説明

液晶表示装置の駆動方法及びその駆動回路

【課題】液晶表示装置の駆動方法及びその駆動回路の提供。
【解決手段】液晶表示装置は複数の走査グループと複数のデータ電極を包含し、各走査グループは複数の走査電極を包含する。本発明の駆動方法は、まず複数の走査信号をこれら走査グループのこれら走査電極に提供し、各走査信号は少なくとも一つの選択信号、少なくとも一つの非選択信号、少なくとも一つの選択周期及び少なくとも一つの非選択周期を包含し、選択信号は選択周期に位置し、非選択信号は非選択周期に位置し、これら走査電極の第Nロウ走査電極が選択周囲に位置する時、これら走査電極の第N−1ロウ走査電極或いは第N+1ロウ走査電極は非選択周期に位置する。続いて、表示データに基づきデータ信号を各該データ電極に提供し、これら走査信号とこれらデータ信号を利用して該液晶表示装置を駆動して画像を表示させ、走査電極の間の不平衡の線結合効果を消去し、それにより液晶表示装置の表示効率を増す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種の駆動方法及びその駆動回路に係り、特に、線間カップリングを平衡化できる液晶表示装置の駆動方法及びその駆動回路に関する。
【背景技術】
【0002】
陰極線管(Cathode Ray Tube,CRT)を使用した最初の白黒テレビの発明以来、表示技術は急速に、不断に進歩した。しかし、このような陰極線管タイプの表示器は、体積が大きく、重量が重く、輻射量が高く及び画素が比較的劣る等の欠点を有するため、平面表示技術の新技術の開発が不断に進められてきた。これらの平面表示技術中、軽量薄型でコンパクトであり、省エネで、輻射がなく、フルカラーで携帯に便利である等の長所を有する液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)技術は最も成熟し、且つ普及している。たとえば、携帯電話、言語翻訳器、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯情報端末装置(PDA)、ノートブック型コンピュータ、ひいてはデスクトップ型ディスプレイのいずれもがその応用範囲を有する。
【0003】
さらに、液晶ディスプレイ技術はすでに成熟しているが、現在液晶ディスプレイには改善すべきある問題があり、それはすなわち、一般の液晶ディスプレイの表示モジュールは動作時に、表示モジュールの液晶表示パネルが、常に程度の一定でない干渉、たとえば、静電干渉或いは線間カップリング(wire coupling)を受けることである。そのうち、液晶ディスプレイの線間カップリングは液晶画面に異なるカラーのスジの変化を発生させる。
【0004】
図1Aを参照されたい。それは、周知の技術の液晶表示装置の駆動方法の波形図である。図示されるように、表示パネル上に、複数の走査モジュール(図示せず)と複数のデータ電極(図示せず)が包含され、そのうち、各走査モジュールは複数の走査電極を包含し、図1Aに示されるように、これら走査電極は一つの走査グループをなし、並びに液晶表示装置は同時に複数の走査信号をこれら走査電極に伝送できる。
【0005】
しかし、これら走査電極は隣り合う走査電極であり、並びに、走査信号が同時にこれら走査電極に伝送されるため、走査信号がこれら走査電極に伝送される時、これら走査電極はいわゆる線間カップリング効果(wire coupling effect)を発生し得て、図1Aに示されるように、これら走査電極の間の走査信号の選択信号に影響を与え、選択信号上にサージを発生させ、液晶ディスプレイの表示画面の効果に影響を与え、すなわち、表示画面に異なるカラーのスジを発生させ得る。
【0006】
このほか、図1Bも併せて参照されたい。それは周知の技術の液晶表示装置のもう一つの駆動方法の波形図である。図示されるように、液晶表示装置の複数の走査電極はこれら走査信号をこれら走査グループに伝送する。しかし、これら走査信号を異なる走査グループのこれら走査電極に伝送する時、これら走査グループの間の走査電極もまた、いわゆる線間カップリング効果を発生し得て、図1Bに示されるように、異なる走査グループの間の走査電極上の走査信号の選択信号を影響を受けて、異なる走査グループの間の走査電極上の信号にサージが発生し得て、液晶ディスプレイの画面表示の効果に影響を与え、すなわち、表示画面に異なるカラーのスジを発生させる。これにより、液晶表示装置の表示効率に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これにより、上述の問題に対して、一種の、新規な液晶表示装置の駆動方法及びその駆動回路を提供し、液晶表示装置の複数の走査電極の間の不平衡の線間カップリング効果を防止し、液晶表示装置の表示効率を増加することで、上述の問題を解決できる。
【0008】
本発明の目的の一つは、液晶表示装置の駆動方法及びその駆動回路を提供することにあり、それは、複数の走査電極の第Nロウ走査電極が選択周期に位置する時、第N−1ロウ走査電極或いは第N+1ロウ走査電極は非選択周期に位置し、走査電極の間の不平衡な線間カップリング効果を消去し、これにより液晶表示装置の表示効率を増加することにある。
【0009】
本発明の目的の一つは、液晶表示装置の駆動方法及びその駆動回路を提供することにあり、それは、各画像フレームにあって、複数の走査信号をそれぞれこれら走査電極に提供し、並びに複数の画像フレームを変換周期となし、第Nロウ走査電極は変換周期の異なる画像フレームにあって、受信する選択信号の波形が異なり、これにより、走査電極の間の不平衡な線間カップリング効果を消去し、液晶表示装置の表示効率を増加する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、液晶表示装置の駆動方法において、該液晶表示装置は複数の走査グループと複数のデータ電極を包含し、並びに各該走査グループは複数の走査電極を包含し、該駆動方法は、
