説明

無線通信においてチャネルを調整するシステム及び方法

【課題】 本発明は、無線通信においてチャネルを調整するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】 一実施形態によると、無線通信の方法は、基地局の少なくとも2つの無線通信機を同時に用いることにより、無線通信ネットワークの複数の無線チャネルの第1の走査を実行する段階を有する。方法は、前記第1の走査に応答して、前記無線チャネルのうちの少なくとも2つに対してチャネル品質メトリックを決定する段階を更に有する。方法は、前記チャネル品質メトリックを決定する段階に応答して、前記複数の無線チャネルのうちの第1の無線チャネルを選択する段階を更に有する。更に、方法は、前記基地局の前記少なくとも2つの無線通信機を用いて、前記第1の無線チャネルで通信する段階を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して無線通信に関し、より詳細には無線通信のチャネルを調整するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムは、干渉の問題に苦しんでいる。サービス品質の回復力に富む通信チャネルを確立することは、困難であり複雑である。熟練した技術者は、適切に実行される通信セッションを確立するために、無線通信装置を調整及び/又は較正する必要がある。これは、時間を要するとともに高価である。以前の解決策は、中央制御部を用い、無線ネットワークを介して通信する装置のために無線チャネルを選択することを含む。これは、堅牢性に欠け、非効率的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、無線通信においてチャネルを調整するシステム及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態によると、無線通信の方法は、基地局の少なくとも2つの無線通信機を同時に用いることにより、無線通信ネットワークの複数の無線チャネルの第1の走査を実行する段階を有する。方法は、前記第1の走査に応答して、前記無線チャネルのうちの少なくとも2つに対してチャネル品質メトリックを決定する段階を更に有する。方法は、前記チャネル品質メトリックを決定する段階に応答して、前記複数の無線チャネルのうちの第1の無線チャネルを選択する段階を更に有する。更に、方法は、前記基地局の前記少なくとも2つの無線通信機を用いて、前記第1の無線チャネルで通信する段階を有する。
【0005】
前記少なくとも2つの無線通信機を用いて前記第1の無線チャネルで通信する段階は、移動局と通信する段階、を有してもよい。該数賃は、多入力多出力モードで実行されてもよい。方法は、ネットワーク・アクセス装置と通信セッションを確立する段階を更に有してもよい。ネットワーク・アクセス装置は、有線通信ネットワークへのアクセスを提供してよい。方法は、有線通信ネットワークから複数の無線チャネルを提供するための情報を受信する段階を更に有してもよい。
【0006】
一実施形態によると、無線通信のシステムは、少なくとも2つの無線通信機を有する。システムは、少なくとも2つの無線通信機が、無線通信ネットワークの複数の無線チャネルのうちの第1の無線チャネルで通信するのを停止する。システムは更に、第1の無線通信機を用いて、複数の無線チャネルの第1の走査を実行する。更に、システムは、前記第1の走査に応答して、前記無線チャネルのうちの少なくとも1つに対してチャネル品質メトリックを決定する。システムは、プロセッサを更に有する。プロセッサは、前記少なくとも1つの無線チャネルに対してチャネル品質メトリックを決定するのに応答して、前記複数の無線チャネルのうちの第2の無線チャネルを選択する。プロセッサは更に、前記少なくとも2つの無線通信機に前記第2の無線チャネルで通信するよう指示する。
【0007】
実装される特定の特徴に依存して、特定の実施形態は、以下の技術的利点のいくつか若しくは全てを示すか、又は1つも示さなくて良い。通信するためのチャネルを決定する段階は、事業者による少ない支援で実行されうる。また、通信するためのチャネルを決定するのに要する時間が短縮されうる。他の技術的利点は、本願明細書に含まれる図、説明、及び請求項から当業者に直ちに明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付の図面とともに以下の説明を参照する。ここで同様の参照符号は同様の部分を表す。
【図1】種々の通信ネットワークを有する通信システムの一実施形態を示す。
【図2】エンドポイント、マクロ基地局及びフェムト基地局を有する無線ネットワーク一実施形態を示す。
【図3】フェムト基地局の動作の一実施形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、特定の実施例による、種々の通信ネットワークを有する通信システムを示す。通信システム100は、複数のネットワーク110を有してよい。各ネットワーク110は、独立に又は他のネットワーク及び/又は通信プロトコルと連携して1又は複数の異なるサービスを支援するよう設計された種々の通信プロトコルの何れを有する種々の通信ネットワークの何れであってもよい。例えば、ネットワーク110は、有線又は無線接続(例えば、WiMAXサービス)を介したネットワーク及び/又はインターネット・アクセスを実現しうる。ネットワーク・アクセスは、オンライン・ゲーム、ファイル共有、ピア・ツー・ピア・ファイル共有(P2P)、ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VoIP)の呼、ビデオ・オーバIPの呼又は標準的にネットワークにより提供される如何なる他の種類の機能を可能にする。特定の実施形態では、1又は複数のネットワーク110は、WiMAXとして一般的に知られている802.16に基づく無線ネットワークを有し、120のようなマクロ基地局(mBS)、RS130のような中継局(RS)及びfBS190のようなフェムト基地局(fBS)を有してよい。
【0010】
簡単のため及び議論の簡便性のため、本願明細書の残りの部分では、関連しうる種々のエントリに対して簡略化した用語を用いる。「オーナ」はfBSを購入した又はfBSが登録されたエンティティを表しうる。「ユーザ」は無線サービスが提供されているエンティティを表しうる。「インターネット・サービス」は、オーナがインターネットのような外部ネットワークにアクセスするために用いるサービスを表しうる。用語「インターネット」が用いられるが、簡単のためであり、インターネットのみに限定されるものではない。むしろ、如何なる種類のネットワークをも包含し、fBSがバックホール接続を確立するために用いうる公衆及び私設ネットワークも含む。「インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)」は、インターネット・サービスをオーナに提供するエンティティを表しうる。「無線サービス」又は「キャリア・サービス」は、ユーザがWiMAXのような無線アクセスに用いるサービスを表しうる。「無線サービス・プロバイダ(WSP)」は、無線サービスをユーザ又はオーナに提供するエンティティを表しうる。この用語は簡単のために用いられるが、全ての可能な実施形態の全範囲を表すものではない。例えば、オーナはユーザであってもよく、ISPはWSPであってもよい。別の例として、ISPは、オーナにインターネット・アクセスを直接提供しなくてもよい(例えば、ISPはインターネット・アクセスを備えた建物を提供し、建物の所有者がfBSオーナにインターネット・アクセスを提供してもよい)。
【0011】
図1に示された実施形態では、ネットワーク110aはfBS190を有する。fBS190は、基本的に、オーナによりWSPから購入された(又は貸し出された)小型の基地局であってよい。従って、オーナは例えば彼の施設にfBSを設置する責任がある。一旦設置されると、fBSは、オーナの施設内の信号カバレッジを拡張するために用いられうる地理的に狭いカバレッジ・エリアを提供する。シナリオに依存して、オーナはこのカバレッジを他の未知のユーザと共有してもよく(例えば、fBSは公衆fBS)、又は既知の/認可されたユーザに限定してもよい(例えば、fBSは私設fBS)。
【0012】
幾つかのシナリオでは、(fBS190aのような)あるfBS190からの通信は、(fBS190bのような)別のfBS190による通信により生じる干渉の影響を受けやすい。以下に更に説明するように、fBS190は、ネットワークを分析し、通信するために干渉の影響を受け難い1又は複数のチャネルを決定するように構成されてよい。
【0013】
fBSは、オーナによりWSPからの僅かな支援で又は支援を受けずにオーナの施設に設置されていると想定される。これは、一般的にWSPにより設置され委託されている他の種類の小型基地局のエンティティとは異なる。fBSは家庭又は会社の環境で運用されるので、fBS190はオーナのエンドポイント140によってのみアクセス可能な私用の機器であると考えるのが自然である。しかしながら、特定の状況では、fBSのオーナは無線サービスを非オーナのエンドポイント140に提供してもよい。このようなfBSは、公衆アクセス可能なfBSと称される。
