説明

炭素プロフィールを備えるフィルタカートリッジ構造

【課題】水槽から水をフィルタハウジングに汲み出フィルタハウジング内では、水は濾過材を通過することで機械的に濾過され、濾過材による水槽水の中で生成された化学生成物及び有機物を濾過するために化学的濾過を提供する。
【解決手段】水槽フィルタに用いられるフィルタカートリッジは、化学的濾過媒体を有する濾過材を含み化学的濾過媒体は、濾過材の内部に配置されている複数の離散粒子を画定し、離散粒子の多くは、機械的濾過を行う濾過材の多孔性濾過壁の隙間空間の内部に収納され濾過能力を向上させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、全般的には、水槽工業で用いられるデバイス及びそのようなデバイスと関連する様々な方法に関する。特に、本開示は水槽水の濾過に用いられるフィルタカートリッジに関する。
【0002】
水槽の中の生態学的均衡を維持するため、水槽水をきれいにする必要がある。クリーニングは、多くの場合、水槽から水をフィルタハウジングに汲み出すことによってなされる。フィルタハウジング内では、水は濾過材を通過することで機械的に濾過され、その後水槽に戻される。濾過材によっては、水槽水の中で生成された化学生成物及び有機物を濾過するために化学的濾過を提供している。
【0003】
ある化学的濾過装置では、炭ペレットが濾過材又はフィルタバッグの中心部分に置かれている。濾過使用の間は、炭パレットはバッグの底に固定されている。水の多くの部分は、固定された炭パレットを迂回することができ、従って、化学的濾過の恩恵を得ることが出来ない。
【0004】
別の化学的濾過装置では、炭素が炭素キャリア又は炭素層に接合されており、従って濾過材に固定されている。炭素キャリアの製造における接合過程は、しかしながら、炭素の表面領域を閉塞又は閉鎖し、炭素が水中で有機物を捕獲する能力を減少させる。
【0005】
さらに別の化学的濾過装置では、炭素は、噴出成形されたシェル中に形成された棚状の特徴を用いたり、又は濾過材に縫合されたポケットを用いたりして、濾過材の面領域の部分に散布されている。棚状の特徴及びポケットは、炭素を区分けして、炭素が濾過材の面領域の端から端まで分布されるようにしている。そのような棚構造及びポケット付き濾過材の製造は高価であり、濾過材の製造に非常に大きな経費を追加する。
【0006】
全般的に言って、水槽水の濾過に用いられるフィルタデバイス及びフィルタ装置の改良が可能である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、水槽フィルタに用いられるフィルタカートリッジに関わる。フィルタカートリッジは、化学的濾過媒体を含む濾過材を含んでいる。化学的濾過媒体は、濾過材の内部に配置されている複数の離散粒子によって画定される。離散粒子の大部分は、濾過材の多孔性濾過壁の隙間空間の内部に捕捉されている。
【0008】
好適な製品特徴又は方法の様々な例を、一部は以下の記載で述べ、また一部は記載から明らかであろうし、又は開示の様々な側面を実施することによって知ることが出来るだろう。開示の側面は、個々の特徴と関連していることもあるし、複数の特徴の組み合わせに関連していることもあろう。先行する一般的な記載、及びそれに続く詳細な記載は、説明だけのものであり、クレームされた発明に限定されない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下では、添付の図面に示した本開示の代表的な側面について詳細に言及を行う。可能な限り、一連の図面を通して、同一の参照符号を同一の又は類似の部品を参照するために用いる。
【0010】
(第一実施形態)
図1は、開示の発明に従った特徴を有するフィルタカートリッジ12を含む水槽フィルタ10である。フィルタ10は水槽で使用するよう構成されている。しかし、本フィルタカートリッジ12の特徴は、例えば、池への応用のような他の水に関する応用に対して構成されるフィルタにも用いることが出来る。