複数の走査信号をそれぞれこれら走査グループのこれら走査電極に提供するステップ、このステップにおいて、各走査信号は少なくとも一つの選択信号、少なくとも一つの非選択信号、少なくとも一つの選択周期、及び少なくとも一つの非選択周期を包含し、該選択信号は該選択周期に位置し、該非選択信号は該非選択周期に位置し、これら走査電極の第Nロウ走査電極が該選択周期に位置する時、これら走査電極の第N−1ロウ走査電極或いは第N+1ロウ走査電極は該非選択周期に位置し、及び、
表示データに基づき、データ信号を各該データ電極に提供し、これら走査信号とこれらデータ信号を利用し、該液晶表示装置を駆動して画像を表示させるステップ、
を包含し、該第N−1ロウ走査電極、該第Nロウ走査電極及び該第N+1ロウ走査電極は表示パネルの隣り合う走査電極に位置することを特徴とする、液晶表示装置の駆動方法としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の液晶表示装置の駆動方法において、各画像フレームにあって、これら走査信号をこれら走査電極に提供し、並びに複数の画像フレームが一つの変換周期をなし、該第Nロウ走査電極は該変換周期の異なる画像フレームにあって、その受け取る該選択信号の波形が同じでないことを特徴とする、液晶表示装置の駆動方法としている。
請求項3の発明は、請求項2記載の液晶表示装置の駆動方法において、該選択信号の波形はm種類あり、並びにm≧2であることを特徴とする、液晶表示装置の駆動方法としている。
請求項4の発明は、請求項1記載の液晶表示装置の駆動方法において、各画像フレームにあって、各該走査電極は僅かに一つの該選択信号を有することを特徴とする、液晶表示装置の駆動方法としている。
請求項5の発明は、請求項1記載の液晶表示装置の駆動方法において、各画像フレームにあって、各該走査電極は複数の該選択信号を有することを特徴とする、液晶表示装置の駆動方法としている。
請求項6の発明は、液晶表示装置の駆動回路において、該液晶表示装置は表示パネル、複数の走査グループと複数のデータ電極を包含し、並びに各該走査グループは複数の走査電極を包含し、並びに各走査グループは複数の走査電極を包含し、該駆動回路は、
走査駆動回路であって、該表示パネルのこれら走査電極に接続され、並びに複数の走査信号をそれぞれこれら走査グループのこれら走査電極に提供し、各該走査信号は、少なくとも一つの選択信号、少なくとも一つの非選択信号、少なくとも一つの選択周期、及び少なくとも一つの非選択周期を包含し、該選択信号は該選択周期に位置し、該非選択信号は該非選択周期に位置し、これら走査電極の第Nロウ走査電極が該選択周期に位置する時、これら走査電極の第N−1ロウ走査電極或いは第N+1ロウ走査電極は該非選択周期に位置する、上記走査駆動回路と、
データ駆動回路であって、該表示パネルのこれらデータ電極に接続され、並びに複数の表示データに基づき、データ信号を各該データ電極に提供し、これら走査信号とこれらデータ信号を利用し、該液晶表示装置を駆動して画像を表示させる、上記データ駆動回路と、
を包含し、そのうち、該第N−1ロウ走査電極、該第Nロウ走査電極、及び該第N+1ロウ走査電極は、該表示パネルの隣り合う走査電極に位置することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路としている。
請求項7の発明は、請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、該走査駆動回路は各画像フレームにあって、これら走査信号をそれぞれこれら走査電極に提供し、並びに複数の画像フレームが一つの変換周期をなし、該第Nロウ走査電極は、該変換周期の異なる画像フレームにあって、その受け取る該選択信号の波形が同じでないことを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路としている。
請求項8の発明は、請求項7記載の液晶表示装置の駆動回路において、該選択信号の波形はm種類あり、並びにm≧2であることを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路としている。
請求項9の発明は、請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、各画像フレームにあって、各該走査電極は僅かに一つの該選択信号を有することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路としている。
請求項10の発明は、請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、各画像フレームにあって、各該走査電極は複数の該選択信号を有することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路としている。
請求項11の発明は、請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、これら走査電極は該表示パネルの二側に順に交錯するように配列されたことを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路としている。
請求項12の発明は、請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、該走査駆動回路は、
走査制御ユニットであって、これら走査信号を発生するのに用いられる、上記走査制御ユニットと、
少なくとも一つの走査駆動ユニットであって、該走査制御ユニットに接続され、並びにこれら走査信号をそれぞれこれら走査電極に伝送して、該液晶表示装置を駆動する、上記走査駆動ユニットと、
を包含することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路としている。
請求項13の発明は、請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、該データ駆動回路は、
表示制御ユニットであって、該表示データとこれら走査信号に基づき、これらデータ信号を生成する、上記表示制御ユニットと、
