説明

無線通信システムにおけるアップリンク同期を設定する装置及び方法

本明細書では、無線通信システムにおけるアップリンク同期を設定する装置及び方法を提供する。本明細書の一実施形態によって、多数のコンポーネントキャリアを運営する基地局でのアップリンク同期設定は、上記基地局がユーザ端末と接続を実行した後、コンポーネントキャリア集合情報を設定し、設定されたコンポーネントキャリア集合でアップリンクタイミンググループを生成し、上記生成されたアップリンクタイミンググループ情報をユーザ端末に送信する構成を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
無線通信システムにおけるアップリンク同期を設定する装置及び方法を提供するものであって、少なくとも1つ以上のコンポーネントキャリアに対するアップリンク同期を設定する装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおけるユーザ端末と基地局との間の同期化は重要な問題である。なぜならば、同期化されなければ、ユーザ端末と基地局とは正常な情報が交換できないためである。
【0003】
一方、1つのコンポーネントキャリアまたは1つのサービス帯域をサポートする既存の無線通信システムと異なり、現在の無線通信システムは多数のコンポーネントキャリアを使用してユーザサービス要求を満たすようにする。しかしながら、上記多数のコンポーネントキャリアに対してどのように同期化を実行するかに対する具体的な議論が定まっていない状態である。
【0004】
また説明すれば、通信を実行するために同期化はネットワークの効率に大きい影響を及ぼす要素であり、このような要素を考慮した多数のコンポーネントキャリアが存在する無線通信システムにおける効果的な同期化方案が必要なのが実状である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、同期化過程の効率性はネットワークの効率性に直結し、転送の安定性も保証するようになるので、多数のコンポーネントキャリアを運用する無線通信ネットワーク環境でアップリンク同期を設定して同期化の過程を効率的に運用することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、無線通信システムにおける同期を設定する装置及び方法を提供することにある。
【0007】
本発明の更に他の目的は、無線通信システムにおける同期を設定するための同期化情報を送受信する装置及び方法を提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、無線通信システムにおける多数のコンポーネントキャリアに対する同期グループを設定する装置及び方法を提供することにある。
【0009】
本発明の更に他の目的は、無線通信システムにおける端末の接続状態を考慮して多数のコンポーネントキャリアに対する同期グループを設定する装置及び方法を提供することにある。
【0010】
本発明の更に他の目的は、無線通信システムにおける使用可能な多数のコンポーネントキャリアの特性を考慮して同期グループを設定する装置及び方法を提供することにある。
【0011】
本発明の更に他の目的は、無線通信システムにおける多数のコンポーネントキャリアに対するアップリンクタイミング同期グループを設定する端末装置及び方法を提供することにある。
【0012】
本発明の更に他の目的は、無線通信システムにおけるランダムアクセス手続きを通じて多数のコンポーネントキャリアに対する同期情報を獲得して基地局との同期を設定及びアップデートする端末装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述した課題を解決するために、本発明の一実施形態によるアップリンク同期設定方法は、無線通信システムにおける基地局のアップリンク同期を設定する方法において、ユーザ端末からアップリンクタイミンググループ内の1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同期化要請メッセージを受信するステップ、及び上記アップリンク同期を設定するために、アップリンクタイミンググループに対応するアップリンク同期化情報を、上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて上記ユーザ端末に送信するステップを含み、上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、上記アップリンク同期を設定するために、上記アップリンクタイミンググループの状態及び上記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアの特徴を考慮して上記ユーザ端末により選択された代表コンポーネントキャリアであることを特徴とする。
【0014】
本発明の他の実施形態によるアップリンク同期設定方法は、無線通信システムにおけるユーザ端末のアップリンク同期を設定する方法において、アップリンクタイミンググループ内の1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同期化要請メッセージを基地局に送信するステップ、及び上記アップリンク同期を設定するためのアップリンクタイミンググループに対応するアップリンク同期化情報を、上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて上記基地局から受信するステップ、上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて受信された上記アップリンク同期化情報を上記アップリンクタイミンググループに適用して同期を設定するステップを含み、上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、上記アップリンク同期を設定するために、上記アップリンクタイミンググループの状態及び上記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアの特徴を考慮して上記ユーザ端末により選択された代表コンポーネントキャリアであることを特徴とする。
【0015】
本発明の更に他の実施形態による無線通信システムにおけるアップリンク同期を設定する基地局において、上記アップリンク同期を設定するために、アップリンクタイミンググループに対応するアップリンク同期化情報を生成する制御部、及びユーザ端末から上記アップリンクタイミンググループ内の1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同期化要請メッセージを受信し、上記アップリンク同期化情報を上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて上記ユーザ端末に送信する送受信部を含み、上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、上記アップリンク同期を設定するために、上記アップリンクタイミンググループの状態及び上記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアの特徴を考慮して上記ユーザ端末により選択された代表コンポーネントキャリアであることを特徴とする。
【0016】
本発明の更に他の実施形態による無線通信システムにおけるアップリンク同期を設定するユーザ端末において、アップリンクタイミンググループ内の1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて基地局に同期化要請メッセージを送信し、上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて上記アップリンクタイミンググループに対応するアップリンク同期化情報を受信する送受信部、上記送受信部により受信されたアップリンク同期化情報を確認する制御部、上記制御部により確認された上記アップリンク同期化情報を用いて上記アップリンクタイミンググループのアップリンク同期を設定するアップリンクタイミング調整部を含み、上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、上記アップリンク同期を設定するために、上記アップリンクタイミンググループの状態及び上記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアの特徴を考慮して上記ユーザ端末により選択された代表コンポーネントキャリアであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、多数のコンポーネントキャリアを運用する無線通信ネットワーク環境でアップリンク同期を設定して同期化過程を効率的に運用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】多数のコンポーネントキャリアが構成される例を示す図である。
【図2】同期化過程でのタイミング補正(Timing Advance;TA)と関連した例を示す図である。
【図3】ユーザ端末と基地局との間のランダムアクセス過程を示す図である。
【図4】本明細書の一実施形態によるアップリンク同期を獲得する過程を示す図である。
【図5】本明細書の他の実施形態によるアップリンク同期の獲得手続きを示す図である。
【図6】本発明の更に他の実施形態によるアップリンク同期の獲得手続きを示す図である。
【図7】本明細書の一実施形態による基地局で端末の要請により端末がアップリンク同期の獲得をすることができるようにする図である。
【図8】本明細書の一実施形態によるUEでアップリンクタイミンググループを用いてアップリンク同期化を獲得する過程を示す図である。
【図9】本明細書の一実施形態によるUEでアップリンクタイミンググループを用いてアップリンク同期化を獲得する過程を示す図である。
【図10】本明細書の一実施形態による基地局の構成を示す図である。
【図11】本明細書の一実施形態によるUEの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本明細書では一部の実施形態を例示的な図面を通じて詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するに当たって、同一な構成要素に対してはたとえ他の図面上に表示されても、できる限り同一な符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本明細書の実施形態を説明するに当たって、関連した公知構成または機能に対する具体的な説明が本明細書の要旨を曖昧にすることができると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0020】
また、本明細書は無線通信システムを一例として説明し、無線通信でなされる作業は該当無線通信を管轄するシステムと、上記システムとデータを送信する無線通信機器で実行される全ての作業などを含むことを特徴とする。本発明において、無線通信システムは、音声、パケットデータなどの多様な通信サービスを提供する。一実施形態によって、本発明の無線通信システムは一例として、端末(User Equipment;UE)及び基地局(evolved Node-B;eNB)を含むことを特徴とする。
【0021】
本明細書において、端末は無線通信におけるユーザ端末を意味する包括的な概念であって、WCDMA及びLTE(Long Term Evolution)、HSPAなどでのUE(User Equipment)は勿論であるが、GSM(登録商標)でのMS(Mobile Station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、無線機器(wireless device)などを全て含む概念として解釈されるべきである。
【0022】
eNBまたはセル(cell)は、一般的に端末と通信する固定局(fixedstation)をいい、ノード−B(Node-B)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(AccessPoint)等、他の用語と呼ばれることもできる。
【0023】
本明細書において、eNBまたはセルは、CDMAでのBSC(Base Station Controller)、WCDMAの無線ネットワーク制御器(RNC)などがカバーする一部の領域を表す包括的な意味として解釈されなければならず、また、メガセル、マクロセル、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル等、多様なセルのカバレッジ領域を全て包括する意味として解釈されるべきである。
【0024】
本明細書において、UEとeNBは本明細書で記述する技術または技術的事象の実現をするために使われる2つの送受信主体であり、包括的な意味として使われて、特定に指称される用語または単語により限定されない。
【0025】
また、本明細書において、無線通信システムに適用される多重接続技法には制限がない。CDMA(Code Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、OFDM−FDMA、OFDM−TDMA、OFDM−CDMAのような多様な多重接続技法を使用することができる。アップリンク転送及びダウンリンク転送は互いに異なる時間を使用して転送されるTDD(Time Division Duplex)方式が使われることができ、または互いに異なる周波数を使用して転送されるFDD(Frequency Division Duplex)方式が使用できる。
【0026】
本明細書の一実施形態は、GSM(登録商標)、WCDMA、HSPAを経てLTE及びLTE−A(LTE-advanced)に進化する非同期無線通信と、CDMA、CDMA−2000及びUMBに進化する同期式無線通信に適用できる。本明細書で提示する実施形態は、特定の無線通信分野に限定または制限されて解釈されてはならず、本明細書の技術的事象が適用できる全ての技術分野を含むことと解釈されるべきである。
【0027】
図1は、本発明が適用される多数のコンポーネントキャリアを使用する無線通信システムの例を示す図である。
【0028】
図1を参照すると、本発明が適用される無線通信システムは、次世代の通信システム、LTE/LTE−Aシステムを一例に挙げる。
【0029】
上記LTE/LTE−Aシステムは、システム要求事項、即ち、高いデータ転送率を満たすための帯域幅(Bandwidth)を拡張するための方案であって、多数個の単位搬送波であるコンポーネントキャリア、またはコンポーネントキャリア(Component Carrier;または、‘CC’と称する)の使用を定義している。ここで、1つのCCは最大20MHzの帯域幅を有することができ、該当サービスによって20MHz以内で資源割当が可能であるが、これはシステムを実現する過程に従う一実施形態であり、システムの構成によって、20MHz以上の帯域幅を有するように設定することもできる。また、上記1つのコンポーネントキャリアを多数個まで縛って1つのシステム帯域として使用するキャリア集合体(carrier aggregation;以下、“CA”という)の使用を定義することができる。
【0030】
図1に示すように、一例として、20MHzの最大帯域幅を有するコンポーネントキャリア5個を使用する場合、最大100MHzまで帯域幅を拡張してサービス品質をサポートすることができる。この際、各コンポーネントキャリアにより決定できる、即ち、割当可能な周波数帯域は、実際のCAのスケジューリングによって連続的(contiguous)であることも、不連続的(non-contiguous)であることもある。
【0031】
即ち、本明細書では多数のコンポーネントキャリアを区別するためにCCとして表示し、CC0,CC1,...などのように指示することができる。しかしながら、このようなコンポーネントキャリアに含まれる数字がコンポーネントキャリアの手順または該当コンポーネントキャリアの周波数帯域の位置と一致するものではない。
【0032】
図1を一例として、第1コンポーネントキャリア(CC1)110、第2コンポーネントキャリア(CC2)120、第3コンポーネントキャリア(CC3)130、第Nコンポーネントキャリア(CCN)140から構成されており、各々のコンポーネントキャリアはスケジューラによってアップリンク(Uplink;UL)またはダウンリンク(Downlink;DL)が相異するように割り当てられることもでき、または同一なアップリンクとダウンリンクとが共に割り当てられて使われることもできる。
【0033】
一方、無線通信環境では送信機で電波が伝播されて受信機で伝えられる間に伝播遅延(propagation delay)を経るようになる。したがって、送受信機とも正確に送信機で電波が伝播される時間を知っているとしても、受信機に信号が到着する時間は、送受信機間の距離、周辺電波環境などにより影響を受けるようになり、また受信機が移動する場合、時間によって変わるようになる。仮に、受信機が、送信機によって伝達される信号が受信される時点を正確に知らない場合、信号受信が失敗したり、受信しても歪曲された信号を受信するようになって、通信不能になったりする。
