説明

無線装置のためのダウンロード可能な構成アプリケーション

【課題】無線装置と関係付けられた特徴を起動するシステム、方法、およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】キャリアサーバ335上の特徴325は、無線装置300に能力を加えるか、または無線装置300がアクセスする追加の機能およびサービスを含む。追加の機能およびサービスは、例えば、音声メール、音声認識、GPSへのアクセス、MPEG機能、並びにデータチャネルまたは増加したデータレートへのアクセスを含む。無線装置300は、コンポーネント305を、ダウンロードサーバ315からダウンロードし、キャリアサーバ335が特徴325を起動する。有効期限パラメータまたは他の使用許諾期間は、要求された特徴325と関係付けられることもある。無線装置300またはキャリアサーバ、あるいはこの両者は、有効期限が切れたとき、特徴325を停止するように再構成される。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、2002年12月19日に出願され、仮出願第60/435,080号(“Downloadable Configuring Application for a Wireless Device”)に対して優先権を主張しており、仮出願第60/435,080号は、この譲受け人に譲渡され、この中では参考文献として明示的に取入れられている。
【技術分野】
【0002】
発明の分野
本発明は、概ね、コンピュータネットワークと、コンピュータネットワークを横切る通信とに関する。とくに、本発明は、無線装置を構成すること、または無線装置に特徴(feature)を加えるための接続されたサーバ、あるいはこの両者に関する。
【背景技術】
【0003】
自分自身の上でアプリケーションを実行できる無線装置が開発された。加えて、無線ネットワークを使用して、データおよび他の内容を含むこれらのアプリケーションを、無線装置上へダウンロードできるシステムが開発された。アプリケーションを無線装置上へダウンロードする能力は、幾つかの利点を与える。1つの利点は、ユーザが、自分の無線装置を、自分が欲しいアプリケーションに適応させることができることを含む。別の利点は、無線装置の製造者が、ユーザが欲しい全てのアプリケーションを、出荷前に、ロードする必要がないことを含む。加えて、無線装置が使用するネットワークのキャリアは、ネットワーク上で使用される無線装置を販売する前に、ユーザが使用したいアプリケーションを判断する必要がない。キャリアは、そのネットワーク上で実行することができるアプリケーションを動的に判断することもできる。
【0004】
キャリアは、そのネットワーク上でアプリケーションを実行できるようにすることに加えて、ネットワークのユーザに他の特徴も与える。特徴は、無線装置と関係付けられた追加の機能またはサービス、あるいはこの両者を含む。このような特徴は、特別なデータ伝送レートへのアクセス、発信者識別、音声メール、GPSへのアクセス、MPEG、または無線装置によって支援される他の機能を含む。
【0005】
通常、無線装置のユーザに使用可能な特徴は、ユーザが受ける前に、電話に定められている。特徴に依存して、電話は、ハンドセット上で特徴を起動するための複雑な命令を必要とするので、これは事前に行われる。さらに加えて、ハンドセットは、特徴を要求するアプリケーションをもたないこともあり、したがって、起動は不要である。いくつかの特徴は、サービスを無線装置に与えるキャリアと関係付けられたサーバが、情報を更新し、電話によって、この特徴を使用できるようにすることを必要とする。例えば、ユーザが音声メールの特徴が欲しいとき、キャリアサーバは、無線装置が音声メールにアクセスするように構成される。
【0006】
現在、これらの特徴を含むか、またはこれらの特徴へのアクセスを必要とするアプリケーションを実行したいユーザが、幾つかの方法を使用してのみ、これらの特徴を加えることができる。1つの方法では、無線装置が購入されるときに、特徴を起動させる。しかしながら、ユーザが、自分が欲しい全ての特徴を予測するのが難しいときもある。既に記載したように、ユーザは無線装置を新しいアプリケーションに、それらが使用可能になったときに、適応させることができる。将来使用可能なアプリケーションが、起動すべきであった特徴を使用するかは、ユーザには必ずしも分からない。
