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体試料の分析に用いられる分析装置として、例えば原子吸光光度計やICP発光分光分析装置、ICP質量分析装置などが知られている。これらの分析装置では、ネブライザ等で液体試料が霧状とされエアゾルとして測定系に導入される。ネブライザには、ニューマティック型、クロスフロー型、バビントン型、超音波型など各種ある。これらのうち一般的によく使われるのは、霧吹きの原理を利用したニューマティック型、クロスフロー型のネブライザである。ところが、このようなタイプのネブライザでは、液体試料の吸引力が比較的弱く、試料吸い上げ量が変動しやすい。そのため、ぺリスタルポンプなどの補助送液装置を用いて、液体試料を一定量強制的に送液する方法がとられることが多く(例えば下記特許文献1〜3参照)、実際市販の分析装置にはぺリスタルポンプが標準で装備されているものが多い。
【特許文献1】特開平6−273335号公報
【特許文献2】特開平7−20009号公報
【特許文献3】特開平11−23470号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述した従来の分析装置は、以下に示す課題を有していた。
【0004】
すなわち、上記分析装置で使用されるペリスタルポンプなどの補助送液装置は、周期的に液体試料を送液するため、試料吸引量の周期的な変動は避けられない。この場合、測定系に導入される試料量も変動するので、それにより分析装置において分析精度が低下するという問題が生じていた。この問題は、特に液体試料の元素分析を連続的に行う場合に顕著であった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、液体試料分析装置における分析精度を十分に向上させることができる液体試料導入装置及びこれを用いた液体試料の分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、液体試料が収容された試料容器を保持する保持部材と、キャリアガスの導入によって、前記試料容器から導入される前記液体試料を霧状化して導入先に導入するネブライザと、前記試料容器内の前記液体試料を前記ネブライザに導入する液体試料導入管と、前記保持部材を上下に移動させる可動手段と、前記試料容器内の液体試料の液面位置を検知する検知手段とを備えており、前記液体試料導入管の一端が前記ネブライザに接続され、前記液体試料導入管の他端が自由端となっていることを特徴とする。
【0007】
この液体試料導入装置によれば、保持部材によって液体試料が収容された試料容器が保持される。そして、液体試料導入管の自由端が試料容器内の液体試料に浸漬され、ネブライザにキャリアガスが導入されると、液体試料が試料容器から液体試料導入管を通ってネブライザに導入されて霧状化される。この霧状化された液体試料が、液体試料を分析する分析部に導入されて液体試料の分析が行われると、試料容器において液面位置が次第に低下し、位置エネルギーの低下によりネブライザから分析部への液体試料の導入量が低下する。このとき、検知手段により試料容器内の液面位置を検知し、検知された液面位置に基づき可動手段により保持部材を上方に移動させることで、液面位置を常に一定位置に保つことが可能となり、位置エネルギーの低下によるネブライザから分析部への試料導入量の低下を十分に防止することが可能となる。またネブライザから分析部への試料導入量の低下を十分に防止可能であるため、ぺリスタルポンプ等の補助送液装置が不要となり、ネブライザから分析部への試料導入量の周期的な変動を防止することも可能となる。よって、本発明による液体試料導入装置によれば、分析中における液面位置の変動幅を十分に小さくすることができ、液体試料の分析精度を向上させることができる。
【0008】
上記液体試料導入装置は、前記検知手段で検知される液面位置に基づき前記可動手段を制御する制御手段を更に備えることが好ましい。
【0009】
この場合、検知手段により試料容器内の液面位置が検知され、検知された液面位置に基づき制御手段により可動手段の上下動が制御される。このため、分析中における液面位置の変動幅を十分に小さくすることができ、分析精度をより向上させることができる。
【0010】
また本発明は、上記液体試料導入装置と、前記液体試料導入装置より導入され霧状化した液体試料を分析する分析部とを備えることを特徴とする液体試料の分析装置である。
【0011】
