説明

清掃シートおよび清掃用具

【課題】 本発明は、柄の挿入方向を軸とした場合にその軸周りのどの方向に対しても充分な清掃能力を効果的に均一に発揮でき、簡易な構造で外観に優れた清掃シートを提供する。
【解決手段】 柄取付体2の一方の面と他方の面に配置してなる第1の繊維結束体3と第2の繊維結束体3とからなり、柄取付体3は柄7を挿入して取り付けるための開口部4を形成してなり、第1の繊維結束体3と第2の繊維結束体3は、繊維12の長手方向を揃えて多数の繊維12を相互に結合する結束部5を有してなり、第1の繊維結束体3および第2の繊維結束体3と、柄取付体2とが相互に接着剤を介して接合されていることを特徴とする清掃シート1により、柄7の挿入方向を軸とした場合にその軸周りのどの方向に対しても充分な清掃能力を効果的に均一に発揮でき、簡易な構造で外観に優れた清掃シート1が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃シートおよび清掃用具に関する。
【背景技術】
【0002】
タンス等の家具、パソコンや照明器具等の電気製品、建物内部の壁、敷居、かも居等についた埃を取り除くための清掃用具として、埃を拭い取ることが可能な清掃用具が提案されている。例えば、拭き取り部とハタキ部を備えた清掃布を柄の先端のヘッドに取り付けてなる清掃用具(特許文献1)や、柄部とヘッド部と清掃布からなり、ヘッド部の中央に本体部を構成すると共に、本体部の周辺に薄肉の可撓性部を形成してなるハンドワイパー(特許文献2)等が提案されている。
【0003】
特許文献1の清掃用具や特許文献2のハンドワイパーといった清掃用具によれば、対象物の被清掃面の埃を拭い取るので、大気中に埃を撒き散らすことなく取り去ることができるものの、これらの清掃用具では、清掃面が1つの面に限られて形成されるので、その1つの清掃面が汚れて清掃能力が低下したときには、その汚れた清掃用具を新しい清掃用具に交換する必要があり、これらの清掃用具は交換までの時間間隔が短いものであった。
【0004】
この問題を解決するため、基材シートの上下両面に繊維束を設けた清掃用物品が提案されている(特許文献3)。特許文献3の清掃用物品によれば、清掃面を上下両面にまで広げることができ、また、特許文献1,2に提案されているような清掃用具に比べて長い期間の使用に耐えることができる。
【0005】
【特許文献1】特開平10−43115号公報
【特許文献2】特開2000−83883号公報
【特許文献3】特開平9−135798号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献3の清掃用物品は、所定寸法の基材シートに、繊維からなる清掃部を接合固定するという従前からの基本構造を採用しているため、上下両面に対して繊維からなる清掃部を形成することはできても、左右両側面には、十分な量の繊維を存在させることができず、清掃部を形成することができない。したがって、このような清掃用物品には、その清掃用品の左右両側面を被清掃面にあてても塵埃を充分に捕捉する効果を得ることができないという欠点があった。
【0007】
また、繊維束を備える清掃用物品を製造する際には、長尺な繊維と長尺な基材シートを適宜間隔をあけて接合し、そこへさらに柄挿入部を形成して製品形態とした後、繊維と基材シートを所定寸法に切断する切断工程を経て、清掃用物品の製品が連続的に得られるが、その切断工程時に繊維の捲縮が生じて、基材シートの端縁が外部に露出し、このことが、外観上製品の見栄えを悪くしていた。また、このように基材シートの端縁が外部に露出すると、その露出した部分においては、繊維による清掃機能が発揮されず、清掃能力が低下する。すなわち、特許文献3の清掃用物品には、基材シートの端縁の露出しやすい方向に対しては繊維に十分な汚れ拭い取り能力を発揮させることができないという問題がある。
【0008】
この問題に対する方策としては、切断工程後の清掃用物品における基材シートの幅よりも長い繊維長さを有する繊維束を繊維面の上に重ね合わせて接合する後加工を行うことも考えられるが、この方策では、繊維の総使用量が増え、部品点数の上昇を招くのみならず、このような後加工に伴って製造工程数が上昇し、製造コストが上昇するため好ましくない。
【0009】
上記問題点に鑑み、より簡易な構造であって、より清掃効率の高い清掃用具や清掃シートが望まれていた。
【0010】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、柄の挿入方向を軸とした場合にその軸周りのどの方向に対しても充分な清掃能力を効果的に均一に発揮でき、簡易な構造で外観に優れた清掃シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、(1) 柄取付体の一方の面と他方の面に配置してなる第1の繊維結束体と第2の繊維結束体とからなり、柄取付体は柄を挿入して取り付けるための開口部を形成してなり、第1の繊維結束体と第2の繊維結束体は、繊維の長手方向を揃えて多数の繊維を相互に結合する結束部を有してなり、第1の繊維結束体および第2の繊維結束体と、柄取付体とが相互に接着剤を介して接合されていることを特徴とする清掃シート、
(2) 柄取付体は、複数のシート材を重ね合わせて長手方向に沿うシール部を形成して空洞部を形成し、長手方向端部に柄挿入用の開口部を形成してなる請求項1記載の清掃シート、
(3) 第1の繊維結束体の結束部と第2の繊維結束体の結束部は、繊維の長手方向の中心位置で該繊維の長手方向を横切る方向に沿って設けられ、柄取付体は繊維の長手方向の中心位置に配置されて接合されている請求項1または2記載の清掃シート、
(4) 柄取付体の長手方向側縁外方位置における第1の繊維結束体と第2の繊維結束体相互を、柄取付体の長手方向に向かって間欠的に設けた点状のシール部によって接合してなる請求項1から3のいずれかに記載の清掃シート、
(5) 柄取付体のシール部には、非連続な線状に形成されているものが含まれる、請求項1から4のいずれかに記載の清掃シート、
(6) 柄取付体は、長さの異なる2枚のシート材を重ね合わせてシール部を設け、柄挿入用の開口部に非重ね合せ部を設けてなる請求項1から5のいずれかに記載の清掃シート、
(7) 柄取付体は、内層シート材と、該内層シート材よりも長さの短い2枚の外層シート材からなり、内層シート材を挟んで2枚の外層シート材を配置してシール部を設け、非重ね合わせ部を備えた柄挿入用の開口部を、柄取付体の表裏両面側に形成してなる請求項1から6のいずれかに記載の清掃シート、
(8) 請求項1から7のいずれかに記載の清掃シートの柄取付体の柄挿入用の開口部に柄を挿入してなる清掃用具
、を要旨とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の清掃シートによれば、柄取付体の一方の面と他方の面に対してそれぞれ第1の繊維結束体と第2の繊維結束体が接着材にて接合されるので、従前の清掃シートにおいて使用されてきた基材シートの役割を柄取付体に兼ねさせることができ、基材シートを不要として、清掃シートを構成する部品点数を減じてその構造を簡略化することができ、製造コストを低減することが可能となる。
