測定データ処理システム、測定データ処理装置、測定データ処理装置の制御方法およびそのプログラム
【課題】測定器により測定されたデータが必要以上に測定器の表示部に表示されないように制御すること。
【解決手段】測定データを受信する測定データ受信手段と、前記測定データの記録を行うユーザの特定を行うユーザ特定手段と、前記測定データ受信手段により受信した測定データと、前記ユーザ特定手段により特定したユーザ情報と対応付けて記録する測定データ記録手段と、前記測定器の前記表示部の測定データを消去すべく指示する消去指示手段と、を有し、前記測定器の画面消去手段は、前記消去指示手段により消去指示を受けた場合に、前記表示部に表示されている測定データを消去する。
【解決手段】測定データを受信する測定データ受信手段と、前記測定データの記録を行うユーザの特定を行うユーザ特定手段と、前記測定データ受信手段により受信した測定データと、前記ユーザ特定手段により特定したユーザ情報と対応付けて記録する測定データ記録手段と、前記測定器の前記表示部の測定データを消去すべく指示する消去指示手段と、を有し、前記測定器の画面消去手段は、前記消去指示手段により消去指示を受けた場合に、前記表示部に表示されている測定データを消去する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
測定器を利用して測定した測定データの、測定器への表示を制御する測定データ処理システム、測定データ処理装置、測定データ処理装置の制御方法、およびそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、血圧などの生体データを測定し、測定した値を表示可能な測定器の普及が進んでおり、職場やスポーツクラブなどに、多数のユーザが手軽に利用できるような状態で設置されている。
【0003】
また、測定したデータをサーバに蓄積しておき、必要な時に読みだして分析したりグラフを作成したりすることも行われている。
【0004】
特許文献1では、測定した血圧データと別の条件で測定された血圧データを個別に表示する血圧計が提案されている。
【0005】
特許文献2では、血圧測定、体重測定、及び体組成測定の順に利用者の生体の状態が測定された後、測定結果を表示タッチパネルに表示させ、続いて、測定結果である生体データと、ログインID、パスワード、及びシリアルIDを含む生体データ登録要求をサーバに送信する健康管理システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−125427号公報
【特許文献2】特開2010−86220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
血圧や体重などの生体データは、特に他人には知られたくないデータである。特に多数のユーザが利用できるようなスペースに設置された測定器などの表示部には、長時間測定データが表示されない方が望ましい場合がある。
【0008】
しかしながら、特許文献1の技術では、測定したデータと別の条件で測定されたデータを個別に表示することを提案するものであり、また、特許文献2の技術では、測定したデータをサーバに送信しているものであるが、測定する前に測定結果を表示タッチパネルに表示させている。従って特許文献1、2ともに、多数のユーザが利用できるようなスペースで利用されると、測定データが他の多数のユーザに見られてしまうという問題があった。
【0009】
そこで、本願発明では、測定器により測定されたデータが必要以上に測定器の表示部に表示されないように制御することが可能な測定データ処理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、測定器と測定データ処理装置とが通信回線を介して接続された測定データ処理システムであって、前記測定器は、データの測定を行う測定部と、前記測定部により測定した測定データを表示する表示部と、前記表示部に表示された測定データを消去する画面消去手段と、前記測定データを前記測定データ処理装置に送信する測定データ送信部と、を有し、前記測定データ処理装置は、前記送信部から測定データを受信する測定データ受信手段と、前記測定データの記録を行うユーザの特定を行うユーザ特定手段と、前記測定データ受信手段により受信した測定データと、前記ユーザ特定手段により特定したユーザ情報と対応付けて記録する測定データ記録手段と、前記測定器の前記表示部の測定データを消去すべく指示する消去指示手段と、を有し、前記測定器の画面消去手段は、前記消去指示手段により消去指示を受けた場合に、前記表示部に表示されている測定データを消去することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、測定器により測定されたデータが必要以上に測定器の表示部に表示されないように制御することが可能なる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態における測定データ処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における測定データ処理装置103に適応可能な情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における測定データ処理システムの機能構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態におけるユーザ情報設定画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態におけるユーザ情報の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態における測定データ処理システム全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態における第1の認証処理の処理フローを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態における第2の認証処理の処理フローを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態における第3の認証処理の処理フローを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態における測定データの一例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態における測定データ蓄積部に蓄積された測定データの一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態におけるメール配信画面の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施形態におけるグラフ表示の処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態におけるグラフ表示画面の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施形態における画面非表示設定画面の一例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態におけるユーザ設定情報の一例を示す図である。
【図17】本発明の実施形態における測定器の処理フローを示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施形態における測定データ処理装置の処理フローを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る測定データ処理システムおよび測定データ処理装置および測定データ処理装置の制御方法およびそのプログラムの実施形態について詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態における測定データ処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0015】
測定データ処理システムは、測定器101、102、測定データ処理装置103、および測定データ管理サーバ104がLAN105を介して接続されている。また、ユーザ端末106が公衆網回線を介して通信可能な状態になっており、電子メールを送受信可能なように接続されている。
【0016】
本実施形態では、測定器101は血圧計、測定器102は体重計(体脂肪も計測可能)として説明する。測定器の種類はこれに限ったものではなく、他の生体データを測定可能な歩数計やグルコースモニタなどを適用することも可能である。また、空気中の物質量を測定したり、においを測定したりするような測定器にも適用可能である。
【0017】
測定器101、102は、データを測定し、測定したデータを表示部に表示することができる。測定データ処理装置103は、測定器101、102の周辺に設置されており、測定器101、102で測定したデータを、ユーザ情報とともに蓄積する機能を有する。蓄積場所は、測定データ管理サーバ104とすることも可能であるし、測定データ処理装置103とすることも可能である。
【0018】
測定データ管理サーバ104は、測定データ処理装置103から受信した測定データを蓄積したり、測定データ処理システムの利用者であるユーザのユーザ情報を記憶したり、測定データをユーザ情報に記憶されて電子メールアドレスに送信したりする機能を有する。ただし、これらの機能は、データ管理サーバ104ではなく測定データ処理装置103が有するように構成することもできる。
【0019】
測定器101、102と測定データ処理装置103は、LAN105を介してデータ通信を行う構成としてもよいし、RS−232Cなどのデータ通信ケーブルによりデータ通信するように構成してもよい。
【0020】
ユーザ端末106は、データを測定するユーザの所有する端末であって、本実施形態では、測定データを電子メールで受信するような構成となっている。
【0021】
図2は、本発明の実施形態における測定データ処理装置103に適応可能な情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【0022】
図2に示すように、システムバス204を介してCPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208が接続される。
【0023】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0024】
ROM203あるいは記憶装置である外部メモリ211は、CPU201が実行する制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、本データ先指定方法を実現するためのコンピュータ読み取り実行可能なプログラムおよび必要な各種データ(データテーブルを含む)を保持している。
【0025】
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは記憶装置である外部メモリ211からRAM202にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0026】
入力コントローラ205は、キーボード(KB)209からの入力を制御する。ビデオコントローラ206は、表示部の一例であるCRT210への表示出力を制御する。メモリコントローラ207は、外部メモリ211に記憶されている情報を読み出しと、外部メモリ211への情報の書き込みを制御する。
【0027】
