説明

液晶表示装置の駆動方法

【課題】解像度を低下することなく、立体表示可能な液晶表示装置の画質を向上させることを目的とする。
【解決手段】波長分割方式で立体表示を行う液晶表示装置の駆動方法において、左目で視認する第1の画像と右目で視認する第2の画像とを波長帯域の異なるRGBでフィールドシーケンシャル方式による表示を行う。フィールドシーケンシャル方式の表示は、画素部全面において画像信号の書き込み及びバックライトの点灯を順次行うのではなく、画素部の特定の領域毎に画像信号の書き込み及びバックライトの点灯を順次行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置の駆動方法に関する。特に、フィールドシーケンシャル方式によって立体(3次元)表示を行う液晶表示装置の駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、テレビ受像機などの大型表示装置から携帯電話などの小型表示装置に至るまで、普及が進んでいる。今後は、より付加価値の高い製品が求められており開発が進められている。近年では、より臨場感のある画像を再現するため、立体表示を体験可能な液晶表示装置の開発が進められている。
【0003】
立体表示を行う表示方式としては、左目で見る画像と右目で見る画像とを眼鏡を用いて分離して視認させる方式(画像分離方式ともいう)が、視野角を広くとることができるため、大画面での視聴に好適であるとされている。画像分離方式は、左目用の画像と右目用の画像とを用意し、視認者の左目で見る画像と右目でみる画像とを、液晶によるシャッター、偏光フィルター、または分光フィルターを具備する眼鏡によって分離する方式である。
【0004】
なお、液晶によるシャッターによる左右の画像の時間的な分離は、フレームシーケンシャル方式とも呼ばれる。また、分光フィルターによる左右の画像の波長による分離は、波長分割(選択)方式とも呼ばれる。
【0005】
波長分割方式による立体表示を行う表示装置としては、例えば特許文献1に開示された表示装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−229645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで波長分割方式の液晶表示装置について図13(A)乃至(D)を用いて説明する。図13(A)には、液晶表示装置801及び分光フィルター付きの眼鏡802の外観図を示している。眼鏡802は、左目用分光フィルター803Aと右目用分光フィルター803Bとを有する。
【0008】
可視光領域における波長を横軸、強度を縦軸とした簡単なグラフを図13(B)に示す。可視光領域810は、赤色の波長帯域811、緑色の波長帯域812、青色の波長帯域813を有する。赤色の波長帯域811では、短波長側に第1の赤色の波長帯域(R1)、長波長側に第2の赤色の波長帯域(R2)を有する。緑色の波長帯域812では、短波長側に第1の緑色の波長帯域(G1)、長波長側に第2の緑色の波長帯域(G2)を有する。青色の波長帯域813では、短波長側に第1の青色の波長帯域(B1)、長波長側に第2の青色の波長帯域(B2)を有する。
【0009】
次いで波長分割方式における視認者の画像の見え方について説明する。ここでは、図13(C)に模式図を示し説明する。
【0010】
図13(A)に示した左目用分光フィルター803Aは、第1の赤色の波長帯域(R1)の光、第1の緑色の波長帯域(G1)の光、及び第1の青色の波長帯域(B1)の光を透過(図13(C)中、実線矢印)し、第2の赤色の波長帯域(R2)の光、第2の緑色の波長帯域(G2)の光、及び第2の青色の波長帯域(B2)の光を非透過(図13(C)中、点線矢印)とする。左目用の画像821は、第1の赤色の波長帯域(R1)、第1の緑色の波長帯域(G1)、及び第1の青色の波長帯域(B1)によってカラー表示を行うよう予め画像信号を変換しておく。そして左目用の画像は、選択的に視認者の左目823で視認させることができる。
【0011】
同様に右目用分光フィルター803Bは、第2の赤色の波長帯域(R2)の光、第2の緑色の波長帯域(G2)の光、及び第2の青色の波長帯域(B2)の光を透過(図13(C)中、実線矢印)し、第1の赤色の波長帯域(R1)の光、第1の緑色の波長帯域(G1)の光、及び第1の青色の波長帯域(B1)の光を非透過(図13(C)中、点線矢印)とする。右目用の画像822は、第2の赤色の波長帯域(R2)、第2の緑色の波長帯域(G2)、及び第2の青色の波長帯域(B2)によってカラー表示を行うよう予め画像信号を変換しておく。そして右目用の画像は、選択的に視認者の右目824で視認させることができる。
【0012】
以上説明した波長分割方式により、視認者は左目823と右目824で立体物を視認する際の視差を擬似的に体感することができるため、立体表示を行うことができる。
【0013】
なお図13(C)で示した左目用の画像821と右目用の画像822とは、同じ表示画面上に同時に表示することもできる。例えば、図13(D)に示すように、左目用の画像821の投影手段831、及び右目用の画像822の投影手段832により、表示画面上に左目用の画像821と右目用の画像822を同時に表示すればよい。
【0014】
図13(A)乃至(D)で示した波長分割方式による立体表示では表示面積を変化させずに画素数を多くして画面解像度を上げる場合、画素に副画素を設ける必要のないフィールドシーケンシャル方式の表示が考えられる。フィールドシーケンシャル方式を行う液晶表示装置では、それぞれが異なる色を呈する光を発光する複数の光源(例えば、R(赤)、G(緑)、B(青))が設けられる。そして、当該複数の光源のそれぞれが点滅を繰り返し、且つ画素毎にそれぞれの色を呈する光の透過を制御することで所望の色を形成する。
【0015】
フィールドシーケンシャル方式によって表示を行う液晶表示装置は、複数の光源に応じた画像信号の入力頻度の増加が要求される。なお複数の光源とは、上記図13(A)乃至(D)の例でいえば、第1の赤色の波長帯域R1の光源、第1の緑色の波長帯域G1の光源、第1の青色の波長帯域B1の光源、第2の赤色の波長帯域R2の光源、第2の緑色の波長帯域G2の光源、第2の青色の波長帯域B2の光源である。
【0016】
画像信号の入力頻度の増加を図るためには、各画素に設けられる素子の応答性を向上することが重要である。各画素に設けられる素子の応答性を向上するには、各画素に設けられるトランジスタの移動度の向上などが要求される。しかしながら、トランジスタの移動度の向上は、表示部が大型化するほど容易ではない。一方で、画像信号の入力頻度を増加させることは、フィールドシーケンシャル方式による表示特有の問題である色割れ(カラーブレイク)による表示の不具合を低減するといった効果もあるため、画像信号の書き込み期間の短縮は重要である。
【0017】
そこで、本発明の一態様は、画像信号の入力頻度の増加を図りつつ、且つ解像度を低下することなく立体表示を実現できる液晶表示装置を提供することを課題の一とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の一態様は、第1の赤の波長帯域の光、第1の緑の波長帯域の光、及び第1の青の波長帯域の光、を透過してフィールドシーケンシャル方式による第1の画像を視認するための左目用分光フィルターと、第2の赤の波長帯域の光、第2の緑の波長帯域の光、及び第2の青の波長帯域の光、を透過してフィールドシーケンシャル方式による第2の画像を視認するための右目用分光フィルターと、を具備する眼鏡により、m行n列(mは12以上の自然数、nは自然数)に配設された複数の画素を有する液晶表示装置での立体表示を視認する、液晶表示装置の駆動方法において、1行目乃至k行目(kは、m/3以下の自然数)に配設された複数の画素に対して第1の色を呈する光の透過を制御するための画像信号を入力し且つ(k+1)行目乃至2k行目に配設された複数の画素に対して第2の色を呈する光の透過を制御するための画像信号を入力し且つ(2k+1)行目乃至m行目に配設された複数の画素に対して第3の色を呈する光の透過を制御するための画像信号を入力する期間では、1行目乃至t行目(tは、k/N(Nは自然数)を満たす自然数)に配設された複数の画素に対して前記第1の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力され且つ(k+1)行目乃至(k+t)行目に配設された複数の画素に対して前記第2の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力され且つ(2k+1)行目乃至(2k+t)行目に配設された複数の画素に対して前記第3の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力された後に、前記1行目乃至t行目に配設された複数の画素のそれぞれに対して前記第1の色を呈する光を照射し且つ前記(k+1)行目乃至(k+t)行目に配設された複数の画素のそれぞれに対して前記第2の色を呈する光を照射し且つ前記(2k+1)行目乃至(2k+t)行目に配設された複数の画素のそれぞれに対して前記第3の色を呈する光を照射し、前記第1、第2、および第3の色を呈する光は、それぞれ前記第1の赤の波長帯域の光、前記第1の緑の波長帯域の光、及び前記第1の青の波長帯域の光と任意の組み合わせで一対一に対応するように照射される。。その後、前記第2の赤の波長帯域の光、前記第2の緑の波長帯域の光、及び前記第2の青の波長帯域の光がそれぞれ第1、第2、第3の色を呈する光に任意の組み合わせで一対一に対応するように照射をされる液晶表示装置の駆動方法である。
【0019】
なお上記液晶表示装置の駆動方法は、さらにn=1からn=(k/t)−1までの自然数の条件で、1+nt 行目乃至(n+1)t行目、(k+(1+nt))行目乃至(k+(n+1)t)行目、(2k+(1+nt))行目乃至(2k+(n+1)t)行目の画像信号が入力された後、前記第1乃至第3の色を呈する光をそれぞれ1+nt 行目乃至(n+1)t行目、(k+(1+nt))行目乃至(k+(n+1)t)行目、(2k+(1+nt))行目乃至(2k+(n+1)t)行目の複数の画素に対して照射される手順を順次行う。