【0013】
また、本発明の清掃シートによれば、柄取付体の表裏両面に繊維結束体を接合するので、繊維結束体(第1の繊維結束体と第2の繊維結束体)を構成する繊維の塊をほぐして、第1の繊維結束体と第2の繊維結束体において互いに対面する部分の繊維を、柄取付体の側縁よりも外方の位置にて相互に絡ませた状態にして、柄取付体の側縁よりも外方の位置に繊維が存在する状態を形成することができる。ところで、清掃シートにおいて繊維結束体をほぐす作業は、清掃シートを柄の挿入方向を軸として回転運動させる方法や、清掃シートの繊維結束体の周囲に空気を吹き付ける方法などによって具体的に実現可能である。したがって、本発明の清掃シートによれば、該清掃シートを、清掃シートの表裏面のみならず左右側縁(柄の挿入方向に清掃シートを見た場合における左右側縁)まで繊維をいきわたらせ、柄取付体の長手方向を軸とした放射状に嵩高な外観を均一に呈するものとすることができる。また、この清掃シートには、柄取付体の長手方向に開口部が形成され、その開口部には柄を着脱自在に挿入される。したがって、本発明の清掃シートによれば、繊維結束体をほぐして柄の挿入方向を軸とした放射状に繊維を均一にいきわたらせて嵩高な外観を呈する清掃用具を得ることが可能となる。そして、本発明の清掃シートによれば、柄取付体の周囲に繊維が均一にいきわたった状態を形成することができるので、清掃シートにおいて清掃能力を発揮可能な部分を、柄取付体の周囲全体に拡げて清掃能力を向上させるとともに長期の使用に耐えるような清掃シートを得ることができるようになり、さらに、外観上見栄えのよい清掃シートを得ることも可能となる。
【0014】
本発明の清掃シートにおいて、柄取付体は、開口部から奥方に向かって柄を挿入することでその柄を取り付け可能な空洞部を形成しており、空洞部は、重なりあうシート材をシールしてシール部を形成することで形成できる。シール部は、重なり合うシート材を熱融着にて接合して所定形状に形成可能である。シール部の形状については、連続する線状に形成されているものに限定されず、非連続な線状に形成されているものが含まれてよいほか、帯状、矩形状などの所定の形状に形成されているものが含まれていてもよい。ここで、非連続な線状に形成されているシール部には、部分的に、シート材同士の接合されない部分(非接合部分)が存在している。すると、このような非連続な線状に形成されているシール部を有する清掃シートにおいては、空洞部の一部にシート材同士の接合されない部分が存在することとなる。したがって、清掃シートに挿入される柄として、清掃シートからの脱落を抑止するための滑り止め構造として凸状の部分(滑り止め凸部)を有するものが用いられ、且つ、柄における滑り止め凸部の形成位置や寸法にあわせてシート材同士の非接合部分の位置と寸法が定められているような場合において、本発明の清掃シートによれば、清掃シートの開口部より柄が挿入されてシール部の非接合部分に柄の滑り止め凸部が嵌めこまれた状態を形成することができ、強固に柄を清掃シートに係止することが可能となる。
【0015】
本発明の清掃シートは、第1の繊維結束体と第2の繊維結束体を相互に接合する点状のシール部(結束体接合部)を、柄取付体の長手方向に向かって間欠的に設けたものであってもよい。その場合、清掃シートにおいて繊維結束体の繊維先端位置よりも外方に柄取付体の側端部が露出してしまう虞をより確実に効果的に抑制することが可能となる。さらに、この清掃シートによれば、結束体接合部が点状に設けられていることで、清掃シートの使用時に、繊維結束体をなす繊維同士を複雑に且つ緩やかに絡み合わせ、清掃シート全体としてより嵩高でふんわりとした外観形状に構成することが可能となる。
【0016】
本発明の清掃シートは、第1の繊維結束体と第2の繊維結束体の少なくともいずれか一方に、個々の繊維結束体を構成する繊維同士を結合する点状のシール部(繊維接合部)を柄取付体の長手方向に向かって間欠的に設けたものでもよい。その場合、清掃シートの繊維結束体には、清掃シートの使用の際に、それらの繊維同士を複雑に且つ緩やかに絡み合わせ、清掃シート全体としてより嵩高でふんわりとした外観形状に構成することが容易となる。
【0017】
また、清掃シートは、点状の結束体接合部や繊維接合部が柄取付体の長手方向に向かって間欠的に設けられていることで、清掃シートを柄取付体の長手方向に向かって移動することで清掃シートの使用が行われる際に繊維結束体の繊維が一様な方向を向こうとすることを阻止し、その繊維同士の絡み合いを維持することができる
【0018】
本発明の清掃シートにおいて、柄取付体は、長さの異なる2枚のシート材を重ねて重なり合うシート材相互を接合するシール部を形成し、2枚のシート材のうち長さの長いシート材が柄取付体の長手方向外方に突出した部分(非重ね合わせ部)を設けた開口部を有するものでもよい。この清掃シートによれば、清掃シートの柄取付体の開口部に柄を取り付けるにあたり、そのシート材の突出した部分たる非重ね合わせ部を、柄を開口部に向かわせるためのガイドとしての機能を有する部分とすることができ、柄を清掃シートに取り付けることが容易となる。
【0019】
本発明の清掃シートでは、柄取付体は、内層シート材と、該内層シート材よりも長さの短い2枚の外層シート材からなり、内層シート材を挟んで2枚の外層シート材を配置してシール部を設け、非重ね合わせ部を備えた柄挿入用の開口部を、柄取付体の表裏両面側に形成してなるものであってもよい。この清掃シートは、内層シート材の長さが外層シート材の長さよりも長いので、柄挿入用の開口部を複数形成するとともに複数の開口部のいずれについても、開口部内の空洞部へと挿入する際に柄を開口部へと導くガイドとしての機能を備える非重ね合わせ部を備えるものとすることが可能となる。したがって、この清掃シートによれば、清掃シートの繊維結束体の一部に汚れが生じた場合にあってもその汚れ具合に応じて、適宜、柄の取り付ける開口部を容易に変更して清掃シートの清掃面を容易に変更することができ、清掃シートを長期に使用することができる。
【0020】
本発明の清掃用具によれば、柄の挿入方向を軸として全方位的に放射状にふんわりとして嵩高な外観を呈し、全方位的に均一に繊維のいきわたった、見栄えのよい清掃用具が得られる。したがって、このような清掃用具によれば、全方位的に均一な清掃を実現することが容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の清掃シートの実施例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本明細書において、特に指定がない限り、清掃シートおよびこれを構成する部材について、左右というとき、その左右を指定する方向は、柄の挿入方向に向かって左右方向(図2(B)においてL方向とR方向よって定まる方向)であるものとし、表裏というとき、その表裏を指定する方向は、柄の挿入方向と左右方向の両方に対して垂直な方向(図2(B)においてU−D方向によって定まる方向)であるものとする。