通信I/Fコントローラ208は、通信回線と接続してデータの送受信の制御を行う。クライアント端末の場合、通信I/Fコントローラ208は、LAN105を介するデータの送受信を制御するものとする。また、測定器101、102との接続形態に合わせた通信方法でデータの送受信を制御するものとする。
【0028】
なお、外部メモリ211には、後述する各種テーブルが格納されているものとする。また、後述する本発明の処理の一例を示すフローチャートを実行するためのコンピュータ読み取り実行可能なプログラムも、この外部メモリ211に記憶されているものとする。
【0029】
なお、外部メモリ211は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をハードディスク等の記憶装置に限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
【0030】
図2に示すハードウェア構成図は、測定データ管理サーバ104として利用される情報処理装置にも適用可能である。
【0031】
図3は、本発明の実施形態における測定データ処理システム300の機能構成を示す図である。
【0032】
測定したデータを処理する測定データ処理装置310、データを測定する測定器320、および測定したデータを管理するデータ管理サーバ330の機能構成を示すものである。
【0033】
測定器320は、データの測定を行う測定部321、測定したデータを表示する測定データ表示部322、および測定データを測定データ処理装置に送信する測定データ送信部323で構成される。測定データは、RS−232CやUSBなどによるシリアル接続、SCSIやセントロニクスなどによるパラレル接続、有線や無線によるLAN接続などを利用してデータ通信が行われる。
【0034】
測定部321は、測定器320の有する機能により測定する内容が異なるものであり、例えば血圧計であれば血圧や脈拍、体重計であれば体重や体脂肪、グルコースモニタであれば血糖値などを測定する。また、環境測定器であれば空気中の有害物質量などを測定する。
【0035】
測定データ表示部322は、測定したデータを表示する領域である。通常、測定したデータを表示した後、一定時間経過後もしくは手動により表示が消えるのが普通である。本実施形態では、測定データ処理装置310からデータの表示を消す旨の制御信号を受信した場合に表示を消すように構成される。
【0036】
測定データ表示部に表示されたデータは、あらかじめ設定された時間表示された後(例えば30秒後)に自動で消えるようになっている。また、表示中に次の測定が始まった場合にも消えるようになっている。データが消えるとは、表示部に何も表示されないようになることも、ゼロリセットされることも含まれるものとする。これは、測定器320の種類によりさまざまな構成をとることができる。
【0037】
測定データ処理装置310は、測定器320から測定データを受信する測定データ受信部311、ユーザ認証を受付ける認証受付部312、測定データを記録する測定データ記録部313、および測定器の表示部を制御する測定器制御部314で構成される。
【0038】
認証受付部312は、測定を行ったユーザからユーザ認証の受付けを行うものである。例えばユーザの保持するICカードからユーザ情報を読取るICカードリーダなどにより実装可能である。その他、ユーザから直接ユーザIDなどの入力を受付けるキーボートやタッチパネルなどの入力装置を適用することも可能である。
【0039】
測定データ記録部313は、認証受付部312で受付けたユーザ情報と測定データ受信部311で受信した測定データを測定データ処理システムへの記録(登録)を制御するものである。
【0040】
測定器制御部314は、測定器320の測定データ表示部322の表示に関する制御を行うことができる。ユーザや管理者によって設定された所定の条件を満たした場合に、測定データ表示部の表示を消去する制御を行う。所定の条件とは、後述するが、例えばユーザの認証が正常に行われた場合や、測定値がメール送信、データベースに記録された場合などを指す。
【0041】
データ管理サーバ330は、測定データ処理装置310の測定データ記録部313からデータ記録要求を受けた場合に測定データを蓄積する測定データ蓄積部331、測定データ処理システム300のユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部332、測定データを電子メール送信する電子メール送信部333、および測定データ蓄積部331に蓄積された測定データの集計を行う測定データ集計部334で構成される。データ集計にはグラフの作成機能なども含まれる。
【0042】
データ管理サーバ330で有する構成は、測定データ処理装置310が有するように構成することも可能である。測定データ処理システム300として機能させるために、データ管理サーバ330、測定データ処理装置310の持つ機能はどちらで処理するようにしても構わない。
【0043】
図4は、本発明の実施形態におけるユーザ情報設定画面の一例を示す図である。
【0044】
ユーザ情報設定画面400は、ユーザが接続する測定データ処理システムのユーザ情報を設定するメンテナンス画面である。ユーザはPCから接続してもよいし、携帯端末から接続してもよい。メニュー画面401では、ユーザ情報設定402とグラフ表示403を選択することができるようになっており、本画面は、ユーザ情報設定402が選択されることにより表示される。
【0045】
本画面は、測定データ処理システムに登録されたユーザ情報の更新を行う画面である。ユーザ名の登録や変更が行える他、メール配信404、携帯メール配信405、およびグラフ表示406を「する」「しない」の設定を登録することができる。
【0046】
メール配信404および携帯メール配信405が「する」と設定された場合には、メールアドレスの入力を受付ける。測定データ記録部313が測定データの記録を行った場合にこのメール配信の設定に従って測定データが登録されたメールアドレスに送信される。
【0047】
グラフ表示406が「する」と設定された場合には、測定データ記録部313が測定データの記録を行った際場合に測定データ蓄積部331に測定データを蓄積し、後からグラフの作成が行えるようにする。
【0048】
登録ボタン407が押下されると入力された情報が登録され、キャンセルボタン408が押下されると入力された情報は破棄される。また、ユーザ情報を変更する画面が呼び出された場合には、登録ボタン407の代わりに不図示の「更新」ボタンが表示され、押下することで登録済みのユーザ情報が更新される。
【0049】
画面非表示設定ボタン409が押下されると、図15に示す画面非表示設定が表示される。詳細については後述するが、測定器の画面に表示された測定値をどのように消去するのかを設定する画面である。
【0050】
図5は、本発明の実施形態におけるユーザ情報のマスタデータの一例を示す図である。
【0051】
ユーザ情報設定画面400において登録・更新された情報が、ユーザ情報記憶部332に記憶されている。ユーザ名502、メールアドレス505、メール配信フラグ506、携帯メールアドレス507、携帯メール配信フラグ508、およびグラフ表示フラグ509の各項目は、ユーザ情報設定画面400で入力された情報である。
【0052】
ユーザID501は、測定データ処理システムで一意に割振られるIDである。パスワード503は、ユーザがシステムにログインする際に利用されるパスワードである。管理区分504は、管理者として登録されているユーザに「1」が設定されており、それ以外のユーザには「0」が設定されている。ログイン失敗回数510は、ログインに失敗した回数をカウントしており、所定回数ログインに失敗した場合、アカウントがロックされる。ロックフラグ511には、アカウントのロック状態が記憶されている。管理者はシステムへの特権を有し、特権を利用することで例えばロック状態を解除することが可能となっている。
【0053】
図6は、本発明の実施形態における測定データ処理システム全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【0054】
まずステップS601で測定器による測定が開始され、ステップS602で測定データが表示された状態で、ユーザからの認証の受付けた時に測定データ処理装置の処理が開始される。
【0055】
ステップS603では、認証処理を行う。詳細については後述するが、認証処理では、認証を受付けたユーザが測定データ処理システムに登録されているかの判定、測定データの記録方式の判定、および測定器の表示部の制御に関する判定などの処理をおこなう。
【0056】
ステップS604では、認証処理の結果、認証に成功したと判定された場合にステップS605に進み、認証に失敗したと判定された場合、何も行わず処理を終了する。
【0057】
ステップS605では、測定データの記録処理を行う。認証処理において、そのように測定データを記録するかの判定が行われるので、その判定に従って測定データを記録する。本実施形態では、測定データの記録として、電子メール送信と測定データ蓄積部へのデータ蓄積を例に説明する。
【0058】
測定データ管理サーバは、ステップS606で測定データを受信し、ステップS607で測定データを記録する。記録の方式が電子メールであった場合、電子メール送信部333が指定の宛先へ測定データの送信を行い、記録の方式がデータ蓄積であった場合、測定データ蓄積部331へ測定データを蓄積する。
【0059】
ステップS608では、測定データ管理サーバから記録結果を受信する。記録結果とは、電子メール送信であれば正常に送信できたか、データ蓄積であれば正常に蓄積できたか、などを指す。
【0060】
ステップS609では、認証処理の結果、測定器の表示部の内容が非表示に設定されているかどうかを判定する。非表示設定になっていた場合、ステップS610に進み、測定器の表示部から測定データを非表示にする制御を行う。この制御は直接測定器の表示部を制御してもよいし、測定器に非表示とするような制御信号を送信するようにしてもよい。非表示制御が行われた場合、測定器の表示部は測定データが非表示にされた状態となる。
【0061】
なお、非表示制御とするかどうかの判定は、ステップS608で受信した記録結果の記録判定を行い、記録が成功した場合に行うようにしてもよいし、ステップS605で、測定データ記録を行った時点で、記録結果とは無条件に非表示制御するようにしてもよい。この場合、ステップS608で記録結果を受信する工程は省略することができる。
【0062】
これにより、記録が成功した場合に測定器の表示部に測定データを非表示にするので、非表示にしたことで、測定値が分からなくなってしまうなどの問題をふせぐことができる。(この場合は、配信される電子メールや蓄積されたデータを参照すればよいので。)
【0063】
図7は、本発明の実施形態における第1の認証処理の処理フローを示すフローチャートである。
図6のステップS603の認証処理に対応する。
【0064】
ステップS701で、認証を受付けたユーザのユーザ情報を取得し、ステップS702では認証に成功したかどうかの判定を行う。認証に成功したかどうかは、ユーザ情報記憶部332に当該ユーザの情報が登録されているか否かで判定する。登録されていれば認証に成功したとみなすこととする。
【0065】
認証に失敗した場合、ステップS703で認証状態を認証失敗に設定し、処理を終了する。(ステップS604に戻る。)認証に成功した場合、ステップS704で、測定器の表示部を非表示にする設定を行い、ステップS705に進む。
【0066】
ステップS705では、メール配信をする設定がされているかどうかの判定を行う。図5に示すユーザ情報のメールまたは携帯メールの配信フラグが「1」(ON)に設定されている場合にメール配信すると判定する。メール配信しないと判定された場合、ステップS707に進む。