また、上記液晶表示装置の駆動方法において、前記第1、第2、第3の色を呈する光は、それぞれ前記第1の赤の波長帯域の光、前記第1の緑の波長帯域の光、及び前記第1の青の波長帯域の光と任意の組み合わせで一対一に対応する。具体的な一例を示すと、前記第1の色を呈する光は、前記第1の青の波長帯域の光に対応し、前記第2の色を呈する光は、前記第1の緑の波長帯域の光に対応し、前記第3の色を呈する光は、前記第1の赤の波長帯域の光に対応する。また、同様な一例として、前記第1の色を呈する光は、前記第2の青の波長帯域の光に対応し、前記第2の色を呈する光は、前記第2の緑の波長帯域の光に対応し、前記第3の色を呈する光は、前記第2の赤の波長帯域の光に対応する。
【0020】
本発明の一態様において、前記左目用分光フィルターを介して見る画像は、前記第1の画像、黒表示の画像の順に視認され、前記右目用分光フィルターを介して見る画像は、黒表示の画像、第2の画像の順に視認される液晶表示装置の駆動方法が好ましい。
【0021】
本発明の一態様において、前記第1の赤の波長帯域の光、前記第1の緑の波長帯域の光、及び前記第1の青の波長帯域の光、前記第2の赤の波長帯域の光、前記第2の緑の波長帯域の光、及び前記第2の青の波長帯域の光は、それぞれ離間して照射される液晶表示装置の駆動方法が好ましい。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一態様の液晶表示装置は、画素部全面において画像信号の入力及びバックライトの点灯を順次行うのではなく、画素部の特定の領域毎に画像信号の入力及びバックライトの点灯を順次行うことが可能である。これにより、当該液晶表示装置の各画素に対する画像信号の入力頻度を増加させることなどが可能になる。その結果、当該液晶表示装置において生じる色割れなどの表示劣化を抑制しつつ、且つ解像度を低下することなく良好な立体表示を行うことのできる液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】液晶表示装置の構成例を示す図。
【図2】走査線駆動回路の構成例を示す図。
【図3】パルス出力回路の一例を示す回路図およびパルス出力回路のタイミングチャート。
【図4】信号線駆動回路の構成例を示す図および信号線駆動回路のタイミングチャート。
【図5】バックライトの構成例を示す図。
【図6】液晶表示装置の動作例を説明する図。
【図7】液晶表示装置の動作例を説明する図。
【図8】液晶表示装置の動作例を説明する図。
【図9】液晶表示装置の動作例を説明する図。
【図10】液晶表示装置の動作例を説明する図。
【図11】本発明の一形態におけるトランジスタの断面図。
【図12】電子機器を説明する図。
【図13】波長分割方式を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細をさまざまに変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する本発明の構成において、同じ物を指し示す符号は異なる図面間において共通とする。
【0025】
なお、各実施の形態の図面等において示す各構成の、大きさ、層の厚さ、信号波形、または領域は、明瞭化のために誇張されて表記している場合がある。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。
【0026】
なお本明細書にて用いる第1、第2、第3、乃至第N(Nは自然数)という用語は、構成要素の混同を避けるために付したものであり、数的に限定するものではないことを付記する。なお自然数は、特に断りのない限り、1以上として説明する。
【0027】
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の液晶表示装置について図1乃至図10を参照して説明する。
【0028】
<液晶表示装置の構成例>
図1(A)は、液晶表示装置の構成例を示す図である。図1(A)に示す液晶表示装置は、画素部10と、走査線駆動回路11と、信号線駆動回路12と、各々が平行または略平行に配設され、且つ走査線駆動回路11によって電位が制御されるm本(mは12以上の自然数)の走査線13と、各々が平行または略平行に配設され、且つ信号線駆動回路12によって電位が制御される、n本(nは自然数)の信号線14と、を有する。さらに、画素部10は、3つの領域(領域101〜領域103)に分割され、領域毎にマトリクス状に配設された複数の画素を有する。
【0029】
なお、各走査線13は、画素部10においてm行n列に配設された複数の画素のうち、いずれかの行に配設されたn個の画素に電気的に接続される。また、各信号線14は、m行n列に配設された複数の画素のうち、いずれかの列に配設されたm個の画素に電気的に接続される。
【0030】
図1(B)は、図1(A)に示す液晶表示装置が有する画素15の回路図の一例を示す図である。図1(B)に示す画素15は、ゲートが走査線13に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が信号線14に電気的に接続されたトランジスタ16と、一方の電極がトランジスタ16のソース及びドレインの他方に電気的に接続され、他方の電極が容量電位を供給する配線(容量配線ともいう)に電気的に接続された容量素子17と、一方の電極(画素電極ともいう)がトランジスタ16のソース及びドレインの他方及び容量素子17の一方の電極に電気的に接続され、他方の電極(対向電極ともいう)が対向電位を供給する配線に電気的に接続された液晶素子18と、を有する。
【0031】
なお、トランジスタ16は、nチャネル型のトランジスタとして説明する。また、容量電位と対向電位を同一の電位とすることが可能である。
【0032】
<走査線駆動回路11の構成例>
図2(A)は、図1(A)に示す液晶表示装置が有する走査線駆動回路11の構成例を示す図である。図2(A)に示す走査線駆動回路11は、第1の走査線駆動回路用クロック信号(GCK1)を供給する配線乃至第4の走査線駆動回路用クロック信号(GCK4)を供給する配線と、第1のパルス幅制御信号(PWC1)を供給する配線乃至第6のパルス幅制御信号(PWC6)を供給する配線と、1行目に配設された走査線13に電気的に接続された第1のパルス出力回路20_1、乃至、m行目に配設された走査線13に電気的に接続された第mのパルス出力回路20_mと、を有する。
【0033】
なお本実施の形態では、第1のパルス出力回路20_1〜第kのパルス出力回路20_k(kは、m/3以下の自然数)が、領域101に配設された走査線13に電気的に接続されることとする。また本実施の形態においてkは、走査線駆動回路11に供給されるクロック信号(GCK1乃至GCK4)の数の倍数、すなわち4の倍数とすることが好適である。
【0034】
また、第(k+1)のパルス出力回路20_(k+1)〜第2kのパルス出力回路20_2kが、領域102に配設された走査線13に電気的に接続されることとする。また、第(2k+1)のパルス出力回路20_(2k+1)〜第mのパルス出力回路20_mが領域103に配設された走査線13に電気的に接続されることとする。
【0035】
第1のパルス出力回路20_1乃至第mのパルス出力回路20_mは、第1のパルス出力回路20_1に入力される走査線駆動回路用スタートパルス(GSP)をきっかけとしてシフト期間毎にシフトパルスを順次シフトする機能を有する。さらに、第1のパルス出力回路20_1乃至第mのパルス出力回路20_mにおいて複数のシフトパルスのシフトを並行して行うことが可能である。すなわち、第1のパルス出力回路20_1乃至第mのパルス出力回路20_mにおいてシフトパルスのシフトが行われている期間内であっても、第1のパルス出力回路20_1に走査線駆動回路用スタートパルス(GSP)を入力することが可能である。
【0036】
図2(B)は、上記信号の具体的な波形の一例を示す図である。図2(B)に示す第1の走査線駆動回路用クロック信号(GCK1)は、周期的に高電源電位(Vdd)の電位(以下ハイレベル)と低電源電位(Vss)の電位(以下ロウレベル)を繰り返す、デューティー比が1/4の信号である。また、第2の走査線駆動回路用クロック信号(GCK2)は、第1の走査線駆動回路用クロック信号(GCK1)から1/4周期分位相がずれた信号である。また、第3の走査線駆動回路用クロック信号(GCK3)は、第1の走査線駆動回路用クロック信号(GCK1)から1/2周期位相がずれた信号である。また、第4の走査線駆動回路用クロック信号(GCK4)は、第1の走査線駆動回路用クロック信号(GCK1)から3/4周期位相がずれた信号である。
【0037】
図2(B)に示す第1のパルス幅制御信号(PWC1)は、周期的にハイレベルとロウレベルを繰り返す、デューティー比が1/3の信号である。また、第2のパルス幅制御信号(PWC2)は、第1のパルス幅制御信号(PWC1)から1/6周期位相がずれた信号である。第3のパルス幅制御信号(PWC3)は、第1のパルス幅制御信号(PWC1)から1/3周期位相がずれた信号である。第4のパルス幅制御信号(PWC4)は、第1のパルス幅制御信号(PWC1)から1/2周期位相がずれた信号である。第5のパルス幅制御信号(PWC5)は、第1のパルス幅制御信号(PWC1)から2/3周期位相がずれた信号である。第6のパルス幅制御信号(PWC6)は、第1のパルス幅制御信号(PWC1)から5/6周期位相がずれた信号である。
【0038】
なお、ここでは、第1の走査線駆動回路用クロック信号(GCK1)乃至第4の走査線駆動回路用クロック信号(GCK4)のパルス幅と第1のパルス幅制御信号(PWC1)乃至第6のパルス幅制御信号(PWC6)のパルス幅の比は、3:2とする。
【0039】
上述した液晶表示装置においては、第1のパルス出力回路20_1乃至第mのパルス出力回路20_mとして、同一の構成を有する回路を適用することができる。但し、パルス出力回路が有する複数の端子の電気的な接続関係は、パルス出力回路毎に異なる。具体的な接続関係について図2(A)、(C)を参照して説明する。
【0040】
第1のパルス出力回路20_1乃至第mのパルス出力回路20_mのそれぞれは、端子21〜端子27を有する。なお、端子21〜端子24及び端子26は入力端子であり、端子25及び端子27は出力端子である。
【0041】