【0022】
本発明の清掃シート1は、柄取付体2の一方の面と他方の面(表裏両面)(図2においてU方向側を向く面とD方向側を向く面)に配置してなる繊維結束体3,3(第1の繊維結束体3aと第2の繊維結束体3b)とからなる(図1、図2)。
【0023】
第1の繊維結束体3aと第2の繊維結束体3bは、多数の繊維12と、該繊維の長手方向を揃えて多数の繊維を相互に結合する結束部5とを備えてなる(図2(A))。このような繊維結束体3としては、多数の繊維12を束ねて、これら各繊維12がばらけない程度に纏められたものを用いることができる。結束部5は、繊維結束体の繊維の長手方向の中心位置に、繊維の長手方向を横切る方向に設けられることが、清掃シートを全方位に均一繊維をいきわたらせることを容易とする点から、好ましい。
【0024】
繊維結束体3は、多数の長尺な繊維を、長手方向を揃えてシート状に並置して束ねて得られる長繊維束ね体を、間隔をおいて(適宜間隔ごとに)、長繊維束ね体を構成する各繊維の流れ方向(長手方向)と交差する方向(繊維を横断する方向)(例えば、長繊維の長手方向と直交する方向)に接合して長繊維結束部を形成した後、繊維の長手方向に隣り合う長繊維結束部と長繊維結束部の中間部を切断する等の方法で具体的に得ることができる。この場合、長繊維結束部が、繊維結束体3における多数の繊維を結束する結束部5をなす。
【0025】
繊維結束体3を構成する繊維12としては、例えば綿、毛等の天然繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアクリル等の合成繊維、芯鞘型繊維、海島型繊維、サイドバイサイド型繊維等の複合繊維等が用いられるが、繊維相互を部分的に熱融着して結合する場合には、芯がポリプロピレン、鞘がポリエチレンからなる芯鞘型複合繊維が、鞘を構成するポリエチレンの優れた熱融着性と、芯を構成するポリプロピレンの腰の強さとを併せ持つため好ましい。繊維結束体3を構成する繊維12は0.01mm〜0.3mm径程度の太さのものが使用されることが適度に埃を絡め取ることができて好ましい。また、繊維結束体3は、繊維12の材質、太さ、色等が同一のもののみで構成されていても、これらの異なる2種類以上の繊維12で構成されていても良い。繊維結束体3の繊維12の長さW1は、柄取付体2の短手方向の長さよりも長ければ特に限定されるものではないが、6cmから15cm程度であることが好ましい。
【0026】
この繊維結束体3には、部分的に融着、接着等により繊維12同士が相互に接合されてシール部が設けられていても良い。具体的に、第1の繊維結束体と第2の繊維結束体の少なくともいずれか一方に、個々の繊維結束体3,3を構成する繊維12同士を相互に結合する点状のシール部としての繊維接合部14が柄取付体2の長手方向に向かって間欠的に設けられてもよい(図7)。図7の例では、繊維結束体3に、平面視上、結束部5の形成位置を挟んで繊維の長手方向(図7においてL−R方向)の両側所定位置に繊維接合部14が形成されている。繊維接合部14の配置パターンは、特に限定されないが、柄取付体2の長手方向に向かって繊維結合部を複数並べて配置されるパターンであることが好ましい。例えば、繊維接合部14の配置パターンは、柄取付体2の長手方向に向かって一列に並ぶパターンもしくは複数列に並ぶパターンなどを挙げることができる。図7の例では、繊維結束体3には、その繊維結束体3の周縁よりも内側の位置に、繊維接合部14が、結束部5の形成位置を挟んで繊維の長手方向両側に、柄取付体の長手方向に沿ってそれぞれ1列ずつ列をなして配置されている。このような配置パターンにて繊維接合部14が配置されている場合、清掃時における清掃シートの移動に伴って繊維が一様な方向を向き、清掃シートのふんわりとした外観が損なわれてしまうという虞を、効果的に抑制することができるようになる。
【0027】
また、繊維接合部14の配置パターンは、繊維結束体3の接合部5を中心にして、平面視上、対称なパターンであることが好ましい。
【0028】
繊維結束体3に設けられる結束部5や繊維接合部14は、熱融着により形成する方法にて形成されるほか、接着剤による繊維同士の接着による方法にて形成されることも可能である。接着剤による接着にて繊維接合部14が形成される場合、接着剤としては、繊維結束体3と柄取付体2とを接合するために用いられる接着剤と同様な接着剤を適宜用いることが可能である。ただし、結束部5や繊維接合部14は、繊維同士をより確実に強固に結束する点では、熱融着にて形成することがより好ましい。
【0029】
本発明の清掃シート1において、柄取付体2は、柄7を挿入して取り付けるための開口部4(すなわち柄挿入用の開口部4)と該開口部4から奥方に向かって空間(空洞部16)を形成してなるものである。具体的に、図2(A)に示す清掃シート1の例では、柄取付体2は、複数のシート材11(図2(A)の例では、2枚のシート材11,11)を重ね合わせて長手方向に沿うシール部13を形成して空洞部16を形成し、シート材11の長手方向端部に柄7挿入用の開口部4を形成してなる。また、図2(A)に示す清掃シート1の例では、柄挿入体2は、細長な矩形状で扁平に形成される。
【0030】
柄取付体2は、その短手方向の長さ(図2(B)においてW2)が繊維結束体3の繊維12の長さ(図2(B)においてW1)よりも短いもの(W2<W1であるもの)となっており、具体的に、柄取付体2の短手方向の長さは、2cmから14cm程度の範囲であることが好ましい。柄取付体2の短手方向の長さが繊維結束体3の繊維12の長さよりも短いことで、柄取付体2の左右端縁が繊維結束体3の繊維の先端よりも外方向に向かって露出しないように柄取付体2の表裏両面に繊維結束体3,3を配置することをより確実に実施することができるようになる。
【0031】
清掃シート1において、柄取付体2として不織布が用いられる場合、柄取付体2は、その短手方向の長さW2が柄7の支持部9の左右方向の寸法Tよりも大きいものであるほか、その短手方向の長さW2が柄7の支持部9の左右方向の寸法Tと同じ値あるいはやや小さい値であるものでもよい。清掃シート1においてW2がTと同じ値あるいはやや小さい値であることで、柄取付体2をなす不織布の伸縮性によって、柄取付体2の空洞部16にて柄7の支持部9を係止することが可能となり、柄7が柄取付体2の空洞部16を突き抜けてしまう虞を抑制する効果を得ることが可能となる。この効果は、柄7としてその支持部9において左右方向に凸部が形成されているものが用いられる場合や、柄7としてその支持部9において所定の厚みを有するものが用いられるものが用いられる場合に特に大きい。ここに、柄7の支持部9がその左右方向に凸部を備える場合における柄7の左右方向の寸法Tは、その凸部の寸法を除いた寸法を示すものとする。
【0032】
