説明

液晶表示装置

【課題】厚みを増すことなく、表示品位の低下を防止することを目的とする。
【解決手段】液晶表示装置は、液晶を挟むための上ガラス基板12及び下ガラス基板14を有する液晶表示パネル10と、液晶表示パネル10に対して下ガラス基板14側から面状に光を発するバックライト22と、を有し、上ガラス基板12及び下ガラス基板14のそれぞれは、バックライト22とは反対側を向く上面34u,34dと、バックライト22を向く下面36u,36dと、上面34u,34d及び下面36u,36dを接続する周端面38u,38dを有し、上ガラス基板12及び下ガラス基板14の周端面38u,38dは、上面34u,34dよりも下面36u,36dが外方向に突出することで、斜め上を向くように傾斜する順テーパ端面40u,40dを含み、順テーパ端面40u,40dは、粗面である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
バックライトを備えた液晶表示装置は、バックライトの光が液晶表示パネルに入射して明るい画像を表示できるようになっている。バックライトの光の一部は、液晶表示パネルのガラス基板に入射して内部を進行し、ガラス基板の端面で反射して表示面から出射する。そのため、ガラス基板の端部が光って見えるため、表示品位を損なうという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9‐152584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、表示領域の外周とフレームとの間から漏れ出すバックライトの光漏れを無くすために、ガラス基板の端部をフレームで覆うとともに光吸収性の接着剤を塗布し、表示領域の外周とフレームとの間から漏れ出すバックライトの光漏れを無くす方法が開示されている。
【0005】
しかし、この方法では、フレームと光吸収性の接着剤を有することで液晶表示装置の厚みが増し、薄型化に対して不利である。
【0006】
本発明は、厚みを増すことなく、表示品位の低下を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係る液晶表示装置は、液晶を挟むための上ガラス基板及び下ガラス基板を有する液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルに対して前記下ガラス基板側から面状に光を発するバックライトと、を有し、前記上ガラス基板及び前記下ガラス基板のそれぞれは、前記バックライトとは反対側を向く上面と、前記バックライトを向く下面と、前記上面及び前記下面を接続する周端面を有し、前記上ガラス基板及び前記下ガラス基板の少なくとも一方の前記周端面は、前記上面よりも前記下面が外方向に突出することで、斜め上を向くように傾斜する順テーパ端面を含み、前記順テーパ端面は、粗面であることを特徴とする。本発明によれば、順テーパ端面によって、下面から入ってくる光を内部で下方向に反射させることができるので、ガラス基板の端部が光って見えることを防止し、厚みを増すことなく、表示品位の低下を防止することができる。また、順テーパ端面が粗面であることから、内部で反射する光を拡散することができるので、順テーパ端面の傾斜角度を緩やかにすることができる。
【0008】
(2)(1)に記載された液晶表示装置において、前記上ガラス基板及び前記下ガラス基板のそれぞれの前記周端面は、前記順テーパ端面を含むことを特徴としてもよい。
【0009】
(3)(1)に記載された液晶表示装置において、前記上ガラス基板及び前記下ガラス基板の一方の前記周端面は、前記順テーパ端面を含み、前記上ガラス基板及び前記下ガラス基板の他方の前記周端面は、前記上面及び前記下面に直角に接続することを特徴としてもよい。
【0010】
(4)(1)に記載された液晶表示装置において、前記上ガラス基板と前記下ガラス基板との間に配置された光反射膜からなる配線をさらに有し、前記配線は、前記上ガラス基板と前記下ガラス基板の端部を避けて形成され、前記上ガラス基板の前記周端面は、前記順テーパ端面を含み、前記下ガラス基板の前記周端面は、前記上面が前記下面よりも外方向に突出することで、斜め下を向くように傾斜する逆テーパ端面を含み、前記逆テーパ端面は、粗面であることを特徴としてもよい。
【0011】
(5)(1)に記載された液晶表示装置において、前記上ガラス基板と前記下ガラス基板との間に配置された光反射膜からなる配線をさらに有し、前記配線は、前記上ガラス基板と前記下ガラス基板の端部を避けて形成され、前記上ガラス基板の前記周端面は、前記上面が前記下面よりも外方向に突出することで、斜め下を向くように傾斜する逆テーパ端面を含み、前記下ガラス基板の前記周端面は、前記順テーパ端面を含むことを特徴としてもよい。
【0012】
