説明

清浄ユニット

【課題】 臭気等の発生源の近傍に配置するだけで清浄化することが可能なコンパクトな清浄ユニットを提供する。
【解決手段】 吸気ファンとフィルタとを備えたプルユニットと、前記プルユニット又は他のプルユニットに対して送風するための送風ファンを備えたプッシュユニットとを、収納時に嵌合することにより一体としてとなるように構成し、或いは、予め互いに折り畳み可能となるように接続して構成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プッシュ−プル式の清浄ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
臭気・オイル・粉塵等(以下、臭気等とする。)の拡散を抑制するために、例えば、特許文献1のように臭気等を送風ファンにより移動させるためのプッシュユニットと臭気等を吸気するためのプルユニットを対向配置したものが知られている。
しかしながら、同文献の第1図に示されるプッシュ−プル式換気装置では、吹出し管23(プッシュユニット)と排気手段30(プルユニット)がダクト22,32を介して送風機21,34と接続されているために、ダクトが長く抵抗が大きいため送風機には大きな送風能力が必要となり、結果としてシステム全体が大型化してしまい、占有面積が大きいという問題があった。また、給気ダクト22の設置に大掛かりな工事が必要であった。更に、複数の臭気等発生源を同時に処理する場合に、各臭気等発生源の両側にそれぞれ吹出し管23(プッシュユニット)と排気手段30(プルユニット)を配置する必要があり、それぞれのユニットに対して占有面積(設置スペース)が必要となるという問題があった。
【0003】
【特許文献1】特開2003-130411号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、臭気等の発生源の近傍に配置するだけで清浄化することが可能なコンパクトな清浄ユニットを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明者等は鋭意検討した結果、下記の解決手段を見出した。
即ち、本発明の清浄ユニットは、請求項1に記載の通り、吸気ファンとフィルタとを備えたプルユニットと、送風ファンを備えたプッシュユニットとを備え、収納状態において前記プルユニットと前記プッシュユニットとは一体化されるように構成したことを特徴とする。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の清浄ユニットにおいて、前記プルユニットに、前記プルユニット又は他のプルユニットに対して送風するための送風ファンを備えたプッシュユニットを配置したことを特徴とする。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の清浄ユニットにおいて、前記プルユニットの上部に前記プッシュユニットを設け、前記プッシュユニットの送風方向を、前記プルユニットの吸気側と反対向きとしたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の清浄ユニットにおいて、前記清浄ユニットは、前記プッシュユニットが前記プルユニットの吸気口に対向する位置に配置できるように架台を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の清浄ユニットにおいて、前記プッシュユニットは、前記プルユニットに対して離間可能となるように複数のリンクを連鎖させて接続されていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の本発明は、請求項5に記載の清浄ユニットにおいて、前記プッシュユニットは、前記プルユニットに対して移動可能にするためにリンク機構を介して接続されていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の本発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の清浄ユニットにおいて、前記プルユニットの吸気口にその開閉方向に移動可能なフードを設けて、吸気口の面積及び/又は吸気口の角度を調整できるようにしたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の本発明は、請求項1乃至7の何れかに記載の清浄ユニットにおいて、前記プッシュユニットの送風量を、前記プルユニットの吸気量以下としたことを特徴とする。
