説明

混合肥料による土壌改良剤

【課題】土壌を固くする要因の石灰を使用せず、土壌に散布し鋤込むことにより土中の水分を浄化し、土壌の環境を活性化することができ、一回散布することで3〜4年の持続性が保たれる土壌改良剤を提供する。
【解決手段】籾殻の炭化粉末300gに対して、磁性体の純度99.95%のFe7g、酸化チタンTiO3gの割合いで均一に混合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、混合肥料による土壌改良剤を田圃の土壌に散布し鋤込み、土壌の環境を活性化させる土壌改良剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来土壌を新しく改良するということが中々見当らない。土壌の酸化を調整するために石灰の調整用土を使用するが、一時的なものでこの方法の欠点は、PHの中和を目的の石灰の投入を続けることによる固結することで指導者の悩みである。
農業にとって水の良否は安全、安心の食糧生産には絶対条件で、土壌改良の長年の宿願である。従って、これからは化学の時代ではなく科学の社会になるように、農業にも科学の導入は大きな改革を期待しているのが現状である。
従来の石灰の散布を続けることで土壌が固結することで植物稲の水分の吸収が悪くなり、又、根腐れを起こす要因となることである。
【0003】
【非特許文献1】「物理シリーズ6・磁気」脇山徳雄理博著1999年P・30〜32 倍風館
【非特許文献2】「物理学・電場・磁場」青野修理博著1995年P・15、49、68 共立出版
【非特許文献3】「電磁波(電場・磁場)」二間瀬敏史理博著2000年P・18〜38ナツメ社
【非特許文献4】「理化学辞典」岩波書店
【非特許文献5】「マイナスイオン健康法これがホントあれはウソ」八藤眞理博著P・12〜25、〜P33〜34 2002年 メタモル出版
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来酸性土壌のPHを調整するために石灰を用いている。石灰は土中のPHの調整は一時的にできても、土壌には酸性の強弱があり、酸性が強い場合は還元ができていない部分もある。手蒔きのための要素で均一に蒔くことに限界がある。従って土壌を固くする要因もある。そのために植物の水分吸収が悪く、成長過程に影響を及ぼすだけでなく、根腐れの心配もおこる。
【0005】
良い土壌の条件は、酸化の作用として錆びる腐るがあり、酸化還元作用が土壌改良を主目的とすることとされている。
【0006】
また、土壌中の栄養分を根に吸収されやすくこと。根腐れしないようにすることが課題である。
【0007】
本発明は、上記のような従来の構成を有していた問題を解決しようとするもので、良い土壌の条件を実現することを目的とするものである。
【0008】
本発明は、従来の土壌を調整するために石灰の調整用土を散布しており、その石灰のために土壌をかえって固くしており、錆びる腐る、植物の水分吸収性をを悪くし、根腐れの要素を防止するために、酸化を還元し、良好な環境の活性化を計ることである。
また、第2の課題解決手段は、籾殻の炭化した粉末を300gに対して磁場の中で磁化される物体の磁性体の純鉄99.95%Feの粉末7gと磁性体の酸化チタンTiOの粉末3gを真空炉中500℃で焼成した磁性体とを均一に混ぜ散布することでより良い効果が得られる。
【0009】
従来のPHの中和を目的の石灰の投入を続けることによってプラスの電子が起こり、土壌が固結するので錆びる、腐ることにより酸化が進む。この酸化をマイナス電子化することが本発明で土中の水分を浄化および細分化させ、酸化の還元を促進させ、微生物の住みやすさと微生物の栄養分を保たせ、メタンの放出と保水性を良くさせ、より良い土壌環境が達成できる。稲は水分および栄養分の吸収性が良くなり、稲の育成及び成長を促進させ、良い効果が発揮できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の混合肥料による土壌改良剤は、従来の土壌を固くする石灰用土を使わないことで、本発明の土壌改良剤を耕耘機で散布し鋤込むだけで簡単な作業ができ労力が少なくて持続効果も高く土壌がつくれる。また、安価で経済的で米の収穫も従来の方法より多く土壌改良剤として提供できる。
【実施例】
【0011】
本発明の混合肥料による土壌改良剤を田圃の所有者に実施してもらい散布から米にするまでと、玄米から米迄の試験を3年間行なって結果、従来法の肥料散布と、距離を離した田圃に本発明の土壌改良剤散布して鋤込んだのと比較したの結果は、各一年間毎の従来の散布肥料は隔年30%減らすことができたことで本発明の混合肥料による土壌改良剤が良いことが可能となった。
また、PH値も9.65から6.5の中性になり還元されたことも証明された。
玄米の収穫量が一反当たり(990m)84Kgの増量ができた。
更に食味値が従来法では(D)ポイントから(A)ポイントとなった。
【0012】
従来の田圃と距離を離した田圃に本発明の土壌改良剤を鋤込み稲作を試した。その効果を表1にしめす。
【表1】

【発明の実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は混合肥利による土壌改良剤を田圃に均一に散布し、一反当たり14.4Kgの度量改良剤を鋤込むことで、米の増収が得られ、良味値も向上した。従来の肥料より本発明の土壌改良剤を使用することにより30%の肥料を減らすことができる。
田植え付け前に本発明の混合肥料による土壌改良剤を散布、鋤込むことで稲の増量、食味値の向上になる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁性体の純鉄99.95%Feの粉末7gと酸化チタンTiOの粉末3gを一時磁化させ、真空炉中500℃で加熱させた後、これらの磁性体と籾殻を炭化させて粉末にした植物性炭化粉末300gの割合で均一に混ぜて土壌に散布して鋤込み、土壌中の水分を浄化および細分化と土壌中の酸化を還元させて活性化させることによって保水性を良くし微生物を住みやすくする。また、栄養分を保たせ、稲の育成および成長を促進させる混合肥料による土壌改良剤。

【公開番号】特開2006−104435(P2006−104435A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−33615(P2005−33615)
【出願日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願変更の表示】意願2004−6463(D2004−6463)の変更
【原出願日】平成16年10月5日(2004.10.5)
【出願人】(597043589)
【Fターム(参考)】