説明

炎症を治療するための組成物および方法

界面動電的に生成された流体(例えば、ガス富化界面動電的流体または溶液)、ならびに炎症または炎症の少なくとも1つの症状を治療する際に使用するための治療組成物および方法が提示される。界面動電的に生成された流体または治療組成物および方法は、適宜他の治療薬と組み合わせる界面動電的に生成された水性流体を含む。特定のいくつかの態様では、細胞膜、膜電位、限定はしないがGタンパク質共役受容体(GPCR)を含む膜受容体などの膜タンパク質、および細胞間結合(例えば、密着結合、ギャップ結合、接着帯、およびデスモソーム)のうちの少なくとも1つの調節による炎症反応に付随する細胞内シグナル伝達を調整または調節することを規定する。他の実施形態は、界面動電的に生成された流体(例えば、界面動電的に生成されたガス富化流体および溶液)および治療組成物の投与または調製の特定の経路を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療を必要とする対象に界面動電的に改変された水性流体の治療有効量を投与することを含む炎症を治療するための方法であって、前記界面動電的に改変された水性流体は前記対象の細胞内における細胞内シグナル伝達の調節を行うのに十分な細胞膜の構造物または機能を改変するのに適しており、炎症または炎症の少なくとも1つの症状が治療もしくは緩和される、炎症を治療するための方法。
【請求項2】
前記界面動電的に改変された水性流体の改変が、前記流体を流体力学的に誘導される局所的界面動電効果に曝露することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記局所的界面動電効果に曝露することが、電圧パルスおよび電流パルスのうちの少なくとも一方に曝露することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記流体を流体力学的に誘導される局所界面動電効果に前記曝露することが、前記流体を生成するために使用されるデバイスの界面動電効果で誘導される構造的特徴に前記流体を曝露することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
炎症の前記少なくとも1つの症状が、アレルギー、喘息、湿疹、関節リウマチ、発熱、火傷または他の創傷、微生物感染、刺激性接触皮膚炎、脂漏性皮膚炎、虫刺症、昆虫刺傷、日光皮膚炎、菌状息肉腫、壊疽性膿皮症、ツタウルシ、毒うるし、酒さ、眼の炎症、緑内障、ドライアイ、眼の充血、眼性酒さ、眼瞼炎、マイボーム腺炎、角膜炎、結膜充血、眼瞼充血など、移植片対宿主病、慢性気管支炎、アトピー性皮膚炎、じんま疹、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、多発性硬化症、腱炎、脳の慢性炎症、気道炎症性疾患、慢性炎症性腸疾患、春季カタル、好酸球性肉芽腫、乾癬、敗血症性ショック、潰瘍性大腸炎、心筋の再灌流傷害および脳の再灌流傷害、慢性糸球体腎炎、アテローム性動脈硬化症、内毒素性ショック、ならびに成人呼吸窮迫症候群からなる群から選択される少なくとも1つの病状に関係する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
炎症の前記少なくとも1つの症状が、掻痒(itching)、浮腫、疼痛、掻痒(pruritus)、体温上昇、機能消失、発赤、鱗屑、水疱形成、色素沈着過剰、および色素沈着低下からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記界面動電的に改変された水性流体が、酸素富化水を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記界面動電的に改変された水性流体が、投与部位において局所または細胞レベルの一酸化窒素を調節する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記界面動電的に改変された水性流体が、IL−1β、IL−8、TNF−α、およびTNF−βからなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの投与部位における局所的減少を促進する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
他の抗炎症剤で前記対象を同時にまたは補助的に治療することによる炎症の相乗的または非相乗的阻害または低減をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記他の抗炎症剤が、ステロイドを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ステロイドが、グルココルチコイドステロイドを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記グルココルチコイドステロイドが、ブデソニドまたはその活性誘導体を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
併用療法をさらに含み、少なくとも1つの追加の治療薬が前記患者に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの追加の治療薬が、短時間作用型β作用薬、長時間作用型β作用薬、抗コリン剤、コルチコステロイド、全身性コルチコステロイド、肥満細胞安定化剤、ロイコトリエン修飾物質、メチルキサンチン、β作用薬、アルブテロール、レバルブテロール、ピルブテロール、アルホルモテロール、ホルモテロール、サルメテロール、イプラトロピウムおよびチオトロピウムを含む抗コリン剤と、ベクロメタゾン、ブデソニド、フルニソリド、フルチカゾン、モメタゾン、トリアムシノロン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾンを含むコルチコステロイドと、モンテルカスト、ザフィルルカスト、およびジロートンを含むロイコトリエン修飾物質と、クロモリンおよびネドクロミルを含む肥満細胞安定化剤と、テオフィリンを含むメチルキサンチンと、イプラトロピウムとアルブテロール、フルチカゾンとサルメテロール、ブデソニドとホルモテロールを含む複合薬と、ヒドロキシジン、ジフェンヒドラミン、ロラタジン、セチリジン、およびヒドロコルチゾンを含む抗ヒスタミン剤と、タクロリムスおよびピメクロリムスを含む免疫系調節薬と、シクロスポリンと、アザチオプリンと、ミコフェノール酸モフェチルと、これらの組合せとからなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの追加の治療薬が、TSLPおよび/またはTSLPR拮抗薬である、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記TSLPおよび/またはTSLPR拮抗薬は、TSLPおよび前記TSLP受容体に特異的な中和抗体、可溶性TSLP受容体分子、および、複数の受容体鎖の成分をコード化するTSLPR免疫グロブリンFc分子またはポリペプチドを含む、TSLP受容体融合タンパク質からなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
細胞膜の構造または機能を改変することが、膜結合タンパク質の立体構造、リガンド結合活性、または触媒活性の改変を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記膜結合タンパク質が、受容体、膜貫通受容体、イオンチャネルタンパク質、細胞内付着タンパク質、細胞接着タンパク質、インテグリンなどからなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記膜貫通受容体が、Gタンパク質共役受容体(GPCR)を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記Gタンパク質共役受容体(GPCR)が、Gタンパク質αサブユニットと相互作用する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記Gタンパク質αサブユニットが、Gα、Gα、Gα、およびGα12からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つのGタンパク質αサブユニットが、Gαである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
細胞膜の構造または機能を改変することが、膜導電率または膜電位を変化させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
細胞膜導電率を調節することが、全細胞コンダクタンスを調節することを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
