説明

無線機同定装置

【課題】 正確な無線機の同定が可能な無線機同定装置を提供する。
【解決手段】 無線機から発射される電波を受信し、微分処理部により信号立ち上がり時の包絡線検波信号を微分した信号を特徴ベクトルとする。この特徴ベクトルと、予め取得しておいた既知の無線機の特徴ベクトルである教師ベクトルとの類似度から発信元の無線機を同定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線機から発射される電波を受信して、発信元の無線機を同定する無線機同定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、不法な無線通信を行っている無線機を同定する場合には、信号立ち上がり時の包絡線検波信号や、周波数変動を特徴ベクトルに用いた無線機同定装置が用いられている。しかしながら、信号立ち上がり時の包絡線検波信号を特徴ベクトルに用いた無線機同定装置では、フェージングの影響で特徴ベクトルが変動してしまう。そのため特徴ベクトルの再現性が乏しく、正確な同定が困難である。また周波数変動を特徴ベクトルに用いた無線機同定装置では、周波数変動が少ない無線機や、周波数変動がよく似た無線機を同定することが困難であるという課題があった。
【0003】
例えば特許文献1(特開2002−026826号公報)には、立ち上がり時の電圧タイムラグを特徴として無線機を同定する装置が公開されている。この特許文献1の段落0025〜0027では、飽和電圧を基準として規格化した閾値を用いて電圧タイムラグを測定している。しかしながら、実際の無線通信環境(フェージング条件)では、本願の図3に示すような信号波形になる。従って、特許文献1の図8に示されているように正確に飽和電圧を求めることは困難であり、電圧タイムラグを再現性良く取得することは難しい。このように特許文献1の問題点は、フェージングによる包絡線検波信号を考慮していないことから、正確な飽和電圧が得られずに、電圧タイムラグを再現性良く取得することは難しく、正確な無線機の同定が困難であるという課題がある。
【0004】
また、特許文献2(特開2006―211250号公報)には、周波数変動を用いた無線機同定装置が公開されている。しかしながら周波数変動が少ない無線機や周波数変動の似た無線機同士に対して同定することが困難であるという課題があり、周波数情報に依存しない新たな特徴情報が求められているという状況である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−026826号公報
【特許文献2】特開2006−211250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、信号立ち上がり時の包絡線検波信号や、周波数変動を特徴ベクトルに用いた無線機同定装置の場合には、正確な無線機の同定が困難であるという課題がある。
【0007】
本発明は、このような課題を解決すべくなされたものであり、正確な無線機の同定が可能な無線機同定装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の1つの観点によれば、受信信号の立ち上がり時の正規化包絡線検波信号を微分処理して、特徴ベクトルに変換する微分処理部と、前記特徴ベクトルと、予め取得しておいた既知の無線機の教師ベクトルとの類似度から発信元の無線機を同定する無線機同定処理部と、を備えたことを特徴とする無線機同定装置が得られる。
【0009】
本発明の他の観点によれば、微分処理部が、受信信号の立ち上がり時の正規化包絡線検波信号を微分処理して特徴ベクトルに変換するステップと、無線機同定処理部が、前記特徴ベクトルと、予め取得しておいた既知の無線機の教師ベクトルとの類似度から発信元の無線機を同定するステップとを有することを特徴とする無線機同定方法が得られる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の無線機同定装置は、包絡線検波信号の振幅値を実効電圧値で正規化した正規化包絡線検波信号を微分処理した特徴ベクトルを生成し、生成した特徴ベクトルと、蓄積されている教師ベクトルとの類似度を比較することで、無線機を同定する。微分処理することで、フェージングによる包絡線検波信号を抑圧し、立ち上がりの包絡線検波信号特性を抽出することができ、正確に無線機を同定することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の無線機同定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】無線機A、Bにおける理想的条件での包絡線検波信号を重ね書きした波形図(A)、(B)である。
【図3】図2の波形に対し、雑音とフェージングを加えた場合のシミュレーションによる包絡線検波信号を示す波形図(A)、(B)である。
【図4】図3のフェージング環境における包絡線検波信号を微分した特徴ベクトルを示すパターン図(A)、(B)である。
