説明

無線通信システムにおいてデータ及び制御情報を送信する方法及び装置

【課題】通信システムで制御情報を送信する方法および装置を提供する。
【解決手段】制御情報は、データが送信されていない場合は第1の周波数位置(例、第1の組の副搬送波)で、データが送信されている場合は第2の周波数位置(例、第2の組の副搬送波)で送信され得る。別の面では、制御情報は、データが送信されていない場合は第1の処理スキームに応じて、データが送信されている場合は第2の処理スキームに応じて処理され得る。第1のスキームでは、CAZAC系列は制御情報の各変調シンボルで変調されて、対応する変調されたCAZAC系列が取得され得るが、これは第1の組の副搬送波で送信され得る。第2のスキームでは、制御情報の変調シンボルはデータの変調シンボルと結合され、周波数ドメインに変換され、第2の組の副搬送波にマッピングされ得る。

【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本出願は、2006年7月7日に出願され、"A METHOD AND APPARATUS FOR AN ACK CHANNEL FOR OFDMA SYSTEM"と題され、本出願の譲受人に譲渡され、参照することによって本明細書に組み込まれる、米国仮出願第60/819,268号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本開示は一般に通信に関し、特に、無線通信システムにおいてデータ及び制御情報を送信する技法に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは広く展開され、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャスト等といった種々の通信サービスを提供している。これらの無線システムは、利用可能なシステムリソースを共有することによって複数のユーザをサポートすることができる多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交FDMA(OFDMA)システム、及びシングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システムが含まれる。
【0004】
無線通信システムでは、ノードB(又は基地局)は、データをユーザ機器(UE)にダウンリンクで送信、及び/又は、データをUEからアップリンクで受信し得る。ダウンリンク(又はフォワードリンク)とは、ノードBからUEへの通信リンクをいい、アップリンク(又はリバースリンク)とは、UEからノードBへの通信リンクをいう。ノードBはまた、制御情報(例えば、システムリソースの割り当て)をUEへ送信し得る。同様に、UEは、ダウンリンクでのデータ送信をサポートするために、及び/又は、他の目的のために、制御情報をノードBに送信し得る。システム性能を向上させるために、データ及び制御情報は、できる限り効率よく送信することが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
無線通信システムにおいて、データ及び制御情報を送信する技法が本明細書に記載される。制御情報は、肯定応答(ACK)情報、チャネル品質インジケータ(CQI)情報、及び/又は他の情報を備え得る。UEは、制御情報のみ、データのみ、又は制御情報とデータとの双方を所与の時間間隔で送信し得る。
【0006】
ある面において、制御情報は、データが送信されていない場合には第1の周波数位置(frequency location)で、データが送信されている場合には第2の周波数位置で送信され得る。第1の周波数位置は、制御情報を送信するためにUEに割り当てられた第1の組の副搬送波に対応してもよく、また、ダウンリンク送信のための副搬送波の割り当てに関連付けられてもよい。第2の周波数位置は、送信すべきデータがあるときにデータを送信するためにUEに割り当てられた第2の組の副搬送波に対応し得る。第1及び第2の組は各々、隣接する副搬送波を備え得るが、これは制御情報及び/又はデータを伝える、シングルキャリアの周波数分割多重化(SC−FDM)の波形のピーク対標準比(peak-to-average ratio)(PAR)を向上させ得る。
【0007】
別の面において、制御情報は、データが送信されていない場合には第1の処理スキームに従って、データが送信されている場合には第2の処理スキームに従って処理され得る。双方のスキームについて、制御情報は変調シンボルを得るために処理され(例えば、符号化され、シンボルマッピングされ)得る。第1の処理スキームの一つの設計において、CAZAC(constant amplitude zero auto-correlation)(定振幅ゼロ自己相関)系列は、変調シンボルの各々で変調されて、対応する変調されたCAZAC系列を取得し得るが、これは次いで第1の組の副搬送波にマッピングされ得る。第2の処理スキームの一つの設計において、制御情報の変調シンボルは、データの変調シンボルと、例えばこれらの変調シンボルを多重化することによって、又はデータの変調シンボルの一部をパンクチャする(puncturing)ことによって、結合され得る。結合された変調シンボルは、時間ドメインから周波数ドメインに変換され、次いで第2の組の副搬送波にマッピングされてもよい。双方のスキームについて、SC−FDMシンボルは、第1又は第2の組の副搬送波にマッピングされたシンボルに基づいて生成され得る。
【0008】
データが送信されていない場合、制御情報の変調シンボルは、第1の変調スキーム(例えば、QPSKといった一定の変調スキーム)に基づいて生成されてもよい。これらの変調シンボルは、データが送信されている場合、第2の変調スキーム(例えば、データに用いられる変調スキーム)に基づいて生成され得る。制御情報はまた、データが送信されていない場合には第1の符号化スキームに基づいて、データが送信されている場合には第2の符号化スキームに基づいて符号化され得る。
【0009】
本開示の種々の面及び特徴は、以下に更に詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、無線通信システムを示す。
【図2】図2は、ノードBによるダウンリンク送信及びUEによるアップリンク送信である。
【図3】図3は、データ及び制御情報を送信する構成を示す。
【図4A】図4Aは、アップリンクでの制御情報の送信を示す。
【図4B】図4Bは、アップリンクでの制御情報及びデータの送信を示す。
【図5A】図5Aは、周波数ホッピングを用いる制御情報の送信を示す。
【図5B】図5Bは、周波数ホッピングを用いる制御情報及びデータの送信を示す。
【図6】図6は、ノードB及びUEのブロック図を示す。
【図7】図7は、制御情報の変調器のブロック図を示す。
【図8】図8は、変調されたCAZAC系列ユニットのブロック図を示す。
【図9】図9は、データの変調器のブロック図を示す。
【図10】図10は、制御情報及びデータの変調器のブロック図を示す。
【図11】図11は、復調器のブロック図を示す。
【図12】図12は、異なる周波数位置で制御情報を送信する処理を示す。
【図13】図13は、異なる周波数位置で制御情報を送信する装置を示す。
【図14】図14は、異なる周波数位置から制御情報を受信する処理を示す。
【図15】図15は、異なる周波数位置から制御情報を受信する装置を示す。
【図16】図16は、異なる処理スキームを用いて制御情報を送信する処理を示す。
【図17】図17は、データ送信されていない場合に第1の処理スキームに基づいて制御情報を送信する処理を示す。
【図18】図18は、データ送信されている場合に第2の処理スキームに基づいて制御情報を送信する処理を示す。
【図19】図19は、異なる処理スキームを用いて制御情報を送信する装置を示す。
【図20】図20は、データ送信されていない場合に第1の処理スキームに基づいて制御情報を送信する装置を示す。
【図21】図21は、データ送信されている場合に第2の処理スキームに基づいて制御情報を送信する装置を示す。
【図22】図22は、異なる処理スキームを用いて制御情報を受信する処理を示す。
【図23】図23は、異なる処理スキームを用いて制御情報を受信する装置を示す。
【図24】図24は、制御情報を送信する処理を示す。
【図25】図25は、制御情報を送信する装置を示す。
【詳細な説明】
【0011】
図1は、複数のノードB110と複数のUE120を備える無線通信システム100を示す。ノードBは、一般にUEと通信する固定された局であり、発展した(evolved)ノードB(eノードB)、基地局、アクセスポイント等とも称され得る。各ノードB110は、特定の地理的領域に通信カバレッジを提供し、当該カバレッジ領域内に位置するUEについて通信をサポートする。「セル」という用語は、当該用語が用いられる文脈に応じて、ノードB及び/又はそのカバレッジ領域を指すことができる。システムコントローラ130は、ノードBと結合して、これらのノードBに対して調整(coordination)及び制御を提供し得る。システムコントローラ130は、例えばアクセスゲートウェイ(AGW)、無線ネットワークコントローラ(RNC)等、単独のネットワークエンティティであっても、ネットワークエンティティの集まりであってもよい。
【0012】
UE120は、システム全体に渡って分散されてもよく、各UEは固定されていても、移動可能であってもよい。UEはまた、移動局、モバイル機器、端末、アクセス端末、加入者ユニット、ステーション等とも称され得る。UEは、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線通信装置、ハンドヘルド装置、無線モデム、ラップトップコンピュータ等であってもよい。
【0013】
ノードBは、いかなるときでも、データを一つ又は複数のUEにダウンリンクで送信、及び/又は、データを一つ又は複数のUEからアップリンクで受信し得る。ノードBはまた、制御情報をUEに送信、及び/又は、制御情報をUEから受信し得る。図1では、(例えば、ノードB110aとUE120bとの間の)2つの矢を有する実線がダウンリンク及びアップリンクでのデータ送信、並びにアップリンクでの制御情報の送信を表す。UE(例えば、UE120e)を指す単独の矢を有する実線は、ダウンリンクでのデータ送信、及びアップリンクでの制御情報の送信を表す。UE(例えば、UE120c)から伸びる単独の矢を有する実線は、アップリンクでのデータ及び制御情報の送信を表す。UE(例えば、UE110a)から伸びる単独の矢を有する点線は、アップリンクでの制御情報(データは含まない)の送信を表す。ダウンリンクでの制御情報の送信は、簡単のため図1には示されていない。所与のUEは、いかなるときでも、データをダウンリンクで受信、データをアップリンクで送信、及び/又は制御情報をアップリンクで送信し得る。
【0014】