【0011】
以下でより詳細に記述するように、本フィルタカートリッジは、改良された化学的濾過を提供するように構成されている。例として、ある側面においては、開示のフィルタカートリッジ12は化学的濾過を迂回する水の体積を減らすような化学的濾過プロファイル部材を有しており、その化学的濾過プロファイル部材は化学的濾過媒体の区分けに付随する追加の製造コストなしに備えられる。
【0012】
図1及び2を参照すれば、水槽フィルタ10は、一般に、内部フィルタリングチャンバ16を含むフィルタハウジング14を含んでいる。濾過の間、フィルタカートリッジ12は、内部フィルタリングチャンバ16の内部に配置されている。本フィルタカートリッジ12と一緒に使用可能であるフィルタハウジングのさらなる詳細は、米国特許出願番号11/893367(12742.118US01なる代理人整理番号及び湾曲した底を備える水槽フィルタハウジングなる題名を含んでいる)に記載されている。
【0013】
フィルタハウジング14は、全般的に、インプット18(図2に一部示されている)及びアウトプット20を含んでいる。水は水槽からハウジングインプット18を通ってフィルタリングチャンバ16に汲み上げるか、誘導されるかする。特に、水槽フィルタ10は、ハウジングインプット18と流体連通状態にある吸入アセンブリ22(図1)を含んでいる。吸入アセンブリ22は、モータハウジング24の内部に収容されている(図示されていない)モータを含んでいる。モータは、水をインプット18に誘導する吸入チューブ26を介して水を水槽から汲み上げる。そして、インプット18は、水をフィルタハウジング14のフィルタリングチャンバ16に誘導する。
【0014】
ここで図3を参照すると、フィルタカートリッジ12がフィルタチャンバ16の内部に配置されているときには、フィルタカートリッジ12は、フィルタチャンバ16を、上流未濾過水チャンバ側28と、下流濾過水チャンバ側30とに分割する。上流未濾過水チャンバ側28は、ハウジング14の中の下流濾過水チャンバ側30の背面側に位置している。利用に際しては、水は重力によって背面の未濾過水チャンバ側28から、フィルタカートリッジ12を通過して、前面の濾過水チャンバ側30に流れる。
【0015】
下流濾過水チャンバ側30から、濾過された水は、ハウジング出力20の通路によって水槽に戻される。特に、濾過水チャンバ側30の中では、フィルタハウジング14の前面壁32から出て行くまで、水は上昇して行くことになる(矢印を参照)。図示した実施形態では、出力20はハウジング14の前面壁32の中に形成された余水路リップ34を含んでいる。
【0016】
ここで、図4及び5を参照すると、本開示のフィルタカートリッジ12は、一般的にキャリア36(例えば、カートリッジキャリア、フィルタキャリア、又は支持フレーム)、及びキャリア36に対して固定されている濾過材38(フィルタメディア、又はフィルタカートリッジ)を含んでいる。キャリア36は、第一の端40及び反対の第二の端42を含んでいる。ハンドル44は、キャリア36の第一の端40に隣接して配置される。ハンドル44は、カートリッジを水槽フィルタ10に装着する又は取り外す際に、カートリッジ12を取り扱うのに用いる。ハンドル44は、カートリッジ12を点検のために廃棄コンテナ又はシンクに持って行く又は移動させるためにも用いることができる。代案となる実施形態においては、濾過材38は強化部材で形成することが出来て、濾過材はキャリア又は支持フレームを用いることなく、構造的にそれ自身を支持することが出来るようになる(例えば、フィルタカートリッジは濾過材だけを含むようにすることができる)。
【0017】
