説明

液晶表示装置

【課題】表示画面の輝度を均一に維持すると共に、周囲の明るさに起因する表示画面のコントラスト低下を抑制し、良好な防眩性が得られる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】一対の透明基板に狭持された液晶層15に、画像データに応じた電圧が印加される液晶パネル部2と、前記液晶パネル部に対しその背面側から光照射を行うバックライト部3とを備え、前記液晶パネル部に画像表示がなされる液晶表示装置1であって、前記液晶パネル部は、前記液晶層より背面側に、紫外線光が照射されることにより励起され白色光を発光する蛍光層20を有し、前記バックライト部は、白色光を発光する白色発光手段6,8と、紫外線光を発光する紫外線発光手段7,9とを有し、前記紫外線発光手段により放射された紫外線光が前記蛍光層に照射され発光した白色光は、前記白色発光手段により発光された白色光に重畳されて前記液晶層に照射される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば車両に搭載される液晶表示装置に関し、特に画面の輝度調整が可能な液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示画面(以下、LCDとも呼ぶ)にあっては、液晶自体は発光しないため、画面を表示するためには液晶層を照らす光源が必要である。
光源を利用するための構成には複数の型があり、具体的には、画面に入射する外光の明るさを利用して画面表示を行う反射型、液晶層の背面にバックライト光源を配置し、その発光により画面表示を行う透過型、前記の両者を融合させた半透過型等がある。
【0003】
このうち、透過型のLCDにあっては、常にバックライトにより背面側から液晶層を照射する構造であるため、夜間等の周囲が暗い環境であっても、明るい画面表示を行うことができるというメリットを有している。
尚、一般に透過型LCDを搭載した電子機器にあっては、周囲の明るさに応じて、手動の輝度調整手段により、或いは明るさを検出して自動的にバックライト輝度の調整を行うことができる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−29239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、透過型LCDを搭載した電子機器のうち、カーナビゲーション装置等の車載機器にあっては、周囲の明るさの変動が多いため、頻繁に輝度調整が必要となる。
例えば、晴れた日の昼間等において、車内に入射した日射等の外光が画面に照射されると、画面表面で反射し、これにより画面のコントラストが低下して、乗員から画面が見難くなる。そのような場合、乗員から表示画面を見やすくするには、バックライトの輝度を上昇させ、画面のコントラスト低下を抑制する必要があった。
【0006】
しかしながら、バックライト光源の輝度を通常の状態よりも上昇させると、液晶層に対する照射輝度のばらつきが大きくなり、表示画面の輝度が不均一になるという課題があった。
また、バックライトの輝度を上昇させることによって、コントラスト低下が抑制され、外光入射に対する防眩性は向上するが、一方で、輝度が不均一に上昇したバックライトの光によって、画面を見る人の目に疲労感を与えるという課題があった。
【0007】
本発明は、前記した点に着目してなされたものであり、液晶画面の背面側にバックライトを備えた液晶表示装置であって、表示画面の輝度を均一に維持すると共に、周囲の明るさに起因する表示画面のコントラスト低下を抑制し、良好な防眩性が得られる液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記した課題を解決するために、本発明に係る液晶表示装置は、一対の透明基板に狭持された液晶層に、画像データに応じた電圧が印加される液晶パネル部と、前記液晶パネル部に対しその背面側から白色光を照射するバックライト部とを備え、前記液晶パネル部に画像表示がなされる液晶表示装置であって、前記液晶パネル部は、前記液晶層より背面側に、紫外線光が照射されることにより励起され白色光を発光する蛍光層を有し、前記バックライト部は、白色光を発光する白色発光手段と、紫外線光を発光する紫外線発光手段とを有し、前記紫外線発光手段により放射された紫外線光が前記蛍光層に照射され発光した白色光は、前記白色発光手段により発光された白色光に重畳されて前記液晶層に照射されることに特徴を有する。