柄取付体2は、その長手方向の長さを、繊維結束体3の寸法のうち繊維12の長手方向を平面視上垂直に横切る方向の長さよりも長くしてなり、清掃シート1において、柄取付体2の長手方向の端縁の一方もしくは両方が繊維結束体3の端縁(柄7の挿入方向に平行な方向の端縁)よりも外方向に露出している(図8(A)(B))。より具体的には、図8(A)に示す清掃シート1の例では、柄取付体2の長手方向の長さH2のほうが、繊維結束体3の寸法のうち繊維12の長手方向を垂直に横切る寸法H1よりも大きい。このように柄取付体2の長手方向の長さがこのように形成されて、清掃シート1において、柄取付体2の開口部4が繊維結束体3の端縁よりも外側に露出していると、清掃者などに対して清掃シート1の外部から開口部4の位置を容易に認識させることができて柄7を開口部4に挿入して取り付けることが容易となる。さらに、柄取付体2の長手方向の両端縁が繊維結束体3の端縁よりも外方向に露出していると、柄取付体2の長手方向の両方に開口部4が形成されている場合に、いずれの開口部4を清掃者に対して容易に認識させることができるとともに柄7を開口部4に挿入して取り付けることが容易となる。
【0033】
なお、清掃シート1において、柄取付体2を構成するシート材11の枚数は、複数枚であれば特に限定されるものではない。すなわち、柄取付体2は、図2に示すようなシート材11を2枚重ねて構成される場合に限定されず、3枚以上重ね合わせて3層以上の層構成にて構成されていてもよい。
【0034】
柄取付体2を構成する複数のシート材11の長さは、互いに同一であってもよいし異なっていてもよい。例えば、図5(A)に示すように、柄取付体2は、長手方向(図5(A)においてF−B方向)の長さを互いに異にする2枚のシート材11(11a、11b)を重ね合わせて構成されていてもよい。柄取付体2は、長さの異なる2枚のシート材を重ね合わせて、2枚のシート材の相重り合う部分にシール部を設けて開口部4と空洞部16を形成する(図5(B))。この柄取付体2において、長さの長いシート材11bの一部分であってシート材11aに対して重なり合わずに柄取付体2の長手方向に外側に向かって露出した部分たる非重ね合わせ部18が開口部4に設けられる。非重ね合わせ部18を備える開口部4が清掃シート1の柄取付体2に形成されていると、柄取付体2の重ね合わせ部18に対して柄7の支持部9を接触させ、その重ね合わせ部18に沿って開口部4方向に柄7の支持部9をスライドさせることで、容易に柄7を清掃シート1に取り付けることが可能となる。
【0035】
また、長さの異なるシート材11を重ね合わせて柄取付体2を得ようとする場合、それらのシート材11は、長手方向両端ともに、長さの短いシート材11aを長さの長いシート材11bよりも内側に配置されることが好ましい。そして、シート材11同士が相互に対面しあう範囲にシール部13を設けられて柄取付体2が構成される。例えば、図5(A)の例では、シート材11の長手方向周縁部のうちシート材11a、11bが相互に重なりあい対面しあう範囲にシール部13が設けられる。このように寸法の異なるシート材11を重ねられてシール部13を備えて柄取付体2が構成されることで、柄取付体2には長手方向両端に開口部4が形成されるとともに、いずれの開口部4についても、シート材11のうちの寸法の大きなシート材11bのみが、その長手方向端縁を開口部4より外方向に突出した状態となり、いずれの開口部4も非重ね合わせ部18を備えるものとなる。これにより、清掃シート1は、いずれの開口部4に対しても、柄7を容易に取り付けることが可能となる。
【0036】
また、柄取付体2は、シート材11を3枚重ね合わせて内層およびその内層を挟む外層にて3層をなして構成されていてもよい。この場合、柄取付体2は、柄取付体2の長手方向の長さについて、シート材のうち内層をなす内層シート材よりも外層をなす外層シート材のほうを短くして構成されることが好ましい。これは、たとえば、図6(A)(B)(C)に示すように、長さの長いシート材11bの表裏両面に、それぞれ長さが短いシート材11a、11aを重ね合わせ、シート材11aとシート材11bとの重なり合う部分にシール部13を設けることで具体的に実現できる(図6(C))。柄取付体2には、柄取付体2の表裏表面に開口部4が形成され、シート材11a、11bがそれぞれ外層シート材、内層シート材をなす。そして、内層シート材と外層シート材の間に空洞部16が形成される(図6(A)(B))
【0037】
また、柄取付体2の長手方向について内層シート材の長さが外層シート材の長さよりも長い場合、柄取付体2の長手方向両端ともに外層シート材両端を内層シート材両端よりも内側に位置させて、内層シート材と外層シート材とが重ね合わさることが好ましい。この場合、柄取付体2の表裏両面に、柄の挿入方向に向かって開口して形成される開口部4のいずれについても、非重ね合わせ部18を設けた開口部4となすことができる(図6(C))。したがって、清掃シート1は、複数の開口部4のいずれに対しても、柄7を容易に取り付けることが可能となる。すると、清掃時に清掃シート1の一部にのみに汚れを生じてしまっても、清掃者が清掃シート1を廃棄せずに柄7の取り付ける開口部4を変更することで、清掃シート1に対する柄7の取り付け位置を適宜変更し、清掃シート1の更なる使用が可能となる。すなわち、清掃シート1によれば、柄7を容易に取り付け可能な開口部4を複数備えることとなって、清掃シート1の使用に伴う清掃シート1の汚れの程度に応じて、柄7を取り付ける開口部4を適宜選択して適宜変更することができ、清掃シート1をより効果的に長期に使用することが可能となる。
【0038】
柄取付体2を構成するシート材11としては、紙、合成樹脂シート、不織布等が挙げられるが、接着剤により繊維結束体3と柄取付体2を容易に接合する観点からは、不織布が好ましい。不織布としては、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、サーマルボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布等を用いることができるが、スパンボンド不織布、サーマルボンド不織布が好ましい。不織布を構成する繊維としては、天然繊維、合成繊維、複合繊維等が挙げられるが、熱融着性のある合成繊維や複合繊維が好ましい。不織布としては、坪量20g/m〜100g/m程度のものが好ましい。
【0039】
シール部13は、柄取付体2の長手方向に沿って設けられるものであり、2以上設けられ、重なりあうシート材11,11の間に、支持部9と把持部8を有する柄7を挿入可能な開口部4を形成するように設けられ、且つ、その開口部4より奥方に向かって柄7を保持可能な空間たる空洞部16を形成するように設けられる。具体的には、図4(A)に示すように、柄取付体2において、柄取付体2の長手方向に沿って連続する線状もしくは帯状のシール部13が柄取付体2の左右側縁部分にそれぞれ形成される。
【0040】
また、柄取付体2の複数のシール部13の形成数について、柄取付体2の長手方向に沿って連続する線状のシール部13が柄取付体2の左右側縁部分にそれぞれ形成されるほか、それらのシール部13の間に、さらにシール部13が形成されて、合計3以上のシール部が形成されていてもよい。
【0041】