図示されている実施形態では、カートリッジ12の濾過材38は、キャリア36の内部領域46の中に配置されている。図5を参照すると、キャリア36は、第一の前面フレーム部材48及び第二の背面フレーム部材50を含み、これらは内部領域46を画定している。第一及び第二のフレーム部材48、50は、蝶番接続52で互いに接続されている(図4)。蝶番接続52は、ユーザにキャリアの開閉を可能にする(すなわち、ピボット部材又は蝶番部材48、50は互いに開閉する)。開位置では、フィルタカートリッジ12の取り外し又は挿入のために、キャリア36の内部領域46はアクセス可能な状態にある。閉位置では、フィルタカートリッジ12は内部領域46の中に収容されている。本フィルタカートリッジ12に使用可能であるキャリアの一例のさらなる詳細は、米国特許出願番号11/893359(12742.115US01なる代理人整理番号及び自己配列カートリッジを有するフィルタ装置なる題名を含んでいる)と、米国特許出願番号11/893383(12742.116US01なる代理人整理番号及び水回収機能を有するフィルタカートリッジアセンブリなる題名を含んでいる)に記載されている。これらの出願は、ここに参考文献として組み込まれる。
【0018】
ここで図5及び6を参照すると、本フィルタカートリッジ12の濾過材38は、第一の多孔性濾過壁56及び第二の対向する多孔性濾過壁58によって画定される濾過体54を含んでいる。第一及び第二の多孔性濾過壁56、58は、上側継ぎ目62、下側継ぎ目64、及び側面継ぎ目66、68に沿ってのみ互いに結合されており、これらの継ぎ目は濾過体54の周囲を画定する。結合された壁56、58は、濾過体54の内部領域又はチャンバ60を画定する。
【0019】
概略的に図6に示したように、第一の多孔性濾過壁56は、第一の多孔性濾過壁56の内側及び外側70、72の間に形成された又は配置された隙間空間S1によって画定される第一の密度を有している。第二の多孔性濾過壁58は、第二の多孔性濾過壁58の内側及び外側74、76の間に形成された又は配置された隙間空間S2によって画定される第二の密度を有している。第一の多孔性濾過壁56の第一の密度は、第二の多孔性濾過壁58の第二の密度とは異なっている。
【0020】
第一の多孔性濾過壁56の隙間空間S1は、水槽水の機械的濾過を提供するような大きさに作られている。機械的濾過は、水流の中に浮遊している微粒子を物理的に補捉するものである。利用に際しては、図2及び3に示したように、第一の多孔性濾過壁56は、典型的にはフィルタチャンバ16の上流の水チャンバ側28に向って配置される。フィルタカートリッジ12に流入した水は、まず、第一の多孔性濾過壁56を通過する。第一の多孔性濾過壁56の隙間空間S1の大きさは、水槽水微粒子を物理的に捕捉する又は束縛するほどのものである。
【0021】
第二の多孔性濾過壁58の隙間空間S2は、粗な密度又は第一の多孔性濾過壁56の密度より小さな密度を画定する。濾過体の密ではない第二の多孔性濾過壁58は、一つには機械的濾過を提供する役割をし、また一つには化学的濾過を促進する役割をする。
【0022】
特に、本フィルタカートリッジ12は、水槽水を機械的及び化学的の両方で濾過するように構成されている。化学的濾過は、例えば、炭又は炭素のような化学的濾過媒体80を用意することによって果たされている。開示の発明に従って、化学的濾過媒体の他のタイプ、つまり粉状にされたゼオライト又は他のイオン交換樹脂、若しくは多孔性ミネラルなどを利用することが可能である。
【0023】
化学的濾過媒体80は、濾過体54の内部チャンバ60の中に配置された複数の粒子を含んでいる。「粒子」が意味するものは、媒体が離散粒子(例えば、粉状の粒又は小さな粒)の形状をしていることで、それは粒子状の炭素で被膜された基板、炭素フィルム、又は結合された炭素層と対比されるものである。図示されている実施形態では、粒子80は、ふるいメッシュサイズで6から14(US標準のふるいメッシュサイズ)を有している。また、一つの実施形態では、離散粒子は6から14のふるいメッシュサイズを有する炭素粒子80である。以下での開示では粒子を「炭素」粒子として参照するが、粒子としては、前記のように離散化学的フィルタ粒子の他のタイプを含んでいてもよい。
【0024】