尚、少なくとも前記白色発光手段と前記紫外線発光手段とをそれぞれ駆動制御する制御部と、前記制御部に対し、前記紫外線発光手段による紫外線光の放射のオン・オフを決定するための信号を供給する切換信号供給手段とを備え、前記切換信号供給手段は、前記液晶パネル部の周囲の光量を検出する光量センサ、又は、オン・オフの二値のいずれかを出力する切換スイッチであることが好ましい。
【0009】
このように構成することにより、通常は、白色発光手段により発光された白色光のみによりバックライト照射を行い、表示画面への外光入射が生じた場合に、それに加えて蛍光層において発光した白色光を重畳させるといった利用をすることができる。
即ち、例えば、表示画面への外光入射が生じた場合には、バックライトの輝度を上昇させ、表示画面のコントラスト低下を抑制することができる。
また、このとき、白色発光手段による白色光の輝度を上昇させる必要が無いため、表示画面を見る人の目に負担をかけず、良好な防眩性を得ることができる。
【0010】
また、前記液晶パネル部において、前記蛍光層の背面側には、前記紫外線発光手段により放射された紫外線光を拡散する光拡散層が設けられていることが望ましい。
このように光拡散層を設けることにより、蛍光層に対し均一に紫外線光が照射され、蛍光層において発光した白色光が、液晶層に対して面均一に照射されるため、表示画面における輝度のばらつきを抑制することができる。
【0011】
また、前記液晶パネル部において、前記液晶層よりも前面側には、前後方向から入射される紫外線光を遮蔽する紫外線遮蔽層が設けられていることが望ましい。
このように紫外線遮蔽層を設けることにより、外光入射に含まれる紫外線だけでなく、紫外線発光手段により放射された紫外線光を遮蔽することができ、表示画面を見る人への紫外線照射を防止することができる。
【0012】
また、前記一対の透明基板は、一対の偏光板により狭持され、前記液晶層よりも前面側に配置される前記偏光板において、所定の幅寸法と肉厚寸法とを有し、表示画面の垂直方向に直線状に延びる複数の溝部が、それぞれ所定間隔を空けて並列に形成され、各溝部は、前記液晶パネル部に配列された複数の画素領域に対し、表示画面の水平方向に隣り合う画素領域の中間位置を通るように設けられていることが望ましい。
このような偏光板を設けることにより、表示画面を斜め横から見る場合において、液晶パネル部における各画素領域を透過した光は、前記偏光板における各溝部を通過して画面を見る者の目に到達することとなる。
即ち、表示画面を斜め前方から見る場合には、画面表面において反射光が生じ、コントラストが低下しやすいが、前記構成によりバックライト照射されて各画素領域を透過した光の偏光板による吸収量が低減し、よりコントラスト低下を軽減することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、液晶画面の背面側にバックライトを備えた液晶表示装置であって、表示画面の輝度を均一に維持すると共に、周囲の明るさに起因する表示画面のコントラスト低下を抑制し、良好な防眩性が得られる液晶表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明に係る液晶表示装置の全体概略構成を示す側面図である。
【図2】図2は、図1の液晶表示装置が備える液晶パネル部の断面図であって、白色光源のみによるバックライトの状態を示す図である。
【図3】図3は、図1の液晶表示装置が備える液晶パネル部の断面図であって、白色光源と紫外線光源とを利用したバックライトの状態を示す図である。
【図4】図4は、図1の液晶表示装置の動作を説明するためのフロー図である。
【図5】図5は、図1の液晶表示装置の他の実施形態を模式的に示すLCD本体の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明にかかる実施の形態につき、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図1は、この発明に係る液晶表示装置の全体概略構成を示す側面図である。尚、以下の説明において、「前面側」とは、画面を見る人側(図1の画面を見る人の目E側)の方向を意味し、「背面側」とは、「前面側」の反対方向を意味する。
