説明

無線通信ネットワークにおいて送信特性を信号で送るための方法および装置

無線ネットワークはスペクトルラインの低減と同様にタイミング取得能力を増加させるために、改善されたフレーム構成を使用する。1つの態様では、フレームパケットは、その下でパケットが作り出された種々の動作モードを通信するために使用され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は一般に無線通信システムに関し、そして、より詳細には、無線通信システムにおける無線データ伝送に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の1つの態様では、シングルキャリアまたは直交周波数分割多重(OFDM)変調モードのいずれかをサポートしている物理(PHY)層を有する装置は、電気および電子技術者協会(IEEE)によって、その802.15.3c標準規格において指定され詳細に準拠しているネットワーク内のような、ミリメートル波通信のために使用されることができる。この例では、PHY層は57ギガヘルツ(GHz)乃至66GHzのスペクトル内のミリメートル波通信用に構成されることができ、そして具体的には、地域により、PHY層は、米国では57GHz乃至64GHz、そして日本では59GHz乃至66GHzの範囲内での通信のために構成されることができる。
【0003】
OFDMかシングルキャリアのモードのいずれかをサポートする装置またはネットワークの間の相互運用を可能にするために、両モードは、コモンモードをさらにサポートする。具体的に、このコモンモードは、異なる装置および異なるネットワークの間の共存および相互運用を促進するためにOFDMおよびシングルキャリアのトランシーバの両者によって使用されるシングルキャリア・ベースレートモードである。このコモンモードは、ビーコン、送信制御およびコマンド情報を提供するために使用され、そしてデータパケットのためのベースレートとして使用されることができる。
【0004】
802.15.3cネットワーク内のシングルキャリアトランシーバは、送信されたデータフレームのいくつかのまたはすべてのフィールドに、マルセルJ.E.ゴーレイ(Golay)によって最初に導入された形式(ゴーレイ符号と呼ばれる)の拡散を供給するために、そして受信されたゴーレイ符号化信号のマッチドフィルタリング(matched-filtering)を実行するために、典型的に少なくとも1つの符号発生器を使用する。相補形ゴーレイ符号は、1つのシーケンス内で任意の与えられた分離を有する同じエレメントのペア数が他のシーケンス内で同じ分離を有する異種エレメントのペア数に等しいように、等しい長さの有限シーケンスのセットである。本明細書に参照によって組み込まれる、エレクトロニック・レターズ(Electronic Letters)、27,3号、219−220ページ、1991年1月31日、S.Z.ブディシン、“ゴーレイ相補形シーケンスのための効率的パルスコンプレッサ(Efficient Pulse Compressor for Golay Complementary Sequences)”は、ゴーレイマッチドフィルタと同様にゴーレイ相補形符号を発生するための送信機を示す。
【0005】
低電力装置について、電力増幅器がフィルタされた信号のスペクトルに影響を与えることなく最大出力電力で動作し得るように一定のエンベロープを有する連続位相変調(CPM)信号を使用することはコモンモードのために有利である。ガウスミニマムシフトキーイング(GMSK)は、ガウスフィルタ内の適切な帯域幅時間積(BT)パラメータを選ぶことによってコンパクトなスペクトル占有(spectral occupancy)を有する連続位相変調の1形式である。一定のエンベロープは、GMSKを不定エンベロープ信号と関連する付随のスペクトル再生無しに非線形電力増幅器と適合させる。
【0006】
さまざまな技術がGMSKパルス形状を形成するために実施されうる。例えば、コモンモードのために、I.ラッキス、J.スー、およびS.加藤、“シンプル・コヒーレントなGMSK復調器(A Simple Coherent GMSK Demodulator)”、IEEEパーソナル・インドアおよび移動無線通信(PIMRC)2001年、に示されたような、線形化されたGMSKパルスを有するπ/2バイナリ位相シフトキー(BPSK)変調(またはπ/2ディファレンシャルBPSK)が実施されることができ、それは、引用によってここに組み込まれる。
【発明の概要】
【0007】
ここに開示された態様は、IEEE802.15.3cプロトコルによって定義されたようなミリメートル波無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area networks:WPAN)を使用しているシステムに有利でありうる。しかしながら、この開示は、他の出願が同様な利点の恩恵を被ることができるような、このようなシステムに限定されることを意図しない。