【0014】
オーナはfBSをWSPから購入し、fBSを彼らの家庭又は実質的に広帯域接続を有する場所に設置するので、WSPはfBS190の場所に関して殆ど又は如何なる制御も有さない。従って、WSPは、fBSの設置及び運用手順の一部としてfBS190の場所を決定しようとしうる。fBSの場所に関して、WSPは少なくとも2つの検討材料を有する。
(1)fBSは、WSPがRF帯域を使用するライセンスを有する地理的領域内で動作することを許可されているだけである。従って、オペレータは、帯域ライセンスに関連する場所の要件を満たすように、10キロメートルの精度でfBSの場所を知る必要がある。
(2)WSPは、位置に基づくサービス(例えばE911)を提供するために、及び無線資源管理を通じて(例えば、同一の近辺にある他のfBSから来る干渉に基づき、適正な搬送波/セグメント/サブチャネル及びfBS送信電力を割り当てる)自身の無線ネットワークの無線の運用を最適化するために、100メートルの範囲内のfBSの位置を知る必要がある。
【0015】
固定網と移動網の融合(Fixed-mobile convergence:FMC)は、ユーザが屋外環境と屋内環境との間を移動するときに、ユーザがサービスの連続性及びサービスの統合を享受できるシナリオである。fBS190は、エンドポイント140に単一の無線インタフェースを使用させることによりFMCを実現しうる。より詳細には、例えば一旦fMS190bがオーナの家に設置されると、彼は同一の無線インタフェースを有する同一のモバイル装置を用いて屋外のmBS120又は屋内のfBS190bの何れかに接続できる。どちらの装置に接続するかの選択は、ユーザにより手動で行われるか、エンドポイント140、BS120又はWSNネットワーク110eに接続される如何なる構成要素若しくはWSNネットワーク110eにより制御されてもよい。
【0016】
fBSの設置処理の一部は、fBSにfBSのバックホール接続のためのインターネット・アクセスを提供する段階を有してもよい。図1に示されたシナリオでは、fBS190はネットワーク・アクセス装置180に接続される。この接続は、fBS190に、WSPのネットワークであるWSNネットワーク110eへのfBS190のバックホール接続を提供してよい。ネットワーク・アクセス装置180は、オーナに一般的なインターネット・アクセスを提供してよい。fBS190は、WSPに関連付けられた専用のバックホール通信回線を用いず、むしろオーナの既存のインターネット・アクセスを用いる。実施形態及びシナリオに依存して、ISP及びWSPは同一のエンティティであってもよい。
【0017】
fBS190は、従来の(例えばWiFi)ローカル・エリア・ネットワークの無線アクセス・ポイントと同様のオーナの既存のインターネット・アクセスを用いてよいが、ユーザがfBSのカバレッジ・エリアを離れるとき、fBS190はRS130又はmBS120へハンドオフされてもよい。ユーザのエンドポイントはfBS190について使用するのと同一の無線インタフェースをRS130又はmBS120にも使用できるので、ハンドオフが可能であってよい。更に、免許不要の帯域内で動作する従来のWiFi無線アクセス・ポイントと異なり、fBSは一般的に認可された帯域内で運用されうる。
【0018】
ネットワーク110aのような無線プロトコル(例えば802.16j又は802.16m)を用いるネットワーク内では、特定の実施形態は、fBS190は公衆又は私設であってよい。公衆fBSは如何なるエンドポイント140からの接続も許可してよく、私設fBSは接続を許可されたエンドポイント140からの接続のみを許可してよい。例えば、fBS190aは、オーナが彼の家に設置した私設fBSであってもよい。fBS190aのオーナは、エンドポイント140h及び140i(例えば彼の電話機(例えば携帯電話機)であってよい)にfBS190aに接続することを許可してもよい。従って、これら2つのエンドポイントのみがfBS190aに接続してよい。他方、fBS190bは商用に設置された公衆fBSであってもよい。従って、fBS190bのカバレッジ・エリア内の如何なるエンドポイント140もfBS190bに接続しうる。
【0019】
各エンドポイント140は、mBS120、RS130又はfBS190のうちの1つに接続される。簡単のため、エンドポイントが接続される構成要素は、アクセス局として参照される。例えば、エンドポイント140eのアクセス局はフェムトfBS190aである。各エンドポイント140と該エンドポイント140に対応するアクセス局との間には、屡々アクセス・リンクとして表される無線接続150があってよい。無線接続は、エンドポイントにネットワークへのアクセスを提供するので、アクセス・リンクとして参照されうる。同様に、各RSとmBSとの間(又は2つのRSの間)には、屡々中継リンクとして参照される無線接続150があってよい。この無線接続は、アクセス・リンクとmBSとの間の通信を中継するので、中継リンクとして参照されうる。
【0020】
無線接続は、例えば(例えば、ダウンリンク又はアップリンク・マップに記述されるような)特定の中心周波数、特定の帯域幅、特定のタイムスロット及び/又は特定のサブチャネル若しくは特定のサブチャネル若しくはサブチャネルのグループの組み合わせのような種々の無線資源を有してよい。特定の実施形態では、スロットの観点からリンクにより用いられる資源を議論するのが便利である。実施形態に依存して、スロットは、特定数のサブチャネル及びシンボル(タイムスロットとしても知られる)を有しうる。例えば、IEEE(電気電子技術者協会)802.16e−2005規格は、単一のサブチャネル及び2つのシンボルを有するスロットを規定している。
【0021】
所与のエリア内の無線接続150の数の増加は、無線接続150間の干渉の影響及び重大性を増大させうる。これは、サービス品質(QoS)を低下させ、保守コストを増大させる。これは、fBS190のロールアウト(rollout)に関して特に懸念される。より詳細には、オーナがfBSを設置するので、WSPは如何なる以前の周波数計画及び/又はサイト監督も行うことができない。従って、特定のfBSが設定されている場所を知ることが望まれる。特定の実施形態では、アップリンクの調査は、mBS150、複数のRS及びfBS190の間のチャネル利得及び干渉強度を推定するために用いられる。従って、アップリンク調査は、種々の無線接続の品質及び/又は効率を決定するのに用いられる。この情報は、fBSが僅かな又は如何なるローカル調停も有さずに動作することを可能にすることを実現するために用いられてよい。
【0022】
特定の実施形態では、エンドポイント140は、個々のアクセス局のアクセス・リンクのスペクトル効率に基づき又はそれを少なくとも部分的に向上するために、どのアクセス局(例えば、mBS120、RS130又はfBS190のうちの1つ)にアクセスするかを選択してよい。スペクトル効率は、無線接続の搬送波対干渉及び雑音比(CINR)により決定され及びbits/Hz/secの単位で測定されうる変調及び符号化方式(MCS)レベルを用いて決定されてよい。例えば、4相位相偏移変調(QPSK)でコード・レート1/2で変調された信号は、1bit/Hz/secのスペクトル効率を有する。
【0023】
図1の例である通信システム100は6個の異なるネットワーク、ネットワーク110a−110fを有するが、用語「ネットワーク」は概してウェブ・ページ、電子メール、テキスト・チャット、ボイス・オーバIP(VoIP)及びインスタント・メッセージを通じて送信される信号、データ及び/又はメッセージを含む信号、データ及び/又はメッセージを送信可能な如何なるネットワーク又はネットワークの組み合わせを定めるとして解釈されるべきである。ネットワークの範囲、大きさ及び/又は構成に依存して、ネットワーク110a−110fの任意の1つは、LAN、WAN、MAN、PSTN、WiMAXネットワーク、インターネットのような世界的な分散型ネットワーク、インターネット、エクストラネット又は他の形式の無線若しくは有線ネットワークであってよい。
【0024】
ネットワーク110は、任意の数の有線リンク160、無線接続150、ノード170及び/又はエンドポイント140及びそれらの組み合わせを有してよい。説明を目的として且つ単なる例として、ネットワーク110aは少なくとも部分的にWiMAXを介して実施されうるMANであり、ネットワーク110bはPSTN(例えば、音声に基づくネットワーク)であり、ネットワーク110cはLANであり、ネットワーク110dはWAN(例えば、長距離光ネットワーク又はインターネット)であり、ネットワーク110eはネットワーク110aに無線サービス(例えば、WiMAX)を提供する無WSPにより運営される無線サービス・ネットワーク(WSN)であってよく、ネットワーク110fはユーザにインターネット・アクセスを提供するためにISPにより運営されるインターネット・サービス・ネットワーク(ISN)であってよい。図1に示されないが、WSNネットワーク110e及びISNネットワーク110fの両者は、サーバ、モデム、ゲートウェイ及び該ネットワークの個々のサービスを提供するために必要とされうる如何なる他の構成要素を有してよい。