データ駆動ユニットであって、該表示制御ユニットに接続され、並びにこれらデータ信号をこれらデータ電極に伝送し、これにより該液晶表示装置を駆動する、上記データ駆動ユニットと、
を包含することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路としている。
請求項14の発明は、請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、さらに、
タイミングコントロール回路であって、タイミングコントロール信号を生成し、並びに該走査駆動回路と該データ駆動回路に伝送し、これによりこれら走査信号とこれらデータ信号を発生させる、上記タイミングコントロール回路を包含することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路としている。
請求項15の発明は、請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、さらに、
該表示データを保存するための保存ユニットと、
該保存ユニットに接続され、並びに保存インデックステーブルに基づき該保存ユニットのこれら保存データを保存或いは読み取る、保存制御ユニットと、
を包含することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明の液晶表示装置は、表示パネル、複数の走査グループ及び複数のデータ電極を包含する。並びに各走査グループは、複数の走査電極を包含する。本発明の液晶表示装置の駆動回路は、走査駆動回路とデータ駆動回路を包含する。その駆動方法は、走査駆動回路より複数の走査信号を、それぞれこれら走査グループのこれら走査電極に提供し、各走査信号は、少なくとも一つの選択信号、少なくとも一つの非選択信号、少なくとも一つの選択周期と少なくとも一つの非選択周期を包含する。該選択信号は選択周期に位置し、該非選択信号は非選択周期に位置する。これら走査電極の第Nロウ走査電極が該選択周期に位置する時、これら走査電極の第N−1ロウ走査電極或いは第N+1走査電極は該非選択周期に位置する。続いて、データ駆動回路より複数の表示データに基づき、データ信号を各該データ電極に提供し、これら走査信号とこれらデータ信号を利用して該液晶表示装置を駆動して画像を表示する。こうして、本発明は複数の走査電極の第Nロウ走査電極が選択周期に位置する時、第N−1ロウ走査電極或いは第N+1走査電極が非選択周期に位置し、これにより、走査電極の間の不平衡な線間カップリング効果を消去し、こうして、液晶表示装置の表示効率を増加する。
【0012】
さらに、本発明の走査駆動回路は各画像フレームにあって、これら走査信号をそれぞれこれら走査電極に提供し、並びに複数の画像フレームを変換周期となし、第Nロウ走査電極は該変換周期の異なる画像フレームにあってその受信する選択信号の波形が同じでない。これにより、本発明はまた、第Nロウ走査電極が該変換周期の異なる画像フレームにあって受信する選択信号の波形が同じでないことにより走査電極の間の不平衡な線間カップリング効果を消去し、これにより液晶表示装置の表示効率を増加する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1A】周知の液晶表示装置の駆動方法の波形図である。
【図1B】周知の技術の液晶表示装置の別の駆動方法の波形図である。
【図2】本発明の液晶表示装置の駆動方法の実施例の波形図である。
【図3】本発明の液晶表示装置の駆動方法の別の実施例の波形図である。
【図4】本発明の液晶表示装置の駆動方法の別の実施例の波形図である。
【図5】本発明の液晶表示装置の駆動回路の実施例の回路図である。
【図6】本発明の液晶表示装置の駆動ユニットと表示パネルの間のレイアウトの回路図である。
【図7】本発明の液晶表示装置の駆動ユニットと表示パネルの間のもう一つのレイアウトの回路図である。
【図8A】本発明の液晶表示装置のアクセス保存ユニットの表示図である。
【図8B】本発明の液晶表示装置のアクセス保存ユニットの保存インデックステーブルである。
【図9A】本発明の液晶表示装置のもう一つの保存ユニットの表示図である。
【図9B】本発明の液晶表示装置のもう一つの保存ユニットの読み取りインデックステーブルである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の技術内容、構造特徴、達成する目的を詳細に説明するため、以下に実施例を挙げ並びに図面を組み合わせて説明する。
【0015】
図2を参照されたい。それは本発明の液晶表示装置の駆動方法のある実施例の波形図である。本発明の液晶表示装置の駆動回路1は、表示パネル10、走査駆動回路20及びデータ駆動回路30を包含する(図4に示されるとおり)。
【0016】
表示パネル10は複数の走査グループと複数のデータ電極を包含し、並びに各走査グループは、複数の走査電極を包含する。
【0017】
走査駆動回路20は、複数の走査信号を発生し、並びにこれら走査信号を該表示パネル10のこれら走査電極に伝送する。
【0018】
データ駆動回路30は、複数のデータ信号を発生し、並びにこれらデータ信号をこれらデータ電極に伝送する。
【0019】
表示パネル10はこれら走査信号とこれらデータ信号の間の電圧差に基づき、画像を表示する。
【0020】
図2を再び参照されたい。本発明の液晶表示装置の駆動回路1の駆動方法は、まず、これら走査信号をそれぞれこれら走査グループのこれら走査電極(Row(N−1)〜Row(N+6))に提供する。
【0021】
各走査信号は、少なくとも一つの選択信号、少なくとも一つの非選択信号、少なくとも一つの選択周期、少なくとも一つの非選択周期を包含する。本実施例では、これら走査電極(Row(N−1)〜Row(N+6))上のこれら走査信号は、それぞれ選択信号21〜27と非選択信号41〜47を包含し、選択信号21〜27は選択周期Tsに位置し、非選択信号41〜47は、非選択周期TN に位置する。これら走査電極の第Nロウ走査電極Row(N)が選択周期Tsに位置する時、これら走査電極の第N−1ロウ走査電極Row(N−1)或いは第N+1走査電極Row(N+1)は非選択周期TN に位置し、すなわち、本実施例は、二つの走査グループを以て以下のように説明される。
