清掃用ブラシカバー
【課題】死角の隙間に入り込ませて清掃でき、ブラシ体を正確にカバー内部空間内に挿入できると共に、円滑にカバーを外せる清掃用ブラシカバーを提供すること。
【解決手段】少なくとも２つの本体層と、少なくとも２つの清掃層と、少なくとも１つの結合線を含み、前記本体層は相互に重ね合わせられ内部空間を有する本体を成し、前記本体は一端に開口部が設けられ、清掃ブラシのブラシ部を前記開口部から前記内部空間内に挿入することができ、前記清掃層は前記本体両側にそれぞれ設置され、汚れ落としに用いられると共に、前記結合線は前記清掃層表面に設けられ、前記本体層及び清掃層を一体として結合し、そのうち、前記結合線と前記清掃層及び前記清掃層の辺縁部との間には一定距離を隔てて自由端が形成される。
【解決手段】少なくとも２つの本体層と、少なくとも２つの清掃層と、少なくとも１つの結合線を含み、前記本体層は相互に重ね合わせられ内部空間を有する本体を成し、前記本体は一端に開口部が設けられ、清掃ブラシのブラシ部を前記開口部から前記内部空間内に挿入することができ、前記清掃層は前記本体両側にそれぞれ設置され、汚れ落としに用いられると共に、前記結合線は前記清掃層表面に設けられ、前記本体層及び清掃層を一体として結合し、そのうち、前記結合線と前記清掃層及び前記清掃層の辺縁部との間には一定距離を隔てて自由端が形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は清掃用ブラシカバーに関し、特に狭い隙間を清掃することができる清掃用ブラシカバーに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の一般的なバストイレ清掃用ブラシは、単一のブラシ部を備えているだけである。そのため、特に便器用のトイレブラシがそうであるように単一の清掃機能しか提供することができない。
そのため、一般的にトイレ内にはブラシ部が異なる２本のトイレブラシが備え付けられている。これは前端部にスポンジブラシを備えた１本と、前端部に剛毛のブラシを備えた他の１本であり、異なるブラシ部で異なる程度の清掃効果を得ようとしている。
【０００３】
しかしながら、このような方法ではトイレ空間内の用具が多すぎて、乱雑になるだけでなく、前述のスポンジブラシを長期間使用する場合には、次のような欠点がある。
（１）スポンジブラシ部で実際にこすり洗いをするときに、スポンジブラシ表面（表層）と洗浄対象物表面の摩擦だけで清掃効果を得るものである。またスポンジブラシとトイレブラシ柄部の前端部間は緊密に結合されており、スポンジブラシには高密度の実心スポンジが用いられるため、コストが高くなってしまう。
（２）剛毛ブラシと比較すると、スポンジブラシは耐摩擦性が劣り、スポンジブラシが破損すると容易に柄部から分離して脱落してしまい、使用者が経常的にブラシ部を交換する必要があり、実用性に欠ける。
（３）スポンジブラシは長期間湿った環境に置かれると、湿気でカビが生え易いほか、細菌が繁殖し易く、且つ、スポンジブラシを交換するとき、手で汚れたスポンジブラシを取り外さなければならず、スポンジブラシの交換作業に手が汚れ易く、人の衛生に悪影響を及ぼす。
【０００４】
このため、本発明の発明者は先に図１ａ，１ｂに示すような両用ブラシ構造を提案した。
この両用ブラシは柄部１を含み、この柄部１の前端部にブラシ体２が設けられ、柄部１の中段部にスライドカバー管３が設置され、且つこのカバー管３のブラシ体２に対応する端部にはラッパ形の開口部が設けられている。開口部を通してこのカバー管３の中にブラシ体２を収納することができる。
さらに図１ｂに示すようにブラシ体２にはカバー体４が被せられる。このカバー体４は前述のスポンジブラシを代替するもので、不織布で構成されていている。
この両用ブラシは一方ではブラシ体２としての機能を持たせると共に、ブラシ体２に不織布カバー体４を被せることで従来のスポンジブラシと同等の清掃効果を得ようとするものである。
また、不織布カバー体４を取り外すときは、図２ａに示すようにスライドカバー管３を柄部１の中段部から前端へ押し動かすだけの操作で、不織布カバー体４をブラシ体２から押し外すことができる。
また、不織布カバー体４をブラシ体２に被せるときは、カバー体４をスライドカバー管３上に被せた後、スライドカバー管３を柄部１の前端部から中段部に向かって引くと、不織布カバー体４をブラシ体２上に被せることができる（図示せず）。
【０００５】
しかしながら、前述した不織布カバー体４はスポンジブラシを効果的に代替することができるものの、実際の使用時においては、以下の原因によりまだ相当大きな改良の余地がある。
従来の不織布カバー体４は形状と材質が同じ不織布を重ねて合わせた多層構造から成り、且つその辺縁部を熱融着して結合線を設けて各層の不織布を一体に融合して、ブラシ体２上に被せることができるカバー体とするものであるが、使用時にはこのカバー体４が比較的厚いために、平面区域の清掃のみが可能で、便器の死角である細い隙間を清掃することができず、操作時に実際に清掃できる区域と角度が小さくなってしまう。
【０００６】
この他に、不織布カバー体４を前述の両用ブラシに被せるとき、不織布カバー体４の材質が軟らか過ぎるためにスライドカバー管３を柄部１の中段部から前端部へ向かって押すと不織布の材質が力を受けて変形して、図２ｂに示すように、スライドカバー管３内部に入り込んでしまう。
そのため、不織布カバー体４をブラシ体２上から円滑に取り外せなくなってしまうことがある。
【０００７】
