説明

液状材料塗布方法

【課題】 現像剤除去部材と現像剤保持体とが接触する部位よりも前記現像剤保持体表面の移動方向上流における現像剤の漏れを低減する液状材料塗布方法を提供する。
【解決手段】 現像剤保持体表面の現像剤を除去する現像剤除去部材が装着され、現像剤除去部材によって除去された現像剤を収容する現像剤収容部を有する筐体に液状で塗布されて凝固する液状材料をノズルから吐出させながらノズルを筐体に対して相対的に移動させることで液状材料を塗布する液状材料塗布方法において、現像剤除去部材を筐体に対して固定する固定過程と、筐体と現像剤除去部材との隙間にノズルを差し込み、隙間を封鎖する封鎖部材となる前記液状材料を前記ノズルから吐出させながらノズルを隙間から現像剤収容部の現像剤除去部材の長手方向端部側に位置する縁に沿って引き抜く吐出過程とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部材同士の隙間に液状材料を塗布して封鎖する液状材料塗布方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、トナーによる現像像を保持する像保持体の表面に形成した現像像を記録媒体に転写および定着させることで記録媒体上に画像を形成する画像形成装置が知られている。この様な画像形成装置のなかには、現像像を記録媒体上に転写した後の像保持体の表面に残留する残留トナーなどの残留物のクリーニングを、像保持体の表面にブレードの先端を接触させて行うクリーニング装置を備えるものがある。
【0003】
このように残留物のクリーニングを行うクリーニング装置には、ブレードによって掻き取られた残留物を筐体内に回収すると共にその筐体の一部にそのブレードを固定しているものがある。
【0004】
この様なクリーニング装置には、筐体の内部に繋がる矩形の開口を矩形のブレードで部分的に覆うと共に、残りの開口部分を像保持体に押し付け、その残りの開口部分の周縁の一部であるブレードの先端によって擦り取られた残留物をその残りの開口部分を通じて筐体内に導いているものがある。
【0005】
また、この様なクリーニング装置を備えた画像形成装置では、ブレードと筐体の隙間からの残留物の漏れを防止するために、これらの隙間に弾性シール材が封鎖材料として挟み込まれている。
【0006】
弾性シール材の代わりに、液状で塗布されてその後凝固する液状材料を封止材料として使用する提案がなされている。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、および特許文献5参照)。
【特許文献1】特開2003−214540号公報
【特許文献2】特開2004−37637号公報
【特許文献3】特開2006−343722号公報
【特許文献4】特開平4−9869号公報
【特許文献5】特開2002−162820号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、この手法では、現像剤除去部材の長手方向端部側の領域に液状材料を塗布した場合に、該液状材料を塗布したあとに該液状材料と現像剤保持体との間に配置される封鎖部材を取り付けることによる該液状材料の変形のために、現像剤除去部材と現像剤保持体とが接触する部位よりも前記現像剤保持体表面の移動方向上流における現像剤の封鎖性の向上に限界がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、現像剤除去部材と現像剤保持体とが接触する部位よりも前記現像剤保持体表面の移動方向上流における現像剤の漏れを低減する液状材料塗布方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の液状材料塗布方法のうちの第1の液状材料塗布方法は、
表面が移動する現像剤保持体表面の移動方向に交差する方向に沿って接触し、この現像剤保持体表面の現像剤を除去する現像剤除去部材が装着され、上記現像剤除去部材によって除去された現像剤を収容する現像剤収容部を有する筐体に液状で塗布されて凝固する液状材料をノズルから吐出させながら上記ノズルを上記筐体に対して相対的に移動させることでこの液状材料を塗布する液状材料塗布方法において、
上記現像剤除去部材を上記筐体に対して固定する固定過程と、
上記筐体と上記現像剤除去部材との隙間にノズルを差し込み、この隙間を封鎖する封鎖部材となる上記液状材料を上記ノズルから吐出させながらこのノズルを上記隙間から上記現像剤収容部の上記現像剤除去部材の長手方向端部側に位置する縁に沿って引き抜く吐出過程とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明の第1の液状材料塗布方法では、筐体と現像剤除去部材との隙間への液状材料の塗布を、現像剤除去部材を筐体に対して固定した後に、隙間にノズルを差し込み、縁に沿ってノズルを引き抜きながら行うことで、液状材料を塗布した後に現像剤除去部材を筐体に対して固定する場合と比べて液状材料の変形が少なくできる。このため、本発明の第1の液状材料塗布方法によれば、現像剤除去部材と現像剤保持体とが接触する部位よりも前記現像剤保持体表面の移動方向上流における現像剤の封鎖性を向上させることができる。