【0067】
一方、メール配信すると判定された場合には、ステップS706にて電子メールの送信設定を行う。ここでは、測定データを指定の宛先であるユーザ宛てに電子メール送信できるよう設定を行い、測定データの記録方式は電子メールと設定される。
【0068】
ステップS707では、グラフ表示をする設定がされているかどうかの判定を行う。図5に示すユーザ情報のグラフ表示フラグが「1」(ON)に設定されている場合にグラフ表示すると判定する。グラフ表示しないと判定された場合、処理を終了する。
【0069】
一方、グラフ表示すると判定された場合には、ステップS708にて測定データの蓄積を行えるよう設定を行い、測定データの記録方式は、データ蓄積と設定される。
【0070】
これにより、認証を受付けたユーザがユーザ登録されていた場合に、測定器の表示部から表示を消すようにすることが可能となる。
【0071】
図8は、本発明の実施形態における第2の認証処理の処理フローを示すフローチャートである。
図6のステップS603の認証処理に対応する。
【0072】
ステップS801で、認証を受付けたユーザのユーザ情報を取得し、ステップS802では認証に成功したかどうかの判定を行う。認証に成功したかどうかは、ユーザ情報記憶部332に当該ユーザの情報が登録されているか否かで判定する。登録されていれば認証に成功したとみなすこととする。
【0073】
認証に失敗した場合、ステップS803で認証状態を認証失敗に設定し、処理を終了する。(ステップS604に戻る。)認証に成功した場合、ステップS804に進む。
【0074】
ステップS804では、メール配信をする設定がされているかどうかの判定を行う。図5に示すユーザ情報のメールまたは携帯メールの配信フラグが「1」(ON)に設定されている場合にメール配信すると判定する。メール配信しないと判定された場合、ステップS807に進む。
【0075】
一方、メール配信すると判定された場合には、ステップS805にて電子メールの送信設定を行う。ここでは、測定データを指定の宛先に電子メール送信できるよう設定を行い、測定データの記録方式は電子メールと設定される。ステップS806で、測定器の表示部を非表示にする設定を行い、ステップS807に進む。
【0076】
ステップS807では、グラフ表示をする設定がされているかどうかの判定を行う。図5に示すユーザ情報のグラフ表示フラグが「1」(ON)に設定されている場合にグラフ表示すると判定する。グラフ表示しないと判定された場合、処理を終了する。
【0077】
一方、グラフ表示すると判定された場合には、ステップS808にて測定データの蓄積を行えるよう設定を行い、測定データの記録方式は、データ蓄積と設定される。
【0078】
これにより、測定データを電子メール配信する場合に測定器の表示部から表示を消すことができる。
【0079】
図9は、本発明の実施形態における第3の認証処理の処理フローを示すフローチャートである。
図6のステップS603の認証処理に対応する。
【0080】
ステップS901で、認証を受付けたユーザのユーザ情報を取得し、ステップS902では認証に成功したかどうかの判定を行う。認証に成功したかどうかは、ユーザ情報記憶部332に当該ユーザの情報が登録されているか否かで判定する。登録されていれば認証に成功したとみなすこととする。
【0081】
認証に失敗した場合、ステップS903で認証状態を認証失敗に設定し、処理を終了する。(ステップS604に戻る。)認証に成功した場合、ステップS904に進む。
【0082】
ステップS904では、メール配信をする設定がされているかどうかの判定を行う。図5に示すユーザ情報のメールまたは携帯メールの配信フラグが「1」(ON)に設定されている場合にメール配信すると判定する。メール配信しないと判定された場合、ステップS906に進む。
【0083】
一方、メール配信すると判定された場合には、ステップS905にて電子メールの送信設定を行う。ここでは、測定データを指定の宛先に電子メール送信できるよう設定を行い、測定データの記録方式は電子メールと設定される。
【0084】
ステップS906では、グラフ表示をする設定がされているかどうかの判定を行う。図5に示すユーザ情報のグラフ表示フラグが「1」(ON)に設定されている場合にグラフ表示すると判定する。グラフ表示しないと判定された場合、処理を終了する。
【0085】
一方、グラフ表示すると判定された場合には、ステップS907にて測定データの蓄積を行えるよう設定を行い、測定データの記録方式は、データ蓄積と設定される。ステップS908で、測定器の表示部を非表示にする設定を行い、処理を終了する。
【0086】
これにより、測定データを測定データ蓄積部に記録する場合に測定器の表示部から表示を消すことができる。
【0087】
なお、図7〜図9では、第1〜第3の認証処理について説明した。これら認証処理では、電子メールの配信やデータ蓄積(グラフ表示)に関しては、フラグにより管理するようになっているが、フラグによる管理ではなく全ての測定データをデータ蓄積するようにしてもよいし、電子メールアドレスが登録されている場合に、電子メールを送信するようにしてもよい。また、電子メール配信する場合には、一旦データ蓄積を行うようにし、蓄積されたデータを電子メール配信するようにしてもよい。また、これら第1〜第3の認証処理を組み合わせて実装すること可能である。
【0088】
図10は、本発明の実施形態における測定データの一例を示す図である。
【0089】
測定器で測定されたデータにユーザIDや測定年月日およびデバイス名を対応付けて追記し、測定データとして測定データ記録部313が記録する際に送信されるデータである。
【0090】
ユーザID1001は、認証要求をしたユーザのIDである。測定年月日1002は、測定器が測定した年月日であり、本実施形態では、月日に加え時間の情報も記録するようにしている。
【0091】
1003〜1005は、測定器で測定された値であり、測定器が血圧計である例として、最高血圧、最低血圧、および脈拍数が記録される。測定器の種類により記録する項目が異なる。デバイス名1006は、測定したデバイスを特定可能なIDとなっている。
【0092】
測定データ以外の値は、測定器から受け取るようにしてもよいし、データ処理装置が付与して記録するようにしてもよい。
【0093】
この例では、ユーザID「000002」のユーザが、「2011−08−11」に測定を行い、測定値は、「120/75/70」であり、測定した測定器のデバイス名が「Device−001」であることが分かる。
【0094】
図11は、本発明の実施形態における測定データ蓄積部に蓄積された測定データの一例を示す図である。
【0095】
測定データ記録部313により、記録方式がデータ蓄積であった場合に記録され、測定データ蓄積部331に蓄積されたデータである。
【0096】
各項目は、測定データ記録部313が記録するデータである図10の項目と同様である。
【0097】
図12は、本発明の実施形態におけるメール配信画面の一例を示す図である。
【0098】
メール画面1201は、測定データ記録部313により、記録方式が電子メール配信であった場合に送信されたメールの受信画面であり、電子メール送信部333により送信されたメールである。
【0099】
メールは、ユーザID「000002」である「観音太郎」さんの、登録された携帯メールアドレス宛てに配信されている。
【0100】
本文には、測定結果として、測定日時および測定データ(値)が記載されている。また、測定データ蓄積部に測定データが蓄積されている場合には、メールを受信したユーザの過去の測定データをメールの本文内に記載するように構成することもできる。画面の例では、ユーザID「000002」の蓄積されたデータが記載されていることがわかる。また、日付だけではなく測定した時間を記載するようにしてもよい。
【0101】
図13は、本発明の実施形態におけるグラフ表示の処理の一例を示すフローチャートである。
【0102】
図4のメニューでグラフ表示403が選択された際に処理が開始される。
【0103】
ステップS1301でグラフ表示要求を行ったユーザのユーザ名を取得し、ステップS1302で、指定された期間のデータを測定データ蓄積部331から取得する。
【0104】
ステップS1303で、グラフを表示する画面を生成して処理を終了する。
【0105】
なお、ここで指定された期間とは、後述するグラフ表示画面で受付けるものである。
【0106】
図14は、本発明の実施形態におけるグラフ表示画面の一例を示す図である。
【0107】
グラフ表示画面1401は、測定データ処理システムのメニューからグラフ表示が選択された場合に表示される画面である。
【0108】
データの種類1402では、表示したいデータの種類を選択する。本実施形態で説明した血圧計以外のデータ(例えば体重計や歩数計など)をデータ蓄積部に蓄積しておけば、データの種類ごとのデータを表示することが可能となる。また、グラフ上に全ての種類のデータを表示させることも可能である。また、不図示の「デバイスの種類」を選択することで、特定のデバイスで測定したデータを表示させることも可能である。
【0109】
表示する期間1403では、表示させたい期間の入力を受付ける。ここで受付けた期間のグラフ1404が表示される。
【0110】
図15は、本発明の実施形態における画面表示詳細設定画面の一例を示す図である。
【0111】
図4の画面非表示設定ボタン409が押下された場合に表示される。測定器の表示部に表示されている測定値を、測定器に設定された画面の消去設定に従うのではなく、積極的に消去したい場合に利用される。ユーザが自身の設定を行うことも可能であるし、管理者が設定することも可能である。
【0112】
ユーザは、「設定した内容に従い測定画面を消す」1502、もしくは、「測定器の設定に従う」1503を選択する。「測定器の設定に従う」1503を選択するすると、測定器に予め設定された条件で測定データが消去されることになる。
【0113】
一方、「設定した内容に従い測定画面を消す」1502を選択した場合、測定データを表示画面から消す条件として、認証(ユーザの特定)、メール送信およびデータベースへの記録を選択する。この条件は複数選ぶことが可能であり、複数選択された場合は選択された項目すべての条件が満たされた場合に、測定データを消去する命令を測定器に対して送信する。
【0114】
認証(ユーザの特定)とは、測定したユーザが本測定データ処理システムに登録されているユーザである場合に、ユーザの特定が正常に行われたことを示す。パスワードやICカードを使った認証であってもよい。
【0115】
メール送信とは、ユーザ情報に登録されているメールアドレスへ送信が行われたことを示す。データベースへの記録とは、測定データをデータベースに記録したことを示す。なお、メール送信およびデータベースに記録に関して、送信や記録を行った場合に測定データを消去するようにするのか、送信や記録が成功した場合に、測定データを消去するようにするのかは設定により切り替えることが可能となっている。
【0116】
なお、メールの送信の成功の判定は、例えば所定時間の間に不達メールが届かない場合に成功と判定することができる。データベースへの記録の判定は、例えば、データベースサーバへの書込みが成功した旨のステータスを取得することで判定することができる。データベースへ記録されたデータはグラフ表示する際に利用される。
【0117】
図16は、本発明の実施形態におけるユーザ設定情報の一例を示す図である。
【0118】
図5に示すユーザ情報の501〜511と、図16の1601〜1611は同じ情報が記録されているので説明は省略する。
【0119】
画面設定1612には、図15で設定された測定器に表示された測定データを消去する設定が記録されている。図15にて認証(ユーザの特定)が選択された場合には、ユーザ特定1613の項目にフラグ(本実施形態では「1」)が設定される。選択されてない場合には、「0」が設定される。