(6)本発明に係る液晶表示装置は、液晶を挟むための上ガラス基板及び下ガラス基板を有する液晶表示パネルと、前記上ガラス基板と前記下ガラス基板との間に配置された光反射膜からなる配線と、前記液晶表示パネルに対して前記下ガラス基板側から面状に光を発するバックライトと、を有し、前記上ガラス基板及び前記下ガラス基板のそれぞれは、前記バックライトとは反対側を向く上面と、前記バックライトを向く下面と、前記上面及び前記下面を接続する周端面を有し、前記配線は、前記上ガラス基板と前記下ガラス基板の端部を避けて形成され、前記上ガラス基板の前記周端面は、前記上面が前記下面よりも外方向に突出することで、斜め下を向くように傾斜する逆テーパ端面を含み、前記下ガラス基板の前記周端面は、前記上面及び前記下面に直角に接続することを特徴とする。本発明によれば、下ガラス基板に入射した光は、光反射膜からなる配線によって反射されるが、配線が形成されていない端部では上ガラス基板に入射する。上ガラス基板にその端部から入射する光は、下ガラス基板の内部を伝搬してきた光であるため、その入射角度が斜めになった光を含む。この光は上ガラス基板の端部に進むが、上ガラス基板の上面が下面よりも外方向に突出しているので、光は逆テーパ端面には当たらずに上面から出射する。これにより、ガラス基板の端部が光って見えることを防止し、厚みを増すことなく、表示品位の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
【図2】液晶表示パネルの斜視図である。
【図3】液晶表示パネルの端部を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る液晶表示装置の変形例1の構造及び作用を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る液晶表示装置の変形例2の構造及び作用を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る液晶表示装置の変形例3の構造及び作用を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る液晶表示装置の変形例4の構造及び作用を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る液晶表示装置の変形例5の構造及び作用を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。液晶表示装置は、液晶表示パネル10を有する。図2は、液晶表示パネル10の斜視図である。
【0015】
液晶表示パネル10は、上ガラス基板12及び下ガラス基板14を有し、両者の間に図示しない液晶が挟まれている。画像が表示される表示領域16を有する基板が上ガラス基板12である。下ガラス基板14は、薄膜トランジスタ、画素電極及び配線などを含むTFT(Thin Film Transistor)基板(又はアレイ基板)であり、上ガラス基板12はカラーフィルタ基板である。液晶表示パネル10の駆動方式は、IPS(In Plane Switching)方式、TN(Twisted Nematic)方式又はVA(Vertical Alignment)方式などいずれの方式であってもよく、方式に応じた電極及び配線が形成される。
【0016】
下ガラス基板14には、外部との電気的接続のためにフレキシブル配線基板18が取り付けてある。フレキシブル配線基板18は、下ガラス基板14の外部との接続端子(図示せず)に電気的に接続されている。下ガラス基板14の接続端子(図示せず)が形成された部位を避けるように、上ガラス基板12がずれて配置されている。すなわち、上ガラス基板12が下ガラス基板14よりも小さくなっている。図1に示すように、上ガラス基板12及び下ガラス基板14の相互に反対を向く面にそれぞれ偏光板20が貼り付けられている。
【0017】
図1に示すように、液晶表示装置は、バックライト22を有する。バックライト22は、液晶表示パネル10に対して、下ガラス基板14側に面状に光を発する。図1には、バックライト22の一部である導光板24が示されている。導光板24は、点光源としての発光ダイオード(図示せず)の光を面光源に変換して液晶表示パネル10に照射するためのものである。バックライト22の発光面は、偏光板20の方向に向けられている。液晶表示パネル10とバックライト22の間には光学シート26が配置されている。光学シート26は、拡散シート及びプリズムシートなどを含む。
【0018】
液晶表示装置は、内フレーム28を有する。内フレーム28は、樹脂のモールド成形品であり、モールドともよばれる。内フレーム28の内側にバックライト22が配置されている。詳しくは、内フレーム28に凹部が形成されており、凹部内にバックライト22が配置されている。内フレーム28は、金属からなる外フレーム30に収容されている。液晶表示パネル10(例えば偏光板20)と内フレーム28とは、遮光両面テープ32によって固定されている。遮光両面テープ32は、光を遮断するので、光漏れを防止する機能もある。
【0019】
図3は、液晶表示パネル10の端部を示す図である。上ガラス基板12は、バックライト22とは反対側を向く上面34uと、バックライト22を向く下面36uと、上面34u及び下面36uを接続する周端面38uを有する。上ガラス基板12の周端面38uは、上面34uよりも下面36uが外方向に突出することで、斜め上を向くように傾斜する順テーパ端面40uを含む。順テーパ端面40uは、斜め上を向いていれば、平坦であっても、凸曲面であっても、凹曲面であってもよい。上ガラス基板12の表面に沿った方向で順テーパ端面40uの長さLは、上ガラス基板12の厚みTと同じになっている。
【0020】