図2は、ノードBによるダウンリンク送信とUEによるアップリンク送信の例を示す。UEは、ノードBについてのダウンリンクチャネル品質を周期的に評価し、CQIをノードBに送信し得る。ノードBは、CQIを用いて、UEへのダウンリンクデータ送信に用いるのに適したレート(例えば、コードレートと変調スキーム)を選択してもよい。ノードBは、送信すべきデータがあり、システムリソースが利用可能なときにはいつでも、データを処理してUEに送信し得る。UEは、ノードBからのダウンリンクデータ送信を処理し、データが正確に復号された場合には肯定応答(ACK)を送信し、データが誤って復号された場合には否定応答(NAK)を送信し得る。ノードBは、NAKが受信された場合にはデータを送信し、ACKが受信された場合には新たなデータを送信し得る。UEはまた、送信すべきデータがあり、UEにアップリンクリソースが割り当てられている場合にはいつでも、ノードBにアップリンクでデータを送信し得る。
【0015】
図2に示されるように、UEは、いかなる時間間隔(time interval)においても、データ及び/又は制御情報を送信しても、どちらも送信しなくてもよい。制御情報はまた、制御、オーバーヘッド、シグナリング等と称され得る。制御情報は、ACK/NAK、CQI、他の情報、又はこれらの任意の組み合わせを備え得る。制御情報のタイプ及び量は、送信されているデータストリームの数、MIMO(multiple-input multiple-output)が送信に用いられているかどうか等、種々の要素に依存し得る。簡単のため、以下の記載の多くは、制御情報がACK及びCQI情報を備えると仮定している。図2に示される例では、UEはデータ及び制御情報を時間間隔n及びn+6で、制御情報のみを時間間隔n+3及びn+12で、データのみを時間間隔n+9で送信し、図2中の残りの時間間隔ではデータ又は制御情報を送信していない。UEは、データ及び/又は制御情報を、以下に記載されるように効率よく送信し得る。
【0016】
一般に、本明細書に記載される送信技法は、ダウンリンク送信だけでなくアップリンク送信にも用い得る。該技法はまた、CDMAシステム、TDMAシステム、FDMAシステム、OFDMAシステム、及びSC−FDMAシステムといった種々の無線通信システムに用いられ得る。「システム」及び「ネットワーク」という用語はしばしば置き換えて(interchangeably)用いられる。CDMAシステムは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)、cdma2000等といった無線技術を導入し得る。UTRAは、ワイドバンドCDMA(W−CDMA)と低チップレート(Low Chip Rate)(LCR)を含む。cdma2000は、IS−2000標準、IS−95標準及びIS−856標準をカバーする。TDMAシステムは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)といった無線技術を導入し得る。OFDMAシステムは、E−UTRA(Evolved UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、フラッシュOFDM(登録商標)等といった無線技術を導入し得る。これらの種々の無線技術及び標準は公知である。UTRA、E−UTRA、及びGSMは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRAを用いるUMTSの来たるべきリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS及びLTEは、「第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)」と名付けられた機構からの文献に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)」と名付けられた機構からの文献に記載されている。明確にするために、該技法の一部の面がLTEのアップリンク送信について以下に記載され、3GPPの専門用語が以下の記載の大半で用いられる。
【0017】
LTEは、直交周波数分割多重化(OFDM)をダウンリンクで、シングルキャリア周波数分割多重化(SC−FDM)をアップリンクで利用する。OFDM及びSC−FDMは、システムの帯域幅を複数の(N個の)直交する副搬送波に分割するが、これらは通例、トーン、ビン(bins)等とも称される。各副搬送波はデータで変調され得る。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数ドメイン、SC−FDMでは時間ドメインで送信される。LTEの場合、隣接する副搬送波の間隔は一定であってもよく、副搬送波の総数(N)は、システムの帯域幅に依存し得る。一つの設計では、5MHzのシステム帯域幅の場合はN=512、10MHzのシステム帯域幅の場合はN=1024、20MHzの帯域幅の場合はN=2048である。一般に、Nは任意の整数値であってよい。
【0018】
図3は、データ及び制御情報を送信するのに用い得る構成300の設計を示す。送信タイムラインはスロットに分割されてもよい。スロットは、例えば0.5ミリ秒(ms)といった一定の持続時間、又は設定可能な(configurable)持続時間を有してもよいし、送信時間間隔(transmission time interval)(TTI)等と称されてもよい。図3に示される設計において、スロットは8個のシンボル期間、即ち、データ及び制御情報に用いられる6個の長いシンボル期間と、パイロットに用いられる2つの短いシンボル期間とを備える。短いシンボル期間の各々は、長いシンボル期間の半分の期間であってもよい。短いシンボル期間は短いブロック(SB)に対応し、長いシンボル期間は長いブロック(LB)に対応し得る。別の設計において、スロットは、等しい持続時間を有する7個のシンボル期間、即ち、データ及び制御情報に用いられる6個のシンボル期間と、パイロットに用いられる(例えば、当該スロットの中央の)1個のシンボル期間とを備える。一般に、スロットは任意の数のシンボル期間を備え得るが、それらは等しい持続時間を有しても異なる持続時間を有してもよい。各シンボル期間は、データ、制御情報、パイロット、又はこれらの任意の組み合わせに用いられ得る。
【0019】
図3に示される設計において、総計N個の副搬送波は、データセクションと制御セクションとに分けてもよい。制御セクションは、図3に示されるように、システム帯域幅のより下方のエッジ(edge)に形成され得る。あるいは、若しくは加えて、制御セクションはシステム帯域幅のより上方のエッジに形成されてもよい。制御セクションは設定可能な大きさを有し得るが、これはUEによってアップリンク上で送信されている制御情報の量に基づいて選択されてもよい。データセクションは、制御セクションに含まれていない全ての副搬送波を備え得る。図3の設計は、データセクションが隣接する副搬送波を備える結果となっているが、これにより単独のUEに対してデータセクション中の全ての隣接する副搬送波を割り当てることが可能になる。
【0020】
UEには、M個の隣接する副搬送波の制御セグメントを割り当て得るが、ここでMは一定の値であっても設定可能な値であってもよい。制御セグメントはまた、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)とも称され得る。一つの設計において、制御セグメントは12の整数倍の副搬送波を備える。UEに対してダウンリンクデータ送信用に割り当てられた副搬送波と、UE用の制御セグメントの副搬送波との間にマッピングがあってもよい。その場合、UEは、自身の制御セグメントにどの副搬送波を用いるべきかをダウンリンク用に割り当てられた副搬送波に基づいて識別し得るだろう。UEはまた、Q個の隣接する副搬送波のデータセグメントを割り当てられ得るが、ここでQは一定の値であっても設定可能な値であってもよい。データセグメントはまた、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel)(PUSCH)とも称され得る。一つの設計において、データセグメントは12の整数倍の副搬送波を備える。UEはまた、所与のスロットにおいてデータセグメント又は制御セグメントを割り当てられなくてもよい。
【0021】
UEにとっては、SC−FDMを用いて隣接する副搬送波で送信することが望ましいかもしれないが、これはローカライズド周波数分割多重(localized frequency division multiplexing)(LFDM)と称される。(隣接しない副搬送波に代えて)隣接する副搬送波で送信することは、より低いピーク対平均比(peak-to-average ratio)(PAR)という結果をもたらし得る。PARは、波形の平均電力に対するピーク電力の比である。低いPARは、電力増幅器(PA)をピーク出力により近い平均出力で動作させることを可能にし得るので望ましい。これは、同様に、UEのリンクマージン及び/またはスループットを改善し得る。
【0022】
UEは、システム帯域幅のエッジの近くに位置する制御セグメントを割り当てられ得る。UEはまた、データセクション内のデータセグメントを割り当てられ得る。制御セグメント用の副搬送波は、データセグメント用の副搬送波に隣接しなくてもよい。UEは、データをデータセグメントで送信し、制御情報を制御セグメントで送信してもよい。この場合、データ及び制御情報は、システム帯域幅の異なる部分の隣接しない副搬送波で送信されてもよく、結果として得られる波形は、より高いPARを有し得る。
【0023】
ある面において、送信すべきデータの有無に応じて、UEは制御情報を異なる周波数位置(frequency locations)で送信し得る。アップリンクで送信すべきデータが無い場合、UEは制御情報を、割り当てられた制御セグメントで送信してもよい。アップリンクで送信すべきデータがある場合、UEは制御情報及びデータを、割り当てられたデータセグメントで送信し得る。この制御情報の動的な送信は、データが送信されているかどうかに関わらず、UEが隣接する副搬送波で送信することを可能にする。
【0024】
図4Aは、アップリンクで送信すべきデータが無いときの制御情報の送信を示す。この場合、UEは制御情報を、パイロットに用いられない各シンボル期間、即ち非パイロットシンボル期間の割り当てられた制御セグメントで送信し得る。UEはまた、パイロットを、パイロットに用いられる各シンボル期間、即ちパイロットシンボル期間に送信し得る。各非パイロットシンボル期間において、UEからの送信は、割り当てられた制御セグメントの一組の隣接する副搬送波を占めることがある。残りの副搬送波は、他のUEによってアップリンク送信に用いられ得る。
【0025】