【0022】
本実施例は4種類の走査信号の選択信号が一つの走査グループをなし、図2に示される、第1個の走査グループはこれら走査電極Row(N−1),Row(N+1),Row(N+3),Row(N+5)上のこれら走査信号の選択信号22,24,26,28、とされ、並びに第2個の走査グループはこれら走査電極Row(N),Row(N+2),Row(N+4),Row(N+6)上のこれら走査信号の選択信号21,23,25,27とされる。
【0023】
図から分かるように、本発明は、これら走査電極の第Nロウ走査電極Row(N)が、選択周期Tsに位置する時、第N−1ロウ走査電極Row(N−1)或いは第N+1ロウ走査電極Row(N+1)が非選択周期TN に位置する。そのうち、該第N−1ロウ走査電極Row(N−1)、該第Nロウ走査電極Row(N)及び該第N+1ロウ走査電極Row(N+1)は表示パネル10(図6に示されるとおり)に位置する隣り合う走査電極であり、走査電極間の不平衡な線間カップリング効果を消去し、これにより液晶表示装置の表示効率を増す。
【0024】
このほか、本発明はまた、第Nロウ走査電極Row(N)が選択周期Tsに位置する時、第N−1ロウ走査電極Row(N−1)及び第N+1ロウ走査電極Row(N+1)が非選択周期TN に位置するものとされることで、走査電極間の不平衡な線間カップリング効果の消去を達成するものとされ得る。
【0025】
すなわち、本実施例は、二つの走査グループ中のこれら走査信号の選択信号21〜27が交錯配列され、すなわち、まず第1の走査グループ中の第1の選択信号22が提供され、続いて、第2の走査グループ中の第1の選択信号21が提供され、続いて、第1の走査グループ中の第2の選択信号24が提供され、さらに第2の走査グループ中の第2の選択信号23が提供され、これより類推されるように、各一つのロウの走査信号が選択周期にあって選択信号を有するものとされる時、隣り合う走査信号は非選択周期にあって非選択信号41〜47を有するものとされ、これにより、走査電極の間の不平衡な線間カップリング効果の消去を達成する。
【0026】
このほか、本発明は並びに上述の実施態様に局限されず、ただ第Nロウ走査電極Row(N)が選択周期Tsに位置する時、第N−1ロウ走査電極Row(N−1)及び第N+1ロウ走査電極Row(N+1)が非選択周期TN に位置すれば(すなわち図中の点線の丸で囲まれた部分)、いずれも本発明の保護を必要とする請求範囲である。
【0027】
図3を参照されたい。それは本発明の液晶表示装置の駆動方法のもう一つの実施例の波形図である。図示されるように、本実施例の、先の実施例と異なるところは、本実施例では、各走査グループ中にm個の走査信号がある時、選択信号の波形はm種類あり、並びにm≧2である。本実施例中、各走査グループ中に4個の走査信号があり、走査信号の波形には4種類があり、図3に示されるとおりである。
【0028】
その駆動方法は、まず、各走査グループ中の第1の選択信号をこれら走査電極Row[X1]〜Row[X1+3]に提供する。続いて、各走査グループ中の第2の選択信号をこれら走査電極Row[X1]〜Row[X1+3]に提供する。
【0029】
これを以て類推されるように、本発明は、各ロウの走査信号が選択周期にあって選択信号を有する時、その隣り合う走査信号が非選択周期に位置して非選択信号を有することにより、隣り合う走査信号の間の選択信号と選択信号の間の不平衡な線間カップリング効果の消去を達成する。
【0030】
このほか、各画像フレームにあって、これら走査信号がこれら走査電極に提供され、並びに複数の画像フレームが一つの変換周期をなすものとされ、第Nロウ走査電極は変換周期の異なる画像フレームにあって、その受け取る選択信号の波形が同じでない。
【0031】
さらに、各画像フレームにあって、各走査電極Row[X1]〜Row[X4+3]は、僅かに一つの選択信号を有する。すなわち、図3に示されるように、これは一つの画像フレームとされ、並びに次の画像フレームにあって、もともとこれら走査電極Row[X2]〜Row[X2+3]にある走査信号は、もともとこれらの走査電極Row[X1]〜Row[X1+3]にある走査信号に取って代わる。もともとこれらの走査電極Row[X3]〜Row[X3+3]にある走査信号は、もともとこれらの走査電極Row[X2]〜Row[X2+3]にある走査信号に取って代わる。この類推を以て、並びにもともとこれら走査電極Row[X1]〜Row[X1+3]にある走査信号が、もともとこれら走査電極Row[X4]〜Row[X4+3]にある走査信号に取って代わり、こうして、もともとこれら走査電極Row[X4]〜Row[X4+3]にある走査信号が複数の画像フレームを経過した後に、もともとこれら走査電極Row[X1]〜Row[X1+3]にある走査信号に取って代わる時、これら画像フレームは一つの変換周期とされる。こうして、第Nロウ走査電極が変換周期の異なる画像フレームにあってその受信する選択信号の波形が異なるものとされる。
【0032】
図3の例では、もともとの走査電極Row[X1]〜Row[X1+3]が一つの変換周期を終えた後、走査電極Row[X1+1]上にあって異なる画像フレームが受け取る選択信号の波形は同じでなく、これにより、異なる画像フレーム期間にあって、非選択信号上のサージ70は相補し、互いに相殺し、こうして走査電極間の不平衡な線間カップリング効果の消去を達成し、これにより、液晶表示装置の表示効率を増す。
【0033】
このほか、本実施例が消去するのは、これらの走査電極の間の非選択信号上で発生する不平衡な線間カップリング効果であり、第2図が消去するのは、これらの走査電極の間の選択信号上に発生する不平衡な線間カップリング効果である。これにより、上述の二つの実施例を結合することで、走査電極の間の不平衡な線間カップリング効果の完全な消去を達成でき、これにより、液晶表示装置の表示効率を増加できる。
