説明

測位装置及び測位方法

【課題】電波送信装置からの信号受信が不可能な場合に省電力化を図ることが可能な測位装置及び測位方法を提供すること。
【解決手段】複数の電波送信装置から信号を受信して自己の位置を算出する位置算出部112と、複数の電波送信装置からの信号の受信状況を判断する受信状況判断部114と、受信状況判断部で判断された受信状況に応じて、位置算出部が信号を受信する時間間隔を設定する間欠駆動設定部116とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測位装置及び測位方法に関する。
【背景技術】
【0002】
測位装置には、例えば、GPSを利用したカーナビゲーション装置があるが、カーナビゲーション装置は、例えば1秒毎などの間隔で測位を行っている。また、測位装置を内蔵した携帯端末機は、例えば5秒間隔で測位を行っており、間欠駆動が可能なものがある。ここで間欠駆動とは、測位データの受信を開始したり停止したりして、測位データの受信で消費する電力の省電力化を測る駆動のことである。
【0003】
例えば、特許文献1には、例えばナビゲーション装置において、測位装置を備えた移動体の移動速度に応じて、間欠駆動の周期を変更する技術が開示されている。また、特許文献2には、GPSを利用した測位機能を有する撮像装置において、利用者の撮影頻度に応じて、間欠駆動の周期を変更する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平10−38993号公報
【特許文献2】特開2007−158886号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、カーナビゲーション装置であれば、例えば車両に搭載された電源装置によって常に電力供給を受けているため、1秒間隔などの比較的短時間で測位を行っても電力の消費に関して問題が生じることはない。一方、携帯端末機等のように内蔵した電池などを電源とする測位装置では、間欠駆動を行うことで省電力化を図る必要があった。
【0006】
一方、測位装置は、GPS衛星からの電波など、電波の受信が不可能であると位置測定ができない。従って、測位装置が室内や地下などの電波の受信が不可能な場所にある場合、測位装置が位置測定を継続すると、電波の受信を待機している状態となる。そして、この待機状態が長時間となった場合には、位置測定が不可能であるにもかかわらず無駄な電力を消費してしまうという問題があった。
【0007】
また、例えば、特許文献1や特許文献2の技術を用いて省電力化を図っていたとしても、測定不可能な場所での電波受信について考慮されていないため、有効な省電力制御が行われていないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、電波送信装置からの信号受信が不可能な場合に省電力化を図ることが可能な、新規かつ改良された測位装置及び測位方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数の電波送信装置から信号を受信して自己の位置を算出する位置算出部と、複数の電波送信装置からの信号の受信状況を判断する受信状況判断部と、受信状況判断部で判断された受信状況に応じて、位置算出部が信号を受信する時間間隔を設定する間欠駆動設定部とを備えることを特徴とする測位装置が提供される。
【0010】
かかる構成により、位置算出部は、複数の電波送信装置から信号を受信して自己の位置を算出し、受信状況判断部は、複数の電波送信装置からの信号の受信状況を判断し、間欠駆動設定部は、受信状況判断部で判断された受信状況に応じて、位置算出部が信号を受信する時間間隔を設定する。
【0011】
上記複数の電波送信装置からの信号受信が可能な電波送信装置の数が多いほど、間欠駆動設定部は、信号受信の時間間隔を短くするものであってもよい。
【0012】
上記受信状況判断部が、複数の電波送信装置のうち3以上の電波送信装置から信号受信が可能であると判断したとき、間欠駆動設定部は、信号受信の時間間隔を第1の間隔に設定するものであってもよい。
【0013】
上記受信状況判断部が、複数の電波送信装置のうち1又は2の電波送信装置から信号受信が可能であると判断したとき、間欠駆動設定部は、信号受信の時間間隔を第1の間隔よりも長い第2の間隔に設定するものであってもよい。
【0014】
上記受信状況判断部が、複数の電波送信装置のうちいずれの電波装置からも信号受信が不可能であると判断したとき、間欠駆動設定部は、信号受信の時間間隔を第2の間隔よりも長い第3の間隔に設定するものであってもよい。
【0015】
上記第3の間隔に設定されてから所定の閾値以上の時間が経過したとき、間欠駆動設定部は、信号受信の時間間隔を第3の間隔よりも長い時間に設定するものであってもよい。
【0016】