図4Bは、アップリンクで送信すべきデータが有るときの制御情報の送信を示す。この場合、UEは制御情報及びデータを、各非パイロットシンボル期間の割り当てられたデータセグメントで送信し得る。UEは制御情報を処理し、変調シンボルを生成し得る。UEはまた、データを処理し、変調シンボルを生成し得る。UEは、制御情報用の変調シンボルとデータ用の変調シンボルとを多重化し得る。あるいは、UEは、データ用の変調シンボルの一部を制御情報用の変調シンボルでパンクチャし(puncture)(又は置換し)てもよい。UEはまた、制御情報及びデータを他の方法で送信してもよい。UEはまた、パイロットを各パイロットシンボル期間で送信してもよい。各非パイロットシンボル期間において、UEからの送信は、割り当てられたデータセグメントにおいて一組の隣接する副搬送波を占め得る。残りの副搬送波は、もしあれば、他のUEによってアップリンク送信に用いられてもよい。
【0026】
システムは、周波数ホッピングを用いて、有害なパス効果及び干渉のランダム化に対する周波数ダイバーシティを提供し得る。周波数ホッピングを用いれば、UEには異なるホップ期間に異なる組の副搬送波が割り当てられ得る。ホップ期間とは、所与の副搬送波の組に費やされる時間の量であって、一つのスロット又は何らかの他の期間に対応し得る。異なる副搬送波の組は、UEによって識別され得るホッピングパターンに基づいて選択されてもよい。
【0027】
図5Aは、アップリンクで送信すべきデータが無いときの周波数ホッピングを用いた制御情報の送信を示す。この設計において、UEには各スロットの制御セグメント用に異なる組の副搬送波が割り当てられ得る。UEは、制御情報を各非パイロットシンボル期間の制御セグメント用の副搬送波で送信し得る。UEは、パイロットを各パイロットシンボル期間に送信し得る。各非パイロットシンボル期間において、UEからの送信は、UEに割り当てられた一組の隣接する副搬送波を占め得る。残りの副搬送波は他のUEによってアップリンク送信用に用いられてもよい。
【0028】
図5Bは、周波数ホッピングを用いた制御情報及びデータの送信を示す。この設計において、UEには、各スロットのデータセグメントの異なる組の副搬送波が割り当てられ得る。UEは、制御情報及びデータを、各非パイロットシンボル期間のデータセグメント用の副搬送波で送信してもよい。UEは、パイロットを各パイロットシンボル期間に送信し得る。各非パイロットシンボル期間において、UEからの送信は、UEに割り当てられた一組の隣接する副搬送波を占め得る。残りの副搬送波は、もしあれば、他のUEによってアップリンク送信に用いられてもよい。
【0029】
図5A及び図5Bは、周波数ホッピングをスロット毎に示すが、各ホップ期間は1スロットに対応する。周波数ホッピングはまた、他のホップ期間又は時間間隔に渡って行われてもよい。例えば、周波数ホッピングは、サブフレーム毎(ここで1つのサブフレームは2個のスロットと等しくてもよい)、シンボル期間毎等に行われてもよい。
【0030】
図3乃至図5Bは、制御情報及びデータを送信する例示の構成を示す。他の構成を用いて制御情報及びデータを送信してもよい。一般に、制御情報及びデータは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、及び/又は、他の多重化スキームを用いて送信され得る。
【0031】
図6は、ノードB110とUE120の設計のブロック図を示すが、これらは図1のノードBのうちの1つとUEのうちの1つである。UE120において、送信(TX)データ及び制御プロセッサ610は、アップリンク(UL)データをデータソース(図示せず)から、及び/又は制御情報をコントローラ/プロセッサ640から受け取り得る。プロセッサ610は、データ及び制御情報を処理し(例えば、フォーマットし、符号化し、インタリーブし、及びシンボルマッピングし)、変調シンボルを供給し得る。変調器(MOD)620は、変調シンボルを以下に記載されるように処理し、出力チップを供給し得る。送信器(TMTR)622は、出力チップを処理し(例えば、アナログに変換し、増幅し、濾波し、及び周波数をアップコンバートし)、アップリンク信号を生成し得るが、これはアンテナ624を介して送信され得る。
【0032】
ノードB120において、アンテナ652はアップリンク信号をUE120及び他のUEから受信し、受信された信号を受信器(RCVR)654に供給し得る。受信器654は、受信された信号を調整し(condition)(例えば、濾波し、増幅し、周波数をダウンコンバートし、及びデジタル化し)、受信されたサンプルを供給し得る。復調器(DEMOD)660は、受信されたサンプルを以下に記載されるように処理し、復調されたシンボルを供給し得る。受信(RX)データ及び制御プロセッサ670は、復調されたシンボルを処理して(例えば、シンボルデマッピングし、デインタリーブし、及び復号し)、UE120と他のUEのための復号されたデータ及び制御情報を取得し得る。
【0033】
ダウンリンク上では、ノードB120において、UEに送信されるべきダウンリンク(DL)データ及び制御情報がTXデータ及び制御プロセッサ690によって処理され、(例えば、OFDM用の)変調器692によって変調され、送信器694によって調整され、アンテナ652を介して送信され得る。UE120において、ノードB110と、あるいは他のノードBからのダウンリンク信号はアンテナ624によって受信され、受信器630によって調整され、(例えば、OFDM用の)復調器632によって復調され、RXデータ及び制御プロセッサ634によって処理されて、ノードB110によってUE120へ送信された制御情報とダウンリンクデータを回復する(recover)。一般に、アップリンク送信の処理は、ダウンリンク送信の処理と類似していても、異なっていてもよい。
【0034】
コントローラ/プロセッサ640及び680は、それぞれUE120及びノードB110の動作を指示し得る。メモリ642及び682は、それぞれUE120及びノードB110のデータ及びプログラムコードを格納してもよい。スケジューラ684は、UEに対してダウンリンク及び/又はアップリンク送信をスケジュールし、システムリソースの割り当て、例えばダウンリンク及び/又はアップリンクの副搬送波の割り当てを供給してもよい。
【0035】
図7は、制御情報用の変調器620aの設計のブロック図を示す。変調器620aは、図6のUE120の変調器620に用いてもよい。TX制御プロセッサ710は、図6のTXデータ及び制御プロセッサ610の一部であり得るが、サブフレームで送信されるべきACK及び/又はCQI情報を受信してもよく、サブフレームは、2つのスロット又は何らかの他の期間であってよい。TX制御プロセッサ710は、ACK情報を処理して、ACK用の1つ又は複数の復調シンボルを生成し得る。一つの設計において、TX制御プロセッサ710は、ACK/NAKをQPSK変調シンボルにマッピングしてもよく、例えば、ACKを1つのQPSK値(例、1+j)に、NAKを別のQPSK値(例、−1−j)にマッピングしてもよい。あるいは、若しくは加えて、TX制御プロセッサ710はCQI情報を処理して、CQI用の変調シンボルを生成し得る。一つの設計において、TX制御プロセッサ710は、ブロック符号に基づいてCQI情報を符号化してコードビットを取得し、次いで該コードビットをQPSK変調シンボルにマッピングしてもよい。一般に、TX制御プロセッサ710は、ACK及びCQI情報を別個に、又は一緒に処理し得る。ACK及び/又はCQI情報を生成するための変調シンボルの数は、ACK及びCQIに用いられる変調スキーム/順序(order)、ブロック符号レート、ACK及びCQI情報を送信するのに利用可能なシンボル期間の数等に依存し得る。TX制御プロセッサ710は、ACK及び/又はCQI情報の変調シンボルを供給し得る。
【0036】
変調器620a内で、ユニット722は、TX制御プロセッサ710からACK及び/又はCQI情報の変調シンボル、例えば各非パイロットシンボル期間について1つの変調シンボルを受け取り得る。各非パイロットシンボル期間において、ユニット722は、長さMのCAZAC系列を当該シンボル期間の変調シンボルで変調し、M個の変調されたシンボルを有する変調されたCAZAC系列を供給し得るが、ここでMはUE120に割り当てられた制御セグメント中の副搬送波の数である。ユニット722による処理は以下に記載される。
【0037】
スペクトル形成ユニット730は、M個の変調されたシンボルをユニット722から受け取り、ウィンドウサイズに基づいて周波数ドメイン中のこれらのシンボルに対してスペクトル形成(spectral shaping)を行い、M個のスペクトル形成されたシンボルを供給し得る。スペクトル形成は、出力波形における時間ドメインのトランジェント(transient)を削減するために、制御セグメントの高い副搬送波及び低い副搬送波中のシンボルを減衰又はロールオフ(roll off)し得る。スペクトル形成は、2乗余弦窓(raised cosine window)又は何らかの他のウィンドウ関数に基づいてもよい。ウィンドウサイズは、送信に用いられるべき副搬送波の数を示し得る。シンボル対副搬送波(symbol-to-subcarrier)マッピングユニット732は、M個のスペクトル形成されたシンボルを、UE120に割り当てられた制御セグメントのM個の副搬送波にマッピングしてもよく、信号値がゼロのゼロシンボルをN−M個の残りの副搬送波にマッピングしてもよい。
【0038】
逆離散フーリエ変換(IDFT)ユニット734は、総計N個の副搬送波についてのN個のマッピングされたシンボルをマッピングユニット732から受信し、N点IDFTをこれらN個のシンボルに行ってシンボルを周波数ドメインから時間ドメインに変換し、N個の時間ドメインの出力チップを供給し得る。各出力チップは、一つのチップ期間で送信されるべき複素数値である。パラレル・シリアル変換器(P/S)736は、N個の出力チップを直列化し(serialize)、SC−FDMシンボルの有用な部分を供給し得る。巡回プレフィクス生成器(cyclic prefix generator)738は、有用な部分の最後のC個の出力チップをコピーし、これらC個の出力チップを有用な部分の先頭に付けてN+C個の出力チップを含むSC−FDMシンボルを形成し得る。巡回プレフィックスは、周波数選択的なフェージングによって生じるシンボル間干渉(inter-symbol interference)(ISI)に対抗する(combat)のに用いられる。SC−FDMシンボルは、1つのSC−FDMシンボル期間で送信されてもよいが、これはN+C個のチップ期間に等しくてもよい。
【0039】
CAZAC系列は、良好な時間的特性(例えば、一定の時間ドメインの包絡線(envelope))と良好なスペクトル特性(例えば、平坦な周波数スペクトル)を有する系列である。例示のCAZAC系列には、Chu系列、Zadoff−Chu系列、Frank系列、汎用のチャープ的な(generalized chirp-like)(GCL)系列、Golomb系列、P1、P3、P4及びPx系列等を含むものもあるが、これらは公知である。ある設計では、Chu系列を用いて制御情報が送信される。長さMのChu系列は、
【数1】

【0040】
と表されてもよく、ここでφはChu系列におけるm番目のシンボル又は値の位相であり、CはChu系列におけるm番目のシンボルである。
