説明

炎症抑制剤

【課題】 副作用の少ない炎症抑制剤を提供することを課題とする。
【解決手段】 γリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドのグリセリド混合物からなる炎症抑制剤を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、γリノレン酸(GLA)トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドのグリセリド混合物からなる炎症抑制剤に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、正常人においては免疫調節機構がバランスよく働いているが、何らかの原因により宿主の免疫調節機構に異常が発生した場合、自己の成分を抗原として認識する自己抗体が産生され、種々の免疫反応を引き起こして繊維障害、機能障害が生じている。このような自己免疫疾患としては、関節リューマチ、溶血性貧血、重症筋無力症等が挙げられる。このような自己免疫疾患の治療薬としてアザチオプリン、サイクロフォスファマイド、ピンクリスチン等の免疫抑制剤が用いられるが、これら薬剤投与に伴う副作用も多岐にわたることが知られている(特許文献1)。
しかしながら、直接患部に塗布する外用性炎症治療剤はステロイド系のものがほとんどでその副作用のため、服用が限られていた。
γリノレン酸トリグリセリドはヒト細胞の分化促進活性を発揮することが示されているが(特許文献2)、γリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドのグリセリド混合物の活性は調べられておらず、その炎症抑制効果についても調べられていない。
【0003】
【特許文献1】特開昭63−230726号公報
【特許文献2】特開2006−342074号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、副作用の少ない炎症抑制剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、γリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドのグリセリド混合物からなる炎症抑制剤を提供する。
【0006】
すなわち、本発明の要旨は、以下の通りである。
(1)γリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドのグリセリド混合物からなる炎症抑制剤。
(2)前記グリセリド混合物はγリノレン酸トリグリセリドを酵素処理したものである、(1)記載の炎症抑制剤。
(3)前記酵素がリパーゼである、(2)記載の炎症抑制剤。
(4)前記グリセリド混合物が1〜500μg/mLの濃度で投与される、(1)〜(3)のいずれか1項に記載の炎症抑制剤。
(5)前記炎症が関節炎である、(1)〜(4)のいずれか1項に記載の炎症抑制剤。
(6)前記関節炎がリューマチ性関節炎である、(5)に記載の炎症抑制剤。
(7)前記炎症抑制剤が外用剤である、(1)〜(6)のいずれか1項に記載の炎症抑制剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明の炎症抑制剤は、抗炎症効果および腫脹緩和作用を有する。
本発明の炎症抑制剤は、ステロイド剤に比し、作用性がマイルドで副作用が少ない。
本発明の炎症抑制剤は、生体内にもともと存在するものに由来するため、細胞毒性の心
配が少ない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の炎症抑制剤は、γリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドのグリセリド混合物からなる。本発明で使用されるγリノレン酸グリセリド混合物は、γリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドを含有し、炎症低減効果、腫脹低減効果を有するものであれば、各グリセリドの割合は特に制限されないが、好ましくは、トリグリセリド、ジグリセリド、モノグリセリドの割合として、グリセリド全量に対してそれぞれ10〜79質量%、20〜70質量%及び1〜70質量%、より好ましくは、グリセリド全量に対してそれぞれ10〜70質量%、25〜60質量%及び3〜65質量%である。
なお、本発明で使用されるγリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリドは、グリセロールの少なくとも1つの水酸基がγリノレン酸とエステル結合していればよく、グリセロールのγリノレン酸が結合した水酸基以外の水酸基がγリノレン酸以外の脂肪酸とエステル結合したグリセリドも含むものである。
【0009】
本発明で使用されるグリセリド混合物は、GLAのトリグリセリドを酵素処理することにより切断された、モノ体、ジ体を含有した形態(いわゆる自己乳化型)を含むことが好ましい。本発明で使用されるγリノレン酸のトリグリセリドの酵素処理物は、好ましくはリパーゼなどの酵素でγリノレン酸トリグリセリドを処理して得られたものである。処理の方法としては、特開2005−198648号公報を参照して行うことができる。なお、酵素処理物は、γリノレン酸のトリグリセリドを高濃度、好ましくは20質量%以上含む油脂を酵素処理したものでもよい。なお、遊離のγリノレン酸やその他の脂肪酸は高濃度で細胞毒性を有することがあるため、酵素処理後、遊離の脂肪酸を除いておくことが好ましい。
γリノレン酸のトリグリセリドは、常法により合成できる。なお、市販品として、NU−CHEK−PREP,Inc社、出光興産株式会社などにより販売されている。また、微生物によって製造されたものでもよい(特開昭63−283589号公報、特開平03−072892号公報、特開平8−214892号公報)。
【0010】
本発明において、γリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドのグリセリド混合物の投与は、抗炎症効果を発揮し、副作用や過酸化脂質による細胞毒性を起こさないためには、1〜500μg/mLが好ましく、より好ましくは10〜300μg/mL、さらに好ましくは20〜100μg/mLである。
【0011】
本発明のγリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドのグリセリド混合物からなる炎症抑制剤は、低濃度で脂肪組織や皮膚などに作用させることにより、リューマチ性炎症、腫脹の軽減などの作用を発揮する。
本発明の炎症抑制剤は、アレルギー、腫脹、関節炎などの炎症に用いることができる。関節炎としては、好ましくは、リューマチ性関節炎が挙げられる。