図1に示す液晶表示装置1は、画素ごとに画像データに応じた電圧が印加される液晶パネル部2と、液晶パネル部2の背面側に配置されたバックライト部3とを備えている。また、液晶パネル部2は、TFTのゲート電極用ドライバ、ソース電極用ドライバ、画像メモリ等により構成されたLCDコントローラ4によって駆動され、その駆動制御は制御部5により行われる。
【0016】
また、前記バックライト部3は、液晶パネル部2の背面に白色光を照射するための複数の白色光源6を有する。前記複数の白色光源6は、それぞれ例えば白色LED素子からなり、液晶パネル部2の背面に対し所定の距離を空けて配置された背面板30上に2次元マトリクス状に均等に配列されている。これにより、液晶パネル部2の背面に対し均一に白色光の照射を行うことができる。
【0017】
更に、バックライト部3においては、背面板30上に、白色光源6と同様に複数の紫外線光源7がマトリクス状に均等に配列されており、その結果、各白色光源6と各紫外線光源7とが交互にマトリクス状に配列された状態となされている。複数の紫外線光源7は、それぞれ例えば紫外線LED素子からなる。
尚、これら複数の紫外線光源7は、表示画面の輝度を向上する必要がある場合に、白色光源6と共に点灯制御がなされ、その他の状況にあっては、白色光源6のみが点灯されるようになされている。
【0018】
また、液晶表示装置1は、前記複数の白色光源6を発光駆動するための白色光源発光ドライバ8と前記複数の紫外線光源7を発光駆動するための紫外線光源発光ドライバ9とをそれぞれ備え、それらは制御部5によって駆動制御がなされる。
尚、前記複数の白色光源6、及び白色光源発光ドライバ8により白色発光手段が構成され、複数の紫外線光源7、及び紫外線光源発光ドライバ9により紫外線発光手段が構成される。
【0019】
また、前記液晶パネル部2は液晶パネルの基本構造を有するLCD本体10を備える。このLCD本体10は、図2の拡大図に示すように、一対のガラス基板(透明基板)11,12が面対向して配置され、その間に液晶層15が狭持されている。
より詳しくは、ガラス基板11,12の間において、液晶層15は液晶分子の配向を規制するための一対の配向膜13,14に狭持されている。また、背面側の配向膜13の背面には、TFT素子16aが画素ごとに配置された画素電極16が配置され、前面側の配向膜14の前面には、画素電極16に対向する共通電極17が配置されている。更に、共通電極17の前面側には、RGB各色を表示するためのRGBフィルタ18が配置されている。
【0020】
また、LCD本体10は、一対の偏光板20,21により狭持される。この偏光板20,21が設けられることにより、TFT素子16aのスイッチング動作による液晶層15への電圧印加に応じて、特定方向に偏波された光が、画素ごとに前面側に通過するようになされている。
【0021】
ここで、背面側の偏光板20にあっては、紫外線光が照射されることにより励起され、白色光を発光する蛍光物質を含有する透明顔料が面全体に塗布されている。これにより、偏光板20には蛍光層が形成され、紫外線光源7から紫外線光が照射されると、蛍光層が励起されて白色発光し、白色光を前方(偏光方向)に放射するようになされている。
【0022】
尚、背面側の偏光板20の背面には、紫外線光源7から発光される紫外線光を拡散し、偏光板20の面全体に均一に照射するための光拡散板22が設けられている。
また、前面側の偏光板21の前面には、外光及び紫外線光源7からの紫外線光を遮蔽する紫外線カットフィルム23(紫外線遮蔽層)と、外光の反射を抑制するマルチコートフィルム24とが配置され、最前面には、例えばタッチパネル25(構造の図示省略)が配置されている。
【0023】
また、図1に示すように、液晶表示装置1は、その周囲の明るさ(光量)を検出する光量センサ35(切換信号供給手段)を備え、その出力が制御部5に入力されるようになされている。制御部5では、センサ35の光量検出結果が所定の閾値以上であった場合、例えば、日射光等の外光の入射によって、表示画像が見難い場合等に、紫外線光源駆動ドライバ9により複数の紫外線光源7を発光させるようになされている。
【0024】