全細胞コンダクタンスを調節することが、前記全細胞コンダクタンスの少なくとも1つの電圧に依存する寄与を調節することを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
細胞内シグナル伝達の調節が、カルシウム依存性の細胞メッセージ伝達経路またはシステムの調節を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
細胞内シグナル伝達の調節が、ホスホリパーゼC活性の調節を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
細胞内シグナル伝達の調節が、アデニル酸シクラーゼ(AC)活性の調節を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
細胞内シグナル伝達の調節が、アレルギー、喘息、湿疹、関節リウマチ、発熱、火傷または他の創傷、微生物感染、刺激性接触皮膚炎、脂漏性皮膚炎、虫刺症、昆虫刺傷、日光皮膚炎、菌状息肉腫、壊疽性膿皮症、ツタウルシ、毒うるし、酒さ、眼の炎症、緑内障、ドライアイ、眼の充血、眼性酒さ、眼瞼炎、マイボーム腺炎、角膜炎、結膜充血、眼瞼充血など、移植片対宿主病、慢性気管支炎、アトピー性皮膚炎、じんま疹、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、多発性硬化症、腱炎、脳の慢性炎症、気道炎症性疾患、慢性炎症性腸疾患、春季カタル、好酸球性肉芽腫、乾癬、敗血症性ショック、潰瘍性大腸炎、心筋の再灌流傷害および脳の再灌流傷害、慢性糸球体腎炎、アテローム性動脈硬化症、内毒素性ショック、ならびに成人呼吸窮迫症候群からなる群から選択される少なくとも1つの病状または症状に関連する細胞内シグナル伝達の調節を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
細胞ネットワークまたは層に投与することを含み、その中における細胞間結合の調節をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
前記細胞内結合が、密着結合、ギャップ結合、接着帯、およびデスモソームからなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記細胞ネットワークまたは層が、肺上皮、気管支上皮、および腸管上皮からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
前記界面動電的に改変された水性流体が、含酸素化され、前記流体中の酸素が、大気圧下で少なくとも8ppm、少なくとも15ppm、少なくとも25ppm、少なくとも30ppm、少なくとも40ppm、少なくとも50ppm、または少なくとも60ppmの酸素量で存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項35】
前記界面動電的に改変された水性流体が、溶媒和電子および界面動電的に修飾されるか、または荷電された酸素種のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から34までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記溶媒和電子または界面動電的に修飾されるか、もしくは荷電された酸素種が、少なくとも0.01ppm、少なくとも0.1ppm、少なくとも0.5ppm、少なくとも1ppm、少なくとも3ppm、少なくとも5ppm、少なくとも7ppm、少なくとも10ppm、少なくとも15ppm、または少なくとも20ppmの量で存在する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記界面動電的に改変された含酸素化水性流体が、分子酸素によって安定化された溶媒和電子を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
細胞内シグナル伝達の調節を行うのに十分な細胞膜の構造または機能を改変する能力が、閉じられた気密容器内で、少なくとも2カ月、少なくとも3カ月、少なくとも4カ月、少なくとも5カ月、少なくとも6カ月、少なくとも12カ月、またはそれを超える期間にわたって持続する、請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図39】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94】
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【図95】
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【図96】
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【図97】
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【図98】
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【図99】
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【図100】
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【図101】
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【図102】
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【図103】
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【図104】
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【図105】
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【図106】
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【図107】
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【図108】
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【図109】
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【図110】
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【図111】
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【図112】
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【図113】
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【図114】
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【図115】
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【図116】
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【図37】
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【図38】
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【図40】
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【図41−1】
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【図41−2】
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【公表番号】特表2011−500847(P2011−500847A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531290(P2010−531290)
【出願日】平成20年10月24日(2008.10.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/081202
【国際公開番号】WO2009/055729
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(510115775)レバレジオ コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】