【0007】
加えて、ユーザは、短い期間(例えば、特徴を利用するアプリケーションを使用するか、または試みに基づいて、特徴が欲しいかどうか確かめるために使用することを意図する時間)のみにおいて、特徴を必要とすると予測できる。このユーザは、短い時間だけ使用したいならば、製造者に、この特徴をインストールまたは起動させることを望まないであろう。
【0008】
別の方法では、ユーザをキャリアオペレータに接触させる。これは、ユーザがキャリアを呼ばなければならない場合は、煩雑な処理になる。キャリアは、ユーザが欲しい特徴を口頭で指示される。キャリアは、そのユーザと関係付けられたサーバを、特徴がアクティブであることを示すように構成する。次に、キャリアも、無線装置上で特徴を起動するための一連の複雑な命令を行なうように、ユーザに口頭で指示する。これは、多くの問題を発生する。これは、ユーザにとって煩雑で、複雑であるばかりでなく、電話に特徴を加えるユーザの希望を妨げ、したがって、追加の特徴を現在のユーザに与えるキャリアの能力を制限する。
【0009】
したがって、ユーザが、煩雑な指示が無くても、特徴を加えることができるように、電話が特徴に動的にアクセスできるようにするシステムおよび方法が、この分野において必要とされている。さらに加えて、このようなシステムおよび方法は、特徴をディスエーブルするか、または取り除く有効期限期間を与える。
【発明の概要】
【0010】
本発明は、無線装置と関係付けられた特徴を起動するシステム、方法、およびコンピュータプログラムである。1つの実施形態では、無線装置のために特徴を起動するシステムは、無線装置と関係付けられた特徴を起動する要求を受信し、特徴にアクセスするように無線装置を構成し、かつ特徴を起動するメッセージをサーバに送るように構成された無線装置と、無線装置と関係付けられた特徴を起動するメッセージを受信し、特徴を起動することと関係付けられた無線装置と関係付けられた情報ファイルを変更するように構成されたサーバとを含む。
【0011】
別の実施形態では、無線装置において特徴を起動する方法であって、特徴を起動する要求を受信することと、ダウンロードサーバからコンポーネントを要求することと、無線装置においてコンポーネントを受信することと、無線装置上でコンポーネントを実行することとを含み、コンポーネントは、特徴が起動されるように無線装置を構成することと、プロファイルサーバ上で特徴を構成するメッセージをプロファイルサーバへ送ることとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、無線ネットワークを、そのネットワークを横切って相互に通信する幾つかのコンピュータ装置と共に示す図である。
【図2】図2は、異なる無線装置、アプリケーションダウンロードサーバ、および無線装置と関係付けられたユーザプロファイルデータベースをもつキャリアネットワークサーバ間の通信を与える無線ネットワークのハードウエア構成要素のブロック図である。
【図3】図3は、本発明の例示的な実施形態において、無線装置上で特徴を起動するシステムの構成要素のアーキテクチャを示す。
【図4】図4は、本発明の例示的な実施形態において、無線装置のために特徴を起動することと関係付けられた高レベルのステップを示すフローチャートである。
【図5】図5は、本発明の例示的な実施形態において、無線装置上で特徴を起動するステップを示すフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の目的、長所、および特徴は、別途記載される図面の簡単な説明、本発明の詳細な記述、および特許請求項を見直すことにより、明らかになるであろう。
全体的に同じ参照符号が同じ要素を表わす図面を参照すると、図1は、無線ネットワーク14を横切って、アプリケーションダウンロードサーバ16のような少なくとも1つのネットワークサーバと通信する、セルラ電話12のような1つ以上の無線装置に、申し込まれたソフトウエアアプリケーションを与えるシステム10の実施形態を示しており、アプリケーションダウンロードサーバ16は、ソフトウエアアプリケーションまたは他のデータを、無線ネットワーク14への無線通信ポータルまたは他のデータアクセスを横切って、無線装置へ選択的にダウンロードするか、またはアクセスする。ここに示されているように、無線装置は、セルラ電話12、パーソナルディジタルアシスタント18、ページャ20(ここでは、双方向テキストページャとして示されている)、または個別のコンピュータプラットフォーム22(これは、無線通信ポータルか、さもなければ、ネットワークまたはインターネットへのワイヤード接続24をもつ)であってもよい。したがって、システム10は、無線通信ポータルを含む任意の形の遠隔コンピュータモジュール(例えば、無線モデム、PCMCIAカード、アクセス端末、パーソナルコンピュータ、アクセス端末、ディスプレイまたはキーパッドのない電話、あるいはこれらの任意の組合せまたは部分的な組合せを無制限に含む)上で実行される。