図2に示す例では、上ガラス基板12の平面形状が矩形であり、その3辺に順テーパ端面40uが形成されている。この場合、上ガラス基板12の、下ガラス基板14が突出する側の辺には、順テーパ端面40uではなく、表裏面に直角に接続する端面40vが形成されている。あるいは、変形例として、上ガラス基板12の周端面38uの全体が順テーパ端面40uであってもよい。
【0021】
図3に示すように、順テーパ端面40uは粗面である。粗面加工は、サンドブラストによって行うことができる。粗面の粗さは、表面の凹凸の最も低い谷底から最も高い山頂までの最大高さ(Rmax)が20μm以上50μm未満になる粗さである。
【0022】
下ガラス基板14は、バックライト22とは反対側を向く上面34dと、バックライト22を向く下面36dと、上面34d及び下面36dを接続する周端面38dを有する。下ガラス基板14の周端面38dは、上面34dよりも下面36dが外方向に突出することで、斜め上を向くように傾斜する順テーパ端面40dを含む。順テーパ端面40dは、斜め上を向いていれば、平坦であっても、凸曲面であっても、凹曲面であってもよい。下ガラス基板14の表面に沿った方向で順テーパ端面40dの長さLは、下ガラス基板14の厚みTと同じになっている。
【0023】
図2に示す例では、下ガラス基板14の平面形状が矩形であり、その3辺に順テーパ端面40dが形成されている。この場合、下ガラス基板14の、上ガラス基板12からずれて突出する部位の先端面は、順テーパ端面40dではなく、表裏面に直角に接続する端面40vである。あるいは、変形例として、下ガラス基板14の周端面38dの全体が順テーパ端面40dであってもよい。
【0024】
順テーパ端面40dは、粗面である。粗面加工は、サンドブラストによって行うことができる。粗面の粗さは、表面の凹凸の最も低い谷底から最も高い山頂までの最大高さ(Rmax)が20μm以上50μm未満になる粗さである。
【0025】
本実施形態によれば、図3に示すように、順テーパ端面40u及び順テーパ端面40dによって、下面36u及び下面36dから入ってくる光を内部で下方向に反射させることができるので、下ガラス基板14の端部が光って見えることを防止し、厚みを増すことなく、表示品位の低下を防止することができる。また、順テーパ端面40u及び順テーパ端面40dが粗面であることによって内部で反射する光が拡散するので、下ガラス基板14の端部の輝度は低下する。そのため、順テーパ端面40u及び順テーパ端面40dの傾斜角度が緩やかであっても、下ガラス基板14の端部の輝度は低くなる。
【0026】
図4は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置の変形例1を示す図である。この例では、上ガラス基板112の周端面138uは順テーパ端面140を含むが、下ガラス基板114の周端面138dは、上面134d及び下面136dに直角に接続する。この例であっても、上ガラス基板112の下面136uから入ってくる光をその順テーパ端面140で下方向に反射させることができる。
【0027】
図5は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置の変形例2を示す図である。この例では、下ガラス基板214の周端面238dは順テーパ端面240を含むが、上ガラス基板212の周端面238uは、上面234u及び下面236uに直角に接続する。この例であっても、下ガラス基板214の下面236dから入ってくる光をその順テーパ端面240で下方向に反射させることができる。
【0028】
図6は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置の変形例3を示す図である。この例では、上ガラス基板312と下ガラス基板314との間には、配線342が配置されている。配線342は、光反射膜からなる。配線342は、上ガラス基板312と下ガラス基板314の端部を避けて形成されている。また、上ガラス基板312と下ガラス基板314との間には、液晶344が介在している。詳しくは、配線342が下ガラス基板314に形成され、配線342と上ガラス基板312との間に液晶344が介在する。液晶344はシール材346によって封止されている。
【0029】
上ガラス基板312の周端面338uは、順テーパ端面340を含む。順テーパ端面340の他の詳細は上述した通りである。これに対して、下ガラス基板314の周端面338dは、上面334dが下面336dよりも外方向に突出することで、斜め下を向くように傾斜する逆テーパ端面348を含む。逆テーパ端面348は、斜め下を向いていれば、平坦であっても、凸曲面であっても、凹曲面であってもよい。下ガラス基板314の表面に沿った方向で逆テーパ端面348の長さLは、下ガラス基板314の厚みTと同じになっている。
【0030】
逆テーパ端面348は、粗面である。逆テーパ端面348については、向いている方向が逆である点を除き、順テーパ端面340の内容が該当する。
【0031】