炭素粒子80は、濾過体が縦向きのフィルタ配置にあるときには、第二の多孔性濾過壁58の内側74に沿って分布している。分布はランダム分布でも、又はフィルタカートリッジの上側及び下側継ぎ目62、64の間でより一様である分布でもよい。縦向きの配置では、炭素粒子80の分布は、化学的フィルタ面(炭素面など)を画定し、その化学的フィルタ面は、濾過材の底にのみ位置している炭沈殿物を含む装置に付随する水の迂回問題を解消する。それよりむしろ、本フィルタカートリッジ12は、水流の全てがその内部を通過して、実質的に化学的濾過を提供するような前面炭素形状(即ち、炭素面82)を有している。
【0025】
やはり図6を参照すれば、炭素粒子の分布は、第二の多孔性濾過壁58の密度によって維持されている。より具体的には、炭素粒子80は、第二の多孔性壁58の隙間空間S2の中に捕捉されている。第二の多孔性壁58の密ではない物質(低密度の綿状物質など)は、フィルタカートリッジ12が縦向きに配置されているとき、炭素を捕捉し且つ保有するのに適するべく、離散炭素粒子の特定の大きさに対応するように選択されている。望ましくは、濾過体54の内部チャンバ60の中に配置された離散粒子80の大部分は、濾過体が縦向きのフィルタ配置にあるときには、第二の多孔性濾過壁58の面領域を横切るように捕捉され、分布される。一つの実施形態では、捕捉された炭素粒子80は、第二の多孔性濾過壁58の面領域のほぼ大部分を横切って分布され、保持される。本濾過体54の炭素面82の領域は、実質的に濾過体54の上側と下側の継ぎ目の間に広がっている。
【0026】
開示したフィルタカートリッジ装置は多くの利点を含んでいる。一つの側面では、濾過体の面領域に沿った離散炭素粒子の捕捉によって、高価なポケット付き壁又は仕切りタイプ構造を備える必要がなくなる。別の側面では、離散炭素粒子の面領域に沿った捕捉は、化学的濾過に必要な炭素粒子の体積又は量を減らしつつも、有効な化学的濾過を増進させる。例えば、本カートリッジは、実質的に上側及び下側継ぎ目62、64の間に広がる前面炭素形状を備えているために、内部チャンバ60の全体積を炭素粒子で充満させる必要はない。むしろ、本装置は、カートリッジの前面形状に沿って分布され、保持されている少量の炭素粒子を利用している。また、別の側面では、離散炭素粒子の使用によって、例えば、接着噛み合わせ問題など、炭素フィルム又は炭素層に多くの場合付随する問題の多くが解消する。
【0027】
使用に際しては、図2及び3に示したように、第二の多孔性濾過壁58は、概ねフィルタチャンバ16の下流水チャンバ側30に向って配置されている。上で述べたように、炭素粒子80のかなりの量が第二の多孔性濾過壁58の隙間空間S2の中に捕捉されている。望ましくは、捕捉されている量は、いかなる付加的な捕捉されていない量よりも多い(例えば、フィルタ38の底に沈殿した余分の堆積量)。フィルタカートリッジ12に流入する水は、まず、第一の多孔性濾過壁56を通過する。水は、次に、第二の多孔性濾過壁58の中を通過することによって化学的に濾過されるが、第二の多孔性濾過壁は、炭素粒子80の大部分の第二の多孔性濾過壁58に沿った分布によって画定される化学的フィルタ面82を含んでいる。
【0028】
(第二実施形態)
ここで図7を参照すれば、濾過材の第二の実施形態138が図示されている。濾過材138は、前述のように、キャリア36を含むフィルタカートリッジ(例えば、12;図4)の一部として用いることが可能である。先の実施形態と同様、図7の濾過材138は、第一の多孔性濾過壁156及び第二の対向する、多孔性濾過壁158によって画定される濾過体154を含んでいる。第一及び第二の多孔性濾過壁156、158は、上側継ぎ目162、下側継ぎ目164、及び(図略の)側面継ぎ目に沿ってのみ互いに結合されており、これら継ぎ目は濾過体154の周囲を画定する。結合された壁156、158は、濾過体154の内部領域又はチャンバ160を画定する。
【0029】