【0014】
ここには、アプリケーションダウンロードサーバ16が、ローカルサーバ側ネットワーク26上に、無線ネットワーク14と通信する他のコンピュータ素子と共に示されており、他のコンピュータ素子には、例えば、記憶されたアプリケーションおよびデータをもつデータベース28があり、記憶されたアプリケーションおよびデータは、無線装置12、18、20、22にアクセス可能で、ダウンロード可能なソフトウエアアプリケーションおよびデータを含む。サーバ30およびスタンドアローンネットワークサーバのような、他のネットワークサーバも示されている。サーバ30は、アプリケーションまたはデータのダウンロードサーバ、あるいはこの分野において知られている無線装置12、18、20、22と対話する他のタイプのサーバであってもよい。サーバ16、30は、ソフトウエアアプリケーション、パッチ、ファイル、キー、グラフィックデータ、圧縮アルゴリズム、および任意のタイプの一般データ(この中では、後述では“データセット”と呼ばれる)をもち、これらはサーバ上に常駐であり、この中で別途記載されるように、無線装置12、18、20、22は、これらにアクセスすることができる。この中に記載されているサーバ側の機能は、アプリケーションダウンロードサーバ16のような、1つのサーバ上で行うことができることに注意すべきである。さらに加えて、コンピュータサーバ側のコンピュータプラットフォームは、無線ネットワーク14を横切って、無線装置12、18、20、22に別々のサービスおよび処理を与えることができる。
【0015】
図2は、無線ネットワーク14の構成要素と、例示的な実施形態の素子の相互関係をより完全に示すブロック図である。無線ネットワーク14は、単なる代表例であって、無線装置12、18、20、22のような遠隔モジュールは、互いに、または無線ネットワーク14の構成要素間で、あるいはこの両者の間で、空中で通信する。無線ネットワーク14の構成要素は、無線ネットワークキャリアまたはサーバ、あるいはこの両者を含むが、これらに制限されない。アプリケーションダウンロードサーバ16、記憶されたアプリケーションデータベース28、他のサーバ30は、セルラ遠隔通信サービスを与えるのに必要な他の構成要素と共に、セルラデータネットワーク上に存在する。アプリケーションダウンロードサーバ16または他のサーバ30、あるいはこの両者は、インターネット、セキュリティ保護されたLAN、WAN、または他のネットワークのようなデータリンクによって、キャリアネットワーク40と通信する。キャリアネットワーク40は、メッセージングサービス制御装置(messaging service controller, MSC)42へ送られるメッセージ(一般に、データパケット)を制御する。キャリアネットワーク40は、ネットワーク、インターネット、および/または普通の従来の電話システム(plain ordinary telephone system, POTS)によって、MSC42と通信する。通常、キャリアネットワーク40とMSC42との間のネットワークまたはインターネット接続ではデータを転送し、POTSでは音声情報を転送する。MSC42は、多数の基地局(base station, BTS)44に接続される。MSC42は、通常、キャリアネットワークと同様のやり方で、データ転送のときはネットワークまたはインターネット、あるいはこの両者によって、音声情報のときはPOTSによって、BTS44に接続される。BTS44は、最終的に、ショートメッセージングサービス(short messaging service, SMS)、またはこの分野において知られている他の空中方法によって、セルラ電話12のような無線装置に、メッセージをワイヤレスで同報通信する。
【0016】