本発明の関節炎としては、膝、顎、脊椎、股、肘、指などの部位の関節炎である。本発明の炎症抑制剤は、外用剤として、これらの部位に対して、塗布による局所投与が可能である。
【0012】
本発明の炎症抑制剤は、医薬製剤の製造法で一般的に用いられている公知の手段に従って、γリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドのグリセリド混合物を、そのまま、あるいは薬理学的に許容される担体と混合して医薬とすることができる。本発明の炎症抑制剤を含む医薬は、好ましくは、γリノレン酸トリグリセリドを酵素処理して、γリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセ
リド、及びγリノレン酸モノグリセリドを含むグリセリド混合物を取得し、混合物を薬理学的に許容し得る担体に配合することによって製造することができる。
【0013】
薬理学的に許容される担体としては、例えば固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤及び崩壊剤、あるいは液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤及び無痛化剤等が挙げられる。更に必要に応じ、通常の防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤剤等の添加物を適宜、適量用いることもできる。賦形剤としては、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸等が挙げられる。滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカ等が挙げられる。結合剤としては、例えば結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、デンプン、ショ糖、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等が挙げられる。崩壊剤としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、L−ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。溶剤としては、例えば、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油、オリーブ油等が挙げられる。溶解補助剤としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。懸濁化剤としては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリン、等の界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の親水性高分子等が挙げられる。等張化剤としては、例えばブドウ糖、D−ソルビトール、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトール等が挙げられる。緩衝剤としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等の緩衝液等が挙げられる。無痛化剤としては、例えばベンジルアルコール等が挙げられる。防腐剤としては、例えばパラヒドロキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸等が挙げられる。抗酸化剤としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸、α−トコフェロール等が挙げられる。
なお、本発明の炎症抑制剤はその他の薬剤と併用してもよい。
【0014】
本発明の炎症抑制剤を含有してなる医薬は、例えば、錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、散剤、顆粒剤、カプセル剤、(ソフトカプセルを含む)、液剤、注射剤、坐剤、徐放剤等の医薬製剤として、経口的または非経口的(例、局所、直腸、静脈投与等)に安全に投与することができる。
なお、医薬には医薬部外品も含まれる。局所投与が可能であり、低濃度で吸収されるため、外用剤が好ましい。
【0015】
製剤中の炎症抑制剤の好ましい含有量は、製剤全量に対して0.1〜80質量%であり、より好ましくは1〜5質量%である。
【0016】
本発明の炎症抑制剤の投与方法としては特に制限されず、経口投与、静脈投与、局所投与などが挙げられるが、局所投与が好ましい。好ましい投与量は、投与対象、対象臓器、症状、投与方法などにより異なり特に制限されないが、例えば、患者(体重60kgとして)に対して、一日につき約0.1〜100mg、好ましくは約1.0〜50mg、より好ましくは約1.0〜20mgである。
【0017】
本発明のγリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドのグリセリド混合物からなる炎症抑制剤は、化粧品に含有させることができる。本発明の化粧品は、好ましくは、γリノレン酸トリグリセリドを酵素処理して、γリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドを含むグリセリド混合物を取得し、混合物を化粧品原料に配合することにより製造することができる。化粧品としては、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等の皮膚外用化粧品が挙げられる。
また、本発明の皮膚外用化粧品には、本発明の効果を損なわない範囲で皮膚外用剤に配合される成分、油分、高級アルコール、脂肪酸、紫外線吸収剤、粉体、顔料、界面活性剤、多価アルコール・糖、高分子、生理活性物質、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。
【0018】
本発明のγリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドのグリセリド混合物からなる炎症抑制剤は、食品として一般に用いられる原料、例えば、蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミン類などに配合することにより、炎症抑制効果を有する健康食品、健康補助食品、食事用補添物、栄養組成物としても用いることができる。本発明の炎症抑制剤を含む食品は、好ましくは、γリノレン酸トリグリセリドを酵素処理して、γリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドを含むグリセリド混合物を取得し、混合物を食品原料に配合することにより製造することができる。