柄取付部2の左右側縁部分に形成されるシール部13の間の位置に形成されるシール部13の形状、長さ、配置数などは、柄7を挿入可能な開口部4を形成した柄取付体2を形成できる範囲で、特に限定されない。たとえば、柄取付体2には、柄取付体2の長手方向に沿って連続する線状のシール部13aを2つ形成するとともに、その2つのシール部13の間の位置に柄取付体2の長手方向に沿ってシール部13を1つ形成していてもよいし(図4(B))、2つ形成していてもよい(図4(D))。
【0042】
また、柄取付部2の左右側縁部分に2つ形成されるシール部13の間に形成されるシール部13の形状としては、柄取付部2の長手方向に沿って線状に形成されていてもよいし(例えば、図4(D)、(E)においてシール部13a、13b)、細長矩形状(帯状)に形成されているもの(例えば、図4(F)、(G)においてシール部13c、13d)でもよく、曲線状、屈曲線上、面状に形成されていてもよい。
【0043】
さらに、柄取付部2の左右側縁部分に2つ形成されるシール部13の間に形成されるシール部13は、連続する線状に形成されているもの(図4(D)においてシール部13a)に限らず、非連続な線状に形成されているもの(図4(E)においてシール部13b)であってもよく、連続する線にて帯状に形成されているもの(図4(F)においてシール部13c)でもよいし、非連続な線にて帯状に形成されているもの(図4(G)においてシール部13d)でもよい。
【0044】
非連続な線状に形成されるシール部13(図4(E)においてシール部13b)、非連続な線にて矩形状など所定の形状に形成されているシール部13(図4(G)においてシール部13d)など、非連続な部分を含むシール部13は、シート材11とシート材11の接合部分および接合部の間に挟まれた非接合部分とで構成されることとなるが、シール部13を構成する非接合部分(図4(E)、(G)において範囲K)の形成位置や長さは、適宜設定可能である。
【0045】
例えば、この非接合部分(範囲K)は、柄7の形状に合わせて、形成位置(範囲K)や長さ(範囲Kの形成範囲)、形成数を適宜設定されてよい。
【0046】
具体的に、支持部9と把持部8を備える柄7において柄取付体2に挿入される支持部9の部分が二又形状に形成されるとともに内方向に凸部を4つ形成している場合、柄取付体2は、その柄7の支持部9の二又形状にあわせて、シール部13として、シート材11の長手方向周縁部に沿って2つ形成しさらにその間の位置に矩形状のものを1つ形成して構成する。そして、3つのシール部13のうちの矩形状のものは、柄7の凸部の位置と形状にあわせて非接合部分(K)を4箇所に形成した非連続な線状にて形成される。柄取付体2がこのような4つの非接合部分(K)を有するシール部13を備えてなることで、柄7として所定の凸部を備えるものを用いる場合に、柄7の支持部9の4つの凸部を非接合部分のそれぞれにはまり込ませて、柄7が柄取付体2から容易に外れてしまう虞を抑制することが可能となる。
【0047】
柄取付体2には、その長手方向に沿ってシール部を設けるのみならず、短手方向に沿ってシール部(横シール部17)がさらに設けられてもよい。横シール部17は、たとえば、図4(C)の例に示すように、柄取付体2の短手方向一方端縁部分に沿って線状に設けられる。この場合、横シール部17は、柄取付体2の開口部4より空洞部16に向けて柄7を挿入する際に柄7が柄取付体2の空洞部16を突き抜けてしまう虞を防止するストッパーの機能を発揮する。なお、柄7が二又形状をなすものであるような場合においては、柄7が柄取付体2の空洞部を突き抜けてしまう虞を防止することは、図4(B)(D)(E)(F)(G)に示すように、柄取付部2の左右両側縁に沿う2つのシール部13の間に帯状あるいは線状のシール部13を適宜長さにて設けることでも可能である。
【0048】
複数のシール部13がシート材11に設けられることにより、柄取付体2には、その所定方向少なくとも一方端に開口部4が形成され、好ましくは所定方向の両端に開口部4が形成される。例えば、図4(A)、(B)に示す例では、柄取付体2長手方向の両端に開口部が形成される。
【0049】
柄取付部2の左右方向側縁に沿ってその長手方向に形成される2つのシール部13は、左右方向側縁部分にてシート材11,11を互いにシールして形成されておれば、シート材11の左右方向側縁端まで完全にシート材11,11同士をシールして形成されても(図6(B))、左右方向側縁端よりやや内側位置でシート材11,11同士をシールして設けられてもよい(図6(A))。
【0050】
本発明の清掃シート1は、第1の繊維結束体3aと柄取付体2を相互に接着剤を介して接合して袋接合部6を形成し、第2の繊維結束体3bと柄取付体2についても、相互に接着剤を介して接合して袋接合部6を形成している。このとき、柄取付体2は、第1の繊維結束体3aの繊維の長手方向の中心位置に配置されていることが好ましく、また、この配置関係と同様に、柄取付体2は、第2の繊維結束体3bの繊維の長手方向の中心位置に配置されていることが好ましい(図2(B))。また、柄取付体2は、その長手方向の端面の少なくとも一方、好ましくは両方、を繊維結束体3aの外側に突出させて配置されている。
【0051】
また、繊維結束体3は、その繊維の長手方向端位置が柄取付部2の短手方向側縁よりも外方向に位置するように配置される。たとえば、図1、図2(A)、(B)の例では、繊維結束体3は、平面視上、繊維結束体3の繊維の長手方向(図2(B)においてL−R方向)端縁位置X1−X1の範囲内に該柄取付体2の短手方向両側縁位置X2−X2が位置するように配置される。また、繊維結束体3は、繊維結束体3の繊維12の長手方向を横断する方向に柄取付体2の長手方向を向けて、柄取付体2の表裏両面上に配置されている。繊維結束体3の繊維12の流れ方向を横断する方向は、繊維結束体3の繊維12の流れ方向を垂直に横断する方向(図2(B)において紙面表裏方向)のほか、斜めに横断する方向であってもよい。ただし、繊維結束体3の繊維12の流れ方向を垂直に横断する方向(図2(B)において紙面表裏方向)に長手方向を向けて配置されることが、清掃シート1を柄取付体2の長手方向に均一にふんわりとした外観にすることが容易となって好ましい。
【0052】
なお、柄7の挿入方向を軸として放射状に均一に繊維をいきわたらせて清掃シートの表裏左右の全方位に清掃能力を発揮可能とする清掃シート1を得るためには、柄取付体2の表裏両面に設けられる繊維結束体3は、同種の繊維を用いて、同じ位置に同形状の結束部5を形成してなるものであることが好ましい。
【0053】
袋接合部6は、接着剤を介して繊維結束体3と柄取付体2とを接合することで形成される。この袋接合部6は、適宜位置および形状に形成され、例えば、図2の例では、袋接合部6は、繊維結束体3の結束部5の形成位置に沿って線状に形成される。
【0054】