【0025】
ネットワーク110は、6個の別個のネットワークとして示されたが、シナリオに依存して如何なる2つ以上のネットワークも単一のネットワークであってよい。例えば、WSP及びISPは、同一のネットワークで両サービスに必要な構成要素を保持する同一の企業体であってもよい。従ってISNネットワーク110f及びWSNネットワーク110eが単一のネットワークに統合されてよい。更に、ネットワーク110間の相互接続は、図1に示されたものと異なってもよい。例えば、オーナは彼のインターネット・アクセスのためにデジタル加入者線(DSL)を用いる場合、彼のfBSはPSTN110bを通じて接続してもよい。
【0026】
概して、ネットワーク110a及び110c−110fは、エンドポイント140及び/又はノード170(以下に説明する)の間でパケット、セル、フレーム又は他の情報部分(一般的にパケットと称される)の通信を提供する。特定の実施例では、ネットワーク110a及び110c−110fはIPネットワークであってよい。IPネットワークは、パケット内にデータを配置し、1又は複数の通信経路に沿って各パケットを個別に選択された宛先へ送信することによりデータを送信する。ネットワーク110bは、例えば中継局、電話局、移動電話中継局、ページャ中継局、遠隔端末及び世界中に配置された他の関連する通信機器を有しうるPSTNであってよい。ネットワーク110dは、ネットワーク110bにゲートウェイを通じて結合されてよい。実施形態に依存して、ゲートウェイはネットワーク110b及び/又は110dの一部であってよい(例えば、ノード170e及び/又は170cがゲートウェイを有してよい)。ゲートウェイは、PSTN110bがネットワーク110a又は110c−110fのうちの何れかのような非PSTNネットワークと通信することを可能にする。
【0027】
ネットワーク110a又は110c−110fの何れも、限定でなくインターネットを含む他のIPネットワークに結合されてよい。IPネットワークはデータを送信する共通の方法を共有するので、信号は異なる場所に配置されているが相互接続された装置とIPネットワークとの間で送信されうる。他のIPネットワークに結合されるのに加え、ネットワーク110a又は110c−110fの何れも、インタフェース又はゲートウェイのような構成要素を用いて非IPネットワークに結合されてもよい。
【0028】
ネットワーク110は、複数の有線リンク160、無線接続150及びノード170を介して互いに及び他のネットワークに接続されてよい。有線リンク160、無線接続150及びノード170は種々のネットワークを接続するだけでなく、それらはエンドポイント140を互いに及び任意のネットワーク110の一部に接続された任意の他の構成要素に又は任意のネットワーク110の一部に相互接続する。ネットワーク110の相互接続は、エンドポイント140がデ―タを通信し、互いの間でシグナリングを制御することを可能にするとともに、任意の中間構成要素又は装置がデータを通信し信号を制御することを可能にする。従って、エンドポイント140のユーザは、データを送受信し、1又は複数のネットワーク110に結合された各ネットワーク構成要素の間で信号を制御することができる。
【0029】
上述のように、無線接続150は、例えばWiMAXを用いた2つの構成要素間の無線リンクを表しうる。WiMAXのmBSの1又は複数のRS及びfBSに従って拡張された範囲は、特定の場合には、ネットワーク110aが、比較的少数の有線リンクを用いながら、MANに関連付けられたより広い地理的領域をカバーすることを可能にする。より詳細には、mBS120、複数のRS130及びfBS190を都市領域に適正に配置することにより、複数のアクセス局は、都市領域全域を通じて、無線接続150又は既存の有線リンクを用いてmBS120と通信し、無線接続150を用いて無線エンドポイント140と通信しうる。mBS120は、有線接続160aを通じて、他のmBS、WSNネットワーク110eの任意の構成要素、無線接続を確立できない任意のネットワーク構成要素及び/又はネットワーク110dのようなMANの外部の他のネットワーク又はインターネットと通信しうる。
【0030】
上述のように、ネットワーク110aのカバレッジ品質は、fBS190の使用を通じて拡張されうる。より詳細には、WiMAXのfBSの比較的狭い範囲は、ネットワーク110aがより狭い領域内、例えば建物内のユーザに信号品質及び/又は容量の向上を提供することを可能にする。fBS190は、既存のネットワーク・アクセスの使用を通じてfBS190のアクセス・リンクを提供できる。より詳細には、fBS190は、オーナのネットワーク・アクセス装置180に接続してよい。一旦接続されると、fBS190は、オーナのISPによりISPのネットワーク(例えば、ネットワーク110f)を介して提供されるオーナのインターネット・アクセスを、WSPのネットワーク(例えばネットワーク110e)へのfBS190のバックホール接続のために使用してよい。
【0031】
ノード170は、ネットワーク構成要素、モデム、セッション境界制御部、ゲートキーパ、ISNゲートウェイ、WSNゲートウェイ、セキュリティ・ゲートウェイ、運用、管理、保守及びプロビジョニング(OAM&P)サーバ、ネットワーク・アクセス・プロバイダ(NAP)サーバ、基地局、コンファレンス・ブリッジ、ルータ、ハブ、スイッチ、ゲートウェイ、エンドポイント又は通信システム100内でパケットの交換を可能にする任意の数の通信プロトコルを実施する如何なる他のハードウェア、ソフトウェア若しくは組み込みロジックの任意の組み合わせを有してよい。例えば、ノード170aは、リンク160jを介してmBS120に及びリンク160aを介してネットワーク110dに有線接続された他のmBSを有してもよい。mBSのように、ノード170は、自身の幾つかの無線接続を種々の他のmBS、RS及び/又はエンドポイントと確立できてよい。別の例として、ノード170eはゲートウェイを有してよい。ゲートウェイ・ノード170eは、ネットワーク110b、PSTNネットワークに、ネットワーク110d、IPネットワークのような他の非PSTNネットワークからの通信を送信及び受信することを可能にする。より詳細には、ゲートウェイとして、ノード170eは、ネットワーク110b及び110dにより用いられる種々のプロトコル間の通信を変換してもよい。
【0032】
ネットワーク・アクセス装置180は、コンピュータ可読媒体内に組み込まれたハードウェア、ソフトウェア及び/又はハードウェア内に組み込まれた若しくは他の格納された符号化されたロジック(例えば、ファームウェア)の任意の組み合わせを通じたfBS190へのインターネット・アクセスを提供しうる。特定の実施例では、ネットワーク・アクセス装置180は、所有者のISPにより供給されてよい。例えば、所有者のISPがケーブル通信会社ならば、ISPはケーブル・モデムをネットワーク・アクセス装置180として供給してよい。別の例として、所有者のISPが電話会社ならば、ISPはxDSLモデムをネットワーク・アクセス装置180として供給してよい。明らかなように、ネットワーク・アクセス装置180は、fBS190以外の構成要素へのインターネット・アクセスを提供しうる。例えば、所有者は自身のパーソナル・コンピュータをネットワーク・アクセス装置180に接続し、インターネットにアクセスしうる。
【0033】
エンドポイント140及び/又はノード170は、ハードウェア、コンピュータ可読媒体内に組み込まれたソフトウェア及び/又はハードウェア内に組み込まれた若しくは他の格納された符号化されたロジックの任意の組み合わせを通じてユーザにデータ又はネットワーク・サービスを提供しうる。例えば、エンドポイント140a−140kは、携帯電話、IP電話、コンピュータ、ビデオ・モニタ、カメラ、パーソナル・データ・アシスタント又は1又は複数のネットワーク110を用いてパケット(又はフレーム)の通信を支援する如何なる他のハードウェア及び/又はソフトウェア若しくは符号化ロジックを有してよい。エンドポイント140は、無人又は自動システム、ゲートウェイ、他の中間構成要素若しくはデータ及び/又は信号を送信若しくは受信できる他の装置も有してよい。
【0034】
図1は特定の数且つ特定の構成のエンドポイント、接続、リンク及びノードを図示するが、通信システム100は、データを通信するために任意の数又は配置のこれらの構成要素を有してよい。更に、通信システム100の要素は、互いに中央に配置された(ローカルの)又は通信システム100の全域に分散された構成要素を有してよい。
【0035】