【0034】
したがって、無線通信システムではダウンリンク/アップリンクに関わらず、情報信号を受信するために、eNBとUEとの間の同期(synchronization)が必ず先決されなければならない。即ち、同期の獲得手続きは通信システムで非常に重要な手続きであり、これを維持することもまたシステム安定性及び通信品質に大きい影響を及ぼすようになる。
【0035】
一方、同期の種類は、フレーム同期、情報シンボル同期、サンプリング周期同期など多様であり、その中で、サンプリング周期同期の場合は、物理的信号を区分するために最も基本的に獲得しなければならない同期ということができる。
【0036】
eNBからUEに転送する方向の通信リンクであるダウンリンク転送において、同期の獲得はUEからeNBへの信号に基づいてなされる。eNBはUEでダウンリンク同期の獲得が容易であるように相互約束された特定信号を転送し、これに基づいてUEにはeNBから送信された特定信号が転送された時間を正確に分別できなければならない。ダウンリンクの場合、1つのeNBが多数のUEに同時に同一な同期信号を転送するので、UEの各々が独立的に同期信号を通じて同期を獲得することができる。
【0037】
しかしながら、アップリンクの場合、多数のUEから個別的に送信された各々の信号をeNBが受信するようになるので、いずれか1つのUEを基準に同期を獲得することができない。したがって、ダウンリンクと異なる同期の獲得手続きが必要である。
【0038】
したがって、各UEとeNBとの間の距離が相異する場合、互いに異なる転送遅延時間を有するようになり、各々獲得したダウンリンク同期を基準にアップリンク情報を送信する場合、各UEの情報が互いに異なる時間に該当eNBで受信されるようになる。
【0039】
即ち、無線通信システムで使用する転送方式が互いに異なる時間に各UEのアップリンク情報が受信されても、これを分離して受信することができるCDMAのような方式を使用する場合には、複雑度は増加させるものの大きい問題無しで情報を受信することができる。一方で、OFDMAまたはFDMAを基盤とする無線通信システムでは、eNBで全てのUEのアップリンク送信情報を同時に受信して一度に復調する方式により運営されるので、正確な時間に受信されるほど受信性能が高まり、eNBで各UE信号の受信時間の差が大きくなるほど受信性能は急激に劣化する。
【0040】
したがって、LTEのようなOFDMAまたはSC−FDMAをアップリンク転送方式に使用している無線通信システムでは、ダウンリンクでの転送遅延時間とアップリンクでの転送遅延時間を獲得するために、UE毎にランダム接続方式などを用いてタイミングアライメント(Timing Alignment)値を計算し、これを各UEに知らせてアップリンク同期を獲得しようとしている。
【0041】
図2は、本発明が適用される同期化過程におけるTA(Timing Advance)と関連した例を示す図である。
【0042】
一般に、eNBと端末とが通信を実行するためには、ダウンリンクラジオフレームi210が送信される時点と一致するようにアップリンクラジオフレームi220を送信しなければならない。ところが、ユーザ端末とeNBとの間には伝播遅延などにより時間差が発生する。
【0043】
したがって、このような伝播遅延を考慮してダウンリンクラジオフレームi210より少し早くアップリンクラジオフレームi220を端末が送信することによりeNBと端末と間の同期を合わせる方案として、タイミング補正(Timing Advance;TA)が適用できる。上記TAを計算する数式は、次の通りである。
【0044】
【数1】

【0045】
ここで、NTAはeNBからTA命令情報によって制御される可変的な値であり、NTAoffsetはフレーム構造によって固定されて設定される値である。一方、Tはサンプリング周期を意味する。図2から分かるように、アップリンク同期化をなすために、ユーザ端末はeNBで提供するTA命令情報を受信して、これを基盤にTAを進行することができる。したがって、eNBとの無線通信のための同期を獲得する。
【0046】
図3は、本発明が適用されるユーザ端末とeNBとの間のランダムアクセス過程を示す図である。
【0047】
図3を参照すると、ユーザ端末380はeNB390とデータを送受信するためにアップリンク同期を必要とする。アップリンク同期のために、eNB390から同期に必要とする情報を受信する過程を進行することができる。図3は、同期に必要な情報を受信するためのランダムアクセス過程(Random Access Procedure)を進行する過程を示す。ランダムアクセス過程は、ユーザ端末がネットワークにハンドオーバーなどを通じて新しく結合する場合にも適用することができ、ネットワークに結合した後、同期化または状態変更(RRC_IDLEでRRC_CONNECTED)のように多様な状況で進行することができる。
【0048】
ユーザ端末380は、まずランダムアクセスプリアンブル(Random access preamble;RAP)を生成するために、プリアンブルシグネチャ(preamble signature)をランダム(random)に選択する。そして、選択したプリアンブルをeNB390に送信する(S310)。プリアンブルシグネチャ選択時、競合ベース(contention-based)に進行することができる。一方、無競合ベース(contention-free)に進行する方式も使用することができるが、eNBは予め予約したランダムアクセスプリアンブルを端末に知らせてくれて、該当端末は受信された情報を基盤に選択したプリアンブルをeNB390に送信する(S310)。また、無競合ベース方式では、競合ベース方式で必要とするCR(Contention Resolution)メッセージのような手続きは実行しなくてもよい。
【0049】
ここで、上記ユーザ端末380は、プリアンブル選択またはRACH転送のために臨時に選択した周波数資源と転送時点を考慮してRA−RNTI(RandomAccess-Radio Network Temporary Identifier)を認知することができる。
【0050】
eNB390は、受信されたUEのプリアンブルに対し、ランダムアクセス応答(Random access response;RAR)を実行するが、この際、物理ダウンリンクデータチャンネル(Physical downlink shared channel;PDSCH)を介して上記ランダムアクセス応答メッセージを送信する。
【0051】
上記RARメッセージを通じて送信する情報は、一例として、eNBにより受信されたUEプリアンブルの識別情報、eNBの識別子(ID)、臨時C−RANI(Cell Radio Network Temporary Identifier)、上記UEプリアンブルを受信したタイムスロットに対する情報、そして、TA情報などが含まれることができる。ここに、アップリンク同期化のためのタイミング情報が上記RARメッセージを通じて受信されるので、ユーザ端末380はeNB390とのアップリンク同期化を実行することができる。ユーザ端末380は、ステップS320で受信したTA情報を用いて決まったスケジュール時点でデータ転送(Scheduled transmission)を実行する(S330)。物理アップリンクデータチャンネル(Physical uplink shared channel;PUSCH)を介して同期化させたデータを送信し、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)を実行することもできる。
【0052】
上記ステップS330で送信されるメッセージは、一例として、RRC接続要請(RRC Connection Request)、トラッキング領域変更(Tracking Area update)、スケジューリング要請(Scheduling request)などを含むことができる。また、上記メッセージのうちの1つは、臨時C−RNTI、C−RNTI(if the UE already has one)、またはUE識別子情報などを含むことができる。
【0053】
一方、ステップS310〜S330の過程で衝突(collision)が発生することがあるので、eNB390はCRメッセージを送信すれば(S340)、UE380は、i)UE380が受信したメッセージが自身のものであるかを確認してACKを送ったり、ii)受信したメッセージが他のUEのものであると確認して応答データを送らなかったりする。勿論、ダウンリンク割当を逃がしたり、メッセージをデコーディングできなかったりする場合にも、応答データを送らないようになる。また、上記CRメッセージはC−RNTIまたはUE識別子情報などを含むことができる。
【0054】
1つの搬送波を使用する場合のTAを獲得する過程とは異なり、本発明が適用される多数のコンポーネントキャリアを運営する無線システムでは、図1のように各コンポーネントキャリア間の中心周波数の位置が大きく離隔していたり、各コンポーネントキャリアをサポートする網内の装置が同一でなかったりするなどの場合、各コンポーネントキャリア間にTAの値は相異する可能性が高まる。
【0055】
したがって、単一搬送波で使用していた同期の獲得方案をそのままに用いる場合、多数のコンポーネントキャリアの全てのコンポーネントキャリアに対するアップリンク同期の獲得は困難になる。したがって、ユーザ端末は使用可能コンポーネントキャリアのうち、アップリンク同期を獲得した一部のコンポーネントキャリアに限って、安定したアップリンク通信を実行するようになる。
【0056】
また、仮にユーザ端末が、アップリンク同期基準が相異するコンポーネントキャリアに対して同一なアップリンク同期基準を通じて情報を転送する場合、転送誤りが発生する確率が非常に高く、これを復旧するための時間及び資源の浪費をもたらすことがある。このような場合、システムで求められるアプリケーションに対するアップリンクQoS(Quality of Service)を満たし難いことがある。
【0057】
また、仮に無線通信システムにおける多数のコンポーネントキャリアを運用する場合、単一UEに対して各コンポーネントキャリアの特性及び無線網内のサポート方式によってダウンリンクでの転送遅延時間が相異することがあり、これによって、各コンポーネントキャリアまたは同一なTA値を有するコンポーネントキャリアを集合として構成する場合、各コンポーネントキャリア集合別のアップリンク同期の基準が相異するようになって、これによるアップリンク性能の劣化が発生することがある。
【0058】
したがって、本発明は多数のコンポーネントキャリアを使用する無線通信システムにおけるコンポーネントキャリア毎において、または少なくとも1つ以上のコンポーネントキャリアから構成されたコンポーネントキャリアグループ間において、アップリンク同期の基準が相異する場合、ユーザ端末で各コンポーネントキャリアのタイプ、中心周波数位置、及び網サービス形態などによって、該当コンポーネントキャリアまたはコンポーネントキャリアグループのアップリンク同期を獲得する方案を提供しようとする。
【0059】
以下、ユーザ端末はUEとし、基地局はeNBとして記載して説明を進行する。
【0060】
図4は、本明細書の一実施形態によるアップリンク同期を獲得する過程を示す図である。
【0061】
図4ではeNBがUEに多数のコンポーネントキャリアに関連した情報を送信すれば、UEがコンポーネントキャリアのうち、タイミングと関連したグループを設定し、代表コンポーネントキャリアを通じてRAP(Random Access Procedure)を進行する過程を示す。
【0062】
上記図4を参照すると、UE480とeNB490とが接続された状態(RRC_CONNECTED)の場合、ステップS410を進行する。仮に、無線資源制御接続状態がIDLEであるとか、再設定が必要な場合には、ステップS405を先に進行し、ステップS410を進行する。
【0063】
ステップS405は、無線資源制御接続を進行するステップである。これは、eNB490とUE480とが無線資源制御接続状態がIDLEモードの場合、または無線資源制御接続を再設定しなければならない場合、eNB490は該当UEのコンポーネントキャリア集合を定義して転送することができない。したがって、無線資源制御接続を進行する少なくとも1つ以上のコンポーネントキャリアを選択してコンポーネントキャリア集合情報を構成して無線資源制御接続を進行する(S405)。無線資源制御接続を進行する少なくとも1つ以上のコンポーネントキャリアを選択するために、次のうちの1つの方法を用いることができる。
i)UE480が測定(measurement)した情報に基づいて無線資源制御接続を試みる最も適したコンポーネントキャリアを選択することができる。
ii)UE480の内部メモリに格納されているシステムで固定的に設定した情報を用いて無線資源制御接続を試みることができる。
iii)eNB490でシステム情報を通じてUE480に転送した情報を用いて無線資源制御接続を試みることができる。
iv)UE480の内部メモリに格納されている有効なコンポーネントキャリアのシステム情報を用いて該当コンポーネントキャリアを通じて無線資源制御接続を試みることができる。
【0064】
一例として、IDLEモードであるUEは、無線資源制御接続のために、上記の選択条件を基準に1つのダウンリンクコンポーネントキャリアを選択し、上記選択したコンポーネントキャリアを通じて転送される放送チャンネル(broadcasting channel)を介してシステム情報を受信する。上記受信したシステム情報を基盤に上記選択したダウンリンクコンポーネントキャリアと上記ダウンリンクコンポーネントキャリアと接続設定されているアップリンクコンポーネントキャリアを主サービングセル(primary serving cell;以下、PCell)として構成する。上記構成されたPCellを通じてUEはeNBに無線資源制御接続要求メッセージを転送する。この際、UEは上記RACH手続きを用いて上記無線資源制御接続要求メッセージをeNBに伝達することができる。
【0065】
ここで、主サービングセルに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアをダウンリンク主コンポーネントキャリア(DL PCC)とし、主サービングセルに対応するアップリンクコンポーネントキャリアをアップリンク主コンポーネントキャリア(UL PCC)とする。また、ダウンリンクにおいて、副サービングセル920に対応するコンポーネントキャリアをダウンリンク副コンポーネントキャリア(DL SCC)とし、アップリンクにおいて、副サービングセルに対応するコンポーネントキャリアをアップリンク副コンポーネントキャリア(UL SCC)とする。
【0066】
一方、主サービングセルと副サービングセルは、次のような特徴を有する。
【0067】
第1に、主サービングセルはPUCCHの転送のために使われる。
【0068】
第2に、主サービングセルは常に活性化されている反面、副サービングセル920は特定条件によって活性化/非活性化する搬送波である。
【0069】
第3に、主サービングセルが無線リンク失敗(Radio Link Failure;以下、RLF)を経験する時、RRC再接続がトリガリング(triggering)されるが、副サービングセル920がRLFを経験する時はRRC再接続がトリガリングされない。
【0070】
第4に、主サービングセルはセキュリティキー(security key)変更やRACH(Random Access CHannel)手続きに伴うハンドオーバー手続きによって変更できる。但し、MSG4(contention resolution)の場合、MSG4を指示するダウンリンク制御チャンネル(Physical Downlink Control Channel;以下、‘PDCCH’と称する)のみ主サービングセルを通じて転送されなければならず、MSG4情報は主サービングセルまたは副サービングセルを通じて転送できる。
【0071】
第5に、NAS(non-access stratum)情報は主サービングセルを通じて受信する。
【0072】
第6に、いつも主サービングセルはDL PCCとUL PCCがペア(pair)で構成される。
【0073】
第7に、各端末毎に異なるCCを主サービングセルに設定することができる。
【0074】
第8に、副サービングセルの再設定(reconfiguration)、追加(adding)、及び除去(removal)のような手続きは、RRC階層により実行できる。新規の副サービングセルの追加において、専用(dedicated)副サービングセルのシステム情報を転送することにRRCシグナリングが使われることができる。
【0075】
主サービングセルと副サービングセルの特徴に関する本発明の技術的事象は必ず上記の説明に限定されるものではなく、これは例示であり、より多くの例を含むことができる。