セルラ電話12のような各無線装置は、コンピュータプラットフォーム50をもち、コンピュータプラットフォーム50は、アプリケーションダウンロードサーバ16か、またはキャリアサーバ30のような他のネットワークサーバから送信されたソフトウエアアプリケーションまたは表示データを受信して、実行することができる。コンピュータプラットフォーム50は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)52、または他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、または他のデータ処理装置も含む。ASIC52は、無線装置の製造時にインストールされ、通常は、アップグレードできない。ASIC52または他のプロセッサは、アプリケーションプログラミングインターフェイス(application programming interface, API)層54を実行し、API層54は、無線装置のメモリ56内の常駐プログラムとインターフェイスしている。メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory, RAM)、ランダムアクセスメモリ(random-access memory, ROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに一般的なメモリを含むことができる。コンピュータプラットフォーム50は、ローカルデータベース58も含み、ローカルデータベース58は、ソフトウエアアプリケーション、ファイル、および/またはデータを保持することができ、これらは、製造者によって無線装置12上に最初にロードされるか、あるいはアプリケーションダウンロードサーバ16からダウンロードされる。ローカルデータベース58は、通常、1つ以上のフラッシュメモリセルを含むが、磁気媒体、EPROM、EEPROM、光媒体、テープ、あるいはソフトまたはハードディスクのような、この分野において知られている二次および三次記憶装置であってもよい。
【0017】
図3は、本発明の例示的な実施形態における、無線装置上で特徴を起動するシステムの構成要素のアーキテクチャを示している。無線装置300は製造され、および/または、それを多くの特徴310に潜在的にアクセスできるようにするネットワーク上にある。特徴310は、音声認識、GPS、音声メール、CDMA2000 1xのデータレート、発信者ID、MP3、等を含むが、これらに制限されない。GPSへのアクセスのような、これらの特徴の幾つかは、無線装置自体の上で起動されるが、一方で、他の特徴は、特徴を起動させるのにキャリアサーバを使用することを必要とすることがある。例えば、無線装置300のユーザは、それと関係付けられた音声メールが欲しいが、音声メールの記憶は、キャリアサーバ上に記憶される。いずれにしても、所与の特徴を起動することをキャリアサーバに知らせることが望ましい。無線装置300はこれらの多くの特徴310にアクセスする潜在性をもつが、これらは全てが、無線装置300上で起動されるわけではない。例えば、無線装置が、GPSの特徴を処理チップ内に組込んでいても、ユーザがその機能に支払わないことを選択した、キャリアがそれを支援しないことを選択した、および/または無線装置300が製造されたときに、特徴を利用するアプリケーションが開発されていなかった、等のために、特徴が起動されないことがある。
【0018】
例示的な実施形態では、コンポーネント305は、ダウンロードサーバ315上に記憶されている。ダウンロードサーバは、アプリケーションまたは他の内容データのような、無線装置300にアクセス可能な他のアプリケーションを与えることもある。無線装置300は、ダウンロードサーバからコンポーネント305を要求することによって、特徴310を起動する。コンポーネント305は、無線装置300によって受信され、その中に記憶される。次に、無線装置はコンポーネント305を実行する。
【0019】
コンポーネント305は、要求された特徴が起動されるように無線装置を構成するソフトウエア論理を含む。無線装置を構成することは、パラメータを設定することか、アクセステーブルを更新することか、さもなければ特徴が無線装置によってアクセスされることを、無線装置または無線装置上のプラットフォームに示すことを含む。コンポーネントは、特徴が停止されるときについての有効期限データ、および他の使用許諾期間か、または特徴の起動に関係する処理において有益な他のデータのような、他の情報も含んでもよい。