【0011】
上記目的を達成するための本発明の液状材料塗布方法のうちの第2の液状材料塗布方法は、
表面が移動する現像剤保持体表面の移動方向に交差する方向に沿って接触し、この現像剤保持体表面の現像剤を除去する現像剤除去部材がこの現像剤除去部材を支持する支持部材を介して装着され、上記現像剤除去部材によって除去された現像剤を収容する現像剤収容部を有する筐体に液状で塗布されて凝固する液状材料をノズルから吐出させながら上記ノズルを上記筐体に対して相対的に移動させることでこの液状材料を塗布する液状材料塗布方法において、
上記現像剤除去部材および上記支持部材を上記筐体に対して固定する固定過程と、
上記筐体と上記現像剤除去部材との隙間にノズルを差し込み、この隙間を封鎖する封鎖部材となる上記液状材料を上記ノズルから吐出させながらこのノズルを上記隙間から上記現像剤収容部の上記現像剤除去部材の長手方向端部側に位置する縁に沿って引き抜く吐出過程と、
上記現像剤除去部材の長手方向に沿って上記支持部材と上記筐体との間の隙間に上記液状材料を注入する注入過程と、
を有することを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するための本発明の液状材料塗布方法のうちの第3の液状材料塗布方法は、
表面が移動する現像剤保持体表面の移動方向に交差する方向に沿って接触し、この現像剤保持体表面の現像剤を除去する現像剤除去部材がこの現像剤除去部材を支持する支持部材を介して装着され、上記現像剤除去部材によって除去された現像剤を収容する現像剤収容部を有する筐体に液状で塗布されて凝固する液状材料をノズルから吐出させながら上記ノズルを上記筐体に対して相対的に移動させることでこの液状材料を塗布する液状材料塗布方法において、
上記現像剤除去部材および上記支持部材を上記筐体に対して固定する固定過程と、
上記現像剤除去部材の長手方向に沿って上記支持部材と上記筐体との間の隙間に上記液状材料を注入する注入過程と、
上記筐体と上記現像剤除去部材との隙間にノズルを差し込み、この隙間を封鎖する封鎖部材となる上記液状材料を上記ノズルから吐出させながらこのノズルを上記隙間から上記現像剤収容部の上記現像剤除去部材の長手方向端部側に位置する縁に沿って引き抜く吐出過程と、
を有することを特徴とする。
【0013】
本発明の第2の液状材料塗布方法および本発明の第3の液状塗布方法によれば、本発明の第1の液状塗布方法による効果に加え、筐体と支持部材との隙間への液状材料の注入により、一層封鎖性を向上させることができる。
【0014】
ここで、上記支持部材が、筐体側に折り曲げられた補強部を有するものであって、
上記注入過程は、上記筐体と上記補強部との間にノズルを差し込み、この筐体とこの補強部の根元との隙間に上記液状材料を注入する過程であることが好ましい。
【0015】
支持部材がこの様な補強部を有するものであっても、筐体と補強部の根元との隙間に液状材料を注入することで、筐体と支持部材との隙間の封鎖性が確保される。
【0016】
あるいは、上記支持部材が、上記筐体側とは反対側に折り曲げられた補強部を有するものであることも好ましい態様である。
【0017】
この様にすると、吐出過程と注入過程とでノズルの角度の変更が無く、過程の切換部分に相当する箇所での封鎖性が安定する。
【0018】
また、上記筐体が、上記現像剤収容部の上記現像剤除去部材の長手方向端部側に位置する縁よりも外側に溝部を有するものであって、
上記吐出過程が、上記溝部に沿って上記ノズルを差し込み、上記液状材料をこのノズルから吐出させながらこのノズルをこの溝部に沿って引き抜く過程であることが好ましい。
【0019】
この様にすると、隙間の狭い所にもノズルを確実に差し込むことができる。
【0020】
ここで、上記吐出過程が、上記筐体の上記現像剤収容部の上記現像剤除去部材の長手方向端部側に位置する縁よりも外側と上記現像剤保持体との隙間に、上記支持部材側から上記ノズルを差し込み、上記液状材料をこのノズルから吐出させながらこのノズルを上記支持部材側に引き抜く過程であってもよく、あるいは、上記吐出過程が、上記筐体の上記現像剤収容部の上記現像剤除去部材の長手方向端部側に位置する縁よりも外側と上記現像剤保持体との隙間に、上記現像剤除去部材の先端側から上記ノズルを差し込み、上記液状材料をこのノズルから吐出させながらこのノズルをこの現像剤除去部材の先端側に引き抜く過程であってもよい。
【0021】
また、本発明の液状材料塗布方法が、上記吐出過程で塗布した上記液状材料が凝固する前に上記筐体と上記現像剤保持体との間を封鎖するシート状の封鎖部材を当この液状材料に接触させて上記筐体に取り付ける取り付け過程を有することが好ましい。