また、請求項9に記載の本発明は、請求項1乃至8の何れかに記載の清浄ユニットにおいて、前記フィルタは、集塵フィルタ、ガス吸着フィルタ及びガス分解フィルタの少なくとも2種類を組み合わせることにより構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、それぞれのユニットに必要な占有スペースを少なくすることができる。また、プルユニットに、前記プルユニット又は他のプルユニットに対して送風するための送風ファンを備えたプッシュユニットを配置することにより、複数の臭気等発生源に対して、前記それぞれのユニットを設置する面積の省スペース化を図ることができる。また、臭気等発生源の近傍に本清浄ユニットを配置するだけで、従来のような大掛かりなダクトの配管工事等を必要とすることなく、空気清浄が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための最良の一形態について図1を参照して説明する。
図1において、隣接して設けられた臭気等発生源となる槽1,2の両側のそれぞれには、清浄ユニット3,4,5が配置されている。尚、各清浄ユニット3,4,5は、高さ調整機能を有する架台6,7,8上に載置されている。
各槽1,2に隣接する清浄ユニット3,4,5は、同じ構成をしているため、ここでは、図の中央部の清浄ユニット4について説明する。
清浄ユニット4は、プッシュユニット9とプルユニット10から構成されている。
プルユニット10は、筐体上部の臭気等発生源側に吸気口11を備え、底面には清浄化された空気を排出するための排気口12を備えている。そして、これら吸気口11と排気口12とを連通する流路内に、上流側からフィルタ13と吸気ファン14とが配置されている。また、筐体は下部を略直方体形状とし、上部を三角形状に形成され、その上部において後述する略三角柱形状に形成されたプッシュユニット9を所定の位置に固定できるように、吸気口11の面から反対側の面に向かって下る傾斜面15と、この傾斜面15の上部と底部に連接される平坦面16,17とを備えるものとしてある。そして、プルユニット10の平坦面17の両側端には、同図(b)に示すようにL字形の金具51をガイドとなるように立設して、プッシュユニット9の位置決めをし易く構成されている。
前記プルユニット10の上部に配置されるプッシュユニット9は、前記傾斜面15及び平坦面16,17と接合することができるように略三角柱状体の筐体内に、送風ファン18と吹出口19aと吸気口19bとを設けて構成されている。そして、プッシュユニット9の吹出口19aはプルユニット10の吸気口11とは反対側に向かって配置される。
【0008】
上記構成により、プッシュユニット20の吸気口19bから吸い込まれた空気は、プッシュユニット20内に設けられた送風ファン52により、図1(a)の太線の矢印で示すように、吹出口19aから吹き出され、槽1の上方を通って清浄ユニット4のプルユニット10の吸気口11に吸い込まれ、その内部のフィルタ13により清浄化された後、排気口12から室内へと排出される。これにより、槽1の上方の臭気等は清浄化される。同様にして、槽2から生じる臭気等は、プッシュユニット9の送風ファン18によりプルユニット21側に送られ、プルユニット21により清浄化される。尚、清浄ユニット3のプルユニット10と清浄ユニット5のプッシュユニット9は稼働していなくてもよい。このように、隣接して配置された各槽1,2間に1台の清浄ユニットを配置するだけで、臭気等の拡散を防ぐことができ、しかも、設置時に1台分の収納スペースしか占有しないので効率良くスペースを利用できることになる。
【0009】
上記図1を参照して説明した実施の形態では、プッシュユニット9,20,は他のプルユニット10,21に向かって送風するようにした構成について説明したが、一対のプッシュとプルの関係となるプッシュユニット9とプルユニット10とを収納時に図2(b)に示すように嵌合状態で一体化されるようにして、使用時に図2(a)に示すようにプッシュユニット9を槽1のプルユニット10と反対側の架台6’に配置するように使用することも可能である。
尚、本明細書において、「一体化される」とは、プッシュユニットとプルユニットとを上下方向に嵌合等の方法により結合されているか、或いは、以下の図3を参照して説明するようにプッシュユニットがリンク機構等を介してプルユニットに接続されていることをいうものとする。
【0010】
また、図2の符号47で示すようなフードを設け、プルユニット10の吸気口の面積や吹出角度を調整できるようにするようにしてもよい。詳細には、図5に示すように、プルユニット10上方から断面形状が略コ字状となるように形成されたフード47を被せるようにし、フード47の両側を吸気口11の両側に回動自在且つ固定自在となるよう固定する。また、その回動及び固定を容易にするために、フード47の側面に調整用のつまみ50を設け、つまみ50の回動及び/又は固定によりフード47の位置を調整できるようにしてもよい。
これにより、例えば、フード47を回動して吸気口11の面積を小さくすれば、同じ風量でも流速を大きくすることができる。更に、空気より重い臭気等は下方に、空気より軽い臭気等は上方に漏れることがあるが、吸気口の面積や角度を調整することにより様々な臭気等に対応することができる。