概略的に図7に示すように、第一の多孔性濾過壁156は、第一の多孔性濾過壁156の内側及び外側170、172の間に形成された又は配置された隙間空間S3により画定される第一の密度を有している。第二の多孔性濾過壁158は、第二の多孔性濾過壁158の内側及び外側174、176の間に形成された又は配置された隙間空間S4により画定される第二の密度を有している。本実施形態では、第一の多孔性濾過壁156の第一の密度は、第二の多孔性濾過壁158の第二の密度とほぼ同じとすることが可能である。
【0030】
特に、第一及び第二の多孔性濾過壁156、158の両方の隙間空間S3、S4は、水槽水の機械的濾過を提供するような大きさに作られており、且つある程度化学的濾過を促進する役割をする大きさに作られている。つまり、第一及び第二の多孔性濾過壁156、158のそれぞれが、濾過体が縦向きのフィルタ配置にあるときには、化学的濾過媒体80(例えば、離散炭素粒子)を捕捉し、且つ保持するように構成されている。図示した実施形態では、第二の多孔性壁158の密ではない物質(低密度の綿状物質など)は、濾過体154が縦向きに配置されているとき、粒子を捕捉し且つ保有するのに適するべく、離散粒子80の特定の大きさに対応するように選択される。望ましくは、濾過体154の内部チャンバ160の中に配置された離散粒子80の大部分は、濾過体が縦向きのフィルタ配置にあるときには、第二の多孔性濾過壁158の面領域を横切るように捕捉され、分布される。
【0031】
先に述べたように、離散粒子80の分布はランダム分布でも、又は濾過体154の上側及び下側継ぎ目162、164の間でより一様である分布でもよい。縦向きの配置では、炭素粒子80の分布は、化学的濾過面(炭素面など)182、183を画定し、その化学的濾過面は、濾過材の底にのみ位置している炭沈殿物を含む装置に付随する水の迂回問題を解消する。
【0032】
利用に際しては、第一の多孔性濾過壁156は、典型的にはフィルタチャンバ16の上流の水チャンバ側128(図3)に向って配置され、第二の多孔性濾過壁158は下流の水チャンバ側130に向って配置されている。フィルタカートリッジに流入した水は、第一の多孔性濾過壁156を通過することによって機械的及び化学的に濾過され、第二の多孔性濾過壁158を通過することによって再び機械的及び化学的に濾過される。
【0033】
上の明細書は、本発明の完全な記載を与えている。発明の精神及び意図から逸脱することなく発明の多くの実施形態が可能であるから、発明のある様態を添付の請求項によって付与する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】開示の発明に従って構成されたフィルタカートリッジを利用した水槽フィルタの正面から見た斜視図である。
【図2】フィルタカートリッジの挿入方向を示す、図1の水槽フィルタの上から見た斜視図である。
【図3】図1の水槽フィルタの断面の側面から見た斜視図である。
【図4】図2のフィルタカートリッジの背面から見た斜視図である。
【図5】図4のフィルタカートリッジの分解組み立て図を正面から見た斜視図で示したものである。
【図6】図5のフィルタカートリッジの濾過材の実施形態を、線6−6から見た断面の概略図である。
【図7】開示の発明に従って構成された他の濾過材の実施形態の断面の概略図である。
【符号の説明】
【0035】
10 水槽フィルタ
12 フィルタカートリッジ
14 フィルタハウジング
16 内部フィルタリングチャンバ
18 インプット
20 アウトプット
22 吸入アセンブリ
24 モータハウジング
26 吸入チューブ
28、128 上流未濾過水チャンバ側
30、130 下流濾過水チャンバ側
32 フィルタハウジングの前面壁
34 余水路リップ
36 キャリア
38、138 濾過材
40 キャリアの第一の端
42 キャリアの第二の端
44 ハンドル
46 内部領域
48 キャリアの第一の前面フレーム部材
50 キャリアの第二の背面フレーム部材
52 蝶番接続
54、154 濾過体
56、156 第一の多孔性濾過壁
58、158 第二の多孔性濾過壁