有効期間を有する電波送信装置の航行情報を取得する航行情報取得部を備え、航行情報の有効期間が終了している場合、又は航行情報の有効期間が終了するまでの時間が所定時間よりも短い場合、間欠駆動設定部は、信号受信の時間間隔を第2の間隔又は第3の間隔よりも短い時間に設定するものであってもよい。
【0017】
上記複数の電波送信装置のうち信号受信が可能な電波受信装置の数は、信号受信を行っている電波送信装置の数の所定期間の移動平均の値であってもよい。
【0018】
上記複数の電波送信装置のうち信号受信が可能な電波受信装置の数に応じて、複数の電波送信装置からの信号の受信状況及び位置算出部が信号を受信する時間間隔の少なくとも一方を表示させる表示間欠駆動設定部を備えるものであってもよい。
【0019】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の電波送信装置から信号を受信して自己の位置を算出するステップと、複数の電波送信装置からの信号の受信状況を判断するステップと、受信状況に応じて、信号を受信する時間間隔を設定するステップとを含むことを特徴とする測位方法が提供される。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、電波送信装置からの信号受信が不可能な場合に省電力化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0022】
(第1の実施形態の構成)
まず、本発明の第1の実施形態に係るGPS測位装置100について説明する。図1は、本実施形態に係る測位装置を示すブロック図である。
【0023】
GPS測位装置100は、位置情報取得装置の一例であり、GPSを用いてGPS衛星からの電波を受信して現在位置を取得する。GPS測位装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)104と、記憶部106と、制御部110と、通信部120と、表示部130と、画像処理部150と、撮像部160を有する。
【0024】
ROM102は、制御部110が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM104は、制御部110の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次的に記憶する。
【0025】
記憶部106は、データ格納用の装置であり、記憶媒体と、記憶媒体にデータを記録する記録装置と、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置と、記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。記憶部106は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などである。記憶部106は、記憶媒体を駆動し、制御部110が実行するプログラムや各種データを格納する。また、記憶部106には、通信部120で取得された位置情報データ、撮像部160によって撮影された画像データなどが記憶される。なお、記憶部106は、GPS測位装置100と着脱可能であってもよい。
【0026】
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのマイクロプロセッサであり、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってGPS測位装置100内の動作全般を制御する。
【0027】
制御部110は、図1に示すように、例えば位置算出部112と、受信状況判断部114と、間欠駆動設定部116などの機能ブロックを有する。
【0028】
位置算出部112は、複数のGPS衛星(電波送信装置)から信号を受信して自己の位置を算出する。受信状況判断部114は、複数のGPS衛星からの信号の受信状況を判断する。間欠駆動設定部116は、受信状況判断部114で判断された受信状況に応じて、位置算出部112が信号を受信し測位する時間間隔を設定する。
【0029】
通信部120は、GPS衛星から電波を受信して位置情報を取得する。位置情報とは、例えば、現在位置の緯度、経度、高度などである。また、通信部120は、GPS衛星の航行情報であるエフェメリスを取得する。エフェメリスは有効期間を有するデータである。例えば、有効期間がエフェメリスの取得時刻から例えば2時間である場合、GPS測位装置100は、先のエフェメリスの取得時刻から2時間を超えたとき、エフェメリスの取得から開始する。
【0030】
表示部130はLCD等の表示手段から構成される。表示部130は、例えば、通信部120を介して取得された位置情報データを表示したり、撮像部160によって撮影された画像を表示したりする。また、GPS測位装置100の各種設定が表示部130による表示を介して可能となる。
【0031】