まず、端子21について述べる。第1のパルス出力回路20_1の端子21は、走査線駆動回路用スタートパルス(GSP)を供給する配線に電気的に接続され、第2のパルス出力回路20_2〜第mのパルス出力回路20_mの端子21は、前段のパルス出力回路の端子27に電気的に接続される。
【0042】
次いで、端子22について述べる。第(4a−3)のパルス出力回路(aは、m/4以下の自然数)の端子22は、第1の走査線駆動回路用クロック信号(GCK1)を供給する配線に電気的に接続される。第(4a−2)のパルス出力回路の端子22は、第2の走査線駆動回路用クロック信号(GCK2)を供給する配線に電気的に接続される。第(4a−1)のパルス出力回路の端子22は、第3の走査線駆動回路用クロック信号(GCK3)を供給する配線に電気的に接続される。第4aのパルス出力回路の端子22は、第4の走査線駆動回路用クロック信号(GCK4)を供給する配線に電気的に接続される。
【0043】
次いで、端子23について述べる。第(4a−3)のパルス出力回路の端子23は、第2の走査線駆動回路用クロック信号(GCK2)を供給する配線に電気的に接続される。第(4a−2)のパルス出力回路の端子23は、第3の走査線駆動回路用クロック信号(GCK3)を供給する配線に電気的に接続される。第(4a−1)のパルス出力回路の端子23は、第4の走査線駆動回路用クロック信号(GCK4)を供給する配線に電気的に接続される。第4aのパルス出力回路の端子23は、第1の走査線駆動回路用クロック信号(GCK1)を供給する配線に電気的に接続される。
【0044】
次いで、端子24について述べる。第(2b−1)のパルス出力回路(bは、k/2以下の自然数)の端子24は、第1のパルス幅制御信号(PWC1)を供給する配線に電気的に接続される。第2bのパルス出力回路の端子24は、第4のパルス幅制御信号(PWC4)を供給する配線に電気的に接続される。第(2c−1)のパルス出力回路(cは、((k/2)+1)以上k以下の自然数)の端子24は、第2のパルス幅制御信号(PWC2)を供給する配線に電気的に接続される。第2cのパルス出力回路の端子24は、第5のパルス幅制御信号(PWC5)を供給する配線に電気的に接続される。第(2d−1)のパルス出力回路(dは、(k+1)以上m/2以下の自然数)の端子24は、第3のパルス幅制御信号(PWC3)を供給する配線に電気的に接続される。第2dのパルス出力回路の端子24は、第6のパルス幅制御信号(PWC6)を供給する配線に電気的に接続される。
【0045】
次いで、端子25について述べる。第xのパルス出力回路(xは、m以下の自然数)の端子25は、x行目に配設された走査線13_xに電気的に接続される。
【0046】
次いで、端子26について述べる。第yのパルス出力回路(yは、m−1以下の自然数)の端子26は、第(y+1)のパルス出力回路の端子27に電気的に接続される。第mのパルス出力回路の端子26は、第mのパルス出力回路用ストップ信号(STP)を供給する配線に電気的に接続される。
【0047】
なお、第mのパルス出力回路用ストップ信号(STP)は、仮に第(m+1)のパルス出力回路が設けられていれば、当該第(m+1)のパルス出力回路の端子27から出力される信号に相当する信号である。具体的には、この信号は、実際にダミー回路として第(m+1)のパルス出力回路を設けること、または外部から当該信号を直接入力することなどによって第mのパルス出力回路に供給することができる。
【0048】
各パルス出力回路の端子27の接続関係は既出である。そのため、ここでは前述の説明を援用する。
【0049】
<パルス出力回路の構成例>
図3(A)は、図2(A)、(C)に示すパルス出力回路の構成例を示す図である。図3(A)に示すパルス出力回路は、トランジスタ31乃至トランジスタ39を有する。
【0050】
トランジスタ31は、ソース及びドレインの一方が高電源電位(Vdd)を供給する配線(以下、高電源電位線ともいう)に電気的に接続され、ゲートが端子21に電気的に接続される。
【0051】
トランジスタ32は、ソース及びドレインの一方が低電源電位(Vss)を供給する配線(以下、低電源電位線ともいう)に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方がトランジスタ31のソース及びドレインの他方に電気的に接続される。
【0052】
トランジスタ33は、ソース及びドレインの一方が端子22に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が端子27に電気的に接続され、ゲートがトランジスタ31のソース及びドレインの他方並びにトランジスタ32のソース及びドレインの他方に電気的に接続される。
【0053】
トランジスタ34は、ソース及びドレインの一方が低電源電位線に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が端子27に電気的に接続され、ゲートがトランジスタ32のゲートに電気的に接続される。
【0054】
トランジスタ35は、ソース及びドレインの一方が低電源電位線に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方がトランジスタ32のゲート及びトランジスタ34のゲートに電気的に接続され、ゲートが端子21に電気的に接続される。
【0055】
トランジスタ36は、ソース及びドレインの一方が高電源電位線に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方がトランジスタ32のゲート、トランジスタ34のゲート、並びにトランジスタ35のソース及びドレインの他方に電気的に接続され、ゲートが端子26に電気的に接続される。
【0056】
トランジスタ37は、ソース及びドレインの一方が高電源電位線に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方がトランジスタ32のゲート、トランジスタ34のゲート、トランジスタ35のソース及びドレインの他方、並びにトランジスタ36のソース及びドレインの他方に電気的に接続され、ゲートが端子23に電気的に接続される。
【0057】
トランジスタ38は、ソース及びドレインの一方が端子24に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が端子25に電気的に接続され、ゲートがトランジスタ31のソース及びドレインの他方、トランジスタ32のソース及びドレインの他方、並びにトランジスタ33のゲートに電気的に接続される。
【0058】
トランジスタ39は、ソース及びドレインの一方が低電源電位線に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が端子25に電気的に接続され、ゲートがトランジスタ32のゲート、トランジスタ34のゲート、トランジスタ35のソース及びドレインの他方、トランジスタ36のソース及びドレインの他方、並びにトランジスタ37のソース及びドレインの他方に電気的に接続される。
【0059】
なお、以下においては、トランジスタ31のソース及びドレインの他方、トランジスタ32のソース及びドレインの他方、トランジスタ33のゲート、並びにトランジスタ38のゲートが電気的に接続するノードをノードAとして説明する。また、トランジスタ32のゲート、トランジスタ34のゲート、トランジスタ35のソース及びドレインの他方、トランジスタ36のソース及びドレインの他方、トランジスタ37のソース及びドレインの他方、並びにトランジスタ39のゲートが電気的に接続するノードをノードBとして説明する。
【0060】
<パルス出力回路の動作例>
上述したパルス出力回路の動作例について図3(B)〜(D)を参照して説明する。なお、ここでは、第1のパルス出力回路20_1の端子21に入力される走査線駆動回路用スタートパルス(GSP)の入力タイミングを制御することで、第1のパルス出力回路20_1、第(k+1)のパルス出力回路20_(k+1)、及び第(2k+1)のパルス出力回路20_(2k+1)の端子27から同一タイミングでシフトパルスを出力する場合の動作例について説明する。
【0061】
具体的な例として、図3(B)は、走査線駆動回路用スタートパルス(GSP)が入力される際の第1のパルス出力回路20_1の各端子に入力される信号の電位、並びにノードA及びノードBの電位を示している。図3(C)は、第kのパルス出力回路20_kからハイレベルが入力される際の第(k+1)のパルス出力回路20_(k+1)の各端子に入力される信号の電位、並びにノードA及びノードBの電位を示している。図3(D)は、第2kのパルス出力回路20_2kからハイレベルが入力される際の第(2k+1)のパルス出力回路20_(2k+1)の各端子に入力される信号の電位、並びにノードA及びノードBの電位を示している。
【0062】
なお、図3(B)〜(D)では、各端子に入力される信号を括弧書きで付記している。また、それぞれの後段に配設されるパルス出力回路(第2のパルス出力回路20_2、第(k+2)のパルス出力回路20_k+2、第(2k+2)のパルス出力回路20_(2k+2))の端子25から出力される信号(Gout2、Goutk+2、Gout2k+2)及び端子27の出力信号(SRout2=第1のパルス出力回路20_1の端子26の入力信号、SRoutk+2=第(k+1)のパルス出力回路20_(k+1)の端子26の入力信号、SRout2k+2=第(2k+1)のパルス出力回路20_(2k+1)の端子26の入力信号)も付記している。なお、図中において、Goutは、パルス出力回路の走査線に対する出力信号を表し、SRoutは、当該パルス出力回路の、後段のパルス出力回路に対する出力信号を表している。
【0063】
まず、図3(B)を参照して、第1のパルス出力回路20_1に走査線駆動回路用スタートパルス(GSP)としてハイレベルが入力される場合について説明する。
【0064】
期間t1において、端子21にハイレベルが入力される。これにより、トランジスタ31、35がオン状態となる。そのため、ノードAの電位がハイレベルからトランジスタ31のしきい値電圧分下降した電位に上昇し、且つノードBの電位がロウレベルに下降する。これに付随して、トランジスタ33、38がオン状態となり、トランジスタ32、34、39がオフ状態となる。