【0020】
また、キャリアサーバ335も構成しなければならない場合に、コンポーネント305は、例えば、特徴が無線装置上で起動されていることを示すか、または特徴の起動を要求するメッセージを、キャリアサーバ335に送る。キャリアサーバ335は、コンポーネントによって送られたメッセージを受信し、無線装置と関係付けられた、特徴を起動することを示すプロファイルを更新する。プロファイルを更新することは、特徴を起動するという知識をキャリアに与える。これは、キャリアが、何れの無線装置が何れの特徴を使用しているかについて明細を明らかにすることができるので、有益である。これは、請求書を発行し、試験または診断を行うのにも有益である。また、キャリアサーバ335は、コンポーネントから検索されたメッセージを使用して、無線装置によって要求された特徴を起動するように、サーバを構成することもある。既に記載したように、音声メールのような幾つかの特徴は、キャリアサーバを構成することを必要とする。請求書発行または他の診断のためのプロファイルを単に更新すること以外に、キャリアサーバによる追加の動作が、起動に必要である場合は、キャリアサーバは、メッセージを使用して、ユーザが、要求した特徴にアクセスするように、キャリアサーバを構成するための必要な機能を行なう。
【0021】
図4は、本発明の例示的な実施形態における、無線装置のために特徴を起動することと関係付けられた高レベルのステップを示すフローチャートである。無線装置上で、特徴が要求される(ステップ400)。この要求は、無線装置と関係付けられた追加のサービスまたは機能を必要とするユーザによって行われる。その代わりに、要求は、適切に実行するために、特徴を必要とするアプリケーションによって始められることもある。例えば、無線装置のユーザがマッピングプログラムを実行したいが、GPSの特徴が無線装置上で起動されないとする。ユーザがマッピングアプリケーションを実行するとき、マッピングアプリケーションか、またはマッピングアプリケーションが実行されるプラットフォームは、GPSの特徴が存在しないと判断して、GPSの機能を起動する要求を始めてもよい。また、その代りに、サーバが、無線装置のために特徴を起動することを要求してもよい。このような特徴は、キャリアが診断またはネットワークの最適化を行うのに有益である。無線装置のユーザは、このような特徴が起動されることに気付かないことがある。
【0022】
次に、無線装置のために特徴が起動される(ステップ405)。無線装置のために特徴を起動するのに、多数の構成ステップを取り入れてもよく、例えば、この特徴が現在使用可能であることを、無線装置にアクセスしているアプリケーションおよび他のタスクに示すように構成される。さらに加えて、特徴が起動されるように無線装置を構成するのに必要なステップは、無線装置に専用の幾つかの要素に基づいて異なる。このような要素は、無線装置によって使用されるプロセッサ、制御ソフトウエアによって使用される機構、または特徴を無線装置に示す無線装置プラットフォームを含むハードウエアのタイプを含む。同様に、特徴を起動するか、またはプロファイルを更新するようにキャリアサーバを構成するのに使用されるステップは、キャリアサーバの個々の特徴に基づいて異なる。当業者には、特定の無線装置またはキャリアサーバのために特徴を起動するのに必要なステップ、およびキャリアサーバ上でのプロファイルを更新するのに必要なステップが分かるであろう。
【0023】
1つの実施形態では、無線装置は、無線装置上のアプリケーションおよびデータと、無線装置のハードウエアとの間にインターフェイスするプラットフォームを含む。このようなプラットフォーム、例えば、カリフォルニア州サンディエゴに本社を置くQUALCOMM(登録商標), Inc.によって開発されたBREW(商標)は、図2に簡潔に示されている。1つの実施形態において装置上で特徴を起動することは、この特徴が要求されたことをプラットフォームに示すことと、プラットフォームが無線装置上でその特徴を使用可能にすることとを含む。これは、特徴テーブルと、特徴に現在アクセス可能であるという、テーブル内の表示とをもつことによって行うことができる。既に記載したように、当業者には、所与の特徴について無線装置に知らせて、それを構成するのに使用される多数の変更および方法があることが分かるであろう。
【0024】