表示部130の画面上には、図2に示すように、受信状況判断部114が複数のGPS衛星からの信号の受信状況を判断した結果を表示させる。例えば、受信可能な衛星数、測位可能状態、非測位状態などの情報を使用して、GPS受信状況表示132を5段階の表示方法によって表示させる。図2のGPS受信状態表示では、電波本数が受信衛星数を示し、禁止アイコンがある場合に非測位状態を示し、禁止アイコンがない場合に測位可能状態を示している。このように、測位可能状態であることを示すことによって、通常の測位間隔で位置情報が取得されていることが分かる。なお、表示部130の近傍には操作部170が設けられて、表示の切り替え、各種設定などが可能である。
【0032】
画像処理部150は、例えばCCD164から出力された画像データに対して、光量のゲイン補正、画像のエッジ処理(輪郭強調処理)、ホワイトバランスの調整などの処理を行う。画像処理部150は、撮影時に撮像処理を行い、画像ストリームを生成する。
【0033】
撮像部160は、例えば、レンズ162と、CCD(charge coupled device)164と、AF制御部166と、AE制御部168を有する。撮像部160では、レンズ162を通してCCD164上に被写体像が結像される。また、AF制御部166は、合焦位置を検出して、フォーカスレンズを駆動させてフォーカス制御を行う。AE制御部168は、CCD164に照射された光量などに基づいて露出制御を行う。なお、本実施形態では、撮像素子としてCCD164を用いているが、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)素子を用いてもよく、またその他のイメージセンサを用いてもよい。
【0034】
なお、上述したGPS測位装置100は、撮像部160、画像処理部150などから構成される撮像部分と一体である例について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。撮像部分はGPS測位装置100と別体であるとしてもよく、このとき画像データが両者間で送受信される構成を有するとしてもよい。
【0035】
(第1の実施形態の動作)
次に、本発明の第1の実施形態に係るGPS測位装置100の動作について説明する。図3は、本実施形態に係る測位装置の測位処理を示すフローチャートである。
【0036】
まず、GPS測位装置100の初期状態として、間欠駆動設定部116は、位置算出部112がGPS衛星(電波送信装置)から信号を受信し測位する時間間隔を1秒に設定する(ステップS101)。測位間隔が1秒間隔であれば、自己の位置の変動を適切に測定することができる。
【0037】
次に、位置算出部112がGPS衛星から信号を受信する(ステップS102)。そして、受信状況判断部114が複数のGPS衛星からの信号の受信状況を判断し、その結果を図2に示すように表示部130の画面上に表示させる(ステップS103)。
【0038】
また、通信部120は、GPS衛星の航行情報であるエフェメリスを取得する。エフェメリスは有効期間を有するデータであり、新規のエフェメリスを受信したとき新たな情報に更新する(ステップS104)。エフェメリスがGPS衛星から取得されていない場合、位置算出部112による実際の測位動作は行われず、位置を取得することができない。従って、先のエフェメリスの取得時刻から有効期間を超えているとき、エフェメリスの取得から開始する必要がある。
【0039】
なお、GPS測位装置100の起動直後は、GPS衛星からの信号を良好に取得できる環境であるか否かを判定するため、まず1分程度通常の測位状態を継続させるとしてもよい。その後、後述する間欠駆動制御モードに遷移すればよい。
【0040】
次に、取得したエフェメリスの有効期間を確認し、残り有効期間が例えば15分未満である場合かを判断する(ステップS105)。残り有効期間が15分未満である場合、GPS衛星からの信号の受信状況に関わらず、測位間隔を1秒に設定する(ステップS106)。
【0041】
エフェメリスが有効であれば、数秒という短時間で測位を開始できる状態になるが、エフェメリスが無効である場合は、少なくとも40秒程度以上の時間を要することになるため、エフェメリスを常に有効状態とすることが重要となる。
【0042】
ステップS105のようにエフェメリスの有効期間を判定条件に入れた場合、上記のように信号受信が不可能な状態から受信可能状態に戻ったときに、短時間で測位を開始できるメリットがある。しかし、信号受信不可能な状態で測位間隔を1秒に設定すると、消費電力を浪費することになるため、エフェメリスの有効期間を判定条件に入れるか否かは、利用者が設定できるようにしてもよい。
【0043】
また、ステップS105では、エフェメリスの有効期間に関わらず、信号を受信できるGPS衛星の数(受信衛星数)が3以上であるか否かを判断する。受信衛星数が3以上である場合、例えば三角測位によって位置測定が可能になる状態であるため、測位間隔を通常の間隔(第1の間隔)、例えば1秒に設定する(ステップS106)。なお、受信衛星が4以上であれば、位置測定が確実にできる状態である。