【0065】
以上により、期間t1において、端子27から出力される信号は、端子22に入力される信号となり、端子25から出力される信号は、端子24に入力される信号となる。ここで、期間t1において、端子22及び端子24に入力される信号は、共にロウレベルである。そのため、期間t1において、第1のパルス出力回路20_1は、第2のパルス出力回路20_2の端子21、及び画素部に配設された1行目の走査線にロウレベルを出力する。
【0066】
期間t2において、各端子に入力される信号は期間t1から変化しない。そのため、端子25及び端子27から出力される信号も変化せず、共にロウレベルを出力する。
【0067】
期間t3において、端子24にハイレベルが入力される。なお、ノードAの電位(トランジスタ31のソースの電位)は、期間t1においてハイレベルからトランジスタ31のしきい値電圧分下降した電位まで上昇している。そのため、トランジスタ31はオフ状態となっている。この時、端子24にハイレベルが入力されることで、トランジスタ38のソースとゲートの容量結合によって、ノードAの電位(トランジスタ38のゲートの電位)がさらに上昇する(ブートストラップ動作)。また、当該ブートストラップ動作を行うことによってノードAの電位が上昇するため、端子25から出力される信号が端子24に入力されるハイレベルよりも下降することがない。そのため、期間t3において、第1のパルス出力回路20_1は、画素部に配設された1行目の走査線にハイレベル(選択信号)を出力する。
【0068】
期間t4において、端子22にハイレベルが入力される。ここで、ノードAの電位は、ブートストラップ動作によって上昇しているため、端子27から出力される信号が端子22に入力されるハイレベルから下降することがない。そのため、期間t4において、端子27からは、端子22に入力されるハイレベルが出力される。すなわち、第1のパルス出力回路20_1は、第2のパルス出力回路20_2の端子21にハイレベル(シフトパルス)を出力する。また、期間t4において、端子24に入力される信号はハイレベルを維持するため、第1のパルス出力回路20_1から画素部に配設された1行目の走査線に対して出力される信号は、ハイレベル(選択信号)のままである。なお、期間t4における当該パルス出力回路の出力信号には直接関与しないが、端子21にロウレベルが入力されるためトランジスタ35はオフ状態となる。
【0069】
期間t5において、端子24にロウレベルが入力される。ここで、トランジスタ38はオン状態を維持する。そのため、期間t5において、第1のパルス出力回路20_1から画素部に配設された1行目の走査線に対して出力される信号は、ロウレベルとなる。
【0070】
期間t6において、各端子に入力される信号は期間t5から変化しない。そのため、端子25及び端子27から出力される信号も変化せず、端子25からはロウレベルが出力され、端子27からはハイレベル(シフトパルス)が出力される。
【0071】
期間t7において、端子23にハイレベルが入力される。これにより、トランジスタ37がオン状態となる。そのため、ノードBの電位がハイレベルからトランジスタ37のしきい値電圧分下降した電位に上昇する。つまり、トランジスタ32、34、39がオン状態となる。また、これに付随して、ノードAの電位がロウレベルへと下降する。つまり、トランジスタ33、38がオフ状態となる。以上により、期間t7において、端子25及び端子27から出力される信号は、共にロウレベルとなる。すなわち、期間t7において、第1のパルス出力回路20_1は、第2のパルス出力回路20_2の端子21、及び画素部に配設された1行目の走査線にロウレベルを出力する。
【0072】
次いで、図3(C)を参照して、第(k+1)のパルス出力回路20_(k+1)の端子21に第kのパルス出力回路20_kからシフトパルスとしてハイレベルが入力される場合について説明する。
【0073】
期間t1及び期間t2において、第(k+1)のパルス出力回路20_(k+1)の動作は、上述した第1のパルス出力回路20_1と同様である。そのため、ここでは前述の説明を援用することとする。
【0074】
期間t3において、各端子に入力される信号は期間t2から変化しない。そのため、端子25及び端子27から出力される信号も変化せず、共にロウレベルを出力する。
【0075】
期間t4において、端子22及び端子24にハイレベルが入力される。なお、ノードAの電位(トランジスタ31のソースの電位)は、期間t1においてハイレベルからトランジスタ31のしきい値電圧分下降した電位まで上昇している。そのため、トランジスタ31は、期間t1においてオフ状態となっている。ここで、端子22及び端子24にハイレベルが入力されることで、トランジスタ33のソースとゲート及びトランジスタ38のソースとゲートの容量結合によって、ノードAの電位(トランジスタ33、38のゲートの電位)がさらに上昇する(ブートストラップ動作)。また、当該ブートストラップ動作を行うことによって、端子25及び端子27から出力される信号が端子22及び端子24に入力されるハイレベルから下降することがない。そのため、期間t4において、第(k+1)のパルス出力回路20_(k+1)は、画素部に配設された(k+1)行目の走査線及び第(k+2)のパルス出力回路20_(k+2)の端子21にハイレベル(選択信号またはシフトパルス)を出力する。
【0076】
期間t5において、各端子に入力される信号は期間t4から変化しない。そのため、端子25及び端子27から出力される信号も変化せず、ハイレベル(選択信号またはシフトパルス)を出力する。
【0077】
期間t6において、端子24にロウレベル入力される。ここで、トランジスタ38はオン状態を維持する。そのため、期間t6において、第(k+1)のパルス出力回路20_(k+1)から画素部に配設された(k+1)行目の走査線に対して出力される信号は、ロウレベルとなる。
【0078】
期間t7において、端子23にハイレベルが入力される。これにより、トランジスタ37がオン状態となる。そのため、ノードBの電位がハイレベルからトランジスタ37のしきい値電圧分下降した電位に上昇する。つまり、トランジスタ32、34、39がオン状態となる。また、これに付随して、ノードAの電位がロウレベルへと下降する。つまり、トランジスタ33、38がオフ状態となる。以上により、期間t7において、端子25及び端子27から出力される信号は、共にロウレベルとなる。すなわち、期間t7において、第(k+1)のパルス出力回路20_(k+1)は、第(k+2)のパルス出力回路20_(k+2)の端子21、及び画素部に配設された(k+1)行目の走査線にロウレベルを出力する。
【0079】
次いで、図3(D)を参照して、第(2k+1)のパルス出力回路20_(2k+1)の端子21に第2kのパルス出力回路20_2kからシフトパルスとしてハイレベルが入力される場合について説明する。
【0080】
期間t1乃至期間t3において、第(2k+1)のパルス出力回路20_(2k+1)の動作は、上述した第(k+1)のパルス出力回路20_(k+1)と同様である。そのため、ここでは前述の説明を援用することとする。
【0081】
期間t4において、端子22にハイレベルが入力される。なお、ノードAの電位(トランジスタ31のソースの電位)は、期間t1においてハイレベルからトランジスタ31のしきい値電圧分下降した電位まで上昇している。そのため、トランジスタ31は、期間t1においてオフ状態となっている。ここで、端子22にハイレベルが入力されることで、トランジスタ33のソースとゲートの容量結合によって、ノードAの電位(トランジスタ33のゲートの電位)がさらに上昇する(ブートストラップ動作)。また、当該ブートストラップ動作を行うことによって、端子27から出力される信号が端子22に入力されるハイレベルから下降することがない。そのため、期間t4において、第(2k+1)のパルス出力回路20_(2k+1)は、第(2k+2)のパルス出力回路20_(2k+2)の端子21にハイレベル(シフトパルス)を出力する。なお、期間t4における当該パルス出力回路の出力信号には直接関与しないが、端子21にロウレベルが入力されるためトランジスタ35はオフ状態となる。
【0082】
期間t5において、端子24にハイレベルが入力される。ここで、ノードAの電位は、ブートストラップ動作によって上昇しているため、端子25から出力される信号が端子24に入力されるハイレベルから下降することがない。そのため、期間t5において、端子25からは、端子24に入力されるハイレベルが出力される。すなわち、第(2k+1)のパルス出力回路20_(2k+1)は、画素部に配設された(2k+1)行目の走査線にハイレベル(選択信号)を出力する。また、期間t5において、端子22に入力される信号はハイレベルを維持するため、第(2k+1)のパルス出力回路20_(2k+1)から第(2k+2)のパルス出力回路20_(2k+2)の端子21に対して出力される信号は、ハイレベル(シフトパルス)のままである。
【0083】
期間t6において、各端子に入力される信号は期間t5から変化しない。そのため、端子25及び端子27から出力される信号も変化せず、共にハイレベル(選択信号またはシフトパルス)を出力する。
【0084】
期間t7において、端子23にハイレベルが入力される。これにより、トランジスタ37がオン状態となる。そのため、ノードBの電位がハイレベルからトランジスタ37のしきい値電圧分下降した電位に上昇する。つまり、トランジスタ32、34、39がオン状態となる。また、これに付随して、ノードAの電位がロウレベルへと下降する。つまり、トランジスタ33、38がオフ状態となる。以上により、期間t7において、端子25及び端子27から出力される信号は、共にロウレベルとなる。すなわち、期間t7において、第(2k+1)のパルス出力回路20_(2k+1)は、第(2k+2)のパルス出力回路20_(2k+2)の端子21、及び画素部に配設された(2k+1)行目の走査線にロウレベルを出力する。
【0085】