ステップ405において無線装置を構成した後で、サーバは、無線装置のために特徴を起動するように構成される(ステップ410)。上述の幾つかの特徴は、サーバを使用することもある。例えば、音声メールまたは通話中着信を使用するときは、別々のサーバを使用することが必要である。サーバは、特定の無線装置のために、要求されたこの特徴を起動することを示すように構成される。
【0025】
さらに加えて、サーバは、無線装置のためにこの特徴が起動されていることをプロファイルにおいて示すように要求される。これは、特徴のためにサーバが使用されていなくても、当てはまる。例えば、無線装置のために、MP3の特徴またはGPSの特徴のような、無線装置資源のみを使用する特徴が起動されるとき、サーバにこれを知らせて、サーバが、無線装置がこの能力をもつことを追跡し、この追加の特徴に対して請求書を発行できるようにする。無線装置がそうするように構成されるまで、無線装置がアクセスできないネットワークの機能に、サーバが追加のアクセスを行ってもよい。例えば、CDMAネットワークにおいて、無線装置が、CDMA2000 1xのチップを含むが、1xのデータレートでデータを伝送するように構成されていないとき、サーバは、無線装置が1xのデータレートで伝送できるようにするように構成される。
【0026】
次に、有効期限に達したときに、特徴は停止される(ステップ415)。特徴が無線装置によって要求されると、有効期限パラメータが特徴と関係付けられる。例えば、ユーザは、音声メールを起動しているとき、3ヶ月間の音声メールの使用を購入してもよい。この有効期限パラメータは、この特徴の起動と関係付けられ、オペレーティングシステム、プラットフォーム、または無線装置上の他の監視アプリケーションが、特徴の有効期限が切れ、そのために停止されたかどうかを判断する。さらに加えて、有効期限パラメータは、無線装置、または無線装置と関係付けられたサーバ、あるいはこの両者に記憶され、有効期限に基づいて停止する要求をサーバから受信する。上述の有効期限に加えて、特徴を停止する他の方法は、特徴の停止を要求するサーバまたはユーザから、停止を始めることを含む。
【0027】
図5は、本発明の例示的な無線装置において、無線装置上で特徴を起動するステップを示すフローチャートである。ユーザは、無線装置のために起動する特徴を選択する(ステップ500)。既に記載したように、無線装置は、アクセスできる幾つかの特徴をもつが、無線装置で受信したときに、ユーザがこれらの特徴を購入または起動しなかったといった、種々の理由のために、特徴を停止することがある。1つの実施形態では、ユーザは、特徴のリストを示すメニューを無線装置上に与えられ、無線装置は、それを使用するためにアクセスし、起動することができる。さらに加えて、無線装置が実行するアプリケーションは、無線装置上に既に含まれていても、さもなければ無線装置にダウンロードされても、無線装置上で現在起動されていない特徴を使用することを要求することがある。この場合に、アプリケーションは、特徴を起動することを要求する。
【0028】
1つの実施形態では、ユーザは、特徴を起動するために無線装置と関係付けられた特徴のリストから選択する。ユーザは、この特徴が起動される時間期間(例えば、有効期間)を選択するオプションも与えられる。ユーザが、特徴と関係付けられた他の使用許諾期間またはパラメータも与えられ、特徴を起動する前に承認または否認することも、本発明の技術的範囲内である。
【0029】
無線装置は、有効期限日をもつコンポーネントをダウンロードして、コンポーネントを実行する(ステップ505)。1つの実施形態では、このコンポーネントは、無線装置の構成論理と、特徴と関係付けられ、かつユーザによって選択される有効期限日とを含む。さらに加えて、コンポーネントは、特徴を起動する無線装置と関係付けられたサーバに送るものを示すものを含む。
【0030】
次に、コンポーネントは、ハンドセットを構成し、ハンドセットを特徴にアクセスさせる(ステップ510)。次に、コンポーネントは、無線装置のために特徴を構成するメッセージをサーバに送る(ステップ515)。サーバは、このメッセージの受信を使用して、無線装置のためにこの特徴を起動するか、または任意のプロファイルを更新するか、あるいはこの両者を行うのに必要な構成ステップを開始して、適切な請求書発行または他の所望の機能を行ってもよい(ステップ520)。特徴の有効期限日は、それが切れたかどうかを判断するために定期的に検査される(ステップ525)。この検査は、無線装置上にダウンロードされ、インストールされたコンポーネントによって、サーバによって、あるいは無線装置と関係付けられた他のアプリケーションによって行われる。特徴の有効期限が切れていないときは、無線装置は特徴に引き続きアクセスできる。特徴の期限が切れたときは、処理は続いて、特徴を停止する(ステップ530)。特徴を停止した後で、コンポーネントを無線装置から取除いて、他のプログラムのためにメモリ記憶装置を解放してもよい。