【0044】
一方、受信衛星数が3未満であるときは、受信衛星数が0より多いか否かを判断する(ステップS110)。即ち、受信衛星数が1又は2であるときは、ある程度は受信ができている状態であるが確実な測位には至っていない。このとき、GPS測位装置100の測定環境は、ビルの谷間や、周囲の環境に信号受信を一時的に妨げる障害物がある状態である。このとき、測位間隔をステップS106より長い間隔(第2の間隔)、例えば5秒に設定する(ステップS111)。これにより、信号を受信し位置測定をする回数が減らすことができるため、一時的に測位が不可能な状態において省電力化を図ることができる。また、受信衛星数が増加して測位可能な状態になった場合は、短時間(多くても5秒)で通常の測位間隔に復帰できる。
【0045】
一方、ステップS110において受信衛星数が0であると判断されたときは、GPS測位装置100の測定環境は、信号を全く受信できない状態である。従って、測位間隔を1秒又は5秒に設定して、1秒又は5秒毎に信号の受信を試みたとしても消費電力を浪費する可能性がある。したがって、受信衛星数が0であると判断されたときは、測位間隔(第3の間隔)を1分に設定する(ステップS121)。
【0046】
測位間隔が1分であれば、GPS測位装置100が建物内から外へ出されたとき、多くても1分以内に通常の測位間隔(例えば1秒)に復帰できるため、省電力と測位再開レスポンスを両立できる。また、ステップS121ではカウンタを1に初期設定する。そして、測位不可能な状態が継続した場合、ステップS120では、測位間隔が1分であると判断されるので、カウンタが1増加される(ステップS130)。
【0047】
そして、1分間隔の測位モードが10分継続してカウンタが10以上となったとき、測位間隔を10分にする(ステップS132)。この状態では、長期間、GPSによる測位が不可能であって、測位を再開できる見込みがない可能性があるため、このように測位間隔を長くすることによって省電力を確実行うことができる。
【0048】
以上のように測位間隔が設定されたとき、位置算出部112は間欠駆動モードで位置の測定を行う(ステップS107)。間欠駆動モードは、位置算出部112への電力供給間隔を制御することで実現してもよい。
【0049】
なお、上述のステップS110において、受信衛星数を比較するとき、受信衛星数が0の状態が10回継続したときに初めて受信衛星数=0として認識するとしてもよい。受信衛星数は通常秒単位で変化するため、1回の受信衛星数が0であることで1分間の間欠駆動モードに入るとすると、測位再開レスポンスの面で問題があるからである。
【0050】
本実施形態によれば、GPS衛星からの信号の受信レベルが良好で測位可能な状態である場合、例えば、アプリケーションに最適な駆動間隔で動作させることができる。例えば、ナビゲーション用途であれば1秒毎であり、ロギングモードであれば5秒毎などである。モードによって駆動間隔を変えることができるとすることによっても省電力効果を得ることができる。
【0051】
また、GPS衛星からの信号の受信が全くない状態である場合、例えば建物内や地下にGPS測位装置100が入っていると推定して、通常よりもわずかに長い測位間隔とする。その結果、再度測位可能な状態になったときにある程度の追従間隔で測位再開でき、更に効果的に省電力化を図ることも可能である。例えば、この間隔は上述では1分である。
【0052】
また、GPS衛星からの信号の受信が皆無ではないが測位が不可能な状態である場合、例えばビルの谷間や一時的に障害物があるため受信不可能であると推定して、再度測位可能な状態になったときに、より早期に測位再開できるようにしつつ、省電力化を図ることもできる。例えば、この間隔は上述では5秒である。
【0053】
また、GPS衛星からの信号の受信が全くない状態が長時間続いた場合は、更に長い間隔の測位間隔とするので、更に省電力化を図ることができる。例えば、この間隔は上述では10分である。
【0054】
また、受信状況判断部114が受信状況を判断する際、信号受信が可能なGPS衛星の数を、実際に信号受信を行っているGPS衛星の数の例えば10秒の移動平均で算出するとすれば、一時的な受信状態に影響を受けず、正確な受信状況の判断をすることができる。
【0055】
また、受信レベルや測位間隔の状態が表示部の表示画面上で確認できるため、利用者は周辺環境を少し変えることで測位可能になるとの判断をすることができ、測位可能な位置まで移動を促すこともできる。このように利用者にGPS測位装置100の内部状態を把握させて補完的な行動を取らせることもできる。
【0056】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0057】