【0076】
前述した方法のうちの1つを通じて、無線資源制御接続進行が完了してeNB490とUEとの無線資源制御接続状態が設定された状態(RRC_CONNECTEDモード)になれば、S410の手続きを進行する。
【0077】
eNB490は、該当UE480のハードウェア性能、eNB490の使用可能な周波数資源などを考慮してUE480に多数のコンポーネントキャリア(CC)を使用するように許容することができ、これを集合として定義することができる。eNB490は、UE480の使用するように許容されたコンポーネントキャリア集合情報をUE480に転送する(S410)。
【0078】
前述したように、UE480とeNB490は、ステップS405または以前からRRC_CONNECTEDを維持している状態、即ちUE480の無線資源制御接続が設定されたアップリンクコンポーネントキャリアのアップリンク同期が維持されている場合である。UE480は、eNB490から上記のような基準に決まったコンポーネントキャリア集合情報を受信する。
【0079】
上記コンポーネントキャリア集合情報の送受信方式は、一実施形態としてeNB490が無線資源制御再構成メッセージの内に上記コンポーネントキャリア集合情報を含んでUE480に送信することもでき、その以外のメッセージが使われることもできる。
【0080】
また、上記コンポーネントキャリア集合情報は、各コンポーネントキャリアの追加/除去のような形態に構成されて転送されることもできる。例えば、最初のコンポーネントキャリア集合情報を転送するに当たって、DL CC1、DL CC2、DL CCNから構成されたコンポーネントキャリア集合情報は、ダウンリンクコンポーネントキャリアの追加リストに構成されることができ、上記リストにはCC1、CC2、CCNが含まれることができる。同様に、アップリンクコンポーネントキャリア集合情報もアップリンクコンポーネントキャリア追加リストに構成されることができる。
【0081】
更に他の実施形態として、コンポーネントキャリア集合情報を変更するに当たって、上記構成されたダウンリンクコンポーネントキャリア集合がCC1、CC3、CCNに変更される場合、ダウンリンクコンポーネントキャリア除去リストにCC2を構成し、ダウンリンクコンポーネントキャリア追加リストにCC3を構成して、上記ダウンリンクコンポーネントキャリア集合情報を転送することができる。
【0082】
UE480は、受信されたコンポーネントキャリア集合情報に基づいて集合内のコンポーネントキャリアに対するシステム情報(system information;以下、SI)を受信する(S420)。
【0083】
仮に、コンポーネントキャリア集合内に、コンポーネントキャリアのうち、該当コンポーネントキャリアのシステム情報を該当コンポーネントキャリアに転送できないコンポーネントキャリア(例えば、拡張コンポーネントキャリア(extension component carrier;以下、ECC)または放送チャンネルを介して転送されるシステム情報を受信できないコンポーネントキャリア(例えば、副サービングセル(Secondary serving cell;以下、SCell)に属するダウンリンクコンポーネントキャリア)が存在する場合、システム情報を受信することができるコンポーネントキャリア、または制御情報の形態に変換されたシステム情報を受信することができるコンポーネントキャリアを通じて受信することができる。
【0084】
上記変換されたシステム情報は、eNBで転送する無線資源制御再構成メッセージの内に上記コンポーネントキャリア集合情報と同時にUEに転送されることもでき、上記コンポーネントキャリア集合情報が受信された以後、無線資源制御再構成メッセージを通じてUEに転送されることもできる。この方法の以外に、現段階では該当コンポーネントキャリアに対するシステム情報を受信しないで進行することができる。
【0085】
UE480は、受信されたシステム情報を基盤にコンポーネントキャリア集合内のコンポーネントキャリアを元素にするアップリンクタイミンググループ(Uplink timing group;UL timing group)を設定する(S432)。上記アップリンクタイミンググループを構成する過程で考慮すべき事項は、次の通りである。
【0086】
まず、多数のコンポーネントキャリアのうち、互いに異なるグループに割り当てるかを判断する方式には、次のような条件が考慮できる。即ち、次の少なくとも1つ以上の条件を満たすコンポーネントキャリアは、グループ設定時、異なるグループに設定することができる。
a−i)コンポーネントキャリアの中心周波数値の差がしきい値以上の範囲のコンポーネントキャリアは互いに異なるグループに割り当てる。これは、中心周波数が大きく差が生じる場合、無線信号の伝播過程で発生する遅延が変わり、これに従うTA値も差が大きくなる可能性が高まる。
a−ii)互いに異なるビームフォーミング(beam forming)になるコンポーネントキャリア同士間にも互いに異なるグループに割り当てる。これは、ビームフォーミングが異なれば、TA値が変わる可能性が高まる。
a−iii)アップリンク同期更新要請がある度に更新するように設定されたコンポーネントキャリアも互いに異なるグループに割り当てる。上記の設定はeNB490により設定されたシステム情報の内に含まれて転送されることもでき、その以外のメッセージ内に含まれて転送されることもできる。
a−iv)マクロセル(Macro cell)でサービスしないコンポーネントキャリアであるとか、フェムトセル(femto cell)、ピコセル(pico cell)、マイクロセル(micro cell)、リレー(relay)、リピーター(repeater)などによりマクロセルと重畳した空間でサービスされるコンポーネントキャリアとマクロセルによりサービスされるコンポーネントキャリアとの間にもその特性が相異するので、互いに異なるグループに設定することができる。
a−v)eNB490からアップリンク同期更新要請があるコンポーネントキャリアも同期が変化されたコンポーネントキャリアであるので、異なるグループに割り当てることができる。
【0087】
前述したように、アップリンクタイミンググループに設定する条件は、前述したa−i)〜a−v)が一実施形態となることができるが、その他にも無線の伝播特性と所定の測定値などを考慮して1つのグループに設定したり、または相異するグループに設定したりすることができる。
一方、以下の条件を満たす場合は、1つのグループに設定することができる。
b−i)コンポーネントキャリアの中心周波数値の差がしきい値以の内範囲のコンポーネントキャリアの間には伝播特性が類似することがあるので、1つのグループにすることができる。
b−ii)同一なビームフォーミングとなるコンポーネントキャリア同士間に1つのグループにすることができる。
b−iii)同一な無線網内の装置で使われるコンポーネントキャリア同士間に1つのグループに設定することができる。
b−iv)また、上記相異するグループに属するようにする条件(a−i〜a−v)を満たさないコンポーネントキャリアを1つのグループに生成することができる。
【0088】
UE480でグループを生成する方式には2つ方式、即ち相異するグループに属するコンポーネントキャリアを区別してグループを生成する方式と、同一なグループに属するようにコンポーネントキャリアを区別してグループを生成する方式とに分けられ、上記2つ方式を混用することができ、いずれか1つの方式により進行することができる。各々の方式を適用する過程で判断すべき条件は、前述した通りである。
【0089】
アップリンクタイミンググループが生成されれば、UE480は各グループ内の代表コンポーネントキャリア(delegate CC)を設定する(S434)。この際、代表コンポーネントキャリアを設定する基準は、アップリンク同期の獲得のためのTA値を獲得可能なコンポーネントキャリアのうちの次の条件を考慮して設定することができる。
c−i)最も低い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、
c−ii)最も平均に近い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、
c−iii)最も高い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、
c−iv)周波数帯域が最も広いコンポーネントキャリア、
c−v)ダウンリンク品質をモニターリングするために設定されたコンポーネントキャリア、
のうち、1つを代表コンポーネントキャリアとして設定することができる。
【0090】
ここで、CCは、DL CC、またはDL CCとUL CCが全て含まれた概念として定義されることができ、セル(Cell、またはServing Cell)と定義することができる。言い換えると、セルは一定の地域に端末が認知することができる無線信号が到達することができるDL周波数資源(例えば、コンポーネントキャリア)だけでも定義されることができ、上記DL周波数資源と上記DL周波数を通じてeNBから信号を受信することができるUEがeNBに転送可能なUL周波数資源のペア(pair)として定義されることができる。
【0091】
したがって、多数のコンポーネントキャリアを構成することができるUEに限り、eNBは現在無線通信接続を通じてデータをUEとやりとりするために、多数のサービングセルを構成することができる。
【0092】
この際、主サービングセルはRRC接続(establishment)または再接続(re-establishment)状態で、セキュリティ入力(securityinput)とNAS移動情報(mobility information)を提供する1つのサービングセルを意味する。また、UEの性能(capabilities)によって、少なくとも1つのセルが主サービングセルと共にサービングセルの集合を形成するように構成できるが、上記少なくとも1つのセルを副サービングセルという。
【0093】
したがって、1つのUEに対して設定されたサービングセルの集合は1つの主サービングセルだけで構成されたり、または1つの主サービングセルと少なくとも1つの副サービングセルで構成されたりできる。主サービングセルの周波数内の隣接セル及び/または副サービングセルの周波数内の隣接セル、各々は同一な搬送波周波数に属することができ、主サービングセルと副サービングセルの周波数間の隣接セルは相異する搬送波周波数に属することができる。
【0094】
一方、ここで、上記ダウンリンク品質をモニターリングするために設定されたコンポーネントキャリアは、無線リンクモニターリング(Radio Link Monitoring;以下、RLM)が定義された副サービングセルを含むことを特徴とする。特に、RLMとは、UEがcell-specific reference(CRS)信号に基づいてeNB間に設定されたサービングセルのダウンリンク品質を探知するためにダウンリンクの品質をモニターリングすることを含む。
【0095】
この際、UEは測定されたCRSと制御チャンネルのエネルギーの比により定義される予め定まったパラメータを用いて上記ダウンリンク品質を予測する。
【0096】
一方、上記RLMは次のような条件に設定できる。上記RLMを通じてダウンリンク品質を予測するために、PDCCH/PCFICH(physical control format indicator channel)が転送されるRE(resource element 単一OFDMシンボル内の単一副搬送波)の受信エネルギーと上記CRSの平均REエネルギーの比をdB単位で表現した値を基準とする。
【0097】
上記予め定まったパラメータのうち、同期不一致(out-of-sync)を宣言する基準となるパラメータであるQout値はPDCCH/PCFICHを転送するために設定されたパラメータと共にPCFICHの誤りを考慮した仮想のPDCCH(DCI format 1A基盤)転送のBER(block error rate)が10%以上であると判断される値を基準に設定される。上記の値はCRSが転送されるアンテナポートの個数によって他の値を有することができる。
【0098】
例えば、単一アンテナポートに限ってCRSが転送される場合、Qout値に設定する上記PDCCHとCRSとの間のエネルギーの比率は4dBを基準とし、2つ以上のアンテナポートに対してCRSが転送される場合、1dBを基準とする。上記予め定まったパラメータのうち、同期回復または同期維持(in-sync)を宣言する基準となるパラメータであるQin値は上記Qoutの場合に比べて十分に大きい信頼性を有する値を基準に設定される。
【0099】
即ち、PDCCH/PCFICHを転送するために設定されたパラメータと共にPCFICHの誤りを考慮した仮想のPDCCH(DCI format 1C基盤)転送のBER(block error rate)が2%以上であると判断される値を基準に設定される。上記の値はCRSが転送されるアンテナポートの個数によって他の値を有することができる。
【0100】
例えば、単一アンテナポートに限ってCRSが転送される場合、Qin値に設定する上記PDCCHとCRSとの間のエネルギーの比率は0dBを基準とし、2つ以上のアンテナポートに対してCRSが転送される場合、−3dBを基準とする。
【0101】
上記の例において、Qout値に比べてQin値の基準となるエネルギー比率の値がむしろ低い理由は、前述したPDCCH/PCFICHを転送するために設定されたパラメータと仮想のPDCCH転送のBERを基準とするためである。上記PDCCH/PCFICHを転送するために設定されたパラメータは、PDCCHのDCIフォーマット、サブフレーム内の制御情報が転送されるOFDMシンボルの個数、PDCCHの自己複製比率を表す集成水準(aggregation level)などが含まれる。上記パラメータはダウンリンク帯域幅に影響を受ける。また、Qout及びQin値は該当セルに対する端末機のDRX(discountinous reception)が動作するか否かによって影響を受ける。
【0102】
したがって、UEまたはeNBは、各グループ内の代表コンポーネントキャリア(delegate CC)を設定し、上記代表コンポーネントキャリアの設定は、上記代表コンポーネントキャリアが含まれている副サービングセルを設定する形態であることもある。この際、代表コンポーネントキャリアまたは副サービングセルを設定する基準は、アップリンク同期の獲得のためのTA値を獲得可能なコンポーネントキャリアのうち、上記c−i)〜c−v)条件を考慮して設定することができる。即ち、S434で説明したc−i)〜c−v)のうちの1つを代表コンポーネントキャリアに設定することができる。
【0103】
この際、各々のアップリンクタイミンググループ別の代表コンポーネントキャリアを設定する方法は、全てのグループに対して同一な基準に設定することができ、または各タイミンググループ別に区別される条件のみ満たす異なる基準を設定することができる。即ち、代表コンポーネントキャリアの選択は、各グループのネットワーク状態、グループを構成するコンポーネントキャリアの特徴などを考慮して選択することができる。
【0104】
ステップS432、S434を完了してアップリンクタイミンググループと該当グループの代表コンポーネントキャリアを設定した後、UE480はアップリンク同期の獲得のために、各グループ内の代表コンポーネントキャリアを通じて、即ち、必要時、各々プリアンブル(random access preamble)を設定し、各コンポーネントキャリアのSIに定義された資源のうちの1つを選択して設定したプリアンブルを転送する(S440)。上記プリアンブルはユーザ端末が同期化を要請する同期化要請メッセージに含まれることができる。該当プリアンブルの転送はeNB490により設定された時間/周波数資源でUE480が順次に、または同時に、またはランダムにプリアンブルを選択されたCCを通じて転送することを含むことができる。
【0105】
一方、アップリンク同期の獲得が必要な状況は、次の通りである。または、次の状況でなくても、UE480で要否を判断してランダムアクセスプリアンブルを生成してeNB490に送信することができる。
d−i)eNB490がダウンリンク同期に対する全体再設定を要求する場合、
d−ii)全てのアップリンクデータの転送を初期化して再試図する場合、
d−iii)UE480タイムアライメントタイマー(Time Alignment timer)が満了した場合、
【0106】
UE480は、使用可能な全体コンポーネントキャリアグループに対してアップリンク同期の獲得のためのプリアンブルを送信することができる。
【0107】
また、UE480は使用可能な一部のコンポーネントキャリアグループに対してアップリンク同期の獲得を必要とすることができる。このような条件は、以下の通りである。
e−i)コンポーネントキャリアグループが最初に設定されて該当グループ内にTA値が存在しない場合、
e−ii)UE480のグループ内のコンポーネントキャリアを通じたアップリンク転送データに対する応答が全てない場合、