【0034】
このほか、本発明は各走査グループ中のm種類の走査信号の波形が同一時間にあって、異なる走査グループに分散される。すなわち、図3の例では、各走査グループ中に四つの走査信号があり、走査信号の選択信号の波形には4種類があり、それはそれぞれ、選択信号a1,a2,a3及びa4とされる。これらの選択信号a1,a2,a3及びa4は時間T1にあって異なる走査グループの走査電極Row[X1],Row[X2],Row[X3]及びRow[X4]中に分散される。同様に、時間T2にあって、異なる走査グループの走査電極Row[X1+1],Row[X2+1],Row[X3+1],Row[X4+1]に分散される。
【0035】
さらに、本発明はこれらの走査グループのこれらの走査電極Row[X1]〜Row[X1+3],Row[X2]〜Row[X2+3],Row[X3]〜Row[X3+3]及びRow[X4]〜Row[X4+3]を順に配列するように限定されるわけではく、これらの走査グループの間の順序を任意に組み合わせることができ、また、これらの走査グループの間を少なくとも一つの走査電極で隔ててもよい。
【0036】
また、本発明は各走査グループのこれらの走査電極中にこれらの選択信号を接続、輸出するように限定されず、本発明はまた、各走査グループのこれら走査電極にあって、それぞれある時間を隔てた後に、それぞれ選択信号を出力してもよい。図3に示されるこれらの走査電極Row[X1]〜Row[X1+3]の例では、時間T1にあって、走査電極Row[X1]は選択信号a1を出力し、時間T2にあって、走査電極Row[X1+1]は選択信号a2を出力し、これより類推されるとおりであり、そのうち、時間T1と時間T2は、ある時間隔たっている。
【0037】
図4を参照されたい。それは本発明の液晶表示装置の駆動方法のもう一つの実施例の波形図である。図示されるように、本実施例は、上述の原理を利用し、同じ時間内にあって、隣り合う二つのロウの走査電極は、僅かに一つのロウの走査電極上にのみ選択信号を有し、並びに本実施例も、各画像フレームにあって、これら走査信号がそれぞれこれら走査電極に提供され、並びに複数の画像フレームが一つの変換周期をなす。第Nロウ走査電極は、変換周期の異なる画像フレームにあって、受け取る選択信号の波形が同じでない。上述の技術特徴は、いずれも図3の実施例中で既に詳細に説明されたので、ここでは重複した説明は行わない。
【0038】
本実施例の、図3の実施例との異なるところは、本実施例の駆動方法は、分散式駆動方法とされることであり、それは、各画像フレーム中にあって、各走査電極上に複数の選択信号があり、並びに各選択信号は一つの選択周期に対応する。たとえば、図3に示される走査電極Row[X1]の選択信号a1は、四つの区間に分けられ、図4に示される選択信号a11,a12,a13及びa14が形成され、並びにそれぞれ時間T1,T5,T9及びT13に表示パネルに出力されて、表示パネルを駆動する。そのうち、時間T1,T5,T9及びT13はそれぞれ走査電極Row[X1]上の選択信号a11,a12,a13及びa14の選択周期とされる。この分散式駆動方法は、この技術領域中の通常の知識を有する者であればいずれも知っている技術であるため、この分散式駆動方法の技術についてはこれ以上の詳細な説明は行わない。
【0039】
図5は、本発明の液晶表示装置の駆動回路の実施例の回路図である。図示されるように、本発明の液晶表示装置の駆動回路1は、走査駆動回路20とデータ駆動回路30を包含する。
【0040】
走査駆動回路20は表示パネル10のこれら走査電極に接続され、並びにこれら走査信号を、それぞれこれら走査グループのこれら走査電極に提供する。各走査信号は、選択信号と非選択信号を包含し、選択信号は選択周期に位置し、非選択信号は非選択周期に位置する。これら走査電極の第Nロウ走査電極が選択周期に位置する時、これらの走査電極の第N−1ロウ走査電極或いは第N+1ロウ走査電極は非選択周期に位置する。
【0041】
データ駆動回路30は表示パネル10のこれらデータ電極に接続され、並びにこれら表示データによりデータ信号を各データ電極に提供し、これら走査信号とこれらデータ信号を利用して液晶表示装置を駆動して画像を表示させる。
【0042】
さらに、本発明の走査駆動回路20は、走査制御ユニット200と少なくとも一つの走査駆動ユニット202を包含する。走査制御ユニット200はこれらの走査信号を発生するのに用いられ、走査駆動ユニット202は走査制御ユニット200に接続され、並びにそれぞれこれら走査信号を表示パネル10のこれら走査電極に伝送して、液晶表示装置を駆動する。
【0043】
本実施例では、走査駆動回路20は、二つの走査駆動ユニット202,204を包含し、走査駆動ユニット202,204はそれぞれ表示パネル10の二側に位置し、それぞれこれら走査信号を表示パネル10のこれら走査電極に伝送する。
【0044】
本発明のデータ駆動回路30は、表示制御ユニット300、データ駆動ユニット302を包含する。表示制御ユニット300は表示データとこれら走査信号によりこれらデータ信号を発生し、データ駆動ユニット302は表示制御ユニット300に接続され、並びに表示制御ユニット300の発生したこれらデータ信号を表示パネル10のこれらデータ電極に伝送し、こうして液晶表示装置を駆動する。
【0045】
このほか、本発明のデータ駆動回路30はさらに、データラッチユニット304を包含する。データラッチユニット304は表示制御ユニット300とデータ駆動ユニット302の間に接続され、データラッチユニット304は、表示制御ユニット300の出力したこれらデータ信号をラッチし、並びにデータ駆動ユニット302に伝送し、データ駆動ユニット302に液晶表示装置を駆動させる。
【0046】
以上を受け、本発明の駆動回路1はさらにタイミングコントロール回路50を包含する。タイミングコントロール回路50はタイミングコントロール信号を発生するのに用いられ、並びにそれを走査駆動回路20とデータ駆動回路30に伝送し、これら走査信号とデータ信号を発生させる。
【0047】
すなわち、タイミングコントロール回路50の発生するタイミングコントロール信号は、クロック信号CLKとされ得て、走査駆動回路20とデータ駆動回路30に、タイミングコントロール信号に基づいてこれら走査信号とこれらデータ信号を発生させる。
【0048】
このほか、上述したのは本発明の一つの実施例にすぎず、本発明のタイミングコントロール回路50はまた、タイミングコントロール信号を走査駆動回路に伝送してこれら走査信号を発生させ、さらに走査駆動回路20よりこれら走査信号をデータ駆動回路30に伝送し、データ駆動回路30にこれら表示データとこれら走査信号に基づいてこれらデータ信号を発生させてもよい。
【0049】
さらに、本発明のタイミングコントロール回路50はオシレータ52とタイミング発生ユニット54を包含する。オシレータ52はオシレータ信号を発生するのに用いられ、タイミング発生ユニット54はオシレータ52に接続され、並びにオシレータ信号に基づいてタイミングコントロール信号を発生する。
【0050】
このほか、本発明の駆動回路1はさらに保存ユニット60と保存制御ユニット62を包含する。保存ユニット60は表示データの保存に用いられ、保存制御ユニット62は保存ユニット60に接続され、並びにこれら表示データを保存ユニット60に保存する。
【0051】
図6を参照されたい。それは本発明の液晶表示装置の駆動ユニットと表示パネルの間のレイアウトを示す回路図である。図示されるように、本実施例の走査駆動ユニット202,204と表示パネル10のこれら走査電極の間のレイアウト関係は、順に各走査グループのこれら走査信号が表示パネル10のこれら走査電極に送られ、すなわち、本実施例の走査駆動ユニット204がまず順に第1走査グループ(GROUP0)から第23走査グループ(GROUP22)の走査信号を表示パネル10の左側の走査電極に伝送する。続いて、走査駆動ユニット202が順に第24走査グループ(GROUP23)から第45走査グループ(GROUP45)の走査信号を表示パネル10の右側の走査電極に送る。こうして、本実施例の走査駆動ユニット202,204が各走査グループのこれら走査信号中の選択信号のタイミングを制御することで、これら走査電極の第Nロウ走査電極が選択周期に位置する時、第N−1ロウ走査電極或いは第N+1ロウ走査電極は非選択周期に位置する。
【0052】
そのうち、これら走査電極の第N−1ロウ走査電極、第Nロウ走査電極及び第N+1ロウ走査電極は表示パネル10に位置する隣り合う走査電極に対応し、こうして走査電極の間の不平衡な線間カップリング効果を消去し、それにより液晶表示装置の表示効率を増す。
【0053】
図7を参照されたい。それは本発明の液晶表示装置のもう一つの駆動ユニットと表示パネルの間のレイアウトの回路図である。図示されるように、本実施例の図5の実施例との異なるところは、本実施例のこれら走査電極は、表示パネル10の二側において順に交錯配列されていることである。すなわち、本発明は、もともとの表示パネル10のこれら走査電極が受け取っていた走査信号の順序を変更し、奇数番号の走査電極が表示パネル10の右側(com1〜com183)に位置し、偶数番号の走査電極が表示パネル10の左側(com0〜com182)に位置する。こうして、本実施例は走査電極レイアウト構造の変更により、表示パネル10のこれら走査電極の第Nロウ走査電極が選択周期に位置する時、それに隣り合う走査電極は非選択周期に位置する。
【0054】
図8Aを参照されたい。それは本発明の液晶表示装置の保存ユニットアクセスの表示図である。図示されるように、本実施例の保存ユニット60の入力端は保存選択ユニット64に接続され、並びに保存選択ユニット64は選択信号ITWの制御を受け、該選択信号ITWは保存制御ユニット62により生成され、保存インデックステーブルに基づき、これら表示データを保存ユニット60に保存する。
【0055】
すなわち、本発明の保存インデックステーブルはこれら表示データの保存ユニット60における保存位置を変更する。並びに図6の駆動ユニットと表示パネルの間のレイアウト構造が組み合わされて、表示パネル10のこれら走査電極の第Nロウ走査電極が選択周期に位置する時、第N−1ロウ走査電極或いは第N+1ロウ走査電極は非選択周期に位置する。
【0056】
すなわち、交錯配置された隣り合う走査電極上において同時に走査信号の選択信号を受け取ることがなく、言い換えると、隣り合う走査電極上、同時に選択周期に位置せず、これにより走査電極の間の不平衡な線間カップリング効果が消去され、これにより液晶表示装置の表示効率が増す。
【0057】
図8Bを併せて参照されたい。それは、本発明の液晶表示装置の保存ユニットの保存インデックステーブルである。図示されるように、もともと保存ユニット60は8個の保存位置RAMDI[0]〜RAMDI[7]を有し、それらはそれぞれ対応する表示データDI[0]〜DI[7]を保存する。
【0058】
本実施例の保存選択ユニット64は、選択信号ITRに基づき、保存ユニット60の保存位置RAMDI[0]〜RAMDI[7]に、表示データDI[0],DI[2],DI[4],DI[6],DI[1],DI[3],DI[5]及び表示データDI[7]を改めて保存し、こうしてこれら走査電極が表示パネル10の二側に交錯配列されたレイアウト構造に組み合わせられ、こうして走査電極の間の不平衡な線間カップリング効果の消去を達成し、それにより液晶表示装置の表示効率を増す。
【0059】
さらに、本実施例は、保存インデックステーブルと、これらの走査電極が表示パネル10の二側に順に交錯配列されるレイアウト構造により、交錯するように配置された隣り合う走査電極上に同時に走査信号の選択信号を受け取ることがなく、これにより、並びに大幅にもとの液晶表示装置の駆動回路の構造を変更する必要なく、製造コスト節約の目的を達成できる。
【0060】
図9Aを参照されたい。それは本発明の液晶表示装置のもう一つの保存ユニットアクセスの表示図である。図示されるように、本実施例の保存ユニット60の出力端には読み取り選択ユニット66が接続され、並びに、読み取り選択ユニット66は選択信号ITRの制御を受ける。選択信号ITRは保存制御ユニット62により生成され、読み取りインデックステーブルに基づき、保存ユニット60のこれら表示データを読み取り、すなわち、本発明の読み取りインデックステーブルはこれら表示データの保存ユニット60における保存位置の読み取りを変更する。並びに図6の駆動ユニットと表示パネルの間のレイアウト構造が組み合わされて、表示パネル10のこれら走査電極の第Nロウ走査電極が選択周期に位置する時、第N−1ロウ走査電極或いは第N+1ロウ走査電極は非選択周期に位置し、すなわち、交錯するように配置された隣り合う走査電極上に同時に走査信号の選択信号を受け取ることがなく、言い換えると、隣り合う走査電極が同時に選択周期に位置することがなく、これにより、走査電極の間の不平衡な線間カップリング効果が消去され、これにより液晶表示装置の表示効率が増加する。
【0061】
図9Bも併せて参照されたい。それは本発明の液晶表示装置のもう一つの保存ユニットの読み取りインデックステーブルである。図示されるように、もともと、保存ユニット60は8個の保存位置RAMDO[0]〜RAMDO[7]を有し、それぞれが対応する表示データDO[0]〜DO[7]を保存する。
【0062】
本実施例の保存選択ユニット64は、選択信号ITRにより読み取り方式を変更する。すなわち、もともと保存ユニット60のこれらの保存位置RAMDO[0]〜RAMDO[7]を読み取っていたのを変更し、保存位置RAMDO[0],保存位置RAMDO[4],保存位置RAMDO[1],保存位置RAMDO[5],保存位置RAMDO[2],保存位置RAMDO[6],保存位置RAMDO[3]とRAMDO[7]を読み取り、これによりこれらの走査電極が表示パネル10の二側に交錯するよう配列されたレイアウト構造に組み合わせ、こうして走査電極の間の不平衡な線間カップリング効果を消去し、それにより液晶表示装置の表示効率を増加する。
【0063】
さらに、本実施例が使用する読み取りインデックステーブルと、これらの走査電極が表示パネル10の二側に順に交錯するよう配列されたレイアウト構造により隣り合う走査電極が交錯するよう配列され、交錯配列された隣り合う走査電極上に、同時に走査信号の選択信号を受け取ることがなく、これにより、大幅にもともとの液晶表示装置の駆動回路の構造を変更する必要なく、製造コストを節約する目的を達成できる。
【0064】
総合すると、本発明は液晶表示装置の駆動方法及びその駆動回路を提供する。本発明の液晶表示装置は、複数の走査グループと複数のデータ電極を包含し、並びに各走査グループは複数の走査電極を包含する。本発明の駆動方法は、まず複数の走査信号をこれら走査グループのこれら走査電極に提供し、各走査信号は、選択信号と非選択信号を包含し、選択信号は選択周期に位置し、非選択信号は非選択周期に位置する。これらの走査電極の第Nロウ走査電極が選択周期に位置する時、これらの走査電極の第N−1ロウ走査電極或いは第N+1ロウ走査電極は非選択周期に位置する。続いて、表示データに基づき、データ信号を各該データ電極に提供し、これらの走査信号とこれらのデータ信号を利用して該液晶表示装置を駆動して画像を表示させ、走査電極の間の不平衡な線間カップリング効果を消去し、これにより液晶表示装置の表示効率を増加する。
【0065】
以上述べたことは、本発明の実施例にすぎず、本発明の実施の範囲を限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲に基づきなし得る同等の変化と修飾は、いずれも本発明の権利のカバーする範囲内に属するものとする。
【符号の説明】
【0066】
1 駆動回路
10 表示パネル
20 走査駆動回路
21〜28 選択信号
200 走査制御ユニット
202 走査駆動ユニット
204 走査駆動ユニット
30 データ駆動回路
300 表示制御ユニット
302 データ駆動ユニット
304 データラッチユニット
41〜48 非選択信号
50 タイミングコントロール回路
52 オシレータ
54 タイミング発生ユニット
60 保存ユニット
62 保存制御ユニット
64 保存選択ユニット
66 読み取り選択ユニット
70 サージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶表示装置の駆動方法において、該液晶表示装置は複数の走査グループと複数のデータ電極を包含し、並びに各該走査グループは複数の走査電極を包含し、該駆動方法は、
複数の走査信号をそれぞれこれら走査グループのこれら走査電極に提供するステップ、このステップにおいて、各走査信号は少なくとも一つの選択信号、少なくとも一つの非選択信号、少なくとも一つの選択周期、及び少なくとも一つの非選択周期を包含し、該選択信号は該選択周期に位置し、該非選択信号は該非選択周期に位置し、これら走査電極の第Nロウ走査電極が該選択周期に位置する時、これら走査電極の第N−1ロウ走査電極或いは第N+1ロウ走査電極は該非選択周期に位置し、及び、
表示データに基づき、データ信号を各該データ電極に提供し、これら走査信号とこれらデータ信号を利用し、該液晶表示装置を駆動して画像を表示させるステップ、
を包含し、該第N−1ロウ走査電極、該第Nロウ走査電極及び該第N+1ロウ走査電極は表示パネルの隣り合う走査電極に位置することを特徴とする、液晶表示装置の駆動方法。
【請求項2】
請求項1記載の液晶表示装置の駆動方法において、各画像フレームにあって、これら走査信号をこれら走査電極に提供し、並びに複数の画像フレームが一つの変換周期をなし、該第Nロウ走査電極は該変換周期の異なる画像フレームにあって、その受け取る該選択信号の波形が同じでないことを特徴とする、液晶表示装置の駆動方法。
【請求項3】
請求項2記載の液晶表示装置の駆動方法において、該選択信号の波形はm種類あり、並びにm≧2であることを特徴とする、液晶表示装置の駆動方法。
【請求項4】
請求項1記載の液晶表示装置の駆動方法において、各画像フレームにあって、各該走査電極は僅かに一つの該選択信号を有することを特徴とする、液晶表示装置の駆動方法。
【請求項5】
請求項1記載の液晶表示装置の駆動方法において、各画像フレームにあって、各該走査電極は複数の該選択信号を有することを特徴とする、液晶表示装置の駆動方法。
【請求項6】
液晶表示装置の駆動回路において、該液晶表示装置は表示パネル、複数の走査グループと複数のデータ電極を包含し、並びに各該走査グループは複数の走査電極を包含し、並びに各走査グループは複数の走査電極を包含し、該駆動回路は、
走査駆動回路であって、該表示パネルのこれら走査電極に接続され、並びに複数の走査信号をそれぞれこれら走査グループのこれら走査電極に提供し、各該走査信号は、少なくとも一つの選択信号、少なくとも一つの非選択信号、少なくとも一つの選択周期、及び少なくとも一つの非選択周期を包含し、該選択信号は該選択周期に位置し、該非選択信号は該非選択周期に位置し、これら走査電極の第Nロウ走査電極が該選択周期に位置する時、これら走査電極の第N−1ロウ走査電極或いは第N+1ロウ走査電極は該非選択周期に位置する、上記走査駆動回路と、
データ駆動回路であって、該表示パネルのこれらデータ電極に接続され、並びに複数の表示データに基づき、データ信号を各該データ電極に提供し、これら走査信号とこれらデータ信号を利用し、該液晶表示装置を駆動して画像を表示させる、上記データ駆動回路と、
を包含し、そのうち、該第N−1ロウ走査電極、該第Nロウ走査電極、及び該第N+1ロウ走査電極は、該表示パネルの隣り合う走査電極に位置することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路。
【請求項7】
請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、該走査駆動回路は各画像フレームにあって、これら走査信号をそれぞれこれら走査電極に提供し、並びに複数の画像フレームが一つの変換周期をなし、該第Nロウ走査電極は、該変換周期の異なる画像フレームにあって、その受け取る該選択信号の波形が同じでないことを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路。
【請求項8】
請求項7記載の液晶表示装置の駆動回路において、該選択信号の波形はm種類あり、並びにm≧2であることを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路。
【請求項9】
請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、各画像フレームにあって、各該走査電極は僅かに一つの該選択信号を有することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路。
【請求項10】
請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、各画像フレームにあって、各該走査電極は複数の該選択信号を有することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路。
【請求項11】
請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、これら走査電極は該表示パネルの二側に順に交錯するように配列されたことを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路。
【請求項12】
請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、該走査駆動回路は、
走査制御ユニットであって、これら走査信号を発生するのに用いられる、上記走査制御ユニットと、
少なくとも一つの走査駆動ユニットであって、該走査制御ユニットに接続され、並びにこれら走査信号をそれぞれこれら走査電極に伝送して、該液晶表示装置を駆動する、上記走査駆動ユニットと、
を包含することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路。
【請求項13】
請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、該データ駆動回路は、
表示制御ユニットであって、該表示データとこれら走査信号に基づき、これらデータ信号を生成する、上記表示制御ユニットと、
データ駆動ユニットであって、該表示制御ユニットに接続され、並びにこれらデータ信号をこれらデータ電極に伝送し、これにより該液晶表示装置を駆動する、上記データ駆動ユニットと、
を包含することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路。
【請求項14】
請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、さらに、
タイミングコントロール回路であって、タイミングコントロール信号を生成し、並びに該走査駆動回路と該データ駆動回路に伝送し、これによりこれら走査信号とこれらデータ信号を発生させる、上記タイミングコントロール回路を包含することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路。
【請求項15】
請求項6記載の液晶表示装置の駆動回路において、さらに、
該表示データを保存するための保存ユニットと、
該保存ユニットに接続され、並びに保存インデックステーブルに基づき該保存ユニットのこれら保存データを保存或いは読み取る、保存制御ユニットと、
を包含することを特徴とする、液晶表示装置の駆動回路。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【公開番号】特開2013−88807(P2013−88807A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−204364(P2012−204364)
【出願日】平成24年9月18日(2012.9.18)
【出願人】(506249381)▲し▼創電子股▲ふん▼有限公司 (6)
【Fターム(参考)】