この変形例によれば、下ガラス基板314に入射した光は、光反射膜からなる配線342によって反射されるが、配線342が形成されていない端部では上ガラス基板312に入射する。上ガラス基板312にその端部から入射する光は、下ガラス基板314の内部を伝搬してきた光である。例えば、その光は、下ガラス基板314の逆テーパ端面348で反射して、上ガラス基板312に入射する。そして、上ガラス基板312の順テーパ端面340で光は反射するが、順テーパ端面340の傾斜によって、光は、そのまま外に放出されずに、上ガラス基板312の内部を進行する。これにより、上ガラス基板312の端部が光って見えることを防止し、厚みを増すことなく、表示品位の低下を防止することができる。また、順テーパ端面340及び逆テーパ端面348がそれぞれ粗面であることから、内部で反射する光を拡散することができるので、これらの傾斜角度を緩やかにすることができる。
【0032】
図7は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置の変形例4を示す図である。この例では、上ガラス基板412と下ガラス基板414との間には、配線442が配置されている。配線442は、光反射膜からなる。配線442は、上ガラス基板412と下ガラス基板414の端部を避けて形成されている。また、上ガラス基板412と下ガラス基板414との間には、液晶444が介在している。詳しくは、配線442が下ガラス基板414に形成され、配線442と上ガラス基板412との間に液晶444が介在する。液晶444はシール材446によって封止されている。
【0033】
下ガラス基板414の周端面438dは、順テーパ端面440を含む。順テーパ端面440の他の詳細は上述した通りである。これに対して、上ガラス基板412の周端面438uは、上面434uが下面436uよりも外方向に突出することで、斜め下を向くように傾斜する逆テーパ端面448を含む。逆テーパ端面448については、向いている方向が逆である点を除き、上述した順テーパ端面40u(図3参照)の内容を適用してもよい。
【0034】
この変形例によれば、下ガラス基板414に入射した光は、光反射膜からなる配線442によって反射されるが、配線442が形成されていない端部では上ガラス基板412に入射する。上ガラス基板412にその端部から入射する光は、下ガラス基板414の内部を伝搬してきた光であるため、その入射角度が斜めになった光を含む。この光は上ガラス基板412の端部に進むが、上ガラス基板412の上面434uが下面436uよりも外方向に突出しているので、光は逆テーパ端面448には当たらずに上面434uから出射する。これにより、上ガラス基板412の端部が光って見えることを防止し、厚みを増すことなく、表示品位の低下を防止することができる。なお、下ガラス基板414の順テーパ端面440の効果については、上記実施形態で説明した通りである。
【0035】
図8は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置の変形例5を示す図である。この例では、上ガラス基板512と下ガラス基板514との間には、配線542が配置されている。配線542は、光反射膜からなる。配線542は、上ガラス基板512と下ガラス基板514の端部を避けて形成されている。また、上ガラス基板512と下ガラス基板514との間には、液晶544が介在している。詳しくは、配線542が下ガラス基板514に形成され、配線542と上ガラス基板512との間に液晶544が介在する。液晶544はシール材546によって封止されている。
【0036】
上ガラス基板512の周端面538uは、上面534uが下面536uよりも外方向に突出することで、斜め下を向くように傾斜する逆テーパ端面548を含む。逆テーパ端面548については、向いている方向が逆である点を除き、上述した順テーパ端面40u(図3参照)の内容を適用してもよい。これに対して、下ガラス基板514の周端面538dは、上面534d及び下面536dに直角に接続している。
【0037】
この変形例によれば、下ガラス基板514に入射した光は、光反射膜からなる配線542によって反射されるが、配線542が形成されていない端部では上ガラス基板512に入射する。上ガラス基板512にその端部から入射する光は、下ガラス基板514の内部を伝搬してきた光であるため、その入射角度が斜めになった光を含む。この光は上ガラス基板512の端部に進むが、上ガラス基板512の上面534uが下面536uよりも外方向に突出しているので、光は逆テーパ端面548には当たらずに上面534uから出射する。これにより、上ガラス基板512の端部が光って見えることを防止し、厚みを増すことなく、表示品位の低下を防止することができる。
【0038】
携帯機器に用いる表示装置は、矩形の表示部の一辺に沿って光源を配置することで、小型化できる。また、光源は対向する辺に向けて光を照射する。本発明は、光源であるLEDを配置した辺と対向する辺を傾斜面又は粗面にすることで、光漏れを効率的に防止できる。例えば、図2に示すように、液晶表示パネルは外部からデータ取り込むためにフレキシブル配線基板18が接続されている。このフレキシブル配線基板18を使って光源に電力を供給することで液晶モジュールの部品数を減らすことができる。また、光源であるLEDをフレキシブル配線基板18が接続された辺に沿って配置することでフレキシブル配線基板18を短くできる。この場合、本発明をフレキシブル配線基板18が接続された辺と対向する辺に適用すると光漏れを効率的に防止できる。
【0039】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施の形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