接着剤を用いた接着によって繊維結束体3と柄取付体2とを接合して袋接合部6を形成するにあたり、使用される接着剤としては、二液硬化型接着剤、熱可塑性樹脂系接着剤、エラストマー系接着剤、熱硬化樹脂系接着剤、瞬間接着型接着剤、ホットメルト型接着剤等を用いることができるが、加熱・冷却による迅速な接着作業が可能である観点からはホットメルト型接着剤が好ましく、また繊維への浸透性が良く深い接着層を得られる観点からは溶液型またはエマルジョン型の、熱可塑性樹脂系接着剤またはエラストマー系接着剤が好ましい。柄取付体2と繊維結束体3のうち、接着剤を塗布されるのは、柄取付体2でも、繊維結束体3でもいずれでもよく、また両方でもよい。なお、柄取付体2に接着剤を塗布する場合には、柄取付部2の面上所定の領域内に塗布されてもよいし、全面に塗布されてもよい。また、繊維結束体3に対して接着剤を塗布する場合には、繊維結束体3の外面において、平面視上(図2において、繊維結束体3をU方向もしくはD方向に見た場合)接着剤を塗布される領域は、柄取付体2と対面することを予定される領域全体あるいはその領域内の所定領域に限定されず、柄取付体2と対面することを予定される領域よりも広い領域であってもよい。繊維結束体3に対して接着剤を塗布する場合にあって、接着剤が柄取付体2と対面することを予定される領域よりも広い領域に接着剤が塗布されると、柄取付体2の表裏両面に配置される繊維結束体2同士が、柄取付体2の左右側端位置よりも外方位置にて、直接、部分的に接着剤にて接着され、より確実に柄取付体2の左右側端面が繊維結束体3の繊維先端よりも外方に露出してしまう虞を抑えることができる。
【0055】
本発明の清掃シート1は、柄取付体2の長手方向側縁よりも外方側の位置における第1の繊維結束体3aと第2の繊維結束体3b相互を、柄取付体2の長手方向に向かって間欠的に設けた点状のシール部たる結束体接合部15によって接合されていてもよい(図8(A)、図8(B))。
【0056】
図8(A)の例では、結束体接合部15は、平面視上、結束部5の形成位置を挟んで繊維の長手方向両側の所定位置に形成されている。結束体接合部15の配置パターンは、特に限定されるものではないが、柄取付体2の長手方向にむかって繊維12の流れ方向を横断する方向に並んで配置されるパターンであることが好ましい。例えば、結束体接合部14の配置パターンとしては、柄取付体2の長手方向に向かって一列に並ぶパターンもしくは複数列に並ぶパターンなどを挙げることができる。
【0057】
結束体接合部15は、対面配置される繊維結束体3の間に柄取付体2を介在させるとともに繊維結束体3と柄取付体2を接合して袋接合部6を形成した後、さらに、対面する繊維結束体3同士を平面視上所定位置にて接合することで、形成することができる。なお、繊維結束体3同士を接合して結束体接合部15を形成する方法には、熱融着による方法が用いられることが、繊維結束体3同士を強固に接合することができる点で好ましいが、接着剤を用いて繊維結束体3同士を接合して結束体接合部15を形成することも可能である。
【0058】
清掃シート1が繊維接合部15を備えることで、清掃シート1の柄取付体2が繊維結束体3の繊維12の流れ方向に露出することを抑えることができる。さらに、繊維接合部15が点状に形成されていることで、清掃シート1を使用する際に、各繊維12同士の緩やかな絡み合いをより複雑にすることができ、清掃シート1を全体に嵩高な状態にして、全体にふんわりとした外観を呈したものとすることが容易となる。また、このように、清掃シート1に結束体接合部15が配置されている場合、清掃時における清掃シート1の移動に伴って繊維が一様な方向を向き、清掃シートのふんわりとした外観が損なわれてしまうという虞を、効果的に抑制することができるようになる。
【0059】
本発明の清掃シート1においては、第1の繊維結束体3aと第2の繊維結束体3b相互を所定位置にて接合する点状の結束体接合部15が形成されるのみならず、対面する繊維結束体3の少なくとも一方に点状の繊維接合部14が形成されていてもよい(図10(A)、(B))。清掃シート1に結束体接合部15のみならず繊維接合部14も形成されていると、清掃シート1を使用する際に、各繊維12同士の絡み合いをより一層複雑にすることができ、清掃シート1を全体に嵩高な状態にして、全体的に、より一層ふんわりとした外観を呈した状態とすることが容易となり、さらに、清掃シート1が使用されるにつれ、清掃シート1のふんわりとした外観が損なわれてしまう虞を一層効果的に抑制することができる。なお、図10に示す清掃シート1は、図6(C)に示すようにシート材11を3枚重ねるとともに図4(F)に示すようにシール部13を形成してなる柄取付体2の表裏両面に、繊維接合部14と結束体接合部15を設けた繊維接合体13を接着剤にて接合してなる例を示すものである。
【0060】
本発明の清掃シート1によれば、その清掃シート1に柄7を取り付けることにより、清掃用具10を得ることができる(図3)。
【0061】
清掃用具10に取り付けられる柄7は、把持部8と支持部9とを備えてなる(図2(A)、図9、図10)。清掃シート1と柄7は、清掃部1の柄取付体2の開口部4より空洞部16に向けて、柄7の支持部9を挿入することで着脱自在に一体化される(図3)。柄7の支持部9の形状は、図2、図9に示すような二又形に限られず、矩形状、E字型形状、舌片状など適宜形状に形成されてよい。尚、図2(A)において符号45は、柄7の支持部9が清掃シート1の開口部4から抜け落ちるのを防止するための凸部(滑り止め凸部)を示す。
【0062】
柄7の材料として、プラスチック、金属、木材などを用いることができるが、軽量、安価な点でプラスチックが好ましい。プラスチックを材料として用いる場合、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂が、成形が容易である点で好ましい。
【0063】
清掃用具10が使用される際には、使用者が清掃用具の把持部8を把持して、清掃シート1へ柄7を挿入した方向(柄の挿入方向)を回転軸にして清掃用具1を回転運動させることができる。そして、その際、清掃用具10は、繊維結束体3を構成する繊維12が適度にほぐれて、柄の挿入方向を中心軸として放射状に広がる全方位にわたって繊維12同士が緩やかに絡みあうとともに清掃シート1全体として嵩高で十分に均一にふんわりとした外観を呈する状態となる(図3)。なお、このような外観は、清掃シート1の繊維結束体3に向けて空気を吹き付けることによっても得ることができる。なお、図3は、清掃シート1に柄7を取り付けてなる清掃用具10の使用時の状態の一例を示す斜視図である。
【0064】
次に、図1、2に示す清掃シート1を例として、本発明の清掃シート1の製造方法の実施例の1つを、図11を用いて詳細に説明する。図11は、本発明の清掃シートの1つを製造するための清掃シートの製造装置における実施例の1つを示す概略模式図である。
【0065】
清掃シートの製造装置100は、多数の柄取付体2を適宜間隔で矢印T1方向に搬送するコンベア31と、多数の長尺な繊維(長繊維)を巻きつけた繊維ロール30,30、多数の長繊維をシート状に束ねて長繊維束ね体40としながら各長繊維を矢印T2、T3方向に送出す送出ロール37、38、長繊維束ね体40を所定間隔で熱融着して長繊維結束部を形成させる加熱部32aをロール面に備えた上下一対の熱融着ロール32、長繊維束ね体40の表面所定位置に所定間隔で接着剤(ここではホットメルト接着剤(図11中、符号M)を吹き付ける接着剤塗布装置47、長繊維束ね体40,40と柄取付体2を加熱してホットメルト接着剤Mを介して長繊維束ね体40と柄取付体2とを直接接着した状態となす加熱ロール34、柄取付体2を介在させて接着した長繊維束ね体40,40を所定長さにて切断する切断刃36aをロール面に備えた上下一対の切断ロール36とを備えている。