【0011】
次に、本発明による第2の実施形態について図3を参照して説明する。
図3(a)において、隣接して設けられた臭気等発生源となる槽31,32の右側には、それぞれ清浄ユニット33,34が配置されている。尚、清浄ユニット33,34は、高さ調整機能を有する架台35,36上に載置されている。
清浄ユニット33,34は、同じ構成をしているため、ここでは、清浄ユニット33について説明する。
プルユニット37は、筐体上部の臭気等発生源側に吸気口38を備え、底面には清浄化された空気を排出するための排気口39を備えている。そして、これら吸気口38と排気口39とを連通する流路内に、上流側からフィルタ40とファン41とが配置されている。また、プルユニット37の筐体の上部には、吹出口44aと吸気口44bが設けられた筐体内に送風ファン43を備えるプッシュユニット42が2本のリンクを連鎖させた機構を介して接続されている。前記機構は、詳細には、プルユニット37の筐体上部に回動自在に支持されるとともに所望の回動位置に一時固定可能な第1のリンク45と、第1のリンク45に回動自在に支持されるとともに所望の回動位置に一時固定可能な第2のリンク46とから構成され、第2のリンク46は、更に、プッシュユニット42を回動自在に支持している。尚、プッシュユニット42も所望の回動位置に一時固定可能としている。これらの第1及び第2のリンクは、一つの平面内において回動するため、両リンクの回動角度を調整することにより、プルユニット37に対してプッシュユニット42は移動可能となる。そして、プッシュユニット42も同様に前記平面内において回動可能であるため、プルユニット37の吸気口38に対して送風角度を変えることができるようになっている。尚、説明した機構は、一例に過ぎず、プッシュユニット42は、プルユニット37に対して移動可能となるように複数のリンクを連鎖させたものであれば、特に制限するものでなく、また、必ずしも全てのリンクは同一平面上で回動する必要はない。
【0012】
上記構成により、プッシュユニット42の吸気口44bから吸い込まれた空気は、プッシュユニット42内に設けられた送風ファン43により、図3(a)の太線の矢印で示すように、プッシュユニット42の吹出口44aから吹き出され、槽31の上方を通って、プルユニット33の吸気口38に吸い込まれ、その内部のフィルタ41により清浄化された後、排気口39から室内へと排出される。これにより、槽31の上方の臭気等は清浄化される。同様にして、槽32から生じる臭気等は、プッシュユニット53の送風ファンによりプルユニット54側に送られ、プルユニット54により清浄化される。そして、収納時には、第1のリンク45と第2のリンク46が重なるようにして折り畳むことにより、コンパクトに収納することができる。また、本実施の形態では、1つの臭気等発生源の傍に清浄ユニット33を配置するだけで、清浄化をすることができるので、省スペース化が図られる。また、対象となる物質の重さ等に応じてプルユニット37に対する吹出角度を変更することができるので効率よくプルユニット37に吸い込むことができる。
上記図3(a)においては、プルユニット37とプッシュユニット42とは、リンク45及びリンク46を使用して接続したが、図3(b)に示すように一つのリンク48を介して接続してもよい。尚、図4は、図3(b)の清浄ユニット33の変形例である。
【0013】
また、清浄ユニットのフィルタ13,40として、除塵フィルタ、ガス吸着フィルタ、ガス分解フィルタ又はこれらの組み合わせた複合フィルタを使用することにより、臭気、オイルミスト、粉塵等の種類や求められる効率によって選定することができる。例えば、臭気等の高い除去効率を求められる場合、ガス吸着系の活性炭フィルタやイオン交換樹脂フィルタが選定される。一方で、除去効率はあまり期待しないが、フィルタ交換の手間を削減したい場合は、光触媒などのガス分解式フィルタを選定できる。また、これらのフィルタを複合(積層)して使用することで、効率が高く、なおかつガス吸着フィルタの長寿命化を実現することができる。
また、これらのフィルタは対象とする臭気等によって交換又は組み合わせを変えるようにしてもよい。例えば、酸性ガスが対象物の場合は、酸性ガス用のフィルタを設置すればよく、アルカリ性ガスを対象とする場合は、アルカリ性ガス用のフィルタを設置すればよい。また、粉塵を対象とする場合は、HEPAフィルタなどを設置すればよい。このようにフィルタを交換することで、同じ装置で様々な臭気等に対応が可能となる。
【0014】
また、プッシュユニットの送風量及びプルユニットの吸気量は、臭気等発生量と目標とする臭気等の低減量によって決められるが、プッシュユニットの送風量は、プルユニットの吸気量以下とすることが好ましい。送風量が吸気量よりも大きい場合は、臭気等がプルユニットに充分に吸い込まれずに外側(吸気口以外の部分)に拡散してしまうという不具合が発生するからである。