例えば、上記実施形態では、測位間隔を例えば1秒、5秒、1分、10分と具体的に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、消費電力と測位再開レスポンスの両方を考慮して、設定される間隔は他の時間間隔であってもよい。
【0058】
例えば、上記実施形態では、測位装置はGPS測位装置100であるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、測位装置は、無線LANを用いてアクセスポイント(電波送信装置)からの電測情報を得る測定技術によって、現在位置を測定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るGPS測位装置を示すブロック図である。
【図2】同実施形態に係る受信状態表示の例を示す説明図である。
【図3】同実施形態に係るGPS測位装置の測位処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0060】
100 GPS測位装置
102 ROM
104 RAM
106 記憶部
110 制御部
112 位置算出部
114 受信状況判断部
116 間欠駆動設定部
120 通信部
130 表示部
132 GPS受信状況表示
150 画像処理部
160 撮像部
162 レンズ
164 CCD
166 AF制御部
168 AE制御部
170 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電波送信装置から信号を受信して自己の位置を算出する位置算出部と、
前記複数の電波送信装置からの信号の受信状況を判断する受信状況判断部と、
前記受信状況判断部で判断された受信状況に応じて、前記位置算出部が信号を受信する時間間隔を設定する間欠駆動設定部と、
を備えることを特徴とする、測位装置。
【請求項2】
前記複数の電波送信装置からの信号受信が可能な前記電波送信装置の数が多いほど、前記間欠駆動設定部は、前記信号受信の時間間隔を短くすることを特徴とする、請求項1に記載の測位装置。
【請求項3】
前記受信状況判断部が、前記複数の電波送信装置のうち3以上の前記電波送信装置から信号受信が可能であると判断したとき、
前記間欠駆動設定部は、前記信号受信の時間間隔を第1の間隔に設定することを特徴とする、請求項1に記載の測位装置。
【請求項4】
前記受信状況判断部が、前記複数の電波送信装置のうち1又は2の前記電波送信装置から信号受信が可能であると判断したとき、
前記間欠駆動設定部は、前記信号受信の時間間隔を前記第1の間隔よりも長い第2の間隔に設定することを特徴とする、請求項3に記載の測位装置。
【請求項5】
前記受信状況判断部が、前記複数の電波送信装置のうちいずれの前記電波装置からも信号受信が不可能であると判断したとき、
前記間欠駆動設定部は、前記信号受信の時間間隔を前記第2の間隔よりも長い第3の間隔に設定することを特徴とする、請求項4に記載の測位装置。
【請求項6】
前記前記第3の間隔に設定されてから所定の閾値以上の時間が経過したとき、
前記間欠駆動設定部は、前記信号受信の時間間隔を前記第3の間隔よりも長い時間に設定することを特徴とする、請求項5に記載の測位装置。
【請求項7】
有効期間を有する前記電波送信装置の航行情報を取得する航行情報取得部を備え、
前記航行情報の有効期間が終了している場合、又は前記航行情報の有効期間が終了するまでの時間が所定時間よりも短い場合、
前記間欠駆動設定部は、前記信号受信の時間間隔を前記第2の間隔又は前記第3の間隔よりも短い時間に設定することを特徴とする、請求項5に記載の測位装置。
【請求項8】
前記複数の電波送信装置のうち前記信号受信が可能な前記電波受信装置の数は、前記信号受信を行っている前記電波送信装置の数の所定期間の移動平均の値であることを特徴とする、請求項1に記載の測位装置。
【請求項9】
前記複数の電波送信装置のうち前記信号受信が可能な前記電波受信装置の数に応じて、前記前記複数の電波送信装置からの信号の受信状況及び前記位置算出部が信号を受信する時間間隔の少なくとも一方を表示させる表示間欠駆動設定部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の測位装置。
【請求項10】
複数の電波送信装置から信号を受信して自己の位置を算出するステップと、
前記複数の電波送信装置からの信号の受信状況を判断するステップと、
前記受信状況に応じて、前記信号を受信する時間間隔を設定するステップと、
を含むことを特徴とする、測位方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−63451(P2009−63451A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−231970(P2007−231970)
【出願日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】