e−iii)eNB490とUE480との間のRRC接続を再構成(re-configuration)した場合、
e−iv)UE480が物理的に異なるeNB490に特定コンポーネントキャリアグループがハンドオーバーする場合、
e−v)eNB490がダウンリンク同期に対する特定コンポーネントキャリアグループに対して再設定を要求する場合、
e−vi)コンポーネントキャリアTAタイマー(CC Time Alignment timer)が満了した場合(上記タイマーは各コンポーネントキャリアまたはグループ毎に設定可能なタイマーである)には、該当コンポーネントキャリアが含まれたコンポーネントキャリアのグループに対してアップリンク同期の獲得を進行することができる。
【0108】
一例として、上記ステップS432、S434で、コンポーネントキャリアCC1、CC2、CC3、CC4、CC5があり、CC1、CC2はグループ1、CC3、CC4、CC5はグループ2に設定され、グループ1の代表コンポーネントキャリアがCC1であり、グループ2の代表コンポーネントキャリアがCC3の場合、UE480で使用可能な全体コンポーネントキャリアグループに対してアップリンク同期が必要な場合、CC1とCC3を通じてランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。一方、一部のコンポーネントキャリアグループで同期の獲得が必要な状況で、グループ2に対して同期の獲得が必要な場合、CC3を通じてランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。
【0109】
また、仮にアップリンクを通じてデータ送信中の状況で、アップリンク同期を再設定しなければならない場合には、UE480は次のような動作(例えば、アップリンクデータ転送初期化)を優先的に実行した後、アップリンク同期を確保するための手続きとして、HARQバッファー初期化、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)/SRS(Sounding Reference Signal)解除、SPS(Semi-Persistent Scheduling)割当/許容初期化などを進行することができる。
【0110】
eNB490は、受信されたランダムアクセスプリアンブル信号を基盤に各コンポーネントキャリアグループ(代表コンポーネントキャリア)に対してグループ別のTA値を計算する。そして、eNB490はUE480のアップリンク割当(UL grant)情報とアップリンクタイミンググループ(代表コンポーネントキャリア)のTA値をランダムアクセス応答メッセージを通じてUE480に転送する(S450)。上記TA値はユーザ端末のアップリンク転送時間の調節に必要とするアップリンク同期化情報の一実施形態となる。
【0111】
その後、UE480はCR手続き(S460)を通じて受信したTA値が有効であると判断されれば、該当TA値をグループ内の他のコンポーネントキャリアに適用してアップデートする(S470)。
【0112】
前述したように、全体グループに対してアップリンク同期の獲得手続きを進行した場合、CC1、CC3に対するTA値をグループ1、2に含まれたコンポーネントキャリアに適用することができる。仮に、グループ2に対してCC3のTA値を受信した場合、グループ2に含まれたコンポーネントキャリアに適用することができる。
【0113】
図5は、本明細書の他の実施形態によるアップリンク同期の獲得手続きを示す図である。ここで、図5はeNBであるeNB590でアップリンクタイミンググループを設定する場合を示している。
【0114】
図5を参照すると、eNB590がアップリンクタイミング情報を送信する前に、eNB590はUEのモード(RRC_CONNECTED/RRC_IDLE)を確認する。UEと接続されていない場合、無線資源制御接続を進行することができ(S505)、無線資源制御接続のためにPCellを利用することができ、これは図4のステップS405と同一に適用できる。
【0115】
また、eNB590でグループを生成する方式は、図4に言及したa−i)〜a−v)またはb−i)〜b−iv)条件を参照することができる。
【0116】
したがって、eNB590は該当UE580のコンポーネントキャリア集合情報と上記設定したアップリンクタイミンググループ情報とをUE580に転送する(S510)。ここで、上記アップリンクタイミンググループ情報は、上記コンポーネントキャリア集合情報(CC set info.)メッセージに含まれてUE580に転送されることもでき、それと別個に独立的に設定されたメッセージを用いて転送されることもできる。別個に設定されたメッセージの場合に対しては、図6を参照して説明する。一方、UE別に提供されるコンポーネントキャリア集合情報転送メッセージ(CC set information message)は、RRC(L3)メッセージ、L1シグナリング、またはL2シグナリングであることもある。
【0117】
UE580は、受信されたコンポーネントキャリア集合情報に基づいて集合内のコンポーネントキャリアのシステム情報(system information;以下、SI)を受信する(S520)。この際、UE580はeNB590によりステップS508で生成されたアップリンクタイミンググループをそのまま利用したり、あるいは現在のネットワーク状況に合せて図4のS432のようにアップリンクタイミンググループの一部を修正したりすることができる。これは、UE580がeNB590により生成されたグループが実際のUE580の環境に適しない場合に、上記アップリンクタイミンググループを追加修正できることを含む。
【0118】
即ち、アップリンクタイミンググループ情報を受信した後、あるいはアップリンクタイミンググループ情報を変更したり、新しく生成したりした後、UE580は、各々のアップリンクタイミンググループに対して代表コンポーネントキャリアを選択する(S534)。アップリンクタイミンググループに対する代表コンポーネントキャリアの選択時、考慮すべき条件は、図4のS434で説明した通りである。
【0119】
S534で、アップリンクタイミンググループ別に代表コンポーネントキャリアを選択する過程が完了した後、アップリンク同期の獲得が必要な状況が発生するようになれば、各グループ内の代表コンポーネントキャリアは、必要時、各々ランダムアクセスプリアンブル(random access preamble)を設定し、各コンポーネントキャリアのSIに定義された資源のうちの1つを選択して、選択したプリアンブルを転送する(S540)。上記プリアンブルはユーザ端末が同期化を要請する同期化要請メッセージに含まれることができる。
【0120】
ここで、UE580はアップリンクタイミング情報を得るためのランダムアクセスプリアンブルを送信するメッセージ(Random access preamble transmit message)などを送ることができる。また、該当プリアンブルを転送する方法はeNB590により設定された時間/周波数資源でUE580により順次に、または同時に、またはランダムに選択されて転送できる。
【0121】
一方、UE580によりアップリンク同期の獲得が必要な状況は、d−i)〜d−iii)条件を参照することができる。また、UE580は使用可能な全体コンポーネントキャリアグループに対してアップリンク同期の獲得のためにプリアンブルを送信することができる。一方、UE580は使用可能な一部のコンポーネントキャリアグループに対してアップリンク同期の獲得を必要とすることができる。
【0122】
eNB590は、受信されたランダムアクセスプリアンブル信号を基盤に各コンポーネントキャリアグループ(代表コンポーネントキャリア)毎にグループ別のTA値を計算し、該当TA値をアップリンク割当(UL grant)情報と共にランダムアクセス応答情報に含めてUE580に転送する(S550)。上記TA値は、ユーザ端末のアップリンク転送時間の調節に必要とするアップリンク同期化情報の一実施形態となる。
【0123】
一実施形態として、eNB590はステップS508で設定したアップリンクタイミンググループを考慮してTA値を計算して転送することができる。また、特定コンポーネントキャリアを通じて上記ランダムアクセス応答メッセージを送信することができ、該当アップリンクタイミンググループ内の全てのコンポーネントキャリアを通じてランダムアクセス応答メッセージを送信することができる。
【0124】
UE580は、CR手続き(S560)を通じて受信したTA値が有効であると判断されれば、該当TA値をグループ内の他のコンポーネントキャリアに適用してアップリンクタイミンググループ別のTAをアップデートする(S570)。
【0125】
図6は、本発明の更に他の実施形態によるアップリンク同期の獲得手続きを示す図である。ここで、図6はeNB690でアップリンクタイミンググループを設定し、グループ情報を別途のメッセージを用いて送信する場合を示している。
【0126】
図6を参照すると、eNB690はUE680のモード(RRC_CONNECTED/RRC_IDLE)を確認する。UE680と接続されていない場合、無線資源制御接続を進行することができ(S605)、無線資源制御接続のためにPCellを利用することができ、これは図4のステップS405、図5のステップS505と同一である。
【0127】
eNB690は、該当UE680のハードウェア性能、eNB690の使用可能な周波数資源などを考慮してUE680に多数のコンポーネントキャリア(CC)を使用するように許容することができ、これを集合として定義することができる。eNB690は、該当UE680のコンポーネントキャリア集合情報をUE680に転送する(S610)。UE別に提供されるコンポーネントキャリア集合情報転送メッセージ(CC set information message)は、RRC(L3)メッセージなどで使われるメッセージ、またはL1シグナリング、またはL2シグナリングであることもある。
【0128】
前述したように、UE680とeNB690とは、ステップS605または以前からRRC_CONNECTEDを維持している状態、即ちUE680の無線資源制御接続が設定されたアップリンクコンポーネントキャリアのアップリンク同期が維持されている場合である。UE680は、eNB690から上記のような基準に決まったコンポーネントキャリア集合情報を受信する。コンポーネントキャリア集合情報の受信方式の一実施形態に、eNB690は無線資源制御再構成メッセージ内にコンポーネントキャリア集合情報を含んで送信することもでき、その以外のメッセージになることもできる。
【0129】
UE680は、受信されたコンポーネントキャリア集合情報に基づいて集合内のコンポーネントキャリアのシステム情報(system information;以下、SI)を受信する(S620)。
【0130】
eNB690は、UE580に割り当てられたコンポーネントキャリアに対してアップリンクタイミンググループを生成する(S624)。上記eNB690でアップリンクタイミンググループを設定する過程は、前述したa−i)〜a−v)またはb−i)〜b−iv)条件を考慮して互いに異なるグループに、または同一なグループに設定することができる。
【0131】
eNB690は、グループを生成する2つ方式、即ち、相異するグループに属するコンポーネントキャリアを区別してグループを生成する方式と、同一なグループに属するようにコンポーネントキャリアを区別してグループを生成する方式を混在して用いることができ、いずれか1つの方式により進行することができる。各々の方式を適用する過程で判断すべき条件は、前述した通りである。
【0132】
eNB690は、設定したアップリンクタイミンググループ情報をUE680に転送する(S626)。上記アップリンクタイミンググループ情報は、コンポーネントキャリア集合情報(CC set info.)メッセージなどに含まれず、別個に独立的に設定されたメッセージを用いて送信される。上記アップリンクタイミンググループ情報は、PDCCHチャンネル、RRCシグナリング、ブロードキャストチャンネルなどのチャンネルを介して転送され、L2(MACエレメントコントロール)メッセージを通じて転送できる。
【0133】
上記コンポーネントキャリア集合情報メッセージを受信したUE680は、受信したアップリンクタイミンググループをそのまま利用したり、現在のネットワーク状況に合せてアップリンクタイミンググループを一部修正したりすることができる。これは、eNB690で生成したグループが実際のUE680の環境に適しない場合、UE680が修正を行うことができる場合を含む。アップリンクタイミンググループ情報を受信した後、あるいはアップリンクタイミンググループ情報を変更したり新しく生成したりした後、UE680は各々のアップリンクタイミンググループに対して代表コンポーネントキャリアを選択する(S634)。上記アップリンクタイミンググループに対する代表コンポーネントキャリアの選択時、考慮すべき条件は、図4のS434、図5のS534で説明した通りである。
【0134】
S634で、アップリンクタイミンググループ別に代表コンポーネントキャリアを選択する過程が完了した後、アップリンク同期の獲得が必要な状況が発生するようになれば、各グループ内の代表コンポーネントキャリアは、必要時、各々プリアンブル(random access preamble)を設定し、各コンポーネントキャリアのSIに定義されたランダム接続のために割り当てられた資源のうちの1つを選択して該当プリアンブルを転送する(S640)。該当プリアンブルを転送する方法は、eNB690により設定された時間/周波数資源でUE680により順次に、または同時に、またはランダムに選択されて転送できる。上記プリアンブルはユーザ端末が同期化を要請する同期化要請メッセージに含まれることができる。
【0135】
eNB690は、受信されたランダムアクセスプリアンブル信号を基盤に各コンポーネントキャリア(代表コンポーネントキャリア)毎にTA値を計算し、該当値をアップリンク割当(UL grant)情報と共にランダムアクセス応答情報に含めてUE680に転送する(S650)。一実施形態として、eNB690がステップS624で設定したアップリンクタイミンググループを考慮してTA値を計算して予め転送することができる。一方、eNB690は特定コンポーネントキャリアを通じてランダムアクセス応答メッセージを送信することができ、該当アップリンクタイミンググループ内の全てのコンポーネントキャリアを通じてランダムアクセス応答メッセージを送信することができる。上記TA値は、ユーザ端末のアップリンク転送時間の調節に必要とするアップリンク同期化情報の一実施形態となる。
【0136】
UE680は、CR手続き(S660)を通じて受信したTA値が有効であると判断されれば、該当アップリンクタイミンググループ別のTA値を該当グループ内の他のコンポーネントキャリアに適用してアップデートを実行する(S670)。
【0137】
図6で説明したように、UE680はeNB690から設定されたアップリンクタイミンググループを受信し、該当グループの代表値を通じてランダムアクセス手続きを実行する。その後、ランダムアクセス手続きに従うプリアンブルに対応して上記タイミンググループのTA値を受信して同期の獲得のためのアップリンクタイミング調節を実行する。
【0138】
図7は、本明細書の一実施形態によるeNBにおける端末の要請により端末がアップリンク同期の獲得を行うことができるようにサポートする図面を説明したものである。
【0139】
図7を参照すると、eNBであるeNBはUEのRRCモードを確認する(S702)。eNBとUEとの無線資源制御(RRC)の接続状態がRRC_CONNECTEDの場合(S704)、eNBは次のステップ(S710)に進行する。
【0140】
仮に、RRC_CONNECTEDでない場合は、S705に進行する。S705で、eNBはUEからRRC接続要請が存否を確認することができる。eNBはUEからRRC接続要請を受信し(S705)、RRC接続を完了する(S706)。この際、eNBはUEからRRC接続要請メッセージを受信し、RRC接続設定メッセージを転送し、最終的にUEからRRC接続設定完了メッセージを受信してRRC接続を完了する。先に、S405、S505、S605で説明したように、無線資源制御接続のためにPCellを利用することができる。
【0141】
eNBはRRC_CONNECTEDのUEに対して使用可能な少なくとも1つのCCを含むCC集合を設定し、上記設定されたCC集合情報をUEに送信する(S710)。
【0142】
そして、eNBは上記UEのCC集合情報を基盤に集合内の少なくとも1つの特定コンポーネントキャリアに対するSIを送信する(S720)。ここで、上記CC集合情報はRRCメッセージを通じて転送可能である。また、上記設定されたCC集合のSIはブロードキャストチャンネルを介して転送可能である。
【0143】