【0120】
メール送信が選択された場合には、電子メール1614の項目にフラグが設定される。データベースへの記録が選択された場合には、データベース1615にフラグが設定される。
【0121】
例えばユーザIDが「000002」の「観音太郎」は、電子メール送信された時に、表示画面が消去される。また、ユーザIDが「000004」の三田町子は、電子メールの送信とデータベースへの書込みがなされた時に表示画面が消去される。
【0122】
図17は、本発明の実施形態における測定器の処理フローを示すフローチャートである。
【0123】
ステップS1701で、ユーザからの指示により測定を開始する。ステップS1702では、測定したデータを表示部に表示する。ステップS1703で、ユーザより認証を受付ける。本実施形態では、ユーザの所有するICカードをICリーダにかざすことにより行われる。また、ユーザIDの入力を受付けるようなものでもよく、測定器を利用したユーザを特定できればよい。
【0124】
また、ユーザ認証は、ユーザが測定を開始する前に行っても構わない。その場合、図15で認証(ユーザの特定)が指定を受付けないようにするか、無効にするようにすればよい。
【0125】
次にステップS1704で測定データを測定データ処理装置に送信する。この状態では、測定器の表示部には測定データが表示された状態となっている。
【0126】
ステップS1705では、測定データ処理装置から表示データを消去するメール、すなわち非表示命令を受信するかを判定する。受信した場合は、ステップS1707に進み、測定器に表示された測定データを消去すべく消去指示を行う。
【0127】
ステップS1706では、測定器に設定された消去条件を満たした場合、ステップS1708に進み、測定器の画面を消去する。測定器に設定された消去条件とは、表示してから所定時間経過した場合に消去するタイマーによる条件や、次の測定が始まった場合などがあげられる。
【0128】
測定データ処理装置から非表示命令を受信するか、測定器に設定された消去条件を満たすまで、ステップS1705とステップS1706の処理が繰り返し処理される。
【0129】
図18は、本発明の実施形態における測定データ処理装置の処理フローを示すフローチャートである。
【0130】
ステップS1801で、測定器から測定データを受信する。ステップS1802では、受信したデータのユーザ設定情報から、画面消去設定(画面設定1612)を取得する。
【0131】
ステップS1803では、画面消去設定が認証による消去であった場合、ステップS1804に進み、測定器に対して画面非表示制御を行う。具体的には、測定データが表示されている測定器に対して表示画面を消去するような命令を送信する。
【0132】
ステップ1805では、測定データを送信する処理を行う。送信処理とは、電子メールの送信やデータベースへの記録をいう。処理内容については、図16のユーザ設定情報に設定されたメール配信フラグ1606およびグラフ表示フラグ1608の設定に従って処理される。
【0133】
例えばメール配信フラグがON「1」になっていれば登録されたメールアドレスにメール送信を行い、グラフ表示フラグがON「1」になっていればデータベースへの記録を行う。
【0134】
ステップS1806では、画面消去設定に、データ送信による消去が設定されているかを判定する。具体的には、メール送信またはデータベースへの記録である。ここで、複数条件が設定されている場合には、両方の送信を行ったかどうかの判定を行う。
【0135】
データ送信による消去が設定されていた場合には、ステップS1807で画面非表示制御を行う。ステップS1808では、送信結果の受信を行う。送信結果とは、メール送信であれば、メールの送信結果であり、データベースへの記録であれば、記録の成否である。メールサーバやデータベースから結果を受信するものでもよいし、測定データ処理装置が測定データ管理サーバに問い合わせるものでもよい。
【0136】
ステップS1809で、画面消去設定に、データ記録成功による消去が設定されているかを判定する。データの記録が成功したと判定された場合には、ステップS1810にて画面非表示制御を行い、処理を終了する。
【0137】
なお、画面消去の判定をステップS1806で行うかステップS1809で行うかは、システムに設定することが可能であり、メール送信とデータベースの記録について、別々に設定することも可能である。その場合、メール送信は送信が完了したら、データベースの記録は記録が成功したら、といった判定をすることが可能となる。
【0138】
以上説明したように、本実施の形態によれば、必要以上に測定器の表示部に測定データが表示されないように制御することができる。
【0139】
また、測定データ蓄積部に蓄積しておくことで後から表示させることもできるし、電子メールを受信することにより確認することもできるので、問題なく測定器の表示部から測定データを消すことができ、他人から除かれたりすることを防ぐことができる。
【0140】
また、測定器、測定データ処理装置および測定データ管理装置は、それぞれの機能を別の装置が有するようにしてもよいし、また1つの装置が全ての役割を持つように構成してもよい。
【0141】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0142】
また、本発明におけるプログラムは、各フローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は各フローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0143】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0144】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0145】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0146】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0147】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0148】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0149】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0150】
101 測定器
102 測定器
103 測定データ処理装置
104 測定データ管理サーバ
【技術分野】
【0001】
測定器を利用して測定した測定データの、測定器への表示を制御する測定データ処理システム、測定データ処理装置、測定データ処理装置の制御方法、およびそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、血圧などの生体データを測定し、測定した値を表示可能な測定器の普及が進んでおり、職場やスポーツクラブなどに、多数のユーザが手軽に利用できるような状態で設置されている。
【0003】
また、測定したデータをサーバに蓄積しておき、必要な時に読みだして分析したりグラフを作成したりすることも行われている。
【0004】
特許文献1では、測定した血圧データと別の条件で測定された血圧データを個別に表示する血圧計が提案されている。
【0005】
特許文献2では、血圧測定、体重測定、及び体組成測定の順に利用者の生体の状態が測定された後、測定結果を表示タッチパネルに表示させ、続いて、測定結果である生体データと、ログインID、パスワード、及びシリアルIDを含む生体データ登録要求をサーバに送信する健康管理システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−125427号公報
【特許文献2】特開2010−86220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
血圧や体重などの生体データは、特に他人には知られたくないデータである。特に多数のユーザが利用できるようなスペースに設置された測定器などの表示部には、長時間測定データが表示されない方が望ましい場合がある。
【0008】
しかしながら、特許文献1の技術では、測定したデータと別の条件で測定されたデータを個別に表示することを提案するものであり、また、特許文献2の技術では、測定したデータをサーバに送信しているものであるが、測定する前に測定結果を表示タッチパネルに表示させている。従って特許文献1、2ともに、多数のユーザが利用できるようなスペースで利用されると、測定データが他の多数のユーザに見られてしまうという問題があった。
【0009】
そこで、本願発明では、測定器により測定されたデータが必要以上に測定器の表示部に表示されないように制御することが可能な測定データ処理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、測定器と測定データ処理装置とが通信回線を介して接続された測定データ処理システムであって、前記測定器は、データの測定を行う測定部と、前記測定部により測定した測定データを表示する表示部と、前記表示部に表示された測定データを消去する画面消去手段と、前記測定データを前記測定データ処理装置に送信する測定データ送信部と、を有し、前記測定データ処理装置は、前記送信部から測定データを受信する測定データ受信手段と、前記測定データの記録を行うユーザの特定を行うユーザ特定手段と、前記測定データ受信手段により受信した測定データと、前記ユーザ特定手段により特定したユーザ情報と対応付けて記録する測定データ記録手段と、前記測定器の前記表示部の測定データを消去すべく指示する消去指示手段と、を有し、前記測定器の画面消去手段は、前記消去指示手段により消去指示を受けた場合に、前記表示部に表示されている測定データを消去することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、測定器により測定されたデータが必要以上に測定器の表示部に表示されないように制御することが可能なる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態における測定データ処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における測定データ処理装置103に適応可能な情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における測定データ処理システムの機能構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態におけるユーザ情報設定画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態におけるユーザ情報の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態における測定データ処理システム全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態における第1の認証処理の処理フローを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態における第2の認証処理の処理フローを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態における第3の認証処理の処理フローを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態における測定データの一例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態における測定データ蓄積部に蓄積された測定データの一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態におけるメール配信画面の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施形態におけるグラフ表示の処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態におけるグラフ表示画面の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施形態における画面非表示設定画面の一例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態におけるユーザ設定情報の一例を示す図である。
