説明

清掃用シート及び清掃具

【課題】 被清掃面を擦るだけで被清掃面に付着している大量のダスト類を極めて簡単に、且つ、有効に拭き取って清掃できると共に、上記被清掃面に付着している大量のダスト類を、効率良く而も衛生的に拭き取って清掃できるように工夫した清掃用シートと、このシートを用いた清掃具を提供する。
【解決手段】 基部シート1の面に、山部2Aの列と谷部2Bの列が交互に繰り返し形成された拭き取りシート2を接合するか、又は、断面略L字状に形成した多数の拭き取り片3T…を並べて接合することにより、清掃用シートAT又はASを構成する。この清掃用シートAT又はASを、清掃具本体11の底面部に装着して使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブル面や床面、或いは、パンチカーペットの面等に付着しているゴミや埃といったダスト類を擦ることによって清掃することができる清掃用シートと、この清掃用シートを用いた清掃具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ダスト類を擦ることによって清掃する清掃用シートに関しては、例えば特許文献1に記載された「使い捨てダストクロス」のように、捲縮長繊維を相互に結合して成るものが存在し、また、上記ダスト類をクロスを用いて擦って清掃する清掃具に関しては、例えば特許文献2に記載された「カーペット掃除器」に見られるように、プリズム状中空体(三角柱)の三箇所の面にクロスブラシを貼着したものが存在する。
【特許文献1】特開平2−191422号公報
【特許文献2】実開平5−91547号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記特許文献1に記載の「使い捨てダストクロス」は、通常使用されている清掃用シートであって、清掃面の広さが限られていて、直ぐにゴミや埃といったダスト類が面一杯に付着してしまって、長い時間使用できない問題があった。
【0004】
また、上記特許文献2に記載の「カーペット掃除器」は、清掃面を三箇所の面(プリズム状の三角柱)に構成した掃除器であるため、一面の使用後に次の面に回転操作した時に、使用済面に付着したダストが直接露出して汚らしく、また、次の面に回転して清掃に使用するための操作が面倒で、簡単に利用できない問題があった。
【0005】
従って本発明の技術的課題は、被清掃面を擦るだけで被清掃面に付着している大量のダスト類を極めて簡単に、且つ、有効に拭き取って清掃できると共に、上記被清掃面に付着している大量のダスト類を、効率良く而も衛生的に拭き取って清掃できるように工夫した清掃用シートと、このシートを用いた清掃具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 上記の技術的課題を解決するために、本発明の請求項1に係る清掃用シートは、基部シートの面に拭き取りシートを重ねて接合した二重シート構造に構成され、この拭き取りシートの拭き取り面にて被清掃面を擦ることによって清掃するように構成した清掃用シートであって、上記拭き取りシートの拭き取り面が、山部の列と谷部の列が互いに平行に、且つ、交互に繰り返されて構成されていて、上記各谷部の底面が夫々上記基部シートの面に接合して構成されていることを特徴としている。
【0007】
(2) また、本発明の請求項2に係る清掃用シートは、基部シートの面に拭き取りシートを重ねて接合した二重シート構造に構成され、この拭き取りシートの拭き取り面にて被清掃面を擦ることによって清掃するように構成した清掃用シートであって、前記基部シートの面に、山部と接合部とから成る断面略L字型に形成した多数の拭き取り片を並べて接合することにより、山部の列と谷部の列が交互に繰り返す上記拭き取りシートが一体に構成されていることを特徴としている。
【0008】
(3) 更に、本発明の請求項3に係る清掃用シートは、前記拭き取りシートの各山部の高さが、隣接する山部とのピッチ間隔と同等、若しくは、それ以下に構成されていることを特徴としている。
【0009】