eNBはアップリンクタイミンググループ生成を実行する主体がeNBであるか否かを確認する(S722)。仮に、eNBでアップリンクタイミンググループを生成する場合、上記UEのCC集合情報を考慮してアップリンクタイミンググループを生成し、生成されたアップリンクタイミンググループに対する情報をUEに送信する(S726)。勿論、アップリンクタイミンググループを生成してこれに対する情報は、S710のCC集合情報を設定して送信する時点と共に進行したり、CC集合情報と共にアップリンクタイミンググループの情報を送信したりすることができる。
【0144】
一方、eNBはUEからランダムアクセスプリアンブルを受信する(S740)。上記プリアンブルはユーザ端末が同期化を要請する同期化要請メッセージに含まれることができる。S740は、アップリンクタイミンググループ生成を実行する主体がUEである場合も含む。即ち、UEがS710の使用可能なCC集合情報と、S720の該当CCのSI情報を参照してアップリンクタイミンググループを生成し、生成されたタイミンググループ別に代表コンポーネントキャリアを設定して、該当代表コンポーネントキャリアを通じてランダムアクセスプリアンブルを送信する動作を含む。したがって、eNBはUEから送信されたプリアンブルを受信するようになる。ここで、eNBはUEから同期化要請メッセージ、例えば、プリアンブルを多数の代表コンポーネントキャリアを通じて同時に、または時間上離隔して、即ち、上記生成されたタイミンググループ別に代表コンポーネントキャリアを通じて順次に受信することができる。
【0145】
その後、eNBは受信されたプリアンブルに対してランダムアクセス応答メッセージを送信するが、この場合、上記UEに割り当てられたアップリンク割当情報と各アップリンクタイミンググループ別のTA情報とを共に送信する(S750)。
【0146】
上記TA値は、ユーザ端末のアップリンク転送時間の調節に必要とするアップリンク同期化情報の一実施形態となる。また、アップリンクタイミンググループ別のTA情報を多数の代表コンポーネントキャリアを通じて同時に、または離隔して送信することができる。ここで、上記アップリンクタイミンググループ別のTA情報は、グループインデックスに対応してTA値を含むテーブルの形態で転送できる。また、定まった基準TA値に対応して各タイミンググループ別に定まった単位誤差を含む形態に転送できる。この際、上記グループ別の誤差は定まった単位値に対応して整数倍の大きさで表記できる。または、グループ別の誤差を具体的に明示することもできる。または、定まった規則に従ってTAを表す指示子の形態で転送されることを含むことができる。
【0147】
そして、eNBはUEにCRメッセージを送信する(S760)。これは、UEをして受信したTA値の有効性を確認して該当グループのTA値がアップデートできるように動作することを含む。
【0148】
図8は、本明細書の一実施形態によるUEでアップリンクタイミンググループを用いてアップリンク同期化を獲得する過程を示す図である。
【0149】
図8を参照すると、UEはRRCモードを確認する(S802)。仮に、RRC_CONNECTEDでない場合、即ち、IDLEモードの場合には、UEはRRC接続設定過程を実行する。
【0150】
ここに、UEはRRC接続を設定する特定コンポーネントキャリアを選択し(S806)、選択した特定コンポーネントキャリアでRRC接続要請(RRC Conneciton Request)メッセージを転送し、eNBからRRC接続設定(RRC Conneciton setup)メッセージを選択した特定コンポーネントキャリアを通じて受信した後、最終的にeNBにRRC接続設定完了(RRC Conneciton setup complete)メッセージを転送してRRC接続設定を完了する(S808)。
【0151】
RRCモードを確認した結果、UEがRRC_CONNECTEDの場合(S804)、アップリンクが持続的に維持されているか否かを確認する(S810)。
【0152】
アップリンクが維持されていなければ、ステップS812に進行する。S812でUEはeNBからRRC接続再構成(RRC Connection setup Reconfiguration)メッセージを受信するか否かを確認する(S812)。
【0153】
ここで、UEのRRCモードがIDLEモードの場合、またはRRC接続再構成を実行する場合、eNBは該当UEのコンポーネントキャリア集合を定義して転送できない。したがって、UEはf−i)UEが測定した情報を基盤にRRC接続(RRC Connection)を試みる最も適したコンポーネントキャリア選択、f−ii)UEの内部メモリに格納されているシステムで固定的に設定した情報利用、f−iii)eNBでシステム情報を通じてUEに転送した情報利用、f−iv)UE内部メモリに格納されている有効なコンポーネントキャリアのシステム情報利用のうちの1つを使用して、RRC接続を進行する少なくとも1つ以上のコンポーネントキャリアを選択し、コンポーネントキャリア集合情報を構成することができる。一方、RRC接続が完了してUEのモードがRRC接続(RRC Connected)モードになれば、S830に進行する。
【0154】
仮に、UEがハンドオーバーを進行していると、受信したRRC接続再構成メッセージを確認して(S814)、モビリティ制御情報(Mobility Control Information;MCI)を確認する(S816)。そして、確認したMCI情報を基盤に目標eNB(T−eNB)から該当CCの同期の獲得のための情報を確認する(S818)。即ち、UEは目標eNB(T−eNB)からアップリンク同期化を獲得することができる。仮に、UEがハンドオーバーを進行していなければ、受信したRRC接続再構成メッセージのみを確認し(S814)、S816及びS818手続きを進行しない。
【0155】
再度説明すると、アップリンク同期化を獲得する過程で、仮にUEがハンドオーバーしていない場合、UEはソースeNB(Source eNB;S−eNB)と該当コンポーネントキャリアのアップリンク同期を獲得するための手続きを進行してアップリンク同期を獲得する。一方、他の実施形態に、UEがハンドオーバーしている場合、UEは該当コンポーネントキャリアのアップリンク同期を獲得するための手続きをソースeNBから転送された目標eNB(Target eNB;T−eNB)のコンポーネントキャリアのシステム情報に基づいてアップリンク同期を獲得するための手続きを進行してアップリンク同期を獲得する。好ましくは、ランダム接続手続きを利用することもでき、その以外の手続きが適用されることもできる。
【0156】
その後、UEはソースeNB(S−eNB)または目標eNB(T−eNB)との同期を合せるために、任意のプリアンブルを選択してソースeNB(S−eNB)または目標eNB(T−eNB)に転送する(S820)。上記プリアンブルは、ユーザ端末が同期化を要請する同期化要請メッセージに含まれることができる。上記UEのプリアンブル転送によってソースeNB(S−eNB)または目標eNB(T−eNB)からランダムアクセス応答メッセージを受信することができる。ここには、上記UEのためのアップリンク割当情報とアップリンク同期を合せるための少なくとも1つ以上のCCを含むグループ別のTA情報が含まれている(S822)。
【0157】
UEはCR過程を通じて上記S822で受信したTAが有効か否かを検証し(S824)、上記TAが有効であると判断する場合、受信したTA値によって少なくとも1つ以上のCCを含むアップリンクタイミンググループをアップデートする(S826)。
【0158】
一方、RRC再構成メッセージを受信しない場合には、ステップS820に進行して該当動作を実行する。
【0159】
アップリンクが維持されたりUEがアップリンク同期化を獲得したりした状況で、UEはeNBからコンポーネントキャリアの集合情報を受信する(S830)。また、受信したCC集合に対するSI情報を受信する(S832)。
【0160】
その後、UEはアップリンクタイミンググループ情報を受信したか否かを確認する(S840)。この際、アップリンクタイミンググループ情報がeNBで生成される場合、UEは上記CC集合情報受信過程、あるいは別途のメッセージを通じて上記アップリンクタイミンググループ情報を受信することができる。上記アップリンクタイミンググループ情報には各グループ別の代表CC情報も含まれることができる。仮に、上記アップリンクタイミンググループ情報に各グループ別の代表CC情報が含まれていると、S852の手続きを進行しないが、仮に上記アップリンクタイミンググループ情報に各グループ別の代表CC情報が含まれていなければ、UEは受信したアップリンクタイミンググループ情報を確認して、該当アップリンクタイミンググループで代表CCを設定する(S852)。上記代表CCは、図4のc−i)〜c−v)条件を考慮して設定されることができる。また、各アップリンクタイミンググループのTA調整のための代表CCは、全てのグループに同一な基準を適用して設定されることもでき、各アップリンクタイミンググループの特性を考慮して相異する基準を適用して設定されることもできる。
【0161】
一方、アップリンクタイミンググループ情報を受信しないか、受信したアップリンクタイミンググループ情報が、現在UEが位置した無線状況またはUEに適しない場合、UEは受信したCC集合情報を考慮してアップリンクタイミンググループ情報を設定する(S850)。そして、設定したアップリンクタイミンググループ内で上記タイミンググループを代表する特定CCを設定する(S852)。
【0162】
UEは、代表CCを通じてプリアンブルを選択して送信する(S854)。これは、代表コンポーネントキャリアが設定された後、TAをアップデートする状況が発生した場合にも適用できる。
【0163】
そして、UEはeNBからランダムアクセス応答メッセージを受信する。この際、UEのアップリンク割当情報と各アップリンクグループ別のTA情報を受信する(S856)。ここで、UEは上記アップリンクタイミンググループ別のグループインデックスに対応するテーブル形態のTA値を確認することができる。また、UEは定まった基準TA値に対応して各タイミンググループ別の単位誤差を含む形態のTA差値を確認することができる。また、定まった単位値に対応して整数倍の大きさに定まるアップリンクタイミンググループ別の誤差を確認することもできる。また、具体的に明示された各アップリンクタイミンググループ別の誤差を確認することもできる。また、定まった規則によって指示子形態に定まったTA指示子を確認することもできる。
【0164】
その後、UEはCR過程を通じて受信したTAが有効か否かを検証する(S860)。
【0165】
確認したTAが有効であることを確認した場合、UEはアップリンクタイミンググループ別のTA値をアップデートする(S870)。
【0166】
ここで、本明細書の一例によって、UEはアップリンクタイミンググループ別のTAをアップデートした結果を、代表CCを通じてeNBに転送することもできる。即ち、eNBとのより正確な同期の獲得のために、TA値確認手続きをさらに進行することもできる。
【0167】
図9は、本発明の一実施形態に係るUEの動作に対する図である。ここで、初期アップリンクタイミンググループの設定がeNBで実行される場合、UEの動作を図示したものである。
【0168】
図9を参照すると、UEはeNBからCCセット情報を受信する(S972)。上記CCセット情報はPCC(Primary Component Carrieror Pcell)を通じて(via)受信できる。PCCは前述したPCellに、IDLEモードであるUEは無線資源制御接続のために上記選択条件を基準に1つのダウンリンクコンポーネントキャリアを選択し、上記選択したコンポーネントキャリアを通じて転送される放送チャンネル(broadcasting channel)を介してシステム情報を受信することができる。上記CCセット情報は、RRCメッセージを通じて転送できる。
【0169】
UEは、上記受信したCCセット情報を基盤にCCセット内CCに対するSIを受信する(S974)。上記SIは放送チャンネルを介して多数のUEに共通に転送されることもでき、またはRRCメッセージを通じて専用チャンネル形態に転送されることもできる。上記SIはPCCを通じて転送できる。ここに、UEは上記SIを用いてCCセット内のアップリンクCCを構成する。
【0170】
また、上記ステップS974で、UEはeNBから使用する各CCのRAPまたは時間/周波数資源に対する情報を受信することができる。上記受信された各CCのRAPまたは時間/周波数資源に対する情報を用いてUEは最初のアップリンクタイミンググループを設定することができる。上記RAPまたは時間/周波数資源に対する情報は、PCCを通じて上記SI内に含まれて転送されたり、またはRRCメッセージの形態で転送されたりできる。
【0171】
UEは受信されたSI内のRACH情報とCCパラメータを基盤にアップリンク同期の獲得のために構成された全てのアップリンクCCを通じて同時にRAPが転送できるか否かを確認する(S976)。
【0172】
ここで、上記UEはeNBにより設定された‘構成されたアップリンクCC’のRACHパラメータのうち、上記UE専用(specific)RACHパラメータを確認する。
【0173】
この際、上記UE専用RACHパラメータのうち、RAP情報が設定されている場合、UEは自身のRAP情報を確認して、各構成されたアップリンクCCに転送するRAPを設定する。ここで、上記RAP情報はeNBがUEの区別のためにUE毎に相異するように設定したプリアンブル情報である。
【0174】
または、上記UE専用RACHパラメータのうち、時間/周波数資源情報が設定されている場合、UEは自身の時間/周波数資源情報を確認して、各構成されたアップリンクCCに転送するRAPを設定する。ここで、上記時間/周波数資源情報はeNBがUE毎に相異するように設定した情報である。
【0175】
上記ステップS976の確認結果、構成された全てのアップリンクCCを通じて同時にRAPを転送可能であることを確認したUEは同時にRAPを転送する(S978)。
【0176】
一方、上記ステップS976の確認結果、UEが全てのアップリンクCCを通じて同時にRAPを転送できないことを確認した場合、UEはステップS990に進行する。
【0177】
上記RAP同時転送と関連して、UEは多数個のアップリンクCCのうち、各々のアップリンクCCのSI内に存在するRACHパラメータを確認し、上記RACHパラメータに定義されている多数の時間/周波数資源を確認して、同一な時間にRACHを転送するRAP転送時間(rach_t)を選択することができる。上記RAP転送時間(rach_t)は、上記UEにより全てのアップリンクCCを通じて上記RAPが同一に転送される時間である。
【0178】
ところが、UEが上記RAP転送時間(rach_t)を設定できない場合、即ち、UEが同一な時間に構成された全てのアップリンクCCを通じてRAPを転送できない場合、UEはeNBにRAP資源情報要請メッセージを転送する(S990)。
【0179】
一例として、全てのアップリンクCCのRACHパラメータを確認してRAPを転送することができる時間がt0、t1に制限されていると仮定する。このような場合、UEはCC1、CC3、CCNを通じてt0時間にRAPを転送可能であることを確認し、t1時間では転送不能であることを確認し、一方、CC2を通じてt1時間にRAPを転送可能であることを確認し、t0時間では転送不能であることを確認した場合、UEはeNBにRAP資源情報要請メッセージを転送することができる。
【0180】
その後、上記RAP資源情報要請に対する応答として、UEはeNBからRAP資源情報応答メッセージを受信する(S992)。ここで、上記RAP資源情報要請メッセージを受信したeNBは、上記UEが全てのCCsを通じて同時にRAPを転送できないことを確認することができる。したがって、eNBは上記UEのRAP転送時に使用する転送時間周波数資源及びプリアンブル種類をRAP資源情報応答メッセージに含んでUEに転送する。
【0181】
ここに、UEは上記RAP資源情報応答メッセージ内の情報を基盤に構成された全てのアップリンクCCを通じてRAPを転送する(S994)。一方、仮にeNBから受信されたRAP資源情報応答メッセージにRAP資源情報が存在しない場合、RAPを転送しなければならない時点で構成された全てのアップリンクCCを通じて同時にRAPを転送することができる最大限速い時間を選択する。この際、全てのCCで同一なRAPを選択して同時にRAPを転送することができる。
【0182】
その後、eNBからPCCを通じてアップリンクタイミンググループ情報を受信する(S980)。即ち、eNBはUEから転送されたRAPを確認して上記UEがアップリンクタイミンググループの設定を要請することを確認し、上記RAPを通じて受信されたプリアンブルを用いてTA値を計算した後、上記計算されたTA値を基盤に上記UEのアップリンクタイミンググループを生成する。上記生成したアップリンクタイミンググループ情報を上記UEに転送する。
【0183】