図3(B)〜(D)に示すように、第1のパルス出力回路20_1乃至第mのパルス出力回路20_mでは、走査線駆動回路用スタートパルス(GSP)の入力タイミングを制御することで、複数のシフトパルスのシフトを並行して行うことが可能である。具体的には、走査線駆動回路用スタートパルス(GSP)の入力後、第kのパルス出力回路20_kの端子27からシフトパルスが出力されるタイミングと同じタイミングで再度走査線駆動回路用スタートパルス(GSP)を入力することによって、第1のパルス出力回路20_1及び第(k+1)のパルス出力回路20_(k+1)から同じタイミングでシフトパルスを出力させることが可能である。また、同様に走査線駆動回路用スタートパルス(GSP)を入力することによって、第1のパルス出力回路20_1、第(k+1)のパルス出力回路20_(k+1)、及び第(2k+1)のパルス出力回路20_(2k+1)から同じタイミングでシフトパルスを出力させることが可能である。
【0086】
加えて、第1のパルス出力回路20_1、第(k+1)のパルス出力回路20_(k+1)、及び第(2k+1)のパルス出力回路20_(2k+1)は、上記の動作に並行して、それぞれ異なるタイミングで走査線に対する選択信号の供給を行うことが可能である。すなわち、上述した走査線駆動回路は、固有のシフト期間を有するシフトパルスを複数シフトし且つ同一タイミングにおいてシフトパルスが入力された複数のパルス出力回路がそれぞれ異なるタイミングで走査線に対して選択信号を供給することが可能である。
【0087】
<信号線駆動回路12の構成例>
図4(A)は、図1(A)に示す液晶表示装置が有する信号線駆動回路12の構成例を示す図である。図4(A)に示す信号線駆動回路12は、第1の出力端子乃至第nの出力端子を有するシフトレジスタ120と、画像信号(DATA)を供給する配線と、ソース及びドレインの一方が画像信号(DATA)を供給する配線に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が画素部に配設された1列目の信号線14_1に電気的に接続され、ゲートがシフトレジスタ120の第1の出力端子に電気的に接続されたトランジスタ121_1、乃至、ソース及びドレインの一方が画像信号(DATA)を供給する配線に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が画素部に配設されたn列目の信号線14_nに電気的に接続され、ゲートがシフトレジスタ120の第nの出力端子に電気的に接続されたトランジスタ121_nと、を有する。
【0088】
なお、シフトレジスタ120は、信号線駆動回路用スタートパルス(SSP)をきっかけとしてシフト期間毎に順次第1の出力端子乃至第nの出力端子からハイレベルを出力する機能を有する。すなわち、トランジスタ121_1乃至トランジスタ121_nは、シフト期間毎に順次オン状態となる。
【0089】
図4(B)は、画像信号(DATA)を供給する配線が供給する画像信号のタイミングの一例を示す図である。図4(B)に示すように、画像信号(DATA)を供給する配線は、期間t4において、1行目に配設された画素のための画像信号(data 1)を供給し、期間t5において、(k+1)行目に配設された画素のための画像信号(data (k+1))を供給し、期間t6において、(2k+1)行目に配設された画素のための画像信号(data (2k+1))を供給し、期間t7において、2行目に配設された画素のための画像信号(data 2)を供給する。以下、同様に画像信号(DATA)を供給する配線は、特定の行毎に配設された画素のための画像信号を順次供給する。一般化すれば、s行目(sは、k未満の自然数)に配設された画素のための画像信号、次いで(k+s)行目に配設された画素のための画像信号、次いで2k+s行目に配設された画素のための画像信号、次いで(s+1)行目に配設された画素のための画像信号、という順序で画像信号を供給するとも言える。
【0090】
上述した走査線駆動回路及び信号線駆動回路が当該動作を行うことにより、走査線駆動回路が有するパルス出力回路におけるシフト期間毎に画素部に配設された3行の画素に対する画像信号の入力を行うことが可能である。
【0091】
<バックライトの構成例>
図5は、図1(A)に示す液晶表示装置の画素部10の後方に設けられるバックライトの構成例を示す図である。図5に示すバックライトは、第1の赤色の波長帯域による赤色(R1、第1の赤色ともいう)、第1の緑色の波長帯域による緑色(G1、第1の緑色ともいう)、第1の青色の波長帯域による青色(B1、第1の青色ともいう)、第2の赤色の波長帯域による赤色(R2、第2の赤色ともいう)、第2の緑色の波長帯域による緑色(G2、第2の緑色ともいう)、第2の青色の波長帯域による青色(B2、第2の青色ともいう)の6色を呈する光源を備えたバックライトユニット40を複数有する。
【0092】
なお、複数のバックライトユニット40は、マトリクス状に配設されており、且つ特定の領域毎に点灯を制御することが可能である。ここでは、m行n列に配設された複数の画素15に対するバックライトとして、少なくともt行毎(tはk/N(Nは自然数)を満たす自然数とする。一例として本実施の形態ではtをk/4とする)にバックライトユニット40が設けられ、該バックライトユニット40の点灯を独立に制御できることとする。すなわち、当該バックライトが、少なくとも1行目乃至t行目用バックライトユニット〜(2k+3t+1)行目乃至m行目用バックライトユニットを有し、それぞれのバックライトユニット40の点灯を独立に制御できることとする。
【0093】
さらに、バックライトユニット40において、R1、R2、G1、G2、B1、B2の6色を呈する光源のそれぞれの点灯も独立に制御できることとする。すなわち、バックライトユニット40において、R1、R2、G1、G2、B1、B2のいずれか一つの光源を点灯させることで画素部10に対してR1、R2、G1、G2、B1、B2のいずれか一つの色を呈する光を照射することが可能であることとする。
【0094】
なお図13(B)での説明と同様に、第1の赤色の波長帯域(R1)は、赤色の波長帯域における短波長側の波長帯域である。第2の赤色の波長帯域(R2)は、赤色の波長帯域における長波長側の波長帯域である。第1の緑色の波長帯域(G1)は、緑色の波長帯域における短波長側の波長帯域である。第2の緑色の波長帯域(G2)は、緑色の波長帯域における長波長側の波長帯域である。第1の青色の波長帯域(B1)は、青色の波長帯域における短波長側の波長帯域である。第2の青色の波長帯域(R2)は、青色の波長帯域における長波長側の波長帯域である。
【0095】
なお各色の長波長側の波長帯域及び短波長側の波長帯域は、それぞれ、液晶表示装置で画像を視認するための眼鏡が有する左目用分光フィルター及び右目用分光フィルターの特性に応じた波長帯域であればよい。
【0096】
<液晶表示装置の動作例>
図6は、上述した液晶表示装置における選択信号の走査と、バックライトが有する1行目乃至t行目用バックライトユニット〜(2k+3t+1)行目乃至m行目用バックライトユニットの点灯タイミングとを示す図である。なお、図6において縦軸は画素部における行(1行目乃至m行目)を表し、横軸は時間を表している。
【0097】
図6に示すように当該液晶表示装置では、1行目に配設された走査線〜m行目に配設された走査線に対して順次選択信号を供給するのではなく、k行分隔離されて配設された走査線に対して順次選択信号を供給する(1行目に配設された走査線、次いで(k+1)行目に配設された走査線、次いで(2k+1)行目に配設された走査線、次いで2行目に配設された走査線、という順序で選択信号を供給する)ことが可能である。そのため、期間(T1)において、1行目に配設されたn個の画素からt行目に配設されたn個の画素を順次選択し、且つ(k+1)行目に配設されたn個の画素から(k+t)行目に配設されたn個の画素を順次選択し、且つ(2k+1)行目に配設されたn個の画素から(2k+t)行目に配設されたn個の画素15を順次選択することで、各画素に画像信号を入力することが可能である。
【0098】
期間T1を含む期間Taは、1行目乃至k行目に配設された複数の画素に対して第1の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力されている期間である。また期間Taは、(k+1)行目乃至2k行目に配設された複数の画素に対して第2の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力されている期間でもある。また期間Taは、(2k+1)行目乃至m行目に配設された複数の画素に対して第3の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力されている期間でもある。
【0099】
図6に示す期間T1では、1行目に配設されたn個の画素乃至t行目に配設されたn個の画素には、第1の色を呈する光となるR2の光源による光の透過を制御する画像信号が入力され、(k+1)行目に配設されたn個の画素乃至(k+t)行目に配設されたn個の画素には、第2の色を呈する光となるB1の光源による光の透過を制御する画像信号が入力され、(2k+1)行目に配設されたn個の画素乃至(2k+t)行目に配設されたn個の画素には、第3の色を呈する光となるG1の光源による光の透過を制御する画像信号が入力されることとする。
【0100】
また図6に示す期間T1を含む期間Taは、1行目乃至t行目用バックライトユニットにおいて第1の色を呈するR2の光源を点灯させ、且つ(k+1)行目乃至(k+t)行目用バックライトユニットにおいて第2の色を呈するB1の光源を点灯させ、且つ(2k+1)行目乃至(2k+t)行目用バックライトユニットにおいて第3の色を呈するG1の光源を点灯させることが可能である。
【0101】
同様にして期間T2を含む期間Tbは、1行目乃至k行目に配設された複数の画素に対して第1の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力されている期間である。また期間Tbは、(k+1)行目乃至2k行目に配設された複数の画素に対して第2の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力されている期間でもある。また期間Tbは、(2k+1)行目乃至m行目に配設された複数の画素に対して第3の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力されている期間でもある。