【0041】
Chu系列の位相φは、
【数2】

【0042】
と表されてもよく、ここでFとMは互いに素である。
【0043】
図8は、図7の変調されたCAZAC系列ユニット722の設計を示す。ユニット722内で、M個の乗算器812a乃至812mは、それぞれChu系列のM個のシンボルC乃至Cを受け取り得る。各乗算器812はまた、1つのシンボル期間で送信されるべき変調シンボルS(i)を受け取り、そのChuシンボルCを変調シンボルS(i)で乗算し、変調されたシンボルS(i)を提供し得るが、ここで、m∈{1, …, M}である。M個の乗算器812a乃至812mは、それぞれ変調シンボルS(i)についてM個の変調されたシンボルS(i)乃至S(i)を供給し得る。
【0044】
Chu系列(又は、何らかの他のCAZAC系列)を変調シンボルで変調することは、Chu系列の良好な時間的及び空間的な特性を損なわない。変調されたChu系列を用いて生成された波形は、変調シンボルをM回繰り返すことで生成される波形よりも低いPARを有し得る。これは、変調されたChu系列の波形がより高い出力で送信されることを可能にするが、このことは変調されたChu系列で送信される変調シンボルの信頼性を改善し得る。小さな非ゼロ自己相関と振幅における小さな変化を有する擬似CAZAC系列を、ゼロ自己相関で振幅に変化の無い、真のCAZAC系列の代わりに用いてもよい。
【0045】
図7に戻ると、制御情報が送信される各サブフレームについて、TX制御プロセッサ710は制御情報のL個の変調シンボル、例えばサブフレームの各非パイロットシンボル期間において1つの変調シンボルを供給し得る。Lは、サブフレーム中の非パイロットシンボル期間の数と等しくてもよく、また図3に示される設計については12に等しくてもよい。各変調シンボルは、Chu系列を図8に示されるように変調してもよく、変調されたChu系列は、1つのシンボル期間の制御セグメントのM個の隣接する副搬送波で送信されてもよい。ACK情報のみが送信される場合、TX制御プロセッサ710はACK情報についての変調シンボルを生成し、この変調シンボルを反復してL個の変調シンボルを取得し、1つの変調シンボルを各非パイロットシンボル期間で提供し得る。CQI情報のみが送信される場合、TX制御プロセッサ710はCQI情報をブロック符号に基づいて符号化してコードビットを取得し、該コードビットをL個の変調シンボルにマッピングし、CQIの1つの変調シンボルを各非パイロットシンボル期間で供給し得る。ACK情報及びCQI情報の双方が送信される場合、TX制御プロセッサ710は、ACK情報及びCQI情報を別のブロック符号に基づいて一緒に符号化してコードビットを取得し、該コードビットをL個の変調シンボルにマッピングし、1つの変調シンボルを各非パイロットシンボル期間で供給し得る。TX制御プロセッサ710はまた、ACK情報及び/又はCQI情報を他の方法で処理してもよい。制御情報を供給するための変調シンボルの数は、サブフレーム中の非パイロットシンボルの数に依存し得る。コードビット(また従って、ブロック符号)の数は、変調シンボルの数、変調スキーム、及び制御情報のビットの数に依存し得る。いずれの場合にも、変調シンボルは適当な送信出力レベルで送信され得るが、これはACK情報及び/又はCQI情報が送信されているかどうかに依存し得る。
【0046】
図9は、データ用の変調器620bの設計のブロック図を示す。変調器620bは、図6の変調器620に用いてもよい。TXデータプロセッサ712は、図6のTXデータ及び制御プロセッサ610の一部であり得るが、送信すべきデータを受信し、当該データを符号化スキームに基づいて符号化してコードビットを取得し、当該コードビットをインタリーブし(interleave)、インタリーブされたビットを変調スキーム、例えばQPSK、16−QAM、64−QAM等に基づいて変調シンボルにマッピングし得る。符号レート及び変調スキームは、アップリンクチャネルの状態に基づいて選択され得るが、これはノードB110によって予測され(estimated)、UE120に信号で知らされ(signaled)得る。
【0047】
変調器620b内で、シリアル・パラレル変換器(S/P)724は変調シンボルをTXデータプロセッサ712から受け取って、Q個の変調シンボルを各非パイロットシンボル期間で供給し得るが、ここでQはUE110に割り当てられたデータセグメント中の副搬送波の数である。離散フーリエ変換(DFT)ユニット728は、Q点DFTをQ個の変調シンボルに行って、これらのシンボルを時間ドメインから周波数ドメインに変換し、Q個の周波数ドメインのシンボルを供給し得る。スペクトル形成ユニット730は、スペクトル形成をQ個の周波数ドメインのシンボルに対して行い、Q個のスペクトル形成されたシンボルを供給し得る。シンボル対副搬送波マッピングユニット732は、Q個のスペクトル形成されたシンボルをデータセグメント中のQ個の副搬送波にマッピングし、ゼロシンボルをN−Q個の残りの副搬送波にマッピングし得る。IDFTユニット734は、N点IDFTをユニット732からのN個のマッピングされたシンボルに対して行い、N個の時間ドメインの出力チップを供給し得る。P/S736は、N個の出力チップを直列化してもよく、巡回プレフィクス生成器738は、巡回プレフィクスを付加して、N+C個の出力チップを含むSC−FDMシンボルを形成してもよい。
【0048】
図10は、データ及び制御情報用の変調器620cの設計のブロック図を示す。変調器620cはまた、図6の変調器620に用いられてもよい。TX制御プロセッサ710は制御情報を処理し、制御情報用の変調シンボルを変調器620cに供給し得る。TXデータプロセッサ712は、データを処理し、データ用の変調シンボルを変調器620cに供給し得る。
【0049】
変調器620c内で、S/P726は、変調シンボルをTX制御プロセッサ710から、変調シンボルをTXデータプロセッサ712から受け取り得る。S/P726は、Q個の変調シンボルを各非パイロットシンボル期間で供給し得るが、ここでQはUE110に割り当てられたデータセグメント中の副搬送波の数である。Q個の変調シンボルは、DFTユニット728、スペクトル形成ユニット730、シンボル対副搬送波マッピングユニット732、IDFTユニット734、S/P736、及び巡回プレフィクス生成器738によって図9について上述したように処理されて、N+C個の出力チップを含むSC−FDMシンボルを生成し得る。
【0050】
制御情報は、種々の方法でデータセグメントのデータと共に処理され、送信され得る。制御情報をデータと共に処理及び送信する幾つかの設計は、以下に記載される。
【0051】
一つの設計において、TX制御プロセッサ710は、制御情報が単独で送信されるのか、データと共に送信されるのかに関わらず、同様の方法で(例えば、所定の符号化及び変調スキームに基づいて)制御情報の変調シンボルを生成し得る。制御情報が単独で送信される場合、TX制御プロセッサ710は制御情報の変調シンボルを図7の変調器620aに供給し得る。制御情報がデータと共に送信される場合、TX制御プロセッサ710は更に変調シンボルを処理し得る。一つの設計において、TX制御プロセッサ710は、制御情報(例、ACK)の変調シンボルを充分な回数反復して、所望の信頼性を達成してもよい。別の設計において、TX制御プロセッサ710は制御情報の変調シンボルを長さWの直交符号で拡散して、W個の拡散変調シンボルを生成し得るが、ここでWはM以下であり得る。TX制御プロセッサ710は、一つのタイプの制御情報に対しては反復を、別のタイプの制御情報に対しては拡散を、及び/又は他のタイプの制御情報に対しては他の処理を行ってもよい。いずれの場合も、TX制御プロセッサ710は、制御情報の反復された及び/又は拡散された変調シンボルの全てを変調器620cに供給し得る。
【0052】
別の設計において、TX制御プロセッサ710は、(i)データが送信されないときは所定の変調スキーム(例、QPSK)に基づいて、又は(ii)データが送信されるときはデータに用いられる変調スキーム(例、16−QAM、64−QAM等)に基づいて、制御情報の変調シンボルを生成し得る。例えば、制御情報がデータと共に送信されるとき、CQIの変調スキームはQPSKからデータに用いられる変調スキームに変化してもよく、ACKの符号化の基礎はChu系列から反復符号に変化してもよく、その後に、QPSKからデータに用いられる変調スキームへの変化があってもよい。TX制御プロセッサ710は、制御情報に用いられる変調スキームに関わらず、同じ符号化スキームを制御情報に用い得る。あるいは、TX制御プロセッサ710は、符号化スキーム又はコードレートを、制御情報に用いられる変調スキームに基づいて選択してもよい。
【0053】
一つの設計において、TXデータプロセッサ712は、データが単独で送信されるのか、制御情報と共に送信されるのかに関わらず、データの変調シンボルを同様にして生成し得る。制御情報がデータと共に送信されるとき、S/P726は、データの変調シンボルの一部を、制御情報の変調シンボルでパンクチャし(又は、置換し)てもよい。別の設計において、制御情報がデータと共に送信されるとき、TXデータプロセッサ712は、(例えば、符号レートを調整することによって)より少ない個数のデータの変調シンボルを生成してもよい。S/P726は、制御情報の変調シンボルをデータの変調シンボルと多重化してもよい。制御情報の変調シンボルはまた、他の方法で、例えば階層的な符号化を用いた重ね合わせ(superposition)で、データの変調シンボルと共に送信されてもよい。
【0054】
図10に示される設計において、制御情報の変調シンボルは、ユニット728によるDFTに先立って、データの変調シンボルと多重化されるか、パンクチャしてもよい。この設計は、データのみ、又はデータと制御情報との双方が送信されるときにDFT演算に続くIDFT演算によって生成され得る、SC−FDM波形が維持されることを確実にする。別の設計において、制御情報の変調シンボルは、DFTの後、例えばマッピングユニット732に先立って、データの変調シンボルと多重化されるか、パンクチャしてもよい。
【0055】
図7及び図10に示されるように、制御情報が単独で送信されるのか、データと共に送信されるのかに応じて、制御情報は異なる処理スキームを用いて送信され得る。単独で送信されるとき、制御情報はより低いPARを達成すべく、CAZAC系列を用いて送信され得る。より低いPARは、より高い送信出力の使用を可能にし得るが、これはリンクマージンを改善し得る。データと共に送信されるとき、制御情報はデータと多重化され、データと同様の方法で処理されてもよい。このことは、制御情報がデータに用いられるのと同一の技法を、例えば変調シンボルと共に送信されるパイロットシンボルに基づいたコヒーレントな(coherent)復調を用いて回復される(recovered)ことを可能にし得る。制御情報はまた、他の方法で送信されてもよい。例えば、制御情報は、符号分割多重化(CDM)を用いて、例えば制御情報の各変調シンボルを直交符号で拡散し、拡散された変調シンボルを制御情報に用いられる副搬送波にマッピングすることによって送信されてもよい。