図2は、特定の実施形態による、エンドポイント、mBS及びfBSの詳細図を有する無線ネットワークを示す。より詳細には、図示された実施形態は、ネットワーク205、mBS210、fBS250及びエンドポイント270を有する簡略化されたシナリオである。別の実施形態では、ネットワーク200は、任意の数の有線又は無線ネットワーク、mBS、エンドポイント、RS、fBS及び/又は有線若しくは無線接続を介してデータ及び/又は信号の通信を実現し若しくは関与する如何なる他の構成要素を有してよい。mBS210及びfBS256は、プロセッサ212及び252、メモリ214及び254、通信インタフェース216及び256、無線通信機217及び257、並びにアンテナ218及び258を有する。同様に、エンドポイント270は、プロセッサ272、メモリ274、無線通信機277及びアンテナ278を有する。これらの構成要素は、無線ネットワーク(例えばWiMAX無線ネットワーク)内でエンドポイントに無線接続を提供するような無線ネットワーク機能を提供するために共に動作してよい。
【0036】
ネットワーク205は、1又は複数の異なる事業者により運営される別個であるが相互接続されたネットワークを有してよい。より詳細には、ネットワーク205はISPのネットワークであってよく、ネットワーク205bは公衆ネットワーク(例えばインターネット)であってよく、ネットワーク205cはWSPのネットワークであってもよい。fBS250のオーナは、インターネット・アクセスのためにネットワーク205aを使用してもよい。オーナにネットワーク・アクセスを提供するために、ISPのネットワーク205aはモデム222、サーバ224及びISPゲートウェイ226を有してもよい。モデム222は、オーナのネットワーク・アクセス装置251と通信するためにISPにより用いられてもよい。従って、ネットワーク・アクセス装置251及びモデム22は、相互間でデータを通信可能にする相補的なハードウェア及び/又はソフトウェアを有してもよい。ネットワーク・アクセス装置251は、図1に関連して上述したネットワーク・アクセス装置180と同様に、オーナのアクセス・ポイントとして動作してよい。モデム222は、ISPのネットワーク205aとオーナのネットワーク・アクセス装置251との間のゲートウェイとして動作してよい。特定の実施形態では、モデム222はセキュリティ・ゲートウェイ機能を有してもよい。サーバ224は、OAM&Pサーバ、認証、認可及び課金(AAA)サーバ、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)サーバ、又はISPがオーナにネットワーク・アクセス(又はISPにより提供される如何なる他の機能)を提供するために必要としうる如何なる他のサーバのような1又は複数のサーバを有してもよい。ISPゲートウェイ226は、ネットワーク205をネットワーク205bに結合するために必要な如何なるハードウェア及び/又はソフトウェアを有してもよい。例えば、ISPゲートウェイ226は、スイッチ、ルータ、ファイアウォール、プロキシ・サーバ及び他の適切な機器又はソフトウェアを有してよい。
【0037】
ネットワーク205cは、WiMAXサービス・プロバイダのネットワークであってもよい。シナリオに依存して、ネットワーク205cは、ユーザの又はオーナのWiMAXサービス・プロバイダのネットワークであってもよい。WiMAXサービスを提供するときに、ネットワーク205cはサーバ232及びゲートウェイ234を利用してもよい。サーバ232は、OAM&Pサーバ、ネットワーク・アクセス・プロバイダ(NAP)サーバ、AAAサーバ、自己組織ネットワーク(SON)サーバ、又はWiMAXプロバイダがfBS250を設定/認証しユーザにWiMAXサービスを提供するのに必要としうる如何なる他のサーバを有してもよい。ゲートウェイ234は、ネットワーク205cをネットワーク205bに結合するために必要な如何なるハードウェア及び/又はソフトウェアを有してもよい。
【0038】
ネットワーク205a及び205cは、ネットワーク205bを介して結合されてもよい。ある実施形態では、ネットワーク205bはインターネットであってもてよい。従って、このような実施形態では、fBS250はWSPのネットワーク、ネットワーク205cをインターネットを介して接続してよい。ネットワーク205bは単一のネットワークとして示されたが、図1に関連して上述した如何なる数のネットワークを有してよい。例えば、ネットワーク205bは、インターネット、LAN,WAN、MAN、PSTN又はこれらの幾つかの組み合わせを有してよい。
【0039】
プロセッサ212、252及び272は、マイクロプロセッサ、制御部又は如何なる他の適切なコンピュータ素子、資源又は単独若しくは他の構成要素(例えば、メモリ214、254及び/又は274)と連携して無線ネットワーク機能を提供するハードウェア、ソフトウェア及び/又は符号化ロジックの組み合わせであってもよい。このような機能は、本願明細書に記載される種々の無線機能を有してよい。例えば、プロセッサ212、252及び272は、1又は複数の無線接続290のスペクトル効率を決定可能であってよい。更なる例及び少なくとも部分的にプロセッサ212、252及び272により提供される機能は、以下に記載される。
【0040】
メモリ・モジュール214、254及び274は、如何なる形態の揮発性又は不揮発性メモリであってよく、磁気媒体、光学媒体、ランダム・アクセス・メモリー(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュ・メモリ、取り外し可能媒体又は如何なる他の適切なローカル若しくはリモートの1又は複数のメモリ構成要素を有するがこれらに限定されない。メモリ・モジュール214、254及び274は、コンピュータ可読媒体内に組み込まれたソフトウェア及び/又はハードウェア内に組み込まれた若しくは他の格納された符号化ロジック(例えば、ファームウェア)を有する、mBS210、fBS250及びエンドポイント270によりそれぞれ利用される如何なる適切なデータ又は情報を格納してよい。例えば、特定の実施形態では、メモリ・モジュール214、254及び274は、1又は複数の特定のリンクのスペクトル効率に関する情報を格納してもよい。別の例では、図示された実施形態で、メモリ254は、初期化モジュール253及び保守モジュール255を有する。これらのモジュールは、以下に詳細に説明されるように、fBS250が通信のためにどのチャネルを使用するかを決定するために用いられてもよい。モジュール253及び255は、幾つかの実施形態では、プロセッサ252のようなプロセッサにより実行されうる命令を有してもよい。メモリ・モジュール214、254及び274は、リスト、データベース又はデータを適正な構成要素へどのように転送するかを決定するのに有用なデータの他の機構を保持してもよい。例えば、幾つかの実施形態では、(メッシュ構造とは対照的な)ツリー構造がエンドポイントからmBSへデータを転送するのに用いられてもよい。より詳細には、mBS210からエンドポイント270bへの既知の経路が存在してもよい。この経路又はその一部は、1又は複数のメモリ・モジュール214、254及び274に格納されてもよい。メモリ・モジュール214、254及び274により格納される情報の別の例は、以下に記載される。
【0041】
無線通信機217、257及び277は、それぞれ、アンテナ218、258及び278に又はそれらの一部に結合されてよい。無線通信機217、257及び277は、他のmBS、fBS、RS及び/又はエンドポイントへ無線接続を介して送信されるべきデジタル・データを受信してよい。無線通信機217、257及び277は、デジタル・データを適切な中心周波数及び帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してよい。これらのパラメータは、例えばmBS210のプロセッサ212及びメモリ214の組により予め定められてよい。無線信号は、次にアンテナ218、258又は278を介して適切な受け手へ送信されてよい。同様に、無線通信機217、257及び277は、それぞれアンテナ218、258及び278を介して受信された無線信号を、必要に応じてプロセッサ212、252又は272により処理されるべきデジタル・データに変換してよい。特定数の無線通信機が示されたが、如何なる適切な数の無線通信機が装置毎に実施されてもよい。
【0042】
アンテナ218、258又は278は、データ及び/又は信号を無線で送信及び受信可能な如何なる種類のアンテナであってもよい。幾つかの実施例では、アンテナ218、258又は278は、2GHzから66GHzの間で無線信号を送信/受信するよう動作する1又は複数の全方向性アンテナ、セクタ・アンテナ又はパネル・アンテナを有してよい。全方向性アンテナは無線信号を如何なる方向に送信/受信するために用いられてよく、セクタ・アンテナは特定の領域内の装置からの無線信号を送信/受信するために用いられてよく、パネル・アンテナは比較的直線的に無線信号を送信/受信するために用いられるサイト・アンテナであってよい。無線通信機217とアンテナ218、無線通信機257とアンテナ258及び無線通信機277とアンテナ278はそれぞれ共に無線インタフェースを形成しうる。
【0043】