上記アップリンクタイミンググループ情報は、PCC(PCell)を通じてPDCCH、媒体アクセス制御(Media Access Control;以下、‘MAC’と称する)メッセージの制御情報の形態で、またはRRCメッセージを通じて受信できる。
【0184】
UEはeNBから構成された全てのアップリンクCCと接続設定されているダウンリンクCCのうちの一部または全てのダウンリンクCCでRARを同時に受信することができる(S982)。上記接続設定は、無線通信システム内で固定的に設定されることもでき、SIを用いてeNB毎に設定されることもでき、RRCメッセージを通じてUEまたはUEグループ毎に設定されることもできる。
【0185】
上記RARメッセージは、一例として、eNBにより受信されたUEプリアンブルの識別情報、eNBの識別子(ID)、臨時C−RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)、上記UEプリアンブルを受信したタイムスロットに対する情報、アップリンクグラント情報(UL grant)、そしてアップリンク同期化のためのタイミング情報(TA)などを含むことができる。
【0186】
ここに、UEは上記受信したTA情報を用いて決まったスケジュール時点で、アップリンクグラント情報に含まれている時間周波数資源情報を用いてPUSCHを介してデータを送信し、HARQを実行することもできる。
【0187】
UEはRARを受信したCCに対してTA有効性を同時に検証することができる(S984)。この際、上記UE専用RACHパラメータのうち、RAP情報が設定されている場合、UEはTA有効性検証を省略することができる。
【0188】
前述したように、UEはeNBから受信されたACKメッセージに含まれたC−RNTI、T_C−RNTI、またはUEアイデンティティ(UE identity)が自身に割り当てられたC−RNTI、T_C−RNTI、またはUEアイデンティティ(UE identity)と同一か否かを確認して、上記TAの有効性を同時に検証することができる。ここで、UEはC−RNTI、T_C−RNTI、またはUEアイデンティティ(UE identity)を含むL2/L3メッセージをeNBに転送し、eNBからL1/L2メッセージを受信する。これは、ACKメッセージがHARQ動作に基づいたものであるためである。
【0189】
UEはRAR受信を通じてeNBが、上記RARが受信されたダウンリンクCCと接続設定されているアップリンクCCをグループ内の代表CCに設定したということを認知し、上記アップリンクCCをグループ内の代表CCに設定する(S986)。
【0190】
UEは、各グループ内の他のCCに対して上記ステップS972で受信した代表CCのTA値を反映してアップデートする(S988)。
【0191】
図10は、本明細書の一実施形態による送信装置の構成を示す図である。
【0192】
図10を参照すると、送信装置1000はUEのRRCモードを確認する接続モード確認部1005、UEが使用可能な少なくとも1つ以上のCCを含んでCC集合を決めるCC集合決定部1020、アップリンクタイミンググループを生成するアップリンクタイミンググループ生成部1030、送受信部1050を含み、制御部1010は上記の構成要素を制御する。
【0193】
制御部1010は、上記アップリンク同期を設定するためにアップリンクタイミンググループに対応するアップリンク同期化情報を生成する。そして、上記送受信部1050は、ユーザ端末から上記アップリンクタイミンググループ内の1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同期化要請メッセージを受信し、上記アップリンク同期化情報を上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて上記ユーザ端末に送信する。勿論、ここで上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、上記アップリンク同期を獲得するために、上記アップリンクタイミンググループの状態及び上記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアの特徴を考慮して、上記ユーザ端末により選択されたことを特徴とし、より詳しくは、上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、前述したように、c−i)〜c−v)のうちの少なくとも1つに該当する。そして、コンポーネントキャリアは前述したサービングセル内に含まれる。
【0194】
より詳しくは、上記RRCモード確認部1005はUEとeNBとの接続状態を確認して、接続されていない状態、即ち、UE RRC_IDLEであるとか、またはアップリンク同期化がなされていない場合、UEの接続状態をRRC_CONNECTEDに状態を変更したり、アップリンク同期化がなされるようにしたりすることができる。この場合、前述したように、UEとPCCを用いて無線資源制御接続を実行することができる。
【0195】
一例として、上記RRCモード確認部1005は送受信部1050を通じてUEから転送されたRRC接続要請(RRC Conneciton Request)メッセージを受信し、RRC接続設定メッセージをUEに転送するように動作する。また、UEからRRC接続設定完了メッセージを受信してRRC接続設定を完了した後、UE RRC_CONNECTEDモードを確認することができる。
【0196】
コンポーネントキャリア集合決定部1020は、UEが使用することができる少なくとも1つ以上のCCを確認してUEのCC集合を設定する。この際、上記UEのためのCC集合は、使用(構成)できるCC同士間のアップリンク同期時間差、各CCのタイプ情報、各CCの中心周波数位置、各CCのサービスサポートの形態、及び各CCのためのネットワークサービスなどを考慮してUEのCC集合を設定することができる。
【0197】
上記制御部1010は、コンポーネントキャリア集合決定部1020で決まったコンポーネントキャリア集合を上記ユーザ端末により使われるコンポーネントキャリア集合に設定するようになり、送受信部1050は同期化要請メッセージを受信する前に、上記設定されたコンポーネントキャリア集合に対する情報を主サービングセルまたは主コンポーネントキャリアを通じて上記ユーザ端末に送信することができる。
【0198】
アップリンクタイミンググループ生成部1030は、上記コンポーネントキャリア集合決定部1020で決まったCC集合を反映してUEのアップリンクタイミンググループを生成する。ここで、タイミンググループは、前述した条件(a−i〜a−vまたはb−i〜b−iv)のうちの1つ以上を満たすように生成できるコンポーネントキャリア同士間の中心周波数値の差としきい値とを比較したり、同一/相異するビームフォーミング形態を有するコンポーネントキャリアであるかを確認したり、アップリンク同期更新要請によって更新されたコンポーネントキャリアであるか、またはマクロ(Macro)セルでサービスしないコンポーネントキャリアであるが、マクロより小さなセル(femto cell、pico cell、micro cell、relay、repeater)などにより重畳した空間でサービスされるコンポーネントキャリアであるかなどを確認して決定することができる。
【0199】
上記送受信部1050は、UEにCC集合情報とアップリンクタイミンググループ情報を送信する。この際、送受信部1050は、図5のように、上記アップリンクタイミンググループ情報を上記コンポーネントキャリア集合情報と共に送信することができ、または図6のように、上記アップリンクタイミンググループ情報を上記コンポーネントキャリア集合情報と区分して送信することができる。また、送受信部1050はCC集合情報を送信した後、追加的にシステム情報(SI)を送信することもできる。したがって、UEをして上記CC集合情報と、SI情報に基づいてアップリンクタイミンググループを設定するように提供することもできる。
【0200】
一方、送受信部1050はUEから同期化を要請する同期化要請メッセージ、例えばランダムアクセスプリアンブル(Random Access Preamble)を含むメッセージを受信することができる。即ち、上記アップリンクタイミンググループに対応してUEにより決まった代表コンポーネントキャリアを通じて転送されるランダムアクセスプリアンブルを確認して各アップリンクタイミンググループに対するTA値を転送することを含む。上記同期化要請メッセージの受信は、1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同時にまたは離隔して順次に受信することができる。
【0201】
また、送受信部1050はUEから転送されるランダムアクセスプリアンブルメッセージを通じてアップリンクタイミンググループ生成部1030をして決まったアップリンクタイミンググループに対して全体または一部を修正するように提供することができる。
【0202】
制御部1010は、上記受信したランダムアクセスプリアンブルに対して同期化と関連した情報、例えば、アップリンク割当、同期化と関連したTA情報などを含んだメッセージを生成してUEに送信するように送受信部1050を制御する。この際、上記TA情報を含むメッセージは前述したランダムアクセス応答メッセージを含む。同期化と関連した情報は先のアップリンク転送時間を操り上げることに必要な情報であるTA情報を含む。したがって、上記制御部1010は上記送受信部1050をしてアップリンクタイミンググループに対して同期化情報を生成して送信するように制御することができる。
【0203】
ここで、上記制御部1010は各アップリンクタイミンググループ別のTA情報をグループインデックスに対応してTA値を含むテーブル形態に生成することができ、各タイミンググループ別に定まった単位誤差を含むTA値を生成することができ、各タイミンググループ別の誤差は定まった単位値に対応して整数倍の大きさを有するように生成することができ、またはタイミンググループ別の誤差を具体的に明示することもできる。または、定まった規則によってTAを表す指示子形態に転送するように送受信部1050を制御することができる。上記TA値はユーザ端末がアップリンク転送時間を調節することに必要なアップリンク同期化情報の一実施形態となり、上記アップリンクタイミンググループに対する同期化情報は、1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同時にまたは離隔して送信できる。
【0204】
上記アップリンク同期化情報は、前述したように、上記ユーザ端末に構成されるコンポーネントキャリア集合内の多数のコンポーネントキャリア同士間の中心周波数値の差と予め定まったしきい値とを比較して計算されるか、または同一なビームフォーミング形態を有するコンポーネントキャリア、同期化更新要請によって更新されたコンポーネントキャリア、またはマクロセルでサービスしないコンポーネントキャリアであるが、上記マクロセルより小さなカバレッジセルによって重畳した空間でサービスされるコンポーネントキャリアであるかを確認して相異する転送時間を有するように計算されることを特徴とする。
【0205】
また、制御部1010は全ての構成要素を制御することができ、一部の構成要素は独立的に動作することができる。図10の構成要素は1つまたは2つ以上のモジュールに含まれて構成されることができ、2つ以上のモジュールで1つの機能を実現するように構成されることもできる。
【0206】
図11は、本明細書の一実施形態による受信装置の構成を示す図である。
【0207】
図11を参照すると、受信装置1100は、接続モード確認部1105、CC集合確認部1107、制御部1110、アップリンクタイミング調整部1120、アップリンクタイミンググループ生成部1130、及び送受信部1150を含む。
【0208】
送受信部1150は基地局にアップリンクタイミンググループ内の1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同期化要請メッセージを送信し、上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じてアップリンク同期化情報を受信し、制御部1110は上記送受信部を制御する。そして、制御部1110は上記送受信部により受信されたアップリンク同期化情報を確認する。一方、アップリンクタイミング調整部1120は上記制御部により確認された上記アップリンク同期化情報を用いて上記アップリンクタイミンググループのアップリンク同期を設定する。即ち、アップリンクタイミング調整部1120は、上記送受信部が受信したアップリンク同期化情報を用いて上記アップリンクタイミンググループのアップリンク同期を設定する。ここで、上記制御部1110は、上記送受信部により上記送信された同期化要請メッセージに対応して受信されたランダムアクセス応答メッセージを通じて上記アップリンク割当情報と上記アップリンクタイミンググループに対応する各グループ別のアップリンク転送時間を調節するように計算されたタイミング補正(TA)の値を確認する。そして、アップリンクタイミング調整部1120は、上記制御部により確認されたアップリンク同期化情報を用いて、上記アップリンクタイミンググループに対応して区別されたタイミング補正(TA)の値を有してアップリンク同期を設定したり、上記アップリンクタイミンググループに対応して区別された定まった単位誤差を有してアップリンク同期を設定したり、上記アップリンクタイミンググループに対応して区別された誤差が定まった単位値に対応して整数倍の大きさを有してアップリンク同期を設定したり、上記アップリンクタイミンググループに対応して定まった規則に従う指示子を用いてアップリンク同期を設定し、上記アップリンク同期化情報は、上記アップリンクタイミンググループのグループインデックスに対応して区別できる。
【0209】
勿論、ここで上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、上記アップリンク同期を獲得するために、上記アップリンクタイミンググループの状態及び上記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアの特徴を考慮して、上記ユーザ端末により選択されたことを特徴とし、より詳しくは、上記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、前述したように、c−i)〜c−v)のうちの少なくとも1つに該当する。そして、コンポーネントキャリアは前述したサービングセル内に含まれる。
【0210】
より詳しく説明すると、次の通りである。接続モード確認部1105は、eNBとの接続状態を確認する。即ち、UE RRC_IDLEであるとか、eNBとアップリンク同期化がなされない場合、UEをしてRRC_CONNECTEDに状態を変更したり、アップリンク同期化がなされるようにしたりすることができる。この場合、前述したように、UEとPCCを用いて無線資源制御接続を実行することができる。
【0211】
一例として、上記図10の接続モード確認部1005は、送受信部1050を通じてeNBにRRC接続要請(RRC Conneciton Request)メッセージを転送し、eNBからRRC接続設定メッセージを受信して、RRC接続設定完了メッセージを通じてRRC接続設定を完了するようにする。
【0212】
送受信部1150は、eNBと情報を送受信する機能をする。一例として、送受信部1150はeNBからCC集合情報と同期化と関連した情報を受信するが、より詳しく説明すると、同期化要請メッセージを送信する前に上記CC集合情報を主サービングセルまたは主コンポーネントキャリアを通じて上記基地局から受信することができる。上記CC集合情報を受信した後、eNBからCC集合内のCCに対するSIも受信することができる。SI情報は、CCの周波数帯域情報、実際使用可能な周波数大きさ情報などを含む。
【0213】
コンポーネントキャリア集合確認部1107は、CC集合情報からUEが使用することができる少なくとも1つ以上のCCを確認する。上記CC集合は、UEが使用することができるCC同士間のアップリンク同期時間差、各CCのタイプ情報、各CCの中心周波数位置、各CCのサービスサポート形態、及び各CCのためのネットワークサービスなどを考慮して決まったものである。
【0214】
アップリンクタイミンググループ生成部1130は、上記コンポーネントキャリア集合決定部920で決まったCC集合を反映してUEのアップリンクタイミンググループを生成する。ここで、アップリンクタイミンググループは、図10に説明した条件事項(条件(a−i〜a−vまたはb−i〜b−iv)のうちの1つ以上を)を反映してUEにより設定可能である。また、アップリンクタイミンググループ生成部1130は、アップリンクタイミンググループに対する代表コンポーネントキャリアを設定することができる。
【0215】