【0022】
この様にすると、封鎖部材と液状材料との隙間を無くすことができる。
【0023】
ここで、本発明の液状材料塗布方法が、上記吐出過程で塗布した上記液状材料が凝固する前に上記現像剤保持体表面の移動方向上流側から上記液状材料の形状を整える整形過程と、
上記筐体と上記現像剤保持体との間を封鎖するシート状の封鎖部材を当この液状材料の整形した部位に接触させて上記筐体に取り付ける取り付け過程とを有することも好ましい態様である。
【0024】
この様にすると、現像剤保持体表面の移動方向上流側の液状材料の形状を平面状にすることができ、筐体への封鎖部材の取り付けの際の液状材料の凝固面の処理の手間が省ける。
【0025】
あるいは、本発明の液状材料塗布方法が、上記吐出過程で塗布した上記液状材料がに対して上記液状材料の軟化点以上の熱を加えるとともに上記現像剤保持体表面の移動方向上流側から上記液状材料の形状を整える整形過程と、上記筐体と上記現像剤保持体との間を封鎖するシート状の封鎖部材を当この液状材料の整形した部位に接触させて上記筐体に取り付ける取り付け過程とを有することも好ましい態様である。
【0026】
この様にすると、熱の加え方により、液状材料の凝固面の形状を任意の形状に整えることができる。
【0027】
あるいは、本発明の液状材料塗布方法が、上記筐体と上記現像剤保持体との間を封鎖するシート状の封鎖部材を当この液状材料に接触させて上記筐体に取り付ける取り付け過程と、上記吐出過程で塗布した上記液状材料に対して上記シート状の封鎖部材越しに上記液状材料の軟化点以上の熱を加えるとともに上記現像剤保持体表面の移動方向上流側から上記液状材料の形状を整える部材越し整形過程とを有することが好ましい。
【0028】
この様にすると、液状材料からの圧力により変形した封鎖部材の変形を修正できる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の液状材料塗布方法によれば、現像剤除去部材と現像剤保持体とが接触する部位よりも前記現像剤保持体表面の移動方向上流における現像剤の漏れを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0031】
図1は、画像形成装置の概略断面図である。
【0032】
図1に示す画像形成装置1では、帯電ロール11により所定の電荷が付与された、矢印Aの向きに回転する感光体ドラム10の表面に、外部から送信されてきた画像データに基づいて露光器12で生成した露光光が照射されることで静電潜像が形成され、矢印Cの向きに回転する現像ロール131を有する現像器13に収容されたトナーでこの静電潜像が現像される。この現像により得られた現像像は、不図示の用紙カセットから引き出され、矢印Bの向きに搬送されてきた記録用紙上に、矢印Dの向きに回転する転写ロール14によって転写され、定着器15により定着されることにより記録用紙上に画像形成が行われる。尚、この画像形成装置1は、モノクロ画像専用機である。
【0033】
また、図1には、感光体ドラム10の、記録用紙への現像像の転写を終えた部分に接触し、感光体ドラム10の表面に残留した残留物を除去するクリーニング装置2が示されている。
【0034】
図2は、クリーニング装置の一部の正面図である。
【0035】
図2には、図1に示されるクリーニング装置2を現像器13側から感光体ドラム越しに見た場合の、このクリーニング装置2の端部が示されている。クリーニング装置2は左右対称であるので、以下では、ここに示す端部についてのみ説明する。
【0036】
クリーニング装置2は、クリーニング枠体21、ブレード22、ブレード支持板23、フィルム部材24、およびフェルト部材25を備えている。
【0037】
ブレード22は、先端221が感光体ドラム10の表面に接触し、その表面に残留した残留物を掻き落とす。
【0038】
ブレード支持板23は、ブレード22を支持する金属製の板材であり、留めネジ230によりクリーニング枠体21に固定されている。
【0039】
クリーニング枠体21は、感光体ドラム10の表面から除去した残留物を回収する凹部空間を有し、この凹部空間の入口210a(図4参照)の周縁の一部に、ブレード22を支持した状態のブレード支持板23がネジ留めされる本体部210、および、感光体ドラム10の両端を回転自在に保持する保持部211を備えている。尚、本体部210には、ブレード支持板23の位置決めに使用するボス2101に加え、このクリーニング枠体21を画像形成装置1における所定位置に配備するための位置決めに使用するボス2102も備えられている。また、詳しくは後述するが、ブレード22を支持した状態のブレード支持板23のクリーニング枠体21へのネジ留めは、従来の様に、クリーニング枠体21の入口210aの周縁に弾性シール材や液状シール材を挟み込んでは行われず、部材を先に組み上げてから封鎖が必要な隙間へ液状のシール材が後から注入される。これにより、ブレード22と感光体ドラム10とが接触する部位よりも感光体ドラム10表面の移動方向上流における現像剤の漏れの低減が可能となる。