【0031】
本発明は、コンピュータ読み出し可能媒体内にあるプログラムを含み、プログラムは、コンピュータプラットフォームをもつ無線装置に、方法の発明のステップを行うように指示する。コンピュータ読み出し可能媒体は、セルラ電話12のコンピュータプラットフォーム50のメモリ56、または他の無線装置18、20、22のメモリであるか、あるいはセルラ電話12のローカルデータベース58のような、ローカルデータベース内にあってもよい。さらに加えて、コンピュータ読み出し可能媒体は、磁気ディスクまたはテープ、光ディスク、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはこの分野において知られている他の記憶媒体のような、無線装置のコンピュータプラットフォーム上にロードできる二次記憶媒体内にあってもよい。
【0032】
本発明は、例えば、無線プラットフォーム50、アプリケーションダウンロードサーバ16、および他のネットワークサーバ30のような、無線ネットワーク14の一部を動作して、一連の機械読み出し可能命令を実行することによって実施される。命令は、種々のタイプの信号を乗せるか、またはデータを記憶する一次、二次、または三次媒体内にあってもよい。媒体は、例えば、無線ネットワーク14の構成要素によってアクセス可能か、またはその中に存在するRAM(図示されていない)を含んでもよい。命令は、RAM、ディスケット、または他の二次記憶媒体内に含まれていても、含まれていなくても、DASD記憶装置(例えば、従来の“ハードドライブ”またはRAIDアレイ)、磁気テープ、電子読み出し専用メモリ(例えば、ROM、EPROM、またはEEPROM)、フラッシュメモリカード、光記憶装置(例えば、CD−ROM、WORM、DVD、ディジタル光テープ)、紙の“穿孔”カード、またはディジタルおよびアナログ伝送媒体を含む他の適切な記憶媒体のような、種々の機械読み出し可能データ記憶媒体上に記憶される。
【0033】
上述の開示は本発明の実施形態を示しているが、特許請求項によって定められている本発明の技術的範囲から逸脱しないならば、種々の変更および修正を行ってもよいことに注意すべきである。さらに加えて、本発明の素子は、単数で記載されているか、または権利を主張されているが、単数に制限することが明示的に記載されていないならば、複数であると考えられる。
【符号の説明】
【0034】
10・・・システム、12・・・セルラ電話、18・・・パーソナルディジタルアシスタント、20・・・ページャ、22,50・・・コンピュータプラットフォーム、24・・・ワイヤード接続、26・・・ローカルサーバ側ネットワーク、28・・・データベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線装置のために特徴を起動するシステムであって、
無線装置と関係付けられた特徴を起動する要求を受信し、特徴にアクセスするように無線装置を構成し、かつ特徴を起動するメッセージをサーバに送るように構成された無線装置と、
無線装置と関係付けられた特徴を起動し、特徴を起動することと関係付けられた無線装置と関係付けられた情報ファイルを変更するメッセージを受信するように構成されたサーバとを含むシステム。
【請求項2】
無線装置が、無線装置を構成する論理をもつコンポーネントであって、無線ネットワークを使用して無線装置にダウンロードされたコンポーネントを含む請求項1記載のシステム。
【請求項3】
無線装置において特徴を起動する要求が、無線装置上で実行される処理から受信される請求項1記載のシステム。
【請求項4】
無線装置において特徴を起動する要求が、ユーザから受信される請求項1記載のシステム。
【請求項5】
無線装置において特徴を起動する要求が、サーバから受信される請求項1記載のシステム。
【請求項6】
無線装置のために特徴を起動する方法であって、
無線装置と関係付けられた特徴を起動する要求を受信することと、
特徴を起動することと、