(4) 次に、本発明の請求項4に係る清掃具は、テーブル面や床面、或いは、パンチカーペットの面といった各種被清掃面に付着しているダスト類を、清掃具本体の底面部に装着した清掃用シートで擦ることによって清掃することができる清掃具であって、上記清掃用シートが、基部シートの面に拭き取りシートを重ねて接合した二重シート構造に構成され、この拭き取りシートの拭き取り面が、山部の列と谷部の列が互いに平行に、且つ、交互に繰り返されて構成されると共に、上記各谷部の底面が上記基部シートの面に接合して構成されていて、上記二重シート構造の清掃用シートが、上記拭き取りシートの拭き取り面を下方に向けた状態で前記清掃具本体の底面部に装着されていることを特徴としている。
【0010】
(5) また、本発明の請求項5に係る清掃具は、テーブル面や床面、或いは、パンチカーペットの面といった各種被清掃面に付着しているダスト類を、清掃具本体の底面部に装着した清掃用シートで擦ることによって清掃することができる清掃具であって、上記清掃用シートが、基部シートの面に、断面略L字型に形成した多数の拭き取り片を並べて接合することにより、山部の列と谷部の列が互いに平行に、且つ、交互に繰り返されて構成されると共に、上記各谷部の底面が上記基部シートの面に接合して構成されていることを特徴としている。
【0011】
(6) また、本発明の請求項6に係る清掃具は、前記清掃具本体の底面部に、所定のトルクを加えると回転するローラを設け、このローラに前記二重シート構造の清掃用シートを掛け渡して、上記ローラの回転操作に従って前記清掃用シートを順送り可能に構成したことを特徴としている。
【0012】
(7) また、本発明の請求項7に係る清掃具は、前記清掃具本体の底部で、且つ、当該清掃具本体の進行方向の後部に、左右一対の車輪を取り付けて、この車輪の回転をワンウエイクラッチと所定の減速比を有する減速装置を介して前記ローラに伝達することにより、上記車輪の回転に従って当該ローラに掛渡した前記清掃用シートが順次一方に送り移動されることを特徴としている。
【0013】
(8) また、本発明の請求項8に係る清掃具は、前記清掃具本体に、モータを動力源とする吸引部と、この吸引部に接続した吸引ホースと、この吸引ホースが吸引した前記清掃用シートに付着していたダストを収集するダストバッグとから成る集塵装置を設けたことを特徴としている。
【0014】
上記(1)で述べた請求項1に係る清掃用シートによれば、テーブル面や床面、或いは、パンチカーペットの面といった各種被清掃面を、拭き取りシートの拭き取り面で擦ると、被清掃面上に散乱しているダストに対して山部の面が滑るように擦ることになるため、山部の列が倒れて山部の一側面にダストが付着する。次いで逆方向に擦ると、山部の他の側面にダストが付着するので、清掃面を広く使うことが出来、更には付着したダストの除去回数が減って作業の能率化が計れる。
【0015】
上記(2)で述べた請求項2に係る清掃用シートによれば、一枚の基部シート上に、山の形状を成す山部の列が多数並設されるので、清掃時には各山部の左右両側面を有効に使用して、多くのダストを効果的に拭き取ることができる。
【0016】
上記(3)で述べた請求項3に係る清掃用シートによれば、清掃用シートにおける拭き取りシートの各山部を倒して清掃した場合に、倒れた山部の側面が隣接する側部の側面と重ならないので、拭き取りシートに設けた各山部の面を有効に使用して、多くのダストを拭き取ることができる。
【0017】
上記(4)と(5)で述べた請求項4及び5に係る清掃具によれば、底面部に装着した清掃用シートの拭き取り面を被清掃面に押接して、拭き取り面で被清掃面を擦るようにして清掃具本体を一方向又は往復方向に移動させることにより、前述の如く清掃用シートの底面に多数並設された上記山部の側面で被清掃面のダストを拭き取ることを可能にする。
【0018】
上記(6)で述べた請求項6に係る清掃具によれば、前記拭き取りシートの拭き取り面にダストがある程度付着したら、ローラを回転操作して清掃用シートを送り作動することにより、拭き取りシートの上記拭き取り面を順送して、ダストが付着していない新たな拭き取り面を用いて、被清掃面をきれいに清掃することができる。
【0019】
上記(7)で述べた請求項7に係る清掃具によれば、車輪を用いて清掃具本体を移動(走行)させると、ワンウエイクラッチ及び減速装置を介してローラが一方向に減速回転し、このローラの回転に従って清掃用シートも一方向に減速回転するため、清掃用シートの新しい面、即ち、拭き取りシートの新しい拭き取り面にて被清掃面を擦って、被清掃面のダストや汚れをきれいに清掃することを可能にする。
【0020】
上記(8)で述べた請求項8に係る清掃具によれば、清掃用シートの拭き取りシートに付着したダストを、吸引部が吸引ホースを介してダストボックスに収集できるため、拭き取りシートの拭き取り面に付着したダストの堆積を防止して、常に安定したダスト拭き取り効果を発揮できると共に、ダストを手で拭き取り面から取り除く必要がないため、清掃作業を衛生的に進めることを可能にする。
【発明の効果】
【0021】
以上述べた次第で、本発明に係る清掃用シート及び清掃具によれば、テーブル面や床面、或いは、パンチカーペット等の被清掃面に付着或いは堆積しているダストを、清掃シートの拭き取り面で擦ることによって、ダストを周囲に飛散させたり、作業者の手や衣服等を汚すことなくきれいに、而も、衛生的に収集できるものであって、構造が比較的簡単で手軽に使用できる点と相俟って、特に、被清掃面を簡易的に清掃する場合に用いて、頗る好適なものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、上述した本発明に係る清掃用シート及び清掃具の実施例を図面と共に説明すると、図1において符号ATで全体的に示したのは、前記請求項1に記載した本発明に係る清掃用シートの一例を示した斜視図、図2は前記請求項2に記載した本発明に係る清掃用シートASの実施例の一部を拡大して示した側面図であって、図1に於いて、1は基部シート、2は基部シート1の面に接着した第2のシートとしての拭き取りシートを示す。
【0023】
拭き取りシート2は、1枚のシートを繰り返し屈曲することによって、図示の如く山の列2Aと谷の列2Bが平行に、且つ、交互に多数並設された略波板形状に形成されていて、この拭き取りシート2の各谷の列2B…の底面を、上記基部シート1の上面に接合(接着)することによって、清掃用シートATが構成される。
【0024】
上記基部シート1及び、第2のシートとしての拭き取りシート2の素材は、例えば帯電性を擁して静電気による付着性を備えたものや、繊維がねじれたものや、繊維間にダストが付着しやすいように多数の孔のあいたもの等が使用されるが、不織布や紙の繊維で布状に構成されたものであっても良い。
【0025】
また、この清掃用シートATを専用の(逆)Tの字型清掃具に取り付けて使用しても良いし、後述の清掃具に装着して、プラスチック、木、石製の床面を清掃する場合に使用しても最適で、毛の短いパンチカーペットの清掃にも使用できる。
【0026】
次に、他の清掃用シートASを示した図2において、3T…は基部シート1の面に何列にも亘って多数並べて接合(接着)した断面略L字形状の拭き取り片であって、これ等多数の拭き取り片3T…によって山の列と谷の列が平行に、且つ、交互に多数並設された第2のシートとしての拭き取りシート3が構成される。各拭き取り片3T…は、図示の如く上方に突出する山部3Aと、底板となる底部3Bとによって構成されていて、各底部3Bの底面を基部シート1に接合(接着)することによって、清掃用シートASが構成される。
【0027】
上記拭き取りシート3を構成する各拭き取り片3Tの山部3Aの高さ(H)は、山部3A,3A間のピッチ(L)と同等、若しくは、それ以下、即ち、H≦Lに形成されている。そして、各山部3Aの高さ(H)は約10mm前後が好適な値であり、その厚さ(T)は2mm前後が好適であって、素材としては、例えばナイロンやポリエステルといった、腰が強くて倒れても復元力のあるものが好適である。尚、上記の構成は実施の一例であるが、これ等の構成は前述した図1に示す拭き取りシート2にも適用することができる。
【0028】
以上の如く構成した清掃用シートATとASは、プラスチック、ガラス、木や石で出来た物品や壁のゴミや埃といったダストを、そのままワイピングクロスとして、手で左右に擦る様にして拭き取ることができる。ゴミや埃等のダストは山の列2Aの両側面、又は、山部3Aの列の両側面に付着するので、1枚の清掃用シートAT、ASを有効に使用できるものである。
【0029】
図3は、上述した本発明に係る清掃用シートAT又はASを使用する清掃具10の実施例を示した外観図であって、図中、11は清掃具本体、11Hは開くと開放した位置に固定できる(図4参照)ように構成した本体上部の上カバー、12と13は本体11の前部と後部に回転自在に取り付けた前ローラと後ローラであって、上記清掃用シートAT又はASは、これを各山の列2A…又は各山部3Aを外側に向けた状態にして前後のローラ12,13間に掛渡して使用される。
【0030】
尚、各清掃用シートAT又はASを前後のローラ12,13の間に掛渡すに当たっては、清掃用シートAT,ASの各両端部を夫々図1に示したような面ファスナーFaとFbを用いて無端状に接合して掛渡せばよい。
【0031】
更に図1において、清掃用シートATの表面側の一側縁に設けられた面ファスナーFaは、フック側のファスナーであって、当該シートATの裏面側の他側縁には、このフック側の面ファスナーFaに接合自在なループ側の面ファスナーFbが設けられている。また、図示はしていないが前記清掃用シートASの表裏両側縁にも、上記と同じフック側とループ側の各面ファスナーが設けられていて、清掃用シートASを無端状に接合できる仕組みに成っている。前記のローラ12,13に対する上記清掃用シートAT又はASの装着と交換は、図4の如く前記上カバー11Hを開き、更に、上記両ファスナーFa、Fbを接離することによって行われる。
【0032】
更に前述した図3において、11Tは清掃具本体11の後部カバー、14は後部カバー11Tの両端内部に配置された移動用の車輪(図面上一方は省略されている)、15は自在継ぎ手16を介して上記後部カバー11Tの上面中央部に取り付けたハンドルで、このハンドル15は角度と長さが調節自在に構成されている。また、20は後部カバー11Tの上面部にホース止め具20Xを用いて取り付けられた吸引ホース、20Sは後述する吸引ファン用モータのON/OFFスイッチ、11K,11Kは前記上カバー11Hのヒンジ部である。
【0033】
図5、図6、図7は、上述した清掃具本体11の内部構造を示したもので、具体的には、前記ローラ12,13の間に掛け渡した清掃用シートAT又はASを、必要に応じて新しいシート面に順送りするためのシート送り機構を示したものであって、図5はシート送り機構全体の外観を示した斜視図、図6はその要部の平面図、図7は図6のA−A線に沿った断面図である。
【0034】
上記の各図において、11L,11Rは清掃具本体11内に左右平行に設けたフレームで、これ等両フレーム11L,11Rの間の前部と後部に、前述した前後のローラ12,13が回転自在に取り付けられている。12Aと13Aは当該ローラ12,13のローラ軸で、前部ローラ12のローラ軸12Aには、前部ローラ12を手動で回転することができる摘み17が取り付けられている。更に図中、12Xと13Xは上記各ローラ12,13の一端部周面方向に同一ピッチで凹凸を交互に繰り返し形成して成る係止部で、19A,19Bは左右のフレーム11L,11Rの間に設けた補強用の梁材を示す。
【0035】
上記ローラ12,13に設けた係止部12X,13Xは、両ローラ12,13の間に掛け渡した清掃用シートAT又はASの内側面に係止して滑り止め効果を発揮すると共に、上記一方の梁材19Aに板バネ製の取付部材18Sを介して取り付けたストッパーローラ18を、上記前部ローラ12の一端部周面に形成した前記係止部12Xの凹部に弾性的に係合することにより、前部ローラ12の自由回転を制止して、清掃用シートAT又はASの自由な送りを制止する。
【0036】
しかし、作業員等が摘み17を回転操作して前部ローラ12を強制的に回転した場合には、前部ローラ12はストッパーローラ18による制止を超える力で自由回転して、前記各山の列2A…、又は、山部3A…にダストが付着していない清掃用シートAT又はASのフレッシュな面を、前記清掃具本体11の底面に位置させることができる。
【0037】
尚、図面では前部ローラ12の係止部12Xだけにストッパーローラ18を係合させているが、後部ローラ13の係止部13Xにも同一構成のストッパーローラを係合させて、前後のローラ12,13の回転を制御するようにしてもよく、また、反対にストッパーローラ18を後部ローラ13の係止部13Xだけに係合させるようにしてもよく、その選択は任意とする。
【0038】
また、上記実施例では清掃用シートAT又はASの送り操作を、摘み17を回転して手動操作で行うことを説明したが、これを図8に示すように前記車輪14の回転を駆動源にして、この回転力を歯車列14Zを介していずれかのローラ12又は13に減速して伝達することによって、清掃具10の移動(走行)に従って、清掃用シートAT又はASを減速して自動送りすることも考えられる。
【0039】
尚、図8において11Zは清掃具10の後部フレーム、14Rは両端部に車輪14,14を取り付けた車軸、14Kは車輪14が前進回転している時だけ、その回転を前記歯車列14Zに伝達して、清掃用シートAT又はASを送り動作せしめるワンウエイクラッチである。
【0040】
図9は、前記清掃具本体11の後部に設けた集塵装置21の一実施例を示した斜視図であって、清掃具本体11の前部には上述した清掃用シートAT又はASと、これを回転するためのブロックが搭載され、清掃具本体11の後部には、上記集塵装置21を構成するブロックが搭載されている。
【0041】
即ち、集塵装置21は、ダストバック22と吸引ファン23とそのモータ24とモータ24のバッテリー25とから成る吸引部26と、ダストバック22の吸塵口22Aに取付口20Tを回動自在に接続した前記吸引ホース20とによって構成されている。
【0042】
吸引ホース20の全体は屈曲自在及び伸縮自在なフレキシブル状に構成されていて、清掃用シートAT又はASにゴミ(ダスト)がある程度溜まったら、本体後方に止め具20Xによって固定されている吸引ホース20を外し、先端吸引口20Zをゴミが付着している清掃用シートAT又はASの部分に当てて吸引用スイッチ20SをONする。すると内部のモータ24及びファン23が回転し、吸引口20Xからゴミや埃を吸い取りダストバック22に収集する。ダストバック22は交換式でもダストのみを除去して再利用する方式のものであっても良い。吸引作業は、ダストが付着したらすぐに行っても良く、清掃用シートAT又はASの送りをして拭き取りシート2又は3にダストを付着させたまま清掃作業を継続し、後でまとめて吸引しても良い。
【0043】
この図では、駆動源としてバッテリー25を内蔵したDCモータ24を使用しているが、代わりにACモータを使用し、電源コードを取り付け、ACコンセントのある場所でゴミの吸引除去作業を行っても良く、その選択は任意とする。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る清掃用シートの一実施例を示した斜視図。
【図2】本発明に係る清掃用シートの他の実施例を示した要部の拡大側面図。
【図3】本発明に係る清掃具の実施例を示した斜視図。
【図4】本発明の実施例に係る清掃具を上カバーを開いて示した斜視図。
【図5】本発明の実施例に係る清掃具の内部構造を説明した斜視図。
【図6】図5に示した内部構造の要部を示した平面図。
【図7】図6のA−A線に沿った断面図。
【図8】本発明の実施例に係る清掃具の内部構造を説明した斜視図。
【図9】本発明に係る清掃具に搭載する集塵装置の一例を説明した斜視図。
【符号の説明】
【0045】
AT,AS 清掃用シート
1 基部シート
2,3 拭き取りシート
2A 山の列
2B 谷の列
Fa,Fb ファスナー
3T 拭き取り片
3A 山部
3B 底部
10 清掃具
11 清掃具本体
12 前部ローラ
13 後部ローラ
12X,13X 係止部
14 車輪
14Z 歯車列(減速装置)
14K ワンウエイクラッチ
18 ストッパローラ
18S 板バネ製の取付部材
20 吸引ホース
21 集塵装置
22 ダストバック
23 吸引ファン
24 モータ
25 バッテリー
26 吸引部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部シートの面に拭き取りシートを重ねて接合した二重シート構造に構成され、この拭き取りシートの拭き取り面にて被清掃面を擦ることによって清掃するように構成した清掃用シートであって、
上記拭き取りシートの拭き取り面が、山部の列と谷部の列が互いに平行に、且つ、交互に繰り返されて構成されていて、上記各谷部の底面が夫々上記基部シートの面に接合して構成されていることを特徴とする清掃用シート。
【請求項2】
基部シートの面に拭き取りシートを重ねて接合した二重シート構造に構成され、この拭き取りシートの拭き取り面にて被清掃面を擦ることによって清掃するように構成した清掃用シートであって、
前記基部シートの面に、山部と接合部とから成る断面略L字型に形成した多数の拭き取り片を並べて接合することにより、山部の列と谷部の列が交互に繰り返す上記拭き取りシートが一体に構成されていることを特徴とする清掃用シート。
【請求項3】
前記拭き取りシートの各山部の高さが、隣接する山部とのピッチ間隔と同等、若しくは、それ以下に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の清掃用シート。
【請求項4】
テーブル面や床面、或いは、パンチカーペットの面といった各種被清掃面に付着しているダスト類を、清掃具本体の底面部に装着した清掃用シートで擦ることによって清掃することができる清掃具であって、
上記清掃用シートが、基部シートの面に拭き取りシートを重ねて接合した二重シート構造に構成され、この拭き取りシートの拭き取り面が、山部の列と谷部の列が互いに平行に、且つ、交互に繰り返されて構成されると共に、上記各谷部の底面が上記基部シートの面に接合して構成されていて、
上記二重シート構造の清掃用シートが、上記拭き取りシートの拭き取り面を下方に向けた状態で前記清掃具本体の底面部に装着されていることを特徴とする清掃具。
【請求項5】
テーブル面や床面、或いは、パンチカーペットの面といった各種被清掃面に付着しているダスト類を、清掃具本体の底面部に装着した清掃用シートで擦ることによって清掃することができる清掃具であって、
上記清掃用シートが、基部シートの面に、断面略L字型に形成した多数の拭き取り片を並べて接合することにより、山部の列と谷部の列が互いに平行に、且つ、交互に繰り返されて構成されると共に、上記各谷部の底面が上記基部シートの面に接合して構成されていることを特徴とする清掃具。
【請求項6】
前記清掃具本体の底面部に、所定のトルクを加えると回転するローラを設け、このローラに前記二重シート構造の清掃用シートを掛け渡して、上記ローラの回転操作に従って前記清掃用シートを順送り可能に構成したことを特徴とする請求項4又は5に記載の清掃具。
【請求項7】
前記清掃具本体の底部で、且つ、当該清掃具本体の進行方向の後部に、左右一対の車輪を取り付けて、この車輪の回転をワンウエイクラッチと所定の減速比を有する減速装置を介して前記ローラに伝達することにより、上記車輪の回転に従って当該ローラに掛渡した前記清掃用シートが順次一方に送り移動されることを特徴とする請求項4又は5に記載の清掃具。
【請求項8】
前記清掃具本体に、モータを動力源とする吸引部と、この吸引部に接続した吸引ホースと、この吸引ホースが吸引した前記清掃用シートに付着していたダストを収集するダストバッグとから成る集塵装置を設けたことを特徴とする請求項4、5、6又は7に記載の清掃具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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