【0008】
この開示の1態様に従って、通信の方法が提供される。より具体的には、パケットが発生され、そしてこのようなパケットはビーコンに関してこのパケットの位置情報を具備するヘッダを有する。その後、パケットは送信され、ここにおいてパケットおよびビーコンは1スーパフレーム内で送信される。
【0009】
この開示の別の態様に従って、通信装置は、ビーコンに関してパケットの位置情報を具備するヘッダを有するパケットを発生するための手段およびこのパケットを送信するための手段を具備し、ここにおいてパケットおよびビーコンは1スーパフレーム内で送信される。
【0010】
この開示の別の態様に従って、通信のための装置は、ビーコンに関してパケットの位置情報を具備するヘッダを有するパケットを発生し、このパケットを送信するように構成された処理システムを具備し、ここにおいてパケットおよびビーコンは1スーパフレーム内で送信される。
【0011】
この開示の別の態様に従って、無線通信のためのコンピュータプログラム製品は、ビーコンに関してパケットの位置情報を具備するヘッダを有するパケットを発生するおよびこのパケットを送信することを実行可能な命令で符号化された機械可読媒体を具備し、ここにおいてパケットおよびビーコンは1スーパフレーム内で送信される。
【0012】
この開示の別の態様に従って、通信の方法が提供される。より具体的には、パケットが受信され、そしてこのようなパケットはビーコンに関してこのパケットの位置情報を具備するヘッダを有し、ここにおいてパケットおよびビーコンは1スーパフレーム内で送信される。その後、この位置情報はスーパフレーム内の位置を決定するために使用される。
【0013】
この開示の別の態様に従って、通信装置は、ビーコンに関してパケットの位置情報を具備するヘッダを有するパケットを受信するための手段、ここにおいてパケットおよびビーコンは1スーパフレーム内で送信される、およびこのスーパフレーム内の位置を決定するためにこの位置情報を使用するための手段を具備する。
【0014】
この開示の別の態様に従って、通信のための装置は、ビーコンに関してパケットの位置情報を具備するヘッダを有するパケットを受信するように構成された処理システムを具備する、ここにおいてパケットおよびビーコンは1スーパフレーム内で送信される、およびこのスーパフレーム内の位置を決定するためにこの位置情報を使用する。
【0015】
この開示の別の態様に従って、無線通信のためのコンピュータプログラム製品は、ビーコンに関してパケットの位置情報を具備するヘッダを有するパケットを受信するために実行可能な命令で符号化された機械可読媒体を具備する、ここにおいてパケットおよびビーコンは1スーパフレーム内で送信される、およびこのスーパフレーム内の位置を決定するためにこの位置情報を使用する。
【0016】
この開示の別の態様に従って、無線通信のための方法が提供される。より具体的には、パケットが発生され、そしてこのようなパケットはデリミタによって分離された第1の部分および第2の部分を具備する、ここにおいてデリミタは第2の部分の特性を信号で送るためにさらに使用される。その後、パケットは送信される。
【0017】
この開示の別の態様に従って、通信装置は、デリミタによって分離された第1の部分および第2の部分を具備するパケットを発生するための手段を具備する、ここにおいてデリミタは、第2の部分の特性およびパケットを送信するための手段を信号で送るためにさらに使用される。
【0018】
この開示の別の態様に従って、通信装置は、デリミタによって分離された第1の部分および第2の部分を具備するパケットを発生するように構成された処理システムを具備する、ここにおいてデリミタは第2の部分の特性を信号で送りそしてパケットを送信するためにさらに使用される。
【0019】
この開示の別の態様に従って、通信のためのコンピュータプログラム製品は、デリミタによって分離された第1の部分および第2の部分を具備するパケットを発生するために実行可能な命令で符号化された機械可読媒体を具備する、ここにおいてデリミタは第2の部分の特性を信号で送るために、およびパケットを送信するためにさらに使用される。
【0020】
この開示の別の態様に従って、通信の方法が提供される。より具体的には、パケットのペイロードは複数のデータブロックに分割され、ここにおいて各データブロックはゴーレイ符号およびデータ部を具備し、および、どのデータ部も2つのゴーレイ符号間にあり、情報は、複数のデータブロックのデータブロック間に挿入され、前記情報は、時間、チャネル、および周波数推定の少なくとも1つをイネーブルにする。その後、パケットは送信される。
【0021】
この開示の別の態様に従って、通信のための装置は、パケットのペイロードを複数のデータブロックに分割するための手段と、ここにおいて各データブロックはゴーレイ符号およびデータ部を備え、どのデータ部も2つのゴーレイ符号間にあり、複数のデータブロックのデータブロック間に情報を挿入するための手段と、前記情報は時間、チャネル、および周波数推定の少なくとも1つをイネーブルにし、およびパケットを送信するための手段とを具備する。