【0056】
図11は、図6のノードB110における復調器660の設計のブロック図を示す。復調器660内で、巡回プレフィックス除去ユニット1110は、各SC−FDMシンボル期間のN+C個の受信されたサンプルを取得し、巡回プレフィクスに対応するC個の受信されたサンプルを除去し、受信されたSC−FDMシンボルの有用な部分のN個の受信されたサンプルを供給し得る。S/P1112は、N個の受信されたサンプルを並列して供給し得る。DFTユニット1114は、N点DFTをN個の受信されたサンプルに対して行い、総計N個の副搬送波についてN個の受信されたサンプルを供給し得る。これらのN個の受信されたシンボルは、ノードB110に送信している全てのUEについてのデータ及び制御情報を含み得る。UE120からの制御情報及び/又はデータを回復する処理は、以下に記載される。
【0057】
制御情報及びデータがUE120によって送信される場合、シンボル対副搬送波デマッピングユニット1116は、UE120に割り当てられたデータセグメントのQ個の副搬送波からQ個の受信されたシンボルを供給し、残りの受信されたシンボルを破棄し得る。ユニット1118は、Q個の受信されたシンボルをUE120によって行われたスペクトル形成に基づいて正規化し(scale)得る。ユニット1118は更に、データ検出(例えば、整合フィルタリング(matched filtering)、等化など)をQ個の正規化されたシンボルに対してチャネル利得推定と共に行い、Q個の検出されたシンボルを供給し得る。IDFTユニット1120は、Q点IDFTをQ個の検出されたシンボルに対して行い、制御情報及びデータのQ個の復調されたシンボルを供給し得る。P/S1122は、データの復調されたシンボルをRXデータプロセッサ1150に供給し、制御情報の復調されたシンボルをマルチプレクサ(Mux)1132に供給し得るが、当該マルチプレクサはこれらのシンボルをRX制御プロセッサ1152に供給し得る。プロセッサ1150及び1152は、図6のRXデータ及び制御プロセッサ670の一部であってよい。RXデータプロセッサ1150は、データの復調されたシンボルを処理し(例えば、シンボルデマッピングし、デインタリーブし、及び復号し)、復号されたデータを供給し得る。RX制御プロセッサ1152は、制御情報の復調されたシンボルを処理し、復号された制御情報、例えばACK及び/又はCQIを供給し得る。
【0058】
UEによってデータ無しで制御情報が送信される場合、シンボル対副搬送波デマッピングユニット1116は、UE120に割り当てられた制御セグメントのM個の副搬送波のM個の受信されたシンボルを提供し、残りの受信されたシンボルを破棄し得る。CAZAC系列検出器1130は、おそらくシンボル期間に送信されたであろう変調シンボルを当該シンボル期間のM個の受信されたシンボルに基づいて検出し得る。検出器1130は、制御情報の復調されたシンボルを供給し得るが、これはマルチプレクサ1132を介してルーティングされ、RX制御プロセッサ1152に提供されてもよい。
【0059】
UE120によってデータのみが送信される場合、シンボル対副搬送波デマッピングユニット1116は、Q個の受信されたシンボルをデータセグメントのQ個の副搬送波から供給し、残りの受信されたシンボルを破棄し得る。これらのQ個の受信されたシンボルは、ユニット1118によって正規化及び検出され、IDFTユニット1120によって変換され、P/S1122を介してRXデータプロセッサ1150にルーティングされ得る。
【0060】
図12は、制御情報を送信する処理1200の設計を示す。処理1200はUEによって行われ得る。ダウンリンク送信用の副搬送波の割り当てが受信され得る(ブロック1212)。制御情報を送信するのに用いる第1の周波数位置が、割り当てに基づいて判定され得る(ブロック1214)。第1の周波数位置はまた、明示的に割り当てられても、他の方法で判定されてもよい。データが送信されていない場合、制御情報は第1の周波数位置で送信され得る(ブロック1216)。データが送信されている場合、制御情報及びデータは、第1の周波数位置とは異なる第2の周波数位置で送信され得る(ブロック1218)。制御情報はACK情報、CQI情報、及び/又は他の情報を含み得る。
【0061】
第1の周波数位置は、制御情報を送信するためにUEに割り当てられた第1の組の副搬送波に対応し得る。第2の周波数位置は、データを送信するためにUEに割り当てられた第2の組の副搬送波に対応し得る。制御情報及び/又はデータは、制御情報及び/又はデータが送信される各シンボル期間の隣接する副搬送波で送信されてもよい。制御情報はまた、例えば図5A及び図5Bに示されるように、周波数ホッピングを用いた異なる時間間隔の異なる周波数位置で送信されてもよい。
【0062】
制御情報は、変調シンボルを取得するために処理され得る。データもまた、変調シンボルを取得するために処理され得る。制御情報の変調シンボルは、データの変調シンボルと多重化され得る。あるいは、データの変調シンボルの一部は、制御情報の変調シンボルでパンクチャされ(punctured)てもよい。データが送信されていない場合、SC−FDMシンボルは、第1の周波数位置にマッピングされた制御情報を用いて生成され得る。データが送信されている場合、SC−FDMシンボルは、第2の周波数位置にマッピングされた制御情報及びデータを用いて生成され得る。
【0063】
図13は、制御情報を送信する装置1300の設計を示す。装置1300は、ダウンリンク送信用の副搬送波の割り当てを受信する手段(モジュール1312)と、割り当てに基づいて制御情報を送信するのに用いる第1の周波数位置を判定する手段(モジュール1314)と、データが送信されていない場合、制御情報を第1の周波数位置で送信する手段(モジュール1316)と、データが送信されている場合、制御情報及びデータを第1の周波数位置とは異なる第2の周波数位置で送信する手段(モジュール1318)とを備える。
【0064】
図14は、制御情報を受信する処理1400の設計を示す。処理1400はノードBによって行われ得る。ダウンリンク送信用の副搬送波の割り当ては、UEに送信され得る(ブロック1412)。制御情報を送信するためにUEによって用いられる第1の周波数位置は、割り当てに基づいて判定され得る(ブロック1414)。データがUEによって送信されない場合、制御情報はUEから第1の周波数位置で受信され得る(ブロック1416)。データがUEによって送信される場合、制御情報及びデータは、第1の周波数位置とは異なる第2の周波数位置でUEから受信され得る(ブロック1418)。
【0065】
受信されたSC−FDMシンボルを処理して、受信されたシンボルを取得し得る。データがUEによって送信されない場合、制御情報の受信されたシンボルは、第1の周波数位置、例えば第1の組の隣接する副搬送波から取得され得る。これらの受信されたシンボルは、検出及び処理されて、UEによって送信された制御情報が取得され得る。データがUEによって送信される場合、データ及び制御情報の受信されたシンボルは、第2の周波数位置、例えば第2の組の隣接する副搬送波から取得され得る。これらの受信されたシンボルは、例えば図11に示されるように、周波数ドメインから時間ドメインに変換され、次いでデマルチプレクスされて、制御情報の復調されたシンボルとデータの復調されたシンボルが取得され得る。制御情報の復調されたシンボルは、UEによって送信された制御情報を取得するために処理され得る。データの復調されたシンボルは、UEによって送信されたデータを取得するために処理され得る。
【0066】
図15は、制御情報を受信する装置1500の設計を示す。装置1500は、ダウンリンク送信用の副搬送波の割り当てをUEに送信する手段(モジュール1512)と、制御情報を送信するためにUEによって用いられるべき第1の周波数位置を割り当てに基づいて判定する手段(モジュール1514)と、データがUEによって送信されない場合、第1の周波数位置でUEから制御情報を受信する手段(モジュール1516)と、データがUEによって送信される場合、第1の周波数位置とは異なる第2の周波数位置でUEから制御情報及びデータを受信する手段(モジュール1518)とを備える。
【0067】
図16は、制御情報を送信する処理1600の設計を示す。処理1600はUEによって行われ得る。データが送信されていない場合、制御情報は第1の処理スキームに従って処理され得る(ブロック1610)。データが送信されている場合、制御情報は第2の処理スキームに従って処理され得る(ブロック1620)。制御情報は、ACK情報、CQI情報などを含み 得る。
【0068】
図17は、ブロック1610の第1の処理スキームの設計を示す。制御情報が処理されて、変調シンボルが取得され得る(ブロック1712)。CAZAC系列(例えば、Chu系列)は、変調シンボルの各々で変調されて、対応する変調されたCAZAC系列が取得され得る(ブロック1714)。変調されたCAZAC系列の各々は、第1の組の副搬送波にマッピングされ得る(ブロック1716)。第1の処理スキームは、他の方法で処理を行ってもよい。
【0069】
図18は、ブロック1620の第2の処理スキームの設計を示す。制御情報が処理されて、変調シンボルが取得され得る(ブロック1812)。制御情報の変調シンボルは、データの変調シンボルと結合され得る(ブロック1814)。結合は、制御情報の変調シンボルをデータの変調シンボルと多重化することによって、データの変調シンボルの一部を制御情報の変調シンボルでパンクチャすること等によって達成され得る。結合された変調シンボルは、時間ドメインから周波数ドメインに変換されて、周波数ドメインのシンボルが取得され得る(ブロック1816)。周波数ドメインのシンボルは第2の組の副搬送波にマッピングされ得る(ブロック1818)。第2の処理スキームは、他の方法で処理を行ってもよい。
【0070】
第1の処理スキームの一つの設計において、ACKは変調シンボルにマッピングされてもよい。Chu系列は変調シンボルで変調されて、ACKの変調されたChu系列が取得されてもよい。変調されたChu系列は、一つのシンボル期間の第1の組の副搬送波にマッピングされ得る。第2の処理スキームの一つの設計において、ACKは変調シンボルにマッピングされてもよい。変調シンボルは、複数回反復されて、反復された変調シンボルが取得されてもよいし、直交系列で拡散されて、拡散された変調シンボルが取得されてもよい。ACKの反復された又は拡散された変調シンボルは、データの変調シンボルと結合され得る。結合された変調シンボルは、第2の組の副搬送波にマッピングされ得る。
【0071】
制御情報の変調シンボルは、データが送信されていない場合は第1の変調スキームに基づいて、データが送信されている場合は第2の変調スキームに基づいて生成され得る。第1の変調スキームは、固定された変調スキーム、例えばQPSKであり得る。第2の変調スキームは、データに用いられる変調スキームであり得る。制御情報はまた、データが送信されていない場合は第1の符号化スキームに基づいて、データが送信されている場合は第2の符号化スキームに基づいて符号化され得る。
【0072】
データがUEによって送信されていない場合、周波数ドメインのシンボルは制御情報について取得され、制御情報に用いられる第1の組の隣接する副搬送波にマッピングされ得る。データがUEによって送信されている場合、周波数ドメインのシンボルは制御情報及びデータについて取得され、データに用いられる第2の組の隣接する副搬送波にマッピングされ得る。SC−FDMシンボルはマッピングされたシンボルに基づいて生成され得る。
【0073】
図19は、制御情報を送信する装置1900の設計を示す。装置1900は、データが送信されていない場合に、制御情報を第1の処理スキームに従って処理する手段(モジュール1910)と、データが送信されている場合に、制御情報を第2の処理スキームに従って処理する手段(モジュール1920)とを備える。
【0074】
図20は、図19のモジュール1910の設計を示す。モジュール1910は、制御情報を処理して、変調シンボルを取得する手段(モジュール2012)と、CAZAC系列を変調シンボルの各々で変調して、対応する変調されたCAZAC系列を取得する手段(モジュール2014)と、変調されたCAZAC系列の各々を第1の組の副搬送波にマッピングする手段(モジュール2016)とを備える。
【0075】
図21は、図19のモジュール1920の設計を示す。モジュール1920は、制御情報を処理して変調シンボルを取得する手段(モジュール2112)と、制御情報の変調シンボルをデータの変調シンボルと結合する手段(モジュール2114)と、結合された変調シンボルを時間ドメインから周波数ドメインに変換して、周波数ドメインのシンボルを取得する手段(モジュール2116)と、周波数ドメインのシンボルを第2の組の副搬送波にマッピングする手段(モジュール2118)とを備える。
【0076】
図22は、制御情報を受信する処理2200の設計を示す。処理2200はノードBによって行われ得る。受信されたSC−FDMシンボルが処理されて、総計N個の副搬送波についての受信されたシンボルが取得され得る。UEの受信されたシンボルは、データがUEによって送信されない場合は第1の組の副搬送波から、データがUEによって送信される場合は第2の組の副搬送波から取得されてもよい(ブロック2212)。UEの受信されたシンボルは、データがUEによって送信されない場合は第1の処理スキームに従って処理されて、UEの制御情報が取得され得る(ブロック2214)。UEの受信されたシンボルは、データがUEによって送信される場合は第2の処理スキームに従って処理されて、UEの制御情報が処理され得る(ブロック2216)。
【0077】
第1の処理スキームの一つの設計において、検出は受信されたたシンボルに対してCAZAC系列に基づいて行われ、復調されたシンボルが取得されてもよい。復調されたシンボルが処理されて、UEによって送信された制御情報が取得され得る。第2の処理スキームの一つの設計において、データ検出は受信されたシンボルに対して行われて、検出されたシンボルが取得され得る。検出されたシンボルは、周波数ドメインから時間ドメインに変換されて、復調されたシンボルが取得され得る。復調されたシンボルは更に処理されて、UEによって送信された制御情報が取得され得る。一般に、第1及び第2の処理スキームは、UEによって行われる処理に対して補完的な方法で行われ得る。
【0078】
図23は、制御情報を受信する装置2300の設計を示す。装置2300は、UEの受信されたシンボルを、データがUEによって送信されない場合は第1の組の副搬送波から、データがUEによって送信される場合は第2の組の副搬送波から取得する手段(モジュール2312)と、データがUEによって送信されない場合、UEの受信されたシンボルを第1の処理スキームに従って処理してUEの制御情報を取得する手段(モジュール2314)と、データがUEによって送信される場合、UEの受信されたシンボルを第2の処理スキームに従って処理して、UEの制御情報を取得する手段(モジュール2316)とを備える。
【0079】
図24は、制御情報を送信する処理2400の設計を示す。処理2400はUEによって行われ得る。制御情報を送信するために用いられる周波数位置は、ダウンリンク送信の割り当てに基づいて判定され得る(ブロック2412)。制御情報(例えば、ACK情報、CQI情報等)は、CAZAC系列(例えば、Chu系列)に基づいて処理されて、変調されたシンボルが取得され得る(ブロック2414)。変調されたシンボルは、割り当てに基づいて判定された周波数位置で送信され得る(ブロック2416)。
【0080】
例えば、ACKは変調シンボルにマッピングされてもよい。CAZAC系列は変調シンボルで変調されて、変調されたCAZAC系列の変調シンボルが取得されてもよい。変調されたシンボルは、割り当てに基づいて判定された周波数位置で一組の隣接する副搬送波で送信され得る。制御情報は、周波数ホッピングを用いて異なる時間間隔で異なる周波数位置で送信され得る。
【0081】
図25は、制御情報を送信する装置2500の設計を示す。装置2500は、ダウンリンク送信の割り当てに基づいて制御情報を送信するのに用いるべき周波数位置を判定する手段(モジュール2512)と、CAZAC系列に基づいて制御情報を処理して、変調されたシンボルを取得する手段(モジュール2514)と、割り当てに基づいて判定された周波数位置で変調されたシンボルを送信する手段(モジュール2516)とを備える。
【0082】
明確にするために、SC−FDMを用いたアップリンクでの制御情報及びデータの送信について記載した。該技法はまた、ダウンリンクでの制御情報及びデータの送信にも用い得る。制御情報及びデータはまた、OFDM又は何らかの他の変調技法を用いて複数の副搬送波で送信されてもよい。
【0083】
図13、図15、図19、図20、図21、図23及び図25のモジュールは、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェアデバイス、電子部品、論理回路、メモリ等、又はこれらの任意の組み合わせを備え得る。
【0084】
本明細書に開示される技法は種々の手段によって実現され得る。例えば、これらの技法はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアでの実現の場合、エンティティ(例えば、UE又はノードB)で技法を実行するのに用いられる処理ユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書に記載される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、コンピュータ、又はこれらの組み合わせであってよい。
【0085】
ファームウェア及び/又はソフトウェアでの実現の場合、該技法は、本明細書に記載される機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、関数等)で実現され得る。ファームウェア及び/又はソフトウェアの命令は、メモリ(例えば、図6のメモリ642又は682)に格納され、プロセッサ(例えば、プロセッサ640又は680)によって実行され得る。メモリはプロセッサの内部、又はプロセッサの外部に実装されてもよい。ファームウェア及び/又はソフトウェアの命令はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、不揮発性RAM(NVRAM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的消去可能なPROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)、磁気若しくは光学データ記憶装置等、他のプロセッサ読み取り可能な媒体に格納されてもよい。
【0086】
先立つ開示の記載は、当業者に該開示の構成又は使用を可能にすべく提供されている。該開示に対する種々の変形は当業者には容易に明白となり、本明細書に定義される一般的な原理は、開示の精神又は範囲から逸脱することなく他のバリエーションに適用し得る。従って、開示は本明細書に記載された例及び設計に限定されることを意図されたものではないが、本明細書に開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲に合致すべきものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データが送信されていない場合、制御情報を第1の周波数位置で送信し、データが送信されている場合、制御情報及びデータを前記第1の周波数位置とは異なる第2の周波数位置で送信するように構成された、少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサに結合されるメモリと
を備える、装置。
【請求項2】
前記少なくとも一つのプロセッサは、ダウンリンク送信の副搬送波の割り当てを受信し、前記割り当てに基づいて前記第1の周波数位置を判定するように構成される、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記第1の周波数位置は、制御情報を送信するために割り当てられた第1の組の副搬送波に対応し、前記第2の周波数位置は、データを送信するために割り当てられた第2の組の副搬送波に対応する、請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも一つのプロセッサは、制御情報、又はデータ、又は制御情報とデータとの双方を、制御情報又はデータ又はその双方が送信される各シンボル期間に、隣接する副搬送波で送信するように構成される、請求項1記載の装置。
【請求項5】
データが送信されていない場合、前記少なくとも一つのプロセッサは、制御情報のシンボルを生成し、前記制御情報のシンボルを前記第1の周波数位置に対応する第1の組の副搬送波にマッピングするように構成される、請求項1記載の装置。
【請求項6】
データが送信されている場合、前記少なくとも一つのプロセッサは、制御情報及びデータのシンボルを生成し、前記制御情報及びデータのシンボルを前記第2の周波数位置に対応する第2の組の副搬送波にマッピングするように構成される、請求項5記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも一つのプロセッサは、データが送信されていない場合、前記第1の周波数位置にマッピングされた制御情報を有するシングルキャリア周波数分割多重化(SC−FDM)シンボルを生成し、データが送信されている場合、前記第2の周波数位置にマッピングされた制御情報及びデータを有するSC−FDMシンボルを生成するように構成される、請求項1記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも一つのプロセッサは、周波数ホッピングを用いて異なる時間間隔に異なる周波数位置で制御情報を送信するように構成される、請求項1記載の装置。