60、160 内部チャンバ
62、162 上側継ぎ目
64、164 下側継ぎ目
66、68 側面継ぎ目
70、170 第一の多孔性濾過壁の内側
72、172 第一の多孔性濾過壁の外側
74、174 多孔性濾過壁の内側
76、176 多孔性濾過壁の外側
80 化学的濾過媒体
182、183 化学的濾過面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)内部を画定し、
i)第一の密度を有する第一の多孔性濾過壁と、
ii)第二の密度を有し、第二の密度がその内側及び外側の間の隙間空間により画定される第二の多孔性濾過壁と、を含む濾過体と、
b)濾過体の内部に配置され、個々がふるいメッシュサイズの6から14の大きさを有する複数の離散粒子の状態にある化学的濾過媒体と、
を含み、
c)濾過体が縦向きのフィルタ配置にあるときに、離散粒子の大部分が第二の多孔性濾過壁の隙間空間の内部に捕捉されている、水槽フィルタに用いられるフィルタカートリッジ。
【請求項2】
さらに、キャリアを含み、濾過体はキャリアに対して固定されている、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
濾過体がキャリアの第一及び第二のフレーム部材で画定された内部領域の中に配置されている、請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項4】
第一及び第二のフレーム部材は蝶番接続で相互接続され、その蝶番接続は内部領域の中に配置されている濾過体へのアクセスを与える、請求項3に記載のカートリッジ。
【請求項5】
第一の多孔性濾過壁の第一の密度は、第一の多孔性濾過壁の内側及び外側の間の隙間空間により画定され、第一の多孔性濾過壁の隙間空間は機械的濾過を提供するような大きさに作られている、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項6】
第二の多孔性濾過壁の隙間空間は機械的濾過を提供し、且つさらに化学的濾過を提供するために離散粒子の大部分の捕捉を促進するような大きさに作られている、請求項5に記載のカートリッジ。
【請求項7】
第一及び第二の多孔性濾過壁は、それらが濾過体の周囲を画定する上側継ぎ目、下側継ぎ目、及び側面継ぎ目に沿って結合されており、捕捉された離散粒子は炭素粒子であって、その炭素粒子は濾過体が縦向きのフィルタ配置にあるときに、実質的に濾過体の上側及び下側継ぎ目の間に広がる炭素面を画定する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項8】
化学的濾過媒体は複数の離散炭素粒子を含む、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項9】
a)支持フレームと、
b)支持フレームに固定され、内部を画定し、
i)第一の密度を有する第一の多孔性濾過壁と、
ii)第二の密度を有し、第一の多孔性濾過壁と濾過体の周囲に沿ってのみ互いに接合されている第二の多孔性濾過壁と、を含む濾過体と、
c)濾過体の内部に配置される化学的濾過媒体と、を含み、
化学的濾過媒体は、複数の離散粒子を含み、離散粒子の大部分は、フィルタカートリッジが概ね縦向きにあるとき、濾過体の上側及び下側の間に広がる第二の多孔性濾過壁のポケットではない面領域を横切るように捕捉される、水槽フィルタに用いられるフィルタカートリッジ。
【請求項10】
濾過体が、支持フレームの第一及び第二のフレーム部材によって画定される内部領域の中に配置されている、請求項9に記載のカートリッジ。
【請求項11】
第一及び第二のフレーム部材は、内部領域の中に配置されている濾過体へのアクセスを与える蝶番接続で相互接続されている、請求項10に記載のカートリッジ。
【請求項12】
離散粒子はふるいメッシュサイズの6から14の大きさを有する、請求項9に記載のカートリッジ。
【請求項13】