【0022】
この開示の別の態様に従って、無線通信のための装置は、パケットのペイロードを複数のデータブロックに分割するように構成された処理システムを具備する、ここにおいて各データブロックはゴーレイ符号およびデータ部を備え、どのデータ部も2つのゴーレイ符号間にあり、複数のデータブロックのデータブロック間に情報を挿入し、前記情報は時間、チャネルおよび周波数推定の少なくとも1つをイネーブルにし、およびパケットを送信する。
【0023】
この開示の別の態様に従って、通信のためのコンピュータプログラム製品は、パケットのペイロードを複数のデータブロックに分割することを実行可能な命令で符号化された機械可読媒体を備え、ここにおいて各データブロックはゴーレイ符号およびデータ部を備え、どのデータ部も2つのゴーレイ符号の間にあり、複数のデータブロックのデータブロック間に情報を挿入し、前記情報は時間、チャネルおよび周波数推定の少なくとも1つをイネーブルにし、およびパケットを送信する。
【0024】
特定の態様がここに記述されているが、これらの態様の多くの変形および置換がこの開示の範囲内にある。また、望ましい態様のいくつかの恩恵および利点が述べられているが、この開示の範囲は特定の恩恵、用途、または目的に限定されることを意図されない。むしろ、この開示の態様は異なる無線技術、システム構成、ネットワーク、および送信プロトコルに広く適用可能であることを意図され、そのいくつかは図面内および以下の詳細な説明において実例によって示される。詳細な説明および図面は、限定よりもむしろ開示の単なる実例であり、この開示の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその等価物によって限定される。
【0025】
この開示に従う態様は以下の図面を参照して理解される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は、この開示の1態様に従って構成された無線ネットワークを示す図。
【図2】図2は、図1の無線ネットワーク内で使用されるこの開示の1態様に従って構成されたスーパフレームタイミングを示す図。
【図3】図3は、図1の無線ネットワーク内で使用されるこの開示の1態様に従って構成されたスーパフレーム構成を示す図。
【図4】図4は、図3のスーパフレーム構成内で使用されるこの開示の1態様に従って構成されたフレーム/パケット構成を示す図。
【図5】図5は、この開示の1態様に従って複数のヘッダレートのためのシグナリングをサポートする改善されたフレーム/パケット構成を示す図。
【図6】図6は、この開示の1態様に従って使用されうる複数のスタートフレームデリミタを示す図。
【図7】図7は、この開示の1態様に従ってスーパフレームタイミング検出のためのシグナリングをサポートする改善されたフレーム/パケット構成を示す図。
【図8】図8は、この開示の1態様に従ってスーパフレームタイミング情報を決定するための手順を示すフローチャート。
【図9】図9は、この開示の1態様に従って改善されたキャリア推定をサポートする改善されたフレーム/パケット構成を示す図。
【図10】図10は、この開示の1態様に従って低減されたスペクトルライン(spectral lines)とともに使用されうる複数のデータブロックを示す図。
【図11】図11は、この開示の1態様に従って構成されたスクランブラを示す回路図。
【図12】図12は、この開示の1態様に従ってより長いデータブロックのために構成された改善されたフレーム/パケット構成を示す図。
【図13】図13は、この開示の1態様に従って構成されたゴーレイ回路を示す回路図。
【図14】図14は、この開示の1態様に従って構成されたスタートフレームデリミッタ発生器装置を示すブロック図。
【図15】図15は、この開示の1態様に従って構成されたタイムスタンプ発生器装置を示すブロック図。
【図16】図16は、この開示の1態様に従って構成されたチャネル推定シーケンス発生器装置を示すブロック図。
【詳細な説明】
【0027】
一般的な慣例に従って図面に示されたさまざまな特徴は、明快さのために簡略化され得る。したがって、図面は与えられた装置(例えば、デバイス)または方法の全コンポーネントを描写しないことがありうる。さらに、同じ参照数字は明細書および図面の全体を通して同じ特徴を表すために使用されることができる。
【0028】
この開示のさまざまな態様が以下に説明される。ここでの教示が種々様々な形式で実施されうること、およびここに開示されている任意の特定の構造、機能または両者は単に代表であることは明白であるだろう。ここでの教示に基づいて当業者は、ここに開示された態様が任意の他の態様と独立して実施され得ること、およびこれらの態様の2つまたはそれ以上が種々の方法で結合されうることを認識するであろう。例えば、ここに説明される任意の数の態様を使用して1装置が実施されるか、または1方法が実行されることができる。さらに、他の構造、機能性、あるいはここに述べられる1つまたはそれ以上の態様のほかに、あるいはそれ以上の構造および機能性を使用してそのような装置が実施されることができるか、あるいはそのような方法が実行されることができる。
【0029】
以下の明細書では、説明のため、多数の特定の詳細が本開示の徹底した理解を提供するために述べられる。しかしながら、ここに示され、そして記述される特定の態様は、この開示を任意の特定の形式に限定することを意図せず、むしろ、この開示は、特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲内にあるすべての修正、等価物、および代案をカバーすることを意図する。
【0030】
無線ネットワーク100のいくつかの態様が、ここで図1を参照して示され、それはIEEE802.15.3cパーソナルエリアネットワークス(PAN)標準に適合する手法で形成されたネットワークであり、ここではピコネット(piconet)と呼ばれる。ネットワーク100は、複数のデータ装置(DEVs)120のような多数の別々のデータ装置に互いに通信しあうことを可能にする無線アドホック(ad hoc)データ通信システムである。ネットワーク100と同種の機能性を有するネットワークはまた、基本サービスセット(BSS)と呼ばれるか、あるいはもし通信が1組の装置間であるならば、個別基本サービスセット(IBSS)と呼ばれる。
【0031】
複数のDEVs120の各DEVは、ネットワーク100の無線媒体へのMACおよびPHYインターフェイスを実施する装置である。複数のDEVs120内の装置と同種の機能性を有する装置は、アクセス端末、ユーザ端末、移動局、加入者局、ステーション、無線装置、端末、ノード、または何か他の適切な用語で呼ばれることができる。この開示の全体を通して記述されたさまざまな概念は、それらの特定の術語にかかわらず、すべての適切な無線ノードに適用することが意図される。
【0032】
IEEE802.15.3cの下では、1つのDEVはピコネットのコーディネータの役目を引き受けるであろう。この調整するDEVは、ピコネット・コーディネータ(PicoNet Coordinator:PNC)と呼ばれ、PNC110として図1に示される。したがって、PNCは、複数の他装置と同じ装置機能を含むが、ネットワークのための調整を提供する。例えば、PNC110は、ビーコンを使用しているネットワーク100のための基本タイミング;および任意のサービス品質(QoS)条件、省電力モード、およびネットワークアクセス制御の管理のようなサービスを提供する。他のシステム内で、PNC110について記述されたような同種の機能性を有する装置は、アクセスポイント、基地局、トランシーバ基地局、ステーション、端末、ノード、アクセスポイントとして動作中のアクセス端末、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれることができる。PNC110は、スーパフレームと呼ばれる構成を使用して、ネットワーク100内のさまざまな装置の間の通信を調整する。各スーパフレームは、ビーコン期間による時間に基づいて制限される。
【0033】
PNC110はまた、他のネットワークまたは他のPNCと通信するためにシステムコントローラ130に連結されうる。
【0034】
図2は、ネットワーク100内でピコネットタイミングのために使用されるスーパフレーム200を示す。一般に、スーパフレームは、ビーコン期間、チャネル時間割当て期間および、オプションとして、コンテンションアクセス期間を含む基本時分割構造である。1スーパフレームの長さはまた、ビーコンインターバル(BI)としても知られる。スーパフレーム200では、ビーコン期間(BP)210は、ここにさらに記述されるように、PNC110のようなPNCがビーコンフレームを送る間、提供される。
【0035】
コンテンションアクセス期間(Contention Access Period:CAP)220は、PNC110とネットワーク100内の複数DEVs120内の1つのDEVとの間、あるいはネットワーク100内の複数DEVs120内の任意のDEVとの間のどちらかでコマンドおよびデータを通信するために使用される。CAP220間のアクセスの方法は、スロット付アロハ(slotted aloha)または衝突無効付キャリアセンス多重アクセス(CSMA/CA)プロトコルに基づくことができる。CAP220は、各スーパフレームにおいて、PNC110によって含まれないことがありうる。
【0036】