この液体試料の分析装置によれば、保持部材によって液体試料が収容された試料容器が保持される。そして、液体試料導入管の自由端が試料容器内の液体試料に浸漬され、ネブライザにキャリアガスが導入されると、液体試料が試料容器から液体試料導入管を通ってネブライザに導入されて霧状化される。この霧状化された液体試料が、液体試料を分析する分析部に導入されて液体試料の分析が行われると、試料容器において液面位置が次第に低下し、位置エネルギーの低下によりネブライザから分析部への液体試料の導入量が低下する。このとき、検知手段により試料容器内の液面位置を検知し、検知された液面位置に基づき可動手段により保持部材を上方に移動させることで、液面位置を常に一定位置に保つことが可能となり、位置エネルギーの低下によるネブライザから分析部への試料導入量の低下を十分に防止することが可能となる。またネブライザから分析部への試料導入量の低下を十分に防止可能であるため、ぺリスタルポンプ等の補助送液装置が不要となり、ネブライザから分析部への試料導入量の周期的な変動を防止することも可能となる。よって、本発明による液体試料の分析装置によれば、分析中における液面位置の変動幅を十分に小さくすることができ、液体試料の分析精度を向上させることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の液体試料導入装置及び液体試料分析装置によれば、液体試料分析装置の分析精度を十分に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0014】
[第1実施形態] 図1に示されるように、ICP質量分析装置1は、液体試料Sを分析するICP質量分析部2と、ICP質量分析部2に液体試料Sを導入する液体試料導入装置3とを備えている。
【0015】
ここで、まず液体試料導入装置3について説明する。
【0016】
液体試料導入装置3は、液体試料Sが収容された試料容器4を保持する平坦な載置面5aを有する試料ステージ(保持部材)5と、試料容器4から導入される液体試料Sを霧状化してICP質量分析部2に導入するネブライザ6と、試料容器4内の液体試料Sをネブライザ6に導入する液体試料導入管7と、ネブライザ6の先端に接続されるスプレーチャンバ32と、ネブライザ6とスプレーチャンバ32とを連結させる連結部33とを備えている。なお、試料容器4は、ネブライザ5の位置よりも下方に配置されている。
【0017】
ここで、ネブライザ6は、中空状の本体部6aと、本体部6aに設けられ、キャリアガスを導入するキャリアガス導入管8とを有している。また液体試料導入管7の一端7aは、ネブライザ6の本体部6a内に挿入されることによって本体部6aに固定されている。このため、キャリアガス導入管8からキャリアガスが導入されると、液体試料導入管7の一端7aの近傍に負圧状態が形成される。これにより、試料容器4から液体試料導入管7を通ってネブライザ6に液体試料Sが吸引され、霧状化されるようになっている。
【0018】
スプレーチャンバ32内には、ネブライザ6の先端に接続され、霧状化された液体試料をガイドするガイド管34が設けられており、スプレーチャンバ32には、ガイド管34から排出される霧状化液体試料SをICP質量分析部2に導入する導入管10が接続されている。またスプレーチャンバ32には、液体試料Sを回収するドレン管35が接続されている。
【0019】
液体試料導入管7の他端7bは自由端となっており、試料容器4内に収容された液体試料S中に浸漬されている。
【0020】
また、液体試料導入装置3は、試料ステージ5を上下に可動させる昇降装置9を備えている。昇降装置9は、モータ9aと、ボールねじ9bと、ボールねじ9bを中心とした試料ステージ5の回転運動を規制し且つ試料ステージ5をボールねじ9bの延び方向に沿ってガイドする規制ガイド(図示せず)とを備えており、モータ9aを駆動させて、ボールねじ9bを回転させることによって試料ステージ5の上下動を可能としている。なお、モータ9a、ボールねじ9b及び規制ガイドが本発明における可動手段を構成している。
【0021】
図2は、液体試料導入装置3の要部を示す概略図である。図2に示すように、本実施形態のICP質量分析装置1は、液面位置検知システム25を備えている。
【0022】
液面位置検知システム25は、水位を検知する水位センサ26と、水位センサ26に電気的に接続される制御部27とを備えており、制御部27は、モータ9aに電気的に接続されている。水位センサ26は、基準位置L2と同じ位置で液体試料導入管7に固定されており、水位センサ26に液体試料Sが触れると、通電が起こり水位が検知される。なお、図2において、L1は液体試料Sの液面位置を表し、L2は、水位センサ26の基準位置を表す。
【0023】
次に、ICP質量分析部2について説明する。
【0024】
ICP質量分析部2は、液体試料導入装置3のスプレーチャンバ32に接続される導入管10と、この導入管10を通してキャリアガスにより運ばれてきた霧状化液体試料Sの一部をイオン化するためのプラズマPを発生させるプラズマトーチ11と、このプラズマトーチ11の先端部近傍に位置するイオン導入部12を有する質量分析部13とを備えている。
【0025】
プラズマトーチ11は3重管構造となっており、このプラズマトーチ11には、導入管10からキャリアガスが導入され、管14からプラズマP形成用のプラズマガスが導入され、管15からプラズマトーチ11の壁面を冷却するためのクーラントガスが導入されるようになっている。なお、キャリアガス、プラズマガス及びクーラントガスには、例えばアルゴンガス等が用いられる。