【0040】
フェルト部材25は、表面であるフェルト層251と弾性層252(図7参照)とを有しており、弾性層252は、クリーニング枠体21の保持部211に保持された状態の感光体ドラム10により僅かに押し潰される厚みにされている。これにより、フェルト層251は感光体ドラム10に密着し、残留物の漏れが防止されている。
【0041】
また、このフェルト部材25は、クリーニング装置2の中央側に突出した突出部250を有している。図2には、突出部250が、ブレード22の先端221より前の位置に突出した様子が示されている。
【0042】
フィルム部材24は、ポリウレタン製のシート状のものであり、先端241が、クリーニング枠体21の保持部211に保持された状態の感光体ドラム10に接触することで、ブレード22の反対側からの残留物の漏れが防止される。
【0043】
図3は、ブレードを支持した状態のブレード支持板を示す図である。
【0044】
図3には、クリーニング枠体21にネジ留めされる前の、ブレード22を支持した状態のブレード支持板23が示されており、ここには、クリーニング枠体21にネジ留めされた状態では、クリーニング枠体21と対向する側の面を上に向けた状態で示されている。尚、図3には、図2に示す留めネジ230が貫通する孔23aと、クリーニング枠体21のボス2101が貫通する孔23bが設けられている様子が示されている。
【0045】
図4は、クリーニング枠体を示す図である。
【0046】
図4には、ブレード22を支持した状態のブレード支持板23、フェルト部材25、およびフィルム部材24が本体部210に取りつけられる前の状態のクリーニング枠体21が示されており、ここには、残留物を回収する凹部空間の入口210aが露出した様子が示されている。尚、図4では、凹部空間の入口210aの周縁を形成する各周縁部分に符号Aから符号Dまでが付されているが、これは、以下に行う説明の便宜のために付されたものであり、クリーニング枠体21に実際に付されているわけではない。また、詳しくは後述するが、符号Bおよび符号Cが付された周縁部分には、液状のシール材20を吐出するノズル301が移動するための溝210bが設けられている。尚、周縁部分A、周縁部分B、および周縁部分Cは、同一面上に存在するのに対し、周縁部分Dは、その面と交わる面上に存在する。
【0047】
ここで、周縁部分B、および、周縁部分Cは、感光体ドラム10表面の移動方向に略直交している感光体ドラム10の軸方向において凹部開口の入口210aを形成する縁を形成している部位に沿った領域だけでなく、本実施例のように当該縁を形成している部位とブレード22の感光体ドラム10の軸方向における端部との間の領域を指し、周縁部分Aは、ブレード支持板23が配置された側において凹部開口の入口210aを形成する縁を形成している部位に沿った領域だけでなく、本実施例のように当該縁を形成している部位よりも凹部空間に対して外側で、且つ、ブレード支持板23とクリーニング枠体21とが対向している領域を指し、周縁部分Dは、フィルム部材12が配置された側において凹部開口の入口210aを形成する縁を形成している部位に沿った領域だけでなく、本実施例のように当該縁を形成している部位とフィルム部材12との間の領域を指す。
【0048】
ここで、クリーニング装置2の組付方法について図4〜図7を参照しながら簡単に説明する。
【0049】
図5は、クリーニング装置の組付方法の流れを示す図である。
【0050】
図5には、ステップS1として、ブレード22を支持した状態のブレード支持板23がクリーニング枠体21にネジ留めされて固定される。ステップS2として、周縁部分Dへフィルム部材24が貼り付けられる。ここでは、フィルム部材24の下部が、不図示の両面テープによって周縁部分Dに貼り付けられる。
【0051】
図6は、図4に示すクリーニング枠体に対し、ブレードを支持した状態のブレード支持板とフィルム部材とが固定もしくは貼り付けられた様子を示す図である。尚、図6では、入口210aの縁のうち、部材に覆われて見えない部分の縁については2点差線で示され、周縁部分に設けられた溝210bのうち、部材に覆われて見えない部分については点線で示されている。図5に戻って説明を続ける。
【0052】
ステップS3として、フェルト部材25がフェルト貼付面2103(図4参照)に貼り付けられる。
【0053】
図7は、クリーニング枠体の保持部に感光体ドラムが組み付けられた様子を示す図である。尚、図7では、煩雑さを避けるためにフィルム部材24の図示は省略されている。
【0054】