【0066】
製造装置100において、接着剤塗布装置47は、接着剤を吐出する吐出口52を繊維束ね体40の表面に向けて配備されており、長繊維束ね体40の長手方向に所定間隔をあけて、ホットメルト接着剤を長繊維束ね体40に向けて吐出するように適宜設定されている。
【0067】
この製造装置100を用いて、本発明の清掃シート1は次に示すように製造される。
【0068】
まず、2つの繊維ロール30のそれぞれから多数の長尺な繊維が送出され、送り出された長繊維はそれぞれ束ねられてシート状の長繊維束ね体40,40を形成する。2つの長繊維束ね体40,40は、それぞれに送出ロール37、38を通じて、シート状の状態を保ちつつ矢印T2、T3方向に送出される。さらに、長繊維束ね体40,40は、それぞれ熱融着ロール32を通じて、繊維同士を熱融着される。このとき、長繊維束ね体40,40において熱融着された位置には長繊維結束部が形成される。この長繊維結束部は、所定間隔で所定パターンにて形成される。長繊維結束部の間隔やパターンは、熱融着ロール32の加熱部32aの設定に応じて適宜設定可能である。すなわち、熱融着ロール32において、長繊維束ね体40に形成しようとする長繊維結束部の間隔やパターンに応じて、加熱部32aが適宜設けられる。例えば、長繊維束ね体40に対して、その長繊維束ね体40の長繊維の長手方向を垂直に横切る線状のパターンにて長繊維結束部が形成される場合、加熱部32aが、熱融着ロール32のロール面上に、熱融着ロール32の回転軸に沿った方向に線状に突出させた突出部分を形成してその突出部分を加熱可能にして構成される。この場合、長繊維束ね体40と加熱部32aとが対面するタイミングで、長繊維束ね体40に線状の長繊維結束部が形成される。したがって、そのように構成された加熱部32aが熱融着ロール32のロール面上に多数設けることで、ロール面上に沿った加熱部32aの配置間隔に応じて、長繊維束ね体40に形成される長繊維結束部の間隔を調整することができる。このように、長繊維束ね体40に形成される長繊維結束部の間隔やパターンは、熱融着ロール32の加熱部32aの形状や設置数や位置等を適宜設定することによって、適宜定めることができる。なお、そのほかにも、長繊維束ね体40に形成される長繊維結束部の間隔は、繊維ロール30から長繊維を送出する速度に応じても適宜設定可能である。
【0069】
それぞれの長繊維束ね体40に長繊維結束部が形成されると、さらに、所定位置に所定間隔でホットメルト接着剤が、接着剤塗布装置47の吐出口52より、長繊維束ね体40にむけて吐出され、長繊維束ね体40の表面の所定部分に塗布される。繊維束ね体40においてホットメルト接着剤を塗布される部分は、適宜設定可能である。例えば、長繊維束ね体40の長繊維結束部の形成位置にホットメルト接着剤が塗布されるように、ホットメルト接着剤を塗布するタイミングが設定されていてもよい。この設定は、長繊維束ね体40の長繊維結束部と接着剤塗布装置47の吐出口52とが対面する際に吐出口52からホットメルト接着剤を吐出することで、具体的に実現できる。
【0070】
長繊維束ね体40にホットメルト接着剤が塗布されると、2つの長繊維束ね体40のうちの一方の表面上に、柄取付体2が配置される。柄取付体2は、長繊維束ね体40の形成に並行してあるいは予め製造されており、製造された柄取付体2は、コンベア31にて搬送される。そして、柄取付体2は、コンベヤ31上を適宜間隔で矢印T1方向に搬送され、長繊維束ね体40のホットメルト接着剤の塗布位置に配置される。
【0071】
そして、2つの長繊維束ね体40のうちの一方の表面上に柄取付体2が配置されると、さらに、2つの長繊維束ね体40のうちの他方の長繊維束ね体40が、柄取付体2を配置した長繊維束ね体40に対して対面する位置に送られてくる。このとき、他方の長繊維束ね体40は、そのホットメルト接着剤Mの塗布部分を柄取付体2に対面させて配置され、また、2つの長繊維束ね体40,40は、長繊維の長手方向を揃えて対面配置される。そうして、柄取付体2の表裏両面を挟むように長繊維束ね体40,40が配置される。
【0072】
さらに、長繊維束ね体40,40と柄取付体2は、長繊維束ね体40,40の間に柄取付体2を介在配置させた状態を維持しつつ、一対の加熱ロール34の間を通ずる。長繊維束ね体40,40と柄取付体2が加熱ロール34を通ずることで、長繊維束ね体40,40と柄取付体2との間のホットメルト接着剤Mが加熱され、ホットメルト接着剤Mを介して長繊維束ね体40と柄取付体2とが直接接着した構造体(接合体)が形成される。そして、このとき、2つの長繊維束ね体40のそれぞれに対して柄取付体2が接合されて袋接合部が形成される。
【0073】
長繊維束ね体40に柄取付体2を接合して袋接合部を形成してなる接合体は、切断ロール36を通じることで、長繊維束ね体40の長手方向に隣り合う柄取付体の間の所定位置で、長繊維束ね体40を切断される。このとき、長繊維束ね体40は、長繊維の長手方向を横断する方向に切断される。この切断により、長繊維束ね体40と長繊維結束体が清掃シート1における繊維結束体3と結束体5をなすこととなり、長繊維束ね体40から清掃シート1が形成される。
【0074】
なお、この製造装置100は、図1、図2に示す清掃シートを製造するために用いられるのみならず、図7、図8、図10などに示されるような他の実施例についても適用することができる。
【0075】
図7に示すように、清掃シート1が繊維接合部14を設けたものである場合、清掃シート1の製造は、所定の熱融着ロール32として、結束部5と繊維接合部14の形成パターンに応じたパターンを加熱部32aに形成したもの(熱融着ロールA)を用いることにより、実現可能である。具体的には、熱融着ロール32のロール面上に、熱融着ロール32の回転軸に沿った方向に、線状の突出部分を形成するとともに、その突出部分を挟んで熱融着ロール32の順方向側と逆方向側の所定位置であってロール面上の所定位置に、線状の突出部分の長手方向に平行して並ぶ複数個の点状の突出部分を形成し、これら線状の突出部分と点状の突出部分を加熱可能に構成して加熱部32aとなす。熱融着ロール32としてこのような加熱部32aを備えた熱融着ロールAを用い、この熱融着ロールAに対して長繊維束ね体40が通じられることで、長繊維束ね体40に長繊維結束部が形成され、そのとき、長繊維結束部は、その繊維の長手方向を垂直に横切る線状のパターンと、そのパターンを挟んで長繊維の搬送方向上流側と下流側の所定位置に点状のパターンとでなるパターンにて形成される。そして、このような長繊維結束部を形成した2つの長繊維束ね体40の間に柄取付体2が介在配置されて、長繊維束ね体40と柄取付体2とを接着して接合体が形成され、さらに、その接合体が切断ロール36にて切断される。このとき、この切断により、長繊維結束部のうち線状のパターンを形成する部分と点状のパターンを形成する部分が、それぞれ清掃シート1における結束部と繊維結束部をなす。すなわち、繊維結束部を備える清掃シート1が得られていることとなる。