【図17】本発明の実施形態における測定器の処理フローを示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施形態における測定データ処理装置の処理フローを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る測定データ処理システムおよび測定データ処理装置および測定データ処理装置の制御方法およびそのプログラムの実施形態について詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態における測定データ処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0015】
測定データ処理システムは、測定器101、102、測定データ処理装置103、および測定データ管理サーバ104がLAN105を介して接続されている。また、ユーザ端末106が公衆網回線を介して通信可能な状態になっており、電子メールを送受信可能なように接続されている。
【0016】
本実施形態では、測定器101は血圧計、測定器102は体重計(体脂肪も計測可能)として説明する。測定器の種類はこれに限ったものではなく、他の生体データを測定可能な歩数計やグルコースモニタなどを適用することも可能である。また、空気中の物質量を測定したり、においを測定したりするような測定器にも適用可能である。
【0017】
測定器101、102は、データを測定し、測定したデータを表示部に表示することができる。測定データ処理装置103は、測定器101、102の周辺に設置されており、測定器101、102で測定したデータを、ユーザ情報とともに蓄積する機能を有する。蓄積場所は、測定データ管理サーバ104とすることも可能であるし、測定データ処理装置103とすることも可能である。
【0018】
測定データ管理サーバ104は、測定データ処理装置103から受信した測定データを蓄積したり、測定データ処理システムの利用者であるユーザのユーザ情報を記憶したり、測定データをユーザ情報に記憶されて電子メールアドレスに送信したりする機能を有する。ただし、これらの機能は、データ管理サーバ104ではなく測定データ処理装置103が有するように構成することもできる。
【0019】
測定器101、102と測定データ処理装置103は、LAN105を介してデータ通信を行う構成としてもよいし、RS−232Cなどのデータ通信ケーブルによりデータ通信するように構成してもよい。
【0020】
ユーザ端末106は、データを測定するユーザの所有する端末であって、本実施形態では、測定データを電子メールで受信するような構成となっている。
【0021】
図2は、本発明の実施形態における測定データ処理装置103に適応可能な情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【0022】
図2に示すように、システムバス204を介してCPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208が接続される。
【0023】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0024】
ROM203あるいは記憶装置である外部メモリ211は、CPU201が実行する制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、本データ先指定方法を実現するためのコンピュータ読み取り実行可能なプログラムおよび必要な各種データ(データテーブルを含む)を保持している。
【0025】
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは記憶装置である外部メモリ211からRAM202にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0026】
入力コントローラ205は、キーボード(KB)209からの入力を制御する。ビデオコントローラ206は、表示部の一例であるCRT210への表示出力を制御する。メモリコントローラ207は、外部メモリ211に記憶されている情報を読み出しと、外部メモリ211への情報の書き込みを制御する。
【0027】
通信I/Fコントローラ208は、通信回線と接続してデータの送受信の制御を行う。クライアント端末の場合、通信I/Fコントローラ208は、LAN105を介するデータの送受信を制御するものとする。また、測定器101、102との接続形態に合わせた通信方法でデータの送受信を制御するものとする。
【0028】
なお、外部メモリ211には、後述する各種テーブルが格納されているものとする。また、後述する本発明の処理の一例を示すフローチャートを実行するためのコンピュータ読み取り実行可能なプログラムも、この外部メモリ211に記憶されているものとする。
【0029】
なお、外部メモリ211は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をハードディスク等の記憶装置に限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
【0030】
図2に示すハードウェア構成図は、測定データ管理サーバ104として利用される情報処理装置にも適用可能である。
【0031】
図3は、本発明の実施形態における測定データ処理システム300の機能構成を示す図である。
【0032】
測定したデータを処理する測定データ処理装置310、データを測定する測定器320、および測定したデータを管理するデータ管理サーバ330の機能構成を示すものである。
【0033】
測定器320は、データの測定を行う測定部321、測定したデータを表示する測定データ表示部322、および測定データを測定データ処理装置に送信する測定データ送信部323で構成される。測定データは、RS−232CやUSBなどによるシリアル接続、SCSIやセントロニクスなどによるパラレル接続、有線や無線によるLAN接続などを利用してデータ通信が行われる。
【0034】
測定部321は、測定器320の有する機能により測定する内容が異なるものであり、例えば血圧計であれば血圧や脈拍、体重計であれば体重や体脂肪、グルコースモニタであれば血糖値などを測定する。また、環境測定器であれば空気中の有害物質量などを測定する。
【0035】
測定データ表示部322は、測定したデータを表示する領域である。通常、測定したデータを表示した後、一定時間経過後もしくは手動により表示が消えるのが普通である。本実施形態では、測定データ処理装置310からデータの表示を消す旨の制御信号を受信した場合に表示を消すように構成される。
【0036】
測定データ表示部に表示されたデータは、あらかじめ設定された時間表示された後(例えば30秒後)に自動で消えるようになっている。また、表示中に次の測定が始まった場合にも消えるようになっている。データが消えるとは、表示部に何も表示されないようになることも、ゼロリセットされることも含まれるものとする。これは、測定器320の種類によりさまざまな構成をとることができる。
【0037】
測定データ処理装置310は、測定器320から測定データを受信する測定データ受信部311、ユーザ認証を受付ける認証受付部312、測定データを記録する測定データ記録部313、および測定器の表示部を制御する測定器制御部314で構成される。
【0038】
認証受付部312は、測定を行ったユーザからユーザ認証の受付けを行うものである。例えばユーザの保持するICカードからユーザ情報を読取るICカードリーダなどにより実装可能である。その他、ユーザから直接ユーザIDなどの入力を受付けるキーボートやタッチパネルなどの入力装置を適用することも可能である。
【0039】
測定データ記録部313は、認証受付部312で受付けたユーザ情報と測定データ受信部311で受信した測定データを測定データ処理システムへの記録(登録)を制御するものである。
【0040】
測定器制御部314は、測定器320の測定データ表示部322の表示に関する制御を行うことができる。ユーザや管理者によって設定された所定の条件を満たした場合に、測定データ表示部の表示を消去する制御を行う。所定の条件とは、後述するが、例えばユーザの認証が正常に行われた場合や、測定値がメール送信、データベースに記録された場合などを指す。
【0041】
データ管理サーバ330は、測定データ処理装置310の測定データ記録部313からデータ記録要求を受けた場合に測定データを蓄積する測定データ蓄積部331、測定データ処理システム300のユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部332、測定データを電子メール送信する電子メール送信部333、および測定データ蓄積部331に蓄積された測定データの集計を行う測定データ集計部334で構成される。データ集計にはグラフの作成機能なども含まれる。
【0042】
データ管理サーバ330で有する構成は、測定データ処理装置310が有するように構成することも可能である。測定データ処理システム300として機能させるために、データ管理サーバ330、測定データ処理装置310の持つ機能はどちらで処理するようにしても構わない。
【0043】
図4は、本発明の実施形態におけるユーザ情報設定画面の一例を示す図である。
【0044】
ユーザ情報設定画面400は、ユーザが接続する測定データ処理システムのユーザ情報を設定するメンテナンス画面である。ユーザはPCから接続してもよいし、携帯端末から接続してもよい。メニュー画面401では、ユーザ情報設定402とグラフ表示403を選択することができるようになっており、本画面は、ユーザ情報設定402が選択されることにより表示される。
【0045】
本画面は、測定データ処理システムに登録されたユーザ情報の更新を行う画面である。ユーザ名の登録や変更が行える他、メール配信404、携帯メール配信405、およびグラフ表示406を「する」「しない」の設定を登録することができる。
【0046】
メール配信404および携帯メール配信405が「する」と設定された場合には、メールアドレスの入力を受付ける。測定データ記録部313が測定データの記録を行った場合にこのメール配信の設定に従って測定データが登録されたメールアドレスに送信される。
【0047】
グラフ表示406が「する」と設定された場合には、測定データ記録部313が測定データの記録を行った際場合に測定データ蓄積部331に測定データを蓄積し、後からグラフの作成が行えるようにする。
【0048】