図7には、周縁部分Bを図6中の矢印Xの向きに見た場合が示されており、ここには、フェルト部材25が両面テープ26によってフェルト貼付面2103に貼り付けられている様子が示されている。また、図7には、図2において説明した、フェルト部材25の突出部250が、フェルト貼付面2103よりもクリーニング装置2の中央側に突出している様子が示されている。再び図5に戻り、ステップS4として、各周縁部分A、B、Cと対応する部材との隙間へのシール材20の注入が行われる。尚、ここでは、フェルト貼付面2103へのフェルト部材25の貼付を、周縁部分Dへのフィルム部材24の貼付の後に行う例を挙げたが、フィルム部材24がフェルト部材25の貼付の妨げになるようであれば、この順番を逆にしてもよい。
【0055】
以上が、クリーニング装置2の組付方法の大まかな流れである。
【0056】
ここで、このクリーニング装置2では、感光体ドラム10にブレード22の先端221を接触させ、感光体ドラム10の表面から擦り取り、回収した残留物をクリーニング枠体外に漏らさないように、各周縁部分A、B、Cと対応する部材との隙間へのシール材20の塗布が必要十分かつ確実に行われるように、構成部材を組み上げた後に、液状で塗布されて凝固する液状材料の一例である熱可塑性エラストマで構成されるシール材20を注入している。
【0057】
図8は、シール材注入前のクリーニング装置を図2中に示す矢印Zの向きに見た様子を示す図である。
【0058】
図8には、シール材20を注入する際にノズルが移動する溝210b、および、ブレード支持板23を補強する補強部231を折り曲げるために作られた孔230bが示されており、また、ここには、この孔230bから溝210bの端部が覗いている様子も示されている。尚、この孔230bは、このブレード支持板23の反対側にも対称に作られており、その孔230bからも周縁部分Cに設けられている溝210bの端部が覗いている。
【0059】
以下では、図5のステップS4に示される、シール材20の注入による液状材料塗布方法について詳細に説明する。以下に示す液状材料塗布方法が、本発明の液状材料塗布方法の第1実施形態である。
【0060】
図9は、シール材の注入による液状材料塗布方法を示す図である。
【0061】
図9には、図7に示す断面を矢印Y方向に見た場合が示されており、図9(a)には、図8に示す、ブレード支持板23の孔230bから覗く溝210bに図8におけるX軸方向と平行な方向に差し込まれた、シール材吐出装置300のノズル301の先端がフィルム部材24の近くまで到達している様子が示されている。図9(b)には、図示は省略されている液状のシール材20を吐出しながらノズル301が引き抜かれた様子が示されている。これにより、周縁部分Bと、この周縁部分Bに対応する、フェルト部材25の突出部250、フィルム部材22の部分、ブレード22の端部、およびブレード支持板23の端部との間の隙間にシール材20が塗布される。図9(c)には、ノズル301の向きを変更して、補強部231と周縁部分Aの補強部側との隙間にノズル301が差し込まれた様子が示されている。図9(d)には、ノズル301が、シール材20を吐出しながら図8におけるY軸方向と平行な方向に移動した様子が示されている。図9(e)では、補強部231と周縁部分Aの補強部側との隙間へのシール材20の注入が終了し、ノズル301の角度が変えられた様子が示されている。この後、今度は、周縁部分Cとその周辺の部材との隙間へのシール材20の注入のために、ブレード支持板23の周縁部分C側に作られている孔230bから覗く、周縁部分Cに設けられている溝210bにノズル301が図8におけるX軸方向と平行な方向に差し込まれる。周縁部分A、周縁部分B、および周縁部分Cと、これら周縁部分に対応する部材との隙間の液状のシール材20による封鎖は、上述したように、構成部材が組み上がった後、各隙間を狙ってノズルを差し込んでシール材を吐出させながらノズル301を引き抜くことで行われる。この様に、周縁部分とこれら周縁部分に対応する部材との隙間へのシール材の塗布を、部材を周縁部分に対して固定した後に行うことで、シール材を塗布した後にこれら周縁部分に対応する部材を周縁部に対して固定する場合と比べてシール材の変形が少なくなる。このため、構成部材の寸法公差や貼り付け精度のばらつきに影響されることなく、ブレード22と感光体ドラム10とが接触する部位よりも感光体ドラム表面の移動方向上流における現像剤の漏れを低減させることができる。
【0062】
図10は、シール材の注入による液状材料塗布方法の部分的に変更可能な部分の変更例を示す図である。
【0063】
図10には、図9においてはクリーニング枠体側に補強部231が折り曲げられていたブレード支持板23に替えて、クリーニング枠体側とは反対側に補強部231が折り曲げられているブレード支持板33に対する、シール材の注入による液状材料塗布方法の変更例が示されている。尚、図10(a)および図10(b)については、図9(a)および図9(b)と同じであるので説明は省略する。
【0064】