一例として、アップリンクタイミンググループ生成部1130が送受信部1150を通じてeNBからCC集合情報と共にコンポーネントキャリアに対するアップリンクタイミンググループ情報を受信した場合には、受信したアップリンクタイミンググループで代表コンポーネントキャリアを選択する。勿論、送受信部1150を通じてCC集合情報と区分して別途のシグナリングを通じて上記アップリンクタイミンググループ情報を受信することもできる。
【0216】
したがって、アップリンクタイミンググループ生成部1130は、上記送受信部1150でコンポーネントキャリアに対するアップリンクタイミンググループ情報を受信しなかったり、またはeNBで生成したアップリンクタイミンググループ情報が自身のネットワーク状況に適しなかったりする場合には、新しくアップリンクタイミンググループを生成することができる。
【0217】
また、制御部1110は上記送受信部1150を通じて同期化を要請する同期化要請メッセージを、上記代表コンポーネントキャリアを通じてeNBに送信し、上記代表コンポーネントキャリアを通じて同期化と関連した情報をeNBに受信するように制御する。
【0218】
一例として、送受信部1150をしてUEにより選択されたランダムアクセスプリアンブル(Random Access Preamble)を含むメッセージを転送し、eNBから転送されるランダムアクセス応答メッセージを受信するように制御することができる。また、eNBとのRRC再構成及び同期の獲得のためのメッセージを送受信するように制御することができる。上記同期化要請メッセージの送信は、1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同時に、または離隔して送信することができる。
【0219】
また、制御部1110は上記ランダムアクセス応答メッセージを通じてアップリンクタイミンググループ生成部930をして決まったアップリンクタイミンググループに対して全体または一部を修正するように制御することができる。
【0220】
特に、上記制御部1110は、上記ランダムアクセス応答メッセージに含まれている上記設定されたアップリンクタイミンググループに対応して各アップリンクタイミンググループに対するTA値を確認するように制御することができる。また、上記UEのアップリンク転送のための割り当てられた周波数資源情報を確認するように制御することができる。
【0221】
アップリンクタイミング調整部1120は、制御部1110により確認されたTA値を確認して上記代表コンポーネントキャリアが含まれた該当アップリンクタイミンググループの全てのコンポーネントキャリアに対してTA値を適用する。即ち、eNBとの同期化のために該当アップリンクタイミンググループにTA値を適用する。ここで、各アップリンクタイミンググループ別のTA情報は、グループインデックスに対応してTA値を含むテーブルの形態で存在することができ、各タイミンググループ別に定まった単位誤差を含むTA値として存在することもでき、各タイミンググループ別の誤差が定まった単位値に対応して整数倍の大きさを有するように存在することもでき、または具体的に明示されたタイミンググループ別の誤差として存在することもでき、定まった規則によってTAを表す指示子の形態で存在することもできる。したがって、アップリンクタイミング調整部1120は、各アップリンクタイミンググループに確認されたTAを適用して同期を獲得する。上記TA値は、ユーザ端末がアップリンク転送時間を調節することに必要なアップリンク同期化情報の一実施形態となり、上記アップリンクタイミンググループに対する同期化情報は、1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同時に、または離隔して受信できる。
【0222】
また、例えば、TA情報が同期化情報に含まれた場合、アップリンクタイミンググループの全てのコンポーネントキャリアに対して同一にTA情報を設定することもできる。
【0223】
前述した制御部1110は全ての構成要素を制御することができ、一部の構成要素は独立的に動作することができる。図11の構成要素は1つまたは2つ以上のモジュールに含まれて構成されることができ、2つ以上のモジュールで1つの機能を実現するように構成されることもできる。
【0224】
また、図9の場合を反映して、上記送受信部1150は、上記コンポーネントキャリア集合情報に基づいてコンポーネントキャリア集合内のコンポーネントキャリアに対するシステム関連情報を受信した後、上記制御部1110は、上記送受信部1105が受信したシステム関連情報で上記コンポーネントキャリア集合内の全てのアップリンクコンポーネントキャリアを通じて同時に上記同期化要請メッセージを基地局に送信するように上記送受信部1105を制御する。
【0225】
以後、上記送受信部1105は、上記基地局からアップリンクタイミンググループ情報を受信し、上記受信したアップリンクタイミンググループと関連したダウンリンクコンポーネントキャリアのうちの全部または一部のコンポーネントキャリアを通じてアップリンク同期化情報を同時に受信した以後、上記制御部1110は上記アップリンク同期化情報が受信されたコンポーネントキャリアと関連したアップリンクコンポーネントキャリアを上記受信したアップリンクタイミンググループ内の代表コンポーネントキャリアに設定することができる。
【0226】
したがって、本発明の一実施形態を利用すれば、多数のコンポーネントキャリアの使用時、各コンポーネントキャリアまたはコンポーネントキャリアグループの間の互いに異なるアップリンク同期を獲得することができるので、UEで多数のコンポーネントキャリアを同時に使用してアップリンクに情報を転送する場合、同期の獲得の誤りによるデータ転送誤り及び基地局での情報受信遅延を減らす効果がある。
【0227】
また、本発明は多数のコンポーネントキャリアのコンポーネントキャリア毎にアップリンク同期基準が相異する場合、UEで各コンポーネントキャリアのタイプ、中心周波数位置、及びサービス形態によってアップリンク同期が獲得できる長所を有する。
【0228】
本特許出願は、2010年2月10日付で韓国に出願した特許出願番号第10−2010−0012564号、2010年3月26日付で韓国に出願した特許出願番号第10−2010−0027230号、及び2011年1月28日付で韓国に出願した特許出願番号第10−2011−0008683号に対し、米国特許法119(a)条(35U.S.C§119(a))により優先権を主張し、その全ての内容は参考文献として本特許出願に併合される。併せて、本特許出願は、米国以外の国家に対しても上記と同一な理由により優先権を主張すれば、その全ての内容は参考文献として本特許出願に併合される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける基地局のアップリンク同期を設定する方法であって、
ユーザ端末からアップリンクタイミンググループ内の1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同期化要請メッセージを受信するステップと、
前記アップリンク同期を設定するために、アップリンクタイミンググループに対応するアップリンク同期化情報を前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて前記ユーザ端末に送信するステップと、を含み、
前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、前記アップリンク同期を設定するために、前記アップリンクタイミンググループの状態及び前記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアの特徴を考慮して、前記ユーザ端末により選択された代表コンポーネントキャリアであることを特徴とする、アップリンク同期設定方法。
【請求項2】
前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、
前記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアのうち、i)最も低い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、ii)最も平均に近い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、iii)最も高い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、iv)周波数帯域が最も広いコンポーネントキャリア、またはv)ダウンリンク品質をモニターリングするために設定されたコンポーネントキャリアのうち、少なくとも1つであることを特徴とし、
前記コンポーネントキャリアは、1つ以上のサービングセル内に含まれることを特徴とする、請求項1に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項3】
前記アップリンクタイミンググループは、
前記多数のコンポーネントキャリアのうち、i)中心周波数値の差がしきい値以内の範囲である少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、ii)同一なビームフォーミングになる少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、iii)同一な無線網内の装置で使われる少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、またはiv)他のアップリンクタイミンググループに属しない少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、
前記アップリンクタイミンググループは、前記ユーザ端末または前記基地局により構成されることを含むことを特徴とする、請求項1に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項4】
前記同期化要請メッセージを受信するステップの以前に、前記ユーザ端末により使われるコンポーネントキャリア集合を設定するステップと、
前記設定されたコンポーネントキャリア集合に対する情報を主サービングセルまたは主コンポーネントキャリアを通じて前記ユーザ端末に送信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項5】
前記コンポーネントキャリア集合のうち、i)中心周波数値の差がしきい値以内の範囲である少なくとも1つのコンポーネントキャリア、ii)同一なビームフォーミングになる少なくとも1つのコンポーネントキャリア、iii)同一な無線網内の装置で使われる少なくとも1つのコンポーネントキャリア、iv)他アップリンクタイミンググループに属しない少なくとも1つのコンポーネントキャリアを含むアップリンクタイミンググループを構成するステップと、
前記アップリンクタイミンググループに対する情報と前記コンポーネントキャリア集合に対する情報を同一なメッセージを通じて送信する、または前記アップリンクタイミンググループに対する情報を前記コンポーネントキャリア集合に対する情報を送信した以後に相異するメッセージを通じて前記ユーザ端末に送信するステップと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項6】
前記同期化要請メッセージを受信するステップは、
ランダムアクセスプリアンブル信号を受信するものであり、
前記ユーザ端末から前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同時にまたは順次に前記ランダムアクセスプリアンブル信号を受信するステップであることを特徴とする、請求項1に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項7】
前記受信された同期化要請メッセージに対応して前記アップリンクタイミンググループに対応する各グループ別のアップリンク転送時間を調節するタイミング補正(TA)の値を計算するステップと、
前記計算されたタイミング補正(TA)の値を前記ユーザ端末のためのアップリンク割当情報とランダムアクセス応答メッセージを通じて前記ユーザ端末に送信するステップと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項8】
前記アップリンク同期化情報は、
前記ユーザ端末に使われることに設定されたコンポーネントキャリア集合内の多数のコンポーネントキャリア同士間の中心周波数値の差と予め定まったしきい値とを比較して計算される、
または、同一なビームフォーミングの形態を有するコンポーネントキャリア、同期化更新要請によって更新されたコンポーネントキャリア、もしくはマクロセルでサービスしないコンポーネントキャリアであるが前記マクロセルより小さなカバレッジセルによって重畳した空間でサービスされるコンポーネントキャリアであるかを確認して、相異する転送時間を有するように計算されることを特徴とする、請求項1に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項9】
無線通信システムにおけるユーザ端末のアップリンク同期を設定する方法であって、
アップリンクタイミンググループ内の1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同期化要請メッセージを基地局に送信するステップと、
前記アップリンク同期を設定するためのアップリンクタイミンググループに対応するアップリンク同期化情報を前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて前記基地局から受信するステップと、
前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて受信された前記アップリンク同期化情報を前記アップリンクタイミンググループに適用して同期を設定するステップと、を含み、
前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、前記アップリンク同期を設定するために、前記アップリンクタイミンググループの状態及び前記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアの特徴を考慮して前記ユーザ端末により選択された代表コンポーネントキャリアであることを特徴とする、アップリンク同期設定方法。
【請求項10】
前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、
前記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアのうち、i)最も低い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、ii)最も平均に近い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、iii)最も高い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、iv)周波数帯域が最も広いコンポーネントキャリア、またはv)ダウンリンク品質をモニターリングするために設定されたコンポーネントキャリアのうち、少なくとも1つであることを特徴とし、
前記コンポーネントキャリアは、1つ以上のサービングセル内に含まれることを特徴とする、請求項9に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項11】
前記アップリンクタイミンググループは、
前記多数のコンポーネントキャリアのうち、i)中心周波数値の差がしきい値以内の範囲である少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、ii)同一なビームフォーミングになる少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、iii)同一な無線網内の装置で使われる少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、またはiv)他のアップリンクタイミンググループに属しない少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、
前記アップリンクタイミンググループは、前記ユーザ端末または前記基地局により構成されることを含むことを特徴とする、請求項9に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項12】
前記同期化要請メッセージを送信するステップの以前に、前記基地局から前記ユーザ端末が使用するコンポーネントキャリア集合に対する情報を主サービングセルまたは主コンポーネントキャリアを通じて受信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項13】
前記コンポーネントキャリア集合情報を基盤に前記コンポーネントキャリア集合内のコンポーネントキャリアに対するシステム関連情報を受信するステップと、