【0102】
図6に示す期間T2では、1行目に配設されたn個の画素乃至t行目に配設されたn個の画素には、第1の色を呈する光となるG2の光源による光の透過を制御する画像信号が入力され、(k+1)行目に配設されたn個の画素乃至(k+t)行目に配設されたn個の画素には、第2の色を呈する光となるR2の光源による光の透過を制御する画像信号が入力され、(2k+1)行目に配設されたn個の画素乃至(2k+t)行目に配設されたn個の画素には、第3の色を呈する光となるB1の光源による光の透過を制御する画像信号が入力されることとする。
【0103】
また図6に示す期間T2を含む期間Tbは、1行目乃至t行目用バックライトユニットにおいて第1の色を呈するG2の光源を点灯させ、且つ(k+1)行目乃至(k+t)行目用バックライトユニットにおいて第2の色を呈するR2の光源を点灯させ、且つ(2k+1)行目乃至(2k+t)行目用バックライトユニットにおいて第3の色を呈するB1の光源を点灯させることが可能である。
【0104】
上記説明した期間Ta、Tbと同様にして図6に示す液晶表示装置の動作を見てみると、1行目に配設されたn個の画素乃至t行目に配設されたn個の画素は、R1、G1、B1、R2、G2、B2の光源による光の透過を制御する画像信号の入力の後に、当該画像信号に対応する光源による光の照射が順に行われる。同様に(t+1)行目に配設されたn個の画素乃至2t行目に配設されたn個の画素、(2k+3t+1)行目に配設されたn個の画素乃至m行目に配設されたn個の画素でも、R1、G1、B1、R2、G2、B2の光源による光の透過を制御する画像信号の入力の後に、当該画像信号に対応する光源による光の照射が順に行われる。
【0105】
図7に示すように、図6の液晶表示装置の動作により画像が表示される画素部10を、左目用分光フィルター703Aと右目用分光フィルター703Bとを有する眼鏡702を用いることで、左目723と右目724とで別の画像を視認させることができる。
【0106】
次いで図8は、左目用分光フィルター703Aを介して左目723で視認される光の透過が制御されたR1、G1、B1を呈する光源に着目した液晶表示装置における選択信号の走査と、バックライトが有する1行目乃至t行目用バックライトユニット〜(2k+3t+1)行目乃至m行目用バックライトユニットの点灯タイミングとを示す図である。なお、図8において縦軸は画素部における行(1行目乃至m行目)を表し、横軸は時間を表している。
【0107】
図8に示す図と図6に示す図の違いは、左目用分光フィルター703Aを透過して左目723で視認されるR1、G1、B1の光源による光の照射及び当該光の透過を制御する画像信号の入力を示し、左目用分光フィルター703Aで非透過となり左目723で視認されないR2、G2、B2の光源による光の照射を消灯状態として示した点にある。なお図8では、左目723で視認されないR2、G2、B2の光源による光の照射及び当該光の透過を制御する画像信号を点線で示している。
【0108】
図8に示す図から、左目723では、R1、G1、B1の光源が順次光を照射することによる、フィールドシーケンシャル方式による液晶表示装置での画像(第1の画像ともいう)が視認されることとなる。また左目723では、左目用分光フィルター703Aにより視認されないR2、G2、B2の光源が順次光を照射する期間を消灯状態として視認するため、当該期間が黒表示期間として視認されるものとなる。すなわち黒表示を「K」で表すと、左目723には、R1→G1→B1→K→K→Kの順序で順次光が照射された様子を視認することとなる。
【0109】
図8と同様に図9は、右目用分光フィルターを介して右目で視認される光の透過が制御されたR2、G2、B2を呈する光源に着目した液晶表示装置における選択信号の走査と、バックライトが有する1行目乃至t行目用バックライトユニット〜(2k+3t+1)行目乃至m行目用バックライトユニットの点灯タイミングとを示す図である。なお、図9において縦軸は画素部における行(1行目乃至m行目)を表し、横軸は時間を表している。
【0110】
図9に示す図と図6に示す図の違いは、右目用分光フィルター703Bを透過して右目724で視認されるR2、G2、B2の光源による光の照射及び当該光の透過を制御する画像信号の入力を示し、右目用分光フィルター703Bで非透過となり右目724で視認されないR1、G1、B1の光源による光の照射を消灯状態として示した点にある。なお図9では、右目724で視認されないR1、G1、B1の光源による光の照射及び当該光の透過を制御する画像信号を点線で示している。
【0111】
図9に示す図から、右目724では、R2、G2、B2の光源が順次光を照射することによる、フィールドシーケンシャル方式による液晶表示装置での画像(第2の画像ともいう)が視認されることとなる。また右目724では、右目用分光フィルター703Bにより視認されないR1、G1、B1の光源が順次光を照射する期間を消灯状態として視認するため、当該期間が黒表示期間として視認されるものとなる。すなわち黒表示を「K」で表すと、右目724には、K→K→K→R2→G2→B2の順序で順次光が照射された様子を視認することとなる。
【0112】
その結果、フィールドシーケンシャル方式で表示される第1の画像及び第2の画像が波長分割方式により、視認者には左目723と右目724で別々に視認される。そして、視認者は、立体物を視認する際の視差を擬似的に体感することができるため、立体表示を行うことができる。
【0113】
なお眼鏡702の形状に関しては、図7に図示した形状に限らず、左目723または右目724で画像を視認する際に左目用分光フィルター703Aまたは右目用分光フィルター703Bを透過する構成であればよい。
【0114】
<本実施の形態で開示される液晶表示装置について>
本実施の形態の液晶表示装置は、画像信号の入力と、バックライトの点灯とを並行して行うことが可能である。そのため、当該液晶表示装置の各画素に対する画像信号の入力頻度を増加させることなどが可能になる。その結果、フィールドシーケンシャル方式によって表示を行う液晶表示装置において生じるカラーブレイクを抑制し、該液晶表示装置が表示する画質を向上させることが可能である。
【0115】
また、本実施の形態で開示される液晶表示装置は、上記の簡便な動作により擬似的な立体表示を実現することが可能である。本実施の形態の液晶表示装置は、フィールドシーケンシャル方式の駆動を行うことで画面表示解像度を高めることができ、且つ左目用の画像と右目用の画像とを波長分割方式により分離し、立体表示を行うことができる。従ってフレームシーケンシャル方式による擬似的な立体表示に比べ、眼鏡に設けられる左目用または右目用のシャッターの開閉と左目用の画像または右目用の画像とのクロストークによる画質の低下をなくすことができる。
【0116】
特に本実施の形態における液晶表示装置の動作においては、図6乃至図9で説明したように、左目で視認される第1の画像をR1→G1→B1→K→K→Kの順序となるよう順次光を照射して表示を行い、右目で視認される第2の画像をK→K→K→R2→G2→B2の順序となるよう順次光を照射して表示を行うこととなる。すなわち、図6に示す構成では、フィールドシーケンシャル方式におけるR1(R2)、G1(G2)、B1(B2)光の照射が連続して行われ、その後黒表示の画像が視認されることで、視認者のまばたきなどによりいずれかの色の情報のみが欠落することを低減し、色割れを視認しにくくできる。
【0117】
一方図10では、光源がR1→G1→B1→R2→G2→B2の順序で光の照射を行う図6とは異なり、光源がR1→R2→G1→G2→B1→B2の順序で光の照射を行う比較例を示す。図10に示す例では、左目で視認される第1の画像をR1→K→G1→K→B1→Kの順序となるよう順次光を照射して表示を行い、右目で視認される第2の画像をK→R2→K→G2→K→B2の順序となるよう順次光を照射して表示を行うこととなる。すなわち、図6に示す図に対比させて示す図10の構成では、フィールドシーケンシャル方式におけるR1(R2)とG1(G2)、G1(G2)とB1(B2)、及びB1(B2)とR1(R2)の光の照射の間に黒表示の画像を挿入するものであり、視認者のまばたきなどによりいずれかの色の情報のみが欠落し、色割れが視認されやすくなってしまう。
【0118】
上述の説明より、本実施の形態の液晶表示装置においては、複数の光源に応じた画像信号の入力頻度の増加を図るとともに、フィールドシーケンシャル方式における画像表示期間内に複雑な動作を必要なく黒表示の画像を挿入することができる。そのため、フィールドシーケンシャル方式による表示特有の問題である色割れによる表示の不具合を低減するといった効果もある。
【0119】
また、図6に示す動作例のようにバックライトを点灯する場合、隣接するバックライトユニットが異なる色を呈することがない。すなわち、図6に示す動作例のようにバックライトを点灯する場合、バックライトユニットからの異なる色の光を離間して照射することができる。具体的には、期間T1において画像信号の入力が行われる領域に対して当該書き込み後にバックライトを点灯する場合、隣接するバックライトユニットが異なる色を呈することがなく、離間してバックライトユニットからの異なる色の光の照射をすることができる。
【0120】
例えば、期間T1において、(k+1)行目に配設されたn個の画素から(k+t)行目に配設されたn個の画素に対して青(B)を呈する光の透過を制御するための画像信号の入力が終了した後に(k+1)行目乃至(k+t)行目用バックライトユニットにおいて青(B)の光源を点灯させる際に、(3t+1)行目乃至k行目用バックライトユニット及び(k+t+1)行目乃至(k+2t)行目用バックライトユニットにおいては、青(B)の光源が点灯されるまたは点灯自体が行われない(赤(R)、緑(G)が点灯されることがない)。そのため、特定の色の画像情報が入力された画素を、当該特定の色と異なる色を呈する光が透過する確率を低減することができる。
【0121】
また、本実施の形態の内容または該内容の一部を、他の実施の形態の内容または該内容の一部と組み合わせることが可能である。
【0122】
(実施の形態2)