図10(c)には、周縁部分Bの溝210bからノズルを引き抜いた後、ノズル301の角度を変えずに、周縁部分Aと補強部331の根元との隙間へのシール材20の注入が開始されようとしている様子が示されている。図10(d)には、図8におけるY軸方向と平行な方向にノズル301が移動した様子が示されている。この後、今度は、周縁部分Cとその周辺の部材との隙間へのシール材20の注入のために、ブレード支持板23の周縁部分C側に作られている孔230bから覗く、周縁部分Cに設けられている溝210bにノズル301が図8におけるX軸方向と平行な方向に差し込まれる。この様に、ブレード支持板33が、クリーニング枠体側とは反対側に補強部331を有するものであると、周縁部分A、周縁部分B、周縁部分Cと、これら周縁部分に対応する部材との隙間の液状のシール材20による封鎖をノズルの角度を変えずに行うことができる。したがって、シール材の注入工程を自動化するに際しては、図10に示すブレード支持板33を用いることで装置を簡易なものにできる。
【0065】
次に、本発明の液状材料塗布方法の第2実施形態について説明する。
【0066】
図11は、クリーニング装置の組付方法の流れを示す図である。
【0067】
図11には、ステップS11として、ブレード22を支持した状態のブレード支持板23がクリーニング枠体21にネジ留めされて固定される。ステップS12として、フェルト部材25がフェルト貼付面2103に貼り付けられる。ステップS13として、周縁部分A、周縁部分B、周縁部分Cと、これら周縁部分に対応する部材との隙間へのシール材の注入が行われる。そして、ステップS14として、周縁部分Dへフィルム部材24が貼り付けられる。
【0068】
以上が、クリーニング装置の組付方法の大まかな流れである。
【0069】
この組付方法では、周縁部分Dへのフィルム部材24の貼り付けが、シール材20の注入後に行われる。以下では、図11のステップ13およびステップSS14に示される、シール材20の注入による液状材料塗布方法について詳細に説明する。以下に示す液状材料塗布方法が、本発明の液状材料塗布方法の第2実施形態である。
【0070】
図12は、シール材の注入による液状材料塗布方法を示す図である。
【0071】
図12には、構成部材のうちのフィルム部材24が未だ周縁部分Dに貼り付けられていない状態のクリーニング枠体の、図7に示す断面を矢印Y方向に見た場合が示されており、図12(a)には、フィルム部材24が未だ貼り付けられていない周縁部分D側からノズル301が差し込まれた様子が示されている。尚、図12に示すクリーニング枠体21については、周縁部分B、Cにノズル301を差し込むための溝210bが設けられておらず、また、クリーニング枠体21に組み付けられたブレード支持板23には、補強部231を製作する際に作られる孔230bは設けられていない場合として説明する。図12(a)には、ノズル301が、平面状の前面401に孔が穿たれたノズル枠400の孔を通過し、そのノズル枠400の前面401が周縁部分Dの面と同一面を成す様に周縁部分Dに押し当てられている様子が示されている。図12(b)には、ノズル枠400の前面401は周縁部分Dに押し当てられたままノズル301が引き抜かれている様子が示されている。図12(c)には、ノズル枠400の前面401が周縁部分Dに押し当てられたままであったことで、隙間がシール材20によって塗布された後であっても、シール材20の端部の形状が、周縁部分Dの面と同一面が形成されている様子が示されている。これにより、シール材20の凝固後すぐにフィルム部材24を周縁部分Dに支障なく貼り付けることができる。また、この様に、フィルム部材24側からノズル301を差し込むことにより、ノズル301が自由度を得ることで、シール材20の注入を容易に行うことができる。
【0072】
図13は、シール材の注入による液状材料塗布方法の部分的に変更可能な部分の変更例を示す図である。
【0073】
図12においては、ノズル枠400の前面401を周縁部分Dの面に押し当てて、シール材20の端部が周縁部分Dの面と同一面を成すようにしていたのに対し、この変更例では、ノズル301を引き抜いた後は、シール材20を自由に流動させ、凝固させる。その後、図12(a)に示されるように、先端面が周縁部分Dの面と同一面を成すように揃えられた、熱風を噴射する複数の熱風噴射ノズル501を有する熱風源500の、これら複数の熱風噴射ノズル501からの熱風を、凝固したシール材20のその周縁部分D側の端縁にあてることで周縁部分Dの面と同一面を成すように整えられる。図13(b)には、凝固したシール材20のその周縁部分D側が、フィルム部材24の周縁部分Dへの貼り付けが可能な面形状に整えられた様子が示されている。この変更例によれば、ノズル先端の出入りにより、凝固したシール材20の形状を任意の形状に整えることができる。また、この様に、フィルム部材24側からノズル301を差し込むことにより、ノズル301が自由度を得ることで、シール材20の注入を容易に行うことができる。