無線ネットワークを使用して、無線装置と関係付けられたプロファイル情報をサーバ上で更新することとを含む方法。
【請求項7】
無線装置のために特徴を起動するようにサーバを構成することをさらに含む請求項6記載の方法。
【請求項8】
無線装置のために特徴を起動する方法であって、
特徴を起動する要求を受信することと、
ダウンロードサーバからコンポーネントを要求することと、
無線装置においてコンポーネントを受信することと、
無線装置上でコンポーネントを実行することとを含み、コンポーネントが、特徴が起動されるように無線装置を構成することと、プロファイルサーバ上で特徴を構成するメッセージをプロファイルサーバに送ることとを含む方法。
【請求項9】
無線装置と関係付けられた特徴を停止することをさらに含む請求項8記載の方法。
【請求項10】
無線装置からコンポーネントを取り除くことをさらに含む請求項9記載の方法。
【請求項11】
有効期限パラメータを特徴と関係付けることと、
有効期限パラメータが、無線装置における特徴の使用の有効期限が切れたことを示すとき、特徴を停止することとをさらに含む請求項9記載の方法。
【請求項12】
無線装置のためにサーバにおいて特徴を起動する方法であって、
無線装置が特徴の起動を要求していることを示すメッセージをサーバにおいて受信することと、
無線装置と関係付けられたプロファイルを更新して、無線装置のために特徴を起動することを示すことと、
無線装置が特徴にアクセスできるように、サーバを構成することと、
特徴が起動されることを示すメッセージを無線装置へ送ることとを含む方法。
【請求項13】
無線装置が特徴にアクセスできるようにサーバを構成することが、特徴を起動することと関係付けられた第2のサーバを構成することを含む請求項12記載の方法。
【請求項14】
特徴を起動する装置であって、
特徴を起動する要求を受信する手段と、
ダウンロードサーバからコンポーネントを要求する手段と、
無線装置においてコンポーネントを受信する手段と、
無線装置上でコンポーネントを実行する手段とを含み、コンポーネントが、特徴を起動するように無線装置を構成することと、プロファイルサーバ上で特徴を構成するメッセージをプロファイルサーバに送ることとを含む装置。
【請求項15】
無線装置上で特徴を起動するための、コンピュータが実施する命令を含むコンピュータ読み出し可能媒体であって、実行されるとき、
特徴を起動する要求を受信することと、
ダウンロードサーバからコンポーネントを要求することと、
無線装置においてコンポーネントを受信することと、
無線装置上でコンポーネントを実行することとを含み、コンポーネントが、特徴が起動されるように無線装置を構成することと、プロファイルサーバ上で特徴を構成するメッセージをプロファイルサーバに送ることとを含む方法を行うコンピュータ読み出し可能媒体。
【請求項16】
特徴を起動する要求を受信するように構成されたプロセッサと、
ダウンロードサーバから受信したコンポーネントとを含む無線装置であって、コンポーネントが、無線装置のために特徴を起動する構成情報と、特徴に専用の情報と、無線装置上で起動されている特徴と関係付けられたプロファイルサーバへ伝送する構成情報とを含む無線装置。
【請求項17】
プロセッサが、無線装置と関係付けられた特徴を停止するようにも構成されている請求項16記載の方法。
【請求項18】
プロセッサが、無線装置からコンポーネントを取り除くようにも構成されている請求項17記載の方法。
【請求項19】
特徴別情報が、特徴の有効期限パラメータを含み、有効期限パラメータが、無線装置における特徴使用の有効期限が切れたことを示すとき、プロセッサが特徴を停止するようにも構成されている請求項17記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2011−188511(P2011−188511A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−95126(P2011−95126)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【分割の表示】特願2004−562361(P2004−562361)の分割
【原出願日】平成15年12月19日(2003.12.19)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】