登録ボタン407が押下されると入力された情報が登録され、キャンセルボタン408が押下されると入力された情報は破棄される。また、ユーザ情報を変更する画面が呼び出された場合には、登録ボタン407の代わりに不図示の「更新」ボタンが表示され、押下することで登録済みのユーザ情報が更新される。
【0049】
画面非表示設定ボタン409が押下されると、図15に示す画面非表示設定が表示される。詳細については後述するが、測定器の画面に表示された測定値をどのように消去するのかを設定する画面である。
【0050】
図5は、本発明の実施形態におけるユーザ情報のマスタデータの一例を示す図である。
【0051】
ユーザ情報設定画面400において登録・更新された情報が、ユーザ情報記憶部332に記憶されている。ユーザ名502、メールアドレス505、メール配信フラグ506、携帯メールアドレス507、携帯メール配信フラグ508、およびグラフ表示フラグ509の各項目は、ユーザ情報設定画面400で入力された情報である。
【0052】
ユーザID501は、測定データ処理システムで一意に割振られるIDである。パスワード503は、ユーザがシステムにログインする際に利用されるパスワードである。管理区分504は、管理者として登録されているユーザに「1」が設定されており、それ以外のユーザには「0」が設定されている。ログイン失敗回数510は、ログインに失敗した回数をカウントしており、所定回数ログインに失敗した場合、アカウントがロックされる。ロックフラグ511には、アカウントのロック状態が記憶されている。管理者はシステムへの特権を有し、特権を利用することで例えばロック状態を解除することが可能となっている。
【0053】
図6は、本発明の実施形態における測定データ処理システム全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【0054】
まずステップS601で測定器による測定が開始され、ステップS602で測定データが表示された状態で、ユーザからの認証の受付けた時に測定データ処理装置の処理が開始される。
【0055】
ステップS603では、認証処理を行う。詳細については後述するが、認証処理では、認証を受付けたユーザが測定データ処理システムに登録されているかの判定、測定データの記録方式の判定、および測定器の表示部の制御に関する判定などの処理をおこなう。
【0056】
ステップS604では、認証処理の結果、認証に成功したと判定された場合にステップS605に進み、認証に失敗したと判定された場合、何も行わず処理を終了する。
【0057】
ステップS605では、測定データの記録処理を行う。認証処理において、そのように測定データを記録するかの判定が行われるので、その判定に従って測定データを記録する。本実施形態では、測定データの記録として、電子メール送信と測定データ蓄積部へのデータ蓄積を例に説明する。
【0058】
測定データ管理サーバは、ステップS606で測定データを受信し、ステップS607で測定データを記録する。記録の方式が電子メールであった場合、電子メール送信部333が指定の宛先へ測定データの送信を行い、記録の方式がデータ蓄積であった場合、測定データ蓄積部331へ測定データを蓄積する。
【0059】
ステップS608では、測定データ管理サーバから記録結果を受信する。記録結果とは、電子メール送信であれば正常に送信できたか、データ蓄積であれば正常に蓄積できたか、などを指す。
【0060】
ステップS609では、認証処理の結果、測定器の表示部の内容が非表示に設定されているかどうかを判定する。非表示設定になっていた場合、ステップS610に進み、測定器の表示部から測定データを非表示にする制御を行う。この制御は直接測定器の表示部を制御してもよいし、測定器に非表示とするような制御信号を送信するようにしてもよい。非表示制御が行われた場合、測定器の表示部は測定データが非表示にされた状態となる。
【0061】
なお、非表示制御とするかどうかの判定は、ステップS608で受信した記録結果の記録判定を行い、記録が成功した場合に行うようにしてもよいし、ステップS605で、測定データ記録を行った時点で、記録結果とは無条件に非表示制御するようにしてもよい。この場合、ステップS608で記録結果を受信する工程は省略することができる。
【0062】
これにより、記録が成功した場合に測定器の表示部に測定データを非表示にするので、非表示にしたことで、測定値が分からなくなってしまうなどの問題をふせぐことができる。(この場合は、配信される電子メールや蓄積されたデータを参照すればよいので。)
【0063】
図7は、本発明の実施形態における第1の認証処理の処理フローを示すフローチャートである。
図6のステップS603の認証処理に対応する。
【0064】
ステップS701で、認証を受付けたユーザのユーザ情報を取得し、ステップS702では認証に成功したかどうかの判定を行う。認証に成功したかどうかは、ユーザ情報記憶部332に当該ユーザの情報が登録されているか否かで判定する。登録されていれば認証に成功したとみなすこととする。
【0065】
認証に失敗した場合、ステップS703で認証状態を認証失敗に設定し、処理を終了する。(ステップS604に戻る。)認証に成功した場合、ステップS704で、測定器の表示部を非表示にする設定を行い、ステップS705に進む。
【0066】
ステップS705では、メール配信をする設定がされているかどうかの判定を行う。図5に示すユーザ情報のメールまたは携帯メールの配信フラグが「1」(ON)に設定されている場合にメール配信すると判定する。メール配信しないと判定された場合、ステップS707に進む。
【0067】
一方、メール配信すると判定された場合には、ステップS706にて電子メールの送信設定を行う。ここでは、測定データを指定の宛先であるユーザ宛てに電子メール送信できるよう設定を行い、測定データの記録方式は電子メールと設定される。
【0068】
ステップS707では、グラフ表示をする設定がされているかどうかの判定を行う。図5に示すユーザ情報のグラフ表示フラグが「1」(ON)に設定されている場合にグラフ表示すると判定する。グラフ表示しないと判定された場合、処理を終了する。
【0069】
一方、グラフ表示すると判定された場合には、ステップS708にて測定データの蓄積を行えるよう設定を行い、測定データの記録方式は、データ蓄積と設定される。
【0070】
これにより、認証を受付けたユーザがユーザ登録されていた場合に、測定器の表示部から表示を消すようにすることが可能となる。
【0071】
図8は、本発明の実施形態における第2の認証処理の処理フローを示すフローチャートである。
図6のステップS603の認証処理に対応する。
【0072】
ステップS801で、認証を受付けたユーザのユーザ情報を取得し、ステップS802では認証に成功したかどうかの判定を行う。認証に成功したかどうかは、ユーザ情報記憶部332に当該ユーザの情報が登録されているか否かで判定する。登録されていれば認証に成功したとみなすこととする。
【0073】
認証に失敗した場合、ステップS803で認証状態を認証失敗に設定し、処理を終了する。(ステップS604に戻る。)認証に成功した場合、ステップS804に進む。
【0074】
ステップS804では、メール配信をする設定がされているかどうかの判定を行う。図5に示すユーザ情報のメールまたは携帯メールの配信フラグが「1」(ON)に設定されている場合にメール配信すると判定する。メール配信しないと判定された場合、ステップS807に進む。
【0075】
一方、メール配信すると判定された場合には、ステップS805にて電子メールの送信設定を行う。ここでは、測定データを指定の宛先に電子メール送信できるよう設定を行い、測定データの記録方式は電子メールと設定される。ステップS806で、測定器の表示部を非表示にする設定を行い、ステップS807に進む。
【0076】
ステップS807では、グラフ表示をする設定がされているかどうかの判定を行う。図5に示すユーザ情報のグラフ表示フラグが「1」(ON)に設定されている場合にグラフ表示すると判定する。グラフ表示しないと判定された場合、処理を終了する。
【0077】
一方、グラフ表示すると判定された場合には、ステップS808にて測定データの蓄積を行えるよう設定を行い、測定データの記録方式は、データ蓄積と設定される。
【0078】
これにより、測定データを電子メール配信する場合に測定器の表示部から表示を消すことができる。
【0079】
図9は、本発明の実施形態における第3の認証処理の処理フローを示すフローチャートである。
図6のステップS603の認証処理に対応する。
【0080】
ステップS901で、認証を受付けたユーザのユーザ情報を取得し、ステップS902では認証に成功したかどうかの判定を行う。認証に成功したかどうかは、ユーザ情報記憶部332に当該ユーザの情報が登録されているか否かで判定する。登録されていれば認証に成功したとみなすこととする。
【0081】
認証に失敗した場合、ステップS903で認証状態を認証失敗に設定し、処理を終了する。(ステップS604に戻る。)認証に成功した場合、ステップS904に進む。
【0082】
ステップS904では、メール配信をする設定がされているかどうかの判定を行う。図5に示すユーザ情報のメールまたは携帯メールの配信フラグが「1」(ON)に設定されている場合にメール配信すると判定する。メール配信しないと判定された場合、ステップS906に進む。
【0083】
一方、メール配信すると判定された場合には、ステップS905にて電子メールの送信設定を行う。ここでは、測定データを指定の宛先に電子メール送信できるよう設定を行い、測定データの記録方式は電子メールと設定される。
【0084】
ステップS906では、グラフ表示をする設定がされているかどうかの判定を行う。図5に示すユーザ情報のグラフ表示フラグが「1」(ON)に設定されている場合にグラフ表示すると判定する。グラフ表示しないと判定された場合、処理を終了する。
【0085】
一方、グラフ表示すると判定された場合には、ステップS907にて測定データの蓄積を行えるよう設定を行い、測定データの記録方式は、データ蓄積と設定される。ステップS908で、測定器の表示部を非表示にする設定を行い、処理を終了する。
【0086】
これにより、測定データを測定データ蓄積部に記録する場合に測定器の表示部から表示を消すことができる。
【0087】
なお、図7〜図9では、第1〜第3の認証処理について説明した。これら認証処理では、電子メールの配信やデータ蓄積(グラフ表示)に関しては、フラグにより管理するようになっているが、フラグによる管理ではなく全ての測定データをデータ蓄積するようにしてもよいし、電子メールアドレスが登録されている場合に、電子メールを送信するようにしてもよい。また、電子メール配信する場合には、一旦データ蓄積を行うようにし、蓄積されたデータを電子メール配信するようにしてもよい。また、これら第1〜第3の認証処理を組み合わせて実装すること可能である。
【0088】
図10は、本発明の実施形態における測定データの一例を示す図である。
【0089】
測定器で測定されたデータにユーザIDや測定年月日およびデバイス名を対応付けて追記し、測定データとして測定データ記録部313が記録する際に送信されるデータである。
【0090】
ユーザID1001は、認証要求をしたユーザのIDである。測定年月日1002は、測定器が測定した年月日であり、本実施形態では、月日に加え時間の情報も記録するようにしている。
【0091】
1003〜1005は、測定器で測定された値であり、測定器が血圧計である例として、最高血圧、最低血圧、および脈拍数が記録される。測定器の種類により記録する項目が異なる。デバイス名1006は、測定したデバイスを特定可能なIDとなっている。
【0092】
測定データ以外の値は、測定器から受け取るようにしてもよいし、データ処理装置が付与して記録するようにしてもよい。
【0093】
この例では、ユーザID「000002」のユーザが、「2011−08−11」に測定を行い、測定値は、「120/75/70」であり、測定した測定器のデバイス名が「Device−001」であることが分かる。
【0094】
図11は、本発明の実施形態における測定データ蓄積部に蓄積された測定データの一例を示す図である。
【0095】
測定データ記録部313により、記録方式がデータ蓄積であった場合に記録され、測定データ蓄積部331に蓄積されたデータである。
【0096】
各項目は、測定データ記録部313が記録するデータである図10の項目と同様である。
【0097】
図12は、本発明の実施形態におけるメール配信画面の一例を示す図である。
【0098】
メール画面1201は、測定データ記録部313により、記録方式が電子メール配信であった場合に送信されたメールの受信画面であり、電子メール送信部333により送信されたメールである。
【0099】
メールは、ユーザID「000002」である「観音太郎」さんの、登録された携帯メールアドレス宛てに配信されている。
【0100】
本文には、測定結果として、測定日時および測定データ(値)が記載されている。また、測定データ蓄積部に測定データが蓄積されている場合には、メールを受信したユーザの過去の測定データをメールの本文内に記載するように構成することもできる。画面の例では、ユーザID「000002」の蓄積されたデータが記載されていることがわかる。また、日付だけではなく測定した時間を記載するようにしてもよい。
【0101】
図13は、本発明の実施形態におけるグラフ表示の処理の一例を示すフローチャートである。
【0102】
図4のメニューでグラフ表示403が選択された際に処理が開始される。
【0103】
ステップS1301でグラフ表示要求を行ったユーザのユーザ名を取得し、ステップS1302で、指定された期間のデータを測定データ蓄積部331から取得する。
【0104】
ステップS1303で、グラフを表示する画面を生成して処理を終了する。
【0105】
なお、ここで指定された期間とは、後述するグラフ表示画面で受付けるものである。
【0106】
図14は、本発明の実施形態におけるグラフ表示画面の一例を示す図である。
【0107】
グラフ表示画面1401は、測定データ処理システムのメニューからグラフ表示が選択された場合に表示される画面である。
【0108】
データの種類1402では、表示したいデータの種類を選択する。本実施形態で説明した血圧計以外のデータ(例えば体重計や歩数計など)をデータ蓄積部に蓄積しておけば、データの種類ごとのデータを表示することが可能となる。また、グラフ上に全ての種類のデータを表示させることも可能である。また、不図示の「デバイスの種類」を選択することで、特定のデバイスで測定したデータを表示させることも可能である。
【0109】
表示する期間1403では、表示させたい期間の入力を受付ける。ここで受付けた期間のグラフ1404が表示される。
【0110】
図15は、本発明の実施形態における画面表示詳細設定画面の一例を示す図である。
【0111】
図4の画面非表示設定ボタン409が押下された場合に表示される。測定器の表示部に表示されている測定値を、測定器に設定された画面の消去設定に従うのではなく、積極的に消去したい場合に利用される。ユーザが自身の設定を行うことも可能であるし、管理者が設定することも可能である。
【0112】
ユーザは、「設定した内容に従い測定画面を消す」1502、もしくは、「測定器の設定に従う」1503を選択する。「測定器の設定に従う」1503を選択するすると、測定器に予め設定された条件で測定データが消去されることになる。
【0113】
一方、「設定した内容に従い測定画面を消す」1502を選択した場合、測定データを表示画面から消す条件として、認証(ユーザの特定)、メール送信およびデータベースへの記録を選択する。この条件は複数選ぶことが可能であり、複数選択された場合は選択された項目すべての条件が満たされた場合に、測定データを消去する命令を測定器に対して送信する。
【0114】
認証(ユーザの特定)とは、測定したユーザが本測定データ処理システムに登録されているユーザである場合に、ユーザの特定が正常に行われたことを示す。パスワードやICカードを使った認証であってもよい。
【0115】
メール送信とは、ユーザ情報に登録されているメールアドレスへ送信が行われたことを示す。データベースへの記録とは、測定データをデータベースに記録したことを示す。なお、メール送信およびデータベースに記録に関して、送信や記録を行った場合に測定データを消去するようにするのか、送信や記録が成功した場合に、測定データを消去するようにするのかは設定により切り替えることが可能となっている。
【0116】
なお、メールの送信の成功の判定は、例えば所定時間の間に不達メールが届かない場合に成功と判定することができる。データベースへの記録の判定は、例えば、データベースサーバへの書込みが成功した旨のステータスを取得することで判定することができる。データベースへ記録されたデータはグラフ表示する際に利用される。
【0117】
図16は、本発明の実施形態におけるユーザ設定情報の一例を示す図である。
【0118】
図5に示すユーザ情報の501〜511と、図16の1601〜1611は同じ情報が記録されているので説明は省略する。
【0119】
画面設定1612には、図15で設定された測定器に表示された測定データを消去する設定が記録されている。図15にて認証(ユーザの特定)が選択された場合には、ユーザ特定1613の項目にフラグ(本実施形態では「1」)が設定される。選択されてない場合には、「0」が設定される。
【0120】
メール送信が選択された場合には、電子メール1614の項目にフラグが設定される。データベースへの記録が選択された場合には、データベース1615にフラグが設定される。
【0121】
例えばユーザIDが「000002」の「観音太郎」は、電子メール送信された時に、表示画面が消去される。また、ユーザIDが「000004」の三田町子は、電子メールの送信とデータベースへの書込みがなされた時に表示画面が消去される。
【0122】
図17は、本発明の実施形態における測定器の処理フローを示すフローチャートである。
【0123】
ステップS1701で、ユーザからの指示により測定を開始する。ステップS1702では、測定したデータを表示部に表示する。ステップS1703で、ユーザより認証を受付ける。本実施形態では、ユーザの所有するICカードをICリーダにかざすことにより行われる。また、ユーザIDの入力を受付けるようなものでもよく、測定器を利用したユーザを特定できればよい。
【0124】
また、ユーザ認証は、ユーザが測定を開始する前に行っても構わない。その場合、図15で認証(ユーザの特定)が指定を受付けないようにするか、無効にするようにすればよい。
【0125】
次にステップS1704で測定データを測定データ処理装置に送信する。この状態では、測定器の表示部には測定データが表示された状態となっている。
【0126】
ステップS1705では、測定データ処理装置から表示データを消去するメール、すなわち非表示命令を受信するかを判定する。受信した場合は、ステップS1707に進み、測定器に表示された測定データを消去すべく消去指示を行う。
【0127】
ステップS1706では、測定器に設定された消去条件を満たした場合、ステップS1708に進み、測定器の画面を消去する。測定器に設定された消去条件とは、表示してから所定時間経過した場合に消去するタイマーによる条件や、次の測定が始まった場合などがあげられる。
【0128】
測定データ処理装置から非表示命令を受信するか、測定器に設定された消去条件を満たすまで、ステップS1705とステップS1706の処理が繰り返し処理される。
【0129】
図18は、本発明の実施形態における測定データ処理装置の処理フローを示すフローチャートである。
【0130】
ステップS1801で、測定器から測定データを受信する。ステップS1802では、受信したデータのユーザ設定情報から、画面消去設定(画面設定1612)を取得する。
【0131】
ステップS1803では、画面消去設定が認証による消去であった場合、ステップS1804に進み、測定器に対して画面非表示制御を行う。具体的には、測定データが表示されている測定器に対して表示画面を消去するような命令を送信する。
【0132】
ステップ1805では、測定データを送信する処理を行う。送信処理とは、電子メールの送信やデータベースへの記録をいう。処理内容については、図16のユーザ設定情報に設定されたメール配信フラグ1606およびグラフ表示フラグ1608の設定に従って処理される。
【0133】
例えばメール配信フラグがON「1」になっていれば登録されたメールアドレスにメール送信を行い、グラフ表示フラグがON「1」になっていればデータベースへの記録を行う。
【0134】
ステップS1806では、画面消去設定に、データ送信による消去が設定されているかを判定する。具体的には、メール送信またはデータベースへの記録である。ここで、複数条件が設定されている場合には、両方の送信を行ったかどうかの判定を行う。
【0135】
データ送信による消去が設定されていた場合には、ステップS1807で画面非表示制御を行う。ステップS1808では、送信結果の受信を行う。送信結果とは、メール送信であれば、メールの送信結果であり、データベースへの記録であれば、記録の成否である。メールサーバやデータベースから結果を受信するものでもよいし、測定データ処理装置が測定データ管理サーバに問い合わせるものでもよい。
【0136】
ステップS1809で、画面消去設定に、データ記録成功による消去が設定されているかを判定する。データの記録が成功したと判定された場合には、ステップS1810にて画面非表示制御を行い、処理を終了する。
【0137】
なお、画面消去の判定をステップS1806で行うかステップS1809で行うかは、システムに設定することが可能であり、メール送信とデータベースの記録について、別々に設定することも可能である。その場合、メール送信は送信が完了したら、データベースの記録は記録が成功したら、といった判定をすることが可能となる。
【0138】
以上説明したように、本実施の形態によれば、必要以上に測定器の表示部に測定データが表示されないように制御することができる。
【0139】
また、測定データ蓄積部に蓄積しておくことで後から表示させることもできるし、電子メールを受信することにより確認することもできるので、問題なく測定器の表示部から測定データを消すことができ、他人から除かれたりすることを防ぐことができる。
【0140】
また、測定器、測定データ処理装置および測定データ管理装置は、それぞれの機能を別の装置が有するようにしてもよいし、また1つの装置が全ての役割を持つように構成してもよい。
【0141】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0142】
また、本発明におけるプログラムは、各フローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は各フローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0143】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0144】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0145】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0146】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0147】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0148】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0149】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0150】
101 測定器
102 測定器
103 測定データ処理装置
104 測定データ管理サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定器と測定データ処理装置とが通信回線を介して接続された測定データ処理システムであって、
前記測定器は、
データの測定を行う測定部と、
前記測定部により測定した測定データを表示する表示部と、
前記表示部に表示された測定データを消去する画面消去手段と、
前記測定データを前記測定データ処理装置に送信する測定データ送信部と、を有し、
前記測定データ処理装置は、
前記送信部から測定データを受信する測定データ受信手段と、
前記測定データの記録を行うユーザの特定を行うユーザ特定手段と、
前記測定データ受信手段により受信した測定データと、前記ユーザ特定手段により特定したユーザ情報と対応付けて記録する測定データ記録手段と、
前記測定器の前記表示部の測定データを消去すべく指示する消去指示手段と、を有し、
前記測定器の画面消去手段は、前記消去指示手段により消去指示を受けた場合に、前記表示部に表示されている測定データを消去することを特徴とする測定データ処理システム。
【請求項2】
前記消去指示手段は、前記ユーザ特定手段によりユーザが特定されたことを条件に、前記測定データの消去を指示することを特徴とする請求項1記載の測定データ処理システム。
【請求項3】
前記消去指示手段は、前記測定データ記録手段により測定データが記録されたことを条件に、前記測定データの消去を指示することを特徴とする請求項1または2記載の測定データ処理システム。
【請求項4】
前記測定器の画面消去手段は、測定データを所定の時間表示した後、前記表示部に表示されている測定データを消去するタイマーによる消去を含むものであり、
前記消去指示手段により消去指示を受ける前に前記所定の時間経過した場合は、タイマーにより前記測定データを消去することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の測定データ処理システム。
【請求項5】
前記データ処理装置は、前記記録手段による測定データの記録が成功した否かを判定する記録判定手段を有し、
前記消去指示手段は、前記記録判定手段により前記測定データの記録が成功したと判定されたことを条件に、前記測定データの消去を指示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の測定データ処理システム。
【請求項6】
前記測定データ記録手段による記録とは、電子メール送信のことであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の測定データ処理システム。
【請求項7】
前記測定データ記録手段による記録とは、データベースへの記録のことであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の測定データ処理システム。
【請求項8】
測定したデータを表示する表示部と、前記表示部に表示された測定データを消去する画面消去手段と、を有する測定器と通信可能な状態で接続された測定データ処理装置であって、
前記測定器から送信される測定データを受信する測定データ受信手段と、
前記受信した測定データの記録を行うユーザの特定を行うユーザ特定手段と、
前記測定データ受信手段により受信した測定データと、前記ユーザ特定手段により特定したユーザ情報と対応付けて記録する測定データ記録手段と、
前記測定器の前記表示部の測定データを消去すべく指示する消去指示手段と、を有し、
前記測定器の画面消去手段は、前記消去指示手段により消去指示を受けた場合に、前記表示部に表示されている測定データを消去することを特徴とする測定データ処理装置。
【請求項9】
測定したデータを表示する表示部と、前記表示部に表示された測定データを消去する画面消去手段と、を有する測定器と通信可能な状態で接続された測定データ処理装置の制御方法であって、
前記測定器から測定データを受信する測定データ受信ステップと、
前記測定データの記録を行うユーザの特定を行うユーザ特定ステップと、
前記測定データ受信ステップにより受信した測定データと、前記ユーザ特定ステップにより特定したユーザ情報と対応付けて記録する測定データ記録ステップと、
前記測定器の前記表示部の測定データを消去すべく指示する消去指示ステップと、を有し、
前記測定器の画面消去ステップは、前記消去指示ステップにより消去指示を受けた場合に、前記表示部に表示されている測定データを消去することを特徴とする測定データ処理装置の制御方法。
【請求項10】
測定したデータを表示する表示部と、前記表示部に表示された測定データを消去する画面消去手段と、を有する測定器と通信可能な状態で接続された測定データ処理装置を、
前記測定器から送信される測定データを受信する測定データ受信手段と、
前記受信した測定データの記録を行うユーザの特定を行うユーザ特定手段と、
前記測定データ受信手段により受信した測定データと、前記ユーザ特定手段により特定したユーザ情報と対応付けて記録する測定データ記録手段と、
前記測定器の前記表示部の測定データを消去すべく指示する消去指示手段と、を有し、
前記測定器の画面消去手段は、前記消去指示手段により消去指示を受けた場合に、前記表示部に表示されている測定データを消去することを特徴とする測定データ処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
測定器と測定データ処理装置とが通信回線を介して接続された測定データ処理システムであって、
前記測定器は、
データの測定を行う測定部と、
前記測定部により測定した測定データを表示する表示部と、
前記表示部に表示された測定データを消去する画面消去手段と、
前記測定データを前記測定データ処理装置に送信する測定データ送信部と、を有し、
前記測定データ処理装置は、
前記送信部から測定データを受信する測定データ受信手段と、
前記測定データの記録を行うユーザの特定を行うユーザ特定手段と、
前記測定データ受信手段により受信した測定データと、前記ユーザ特定手段により特定したユーザ情報と対応付けて記録する測定データ記録手段と、
前記測定器の前記表示部の測定データを消去すべく指示する消去指示手段と、を有し、
前記測定器の画面消去手段は、前記消去指示手段により消去指示を受けた場合に、前記表示部に表示されている測定データを消去することを特徴とする測定データ処理システム。
【請求項2】
前記消去指示手段は、前記ユーザ特定手段によりユーザが特定されたことを条件に、前記測定データの消去を指示することを特徴とする請求項1記載の測定データ処理システム。
【請求項3】
前記消去指示手段は、前記測定データ記録手段により測定データが記録されたことを条件に、前記測定データの消去を指示することを特徴とする請求項1または2記載の測定データ処理システム。
【請求項4】
前記測定器の画面消去手段は、測定データを所定の時間表示した後、前記表示部に表示されている測定データを消去するタイマーによる消去を含むものであり、
前記消去指示手段により消去指示を受ける前に前記所定の時間経過した場合は、タイマーにより前記測定データを消去することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の測定データ処理システム。
【請求項5】
前記データ処理装置は、前記記録手段による測定データの記録が成功した否かを判定する記録判定手段を有し、
前記消去指示手段は、前記記録判定手段により前記測定データの記録が成功したと判定されたことを条件に、前記測定データの消去を指示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の測定データ処理システム。
【請求項6】
前記測定データ記録手段による記録とは、電子メール送信のことであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の測定データ処理システム。
【請求項7】
前記測定データ記録手段による記録とは、データベースへの記録のことであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の測定データ処理システム。
【請求項8】
測定したデータを表示する表示部と、前記表示部に表示された測定データを消去する画面消去手段と、を有する測定器と通信可能な状態で接続された測定データ処理装置であって、
前記測定器から送信される測定データを受信する測定データ受信手段と、
前記受信した測定データの記録を行うユーザの特定を行うユーザ特定手段と、
前記測定データ受信手段により受信した測定データと、前記ユーザ特定手段により特定したユーザ情報と対応付けて記録する測定データ記録手段と、
前記測定器の前記表示部の測定データを消去すべく指示する消去指示手段と、を有し、
前記測定器の画面消去手段は、前記消去指示手段により消去指示を受けた場合に、前記表示部に表示されている測定データを消去することを特徴とする測定データ処理装置。
【請求項9】
測定したデータを表示する表示部と、前記表示部に表示された測定データを消去する画面消去手段と、を有する測定器と通信可能な状態で接続された測定データ処理装置の制御方法であって、
前記測定器から測定データを受信する測定データ受信ステップと、
前記測定データの記録を行うユーザの特定を行うユーザ特定ステップと、
前記測定データ受信ステップにより受信した測定データと、前記ユーザ特定ステップにより特定したユーザ情報と対応付けて記録する測定データ記録ステップと、
前記測定器の前記表示部の測定データを消去すべく指示する消去指示ステップと、を有し、
前記測定器の画面消去ステップは、前記消去指示ステップにより消去指示を受けた場合に、前記表示部に表示されている測定データを消去することを特徴とする測定データ処理装置の制御方法。
【請求項10】
測定したデータを表示する表示部と、前記表示部に表示された測定データを消去する画面消去手段と、を有する測定器と通信可能な状態で接続された測定データ処理装置を、
前記測定器から送信される測定データを受信する測定データ受信手段と、
前記受信した測定データの記録を行うユーザの特定を行うユーザ特定手段と、
前記測定データ受信手段により受信した測定データと、前記ユーザ特定手段により特定したユーザ情報と対応付けて記録する測定データ記録手段と、
前記測定器の前記表示部の測定データを消去すべく指示する消去指示手段と、を有し、
前記測定器の画面消去手段は、前記消去指示手段により消去指示を受けた場合に、前記表示部に表示されている測定データを消去することを特徴とする測定データ処理装置として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2013−81754(P2013−81754A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−143560(P2012−143560)
【出願日】平成24年6月26日(2012.6.26)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年6月26日(2012.6.26)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
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