【0076】
図8(A)(B)に示すように、清掃シート1が結束体接合部15を設けたものである場合、清掃シート1は、製造装置100として、加熱ロール34の配置位置と切断ロール36の配置位置の間の所定位置に、対面する長繊維束ね体40を所定のパターンで熱融着させる加熱部(加熱部B)を備えた熱融着ロール(熱融着ロールB)を更に設けてなるものを用いることで、製造することができる。図8(A)(B)の清掃シート1を製造する例では、具体的には、熱融着ロールBのロール面上に、熱融着ロールBの回転軸に沿った方向に、熱融着ロールBの順方向側と逆方向側の所定位置であってロール面上の所定位置に、熱融着ロールBの回転軸の軸方向に平行して並ぶ複数個の点状の突出部分を2列形成し、これら2列に並ぶ点状の突出部分を加熱可能に構成して加熱部Bとなす。このとき、2列形成される点状の突出部分の各列間のロール面に沿った離間距離は、柄取付体2の短手方向の寸法よりも大きな値となっている。このような加熱部Bを備えた熱融着ロールBに対しては、対面する長繊維束ね体40に柄取付体を接合した接合体が通ぜられる。このとき、接合体においては、長繊維束ね体40の長繊維の上流方向と下流方向の所定位置にあって、長繊維束ね体40と柄取付体2とが対面する領域の外側に、対面する長繊維束ね体40が点状のパターンにて熱融着されて熱融着部を形成する。さらに、その点状の熱融着部を形成した接合体が切断ロール36にて切断される。そのとき、その熱融着された熱融着部は、それぞれ清掃シート1における結束体接合部をなす。すなわち、結束体接合部を備える清掃シート1が得られていることとなる。
【0077】
図10に示すように、清掃シート1が繊維接合部14と結束体接合部15を設けたものである場合、そのような清掃シート1は、上記したような熱融着ロールAと熱融着ロールBとを設けた製造装置100を用いることで、製造可能である。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、タンス等の家具、パソコンや照明器具等の電気製品、建物内部の壁、敷居、かも居等に着いた埃を除去するための清掃シートや清掃用具として家庭などで用いるのに有益である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の清掃シートの一例を示す分解斜視図である。
【図2】(A)本発明の清掃シートを示す斜視図である。(B)図2(A)のI−I線概略断面図である。
【図3】本発明の清掃シートを用いた清掃用具の使用状態を模式的に示す概略斜視図である。
【図4】(A)本発明の清掃シートの柄取付体に形成されるシール部の一例を説明する平面図である。(B)本発明の清掃シートの柄取付体に形成されるシール部の他の例を説明する平面図である。(C)本発明の清掃シートの柄取付体に形成されるシール部の他の例を説明する平面図である。(D)本発明の清掃シートの柄取付体に形成されるシール部の他の例を説明する平面図である。(E)本発明の清掃シートの柄取付体に形成されるシール部の他の例を説明する平面図である。(F)本発明の清掃シートの柄取付体に形成されるシール部の他の例を説明する平面図である。(G)本発明の清掃シートの柄取付体に形成されるシール部の他の例を説明する平面図である。
【図5】(A)本発明の清掃シートの柄取付体の他の例を説明する平面図である。(B)図5(A)のA−A線概略断面図である。
【図6】(A)本発明の清掃シートの柄取付体の他の例を説明する概略断面図である。(B)本発明の清掃シートの柄取付体の他の例を説明する概略断面図である。(C)発明の清掃シートの柄取付体の他の例を説明する概略斜視図である。
【図7】本発明の繊維結束体の他の例を示す平面図である。
【図8】(A)本発明の清掃シートの他の例を示す平面図である。(B)図8(A)のB−B線概略断面図である。
【図9】本発明の清掃シートの柄取付体に柄を取り付けた状態を説明するための平面模式図である。
【図10】(A)本発明の清掃シートの一例を示す斜視図である。(B)図10(A)のII−II線概略断面図である。
【図11】本発明の清掃シートを製造するための製造装置を説明するための模式図である。
【符号の説明】
【0080】
1 清掃シート
2 柄取付体
3、3a、3b 繊維結束体
4 開口部
5 結束部
6 袋接合部
7 柄
8 把持部
9 支持部
10 清掃用具
11 シート材
12 繊維
13 シール部
14 繊維接合部
15 結束体接合部
16 空洞部
17 横シール部
18 非重ね合わせ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄取付体の一方の面と他方の面に配置してなる第1の繊維結束体と第2の繊維結束体とからなり、柄取付体は柄を挿入して取り付けるための開口部を形成してなり、第1の繊維結束体と第2の繊維結束体は、繊維の長手方向を揃えて多数の繊維を相互に結合する結束部を有してなり、第1の繊維結束体および第2の繊維結束体と、柄取付体とが相互に接着剤を介して接合されていることを特徴とする清掃シート。
【請求項2】
柄取付体は、複数のシート材を重ね合わせて長手方向に沿うシール部を形成して空洞部を形成し、長手方向端部に柄挿入用の開口部を形成してなる請求項1記載の清掃シート。
【請求項3】
第1の繊維結束体の結束部と第2の繊維結束体の結束部は、繊維の長手方向の中心位置で該繊維の長手方向を横切る方向に沿って設けられ、柄取付体は繊維の長手方向の中心位置に配置されて接合されている請求項1または2記載の清掃シート。
【請求項4】
柄取付体の長手方向側縁外方位置における第1の繊維結束体と第2の繊維結束体相互を、柄取付体の長手方向に向かって間欠的に設けた点状のシール部によって接合してなる請求項1から3のいずれかに記載の清掃シート。
【請求項5】
柄取付体のシール部には、非連続な線状に形成されているものが含まれる、請求項1から4のいずれかに記載の清掃シート。
【請求項6】
柄取付体は、長さの異なる2枚のシート材を重ね合わせてシール部を設け、柄挿入用の開口部に非重ね合せ部を設けてなる請求項1から5のいずれかに記載の清掃シート。
【請求項7】
柄取付体は、内層シート材と、該内層シート材よりも長さの短い2枚の外層シート材からなり、内層シート材を挟んで2枚の外層シート材を配置してシール部を設け、非重ね合わせ部を備えた柄挿入用の開口部を、柄取付体の表裏両面側に形成してなる請求項1から6のいずれかに記載の清掃シート。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の清掃シートの柄取付体の柄挿入用の開口部に柄を挿入してなる清掃用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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