【請求項9】
前記制御情報は、肯定応答(ACK)情報及びチャネル品質表示(CQI)情報のうちの少なくとも一つを含む、請求項1記載の装置。
【請求項10】
データが送信されていない場合、制御情報を第1の周波数位置で送信し、
データが送信されている場合、制御情報及びデータを前記第1の周波数位置とは異なる第2の周波数位置で送信する
ことを含む、方法。
【請求項11】
ダウンリンク送信の副搬送波の割り当てを受信し、
前記割り当てに基づいて前記第1の周波数位置を判定する
ことを更に含む、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記制御情報を前記第1の周波数位置で送信することは、
制御情報のシンボルを生成し、
前記制御情報のシンボルを前記第1の周波数位置に対応する第1の組の副搬送波にマッピングする
ことを含む、請求項10記載の方法。
【請求項13】
前記制御情報及びデータを前記第2の周波数位置で送信することは、
制御情報及びデータのシンボルを生成し、
前記制御情報及びデータのシンボルを前記第2の周波数位置に対応する第2の組の副搬送波にマッピングする
ことを含む、請求項12記載の方法。
【請求項14】
データが送信されていない場合、制御情報を第1の周波数位置で送信する手段と、
データが送信されている場合、制御情報及びデータを前記第1の周波数位置とは異なる第2の周波数位置で送信する手段と
を備える、装置。
【請求項15】
ダウンリンク送信の副搬送波の割り当てを受信する手段と、
前記割り当てに基づいて前記第1の周波数位置を判定する手段と
を更に備える、請求項14記載の装置。
【請求項16】
前記制御情報を前記第1の周波数位置で送信する手段は、
制御情報のシンボルを生成する手段と、
前記制御情報のシンボルを前記第1の周波数位置に対応する第1の組の副搬送波にマッピングする手段と
を備える、請求項14記載の装置。
【請求項17】
前記制御情報及びデータを前記第2の周波数位置で送信する手段は、
制御情報及びデータのシンボルを生成する手段と、
前記制御情報及びデータのシンボルを前記第2の周波数位置に対応する第2の組の副搬送波にマッピングする手段と
を備える、請求項16記載の装置。
【請求項18】
格納された命令を備えるプロセッサ読み取り可能な媒体であって、
データが送信されていない場合、制御情報を第1の周波数位置で送信する第1の命令の組と、
データが送信されている場合、制御情報及びデータを前記第1の周波数位置とは異なる第2の周波数位置で送信する第2の命令の組と
を備える、プロセッサ読み取り可能な媒体。
【請求項19】
ダウンリンク送信の副搬送波の割り当てを受信する第3の命令の組と、
前記割り当てに基づいて前記第1の周波数位置を判定する第4の命令の組と
を更に備える、請求項18記載のプロセッサ読み取り可能な媒体。
【請求項20】
前記第1の命令の組は、
制御情報のシンボルを生成する第3の命令の組と、
前記制御情報のシンボルを前記第1の周波数位置に対応する第1の組の副搬送波にマッピングする第4の命令の組と
を備える、請求項18記載のプロセッサ読み取り可能な媒体。
【請求項21】
前記第2の命令の組は、
制御情報及びデータのシンボルを生成する第5の命令の組と、
前記制御情報及びデータのシンボルを前記第2の周波数位置に対応する第2の組の副搬送波にマッピングする第6の命令の組と
を備える、請求項20記載のプロセッサ読み取り可能な媒体。
【請求項22】
ユーザ機器(UE)からの制御情報を、データが前記UEによって送信されない場合、第1の周波数位置で受信し、データが前記UEによって送信される場合、制御情報及びデータを前記UEから前記第1の周波数位置とは異なる第2の周波数位置で受信するように構成される、少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサに結合されるメモリと
を備える、装置。
【請求項23】
前記少なくとも一つのプロセッサは、ダウンリンク送信の副搬送波の割り当てを前記UEに送信し、前記割り当てに基づいて前記第1の周波数位置を判定するように構成される、請求項22記載の装置。
【請求項24】
データが前記UEによって送信されない場合、前記少なくとも一つのプロセッサは、前記第1の周波数位置に対応する第1の組の副搬送波から、受信されたシンボルを取得し、前記受信されたシンボルに基づいて、復調されたシンボルを取得するように構成される、請求項22記載の装置。
【請求項25】
データが前記UEによって送信される場合、前記少なくとも一つのプロセッサは、前記第2の周波数位置に対応する第2の組の副搬送波から、受信されたシンボルを取得し、前記受信されたシンボルに基づいて、復調されたシンボルを取得し、前記復調されたシンボルをデマルチプレクスして、制御情報の復調されたシンボル及びデータの復調されたシンボルを取得するように構成される、請求項24記載の装置。
【請求項26】
前記少なくとも一つのプロセッサは、データが前記UEによって送信されない場合、受信されたシングルキャリア周波数分割多重化(SC−FDM)シンボルを処理して、制御情報の受信されたシンボルを前記第1の周波数位置から取得し、データが前記UEによって送信される場合、前記受信されたSC−FDMシンボルを処理して、制御情報及びデータの受信されたシンボルを前記第2の周波数位置から取得するように構成される、請求項22記載の装置。
【請求項27】
制御情報を、ユーザ機器(UE)から、データが前記UEによって送信されない場合、第1の周波数位置で受信し、
データが前記UEによって送信される場合、制御情報及びデータを、前記ユーザ機器から、前記第1の周波数位置とは異なる第2の周波数位置で受信する
ことを含む、方法。
【請求項28】
ダウンリンク送信の副搬送波の割り当てを前記UEに送信し、
前記割り当てに基づいて前記第1の周波数位置を判定する
ことを更に含む、請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記制御情報を前記UEから前記第1の周波数位置で受信することは、
受信されたシンボルを、前記第1の周波数位置に対応する第1の組の副搬送波から取得し、
復調されたシンボルを前記受信されたシンボルに基づいて取得する
ことを含む、請求項27記載の方法。
【請求項30】
前記制御情報及びデータを前記UEから前記第2の周波数位置で受信することは、
受信されたシンボルを、前記第2の周波数位置に対応する第2の組の副搬送波から取得し、
復調されたシンボルを前記受信されたシンボルに基づいて取得し、
前記復調されたシンボルをデマルチプレクスして、制御情報の復調されたシンボル及びデータの復調されたシンボルを取得する
ことを含む、請求項29記載の方法。
【請求項31】
データが送信されていない場合、制御情報を第1の処理スキームに従って処理し、データが送信されている場合、第2の処理スキームに応じて制御情報を処理するように構成された、少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサと結合されるメモリと
を備える、装置。
【請求項32】
前記第1の処理スキームの場合、前記少なくとも一つのプロセッサは、制御情報を処理して変調シンボルを取得し、CAZAC(定振幅ゼロ自己相関)系列を前記変調シンボルの各々で変調して、対応する変調されたCAZAC系列を取得し、各変調されたCAZAC系列を一組の副搬送波にマッピングするように構成される、請求項31記載の装置。
【請求項33】
前記CAZAC系列は、長さMのZadoff−Chu系列又はChu系列であり、ここでMは前記一組の副搬送波における副搬送波の数である、請求項32記載の装置。
【請求項34】
前記CAZAC系列は小さな非ゼロ自己相関と振幅における小さな変化を有する、請求項32記載の装置。
【請求項35】
前記第2の処理スキームの場合、前記少なくとも一つのプロセッサは、制御情報を処理して変調シンボルを取得し、前記制御情報の変調シンボルをデータの変調シンボルと結合し、前記結合された変調シンボルを一組の副搬送波にマッピングするように構成される、請求項31記載の装置。
【請求項36】
前記少なくとも一つのプロセッサは、前記制御情報の変調シンボルを前記データの変調シンボルと多重化して、前記変調シンボルを結合するように構成される、請求項35記載の装置。
【請求項37】
前記少なくとも一つのプロセッサは、前記データの変調シンボルのうちの選択されたものを前記制御情報の変調シンボルでパンクチャして、前記変調シンボルを結合するように構成される、請求項35記載の装置。
【請求項38】
前記第2の処理スキームの場合、前記少なくとも一つのプロセッサは、前記結合された変調シンボルを時間ドメインから周波数ドメインに変換して、周波数ドメインのシンボルを取得し、前記周波数ドメインのシンボルを前記一組の副搬送波にマッピングするように構成される、請求項35記載の装置。
【請求項39】
前記少なくとも一つのプロセッサは、データが送信されていない場合は制御情報についての、データが送信されている場合は制御情報及びデータについての周波数ドメインのシンボルを取得し、前記周波数ドメインのシンボルに基づいてシングルキャリア周波数分割多重化(SC−FDM)シンボルを生成するように構成される、請求項31記載の装置。
【請求項40】
前記制御情報は肯定応答(ACK)を含む、請求項31記載の装置。
【請求項41】
前記第1の処理スキームの場合、前記少なくとも一つのプロセッサは、前記ACKを変調シンボルにマッピングし、Chu系列又はZadoff−Chu系列を前記変調シンボルで変調して変調されたChu系列を取得し、前記変調されたChu系列を一組の副搬送波にマッピングするように構成される、請求項40記載の装置。
【請求項42】
前記第2の処理スキームの場合、前記少なくとも一つのプロセッサは、前記ACKを変調シンボルにマッピングし、前記変調シンボルを複数回反復して反復された変調シンボルを取得し、前記反復された変調シンボルをデータの変調シンボルと結合するように構成される、請求項40記載の装置。
【請求項43】
前記第2の処理スキームの場合、前記少なくとも一つのプロセッサは、前記ACKを変調シンボルにマッピングし、前記変調シンボルを直交系列で拡散して拡散された変調シンボルを取得し、前記拡散された変調シンボルをデータの変調シンボルと結合するように構成される、請求項40記載の装置。
【請求項44】
前記少なくとも一つのプロセッサは、データが送信されていない場合、第1の変調スキームに基づいて制御情報の変調シンボルを生成し、データが送信されている場合、第2の変調スキームに基づいて前記制御情報の変調シンボルを生成するように構成される、請求項31記載の装置。
【請求項45】
前記第1の変調スキームは固定された変調スキームであり、前記第2の変調スキームはデータに用いられる、請求項44記載の装置。
【請求項46】
前記少なくとも一つのプロセッサは、データが送信されていない場合、制御情報を第1の符号化スキームに基づいて符号化し、データが送信されている場合、制御情報を第2の符号化スキームに基づいて符号化するように構成される、請求項31記載の装置。
【請求項47】
データが送信されていない場合、制御情報を第1の処理スキームに従って処理し、
データが送信されている場合、制御情報を第2の処理スキームに従って処理する
ことを含む、方法。
【請求項48】
前記制御情報を前記第1の処理スキームに従って処理することは、
制御情報を処理して変調シンボルを取得し、
CAZAC(定振幅ゼロ自己相関)系列を前記変調シンボルの各々で変調して、対応する変調されたCAZAC系列を取得し、
各変調されたCAZAC系列を一組の副搬送波にマッピングする
ことを含む、請求項47記載の方法。
【請求項49】
前記制御情報を前記第2の処理スキームに従って処理することは、
制御情報を処理して変調シンボルを取得し、
前記制御情報の変調シンボルをデータの変調シンボルと結合し、
前記結合された変調シンボルを時間ドメインから周波数ドメインに変換して、周波数ドメインのシンボルを取得し、
前記周波数ドメインのシンボルを一組の副搬送波にマッピングする
ことを含む、請求項47記載の方法。
【請求項50】
前記制御情報は肯定応答(ACK)を含み、前記制御情報を前記第1の処理スキームに従って処理することは、
前記ACKを変調シンボルにマッピングし、
Chu系列又はZadoff−Chu系列を前記変調シンボルで変調して、変調されたChu系列を取得し、
前記変調されたChu系列を一組の副搬送波にマッピングする
ことを含む、請求項47記載の方法。
【請求項51】
前記制御情報は肯定応答(ACK)を含み、前記制御情報を前記第2の処理スキームに従って処理することは、
前記ACKを変調シンボルにマッピングし、
前記ACKの前記変調シンボルをデータの変調シンボルと結合し、
前記結合された変調シンボルを時間ドメインから周波数ドメインに変換して、周波数ドメインのシンボルを取得し、
前記周波数ドメインのシンボルを一組の副搬送波にマッピングする
ことを含む、請求項47記載の方法。
【請求項52】
前記制御情報を前記第1の処理スキームに従って処理することは、制御情報の変調シンボルを所定の変調スキームに基づいて生成することを含み、前記制御情報を前記第2の処理スキームに従って処理することは、前記制御情報の変調シンボルをデータに用いられる変調スキームに基づいて生成することを含む、請求項47記載の方法。
【請求項53】
データが送信されていない場合、制御情報を第1の処理スキームに従って処理する手段と、
データが送信されている場合、制御情報を第2の処理スキームに従って処理する手段と
を備える、装置。
【請求項54】
前記制御情報を前記第1の処理スキームに従って処理する手段は、
制御情報を処理して変調シンボルを取得する手段と、
CAZAC(定振幅ゼロ自己相関)系列を前記変調シンボルの各々で変調して、対応する変調されたCAZAC系列を取得する手段と、
各変調されたCAZAC系列を一組の副搬送波にマッピングする手段と
を備える、請求項53記載の装置。
【請求項55】
前記制御情報を前記第2の処理スキームに従って処理する手段は、
制御情報を処理して変調シンボルを取得する手段と、
前記制御情報の変調シンボルをデータの変調シンボルと結合する手段と、
前記結合された変調シンボルを時間ドメインから周波数ドメインに変換して、周波数ドメインのシンボルを取得する手段と、
前記周波数ドメインのシンボルを一組の副搬送波にマッピングする手段と
を備える、請求項53記載の装置。
【請求項56】
前記制御情報を前記第1の処理スキームに従って処理する手段は、所定の変調スキームに基づいて制御情報の変調シンボルを生成する手段を備え、前記制御情報を前記第2の処理スキームに従って処理する手段は、データに用いられる変調スキームに基づいて前記制御情報の変調シンボルを生成する手段を備える、請求項53記載の装置。
【請求項57】
格納された命令を備えるプロセッサ読み取り可能な媒体であって、
データが送信されていない場合、第1の処理スキームに従って制御情報を処理する第1の命令の組と、
データが送信されている場合、第2の処理スキームに従って制御情報を処理する第2の命令の組と
を備える、プロセッサ読み取り可能な媒体。
【請求項58】
前記第1の命令の組は、
制御情報を処理して変調シンボルを取得する第3の命令の組と、
CAZAC(定振幅ゼロ自己相関)系列を前記変調シンボルの各々で変調して、対応する変調されたCAZAC系列を取得する第4の命令の組と、
各変調されたCAZAC系列を一組の副搬送波にマッピングする第5の命令の組と
を備える、請求項57記載のプロセッサ読み取り可能な媒体。
【請求項59】
前記第2の命令の組は、
制御情報を処理して変調シンボルを取得する第3の命令の組と、
前記制御情報の変調シンボルをデータの変調シンボルと結合する第4の命令の組と、
前記結合された変調シンボルを時間ドメインから周波数ドメインに変換して、周波数ドメインのシンボルを取得する第5の命令の組と、
前記周波数ドメインのシンボルを一組の副搬送波にマッピングする第6の命令の組と
を備える、請求項57記載のプロセッサ読み取り可能な媒体。
【請求項60】
前記第1の命令の組は、所定の変調スキームに基づいて制御情報の変調シンボルを生成する第3の命令の組を備え、前記第2の命令の組は、データに用いられる変調スキームに基づいて前記制御情報の変調シンボルを生成する第4の命令の組を備える、請求項57記載のプロセッサ読み取り可能な媒体。
【請求項61】
ユーザ機器(UE)の受信されたシンボルを取得し、データが前記UEによって送信されない場合、前記受信されたシンボルを第1の処理スキームに従って処理して、前記UEの制御情報を取得し、データが前記UEによって送信される場合、前記受信されたシンボルを第2の処理スキームに従って処理して、前記UEの制御情報を取得するように構成された、少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサと結合されるメモリと、
を備える、装置。
【請求項62】
前記第1の処理スキームの場合、前記少なくとも一つのプロセッサは、前記受信されたシンボルにCAZAC(定振幅ゼロ自己相関)系列に基づいて検出を行って、復調されたシンボルを取得し、前記復調されたシンボルを処理して、前記UEによって送信される制御情報を取得するように構成される、請求項61記載の装置。
【請求項63】
前記第2の処理スキームの場合、前記少なくとも一つのプロセッサは、前記受信されたシンボルに検出を行って、検出されたシンボルを取得し、前記検出されたシンボルを周波数ドメインから時間ドメインに変換して、復調されたシンボルを取得し、前記復調されたシンボルを処理して、前記UEによって送信される制御情報を取得するように構成される、請求項61記載の装置。
【請求項64】
前記少なくとも一つのプロセッサは、受信されたシングルキャリア周波数分割多重化(SC−FDM)シンボルを処理して、総計N個の副搬送波の受信されたシンボルを取得し、ここでNは1よりも大きく、前記UEに割り当てられた副搬送波からの受信されたシンボルを前記UEの前記受信されたシンボルとして供給するように構成される、請求項61記載の装置。
【請求項65】
ユーザ機器(UE)の受信されたシンボルを取得し、
データが前記UEによって送信されない場合、前記受信されたシンボルを第1の処理スキームに応じて処理して、前記UEの制御情報を取得し、
データが前記UEによって送信される場合、前記受信されたシンボルを第2の処理スキームに従って処理して、前記UEの制御情報を取得する、
ことを含む、方法。
【請求項66】
前記受信されたシンボルを前記第1の処理スキームに応じて処理することは、
CAZAC(定振幅ゼロ自己相関)系列に基づいて前記受信されたシンボルに検出を行って、復調されたシンボルを取得し、
前記復調されたシンボルを処理して、前記UEによって送信される制御情報を取得する
ことを含む、請求項65記載の方法。
【請求項67】
前記受信されたシンボルを前記第2の処理スキームに応じて処理することは、
前記受信されたシンボルに検出を行って、検出されたシンボルを取得し、
前記検出されたシンボルを周波数ドメインから時間ドメインに変換して、復調されたシンボルを取得し、
前記復調されたシンボルを処理して、前記UEによって送信される制御情報を取得する、
ことを含む、請求項65記載の方法。
【請求項68】
制御情報に用いるべき周波数位置をダウンリンク送信の割り当てに基づいて判定し、制御情報をCAZAC(定振幅ゼロ自己相関)系列に基づいて処理して、変調されたシンボルを取得し、前記変調されたシンボルを前記割り当てに基づいて判定された前記周波数位置で送信するように構成される、少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサに結合されるメモリと
を備える、装置。
【請求項69】
前記少なくとも一つのプロセッサは、制御情報の変調シンボルを生成し、前記CAZAC系列を前記変調シンボルの各々で変調して、変調されたシンボルの対応する変調されたCAZAC系列を取得し、各変調されたCAZAC系列を前記周波数位置で送信するように構成される、請求項68記載の装置。
【請求項70】
前記CAZAC系列はChu系列又はZadoff−Chu系列である、請求項69記載の装置。
【請求項71】
前記少なくとも一つのプロセッサは、前記変調されたシンボルを、周波数ホッピングを用いる異なる時間間隔で異なる周波数位置で送信するように構成される、請求項68記載の装置。
【請求項72】
ダウンリンク送信の割り当てに基づいて制御情報に使用すべき周波数位置を判定し、
制御情報をCAZAC(定振幅ゼロ自己相関)系列に基づいて処理して、変調されたシンボルを取得し、
前記変調されたシンボルを前記割り当てに基づいて判定される前記周波数位置で送信する
ことを含む、方法。
【請求項73】
前記制御情報を前記CAZAC系列に基づいて処理することは、
制御情報の変調シンボルを生成し、
前記CAZAC系列を前記変調シンボルの各々で変調して、変調されたシンボルの対応する変調されたCAZAC系列を取得し、
各変調されたCAZAC系列を前記周波数位置にマッピングする
ことを含む、請求項72記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2013−34201(P2013−34201A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−162710(P2012−162710)
【出願日】平成24年7月23日(2012.7.23)
【分割の表示】特願2009−519612(P2009−519612)の分割
【原出願日】平成19年7月6日(2007.7.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.EEPROM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】