通信インタフェース216及び256は、mBS210とネットワーク205との間の及びfBS250とネットワーク205との間のシグナリング及び/又はデータの有線通信のために用いられうる。例えば、通信インタフェース216は、mBS210が有線接続を介してネットワーク205cとデータを送受信することを可能にするために必要とされうる如何なるフォーマット又は変換を実行してもよい。別の例として、通信インタフェース256は、イーサネット(登録商標)・インタフェースのようなネットワーク・アクセス装置251の対応するインタフェースと互換性のあるインタフェース(例えばRJ−45)を有してよい。図示されないが、エンドポイント270は有線インタフェースを有してもよい。
【0044】
fBS190に関して上述したように、fBS250は、家庭又は会社に限られたカバレッジ・エリアを提供する基本的に小型基地局であってもよい。実施形態及びfBS250の構成に依存して、fBS250は公衆又は私設のものであってもよい。fBS250は、mBS210の場合のようにバックホール接続を供給するWiMAXサービス・プロバイダとは対照的に、ネットワーク・アクセス装置251を介したユーザのネットワーク・アクセスを信頼し、ネットワーク205cへのバックホール接続を提供してもよい。
【0045】
ネットワーク・アクセス装置251は、オーナにインターネット・アクセスを提供するために用いられてもよい。fBS250は、WiMAXネットワーク205cへのfBS250のバックホール接続のためにインターネット・アクセスを利用してもよい。ネットワーク・サービス及び/又はユーザのサービス・プロバイダの種類に依存して、ネットワーク・アクセス装置251は、ケーブル・モデム、デジタル加入者線(DSL)モデム、光ファイバ・モデム若しくは如何なる他のモデム、ゲートウェイ又はオーナのネットワーク・サービス・プロバイダにより提供されるネットワーク・アクセス装置であってもよい。オーナは、fBS250とネットワーク・アクセス装置251との間の如何なる数のルータ、スイッチ及び/又はハブを有してもよい。
【0046】
バックホール接続を確立する段階の一部として、fBS250はネットワーク・アクセス装置251と通信してもよい。ネットワーク・アクセス装置251は、ユ―ザのISPにより提供又は認可されてよく、fBS250にISPのネットワーク205aへのアクセスを提供してもよく、従ってネットワーク205を介してネットワーク205cへのアクセスを許可してよい。ネットワーク205aへアクセスする段階は、モデム241がISPのモデム222と通信する段階を有してもよい。
【0047】
ISPは、ユーザにインターネット・アクセスを提供するために、1又は複数のサーバ224(例えば、OAM&P、AAA、DHCPサーバ)を運用してもよい。例えば、ユーザは、DSLプロバイダのネットワーク・アクセスのためにデジタル加入者線(DSL)アカウントを有してもよい。サーバ224は、ユーザが彼の支払いをすることを保証し、その他の場合にはDSLプロバイダを良好に支持する。
【0048】
ISPゲートウェイ226は、ISPネットワーク205aをインターネット(例えばネットワーク205b)に接続してよい。これは、fBS250にインターネットを介したWiMAXネットワーク205cへのアクセスを許可する。ネットワーク205aをインターネットに接続するとき、ゲートウェイ226は、如何なる必要なフォーマット化及び/又はセキュリティ機能を実行してもよい。
【0049】
WiMAXネットワーク205cは、自身のゲートウェイ234及びサーバ232を有してもよい。ISPネットワーク205aのサーバ及びゲートウェイと同様に、ゲートウェイ234及びサーバ232は、ユーザが有効なWiMAXアカウントを有すること及びネットワーク205cがネットワーク205bのような他のネットワークと通信できることを保証する。サーバ232は、fBS250の種々の特徴及び機能を提供するために用いられ得る情報、データ、命令及び/又はロジックを有してもよい。例えば、それらは、fBS250のエンドポイント270との無線接続290bのために、fBS250にチャネル情報を提供してもよい。
【0050】
エンドポイント270は、データ及び/又は信号をmBS210及び/又はfBS250に送信及びそれらから受信可能な任意の種類の無線エンドポイントであってよい。幾つかの可能な種類のエンドポイント270は、デスクトップ・コンピュータ、PDA、携帯電話、スマートフォン、ラップトップ及び/又はVoIP電話機を有してよい。
【0051】
以下の例は、特定の実施形態の機能を提供するためにこれらの構成要素がどのように相互作用するかを説明するのに役立つだろう。fBS250を用いて無線通信を開始するために、fBS250は、fBS250がWiMAXネットワーク205cと通信するために使用するであろうチャネル(又は複数のチャネル)を決定することを目的として、プロセッサ252を用いて初期化モジュール253を実行してもよい。幾つかの実施形態では、利用可能なチャネルは、3496乃至2670MHzの範囲内にあり、50MHzの幅であってよい。初期化モジュール253は、無線通信機257a及び257bに通信のために利用可能なチャネルを走査させてよい。幾つかの実施形態では、図3に関して更に詳細に記載されるように、無線通信機257a及び257bは、利用可能なチャネルをより速く走査する能力を提供する異なるチャネルの同時走査を行うように指示されてもよい。無線通信機257は、信号強度、雑音強度、リンク品質及び情報を通信するチャネルの能力の如何なる他の適切な指標のような走査されたチャネルのチャネル品質メトリックを提供してもよい。走査の結果は、メモリ254に格納されてよい。
【0052】
図3と関連して更に詳細に議論されるように、プロセッサ252は、走査したチャネルのチャネル品質メトリックに基づき、通信を行う1又は複数のチャネルを選択してもよい。例えば、プロセッサ252は、最も高い信号対雑音比を有する1又は複数のチャネルを選択してもよい。プロセッサ252は、信号対雑音比の閾のような少なくとも1つの閾を満たす1又は複数のチャネルを選択してもよい。無線通信機257は、多入力多出力(MIMO)モードで、選択されたチャネルで通信してもよい。
【0053】
WiMAXネットワーク205cとの通信中、fBS250は、選択された1又は複数のチャネルが良好に動作していないと決定してもよい。次に、fBS250は、プロセッサ252を用いて保守モジュール255を実行してもよい。その結果、fBS250がWiMAXネットワーク205cと通信する少なくとも1つの異なるチャネルを選択してもよい。幾つかの実施形態では、fBS250が以前に選択したチャネルで通信している間、保守モジュール255が実行される。保守モジュール255の実行は、プロセッサ252に、無線通信機257aに利用可能な通信チャネルを走査するように指示させ、一方で無線通信機257bに以前に選択されたチャネルで通信を続けさせる。これを達成するために、プロセッサ252は、無線通信機257に多入力多出力(MIMO)モードでの通信から単入力単出力(SISO)モードへと切り替えさせてよい。
【0054】
利用可能なチャネルを走査している間、無線通信機257aは、信号及び雑音レベルのようなチャネル特性を提供してもよい。上述のように、プロセッサ252は、これらの特性を利用して、fBS250が通信しうる少なくとも1つのチャネルを決定してよい。これは、最も高い信号対雑音比を有する少なくとも1つのチャネルを見付ける段階、又は(信号対雑音比の閾のような)少なくとも1つの閾を利用してfBS250により通信のために用いられる少なくとも1つのチャネルを決定する段階、を有してもよい。少なくとも1つのチャネルを選択する段階の後に、プロセッサ252は、無線通信機257bに以前に選択されたチャネルでの通信を停止し、無線通信機257a及び257bに対し新たに選択されたチャネルで通信するように指示してよい。これは、無線通信機257にMIMOモードでの通信に切り替えるよう指示する段階を有する。
【0055】
以上のように、更に幾つかの異なる実施例及び特徴が提示された。特定の実施形態は、運用ニーズ及び/又は構成要素の制限に依存して、1又は複数の上述の特徴を結合してよい。これは、種々の組織及びユーザのニーズに多大なネットワーク200の順応性をもたらす。
【0056】
図3は、fBS250のようなフェムト基地局(fBS)の動作の一実施形態を示すフローチャートである。一般的に、図3に示された段階の幾つかは、必要に応じて結合され、変更され又は削除されてもよい。また、更なる段階が例である動作に追加されてもよい。更に、記載された段階は如何なる適切な方法で実行されてもよい。
【0057】
段階310は、fBSが電力を受信すると及び/又はその他の場合には電源を入れられると開始してよい。起動する間に、fBSは、動作のために望ましい如何なるソフトウェア・アプリケーションを読み込みうる所定の手順のセットを実行してもよい。読み込まれたアプリケーション及びアプリケーションが読み込まれる順序は、特定の実施に依存して変化してよい。アプリケーションは、メモリ254のようなメモリ・モジュールに格納されてよい。アプリケーションの読み込みは、プロセッサ252のようなプロセッサを利用することにより達成されてよい。段階310で起動中にfBSにより実施される手順の順序又は詳細に関しては、段階310が完了すると、必要とされうる如何なるソフトウェア・アプリケーションも実行されるように、fBSは作動されてよい。