【符号の説明】
【0040】
10 液晶表示パネル、12 上ガラス基板、14 下ガラス基板、16 表示領域、18 フレキシブル配線基板、20 偏光板、22 バックライト、24 導光板、26 光学シート、28 内フレーム、30 外フレーム、32 遮光両面テープ、34d 上面、34u 上面、36d 下面、36u 下面、38d 周端面、38u 周端面、40d 順テーパ端面、40u 順テーパ端面、40v 端面、112 上ガラス基板、134 上面、136 下面、138 周端面、138u 周端面、140 順テーパ端面、140 順テーパ端面、212 上ガラス基板、214 下ガラス基板、234d 上面、236d 下面、236d 下面、238d 周端面、238u 周端面、240 順テーパ端面、312 上ガラス基板、314 下ガラス基板、334d 上面、336d 下面、338d 周端面、338u 周端面、340 順テーパ端面、342 配線、344 液晶、346 シール材、348 逆テーパ端面、412 上ガラス基板、414 下ガラス基板、434u 上面、436u 下面、438d 周端面、438u 周端面、440 順テーパ端面、442 配線、444 液晶、446 シール材、448 逆テーパ端面、512 上ガラス基板、514 下ガラス基板、534d 上面、534u 上面、536d 下面、536u 下面、538d 周端面、538u 周端面、542 配線、544 液晶、546 シール材、548 逆テーパ端面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶を挟むための上ガラス基板及び下ガラス基板を有する液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルに対して前記下ガラス基板側から面状に光を発するバックライトと、
を有し、
前記上ガラス基板及び前記下ガラス基板のそれぞれは、前記バックライトとは反対側を向く上面と、前記バックライトを向く下面と、前記上面及び前記下面を接続する周端面を有し、
前記上ガラス基板及び前記下ガラス基板の少なくとも一方の前記周端面は、前記上面よりも前記下面が外方向に突出することで、斜め上を向くように傾斜する順テーパ端面を含み、
前記順テーパ端面は、粗面であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載された液晶表示装置において、
前記上ガラス基板及び前記下ガラス基板のそれぞれの前記周端面は、前記順テーパ端面を含むことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載された液晶表示装置において、
前記上ガラス基板及び前記下ガラス基板の一方の前記周端面は、前記順テーパ端面を含み、
前記上ガラス基板及び前記下ガラス基板の他方の前記周端面は、前記上面及び前記下面に直角に接続することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載された液晶表示装置において、
前記上ガラス基板と前記下ガラス基板との間に配置された光反射膜からなる配線をさらに有し、
前記配線は、前記上ガラス基板と前記下ガラス基板の端部を避けて形成され、
前記上ガラス基板の前記周端面は、前記順テーパ端面を含み、
前記下ガラス基板の前記周端面は、前記上面が前記下面よりも外方向に突出することで、斜め下を向くように傾斜する逆テーパ端面を含み、
前記逆テーパ端面は、粗面であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載された液晶表示装置において、
前記上ガラス基板と前記下ガラス基板との間に配置された光反射膜からなる配線をさらに有し、
前記配線は、前記上ガラス基板と前記下ガラス基板の端部を避けて形成され、
前記上ガラス基板の前記周端面は、前記上面が前記下面よりも外方向に突出することで、斜め下を向くように傾斜する逆テーパ端面を含み、
前記下ガラス基板の前記周端面は、前記順テーパ端面を含むことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項6】
液晶を挟むための上ガラス基板及び下ガラス基板を有する液晶表示パネルと、
前記上ガラス基板と前記下ガラス基板との間に配置された光反射膜からなる配線と、
前記液晶表示パネルに対して前記下ガラス基板側から面状に光を発するバックライトと、
を有し、
前記上ガラス基板及び前記下ガラス基板のそれぞれは、前記バックライトとは反対側を向く上面と、前記バックライトを向く下面と、前記上面及び前記下面を接続する周端面を有し、
前記配線は、前記上ガラス基板と前記下ガラス基板の端部を避けて形成され、
前記上ガラス基板の前記周端面は、前記上面が前記下面よりも外方向に突出することで、斜め下を向くように傾斜する逆テーパ端面を含み、
前記下ガラス基板の前記周端面は、前記上面及び前記下面に直角に接続することを特徴とする液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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