【0015】
上記説明では、臭気等発生源は特定の消毒液を使用する消毒装置や消毒液を溜めた容器等を想定して槽内としているが、必ずしも槽を必要とするものではない。
また、上記清浄ユニットの筐体の形状は、特に制限するものではないが、槽に隣接して配置できる形状とすることが好ましい。従って、槽の側面が平面であれば、少なくとも槽に隣接する筐体部分は平面形状とすることが好ましく、略直方体形状とすることが更に好ましい。また、筐体の奥行き寸法(図1及び図2においてL方向)は、槽の奥行き寸法と同等か、或いは、これ以下とすることが好ましい。槽の手前側の面からはみ出すようなことがなく、無駄なスペースとならないからである。
また、プルユニットの筐体内へのフィルタとファンの配置方法は、吸気口と排気口とを連通する通路内であれば特に制限はないが、上下方向に配置すればよりスペースの効率化を図ることができるので好ましい。
【実施例】
【0016】
(実施例1)
上記図1を参照して説明した清浄ユニットを実施例1の清浄ユニットとした。尚、清浄ユニット3,4,5の筐体は、幅W、高さH、奥行きLとした。
プッシュユニット9,20の送風量をQ(Qは、正の数値である。)m3/min、プルユニット10,21の吸気量を同量のQm3/minとし、可視化装置を用いて、槽1,2内の臭気等発生源から発生するガスの流れの確認試験を行ったところ、発生ガスの約50%がプルユニット10,21の吸気口からもれていることを確認した。
【0017】
実際に27m3の室内において、消毒薬を槽1,2に満たして発生する臭気等の低減効果の確認試験を行った。プルユニット10,21には対象とする消毒薬を吸着させる活性炭系ケミカルフィルタを装着した。
試験は、清浄ユニット3,4,5の稼動時と非可動時の清浄ユニット4の手前側に1m離れた測定ポイントにおいて、インピンジャーによりエアをサンプリングし、イオンクロマトグラフで臭気等濃度を測定した。
清浄ユニット3,4,5の非稼働時には、4時間後の測定ポイントの臭気等濃度はD(Dは正の数値である。)mg/m3あった。
一方、清浄ユニット3,4,5の稼動時には、測定ポイントの臭気等濃度は0.034Dmg/m3あった。
【0018】
(実施例2)
実施例1と同じ構成の清浄ユニットとした。
【0019】
プッシュユニット9,20の送風量をQm3/min、プルユニット10,21の吸気量を倍量の2Qm3/minとし、可視化装置を用いて、槽1,2内の臭気等発生源から発生するガスの流れの確認試験を行ったところ、発生ガスの約90%がプルユニット10,21に吸い込まれることを確認した。
【0020】
次に、実施例1と同様に消毒薬による確認試験を行った。
その結果、清浄ユニット3,4,5の非稼働時には、4時間後の測定ポイントの臭気等濃度はDmg/m3あった。
一方、清浄ユニット3,4,5の稼動時には、測定ポイントの臭気等濃度は0.012Dmg/m3であった。
この結果から、槽1,2から発生した臭気等が清浄ユニット3,4,5により除去できていることがわかった。
【0021】
(実施例3)
上記図3を参照して説明した清浄ユニットを実施例3の清浄ユニットとした。尚、清浄ユニット33,34の筐体は、幅W、高さH、奥行きLとした。
プッシュユニット42の送風量及びプルユニット37の吸気量は実施例2と同様とした。
【0022】
可視化装置を用いて、槽31内の臭気等発生源から発生するガスの流れの確認試験を行ったところ、発生ガスの約90%がプルユニット37に吸い込まれることを確認した。
【0023】
次に、実施例1と同様に消毒薬による確認試験を行った。
その結果、清浄ユニット33,34の非稼働時には、4時間後の測定ポイントの臭気等濃度はDmg/m3あった。
一方、清浄ユニット33,34の稼動時には、測定ポイントの臭気等濃度は0.012Dmg/m3であった。
この結果から、槽31,32から発生した臭気等が清浄ユニット33,34により除去できていることがわかった。
【0024】
上記実施例1乃至3の何れにおいても、清浄ユニットは、プッシュユニットをプルユニットに設けているため、プッシュユニットを設置するスペースを低減することができ、従来のようなプッシュユニットとプルユニットとを別体として槽の両側に設けた場合に較べて、設置スペースを約半分程度とすることができた。
【0025】
次に、上記実施例1乃至3の清浄ユニットのコンパクト性について説明するために比較例1を作製した。
(比較例1)
幅W、高さH、奥行きLの直方体形状の筐体内に送風ファンを備えるとともに、前記筐体にダクトを接続したプッシュユニットと、幅W、高さH、奥行きLの直方体形状の筐体内に吸気ファンを備え、前記筐体に接続されたダクトと前記ダクトの排出側にフィルタを設けて構成したプルユニットとを隣接して清浄ユニットを構成した。