【0074】
図14は、シール材の注入による液状材料塗布方法の部分的に変更可能な部分の変更例を示す図である。
【0075】
図12においては、ノズル枠400の前面401を周縁部分Dの面に押し当てて、シール材20の端部が周縁部分Dの面と同一面を成すようにしていたのに対し、この変更例では、ノズル301を引き抜いた後、フィルム部材24は直ちに周縁部分Dに貼り付けられる。その後、図14(a)に示されるように、シール材20の流動圧力により変形したフィルム部材24に対して、図14(b)に示すように周縁部分Dの面と同一面を成す前面601を有するアイロン600をフィルム部材24に押し当てることで、凝固したシール材20をフィルム部材越しに溶融し、図14(c)に示すように、シール材の形状を周縁部分Dの面と同一面を成すように整えられる。この変更例によれば、シール材20の流動による圧力によりフィルム部材24が変形した場合であっても修正できる。
【0076】
また、この様に、フィルム部材24側からノズル301を差し込むことにより、ノズル301が自由度を得ることで、シール材20の注入を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】画像形成装置の概略断面図である。
【図2】クリーニング装置の一部の正面図である。
【図3】ブレードを支持した状態のブレード支持板を示す図である。
【図4】クリーニング枠体を示す図である。
【図5】クリーニング装置の組付方法の流れを示す図である。
【図6】図4に示すクリーニング枠体に対し、ブレードを支持した状態のブレード支持板とフィルム部材とが固定もしくは貼り付けられた様子を示す図である。
【図7】クリーニング枠体の保持部に感光体ドラムが組み付けられた様子を示す図である。
【図8】シール材注入前のクリーニング装置を図2中に示す矢印Zの向きに見た様子を示す図である。
【図9】シール材の注入による液状材料塗布方法を示す図である。
【図10】シール材の注入による液状材料塗布方法の別態様を示す図である。
【図11】クリーニング装置の組付方法の流れを示す図である。
【図12】シール材の注入による液状材料塗布方法を示す図である。
【図13】シール材の注入による液状材料塗布方法の別態様を示す図である。
【図14】シール材の注入による液状材料塗布方法の別態様を示す図である。
【符号の説明】
【0078】
1 画像形成装置
2 クリーニング装置
20 シール材
21 クリーニング枠体
210 本体部
210a 入口
210b 溝
211 保持部
2103 フェルト貼付面
22 ブレード
221 先端
23、33 ブレード支持板
230b 孔
231、331 補強部
24 フィルム部材
241 先端
25 フェルト部材
250 突出部
251 フェルト層
252 弾性層
300 シール材吐出装置
301 ノズル
400 ノズル枠
401 前面
500 熱風源
501 熱風噴射ノズル
600 アイロン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面が移動する現像剤保持体表面の移動方向に交差する方向に沿って接触し、該現像剤保持体表面の現像剤を除去する現像剤除去部材が装着され、前記現像剤除去部材によって除去された現像剤を収容する現像剤収容部を有する筐体に液状で塗布されて凝固する液状材料をノズルから吐出させながら前記ノズルを前記筐体に対して相対的に移動させることで該液状材料を塗布する液状材料塗布方法において、
前記現像剤除去部材を前記筐体に対して固定する固定過程と、
前記筐体と前記現像剤除去部材との隙間にノズルを差し込み、該隙間を封鎖する封鎖部材となる前記液状材料を前記ノズルから吐出させながら該ノズルを前記隙間から前記現像剤収容部の前記現像剤除去部材の長手方向端部側に位置する縁に沿って引き抜く吐出過程とを有することを特徴とする液状材料塗布方法。
【請求項2】
表面が移動する現像剤保持体表面の移動方向に交差する方向に沿って接触し、該現像剤保持体表面の現像剤を除去する現像剤除去部材が該現像剤除去部材を支持する支持部材を介して装着され、前記現像剤除去部材によって除去された現像剤を収容する現像剤収容部を有する筐体に液状で塗布されて凝固する液状材料をノズルから吐出させながら前記ノズルを前記筐体に対して相対的に移動させることで該液状材料を塗布する液状材料塗布方法において、
前記現像剤除去部材および前記支持部材を前記筐体に対して固定する固定過程と、
前記筐体と前記現像剤除去部材との隙間にノズルを差し込み、該隙間を封鎖する封鎖部材となる前記液状材料を前記ノズルから吐出させながら該ノズルを前記隙間から前記現像剤収容部の前記現像剤除去部材の長手方向端部側に位置する縁に沿って引き抜く吐出過程と、
前記現像剤除去部材の長手方向に沿って前記支持部材と前記筐体との間の隙間に前記液状材料を注入する注入過程と、