即ち、図3に示すように、偏光板20(蛍光層)に対し、紫外線光源7によって紫外線光(UV光)が照射されることにより、偏光板20において白色光が発光され、白色光源6の発光した白色光に重畳されてLCD本体10(液晶層15)を照射し、表示画面の輝度を向上するようになされている。
尚、光量センサ35に加え、或いは、それに換えて、紫外線光源駆動ドライバ9の駆動を強制的にオン・オフするために、オン・オフ二値のいずれかを制御部5に出力する切換スイッチ36(切換信号供給手段)を、乗員から操作可能な位置に設けてもよい。
【0025】
このように構成された液晶表示装置1においては、その主電源がオン状態となされると(図4のステップS1)、制御部5は、LCDコントローラ4を駆動すると共に、白色光源駆動ドライバ8により白色光源6を発光させる(図4のステップS2)。
これにより液晶パネル部2には、その背後からバックライト部3により白色光が照射され、所定の映像が液晶表示される。
【0026】
尚、通常時、例えば、夜間等の周囲が暗いとき、日射等の外光の入射が少ないとき等にあっては、このように白色光源6から放射された白色光のみで液晶パネル部2に対するバックライト照射が行われる。
また、このとき、光量センサ35が検出した画面周囲の光量に基づき、白色光源6の発光輝度を制御することが望ましい(例えば、夜間は発光輝度を低下させる等)。
【0027】
一方、画面に対する日射等の外光の入射があり、光量センサ35の検出した光量が所定の閾値を越えた場合、制御部5は紫外線光源駆動ドライバ9を駆動し、紫外線光源7を点灯して紫外線光(UV光)を放射させる(図4のステップS4)。
放射された紫外線光は、図3に示すように先ず光拡散板22に照射されて拡散され、偏光板20に対して略均一に照射される。ここで、偏光板20に形成されている蛍光層は、UV光が照射されることにより励起され白色発光し、LCD本体10(液晶層15)に照射される。
【0028】
即ち、白色光源6により放射される白色光と、偏光板20において発光した白色光とが重畳され、バックライトとしてLCD本体10(液晶層15)に対し照射されるため、表示画面の輝度が上昇し、コントラストの低下が抑制されて、表示画面が見やすい状態となる。
尚、紫外線光源7から放射された紫外線光は、紫外線カットフィルム23によって遮断されるため、表示画面を見る人の目Eに到達することがなく、その悪影響を防止することができる。
【0029】
また、このように白色光源6と紫外線光源7とが共に点灯した状態から、光量センサ35の検出した光量が閾値を下回ると(図4のステップS5)、制御部5は紫外線光源駆動ドライバ9により紫外線光源7を消灯させる(図4のステップS6)。
即ち、日射光等の外光の画面への入射がない状態へと戻ったため、白色光源6のみによるバックライトの照射で充分に画面表示がなされることとなる。
このように図4のステップS3〜S6の制御に基づき、主電源オフの状態となされるまで(図4のステップS7)、画面への外光の入射に対する対応が自動的に行われる。
【0030】
以上のように本実施の形態に係る液晶表示装置1によれば、通常時には白色光源6から放射された白色光のみにより液晶パネル部2へのバックライト照射がなされ、表示画面への外光入射が生じた場合には、紫外線光源7から放射された紫外線光により液晶背面側の蛍光層が励起され白色発光する。
即ち、表示画面への外光入射が生じた場合には、通常の白色光源6による白色光と、偏光板20に形成された蛍光層の発光による白色光とが重畳され、これによりバックライト輝度が上昇し、表示画面のコントラスト低下を抑制することができる。
また、このとき、白色光源6の輝度を上昇させる必要がないため、表示画面を見る人の目に負担をかけることなく、良好な防眩性を得ることができる。
更に、偏光板20の蛍光層が発光した白色光が、液晶パネル部2に対して面均一に照射されるため、表示画面における輝度のばらつきを抑制することができる。
【0031】
尚、前記実施の形態においては、LCD本体10の前面側に配置される偏光板21は、通常一般に用いられる偏光板を採用することができるが、本発明に係る液晶表示装置1にあっては、それに限定されるものではない。
例えば、図5は、液晶パネル部2の一部構成を模式的に示す平面図である。図5に示す偏光板21には、所定の幅寸法と肉厚寸法をもって、表示画面の垂直方向に直線状に延びる複数の溝部21aが、それぞれ所定間隔を空けて並列に形成されている。
【0032】