【0026】
この清浄ユニットに必要なスペースと各実施例とを比較すると、実施例1及び2ではプッシュユニット3,4は、プルユニット10,21に載置されているため、槽1と槽2との間に必要な幅はWとなる。実施例3も同様にプッシュユニット3,4がプルユニット10,21の上部に送風方向と吸気方向の関係を損なわずに配置可能となるため、槽1と槽2との間に必要な幅はWとなる。
これに対して、比較例1は槽1及び槽2のそれぞれ両側にプッシュユニットとプルユニットとを隣接して配置するために槽1と槽2との間は最低でも2W必要となる。
また、比較例1では、各筐体以外にダクトやファンの設置スペースが必要となり、且つ、それに伴う工事も必要であった。
従って、実施例1乃至3の清浄ユニットは省スペース性に優れていることがわかった。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】(a)本発明を実施するための一最良の形態を示す説明図、(b)同実施の形態の平面図
【図2】図1の変形例を示す説明図
【図3】本発明を実施するための他の最良の形態を示す説明図
【図4】図3の変形例を示す説明図
【図5】図2(a)に示すプルユニットの吸気口の詳細を示す説明図
【符号の説明】
【0028】
1,2,31,32 槽
3,4,5,33,34 清浄ユニット
6,7,8,35,36 架台
9,20,42,42’,53 プッシュユニット
10,21,37,54 プルユニット
11,38 吸気口
12,39 排気口
13,40 フィルタ
14,41 ファン
15 傾斜面
16,17 平坦面
18,43 送風ファン
19a,44a 吹出口
19b,44b 吸気口
45 第1のリンク
46 第2のリンク
47 フード
48 リンク
49 リンク
50 調整用つまみ
51 L字形金具
52 送風ファン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気ファンとフィルタとを備えたプルユニットと、送風ファンを備えたプッシュユニットとを備え、収納状態において前記プルユニットと前記プッシュユニットとは一体化されるように構成したことを特徴とする清浄ユニット。
【請求項2】
前記プルユニットに、前記プルユニット又は他のプルユニットに対して送風するための送風ファンを備えたプッシュユニットを配置したことを特徴とする請求項1に記載の清浄ユニット。
【請求項3】
前記プルユニットの上部に前記プッシュユニットを設け、前記プッシュユニットの送風方向を、前記プルユニットの吸気側と反対向きとしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の清浄ユニット。
【請求項4】
前記清浄ユニットは、前記プッシュユニットが前記プルユニットの吸気口に対向する位置に配置できるように架台を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の清浄ユニット。
【請求項5】
前記プッシュユニットは、前記プルユニットに対して移動可能にするためにリンク機構を介して接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の清浄ユニット。
【請求項6】
前記プッシュユニットは、前記プルユニットに対する吹出角度を調整できるように前記リンクに支持されていることを特徴とする請求項5に記載の清浄ユニット。
【請求項7】
前記プルユニットの吸気口にその開閉方向に移動可能なフードを設けて、吸気口の面積及び/又は吸気口の角度を調整できるようにしたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の清浄ユニット。
【請求項8】
前記プッシュユニットの送風量を、前記プルユニットの吸気量以下としたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の清浄ユニット。
【請求項9】
前記フィルタは、集塵フィルタ、ガス吸着フィルタ及びガス分解フィルタの少なくとも2種類を組み合わせることにより構成したことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の清浄ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−132434(P2008−132434A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−320557(P2006−320557)
【出願日】平成18年11月28日(2006.11.28)
【出願人】(000232760)日本無機株式会社 (104)
【出願人】(304050923)オリンパスメディカルシステムズ株式会社 (1,905)
【Fターム(参考)】