本発明は以上の点に鑑みて成されたもので、如何なる手段でもって不織布カバー体による死角の隙間を清掃する能力を増進するか、及び如何なる手段でもってスライドカバー管で円滑にカバー体を取り外すかという点について研究を重ねた結果、本発明の完成に至ったものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明の目的は、結合線の設置位置とカバー体辺縁部の間に一定の間隔を保持し、各層不織布の辺縁部を自由な端部とし、便器等の死角の隙間に深く入り込ませて清掃を行うことができる、清掃用ブラシカバーを提供することにある。
【０００９】
本発明の別の目的は、カバー体表面の清掃層の長さをやや短く設け、本体層と区別をし、ブラシ体が正確にカバー本体の内部空間内に挿入される、こすり洗い清掃効果を備えた清掃用ブラシカバーを提供することにある。
【００１０】
本発明のさらに別の目的は、カバー体の内部空間とカバー体開口部の中央位置の間に偏心距離を保持し、スライドカバー管がカバー体に対し円滑に力を加えてカバー体を取り外すことができる、清掃用ブラシカバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
上述の目的を達成するため、本発明の清掃用ブラシカバーは次を含んで成る。少なくとも２つの本体層が設けられ、相互に重ね合わされ内部空間を備えた本体を成し、且つ、この本体下端部に開口部が設けられ、清掃ブラシがこの開口部から内部空間内に挿入される。
少なくとも２つの清掃層が設けられ、前述の本体の両側にそれぞれ設置され、汚れの清掃に用いられる。及び、少なくとも１つの結合線が前記清掃層表面に設けられ、本体層及び清掃層を一体として結合し、そのうち、前記結合線は各層の辺縁部との間に一定の適切な間隔を保持し、これにより各層辺縁部に自由端が形成され、死角の隙間に深く入り込ませ、徹底した清掃を行うことができる。
【００１２】
前述の清掃用ブラシカバーにおいて、前記本体層はブラシ部を挿入するための内部空間を形成するためのものであり、前記清掃層は汚れをこすり落とすためのものである。
【００１３】
前述の清掃用ブラシカバーにおいて、前記清掃層には消臭または殺菌配合のクリーナー液を浸漬または吹き付けることができる。且つ、前記清掃用ブラシカバーはさらに染色を加え、前記染色の色落ち状況に基づき、前記清掃用ブラシカバーの交換タイミングを判断することができる。
【００１４】
前述の清掃用ブラシカバーにおいて、各カバー体前端部の幅はその中段部の幅より狭いものとし、より小さい区域や狭い死角を清掃したいとき、幅が狭いカバー体前端部を使い小さい区域を清掃することができる。また、より大きい区域を清掃したいときは、幅が広いカバー体中段部を使い、大きい区域の清掃を行うことができる。
【００１５】
前述の清掃用ブラシカバーにおいて、前記清掃層の形状は前記本体層と相互に対応するものとし、且つ、前記清掃層の長さは前記本体層より短くして区別できるようにし、ブラシ部を正確にカバー体本体の内部空間内に挿入できるようにする。
【００１６】
すなわち、本願の第１発明は、清掃ブラシのブラシ部の部位に被せるために用いられる清掃用ブラシカバーであって、少なくとも２つの本体層と、少なくとも２つの清掃層と、少なくとも１つの結合線を含み、前記本体層は相互に重ね合わせられて内部空間を有する本体を成し、前記本体はその一端に、前記清掃ブラシのブラシ部を前記内部空間内に挿入可能な開口部が設けられ、汚れ落としのために用いられる前記清掃層は前記本体の両側にそれぞれ設置され、前記結合線は前記本体層及び清掃層を一体として結合するために前記清掃層の表面に設けられ、前記結合線と前記清掃層及び前記清掃層の辺縁部との間には一定距離が保持され、これにより各層辺縁部に自由端が形成され、該各層辺縁部の自由端により死角の隙間に深く差し入れて清掃を行うことができるように構成したことを特徴とする、清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第２発明は、前記本体層と清掃層が不織布で構成され、且つ、前記清掃層に用いるフィラメント糸のデニール係数が２．０デニールから５０デニールの間であることを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第３発明は、前記清掃層に消臭または殺菌配合のクリーナー液を浸漬または噴き付けにより付着させたことを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第４発明は、前記本体端部の幅がその中段部の幅より狭いことを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第５発明は、前記清掃層の形状が前記本体層と相互に対応する形状であることを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第６発明は、前記清掃層の長さが前記本体層より短いことを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第７発明は、前記内部空間の中央位置と前記開口部の中央位置の間に偏心距離があることを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第８発明は、前記結合線が熱融着方式により前記本体層及び前記清掃層を一体として融合して形成したことを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第９発明は、染色の色落ち状況に基づき前記清掃用ブラシカバーの交換タイミングを判断することができるように、前記清掃用ブラシカバーに染色を加えたことを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第１０発明は、前記一定距離が少なくとも０．５センチであることを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