【0058】
段階312で、fBSは、図1に関連して上述されたようISNネットワーク110fのような公衆アクセス・ネットワークに接続しようとする。この接続は、fBSに、適切なWSPのネットワークへのfBSのバックホール接続を提供する。上述のように、バックホール接続は、ISPにより提供されるオーナ自身の通常の使用のためのインターネット・アクセス(例えば、インターネットにアクセスするためにオーナが彼のラップトップで使用するインターネット・アクセス)を使用してよい。実施形態に依存して、公衆アクセス・ネットワーク接続は、xDSL、ケーブル又は如何なる他の適せつん及び/又は利用可能なネットワーク・アクセス手段を通じて提供されてもよい。幾つかの実施形態では、fBSは貸し出された又は私設のアクセス通信ネットワークに接続される。
【0059】
使用されるネットワーク・アクセスの種類に拘わらず、fBS又はfBSが接続されるネットワーク・アクセス装置は、通常、先へ進むためにISPのネットワークと接続(例えばIPアドレスの受信を含む)を確立する必要がある。接続に失敗した場合、fBS装置は重大な警告をあげてよい。特定の実施形態では、fBSは、重大な警告を発する前に及び/又はネットワーク・エントリ手順を終了する前に、所定数の試みを行ってよい。接続は種々の理由により失敗しうる。例えば、fBSがネットワーク・アクセス装置に物理的に接続されていないかもしれない。ネットワーク・アクセス装置がISPのネットワークに物理的に接続されていないかもしれない。fBSがネットワーク・アクセス装置で許可されないかもしれない。オーナのISPのアカウントが有効でないかもしれない。その他如何なる数の理由があってもよい。
【0060】
段階313で、fBSは、WSPのネットワークに接続を試みてもよい。特定の実施形態では、fBSは、fBSに種々の情報を予め提供しうる特定のWSPにより販売されてもよい。例えば、WSPは、fBSに、WSPに関連するRF帯域チャネル、WSPのセキュリティ・ゲートウェイのIPアドレス、WSPの関連するAAAサーバのIPアドレス、及びWSPのネットワークにアクセスするために必要な如何なる必要なセキュリティ・パラメータを予め提供してもよい。fBSは、WSPのネットワークに接続を試みるときにこれらの情報の全て、一部を用いてもよく又は何れも用いなくてもよい。上述のように、WSPはISPと同一の又は異なるプロバイダであってもよい。例えば、ユーザは第1のプロバイダからWiMAXサービスを有し、第2のプロバイダからインターネット・アクセスを有してもよい。別の例として、ユーザは同一のプロバイダからWiMAXサービス及びインターネット・アクセスを有してもよい。
【0061】
何等かの理由で(例えばISPのネットワークに関して上述した理由の何れかにより)、fBSがWSPのネットワークに接続するために使用できない場合、重大な警告が上げられうる。上述したように、fBSは、重大な警告を発する前に及び/又はネットワーク・エントリ手順を終了する前に、WSPのネットワークに接続する所定数の試みを行ってよい。
【0062】
段階312で、fBSのオーナとfBS自体の両者は、認証されてもよい。認証は、例えばオーナのアカウントが優良であること及びfBSが認可されたfBSであることを検証するために行われてもよい。fBSが外部のWSPのネットワークとの認証を試みている場合、外部のWSPも、オーナのWSPのSLA証明書依然として優良であることを検証してもよい。オーナ又はfBSが認証されない場合、fBSは重大な警告を上げ、ネットワーク・エントリ手順を終了してよい。特定の実施形態では、fBSは、重大な警告を発する前に及び/又はネットワーク・エントリ手順を終了する前に、所定数の試みを行ってよい。
【0063】
特定の実施形態では、認証中に、オーナのWSP又は外部のWSPは、場合によっては、fBSに特定のRF及びPHYパラメータを送信してもよい。これらのパラメータは、fBSの初期動作を開始するためにfBSにより用いられてよい。RFチャネル・パラメータは、fBSがRF走査の範囲を、周波数帯域全体(例えば200MHz)ではなく割り当てられたRF帯域(例えば30MHz)まで狭めるのに役立つ。走査すべきRF帯域の削減は、RF走査処理を高速化しうる。特定の実施形態では、fBSは初期RF電力パラメータを受信してもよい。これは、fBSの範囲に影響を与え、その影響は近隣のアクセス局にも影響を与える。実施形態に依存して、PHYパラメータは、1又は複数の高速フーリエ変換(FFT)の大きさ、ダウンリンク/アップリンクのサブフレーム比、セグメント化、又は疑似雑音(PN)系列を有してもよい。
【0064】
段階314で、fBSは、WSPの(オーナのWSP又は外部WSPの何れかの)無線ネットワークとのネットワーク同期を開始する。これは、fBSがWSPのマスタWiMAXネットワークと適時に同期化される段階を有する。ネットワーク同期化は、如何なる種類の技術を用いて達成されてもよい。例えば、fBSがGPS装置を備えており、GPS装置が衛星信号を受信可能な場合には、GPS信号内のタイミング信号が同期化のために用いられてもよい。別の例として、fBSは、例えばIEEE1588を用いてfBSのバックホール接続の使用している公衆アクセス・ネットワークを介して同期化してもよい。
【0065】
fBSが同期化できない又は如何なるネットワーク同期も検出されない場合、fBSは重大な警告を上げ、ネットワーク・エントリ手順を終了してよい。特定の実施形態では、fBSは、重大な警告を発する前に及び/又はネットワーク・エントリ手順を終了する前に、所定数の試みを行ってよい。
【0066】
段階316で、初期RF及びPHY準備が実行される。準備は、fBSが以前に認証中に受信したRF及びPHYパラメータに基づいてよい。準備は、個々の場所で提供される周波数カバレッジを考慮して行われてよい。例えば、fBSが外部の場所(例えば、外部のWSPによりサービスを提供される場所)にある場合、基本的なRF及びPHYパラメータは外部のWSPにより提供されてもよい。
【0067】
段階318で、fBSは利用可能なRFチャネルを走査してもよい。幾つかの実施形態では、利用可能なチャネルは、3496乃至2670MHzの範囲内にあり、50MHzの幅であってよい。利用可能なRFチャネルは、fBSにより(段階314で)ネットワーク同期中に又は(段階316のような)準備段階中に受信されてもよい。特定の実施形態では、無線通信機257a及び257bのような複数の無線通信機が、利用可能なチャネルを走査するために用いられてもよい。fBSは、各無線通信機に異なるチャネルのセットを走査するように指示するように構成されてもよい。これは結果としてより速い走査処理をもたらす。チャネル品質メトリックは、走査中に無線通信機により導出される。走査されたチャネルのチャネル品質メトリックは、信号強度、雑音強度、リンク品質及び情報を通信するチャネルの能力の如何なる他の適切な指標を有してもよい。
【0068】
段階320で、fBSは通信するために利用可能なRFチャネルから1つのチャネルを決定してもよい。これは、fBSに格納されたプログラムを利用することにより行われてよい。例えば、fBSは、(プロセッサ252のような)プロセッサを用いて(初期化モジュール253のような)ソフトウェア・モジュールを実行してもよい。幾つかの実施形態では、fBSは、通信するための1より多いチャネルを選択してもよい。fBSは、段階318で決定されたチャネルに関する情報を利用して、fBSが通信を行う1又は複数のチャネルを選択してもよい。例えば、fBSは、走査したチャネル毎に信号対雑音比のようなメトリックを決定してもよい。fBSは、決定されたメトリックに基づき通信するチャネルを決定してもよい。例えば、fBSは、最も高い信号対雑音比を有する1又は複数のチャネルを選択してもよい。幾つかの実施形態では、fBSは、閾を用いて通信を行う1又は複数のチャネルを決定してもよい。例えば、fBSは、1又は複数のチャネルが特定の信号対雑音比を満たす場合、該1又は複数のチャネルを通信を行うために選択してもよい。
【0069】
幾つかの実施形態では、段階320は、段階318が完了する前に実行されてよい。fBSは、分析を実行する前に全てのチャネルが走査されるのを待つのではなく、各チャネルが走査される前に各チャネルを分析するように構成されてもよい。これにより、どの1又は複数のチャネルが通信のために用いられるべきかをより速く決定しうる。例えば、走査処理は、段階318で説明したように開始してもよい。無線通信機が各チャネルに関する情報を決定するとき、fBSは、信号対雑音比(SNR)をチャネル毎に計算し、1又は複数のチャネルの信号対雑音比を追跡する。従って、走査が完了した後に、fBSは、追跡した信号対雑音比を最近に走査された1又は複数のチャネルのSNRと比較してよい。
【0070】