【0026】
プラズマトーチ11の先端側には、高周波電源に接続された高周波コイル16が設けられている。そして、この高周波コイル16に高周波電流が流されると、プラズマトーチ11の先端側の内部にプラズマPが形成される。
【0027】
質量分析部13のイオン導入部12は、プラズマトーチ11の先端に対向する導入孔17を有しており、この導入孔17を経て、プラズマPからの光やイオンが筐体18内に導入されるようになっている。
【0028】
筐体18内は、真空ポンプ19,20によって真空引きされ、イオン導入部12側が低真空室、その反対側が高真空室というように、仕切り壁21によって真空度が異なる二室に仕切られている。この筐体18内においては、プラズマPからの光とイオンとがイオンレンズ22により分離されてイオンのみが通過させられ、質量多重極部23で特定のイオンのみが取り出されて検出器24で検出される。そして、検出器24の検出結果に基づいて、液体試料Sの質量分析が行われることになる。
【0029】
以上の構成を有するICP質量分析装置1によれば、液体試料導入装置3によりICP質量分析部2に霧状化された液体試料Sが導入され、ICP質量分析部2で液体試料Sの分析が行われる。
【0030】
具体的に述べると、まず液体試料導入装置3では、試料ステージ5の載置面5a上に液体試料Sが収容された試料容器4が載置され、試料ステージ5により試料容器4が保持される。そして、図1に示すように、液体試料導入管7の自由端7bが試料容器4内の液体試料S中に浸漬される。
【0031】
そして、ネブライザ6のキャリアガス導入管8からキャリアガスが導入されると、液体試料導入管7aの近傍で負圧状態が形成され、これにより液体試料Sが試料容器4から液体試料導入管7を通ってネブライザ6に導入されるとともに、液体試料導入管7の一端7aから霧状化された液体試料Sが導出される。
【0032】
霧状化された液体試料Sは、ガイド管34を経てスプレーチャンバ32内に導入され、導入管10を経てICP質量分析部2のプラズマトーチ11に供給される。またプラズマトーチ11には、プラズマP形成用のプラズマガスが管14を経て導入され、管15からプラズマトーチ11の壁面を冷却するためのクーラントガスが導入される。
【0033】
このとき、高周波コイル16に高周波電流が流されており、プラズマトーチ11を通る霧状化液体試料Sに起因するプラズマPが発生させられる。このとき、プラスマPは、プラズマトーチ11の先端部側の内部に形成される。
【0034】
プラズマPからの光やイオンは、導入孔17を経て筐体18内に導入される。このとき、筐体18内は、真空ポンプ19,20によって真空引きされており、イオン導入部12側が低真空室、その反対側が高真空室とされる。この筐体18内においては、プラズマPからの光とイオンとがイオンレンズ22により分離されてイオンのみが通過させられ、質量多重極部23で特定のイオンのみが取り出されて検出器24で検出される。そして、検出器24の検出結果に基づいて、液体試料Sの質量分析が行われることになる。
【0035】
このようにして液体試料Sの分析が行われると、試料容器4において液面位置L1が次第に低下し、位置エネルギーの低下によりネブライザ6からICP質量分析部2への液体試料Sの導入量が低下する。このとき、制御部27がモータ9aを制御し、モータ9aがボールねじ9bを回転させる。すると、これに伴って試料ステージ5が上昇する。そして、液体試料Sの液面位置L1が基準位置L2に一致して液体試料Sが水位センサ26に接触すると、液体試料Sの液面L1が基準位置L2にあることが検知され、検知結果に基づいて制御部27によってモータ9aが制御され、ボールねじ9bの回転が停止し、試料ステージ5が停止する。上記の操作が繰り返されることによって、液面位置L1を常に一定位置に保つことが可能となり、位置エネルギーの低下によるネブライザ6からICP質量分析部2への試料導入量の低下を十分に防止することが可能となる。このため、ぺリスタルポンプ等の補助送液装置が不要となり、ネブライザ6からICP質量分析部2への試料導入量の周期的な変動を防止することも可能となる。よって、ICP質量分析装置1によれば、液体試料Sの分析精度を向上させることができる。
【0036】
[第2実施形態] 次に、本発明に係る液体試料の分析装置の第2実施形態について図3を参照して説明する。
【0037】
図3に示すように、本実施形態のICP質量分析装置は、液面位置検知システム28を更に備える点で第1実施形態のICP質量分析装置1と相違する。
【0038】