【発明の効果】
【００１７】
上述のような構成により、本発明の清掃用ブラシカバーは従来技術のスポンジブラシを代替できるだけでなく、狭い隙間にも深く入り込ませて清掃を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１８】
以下図面を参照しながら本発明の最良の実施例について詳細に説明する。
【００１９】
本発明の清掃用ブラシカバーは便器清掃用のブラシ部に被せるものを一実施例として説明するが、これは本発明の用途及び使用場面を制限するものではない。
同様に、本発明で述べるブラシ部もその構造及び組成が本例の説明に制限されず、柄部及び柄部の一端に固定されたブラシ部を備えていればよいものとする。
【００２０】
また、本発明は主に先行技術である両用ブラシを実施例に用いて説明するが、この両用ブラシは少なくとも柄部５０、この柄部５０前端部に設置されたブラシ部５１及び柄部５０上に被せて滑動可能に設置されたスライドカバー管５２から構成されることをここで先に述べておく。
【００２１】
図３から図５に基いて本発明の清掃用ブラシカバーについて説明する。
図３は本発明の清掃用ブラシカバーの立体分解図であり、図４は本発明の清掃用ブラシカバーの上面図であり、図５は図４のＡ−Ａ線での断面図である。
【００２２】
これらの図面に示すように、本発明の清掃用ブラシカバーは清掃ブラシのブラシ部５１に被せられるものである。
前記清掃用ブラシカバーは、少なくとも２つの本体層１０、１０と、少なくとも２つの清掃層２０、２０と、１つの結合線３０とを含む。
【００２３】
そのうち、前記本体層１０、１０は相互に重ね合わされて本体１００を成し、且つ、各清掃層２０は本体１００の外側に設置される。
そのうち、２つの本体層１０、１０を重ね合わせて成る本体１００は内部に内部空間１０１を備える。
前記本体１００の下端部には開口部１０２が形成される。この開口部１０２は清掃ブラシのブラシ部５１を内部空間１０１内へ挿入するために用いられる。
【００２４】
本体１００の外側に夫々設置される清掃層２０、２０は、主に洗浄対象物の表面を摩擦により汚れを落とすものである。
このため本発明で述べる清掃層２０はあらかじめ消臭または殺菌配合のクリーナー液を浸漬または噴き付けて付着させておくとよい。これにより洗浄効果を増進することもできる。
また、前記清掃用ブラシカバーはさらに染色を加えてもよい。この染色の色落ち状況に基づいて、前記清掃用ブラシカバーの交換タイミングの判断に役立てることができる。
【００２５】
前記清掃層２０、２０が呈する形状は本体１００の形状と同じとする。
各清掃層２０の長さは本体層１０より短く設けて本体層１０と区別できるようにする。
ブラシ部５１を正確に本体１００の開口部１０２内へ挿入できるようにする。
【００２６】
前記清掃層２０に採用する化学繊維のフィラメント糸のデニール係数は２．０デニールから５０デニールの間とする。フィラメント糸のデニール係数を上記した範囲に設定したのは、繊維表面を適正に分布させると共に、使用時の繊維の摩擦に対して適正な強度(耐力)を確保するためである。フィラメント糸のデニール係数が上記の範囲外であると、繊維表面の適正分布と摩擦に対する強度(耐力)が低下するため、実際の製品化レベルに達しない。
【００２７】
前記結合線３０は清掃層２０の表面に設けられ、各本体層１０、１０及び各清掃層２０、２０を一体として結合するために機能する。
前記結合線３０は前述の各層の辺縁部との間に一定の適切な距離を保持し（本実施例では約１ｃｍの距離を保持する）、これにより各層の辺縁部（本体層１０及び清掃層２０）にそれぞれ自由端１１、２１（図４参照）が形成される。
前記結合線３０から一定距離を隔てて各本体層１０、１０及び各清掃層２０、２０の辺縁部に形成された自由端１１、２１は、洗浄対象物の死角の隙間に深く入り込み、細部まで徹底的に清掃する部位として機能する。
【００２８】
本実施例においては、前述の各清掃層２０及び各本体層１０を一体するための結合線３０は主に熱融着方式で融合する場合を示すが、結合線３０の形成手段は熱融着方式に限定されなるものではなく、公知の結合手段が適用可能である。
【００２９】
図４に示すように、本体１００の前端部が成す幅Ｌ１は、その中段部が成す幅Ｌ２より小さい。
本体１００の横幅を変化させたことで、狭い区域や便器の死角を洗浄したい場合は、この幅が小さい本体１００の前端部を前記区域に深く進入させてこすり洗いを行い、より平坦で大きい区域を洗浄したい場合は、幅が広い清掃用ブラシカバーの中段部で大きい区域をこすり洗いすることができる。
【００３０】
再度図４と、図７と図８を参照して説明する。
図７は本発明の清掃用ブラシカバーと従来の両用ブラシを組み合わせたときの断面図であり、清掃用ブラシカバーを両用ブラシのブラシ部上に被せる動作を示す。図８は本発明の清掃用ブラシカバーと従来の両用ブラシを組み合わせたときの断面図であり、スライドカバー管で清掃用ブラシカバーをブラシ部から外す動作を示す。
【００３１】
従来のスライドカバー管５２を備えた両用ブラシのブラシ部５１に本発明の清掃用ブラシカバーを被せるときや、前記スライドカバー管５２で清掃用ブラシカバーをブラシ部５１上から円滑に外して、迅速に清掃用ブラシカバーを交換するときに手を汚さないようにするため、本発明の清掃用ブラシカバーは以下のような構成を採用した。
図４に示すように、本体１００の内部空間１０１は、その中央位置に沿って描かれた中心線Ｃ１と開口部１０２の中央位置に沿って描かれた中心線Ｃ２との間に偏心距離Ｄが保持されるようにする。
前記清掃用ブラシカバーを両用ブラシのブラシ部５１に被せる際、同時に相対する偏移角θ（図７参照）が生まれ、清掃用ブラシカバーの開口部１０２の一部とスライドカバー管５２の前端部が相互に対応する。
すなわち、清掃用ブラシカバーの開口部１０２の一部をスライドカバー管５２の前端部に外装したとき、または清掃用ブラシカバーを両用ブラシのブラシ部５１に被せたとき、両用ブラシの中心線と清掃用ブラシカバーの中心線が一致せずに、両中心線の間に所定の偏移角θが形成されるようにした。
【００３２】
より詳細に説明すると、図４に示した中心線Ｃ１とＣ２間の距離Ｄが大きければ大きいほど、相対して清掃用ブラシカバーに生まれる偏移角θが大きくなる。
これにより、両用ブラシのスライドカバー管５２が柄部５０中段部から前方へ向かって押し動かされるとき、スライドカバー管５２の辺縁部が清掃用ブラシカバーの開口部１０２の辺縁部に力をかけることで（図８参照）、清掃用ブラシカバーを確実にブラシ部５１から外すことができる。
【００３３】
本発明について上述の最良の実施例に基づき詳細に説明したが、以上で述べた内容は、本発明を関連の技術を熟知した者に説明し、本発明についてより理解を促すために用いたのみであり、本発明の実施の範囲を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１ａ】従来の両用ブラシと不織布清掃用ブラシカバーの分解図である。
【図１ｂ】従来の両用ブラシと不織布清掃用ブラシカバーの組み合わせを示す立体図である。
【図２ａ】従来の両用ブラシと不織布清掃用ブラシカバーの組み合わせを示す断面図である。
【図２ｂ】従来の両用ブラシと不織布清掃用ブラシカバーの組み合わせを示す別の断面図である。
【図３】本発明の清掃用ブラシカバーの立体分解図である。
【図４】本発明の清掃用ブラシカバーの上面図である。
【図５】図４のＡ−Ａ線での断面図である。
【図６】本発明の清掃用ブラシカバーと従来の両用ブラシを組み合わせたときの分解図である。
【図７】本発明の清掃用ブラシカバーと従来の両用ブラシを組み合わせ、清掃用ブラシカバーを両用ブラシのブラシ部上に被せる動作を示す断面図である。
【図８】本発明の清掃用ブラシカバーと従来の両用ブラシを組み合わせ、スライドカバー管で清掃用ブラシカバーをブラシ部から外す動作を示す断面図である。
【符号の説明】
【００３５】
１０ 本体層
１００ 本体
１０１ 内部空間
１０２ 開口部
１１ 自由端
２０ 清掃層
２１ 自由端
３０ 結合線
Ｃ１、Ｃ２ 中心線
θ 偏移角
Ｄ 距離
５０ 柄部
５１ ブラシ部
５２ スライドカバー管
Ｌ１、Ｌ２ 幅
【技術分野】
【０００１】
本発明は清掃用ブラシカバーに関し、特に狭い隙間を清掃することができる清掃用ブラシカバーに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の一般的なバストイレ清掃用ブラシは、単一のブラシ部を備えているだけである。そのため、特に便器用のトイレブラシがそうであるように単一の清掃機能しか提供することができない。
そのため、一般的にトイレ内にはブラシ部が異なる２本のトイレブラシが備え付けられている。これは前端部にスポンジブラシを備えた１本と、前端部に剛毛のブラシを備えた他の１本であり、異なるブラシ部で異なる程度の清掃効果を得ようとしている。
【０００３】
しかしながら、このような方法ではトイレ空間内の用具が多すぎて、乱雑になるだけでなく、前述のスポンジブラシを長期間使用する場合には、次のような欠点がある。
（１）スポンジブラシ部で実際にこすり洗いをするときに、スポンジブラシ表面（表層）と洗浄対象物表面の摩擦だけで清掃効果を得るものである。またスポンジブラシとトイレブラシ柄部の前端部間は緊密に結合されており、スポンジブラシには高密度の実心スポンジが用いられるため、コストが高くなってしまう。
（２）剛毛ブラシと比較すると、スポンジブラシは耐摩擦性が劣り、スポンジブラシが破損すると容易に柄部から分離して脱落してしまい、使用者が経常的にブラシ部を交換する必要があり、実用性に欠ける。
（３）スポンジブラシは長期間湿った環境に置かれると、湿気でカビが生え易いほか、細菌が繁殖し易く、且つ、スポンジブラシを交換するとき、手で汚れたスポンジブラシを取り外さなければならず、スポンジブラシの交換作業に手が汚れ易く、人の衛生に悪影響を及ぼす。
【０００４】
このため、本発明の発明者は先に図１ａ，１ｂに示すような両用ブラシ構造を提案した。
この両用ブラシは柄部１を含み、この柄部１の前端部にブラシ体２が設けられ、柄部１の中段部にスライドカバー管３が設置され、且つこのカバー管３のブラシ体２に対応する端部にはラッパ形の開口部が設けられている。開口部を通してこのカバー管３の中にブラシ体２を収納することができる。
さらに図１ｂに示すようにブラシ体２にはカバー体４が被せられる。このカバー体４は前述のスポンジブラシを代替するもので、不織布で構成されていている。
この両用ブラシは一方ではブラシ体２としての機能を持たせると共に、ブラシ体２に不織布カバー体４を被せることで従来のスポンジブラシと同等の清掃効果を得ようとするものである。
また、不織布カバー体４を取り外すときは、図２ａに示すようにスライドカバー管３を柄部１の中段部から前端へ押し動かすだけの操作で、不織布カバー体４をブラシ体２から押し外すことができる。
また、不織布カバー体４をブラシ体２に被せるときは、カバー体４をスライドカバー管３上に被せた後、スライドカバー管３を柄部１の前端部から中段部に向かって引くと、不織布カバー体４をブラシ体２上に被せることができる（図示せず）。
【０００５】
しかしながら、前述した不織布カバー体４はスポンジブラシを効果的に代替することができるものの、実際の使用時においては、以下の原因によりまだ相当大きな改良の余地がある。
従来の不織布カバー体４は形状と材質が同じ不織布を重ねて合わせた多層構造から成り、且つその辺縁部を熱融着して結合線を設けて各層の不織布を一体に融合して、ブラシ体２上に被せることができるカバー体とするものであるが、使用時にはこのカバー体４が比較的厚いために、平面区域の清掃のみが可能で、便器の死角である細い隙間を清掃することができず、操作時に実際に清掃できる区域と角度が小さくなってしまう。
【０００６】
この他に、不織布カバー体４を前述の両用ブラシに被せるとき、不織布カバー体４の材質が軟らか過ぎるためにスライドカバー管３を柄部１の中段部から前端部へ向かって押すと不織布の材質が力を受けて変形して、図２ｂに示すように、スライドカバー管３内部に入り込んでしまう。
そのため、不織布カバー体４をブラシ体２上から円滑に取り外せなくなってしまうことがある。
【０００７】
本発明は以上の点に鑑みて成されたもので、如何なる手段でもって不織布カバー体による死角の隙間を清掃する能力を増進するか、及び如何なる手段でもってスライドカバー管で円滑にカバー体を取り外すかという点について研究を重ねた結果、本発明の完成に至ったものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明の目的は、結合線の設置位置とカバー体辺縁部の間に一定の間隔を保持し、各層不織布の辺縁部を自由な端部とし、便器等の死角の隙間に深く入り込ませて清掃を行うことができる、清掃用ブラシカバーを提供することにある。
【０００９】
本発明の別の目的は、カバー体表面の清掃層の長さをやや短く設け、本体層と区別をし、ブラシ体が正確にカバー本体の内部空間内に挿入される、こすり洗い清掃効果を備えた清掃用ブラシカバーを提供することにある。
【００１０】
本発明のさらに別の目的は、カバー体の内部空間とカバー体開口部の中央位置の間に偏心距離を保持し、スライドカバー管がカバー体に対し円滑に力を加えてカバー体を取り外すことができる、清掃用ブラシカバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
上述の目的を達成するため、本発明の清掃用ブラシカバーは次を含んで成る。少なくとも２つの本体層が設けられ、相互に重ね合わされ内部空間を備えた本体を成し、且つ、この本体下端部に開口部が設けられ、清掃ブラシがこの開口部から内部空間内に挿入される。
少なくとも２つの清掃層が設けられ、前述の本体の両側にそれぞれ設置され、汚れの清掃に用いられる。及び、少なくとも１つの結合線が前記清掃層表面に設けられ、本体層及び清掃層を一体として結合し、そのうち、前記結合線は各層の辺縁部との間に一定の適切な間隔を保持し、これにより各層辺縁部に自由端が形成され、死角の隙間に深く入り込ませ、徹底した清掃を行うことができる。
【００１２】
前述の清掃用ブラシカバーにおいて、前記本体層はブラシ部を挿入するための内部空間を形成するためのものであり、前記清掃層は汚れをこすり落とすためのものである。
【００１３】
前述の清掃用ブラシカバーにおいて、前記清掃層には消臭または殺菌配合のクリーナー液を浸漬または吹き付けることができる。且つ、前記清掃用ブラシカバーはさらに染色を加え、前記染色の色落ち状況に基づき、前記清掃用ブラシカバーの交換タイミングを判断することができる。
【００１４】
前述の清掃用ブラシカバーにおいて、各カバー体前端部の幅はその中段部の幅より狭いものとし、より小さい区域や狭い死角を清掃したいとき、幅が狭いカバー体前端部を使い小さい区域を清掃することができる。また、より大きい区域を清掃したいときは、幅が広いカバー体中段部を使い、大きい区域の清掃を行うことができる。
【００１５】
前述の清掃用ブラシカバーにおいて、前記清掃層の形状は前記本体層と相互に対応するものとし、且つ、前記清掃層の長さは前記本体層より短くして区別できるようにし、ブラシ部を正確にカバー体本体の内部空間内に挿入できるようにする。
【００１６】
すなわち、本願の第１発明は、清掃ブラシのブラシ部の部位に被せるために用いられる清掃用ブラシカバーであって、少なくとも２つの本体層と、少なくとも２つの清掃層と、少なくとも１つの結合線を含み、前記本体層は相互に重ね合わせられて内部空間を有する本体を成し、前記本体はその一端に、前記清掃ブラシのブラシ部を前記内部空間内に挿入可能な開口部が設けられ、汚れ落としのために用いられる前記清掃層は前記本体の両側にそれぞれ設置され、前記結合線は前記本体層及び清掃層を一体として結合するために前記清掃層の表面に設けられ、前記結合線と前記清掃層及び前記清掃層の辺縁部との間には一定距離が保持され、これにより各層辺縁部に自由端が形成され、該各層辺縁部の自由端により死角の隙間に深く差し入れて清掃を行うことができるように構成したことを特徴とする、清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第２発明は、前記本体層と清掃層が不織布で構成され、且つ、前記清掃層に用いるフィラメント糸のデニール係数が２．０デニールから５０デニールの間であることを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第３発明は、前記清掃層に消臭または殺菌配合のクリーナー液を浸漬または噴き付けにより付着させたことを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第４発明は、前記本体端部の幅がその中段部の幅より狭いことを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第５発明は、前記清掃層の形状が前記本体層と相互に対応する形状であることを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第６発明は、前記清掃層の長さが前記本体層より短いことを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第７発明は、前記内部空間の中央位置と前記開口部の中央位置の間に偏心距離があることを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第８発明は、前記結合線が熱融着方式により前記本体層及び前記清掃層を一体として融合して形成したことを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第９発明は、染色の色落ち状況に基づき前記清掃用ブラシカバーの交換タイミングを判断することができるように、前記清掃用ブラシカバーに染色を加えたことを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
本願の第１０発明は、前記一定距離が少なくとも０．５センチであることを特徴とする、前記第１発明の清掃用ブラシカバーを提供する。
【発明の効果】
【００１７】
上述のような構成により、本発明の清掃用ブラシカバーは従来技術のスポンジブラシを代替できるだけでなく、狭い隙間にも深く入り込ませて清掃を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１８】
以下図面を参照しながら本発明の最良の実施例について詳細に説明する。
【００１９】
本発明の清掃用ブラシカバーは便器清掃用のブラシ部に被せるものを一実施例として説明するが、これは本発明の用途及び使用場面を制限するものではない。
同様に、本発明で述べるブラシ部もその構造及び組成が本例の説明に制限されず、柄部及び柄部の一端に固定されたブラシ部を備えていればよいものとする。
【００２０】
また、本発明は主に先行技術である両用ブラシを実施例に用いて説明するが、この両用ブラシは少なくとも柄部５０、この柄部５０前端部に設置されたブラシ部５１及び柄部５０上に被せて滑動可能に設置されたスライドカバー管５２から構成されることをここで先に述べておく。
【００２１】
図３から図５に基いて本発明の清掃用ブラシカバーについて説明する。
図３は本発明の清掃用ブラシカバーの立体分解図であり、図４は本発明の清掃用ブラシカバーの上面図であり、図５は図４のＡ−Ａ線での断面図である。
【００２２】
これらの図面に示すように、本発明の清掃用ブラシカバーは清掃ブラシのブラシ部５１に被せられるものである。
前記清掃用ブラシカバーは、少なくとも２つの本体層１０、１０と、少なくとも２つの清掃層２０、２０と、１つの結合線３０とを含む。
【００２３】
そのうち、前記本体層１０、１０は相互に重ね合わされて本体１００を成し、且つ、各清掃層２０は本体１００の外側に設置される。
そのうち、２つの本体層１０、１０を重ね合わせて成る本体１００は内部に内部空間１０１を備える。
前記本体１００の下端部には開口部１０２が形成される。この開口部１０２は清掃ブラシのブラシ部５１を内部空間１０１内へ挿入するために用いられる。
【００２４】
本体１００の外側に夫々設置される清掃層２０、２０は、主に洗浄対象物の表面を摩擦により汚れを落とすものである。
このため本発明で述べる清掃層２０はあらかじめ消臭または殺菌配合のクリーナー液を浸漬または噴き付けて付着させておくとよい。これにより洗浄効果を増進することもできる。
また、前記清掃用ブラシカバーはさらに染色を加えてもよい。この染色の色落ち状況に基づいて、前記清掃用ブラシカバーの交換タイミングの判断に役立てることができる。
【００２５】
前記清掃層２０、２０が呈する形状は本体１００の形状と同じとする。
各清掃層２０の長さは本体層１０より短く設けて本体層１０と区別できるようにする。
ブラシ部５１を正確に本体１００の開口部１０２内へ挿入できるようにする。
【００２６】
前記清掃層２０に採用する化学繊維のフィラメント糸のデニール係数は２．０デニールから５０デニールの間とする。フィラメント糸のデニール係数を上記した範囲に設定したのは、繊維表面を適正に分布させると共に、使用時の繊維の摩擦に対して適正な強度(耐力)を確保するためである。フィラメント糸のデニール係数が上記の範囲外であると、繊維表面の適正分布と摩擦に対する強度(耐力)が低下するため、実際の製品化レベルに達しない。
【００２７】
前記結合線３０は清掃層２０の表面に設けられ、各本体層１０、１０及び各清掃層２０、２０を一体として結合するために機能する。
前記結合線３０は前述の各層の辺縁部との間に一定の適切な距離を保持し（本実施例では約１ｃｍの距離を保持する）、これにより各層の辺縁部（本体層１０及び清掃層２０）にそれぞれ自由端１１、２１（図４参照）が形成される。
前記結合線３０から一定距離を隔てて各本体層１０、１０及び各清掃層２０、２０の辺縁部に形成された自由端１１、２１は、洗浄対象物の死角の隙間に深く入り込み、細部まで徹底的に清掃する部位として機能する。
【００２８】
本実施例においては、前述の各清掃層２０及び各本体層１０を一体するための結合線３０は主に熱融着方式で融合する場合を示すが、結合線３０の形成手段は熱融着方式に限定されなるものではなく、公知の結合手段が適用可能である。
【００２９】
図４に示すように、本体１００の前端部が成す幅Ｌ１は、その中段部が成す幅Ｌ２より小さい。
本体１００の横幅を変化させたことで、狭い区域や便器の死角を洗浄したい場合は、この幅が小さい本体１００の前端部を前記区域に深く進入させてこすり洗いを行い、より平坦で大きい区域を洗浄したい場合は、幅が広い清掃用ブラシカバーの中段部で大きい区域をこすり洗いすることができる。
【００３０】
再度図４と、図７と図８を参照して説明する。
図７は本発明の清掃用ブラシカバーと従来の両用ブラシを組み合わせたときの断面図であり、清掃用ブラシカバーを両用ブラシのブラシ部上に被せる動作を示す。図８は本発明の清掃用ブラシカバーと従来の両用ブラシを組み合わせたときの断面図であり、スライドカバー管で清掃用ブラシカバーをブラシ部から外す動作を示す。
【００３１】
従来のスライドカバー管５２を備えた両用ブラシのブラシ部５１に本発明の清掃用ブラシカバーを被せるときや、前記スライドカバー管５２で清掃用ブラシカバーをブラシ部５１上から円滑に外して、迅速に清掃用ブラシカバーを交換するときに手を汚さないようにするため、本発明の清掃用ブラシカバーは以下のような構成を採用した。
図４に示すように、本体１００の内部空間１０１は、その中央位置に沿って描かれた中心線Ｃ１と開口部１０２の中央位置に沿って描かれた中心線Ｃ２との間に偏心距離Ｄが保持されるようにする。
前記清掃用ブラシカバーを両用ブラシのブラシ部５１に被せる際、同時に相対する偏移角θ（図７参照）が生まれ、清掃用ブラシカバーの開口部１０２の一部とスライドカバー管５２の前端部が相互に対応する。
すなわち、清掃用ブラシカバーの開口部１０２の一部をスライドカバー管５２の前端部に外装したとき、または清掃用ブラシカバーを両用ブラシのブラシ部５１に被せたとき、両用ブラシの中心線と清掃用ブラシカバーの中心線が一致せずに、両中心線の間に所定の偏移角θが形成されるようにした。
【００３２】
より詳細に説明すると、図４に示した中心線Ｃ１とＣ２間の距離Ｄが大きければ大きいほど、相対して清掃用ブラシカバーに生まれる偏移角θが大きくなる。
これにより、両用ブラシのスライドカバー管５２が柄部５０中段部から前方へ向かって押し動かされるとき、スライドカバー管５２の辺縁部が清掃用ブラシカバーの開口部１０２の辺縁部に力をかけることで（図８参照）、清掃用ブラシカバーを確実にブラシ部５１から外すことができる。
【００３３】
本発明について上述の最良の実施例に基づき詳細に説明したが、以上で述べた内容は、本発明を関連の技術を熟知した者に説明し、本発明についてより理解を促すために用いたのみであり、本発明の実施の範囲を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１ａ】従来の両用ブラシと不織布清掃用ブラシカバーの分解図である。
【図１ｂ】従来の両用ブラシと不織布清掃用ブラシカバーの組み合わせを示す立体図である。
【図２ａ】従来の両用ブラシと不織布清掃用ブラシカバーの組み合わせを示す断面図である。
【図２ｂ】従来の両用ブラシと不織布清掃用ブラシカバーの組み合わせを示す別の断面図である。
【図３】本発明の清掃用ブラシカバーの立体分解図である。
【図４】本発明の清掃用ブラシカバーの上面図である。
【図５】図４のＡ−Ａ線での断面図である。
【図６】本発明の清掃用ブラシカバーと従来の両用ブラシを組み合わせたときの分解図である。
【図７】本発明の清掃用ブラシカバーと従来の両用ブラシを組み合わせ、清掃用ブラシカバーを両用ブラシのブラシ部上に被せる動作を示す断面図である。
【図８】本発明の清掃用ブラシカバーと従来の両用ブラシを組み合わせ、スライドカバー管で清掃用ブラシカバーをブラシ部から外す動作を示す断面図である。
【符号の説明】
【００３５】
１０ 本体層
１００ 本体
１０１ 内部空間
１０２ 開口部
１１ 自由端
２０ 清掃層
２１ 自由端
３０ 結合線
Ｃ１、Ｃ２ 中心線
θ 偏移角
Ｄ 距離
５０ 柄部
５１ ブラシ部
５２ スライドカバー管
Ｌ１、Ｌ２ 幅
【特許請求の範囲】
【請求項１】
清掃ブラシのブラシ部の部位に被せるために用いられる清掃用ブラシカバーであって、
少なくとも２つの本体層と、少なくとも２つの清掃層と、少なくとも１つの結合線を含み、
前記本体層は相互に重ね合わせられて内部空間を有する本体を成し、
前記本体はその一端に、前記清掃ブラシのブラシ部を前記内部空間内に挿入可能な開口部が設けられ、
汚れ落としのために用いられる前記清掃層は前記本体の両側にそれぞれ設置され、
前記結合線は前記本体層及び清掃層を一体として結合するために前記清掃層の表面に設けられ、
前記結合線と前記清掃層及び前記清掃層の辺縁部との間には一定距離が保持され、これにより各層辺縁部に自由端が形成され、該各層辺縁部の自由端により死角の隙間に深く差し入れて清掃を行うことができるように構成したことを特徴とする、
清掃用ブラシカバー。
【請求項２】
前記本体層と清掃層が不織布で構成され、且つ、前記清掃層に用いるフィラメント糸のデニール係数が２．０デニールから５０デニールの間であることを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項３】
前記清掃層に消臭または殺菌配合のクリーナー液を浸漬または噴き付けにより付着させたことを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項４】
前記本体端部の幅がその中段部の幅より狭いことを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項５】
前記清掃層の形状が前記本体層と相互に対応する形状であることを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項６】
前記清掃層の長さが前記本体層より短いことを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項７】
前記内部空間の中央位置と前記開口部の中央位置の間に偏心距離があることを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項８】
前記結合線が熱融着方式により前記本体層及び前記清掃層を一体として融合して形成したことを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項９】
染色の色落ち状況に基づき前記清掃用ブラシカバーの交換タイミングを判断することができるように、前記清掃用ブラシカバーに染色を加えたことを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項１０】
前記一定距離が少なくとも０．５センチであることを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項１】
清掃ブラシのブラシ部の部位に被せるために用いられる清掃用ブラシカバーであって、
少なくとも２つの本体層と、少なくとも２つの清掃層と、少なくとも１つの結合線を含み、
前記本体層は相互に重ね合わせられて内部空間を有する本体を成し、
前記本体はその一端に、前記清掃ブラシのブラシ部を前記内部空間内に挿入可能な開口部が設けられ、
汚れ落としのために用いられる前記清掃層は前記本体の両側にそれぞれ設置され、
前記結合線は前記本体層及び清掃層を一体として結合するために前記清掃層の表面に設けられ、
前記結合線と前記清掃層及び前記清掃層の辺縁部との間には一定距離が保持され、これにより各層辺縁部に自由端が形成され、該各層辺縁部の自由端により死角の隙間に深く差し入れて清掃を行うことができるように構成したことを特徴とする、
清掃用ブラシカバー。
【請求項２】
前記本体層と清掃層が不織布で構成され、且つ、前記清掃層に用いるフィラメント糸のデニール係数が２．０デニールから５０デニールの間であることを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項３】
前記清掃層に消臭または殺菌配合のクリーナー液を浸漬または噴き付けにより付着させたことを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項４】
前記本体端部の幅がその中段部の幅より狭いことを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項５】
前記清掃層の形状が前記本体層と相互に対応する形状であることを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項６】
前記清掃層の長さが前記本体層より短いことを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項７】
前記内部空間の中央位置と前記開口部の中央位置の間に偏心距離があることを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項８】
前記結合線が熱融着方式により前記本体層及び前記清掃層を一体として融合して形成したことを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項９】
染色の色落ち状況に基づき前記清掃用ブラシカバーの交換タイミングを判断することができるように、前記清掃用ブラシカバーに染色を加えたことを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【請求項１０】
前記一定距離が少なくとも０．５センチであることを特徴とする、請求項１に記載の清掃用ブラシカバー。
【図１ａ】
【図１ｂ】
【図２ａ】
【図２ｂ】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図１ｂ】
【図２ａ】
【図２ｂ】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２００８−１２５７４６（Ｐ２００８−１２５７４６Ａ）
【公開日】平成２０年６月５日（２００８．６．５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−３１３３１９（Ｐ２００６−３１３３１９）
【出願日】平成１８年１１月２０日（２００６．１１．２０）
【出願人】（５０６２７６８６０）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年６月５日（２００８．６．５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１１月２０日（２００６．１１．２０）
【出願人】（５０６２７６８６０）
【Ｆターム（参考）】
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