別の例では、fBSは、全てのチャネルの走査が完了する前に、通信するための1又は複数のチャネルを決定してもよい。fBSは、閾を用いて通信を行うために用いる1又は複数のチャネルを決定してもよい。上述のように、fBSは、チャネルが走査され始めるとき、走査されたチャネルの信号対雑音比を決定してもよい。特定の1又は複数のチャネルが閾を満たす場合、特定の実施形態では、fBSは、該1又は複数のチャネルで通信することを選択し、走査処理を先に完了させる。
【0071】
段階322で、fBSは段階320で通信するために利用可能なRFチャネルから1つのチャネルを決定してもよい。幾つかの実施形態では、fBSは、(無線通信機257のような)複数の無線通信機を用いてエンドポイントと通信してもよい。fBSは、MIMO通信モードで複数の無線通信機を用いる。或いは、各無線通信機は、SISOモードで用いられ、エンドポイントと通信してもよい。
【0072】
エンドポイントと通信する間、fBSは、決定された1又は複数のチャネルの性能が低下していると決定してもよい。結果として、fBSは、保守モジュール255のような保守モジュールを実行してもよい。段階324で、fBSは、複数の無線通信機のうちの1つにエンドポイントとの通信を停止するよう指示してもよい。幾つかの実施形態では、これは、fBSが他の無線通信機を利用した通信のMIMOモードからSISOモードへ切り替えることを要求してもよい。段階326で、fBSは、無線通信機にエンドポイントと通信しないよう指示して、利用可能なチャネルを走査してもよい。次に、無線通信機は、利用可能なチャネルを走査し、信号及び雑音レベルのようなチャネル品質メトリックを決定してもよい。
【0073】
段階328で、fBSは通信するためのチャネルを決定してもよい。これは、段階320と同様に行われてよい。例えば、fBSは、どの1又は複数のチャネルが最も高い信号対雑音比を有するかを決定し、該1又は複数のチャネルを選択してもよい。或いは、fBSは、信号対雑音比の閾に従って1又は複数のチャネルを選択してもよい。
【0074】
段階318及び320に関して上述したように、段階328は、段階326が完了する前に実行されてもよい。更に、上述のように、fBSは、走査処理が完了する前に、fBSが通信を行うために用いる1又は複数のチャネルを決定してもよい。例えば、fBSは、1又は複数のチャネルが信号対雑音比の閾を満たすことを決定し、他のチャネルが走査されていなくても該チャネルを利用してもよい。結果として、fBSは、走査処理を終了し、選択された1又は複数のチャネルを利用することにより先に進む。
【0075】
段階330で、fBSは段階328で決定された1又は複数のチャネルを利用して、WSPと通信してもよい。幾つかの実施形態では、これは、WSPと通信していた無線通信機に、段階328で決定された1又は複数のチャネルに切り替えることを指示する段階を有してもよい。fBSは、1より多い無線通信機を利用して、決定された1又は複数のチャネルで通信してもよい。例えば、fBSは、無線通信機にMIMOモードで動作するよう指示してもよい。幾つかの実施形態では、これは、fBSが動的に通信チャネルを切り替え、WSPとの通信セッションの性能を向上することができるという利点を提供する。
【0076】
幾つかの実施形態が示され詳細に説明されたが、特許請求の範囲の精神及び範囲から逸脱することなく変更及び置換が可能であることが認識されるべきである。
【0077】
上記の実施形態の他に更に以下の付記を開示する。
(付記1) 無線通信の方法であって、
基地局の少なくとも2つの無線通信機を同時に用いて、無線通信ネットワークの複数の無線チャネルの第1の走査を実行する段階;
該第1の走査に応答して、前記無線チャネルのうちの少なくとも2つに対してチャネル品質メトリックを決定する段階;
該チャネル品質メトリックを決定する段階に応答して、前記複数の無線チャネルのうちの第1の無線チャネルを選択する段階;及び
前記基地局の少なくとも2つの無線通信機を用いて、前記第1の無線チャネルで通信する段階;
を有する方法。
(付記2) 前記少なくとも2つの無線通信機を用いて前記第1の無線チャネルで通信する段階は、移動局と通信する段階、を有する、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
(付記3) 前記少なくとも2つの無線通信機を用いて前記第2の無線チャネルで通信する段階は、多入力多出力モードで通信する段階、を有する、
ことを特徴とする付記2に記載の方法。
(付記4) 有線通信ネットワークへのアクセスを提供するネットワーク・アクセス装置と通信セッションを確立する段階、及び
前記有線通信ネットワークから前記複数の無線チャネルを供給するために情報を受信する段階、
を更に有する付記1に記載の方法。
(付記5) 前記少なくとも2つの無線通信機のうちの第1の無線通信機が、前記第1の無線チャネルでの通信を停止する段階;
前記第1の無線通信機を用いて、前記複数の無線チャネルの第2の走査を実行する段階;
該第2の走査に応答して、前記無線チャネルのうちの少なくとも1つに対してチャネル品質メトリックを決定する段階;
前記少なくとも1つの無線チャネルのチャネル品質メトリックを決定する段階に応答して、第2の無線チャネルを選択する段階;及び
前記少なくとも2つの無線通信機を用いて、前記第2の無線チャネルで通信する段階;
を更に有する付記1に記載の方法。
(付記6) 前記無線ネットワークはWiMAXネットワークを有する、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
(付記7) 前記第1の無線チャネルを選択する段階は、前記チャネル品質メトリックを雑音メトリックを有する閾と比較する段階、を更に有する、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
(付記8) 前記第1の無線チャネルを選択する段階は、前記決定されたチャネル品質メトリックを互いに比較する段階、を更に有する、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
(付記9) 無線通信の方法であって、
基地局の少なくとも2つの無線通信機を用いて、無線通信ネットワークの複数の無線チャネルのうちの第1の無線チャネルで通信する段階;
前記少なくとも2つの無線通信機のうちの第1の無線通信機が、前記第1の無線チャネルで通信するのを停止する段階;
前記第1の無線通信機を用いて、前記複数の無線チャネルの第1の走査を実行する段階;
該第1の走査に応答して、前記複数の無線チャネルのうちの少なくとも1つの無線チャネルのチャネル品質メトリックを決定する段階;
前記チャネル品質メトリックを決定する段階に応答して、前記複数の無線チャネルのうちの第2の無線チャネルを選択する段階;及び
前記基地局の前記少なくとも2つの無線通信機を用いて、前記第2の無線チャネルで通信する段階;
を有する方法。
(付記10) 前記少なくとも2つの無線通信機を用いて前記第2の無線チャネルで通信する段階は、移動局と通信する段階、を有する、
ことを特徴とする付記9に記載の方法。
(付記11) 前記少なくとも2つの無線通信機を用いて前記第2の無線チャネルで通信する段階は、多入力多出力モードで通信する段階、を有する、
ことを特徴とする付記10に記載の方法。
(付記12) 有線通信ネットワークへのアクセスを提供するネットワーク・アクセス装置と通信セッションを確立する段階、及び
前記有線通信ネットワークから前記複数の無線チャネルを供給するために情報を受信する段階、
を更に有する付記9に記載の方法。
(付記13) 前記基地局の少なくとも2つの無線通信機を同時に用いて、前記複数の無線チャネルの第2の走査を実行する段階;
該第2の走査に応答して、前記無線チャネルのうちの少なくとも2つに対してチャネル品質メトリックを決定する段階;及び
前記チャネル品質メトリックを決定する段階に応答して、前記第1の無線チャネルを選択する段階;
を更に有する付記9に記載の方法。
(付記14) 前記無線ネットワークはWiMAXネットワークを有する、
ことを特徴とする付記9に記載の方法。
(付記15) 前記第2の無線チャネルを選択する段階は、前記チャネル品質メトリックを雑音メトリックを有する閾と比較する段階、を更に有する、
ことを特徴とする付記9に記載の方法。
(付記16) 前記第2の無線チャネルを選択する段階は、前記決定されたチャネル品質メトリックを互いに比較する段階、を更に有する、
ことを特徴とする付記9に記載の方法。
(付記17) 無線通信のシステムであって、
無線通信ネットワークの複数の無線チャネルの第1の走査を同時に実行し、該第1の走査に応答して、前記無線チャネルのうちの少なくとも2つに対してチャネル品質メトリックを決定する少なくとも2つの無線通信機;及び
該チャネル品質メトリックの決定に応答して、前記複数の無線チャネルのうちの第1の無線チャネルを選択し、前記少なくとも2つの無線通信機に前記第1の無線チャネルで通信するよう指示するプロセッサ;
を有するシステム。
(付記18) 前記少なくとも2つの無線通信機は、前記第1の無線チャネルで移動局と通信する、