液面位置検知システム28は、赤外線を発する赤外線発生部36と、赤外線発生部36で発生した赤外線を受光する受光部29と、受光部29に電気的に接続される制御部27とを備えており、制御部27は、昇降装置9のモータ9aに電気的に接続されている。受光部29は、基準位置L2と同じ位置、即ち赤外線発生部36と同じ高さに配置されている。液面位置検知システム28は、液面位置L1付近で赤外線強度が大きく変化することを利用して液面位置を検知するものであり、具体的には次のようにして液体試料Sの液面位置を検知する。即ち、基準位置L2が液面位置L1より上に位置する場合、赤外線発生部36から発生した赤外線は、液体試料Sに吸収されることなく受光部29で検出される。一方、基準位置L2が液面位置L1より下に位置する場合には、赤外線発生部36から発生した赤外線は、液体試料Sに吸収されるため受光部で検出されるが、基準位置L2が液面位置L1より上に位置する場合よりも赤外線強度が低下する。この赤外線強度の増減により液面位置が検知される。
【0039】
従って、液面位置L1が次第に低下すると、赤外線強度が増加するので、ボールねじ9bを回転させ、試料ステージ5を上昇させ、赤外線強度が低下したところでボールねじ9bを停止させる。
上記の操作が繰り返されることによって、分析中における液面位置L1と基準位置L2との間の変動幅が十分に低減され、分析精度をより向上させることができる。
【0040】
[第3実施形態] 次に、本発明に係る液体試料の分析装置の第3実施形態について図4を参照して説明する。
【0041】
図4に示すように、本実施形態のICP質量分析装置は、可動手段がバネ30と、試料ステージ5とともにバネ30を挟む固定台31とで構成されている点で第1実施形態のICP質量分析装置1と相違する。
【0042】
本実施形態のICP質量分析装置によれば、ICP質量分析装置を用いて分析を行っていると、液体試料Sの減少により、液体試料Sを含む試料容器4の重力が減少する。このため、試料容器4の重力が減少するにつれてバネは次第に伸びるようになる。したがって、液面位置L1を検知することなく、液面位置L1を自然に基準位置L2に近づけることができる。よって、分析中における液面位置L1と基準位置L2との間の変動幅が十分に低減され、分析精度をより向上させることができる。加えて、モータ9a等を使用しないため、省力化を図ることもできる。
【0043】
本発明は、上記第1〜第4実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、ICP質量分析部2としてICP質量分析部2が用いられているが、分析部は、ICP質量分析部2に限定されず、原子吸光光度計や、ICP発光分析を行うICP発光分析部であってもよい。
【0044】
また試料容器4は、ネブライザ6の下方に配置されているが、ネブライザ6の上方に配置されていても構わない。
【0045】
更に、可動手段は、昇降装置9に限らず、試料ステージ5を上下に移動させることができるものであれば如何なるものでもよい。例えばエアシリンダ9などを用いることもできる。
【0046】
更にまた、制御部27は、必ずしも必要なものではない。この場合でも、分析精度を向上させることは可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】図1は、本発明に係る液体試料の分析装置の一実施形態を示す概略図である。
【図2】図2は、本発明の液体試料の分析装置の第2実施形態に用いられる液面位置検知システムを示す概略図である。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態において用いられる液面位置検知システムを示す概略図である。
【図4】図4は、図1で用いられる可動手段の変形例を示す概略図である。
【符号の説明】
【0048】
1…ICP質量分析装置(液体試料の分析装置)、2…ICP質量分析部(分析部)、3…液体試料導入部、4…試料容器、5…試料ステージ(保持部材)、6…ネブライザ、7…液体試料導入管、7a…一端、7b…他端、9…昇降装置(可動手段)、26…水位センサ(検知手段)、27…制御手段、29…赤外線センサ(検知手段)、30…バネ(可動手段)、31…固定台(可動手段)、L1…液面位置、S…液体試料。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体試料が収容された試料容器を保持する保持部材と、
キャリアガスの導入によって、前記試料容器から導入される前記液体試料を霧状化して導入先に導入するネブライザと、
前記試料容器内の前記液体試料を前記ネブライザに導入する液体試料導入管と、
前記保持部材を上下に移動させる可動手段と、
前記試料容器内の液体試料の液面位置を検知する検知手段とを備えており、
前記液体試料導入管の一端が前記ネブライザに接続され、前記液体試料導入管の他端が自由端となっていること、
を特徴とする液体試料導入装置。
【請求項2】
前記検知手段で検知される液面位置に基づき前記可動手段を制御する制御手段を更に備える請求項1に記載の液体試料導入装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の液体試料導入装置と、
前記液体試料導入装置より導入され霧状化した液体試料を分析する分析部と、
を備えることを特徴とする液体試料の分析装置。












【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate