説明

火力発電システム

【課題】フライアッシュへの異物の混入を抑制可能な火力発電システムを提供すること。
【解決手段】メッシュストレーナ350,360,370は、フライアッシュを通過させると共に、異物を残留させる。制御装置410は、流量計測器300により計測されるフライアッシュの流量又は重量計測器340により計測されるフライアッシュの重量に基づいて、メッシュストレーナ350,360,370を各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるように切替装置380,390,400を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、石炭を用いる火力発電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、石炭を用いる火力発電システムでは、石炭の燃焼によってクリンカアッシュ、フライアッシュ(煤塵)等の石炭灰が副生成物として生成される。
フライアッシュは、主に火力発電システムの集塵装置によって高い効率(例えば、95%以上)で収集される。このフライアッシュは、セメントの材料、コンクリート混和材、地盤改良材等に再利用されている。
【0003】
一般的に、火力発電システムは、石炭を燃焼させた排ガスに含まれる窒素酸化物を除去する脱硝装置と、窒素酸化物が除去された排ガスと燃焼用の空気とを熱交換する熱交換エレメントと、窒素酸化物が除去された排ガスからフライアッシュを収集する集塵装置とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1の記載の排煙処理(火力発電)システムは、脱硝装置と、集塵装置と、排ガス中のセレン(Se)を不溶化するための処理剤を供給する処理剤供給手段とを備え、排ガス中のセレンを除去している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−266855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、脱硝装置においては、排ガス中に還元剤としてアンモニアガスを注入し、アンモニアガスと脱硝触媒との作用により排ガス中の窒素酸化物を無害な窒素と水蒸気とに分解する乾式アンモニア触媒還元法が用いられる。
【0007】
熱交換エレメントは、脱硝装置の下流側に位置するため、脱硝装置において使用されたアンモニアガスによって、その一部が腐食する可能性がある。熱交換エレメントの一部が腐食して脱落すると、脱落した熱交換エレメントの一部がフライアッシュに混入する可能性があり、フライアッシュの品質を損なうおそれがあった。
【0008】
本発明は、フライアッシュへの異物の混入を抑制可能な火力発電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、石炭を用いる火力発電システムであって、石炭の燃焼によって生じる排ガスに含まれる窒素酸化物を除去する脱硝装置と、前記脱硝装置により窒素酸化物が除去された前記排ガスの熱エネルギーを燃焼用の空気と熱交換する熱交換エレメントと、前記熱交換エレメントにより熱交換された前記排ガスに含まれるフライアッシュを収集する集塵装置と、前記集塵装置により収集された前記フライアッシュを排出するホッパと、前記ホッパにより排出された前記フライアッシュを空気流の圧力によって輸送する圧力輸送機と、前記圧力輸送機により輸送された前記フライアッシュを加湿して、外部へ排出する排出装置と、前記ホッパ、前記圧力輸送機及び前記排出装置それぞれに設けられ、前記フライアッシュを通過させると共に、異物を残留させるメッシュストレーナと、前記メッシュストレーナそれぞれを、各メッシュの粗さが異なるものに切り替える切替装置と、前記空気流の圧力によって輸送される前記フライアッシュの流量を計測し又は前記排出装置から排出される前記フライアッシュの重量を計測する計測部と、前記計測部により計測される前記フライアッシュの流量又は前記フライアッシュの重量に基づいて、前記メッシュストレーナを各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるように前記切替装置を制御する制御装置とを備える火力発電システムに関する。
【0010】
この発明によれば、火力発電システムは、フライアッシュの流量又はフライアッシュの重量に基づいて、メッシュストレーナを各メッシュの粗さが異なるものに自動的に切り替えることができるため、最終的に外部に排出されるフライアッシュ中に異物が混入することを抑制できる。
【0011】
また、前記メッシュストレーナは、各メッシュの間隔が10〜15mmである第1メッシュストレーナと、各メッシュの間隔が5〜10mmである第2メッシュストレーナとを備えることが好ましい。
【0012】
また、前記制御装置は、前記計測部により計測される前記フライアッシュの流量が所定の流量よりも低下している場合には、前記メッシュストレーナを各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるように前記切替装置を制御することが好ましい。
【0013】
また、前記制御装置は、前記計測部により計測される前記フライアッシュの重量が所定の重量よりも増加している場合には、前記メッシュストレーナを各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるように前記切替装置を制御することが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、フライアッシュへの異物の混入を抑制可能な火力発電システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態である火力発電システム1の概略を示す構成図である。
【図2】火力発電システム1のホッパ260以降における構成の概略を示す構成図である。
【図3】各メッシュの間隔が5mmである第1メッシュストレーナ351を示す図である。
【図4】各メッシュの間隔が15mmである第2メッシュストレーナ362を示す図である。
【図5】各メッシュの間隔が5mmである第2メッシュストレーナ372を示す図である。
【図6】各メッシュの間隔が10mmである第1メッシュストレーナ371を示す図である。
【図7】本実施形態の火力発電システム1の動作を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明の一実施形態である火力発電システムについて図1から図7を参照しながら説明する。図1及び2は、本発明の一実施形態である火力発電システム1の概略を示す構成図である。
【0017】
図1に示す火力発電システム1は、主に火力発電所において用いられ、石炭を燃焼させることによって生じた蒸気でタービンを回転させ、電力を発生させるものである。
また、火力発電システム1では、石炭を燃焼させることによってクリンカアッシュ、フライアッシュ等の石炭灰が副生成物として生成される。
火力発電システム1によれば、石炭を燃焼させることによって生成された排ガスから石炭灰を回収することができる。
【0018】
図1に示すように、火力発電システム1は、石炭バンカ20と、微粉炭機30と、燃焼ボイラ40と、排気通路(煙道)50と、脱硝装置60と、空気予熱器70と、通風機77と、熱回収用ガスヒータ80と、電気集塵装置90と、誘引通風機210と、脱硫装置220と、再加熱用ガスヒータ230と、脱硫通風機240と、煙突250と、を備える。
【0019】
以下、火力発電システム1の各部について説明する。
石炭バンカ20は、石炭サイロ(図示せず)から運炭設備によって供給された石炭を貯蔵する。
微粉炭機30は、石炭バンカ20から給炭機25を介して供給された石炭を、微細な粒度に粉砕して微粉炭を形成する。そして、微粉炭機30は、形成した微粉炭を燃焼ボイラ40に供給する。
【0020】
燃焼ボイラ40は、微粉炭機30から供給された微粉炭を、強制的に供給された空気と共に燃焼する。微粉炭を燃焼することによりクリンカアッシュ、フライアッシュ等の石炭灰が生成されると共に、排ガスが発生する。後述するように、フライアッシュは、電気集塵装置90によって収集される。
【0021】
排気通路50は、燃焼ボイラ40の下流側に設けられ、燃焼ボイラ40において発生した排ガスを脱硝装置60へ導入する。
脱硝装置60は、排ガス中の窒素酸化物を除去する。具体的には、脱硝装置60は、比較的高温(300℃〜400℃)の排ガス中に還元剤としてアンモニアガスを注入し、脱硝触媒との作用により排ガス中の窒素酸化物を無害な窒素と水蒸気に分解する、いわゆる乾式アンモニア接触還元法により排ガス中の窒素酸化物を除去する。
【0022】
空気予熱器70は、内部に熱交換エレメント75を備えている。熱交換エレメント75は、脱硝装置60により窒素酸化物が除去された排ガスの熱エネルギーを燃焼用の空気と熱交換する。
【0023】
通風機77は、空気予熱器70により熱交換された燃焼用の空気を燃焼ボイラ40へ導入する。
熱回収用ガスヒータ80は、空気予熱器70により熱交換された排ガスを熱回収し、熱回収後の排ガスを電気集塵装置90へ送り出す。
【0024】
電気集塵装置90は、排ガス中のクリンカアッシュ、フライアッシュ等の石炭灰を電極により収集する。電気集塵装置90により収集されたフライアッシュは、ホッパ260により排出される。
【0025】
誘引通風機210は、電気集塵装置90を通過した排ガスを脱硫装置220へ導入する。
脱硫装置220は、排ガスに石灰石と水との混合液を吹き付けることにより、排ガスに含有されている硫黄酸化物を混合液に吸収させて、脱硫石膏スラリーを生成する。脱硫装置220は、この脱硫石膏スラリーを脱水処理することにより脱硫石膏を生成する。
脱硫石膏回収装置222は、脱硫装置220により生成された脱硫石膏を回収する。
【0026】
再加熱用ガスヒータ230は、脱硫装置220で硫黄酸化物が除去された排ガスを加熱する。
脱硫通風機240は、再加熱用ガスヒータ230によって加熱された排ガスを煙突250へ導入する。再加熱用ガスヒータ230は、排ガスを加熱することにより、煙突効果を利用して加熱された排ガスを煙突250から効率良く排出することができる。
【0027】
図2は、火力発電システム1のホッパ260以降における構成の概略を示す構成図である。
図2に示すように、火力発電システム1は、図1で説明した構成に加えて、ホッパ260と、圧力輸送機270と、圧送ブロワ280と、輸送管290と、流量計測器300と、フライアッシュサイロ310と、バグフィルタ320と、ダストレスアンローダ330と、重量計測器340と、メッシュストレーナ350,360,370と、切替装置380,390,400と、を備える。
【0028】
ホッパ260は、電気集塵装置90により収集されたフライアッシュを圧力輸送機270へ排出する。ホッパ260の下流側は、複数(図2では6つ)の経路に分岐している。そして、分岐している各経路は、圧力輸送機270と接続している。
圧力輸送機270は、ホッパ260の各経路に対応して設けられ、ホッパ260の各経路により排出されたフライアッシュを、圧送ブロワ280によって発生させた空気流の圧力によりフライアッシュサイロ310へ輸送する。
【0029】
圧送ブロワ280は、空気流を発生させて輸送管290へ導入する。
輸送管290は、圧力輸送機270から排出されるフライアッシュを、圧送ブロワ280によって発生させた空気流の圧力により圧力輸送機270からフライアッシュサイロ310へ輸送する。
【0030】
流量計測器300は、輸送管290に設けられ、空気流の圧力によって輸送されるフライアッシュの流量を計測する。流量計測器300は、計測したフライアッシュの流量の値を制御装置410(図7参照)に送信する。
【0031】
フライアッシュサイロ310は、圧力輸送機270により輸送されたフライアッシュを貯留する。
バグフィルタ320は、フライアッシュをフライアッシュサイロ310へ輸送するために用いられた空気の清浄化を行う。
【0032】
ダストレスアンローダ330は、フライアッシュサイロ310の下流側に設けられ、フライアッシュサイロ310に貯留されているフライアッシュを加湿して、外部(例えば、ジェットパック車420)へ排出する。
【0033】
重量計測器340は、ダストレスアンローダ330に設けられ、ダストレスアンローダ330から排出されるフライアッシュの重量を計測する。重量計測器340は、計測したフライアッシュの重量の値を制御装置410(図7参照)に送信する。
【0034】
メッシュストレーナ350,360,370は、金属を網目(メッシュ)状に形成したものであり、フライアッシュを通過させると共に、異物を残留させる。
ここで、異物とは、フライアッシュと共に排出されるものであり、例えば脱硝装置60において使用されたアンモニアガスによって、熱交換エレメント75の一部が腐食し、脱落したものが挙げられる。
【0035】
メッシュストレーナ350は、ホッパ260の下流側における複数の経路それぞれに設けられている。メッシュストレーナ350は、ホッパ260から排出されるフライアッシュを通過させると共に、異物を残留させる。
【0036】
メッシュストレーナ360は、圧力輸送機270の下流側における複数の経路それぞれに設けられている。メッシュストレーナ360は、圧力輸送機270から排出されるフライアッシュを通過させると共に、異物を残留させる。つまり、メッシュストレーナ360は、メッシュストレーナ350を通過した異物を残留させることを目的として設けられている。
【0037】
メッシュストレーナ370は、ダストレスアンローダ330の下流側に設けられている。メッシュストレーナ370は、ダストレスアンローダ330から排出されるフライアッシュを通過させると共に、異物を残留させる。つまり、メッシュストレーナ370は、メッシュストレーナ350及び360を通過した異物を残留させることを目的として設けられている。
【0038】
また、メッシュストレーナ350,360,370は、各メッシュの間隔が粗い(広い)第1メッシュストレーナ351,361,371と、各メッシュの間隔が細かい(狭い)第2メッシュストレーナ352,362,372と、を備えている。
【0039】
第1メッシュストレーナ351,361,371における各メッシュの間隔は、5mm〜10mm程度であることが好ましく、5mmであることがより好ましい。
第2メッシュストレーナ352,362,372における各メッシュの間隔は、10mm〜15mm程度であることが好ましく、10mmであることがより好ましい。
【0040】
図3〜図6は、メッシュストレーナ350,360,370の具体例を示す図である。図3は、各メッシュの間隔が5mmである第1メッシュストレーナ351を示す図であり、図4は、各メッシュの間隔が15mmである第2メッシュストレーナ362を示す図である。
また、図5は、各メッシュの間隔が5mmである第2メッシュストレーナ372を示す図であり、図6は、各メッシュの間隔が10mmである第1メッシュストレーナ371を示す図である。
【0041】
切替装置380,390,400は、メッシュストレーナ350,360,370それぞれを、各メッシュの粗さが異なるものに切り替える。
具体的には、切替装置380,390,400は、複数のメッシュストレーナ350,360,370を格納する格納部(図示せず)と、駆動機構(図示せず)とを備えている。そして、切替装置380,390,400は、駆動機構により第1メッシュストレーナ351,361,371を回収して、格納部に格納されている第2メッシュストレーナ352,362,372を装着する。
【0042】
図7は、本実施形態の火力発電システム1の動作を説明するためのブロック図である。図7に示すように、火力発電システム1は、図1及び2において説明した構成に加え、制御装置410を備えている。
制御装置410は、流量計測器300により計測されるフライアッシュの流量又は重量計測器340により計測されるフライアッシュの重量に基づいて、メッシュストレーナ350,360,370を各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるように切替装置380,390,400を制御する。
【0043】
具体的には、制御装置410は、流量計測器300により計測されるフライアッシュの流量が所定の流量よりも低下している場合には、メッシュストレーナ350,360,370を各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるように切替装置380,390,400を制御する。
ここで、所定の流量としては、異物がほとんど混入していない状態において輸送管290を流れている排ガスの流量を用いることが好ましい。
【0044】
また、制御装置410は、重量計測器340により計測されるフライアッシュの重量が所定の重量よりも増加している場合には、メッシュストレーナ350,360,370を各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるように切替装置380,390,400を制御する。
ここで、所定の重量としては、異物がほとんど混入していない状態において重量計測器340により計測されるフライアッシュの重量であることが好ましい。
【0045】
本実施形態の火力発電システム1によれば、例えば次のような効果が奏される。
本実施形態の火力発電システム1において、制御装置410は、流量計測器300により計測されるフライアッシュの流量又は重量計測器340により計測されるフライアッシュの重量に基づいて、メッシュストレーナ350,360,370を各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるように切替装置380,390,400を制御する。
【0046】
これにより、火力発電システム1は、フライアッシュの流量又はフライアッシュの重量に基づいて、メッシュストレーナ350,360,370を各メッシュの粗さが異なるものに自動的に切り替えることができるため、最終的に外部(例えば、ジェットパック車420)に排出されるフライアッシュ中に異物が混入することを抑制できる。
【0047】
また、本実施形態の制御装置410は、流量計測器300により計測されるフライアッシュの流量が所定の流量よりも低下している場合には、メッシュストレーナ350,360,370を各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるように切替装置380,390,400を制御する。
【0048】
ここで、フライアッシュの流量が所定の流量よりも低下している場合には、輸送管290を流れる排ガス(フライアッシュ)中に異物が混入している可能性が高いと考えられる。本実施形態の火力発電システム1は、フライアッシュの流量が所定の流量よりも低下している場合には、切替装置380,390,400によりメッシュストレーナ350,360,370を各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるため、より好適にフライアッシュ中に異物が混入することを抑制できる。
【0049】
また、本実施形態の制御装置410は、重量計測器340により計測されるフライアッシュの重量が所定の重量よりも増加している場合には、メッシュストレーナ350,360,370を各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるように切替装置380,390,400を制御する。
ここで、フライアッシュの重量が所定の重量よりも増加している場合には、ダストレスアンローダ330におけるフライアッシュ中に異物が混入している可能性が高いと考えられる。本実施形態の火力発電システム1は、所定の重量よりも増加している場合には、切替装置380,390,400によりメッシュストレーナ350,360,370を各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるため、より好適にフライアッシュ中に異物が混入することを抑制できる。
【0050】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0051】
1 火力発電システム
60 脱硝装置
75 熱交換エレメント
90 電気集塵装置(集塵装置)
260 ホッパ
270 圧力輸送機
300 流量計測器(計測部)
330 ダストレスアンローダ(排出装置)
340 重量計測器(計測部)
350,360,370 メッシュストレーナ
380,390,400 切替装置
410 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
石炭を用いる火力発電システムであって、
石炭の燃焼によって生じる排ガスに含まれる窒素酸化物を除去する脱硝装置と、
前記脱硝装置により窒素酸化物が除去された前記排ガスの熱エネルギーを燃焼用の空気と熱交換する熱交換エレメントと、
前記熱交換エレメントにより熱交換された前記排ガスに含まれるフライアッシュを収集する集塵装置と、
前記集塵装置により収集された前記フライアッシュを排出するホッパと、
前記ホッパにより排出された前記フライアッシュを空気流の圧力によって輸送する圧力輸送機と、
前記圧力輸送機により輸送された前記フライアッシュを加湿して、外部へ排出する排出装置と、
前記ホッパ、前記圧力輸送機及び前記排出装置それぞれに設けられ、前記フライアッシュを通過させると共に、異物を残留させるメッシュストレーナと、
前記メッシュストレーナそれぞれを、各メッシュの粗さが異なるものに切り替える切替装置と、
前記空気流の圧力によって輸送される前記フライアッシュの流量を計測し又は前記排出装置から排出される前記フライアッシュの重量を計測する計測部と、
前記計測部により計測される前記フライアッシュの流量又は前記フライアッシュの重量に基づいて、前記メッシュストレーナを各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるように前記切替装置を制御する制御装置とを備える火力発電システム。
【請求項2】
前記メッシュストレーナは、各メッシュの間隔が10〜15mmである第1メッシュストレーナと、各メッシュの間隔が5〜10mmである第2メッシュストレーナとを備える請求項1に記載の火力発電システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記計測部により計測される前記フライアッシュの流量が所定の流量よりも低下している場合には、前記メッシュストレーナを各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるように前記切替装置を制御する請求項1又は2に記載の火力発電システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記計測部により計測される前記フライアッシュの重量が所定の重量よりも増加している場合には、前記メッシュストレーナを各メッシュの粗さが異なるものに切り替えるように前記切替装置を制御する請求項1又は2に記載の火力発電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−55813(P2012−55813A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−200255(P2010−200255)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】