ことを特徴とする付記17に記載のシステム。
(付記19) 前記少なくとも2つの無線通信機は、前記第1の無線チャネルで多入力多出力モードで通信する、
ことを特徴とする付記18に記載のシステム。
(付記20) 有線通信ネットワークへのアクセスを提供するネットワーク・アクセス装置と通信セッションを確立し、前記有線通信ネットワークから前記複数の無線チャネルを供給するために情報を受信するインタフェース;
を更に有する付記17に記載のシステム。
(付記21) 前記少なくとも2つの無線通信機は更に:
前記少なくとも2つの無線通信機のうちの第1の無線通信機が、前記第1の無線チャネルで通信するのを停止し;
前記第1の無線通信機を用いて前記複数の無線チャネルの第2の走査を実行し;及び
該第2の走査に応答して、前記無線チャネルのうちの少なくとも1つに対してチャネル品質メトリックを決定し;
前記プロセッサは更に:
前記無線チャネルのうちの少なくとも1つに対してチャネル品質メトリックを決定するのに応答して、前記複数の無線チャネルのうちの第2の無線チャネルを選択し;及び
前記少なくとも2つの無線通信機に前記第2の無線チャネルで通信するよう指示する;
ことを特徴とする付記17に記載のシステム。
(付記22) 前記無線通信ネットワークはWiMAXネットワークを有する、
ことを特徴とする付記17に記載のシステム。
(付記23) 前記プロセッサは更に、前記チャネル品質メトリックを雑音メトリックを有する閾と比較する、
ことを特徴とする付記17に記載のシステム。
(付記24) 前記プロセッサは更に、前記チャネル品質メトリックを互いに比較する、
ことを特徴とする付記17に記載のシステム。
(付記25) 無線通信のシステムであって:
少なくとも2つの無線通信機のうちの第1の無線通信機が、無線通信ネットワークの複数の無線チャネルのうちの第1の無線チャネルで通信するのを停止し、前記第1の無線通信機を用いて前記複数の無線チャネルの第1の走査を実行し、該第1の走査に応答して、前記無線チャネルのうちの少なくとも1つに対してチャネル品質メトリックを決定する少なくとも2つの無線通信機;及び
前記無線チャネルのうちの少なくとも1つに対してチャネル品質メトリックを決定するのに応答して、前記複数の無線チャネルのうちの第2の無線チャネルを選択し、及び前記少なくとも2つの無線通信機に前記第2の無線チャネルで通信するよう指示するプロセッサ;
を有するシステム。
(付記26) 前記少なくとも2つの無線通信機は更に、前記第2の無線チャネルで移動局と通信する、
ことを特徴とする付記25に記載のシステム。
(付記27) 前記少なくとも2つの無線通信機は更に、前記第2の無線チャネルで多入力多出力モードで通信する、
ことを特徴とする付記26に記載のシステム。
(付記28) 前記少なくとも2つの無線通信機は更に:
複数の無線チャネルの第2の走査を実行し;
該第2の走査に応答して、前記複数の無線チャネルのうちの少なくとも2つに対してチャネル品質メトリックを決定し;
前記プロセッサは更に:
該チャネル品質メトリックの決定に応答して、前記複数の無線チャネルのうちの第1の無線チャネルを選択し;及び
前記少なくとも2つの無線通信機に前記第1の無線チャネルで通信するよう指示する;
ことを特徴とするシステム。
(付記29) 前記無線通信ネットワークはWiMAXネットワークを有する、
ことを特徴とする付記25に記載のシステム。
(付記30) 前記プロセッサは、前記チャネル品質メトリックを雑音メトリックを有する閾と比較する、
ことを特徴とする付記25に記載のシステム。
(付記31) 前記プロセッサは、前記チャネル品質メトリックを互いに比較する、
ことを特徴とする付記25に記載のシステム。
【符号の説明】
【0078】
100 通信システム
110、200、205 ネットワーク
120、210 マクロ基地局(mBS)
130 中継局(RS)
140、270 エンドポイント
150、290 無線接続
160 有線リンク
170 ノード
180、251 ネットワーク・アクセス装置
190 フェムト基地局(fBS)
212、252、272 プロセッサ
214、254、274 メモリ
216、256 通信インタフェース
217、257、277 無線通信機
218、258、278 アンテナ
222 モデム
224 サーバ
226 ISPゲートウェイ
234 ゲートウェイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信の方法であって、
基地局の少なくとも2つの無線通信機を同時に用いて、無線通信ネットワークの複数の無線チャネルの第1の走査を実行する段階;
該第1の走査に応答して、前記無線チャネルのうちの少なくとも2つに対してチャネル品質メトリックを決定する段階;
該チャネル品質メトリックを決定する段階に応答して、前記複数の無線チャネルのうちの第1の無線チャネルを選択する段階;及び
前記基地局の少なくとも2つの無線通信機を用いて、前記第1の無線チャネルで通信する段階;
を有する方法。
【請求項2】
前記少なくとも2つの無線通信機を用いて前記第1の無線チャネルで通信する段階は、移動局と通信する段階、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも2つの無線通信機を用いて前記第2の無線チャネルで通信する段階は、多入力多出力モードで通信する段階、を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
有線通信ネットワークへのアクセスを提供するネットワーク・アクセス装置と通信セッションを確立する段階、及び
前記有線通信ネットワークから前記複数の無線チャネルを供給するために情報を受信する段階、
を更に有する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも2つの無線通信機のうちの第1の無線通信機が、前記第1の無線チャネルでの通信を停止する段階;
前記第1の無線通信機を用いて、前記複数の無線チャネルの第2の走査を実行する段階;
該第2の走査に応答して、前記無線チャネルのうちの少なくとも1つに対してチャネル品質メトリックを決定する段階;
前記少なくとも1つの無線チャネルのチャネル品質メトリックを決定する段階に応答して、第2の無線チャネルを選択する段階;及び
前記少なくとも2つの無線通信機を用いて、前記第2の無線チャネルで通信する段階;
を更に有する請求項1に記載の方法。
【請求項6】
無線通信の方法であって、
基地局の少なくとも2つの無線通信機を用いて、無線通信ネットワークの複数の無線チャネルのうちの第1の無線チャネルで通信する段階;
前記少なくとも2つの無線通信機のうちの第1の無線通信機が、前記第1の無線チャネルで通信するのを停止する段階;
前記第1の無線通信機を用いて、前記複数の無線チャネルの第1の走査を実行する段階;
該第1の走査に応答して、前記複数の無線チャネルのうちの少なくとも1つの無線チャネルのチャネル品質メトリックを決定する段階;
前記チャネル品質メトリックを決定する段階に応答して、前記複数の無線チャネルのうちの第2の無線チャネルを選択する段階;及び
前記基地局の前記少なくとも2つの無線通信機を用いて、前記第2の無線チャネルで通信する段階;
を有する方法。
【請求項7】
無線通信のシステムであって、
無線通信ネットワークの複数の無線チャネルの第1の走査を同時に実行し、該第1の走査に応答して、前記無線チャネルのうちの少なくとも2つに対してチャネル品質メトリックを決定する少なくとも2つの無線通信機;及び
該チャネル品質メトリックの決定に応答して、前記複数の無線チャネルのうちの第1の無線チャネルを選択し、前記少なくとも2つの無線通信機に前記第1の無線チャネルで通信するよう指示するプロセッサ;
を有するシステム。
【請求項8】
無線通信のシステムであって:
少なくとも2つの無線通信機のうちの第1の無線通信機が、無線通信ネットワークの複数の無線チャネルのうちの第1の無線チャネルで通信するのを停止し、前記第1の無線通信機を用いて前記複数の無線チャネルの第1の走査を実行し、該第1の走査に応答して、前記無線チャネルのうちの少なくとも1つに対してチャネル品質メトリックを決定する少なくとも2つの無線通信機;及び
前記無線チャネルのうちの少なくとも1つに対してチャネル品質メトリックを決定するのに応答して、前記複数の無線チャネルのうちの第2の無線チャネルを選択し、及び前記少なくとも2つの無線通信機に前記第2の無線チャネルで通信するよう指示するプロセッサ;
を有するシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2010−288280(P2010−288280A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−133902(P2010−133902)
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【出願人】(308014341)富士通セミコンダクター株式会社 (2,507)
【Fターム(参考)】