第二の多孔性濾過壁の内側及び外側の間の隙間空間を画定する第二の多孔性濾過壁の第二の密度は、第一の多孔性フィルタの第一の密度とは異なっている、請求項9に記載のカートリッジ。
【請求項14】
第二の多孔性濾過壁の隙間空間は機械的濾過を提供し、且つさらに化学的濾過を提供すべく離散粒子の大部分の捕捉を促進するような大きさに作られている、請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項15】
第一の多孔性濾過壁の第一の密度は第一の多孔性濾過壁の内側及び外側の間の隙間空間により画定され、第一の多孔性濾過壁の隙間空間は機械的濾過を提供するような大きさに作られている、請求項14に記載のカートリッジ。
【請求項16】
化学的濾過媒体は複数の離散炭素粒子を含む、請求項9に記載のカートリッジ。
【請求項17】
a)フィルタリングチャンバを画定するフィルタハウジングと、
b)フィルタリングチャンバの内部に配置され、フィルタチャンバを上流フィルタチャンバ側及び下流フィルタチャンバ側に分割し、
i)第一の密度を有し機械的濾過を提供する第一の多孔性濾過壁と、多孔性濾過壁の内側及び外側の間の隙間空間を画定する第二の密度を有する第二の多孔性濾過壁と、
ii)濾過体の内部に配置されている、ふるいメッシュサイズの6から14の大きさを有する複数の離散炭素粒子と、
を含むフィルタカートリッジであって、
iii)炭素粒子の離散粒子の大部分が第二の多孔性濾過壁の隙間空間の内部に捕捉されていて、その捕捉された炭素粒子は炭素面を画定するカートリッジと、を含み、
c)第一の多孔性濾過壁はフィルタチャンバの上流フィルタチャンバ側に隣接するように配置されており、第二の多孔性濾過壁はフィルタチャンバの下流フィルタチャンバ側に隣接するように配置されている、水槽フィルタ装置。
【請求項18】
フィルタカートリッジはさらにキャリアを含み、濾過体はキャリアに対して固定されている、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
濾過体が、キャリアの第一及び第二のフレーム部材で画定された内部領域の中に配置されている、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
第一及び第二のフレーム部材は蝶番接続において相互接続され、蝶番接続は内部領域の中に配置されている濾過体へのアクセスを与える、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
a)内部を画定し、各々は多孔性濾過壁の内側及び外側の間に隙間空間を含む第一の多孔性濾過壁と第二の多孔性濾過壁を含む濾過体と、
b)個々がふるいメッシュの6から14のサイズの大きさを有する複数の離散粒子の状態にあり、濾過体の内部に配置される化学的濾過媒体と、を含み、
c)濾過体が縦向きのフィルタ配置にあるときに、離散粒子の大部分が第二の多孔性濾過壁の隙間空間の内部に捕捉されている、水槽フィルタに用いられるフィルタカートリッジ。
【請求項22】
さらに、キャリアを含み、濾過体はキャリアに対して固定されている、請求項21に記載のカートリッジ。
【請求項23】
濾過体が、キャリアの第一及び第二のフレーム部材で画定される内部領域の中に配置されている、請求項22に記載のカートリッジ。
【請求項24】
化学的濾過媒体は複数の離散炭素粒子を含む、請求項21に記載のカートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−95823(P2009−95823A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−209201(P2008−209201)
【出願日】平成20年8月15日(2008.8.15)
【出願人】(504377552)テトラ・ホールディング(ユーエス)・インコーポレーテッド (13)
【氏名又は名称原語表記】Tetra Holding(US),Inc.
【Fターム(参考)】