本発明の食品中に含まれる炎症抑制剤の量は、特に限定されず適宜選択すればよいが、例えば、食品中に0.1〜50質量%、好ましくは1〜10質量%とするのがよい。
また、本発明の食品は、上記のような疾患に対する予防または治療効果を有する健康食品や特定保健用食品などとすることもできる。本発明の食品は、例えば「炎症抑制効果を有する食品」、「炎症抑制効果を有する成分を含有する食品」等の表示を付して販売することもできる。
さらに、本発明の炎症抑制剤は、飲食物、動物飼料、ペットフード、ペット用健康食品などとしても用いることができる。
【実施例】
【0019】
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、これら実施例にのみ、限定を受けないことは言うまでもない。
【0020】
実施例1. 本発明の炎症抑制剤の製造
特開2005−198648号公報に記載されるように、GLA含有油脂(出光興産(株)製、商品名:グラノイルHGC、GLA:25.9質量%)100g及び蒸留水100gを含む反応系に、Rhizopus niveus産生リパーゼ(天野エンザイム(株)製、ニューラーゼF3G、30,000U/g)を、20,000ユニット加え、撹拌しながら30℃で48時間反応させた。酵素処理後、遊離の脂肪酸を除いた。
得られた分解反応物に10質量%水酸化ナトリウム水溶液を添加して分解反応物のpHを8〜9に調整した後、ジエチルエーテル200ミリリットルを用いて分解反応物中の油分を抽出し、水洗し、脱水後エーテルを除去して油分(油脂組成物)を得た。この組成は、トリグリセリド 59.2質量%、ジグリセリド 37.2質量%、モノグリセリド 3.6質量%であった。
以下、この油脂組成物を、本発明の炎症抑制剤として用いた。
【0021】
実施例2. 本発明の炎症抑制剤によるリューマチ性炎症の軽減
SKG/Jclマウス(関節リューマチ自然発症モデルマウス(日本クレア)Nature 2003,
vol.426, p454-460)6週令20匹(本発明の炎症抑制剤塗布群(GLA塗布群)10匹、キャノラ油(和光純薬)塗布群10匹)とBALB/cAJclマウス6週令5匹をSPF条件下
で飼育した。SKGマウス試験群には、試験開始日にラミナリン(30mg)を腹腔内に生理食塩水とともに投与し、関節炎を誘発させた。
【0022】
・A群(ラミナリン投与→本発明の炎症抑制剤塗布(GLA投与群))
・B群(ラミナリン投与→キャノラ油塗布群(コントロール群))
・C群(ラミナリン投与なし コントロール群)
1日目〜5日目の間、1日1回、筆にて前肢、後肢に本発明の炎症抑制剤またはキャノラ油を、筆にて表面が充分したる程度に塗布した。5日目に全マウスの前肢、後肢の写真撮影を行い、腫脹の度合いを記録した。また、試験終了(30週)後、腫脹のスコアリングを前肢、後肢につき下記の基準で行った。
前肢(手首):手首関節部のくびれがなくなったとき0.5、それよりも凸に飛び出したとき1.0とした。また手指に関しても腫脹が認められた場合に指一本につき0.1とした。それをすべての個体につき積算値を算出し、評価した。
後肢(足首):アキレス腱付着部が鈍角になり、アキレス腱の周りのくぼみが見えなくなったとき0.5、さらに凸に飛び出したとき1.0とした。指に関しては手指と同様とし、それぞれ積算値を算出した。
【0023】
結果を表1に示す。指の腫脹は本発明の炎症抑制剤の塗布により大きく改善された(GLA投与群)。
【0024】
【表1】

【0025】
試験終了後、マウスを屠殺し、前肢、後肢を切断後、ホルマリン固定した後、パラフィン包埋し病理切片を作製した。ヘマトキシレンーエオシン(H−E)染色を行うと共に、骨コラーゲン分解酵素であるカテプシンKに対する抗体(抗カテプシンK抗体)(フナコシ社)により免疫染色を行った。結果をそれぞれ図1、2に示す。
図1より、HE染色では、キャノラ油投与群でリューマトイド型関節炎を呈し、骨細胞に形質細胞とリンパ球の浸潤が観察された。その結果としてフィブリノイド壊死の出現が起こっていた。一方、正常マウスと本発明の炎症抑制剤投与群(GLA投与群)では上記の
ような病変は見られなかった。
図2より、免疫染色ではキャノラ油投与群で骨に形質細胞が浸潤し、コラーゲン分解酵素あるカテプシンKの陽性部の出現が認められたが、正常マウス、本発明の炎症抑制剤投与群(GLA投与群)ではこうした出現は観察されなかった。
【0026】
本発明のγリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドのグリセリド混合物を含む炎症抑制剤は、炎症低減効果、腫脹低減効果を有することが分かった。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明により、新規な炎症抑制剤を提供することができる。本発明の炎症抑制剤は、リューマチ性炎症の治療に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】マウスの後肢の病理切片のHE染色の結果(写真)を示す。
【図2】マウスの後肢の病理切片の免疫染色の結果(写真)を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
γリノレン酸トリグリセリド、γリノレン酸ジグリセリド、及びγリノレン酸モノグリセリドのグリセリド混合物からなる炎症抑制剤。
【請求項2】
前記グリセリド混合物はγリノレン酸トリグリセリドを酵素処理したものである、請求項1記載の炎症抑制剤。
【請求項3】
前記酵素がリパーゼである、請求項2記載の炎症抑制剤。
【請求項4】
前記グリセリド混合物が1〜500μg/mLの濃度で投与される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の炎症抑制剤。
【請求項5】
前記炎症が関節炎である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の炎症抑制剤。
【請求項6】
前記関節炎がリューマチ性関節炎である、請求項5に記載の炎症抑制剤。
【請求項7】
前記炎症抑制剤が外用剤である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の炎症抑制剤。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−84230(P2009−84230A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−257570(P2007−257570)
【出願日】平成19年10月1日(2007.10.1)
【出願人】(000183646)出光興産株式会社 (2,069)
【Fターム(参考)】