を有することを特徴とする液状材料塗布方法。
【請求項3】
表面が移動する現像剤保持体表面の移動方向に交差する方向に沿って接触し、該現像剤保持体表面の現像剤を除去する現像剤除去部材が該現像剤除去部材を支持する支持部材を介して装着され、前記現像剤除去部材によって除去された現像剤を収容する現像剤収容部を有する筐体に液状で塗布されて凝固する液状材料をノズルから吐出させながら前記ノズルを前記筐体に対して相対的に移動させることで該液状材料を塗布する液状材料塗布方法において、
前記現像剤除去部材および前記支持部材を前記筐体に対して固定する固定過程と、
前記現像剤除去部材の長手方向に沿って前記支持部材と前記筐体との間の隙間に前記液状材料を注入する注入過程と、
前記筐体と前記現像剤除去部材との隙間にノズルを差し込み、該隙間を封鎖する封鎖部材となる前記液状材料を前記ノズルから吐出させながら該ノズルを前記隙間から前記現像剤収容部の前記現像剤除去部材の長手方向端部側に位置する縁に沿って引き抜く吐出過程と、
を有することを特徴とする液状材料塗布方法。
【請求項4】
前記支持部材が、筐体側に折り曲げられた補強部を有するものであって、
前記注入過程は、前記筐体と前記補強部との間にノズルを差し込み、該筐体と該補強部の根元との隙間に前記液状材料を注入する過程であることを特徴とする請求項2または3記載の液状材料塗布方法。
【請求項5】
前記支持部材が、前記筐体側とは反対側に折り曲げられた補強部を有するものであることを特徴とする請求項2または3記載の液状材料塗布方法。
【請求項6】
前記筐体が、前記現像剤収容部の前記現像剤除去部材の長手方向端部側に位置する縁よりも外側に溝部を有するものであって、
前記吐出過程が、前記溝部に沿って前記ノズルを差し込み、前記液状材料を該ノズルから吐出させながら該ノズルを該溝部に沿って引き抜く過程であることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項記載の液状材料塗布方法。
【請求項7】
前記吐出過程が、前記筐体の前記現像剤収容部の前記現像剤除去部材の長手方向端部側に位置する縁よりも外側と前記現像剤保持体との隙間に、前記支持部材側から前記ノズルを差し込み、前記液状材料を該ノズルから吐出させながら該ノズルを前記支持部材側に引き抜く過程であることを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか1項記載の液状材料塗布方法。
【請求項8】
前記吐出過程が、前記筐体の前記現像剤収容部の前記現像剤除去部材の長手方向端部側に位置する縁よりも外側と前記現像剤保持体との隙間に、前記現像剤除去部材の先端側から前記ノズルを差し込み、前記液状材料を該ノズルから吐出させながら該ノズルを該現像剤除去部材の先端側に引き抜く過程であることを特徴とする請求項1からし6のうちのいずれか1項記載の液状材料塗布方法。
【請求項9】
前記吐出過程で塗布した前記液状材料が凝固する前に前記筐体と前記現像剤保持体との間を封鎖するシート状の封鎖部材を当該液状材料に接触させて前記筐体に取り付ける取り付け過程を有することを特徴とする請求項8記載の液状材料塗布方法。
【請求項10】
前記吐出過程で塗布した前記液状材料が凝固する前に前記現像剤保持体表面の移動方向上流側から前記液状材料の形状を整える整形過程と、
前記筐体と前記現像剤保持体との間を封鎖するシート状の封鎖部材を当該液状材料の整形した部位に接触させて前記筐体に取り付ける取り付け過程を有することを特徴とする請求項8記載の液状材料塗布方法。
【請求項11】
前記吐出過程で塗布した前記液状材料がに対して前記液状材料の軟化点以上の熱を加えるとともに前記現像剤保持体表面の移動方向上流側から前記液状材料の形状を整える整形過程と、
前記筐体と前記現像剤保持体との間を封鎖するシート状の封鎖部材を当該液状材料の整形した部位に接触させて前記筐体に取り付ける取り付け過程と、
を有することを特徴とする請求項8記載の液状材料塗布方法。
【請求項12】
前記筐体と前記現像剤保持体との間を封鎖するシート状の封鎖部材を当該液状材料に接触させて前記筐体に取り付ける取り付け過程と、
前記吐出過程で塗布した前記液状材料に対して前記シート状の封鎖部材越しに前記液状材料の軟化点以上の熱を加えるとともに前記現像剤保持体表面の移動方向上流側から前記液状材料の形状を整える部材越し整形過程と、
を有することを特徴とする請求項8記載の液状材料塗布方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−244332(P2009−244332A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−87730(P2008−87730)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】