本実施の形態では、本明細書に開示する液晶表示装置に適用できるトランジスタの例を示す。本明細書に開示する液晶表示装置に適用できるトランジスタの構造は特に限定されず、例えばゲート電極が、ゲート絶縁層を介して、半導体層の上側に配置されるトップゲート構造、またはゲート電極が、ゲート絶縁層を介して、半導体層の下側に配置されるボトムゲート構造のスタガ型及びプレーナ型などを用いることができる。また、トランジスタはチャネル形成領域が一つ形成されるシングルゲート構造でも、二つ形成されるダブルゲート構造もしくは三つ形成されるトリプルゲート構造であっても良い。また、チャネル領域の上下にゲート絶縁層を介して配置された2つのゲート電極層を有する、デュアルゲート型でもよい。なお、図11(A)乃至(D)にトランジスタの断面構造の一例を以下に示す。
【0123】
図11(A)に示すトランジスタ410は、ボトムゲート構造のトランジスタの一つであり、逆スタガ型トランジスタともいう。
【0124】
トランジスタ410は、絶縁表面を有する基板400上に、ゲート電極層401、ゲート絶縁層402、半導体層403、ソース電極層405a、及びドレイン電極層405bを含む。また、トランジスタ410を覆い、半導体層403に積層する絶縁膜407が設けられている。絶縁膜407上にはさらに保護絶縁層409が形成されている。
【0125】
図11(B)に示すトランジスタ420は、チャネル保護型(チャネルストップ型ともいう)と呼ばれるボトムゲート構造の一つであり逆スタガ型トランジスタともいう。
【0126】
トランジスタ420は、絶縁表面を有する基板400上に、ゲート電極層401、ゲート絶縁層402、半導体層403、半導体層403のチャネル形成領域を覆うチャネル保護層として機能する絶縁層427、ソース電極層405a、及びドレイン電極層405bを含む。また、トランジスタ420を覆い、保護絶縁層409が形成されている。
【0127】
図11(C)に示すトランジスタ430はボトムゲート型のトランジスタであり、絶縁表面を有する基板400上に、ゲート電極層401、ゲート絶縁層402、ソース電極層405a、ドレイン電極層405b、及び半導体層403を含む。また、トランジスタ430を覆い、半導体層403に接する絶縁膜407が設けられている。絶縁膜407上にはさらに保護絶縁層409が形成されている。
【0128】
トランジスタ430においては、ゲート絶縁層402は基板400及びゲート電極層401上に接して設けられ、ゲート絶縁層402上にソース電極層405a、ドレイン電極層405bが接して設けられている。そして、ゲート絶縁層402、及びソース電極層405a、ドレイン電極層405b上に半導体層403が設けられている。
【0129】
図11(D)に示すトランジスタ440は、トップゲート構造のトランジスタの一つである。トランジスタ440は、絶縁表面を有する基板400上に、絶縁層437、半導体層403、ソース電極層405a、ドレイン電極層405b、ゲート絶縁層402、及びゲート電極層401を含み、ソース電極層405a、ドレイン電極層405bにそれぞれ配線層436a、配線層436bが接して設けられ接続している。
【0130】
半導体層403に用いる半導体材料としては、アモルファスシリコン、微結晶シリコン、ポリシリコン、酸化物半導体、有機半導体等を用いることができる。
【0131】
絶縁表面を有する基板400に使用することができる基板に大きな制限はないが、バリウムホウケイ酸ガラスやアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板を用いる。
【0132】
ボトムゲート構造のトランジスタ410、420、430において、下地膜となる絶縁膜を基板とゲート電極層の間に設けてもよい。下地膜は、基板からの不純物元素の拡散を防止する機能があり、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜、または酸化窒化シリコン膜から選ばれた一または複数の膜による積層構造により形成することができる。
【0133】
ゲート電極層401は、モリブデン、チタン、クロム、タンタル、タングステン、アルミニウム、銅、ネオジム、スカンジウム等の金属材料またはこれらを主成分とする合金材料を用いて、単層でまたは積層して形成することができる。
【0134】
ゲート絶縁層402は、プラズマCVD法またはスパッタリング法等を用いて、酸化シリコン層、窒化シリコン層、酸化窒化シリコン層、窒化酸化シリコン層、酸化アルミニウム層、窒化アルミニウム層、酸化窒化アルミニウム層、窒化酸化アルミニウム層、または酸化ハフニウム層を単層でまたは積層して形成することができる。例えば、第1のゲート絶縁層としてプラズマCVD法により膜厚50nm以上200nm以下の窒化シリコン層(SiN(y>0))を形成し、第1のゲート絶縁層上に第2のゲート絶縁層として膜厚5nm以上300nm以下の酸化シリコン層(SiO(x>0))を積層して、ゲート絶縁層とする。例えば、積層したゲート絶縁膜の膜厚は、約200nmとする。
【0135】
ソース電極層405a、ドレイン電極層405bに用いる導電膜としては、例えば、Al、Cr、Cu、Ta、Ti、Mo、Wから選ばれた元素を含む金属膜、または上述した元素を成分とする金属窒化物膜(窒化チタン膜、窒化モリブデン膜、窒化タングステン膜など)等を用いることができる。また、Al、Cuなどの金属膜の下側または上側の一方または双方にTi、Mo、Wなどの高融点金属膜またはそれらの金属窒化物膜(窒化チタン膜、窒化モリブデン膜、窒化タングステン膜)を積層させた構成としても良い。
【0136】
ソース電極層405a、ドレイン電極層405bに電気的に接続する配線層436a、配線層436bのような導電膜も、ソース電極層405a、ドレイン電極層405bと同様な材料を用いることができる。
【0137】
また、ソース電極層405a、ドレイン電極層405b(これと同じ層で形成される配線層を含む)となる導電膜としては導電性の金属酸化物で形成しても良い。導電性の金属酸化物としては酸化インジウム(In)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム酸化スズ合金(In―SnO、ITOと略記する)、酸化インジウム酸化亜鉛合金(In―ZnO)またはこれらの金属酸化物材料に酸化シリコンを含ませたものを用いることができる。
【0138】
半導体層の上方に設けられる絶縁膜407、427、下方に設けられる絶縁層437は、代表的には酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、または酸化窒化アルミニウム膜などの無機絶縁膜を用いることができる。
【0139】
また、半導体層の上方に設けられる保護絶縁層409は、窒化シリコン膜、窒化アルミニウム膜、窒化酸化シリコン膜、窒化酸化アルミニウム膜などの無機絶縁膜を用いることができる。
【0140】
また、保護絶縁層409上にトランジスタ起因の表面凹凸を低減するために平坦化絶縁膜を形成してもよい。平坦化絶縁膜としては、ポリイミド、アクリル、ベンゾシクロブテン、等の有機材料を用いることができる。また上記有機材料の他に、低誘電率材料(low−k材料)等を用いることができる。なお、これらの材料で形成される絶縁膜を複数積層させることで、平坦化絶縁膜を形成してもよい。
【0141】
本実施の形態は、他の実施の形態に記載した構成と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0142】
(実施の形態3)
本明細書に開示する液晶表示装置は、さまざまな電子機器(遊技機も含む)に適用することができる。電子機器としては、例えば、テレビジョン装置(テレビ、またはテレビジョン受信機ともいう)、コンピュータ用などのモニタ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等のカメラ、デジタルフォトフレーム、携帯電話機(携帯電話、携帯電話装置ともいう)、携帯型ゲーム機、携帯情報端末、音響再生装置、パチンコ機などの大型ゲーム機などが挙げられる。上記実施の形態で説明した表示装置を具備する電子機器の例について説明する。
【0143】
図12(A)は、電子書籍の一例を示している。図12(A)に示す電子書籍は、筐体1700及び筐体1701の2つの筐体で構成されている。筐体1700及び筐体1701は、蝶番1704により一体になっており、開閉動作を行うことができる。このような構成により、書籍のような動作を行うことが可能となる。
【0144】
筐体1700には表示部1702が組み込まれ、筐体1701には表示部1703が組み込まれている。表示部1702及び表示部1703は、続き画面を表示する構成としてもよいし、異なる画面を表示する構成としてもよい。異なる画面を表示する構成とすることで、例えば右側の表示部(図12(A)では表示部1702)に文章を表示し、左側の表示部(図12(A)では表示部1703)に画像を表示することができる。
【0145】
また、図12(A)では、筐体1700に操作部等を備えた例を示している。例えば、筐体1700は、電源入力端子1705、操作キー1706、スピーカ1707等を備えている。操作キー1706により、頁を送ることができる。なお、筐体の表示部と同一面にキーボードやポインティングディバイス等を備える構成としてもよい。また、筐体の裏面や側面に、外部接続用端子(イヤホン端子、USB端子、及びUSBケーブル等の各種ケーブルと接続可能な端子等)、記録媒体挿入部等を備える構成としてもよい。さらに、図12(A)に示す電子書籍は、電子辞書としての機能を持たせた構成としてもよい。
【0146】
図12(B)は、表示装置を用いたデジタルフォトフレームの一例を示している。例えば、図12(B)に示すデジタルフォトフレームは、筐体1711に表示部1712が組み込まれている。表示部1712は、各種画像を表示することが可能であり、例えば、デジタルカメラ等で撮影した画像データを表示させることで、通常の写真立てと同様に機能させることができる。
【0147】
なお、図12(B)に示すデジタルフォトフレームは、操作部、外部接続用端子(USB端子、USBケーブル等の各種ケーブルと接続可能な端子等)、記録媒体挿入部等を備える構成とする。これらの構成は、表示部と同一面に組み込まれていてもよいが、側面や裏面に備えるとデザイン性が向上するため好ましい。例えば、デジタルフォトフレームの記録媒体挿入部に、デジタルカメラで撮影した画像データを記憶したメモリを挿入して画像データを取り込み、取り込んだ画像データを表示部1712に表示させることができる。