前記受信したシステム関連情報で前記コンポーネントキャリア集合内の全てのアップリンクコンポーネントキャリアを通じて同時に前記同期化要請メッセージを前記基地局に送信するステップと、
前記基地局からアップリンクタイミンググループ情報を受信するステップと、
前記受信したアップリンクタイミンググループと関連したダウンリンクコンポーネントキャリアのうちの全部または一部のコンポーネントキャリアを通じてアップリンク同期化情報を同時に受信するステップと、
前記アップリンク同期化情報が受信されたコンポーネントキャリアと関連したアップリンクコンポーネントキャリアを前記受信したアップリンクタイミンググループ内の代表コンポーネントキャリアに設定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項14】
前記アップリンクタイミンググループに対する情報と前記コンポーネントキャリア集合に対する情報を同一なメッセージを通じて受信する、または、
前記アップリンクタイミンググループに対する情報を、前記コンポーネントキャリア集合に対する情報を受信した以後に相異するメッセージを通じて前記基地局から受信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項15】
前記同期化要請メッセージを送信するステップは、
ランダムアクセスプリアンブル信号を送信するものであり、
前記基地局に前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同時にまたは順次に前記ランダムアクセスプリアンブルを送信するステップであることを特徴とする、請求項9に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項16】
前記送信された同期化要請メッセージに対応して前記アップリンクタイミンググループに対応する各グループ別のアップリンク転送時間を調節するように計算されたタイミング補正(TA)の値を前記アップリンク割当情報とランダムアクセス応答メッセージを通じて前記基地局から受信するステップを含むことを特徴とする、請求項9に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項17】
前記アップリンク同期化情報は、
前記アップリンクタイミンググループに対応して区別されたタイミング補正(TA)の値、前記アップリンクタイミンググループに対応して区別された定まった単位誤差、もしくは前記アップリンクタイミンググループに対応して区別された誤差が定まった単位値に対応して整数倍の大きさを有するように構成され、または前記アップリンクタイミンググループに対応して定まった規則に従う指示子から構成され、
前記アップリンク同期化情報は、前記アップリンクタイミンググループのグループインデックスに対応して区別されることをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のアップリンク同期設定方法。
【請求項18】
無線通信システムにおけるアップリンク同期を設定する基地局であって、
前記アップリンク同期を設定するために、アップリンクタイミンググループに対応するアップリンク同期化情報を生成する制御部と、
ユーザ端末から前記アップリンクタイミンググループ内の1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同期化要請メッセージを受信し、前記アップリンク同期化情報を前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて前記ユーザ端末に送信する送受信部と、を含み、
前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、前記アップリンク同期を設定するために、前記アップリンクタイミンググループの状態及び前記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアの特徴を考慮して前記ユーザ端末により選択された代表コンポーネントキャリアであることを特徴とする、アップリンク同期設定装置。
【請求項19】
前記制御部は、
前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアが前記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアのうち、i)最も低い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、ii)最も平均に近い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、iii)最も高い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、iv)周波数帯域が最も広いコンポーネントキャリア、またはv)ダウンリンク品質をモニターリングするために設定されたコンポーネントキャリアのうち、少なくとも1つであることを確認し、
前記コンポーネントキャリアが1つ以上のサービングセル内に含まれることを確認することを特徴とする、請求項18に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項20】
前記多数のコンポーネントキャリアのうち、i)中心周波数値の差がしきい値以内の範囲である少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、ii)同一なビームフォーミングになる少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、iii)同一な無線網内の装置で使われる少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、またはiv)他のアップリンクタイミンググループに属しない少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成されるように前記アップリンクタイミンググループを生成するアップリンクタイミンググループ生成部をさらに含むことを特徴とする、請求項18に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項21】
コンポーネントキャリア集合を決定するコンポーネントキャリア集合決定部をさらに含み、
前記制御部は、前記決まったコンポーネントキャリア集合を参照して、前記ユーザ端末により使われるコンポーネントキャリア集合に設定し、
前記送受信部は、前記制御部の制御によって前記同期化要請メッセージを受信する前に、前記設定されたコンポーネントキャリア集合に対する情報を主サービングセルまたは主コンポーネントキャリアを通じて前記ユーザ端末に送信することを特徴とする、請求項18に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項22】
前記制御部は、
前記アップリンクタイミンググループに対する情報と前記コンポーネントキャリア集合に対する情報を同一なメッセージを通じて送信する、または、
前記アップリンクタイミンググループに対する情報を前記コンポーネントキャリア集合に対する情報を送信した以後に相異するメッセージを通じて前記ユーザ端末に送信するように前記送受信部を制御することを特徴とする、請求項18に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項23】
前記送受信部は、
前記同期化要請メッセージがランダムアクセスプリアンブル信号か否かを確認し、
前記ユーザ端末から前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同時に、または順次に前記ランダムアクセスプリアンブル信号を受信することを特徴とする、請求項18に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項24】
前記制御部は、
前記受信された同期化要請メッセージに対応して前記アップリンクタイミンググループに対応する各グループ別のアップリンク転送時間を調節するタイミング補正(TA)の値を計算し、
前記送受信部により前記計算されたタイミング補正(TA)の値を前記ユーザ端末のためのアップリンク割当情報とランダムアクセス応答メッセージを通じて前記ユーザ端末に送信するように制御することを特徴とする、請求項18に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項25】
前記制御部は、
前記ユーザ端末に構成されるコンポーネントキャリア集合内の多数のコンポーネントキャリア同士間の中心周波数値の差と予め定まったしきい値とを比較して前記アップリンク同期化情報を計算する、または同一なビームフォーミング形態を有するコンポーネントキャリア、同期化更新要請によって更新されたコンポーネントキャリア、もしくはマクロセルでサービスしないコンポーネントキャリアであるが、前記マクロセルより小さなカバレッジセルによって重畳した空間でサービスされるコンポーネントキャリアであるかを確認して相異する転送時間を有するように計算することを特徴とする、請求項18に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項26】
無線通信システムにおけるアップリンク同期を設定するユーザ端末であって、
アップリンクタイミンググループ内の1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて基地局に同期化要請メッセージを送信し、前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて前記アップリンクタイミンググループに対応するアップリンク同期化情報を受信する送受信部と、
前記送受信部により受信されたアップリンク同期化情報を確認する制御部と、
前記制御部により確認された前記アップリンク同期化情報を用いて前記アップリンクタイミンググループのアップリンク同期を設定するアップリンクタイミング調整部と、を含み、
前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアは、前記アップリンク同期を設定するために、前記アップリンクタイミンググループの状態及び前記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアの特徴を考慮して前記ユーザ端末により選択された代表コンポーネントキャリアであることを特徴とする、アップリンク同期設定装置。
【請求項27】
前記アップリンクタイミンググループを構成する多数のコンポーネントキャリアのうち、i)最も低い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、ii)最も平均に近い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、iii)最も高い中心周波数値を有するコンポーネントキャリア、iv)周波数帯域が最も広いコンポーネントキャリア、またはv)ダウンリンク品質をモニターリングするために設定されたコンポーネントキャリアのうち、少なくとも1つを代表コンポーネントキャリアに設定するアップリンクタイミンググループ生成部をさらに含み、
前記コンポーネントキャリアは、1つ以上のサービングセル内に含まれることを特徴とする、請求項26に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項28】
前記アップリンクタイミンググループ生成部は、
前記多数のコンポーネントキャリアのうち、i)中心周波数値の差がしきい値以内の範囲である少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、ii)同一なビームフォーミングになる少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、iii)同一な無線網内の装置で使われる少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成され、またはiv)他アップリンクタイミンググループに属しない少なくとも1つのコンポーネントキャリアから構成されるように、前記アップリンクタイミンググループを生成することを特徴とする、請求項26に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項29】
前記送受信部は、
前記同期化要請メッセージを送信する前に、前記基地局から前記ユーザ端末が使用するコンポーネントキャリア集合に対する情報を主サービングセルまたは主コンポーネントキャリアを通じて受信することを特徴とする、請求項26に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項30】
前記制御部は、
前記送受信部を通じて前記コンポーネントキャリア集合情報を基盤にコンポーネントキャリア集合内のコンポーネントキャリアに対するシステム関連情報を受信し、前記受信したシステム関連情報で前記コンポーネントキャリア集合内の全てのアップリンクコンポーネントキャリアを通じて同時に前記同期化要請メッセージを前記基地局に送信するように制御し、
前記基地局からアップリンクタイミンググループ情報を受信し、前記受信したアップリンクタイミンググループと関連したダウンリンクコンポーネントキャリアのうちの全部または一部のコンポーネントキャリアを通じてアップリンク同期化情報を同時に受信した以後、前記アップリンク同期化情報が受信されたコンポーネントキャリアと関連したアップリンクコンポーネントキャリアを前記受信したアップリンクタイミンググループ内の代表コンポーネントキャリアに設定することを特徴とする、請求項29に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項31】
前記制御部は、
前記送受信部を通じて前記アップリンクタイミンググループに対する情報と前記コンポーネントキャリア集合に対する情報を同一なメッセージを通じて受信する、
または、前記アップリンクタイミンググループに対する情報を前記コンポーネントキャリア集合に対する情報を受信した以後に相異するメッセージを通じて前記基地局から受信するように制御することを特徴とする、請求項29に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項32】
前記送受信部は、
前記同期化要請メッセージがランダムアクセスプリアンブル信号か否かを確認し、
前記1つ以上の代表コンポーネントキャリアを通じて同時にまたは順次に前記ランダムアクセスプリアンブルを前記基地局に送信することを特徴とする、請求項26に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項33】
前記制御部は、
前記送受信部により前記送信された同期化要請メッセージに対応して受信されたランダムアクセス応答メッセージを通じて、前記アップリンク割当情報と前記アップリンクタイミンググループに対応する各グループ別のアップリンク転送時間を調節するように計算されたタイミング補正(TA)の値を確認することを特徴とする、請求項26に記載のアップリンク同期設定装置。
【請求項34】
前記アップリンクタイミング調整部は、
前記制御部により確認されたアップリンク同期化情報を用いて、前記アップリンクタイミンググループに対応して区別されたタイミング補正(TA)の値を用いてアップリンク同期を設定し、前記アップリンクタイミンググループに対応して区別された定まった単位誤差を用いてアップリンク同期を設定し、前記アップリンクタイミンググループに対応して区別された誤差が定まった単位値に対応して整数倍の大きさを用いてアップリンク同期を設定し、または前記アップリンクタイミンググループに対応して定まった規則に従う指示子を用いてアップリンク同期を設定し、
前記アップリンク同期化情報は、前記アップリンクタイミンググループのグループインデックスに対応して区別されることをさらに含むことを特徴とする、請求項26に記載のアップリンク同期設定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2013−520065(P2013−520065A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552806(P2012−552806)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際出願番号】PCT/KR2011/000909
【国際公開番号】WO2011/099795
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.LTE
【出願人】(505463102)パンテック カンパニー リミテッド (89)
【Fターム(参考)】