【図5】本発明における無線機を同定する動作を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第一の実施の形態)
本発明の実施形態について図面を参照して、詳細に説明する。図1は、本発明の無線機同定装置の構成を示すブロック図である。図2は、無線機A、Bにおける理想的条件での包絡線検波信号を重ね書きした波形図(A)、(B)である。図3は、図2の波形に対し、雑音とフェージングを加えた場合のシミュレーションによる包絡線検波信号を示す波形図(A)、(B)である。図4は、図3のフェージング環境における包絡線検波信号を微分した特徴ベクトルを示すパターン図(A)、(B)である。図5は、本発明における無線機を同定する動作を示すフローチャート図である。
【0013】
図1に示す、本発明の無線機同定装置1は、受信機3に接続されており、A/D変換器4、立ち上がり検出器5、実効電圧測定器6、包絡線検波器7、微分処理部8、特徴ベクトルデータベース(DB)9、無線機同定処理部10を含んで構成される。アンテナ2で受信した無線機からの信号は、受信機3で中間周波数に変換される。A/D変換器4は、この中間周波数信号をディジタル複素包絡信号に変換する。立ち上がり検出器5は、ディジタル複素包絡信号から信号の立ち上がりを検出すると、立ち上がり検出トリガを実効電圧測定器6と包絡線検波器7に通知する。
【0014】
実効電圧測定器6は、検出トリガを受け取ると一定時間範囲のディジタル複素包絡信号の平均電力を測定し、その平方根を実効電圧値として包絡線検波器7に通知する。包絡線検波器7は、検出トリガを受け取ると一定時間範囲のディジタル複素包絡信号を包絡線検波信号に変換し、その包絡線検波信号の電圧振幅値を実効電圧値で割って正規化した正規化包絡線検波信号を生成する。正規化する目的は、送信距離による包絡線値への影響を除去するためである。微分処理部8は、正規化した正規化包絡線検波信号を微分処理して特徴ベクトルに変換する。
【0015】
特徴ベクトルDB9は、特徴ベクトルを受け取り、ユーザーが登録を希望した特徴ベクトルを既知の無線機情報を表す教師ベクトルとして登録する。また特徴ベクトルDB9は、ユーザーの指示に基づいて、教師ベクトルの更新・削除・参照などの編集処理も行う。無線機同定処理部10は、微分処理部8から受け取った未知の特徴ベクトルと、特徴ベクトルDB9から受け取った教師ベクトルの類似度を比較照合し、最も類似度が高い教師ベクトルを受信信号の無線機として同定する。類似度は信号相関やユークリッド距離といった手法により求められる。
【0016】
特徴ベクトルの生成について詳細に説明する。ディジタル複素包絡信号の同相成分をI(n)、直交成分をQ(n)とすると、数1によって正規化した包絡線検波信号ρ(n)に変換される。
【0017】
【数1】

【0018】
次に特徴ベクトルf(n)は包絡線検波信号の微分(本発明ではディジタル信号のため差分を用いる)によって得られ、数2で表される。Tはサンプル周期(サンプリング周波数の逆数)である。
【0019】
【数2】

【0020】
図2(A)、(B)は、理想的条件で取得した430MHz帯無線機Aと、430MHz帯無線機Bの立ち上がり時の包絡線検波信号を、それぞれ30波ずつ重ね書きした波形である。理想的条件での取得とは無線機と受信機を同軸ケーブルで接続して測定することで、雑音やフェージングの影響を除去した測定結果のことである。この例では無線機A、無線機Bともに良好な再現性で包絡線検波信号パターンが描かれており、さらに無線機Aと無線機Bで包絡線検波信号パターンが明らかに異なっている。このことから、理想的条件であれば立ち上がり時の包絡線検波信号を用いて容易に無線機Aと無線機Bをそれぞれ区分して同定することができることを示している。以下に示す図2、3、4における(A)、(B)は、無線機A、無線機Bにそれぞれが対応しているものである。
【0021】
しかしながら、実際の無線通信環境では雑音とフェージングの影響は避けられない。そこで、図2(A)、(B)の包絡線検波信号に対してシミュレーションで雑音とフェージングを加えた場合の包絡線検波信号パターンを図3(A)、(B)に示す。図2と比較して、図3では明らかに無線機A、無線機Bともに包絡線検波信号パターンの再現性が劣化しており、さらに無線機Aと無線機Bで包絡線検波信号パターンの違いが小さくなっている。このことは、実際の無線通信環境では、立ち上がり時の包絡線検波信号を用いて無線機Aと無線機Bを区分して同定することが困難であることを示している。つまり理想条件であれば、従来技術であっても無線機を同定することができる。しかし、実際の無線通信環境では、本発明の課題として前記したように、無線機を同定することが困難になることが分かる。
【0022】
なお図3の環境条件は、S/N比30dB、ドップラー周波数40Hz、ライス係数6.5dBでのライスフェージング環境である。ドップラー周波数40Hzは430MHz帯無線機が約100km/hで移動している場合の値である。図3(A)、(B)のフェージング環境における包絡線検波信号に対して、本発明の重要な構成要素である微分処理を行った包絡線検波信号の微分(すなわち特徴ベクトル)パターンの測定結果を図4(A)、(B)に示す。図4では図3に現れていたフェージングによる変動が抑圧され、無線機Aと無線機Bともに特徴ベクトルパターンの再現性が良好に得られ、さらに無線機Aと無線機Bで特徴ベクトルパターンが明らかに異なっている。このことから、本発明においては、実際の無線通信環境においても立ち上がり時の包絡線検波信号の微分を用いることで容易に無線機Aと無線機Bをそれぞれ区分して同定することができる。
【0023】
微分処理は、周波数fに対してj2πfの周波数特性を持ち、高域周波数通過フィルタの役割を果たす。一般にフェージング周波数は、立ち上がり時の包絡線検波信号の周波数よりも十分小さい。言い換えれば、フェージングによる包絡線検波信号は、立ち上がりの包絡線検波信号よりもゆっくりと変化する。このため微分処理により低い周波数成分のフェージングによる変動が抑圧され、高い周波数成分の立ち上がり時の包絡線検波信号特性が残ることになる。
【0024】
次に、この特徴ベクトルを用いた同定処理について定量的に評価した結果を示す。表1は前述の無線機Aと無線機Bを含めた21台の試験無線機(430MHz帯)の教師ベクトルに対して、無線機A、及び無線機Bの信号相関を測定した結果である。教師ベクトルは20波の特徴ベクトル平均によって求めており、評価データは教師ベクトル用とは別に取得した30波の特徴ベクトルを用いている。教師ベクトル、評価データに使用した特徴ベクトルはともに実際の無線通信環境を模擬してS/N比30dB、ドップラー周波数40Hz、ライス係数6.5dBでのライスフェージング条件で取得している。
【0025】
【表1】

【0026】
表1のうち、太字の斜体文字は最も信号相関が1に近い信号相関の場合であり、教師ベクトルと評価データが同じ無線機の時であることを示している。表1の結果から明らかな通り、無線機A、無線機Bともに正解時に最も高い類似度を示し、0.8332と0.7719とそれぞれの信号相関が1に近い値が得られている。この評価結果は、包絡線検波信号の微分を特徴ベクトルとして用いることで、実際の無線通信環境においても類似度の計算により容易に無線機Aと無線機Bをそれぞれ区分して同定することができることを定量的に示している。表1と同じ条件で全試験無線機(21台)に対して信号相関測定を行ったところ、20台の無線機で正解時に最も高い類似度である、信号相関が1に近い値が得られた。このように、それぞれの無線機を高い確率で同定することができる。
【0027】
次に、図1に示す本発明の無線機同定装置の動作について、図5のフローチャートを参照して、詳細に説明する。
【0028】
無線機同定装置の動作として、A/D変換器4は、受信機3から入力された中間周波数信号をディジタル複素包絡信号に変換し、出力する(ステップS1)。立ち上がり検出器5は、A/D変換器4から受け取ったディジタル複素包絡信号に対して信号の立ち上がり検出を繰り返し行い、検出した場合には実効電圧測定器6と包絡線検波器7に検出トリガを通知する。実効電圧測定器6は、検出トリガを受け取ると、立ち上がりから一定時間範囲の信号実効電圧を測定する(ステップS2)。包絡線検波器7は、検出トリガを受け取るとディジタル複素包絡信号を包絡線検波信号に変換する(ステップS3)。さらに包絡線検波信号の振幅値を、実効電圧測定器6で測定された実効電圧で正規化して正規化包絡線検波信号を生成する(ステップS4)。
【0029】
微分処理部8は、正規化包絡線検波信号を微分処理し、特徴ベクトルを生成する(ステップS5)。無線機同定処理部10は、特徴ベクトルDB9に蓄積されている教師ベクトルと、ステップS5で生成した特徴ベクトルとの類似度を比較し(ステップS6)、最も類似度が高い教師ベクトルを無線機の同定結果として出力する(ステップS7)。ステップS6〜S7と並行して、ユーザーが取得した特徴ベクトルを新規の教師ベクトルとして登録指示をした場合、特徴ベクトルは教師ベクトルとして特徴ベクトルDB9に登録される(ステップS8)。なおステップS8において、前述したように、同一の無線機から取得した複数の特徴ベクトルを平均して教師ベクトルとしてもよい。平均した場合教師ベクトルのS/Nが改善されるため、識別率の向上が見込める。
【0030】
本発明の無線機同定装置は、無線機から発射される電波を受信し、微分処理部により信号立ち上がり時(オフからオンの瞬間)の包絡線検波信号を微分した信号を特徴ベクトルとする。この特徴ベクトルと、予め取得しておいた既知の無線機の特徴ベクトルである教師ベクトルとの類似度から発信元の無線機を同定することを特徴とする。包絡線検波信号を微分することでフェージングによる影響を除去することができ、移動無線機であっても再現性の良好な特徴ベクトルを得ることができることから、無線機を同定する性能が向上する。また、包絡線検波信号の微分を特徴ベクトルとして用いることにより、周波数変動が少ない無線機や、周波数変動がよく似た無線機に対して、有効な新しい無線機の同定技術が提供できる。
【0031】
本発明の第1の効果は、立ち上がり時の包絡線検波信号を微分した特徴ベクトルを用いる実用的な無線機同定装置を提供できることである。その理由は微分処理によってフェージングによる包絡線検波信号を抑圧し、立ち上がりの包絡線検波信号特性を再現よく抽出することができることにある。第2の効果は、従来の周波数変動を特徴として用いる無線機同定装置では、同定が困難な周波数変動が少ない無線機や周波数変動の似た無線機同士に対して、同定に有効な新しい特徴を提供できることである。その理由は周波数と包絡線は直交関係にありお互いに依存していないため、周波数変動パターンが似ていても包絡線検波信号は必ずしも似ないためである。第3の効果は、従来の無線機同定装置を流用して構成できるため、経済性に優れていることである。その理由はDBや同定処理部の構成は従来のまま流用し、微分処理部と実効電圧測定器を追加するだけで装置を実現できるためである。
【0032】
以上、本発明を好ましい実施の形態として詳細に説明したが、本発明はこれら実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜の変更が可能なものである。
【産業上の利用可能性】
【0033】
以上説明したように、本発明の無線機同定装置は、微分処理部により包絡線検波信号を微分した信号を特徴ベクトルし、この特徴ベクトルと教師ベクトルとの類似度から発信元の無線機を同定する。現在の無線機同定装置に、微分処理部と実効電圧測定器を追加するだけで装置を実現できることから、有用で産業上の利用可能性が高く、不法無線局などから発射される電波を監視するための電波監視装置といった用途に適用できる。
【符号の説明】
【0034】
1 無線機同定装置
2 アンテナ
3 受信機
4 A/D変換器
5 立ち上がり検出器
6 実効電圧測定器
7 包絡線検波器
8 微分処理部
9 特徴ベクトルデータベース(DB)
10 無線機同定処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信信号の立ち上がり時の正規化包絡線検波信号を微分処理して、特徴ベクトルに変換する微分処理部と、前記特徴ベクトルと、予め取得しておいた既知の無線機の教師ベクトルとの類似度から発信元の無線機を同定する無線機同定処理部と、を備えたことを特徴とする無線機同定装置。
【請求項2】
受信機が受信した信号をディジタル複素包絡信号に変換するA/D変換機と、前記ディジタル複素包絡信号の実効電圧値を測定する実効電圧測定器と、包絡線検波器と、を備え、前記包絡線検波器が前記ディジタル複素包絡信号を包絡線検波信号に変換し、前記包絡線検波信号の振幅値を前記実効電圧値で割ることで前記正規化包絡線検波信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の無線機同定装置。
【請求項3】
前記教師ベクトルは、特定の無線機に対し、予め取得した複数回の特徴ベクトルの平均値を、前記特定の無線機の特徴ベクトルとして登録されたことを特徴とする請求項1、または2に記載の無線機同定装置。
【請求項4】
前記ディジタル複素包絡信号から信号の立ち上がりを検出し、立ち上がり検出トリガを前記包絡線検波器と前記実効電圧測定器とに出力するする立ち上がり検出器と、を備え、前記検出トリガを受け取ることで前記実効電圧測定器が前記ディジタル複素包絡信号の実効電圧値を測定し、前記包絡線検波器が前記ディジタル複素包絡信号を包絡線検波信号に変換し、前記包絡線検波信号の振幅値を前記実効電圧値で割ることで前記正規化包絡線検波信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の無線機同定装置。
【請求項5】
微分処理部が、受信信号の立ち上がり時の正規化包絡線検波信号を微分処理して特徴ベクトルに変換するステップと、無線機同定処理部が、前記特徴ベクトルと、予め取得しておいた既知の無線機の教師ベクトルとの類似度から発信元の無線機を同定するステップとを有することを特徴とする無線機同定方法。
【請求項6】
前記特徴ベクトルに変換するステップの前に、A/D変換機が受信した受信信号をディジタル複素包絡信号に変換するステップと、実効電圧測定器が前記ディジタル複素包絡信号の実効電圧値を測定するステップと、包絡線検波器が前記ディジタル複素包絡信号を包絡線検波信号に変換し、前記包絡線検波信号の振幅値を前記実効電圧値で割ることで正規化包絡線検波信号を生成するステップと、を有することを特徴とする請求項5に記載の無線機同定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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