【0148】
図12(C)は、表示装置を用いたテレビジョン装置の一例を示している。図12(C)に示すテレビジョン装置は、筐体1721に表示部1722が組み込まれている。表示部1722により、映像を表示することが可能である。また、ここでは、スタンド1723により筐体1721を支持した構成を示している。表示部1722は、上記実施の形態に示した表示装置を適用することができる。
【0149】
図12(C)に示すテレビジョン装置の操作は、筐体1721が備える操作スイッチや、別体のリモコン操作機により行うことができる。リモコン操作機が備える操作キーにより、チャンネルや音量の操作を行うことができ、表示部1722に表示される映像を操作することができる。また、リモコン操作機に、当該リモコン操作機から出力する情報を表示する表示部を設ける構成としてもよい。
【0150】
図12(D)は、表示装置を用いた携帯電話機の一例を示している。図12(D)に示す携帯電話機は、筐体1731に組み込まれた表示部1732の他、操作ボタン1733、操作ボタン1737、外部接続ポート1734、スピーカ1735、及びマイク1736等を備えている。
【0151】
図12(D)に示す携帯電話機は、表示部1732がタッチパネルになっており、指等の接触により、表示部1732の表示内容を操作することができる。また、電話の発信、或いはメールの作成等は、表示部1732を指等で接触することにより行うことができる。
【0152】
本実施の形態は、他の実施の形態に記載した構成と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【符号の説明】
【0153】
10 画素部
11 走査線駆動回路
12 信号線駆動回路
13 走査線
14 信号線
15 画素
16 トランジスタ
17 容量素子
18 液晶素子
20 パルス出力回路
21 端子
22 端子
23 端子
24 端子
25 端子
26 端子
27 端子
31 トランジスタ
32 トランジスタ
33 トランジスタ
34 トランジスタ
35 トランジスタ
36 トランジスタ
37 トランジスタ
38 トランジスタ
39 トランジスタ
40 バックライトユニット
101 領域
102 領域
103 領域
120 シフトレジスタ
121 トランジスタ
400 基板
401 ゲート電極層
402 ゲート絶縁層
403 半導体層
407 絶縁膜
409 保護絶縁層
410 トランジスタ
420 トランジスタ
427 絶縁層
430 トランジスタ
437 絶縁層
440 トランジスタ
702 眼鏡
723 左目
724 右目
801 液晶表示装置
802 眼鏡
810 可視光領域
811 波長帯域
812 波長帯域
813 波長帯域
821 画像
822 画像
823 左目
824 右目
831 投影手段
832 投影手段
1700 筐体
1701 筐体
1702 表示部
1703 表示部
1704 蝶番
1705 電源入力端子
1706 操作キー
1707 スピーカ
1711 筐体
1712 表示部
1721 筐体
1722 表示部
1723 スタンド
1731 筐体
1732 表示部
1733 操作ボタン
1734 外部接続ポート
1735 スピーカ
1736 マイク
1737 操作ボタン
405a ソース電極層
405b ドレイン電極層
436a 配線層
436b 配線層
703A 左目用分光フィルター
703B 右目用分光フィルター
803A 左目用分光フィルター
803B 右目用分光フィルター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の赤の波長帯域の光、第1の緑の波長帯域の光、及び第1の青の波長帯域の光、を透過してフィールドシーケンシャル方式による第1の画像を視認するための左目用分光フィルターと、第2の赤の波長帯域の光、第2の緑の波長帯域の光、及び第2の青の波長帯域の光、を透過してフィールドシーケンシャル方式による第2の画像を視認するための右目用分光フィルターと、を具備する眼鏡により、m行n列(mは12以上の自然数、nは自然数)に配設された複数の画素を有する液晶表示装置での立体表示を視認する、液晶表示装置の駆動方法において、
1行目乃至k行目(kは、m/3以下の自然数)に配設された複数の画素に対して第1の色を呈する光の透過を制御するための画像信号を入力し且つ(k+1)行目乃至2k行目に配設された複数の画素に対して第2の色を呈する光の透過を制御するための画像信号を入力し且つ(2k+1)行目乃至m行目に配設された複数の画素に対して第3の色を呈する光の透過を制御するための画像信号を入力する期間では、1行目乃至t行目(tは、k/N(Nは自然数)を満たす自然数)に配設された複数の画素に対して前記第1の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力され且つ(k+1)行目乃至(k+t)行目に配設された複数の画素に対して前記第2の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力され且つ2k+1行目乃至2k+t行目に配設された複数の画素に対して前記第3の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力された後に、前記1行目乃至t行目に配設された複数の画素のそれぞれに対して前記第1の色を呈する光を照射し且つ前記(k+1)行目乃至(k+t)行目に配設された複数の画素のそれぞれに対して前記第2の色を呈する光を照射し且つ前記(2k+1)行目乃至(2k+t)行目に配設された複数の画素のそれぞれに対して前記第3の色を呈する光を照射し、
前記第1乃至第3の色を呈する光は、前記第1の赤の波長帯域の光、前記第1の緑の波長帯域の光、及び前記第1の青の波長帯域の光がそれぞれ異なる順序となるよう順次照射をされ、その後、前記第2の赤の波長帯域の光、前記第2の緑の波長帯域の光、及び前記第2の青の波長帯域の光がそれぞれ異なる順序となるよう順次照射をされることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
【請求項2】
第1の赤の波長帯域の光、第1の緑の波長帯域の光、及び第1の青の波長帯域の光、を透過してフィールドシーケンシャル方式による第1の画像を視認するための左目用分光フィルターと、第2の赤の波長帯域の光、第2の緑の波長帯域の光、及び第2の青の波長帯域の光、を透過してフィールドシーケンシャル方式による第2の画像を視認するための右目用分光フィルターと、を具備する眼鏡により、m行n列(mは12以上の自然数、nは自然数)に配設された複数の画素を有する液晶表示装置での立体表示を視認する、液晶表示装置の駆動方法において、
1行目乃至k行目(kは、m/3以下の自然数)に配設された複数の画素に対して第1の色を呈する光の透過を制御するための画像信号を入力し且つ(k+1)行目乃至2k行目に配設された複数の画素に対して第2の色を呈する光の透過を制御するための画像信号を入力し且つ(2k+1)行目乃至m行目に配設された複数の画素に対して第3の色を呈する光の透過を制御するための画像信号を入力する期間では、1行目乃至t行目(tは、k/N(Nは自然数)を満たす自然数)に配設された複数の画素に対して前記第1の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力され且つ(k+1)行目乃至(k+t)行目に配設された複数の画素に対して前記第2の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力され且つ2k+1行目乃至2k+t行目に配設された複数の画素に対して前記第3の色を呈する光の透過を制御するための画像信号が入力された後に、前記1行目乃至t行目に配設された複数の画素のそれぞれに対して前記第1の色を呈する光を照射し且つ前記(k+1)行目乃至(k+t)行目に配設された複数の画素のそれぞれに対して前記第2の色を呈する光を照射し且つ前記(2k+1)行目乃至(2k+t)行目に配設された複数の画素のそれぞれに対して前記第3の色を呈する光を照射し、
前記第1乃至第3の色を呈する光は、前記第1の赤の波長帯域の光、前記第1の緑の波長帯域の光、及び前記第1の青の波長帯域の光がそれぞれ異なる順序となるよう順次照射をされ、その後、前記第2の赤の波長帯域の光、前記第2の緑の波長帯域の光、及び前記第2の青の波長帯域の光がそれぞれ異なる順序となるよう順次照射をされ、
前記第1、第2、および第3の色を呈する光は、それぞれ前記第1の赤の波長帯域の光、前記第1の緑の波長帯域の光、及び前記第1の青の波長帯域の光異と任意の組み合わせで一対一に対応するように照射をされる。その後、前記第2の赤の波長帯域の光、前記第2の緑の波長帯域の光、及び前記第2の青の波長帯域の光が第1、第2、第3の色を呈する光に任意の組み合わせで一対一に対応するように照射されることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記左目用分光フィルターを介して見る画像は、前記第1の画像、黒表示の画像の順に視認され、前記右目用分光フィルターを介して見る画像は、黒表示の画像、第2の画像の順に視認されることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一において、前記第1の赤の波長帯域の光、前記第1の緑の波長帯域の光、及び前記第1の青の波長帯域の光、または前記第2の赤の波長帯域の光、前記第2の緑の波長帯域の光、及び前記第2の青の波長帯域の光は、それぞれ離間して照射されることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−48217(P2012−48217A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155382(P2011−155382)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】