具体的には、各溝部21aは、LCD本体10に配列された複数の画素領域40に対し、表示画面の水平方向に隣り合う画素領域40の中間位置を通るように設けられている。
これにより、液晶パネル2を斜め前方から見る場合において、各画素領域40を透過した光は、前記偏光板21における各溝部21aを通過して画面を見る者の目Eに到達することとなる。
即ち、液晶パネル2を斜め前方から見る場合には、画面表面において反射光が生じ、コントラストが低下しやすいが、図5の構成により、バックライト照射されて各画素領域40を透過した光の偏光板21による吸収量が低減し、よりコントラスト低下を軽減することができる。
【符号の説明】
【0033】
1 液晶表示装置
2 液晶パネル部
3 バックライト部
4 LCDコントローラ
5 制御部
6 白色光源(白色発光手段)
7 紫外線光源(紫外線発光手段)
8 白色光源発光ドライバ(白色発光手段)
9 紫外線光源発光ドライバ(紫外線発光手段)
10 LCD本体
11 ガラス基板(透明基板)
12 ガラス基板(透明基板)
13 配向板
14 配向板
15 液晶層
16 画素電極
16a TFT
17 共通電極
18 RGBフィルタ
20 偏光板(蛍光層)
21 偏光板
21a 溝部
22 光拡散板
23 紫外線カットフィルム(紫外線遮蔽層)
24 マルチコートフィルム
25 タッチパネル
35 光量センサ(切換信号供給手段)
36 切換スイッチ(切換信号供給手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の透明基板に狭持された液晶層に、画像データに応じた電圧が印加される液晶パネル部と、前記液晶パネル部に対しその背面側から白色光を照射するバックライト部とを備え、前記液晶パネル部に画像表示がなされる液晶表示装置であって、
前記液晶パネル部は、前記液晶層より背面側に、紫外線光が照射されることにより励起され白色光を発光する蛍光層を有し、
前記バックライト部は、白色光を発光する白色発光手段と、紫外線光を発光する紫外線発光手段とを有し、
前記紫外線発光手段により放射された紫外線光が前記蛍光層に照射され発光した白色光は、前記白色発光手段により発光された白色光に重畳されて前記液晶層に照射されることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
少なくとも前記白色発光手段と前記紫外線発光手段とをそれぞれ駆動制御する制御部と、前記制御部に対し、前記紫外線発光手段による紫外線光の放射のオン・オフを決定するための信号を供給する切換信号供給手段とを備え、
前記切換信号供給手段は、前記液晶パネル部の周囲の光量を検出する光量センサ、又は、オン・オフの二値のいずれかを出力する切換スイッチであることを特徴とする請求項1に記載された液晶表示装置。
【請求項3】
前記液晶パネル部において、前記蛍光層の背面側には、前記紫外線発光手段により放射された紫外線光を拡散する光拡散層が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された液晶表示装置。
【請求項4】
前記液晶パネル部において、前記液晶層よりも前面側には、前後方向から入射される紫外線を遮蔽する紫外線遮蔽層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された液晶表示装置。
【請求項5】
前記一対の透明基板は、一対の偏光板により狭持され、前記液晶層よりも前面側に配置される前記偏光板において、
所定の幅寸法と肉厚寸法とを有し、表示画面の垂直方向に直線状に延びる複数の溝部が、それぞれ所定間隔を空けて並列に形成され、
各溝部は、前記液晶パネル部に配列された複数の画素領域に対し、表示画面の水平方向に隣り合う画素領域の中間位置を通るように設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−237701(P2011−237701A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−110771(P2010−110771)
【出願日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【出願人】(000157083)関東自動車工業株式会社 (1,164)
【Fターム(参考)】