時分割多重アクセス(TDMA)プロトコルに基づいている、チャネル時間割当期間(Channel Time Allocation Period:CTAP)220は、ネットワーク100内のチャネルを使用するために複数のDEVs120について時間を割り当てるために、PNC110によって提供される。具体的には、CTAPは、チャネル時間割当(Channel Time Allocations:CTA)と呼ばれる、1つまたはそれ以上の時間期間に分割され、それらは、PNC110によって装置の対;CTA毎の1対の装置に割り当てられる。したがって、CTAのためのアクセスメカニズムはTDMAベースである。
【0037】
図3は、データの観点から見た、ネットワーク100によって使用されるようなスーパフレーム構成300を示す。スーパフレーム構成300は、その中で、PNC110のようなピコネットコントローラが、ビーコンフレーム番号310およびスーパフレーム持続時間312を含む、さまざまな制御パラメータを放送するビーコン期間302で始まる。この情報は1つまたはそれ以上のビーコンパケット(図示せず)により送られる。一連のデータパケット360の送信はビーコン期間302に続く。これらのデータパケットは、PNC110またはピコネットのメンバーである種々の装置によって送信されることができる。ビーコン期間302のような、各ビーコン期間、あるいはデータパケット360のような、任意のデータパケットは、典型的にガードタイム(GT)330によってフォローされる。
【0038】
各スーパフレームの始まり(即ち、時間ゼロ)にあるビーコン期間302の間、1つまたはそれ以上のビーコンパケットは、スーパフレーム持続時間、CAP完了時間、時間割当てをセットするために、そしてピコネットに関する管理情報を通信するためにPNC110によって送られることができる。1つ以上のビーコンパケットがPNCによって送信される時に、ビーコンパケット番号1は、時間ゼロで送信されることができ、そして残りのビーコンパケットはスーパフレームの最初からのタイムオフセットについての情報を含む。ビーコンパケットは、ネットワーク100内の全装置が適正に機能するために有用であるので、ビーコン期間302の間に送られるべき任意のビーコンパケットは、それが全装置によって理解されうるようにコモンモード信号を使用して送信されることができる。さらに、装置は、いったんそれ自体がネットワークと同期すると、送信することができる。したがって、複数のDEVs120内の全装置は、ビーコンを検出することおよびスーパフレームの始まりを突き止めることによって既存のネットワークが在るかどうかを決定するように試みることができる。
【0039】
図4は、シングルキャリア、OFDMまたはコモンモードフレームのために使用されることができるフレーム構成400の1例である。ここで使用されるように、“フレーム”という用語はまた、“パケット”とも呼ばれることができ、これらの2つの用語は同義語と考えられるべきである。
【0040】
フレーム構成400は、プリアンブル402、ヘッダ440、およびパケットペイロード480を含む。コモンモードは、全3フィールドのために、即ち、プリアンブル402、ヘッダ440、およびパケットペイロード480のためにゴーレイ符号を使用する。コモンモード信号は、その中にデータを拡散するためにチップレベルπ/2−BPSK変調を有するゴーレイ拡散符号を使用する。ヘッダに従う物理層コンバージェンスプロトコル(PLCP)である、ヘッダ440、および物理層サービスデータユニット(PSDU)である、パケットペイロード480は、長さ64のゴーレイ符号ペアで拡散されたシンボルを含む。限定ではなく例として、ゴーレイ符号繰返し数およびゴーレイ符号長を含む、さまざまなフレームパラメータは、フレーム構成400のさまざまな態様に従って適用されることができる。1つの態様では、プリアンブル内で使用されるゴーレイ符号は、長さ128または長さ256のゴーレイ符号から選択されることができる。データ拡散のために使用されるゴーレイ符号は、長さ64または長さ128のゴーレイ符号を備えうる。
【0041】
図4に戻り参照して、プリアンブル402は、パケット同期シーケンスフィールド410、スタートフレームデリミタ(start frame delimiter:SFD)フィールド420、およびチャネル推定シーケンス(channel-estimation sequence:CES)フィールド430を含む。プリアンブル402は、より高速のデータが使用される時には短縮されることができる。例えば、デフォルトプリアンブル長は、コモンモードについては36ゴーレイ符号にセットされることができ、それはおよそ50Mbpsのデータレートに関連する。およそ1.5Gbpsデータレートのデータレートについては、プリアンブル402は16ゴーレイ符号に短縮されることができ、そして約3Gbpsのデータレートについては、プリアンブル402は8ゴーレイ符号にさらに短縮されることができる。プリアンブル402はまた、装置からの暗示的または明示的な要求のどちらかに基づいてより短いプリアンブルに切り換えられうる。
【0042】
無線ネットワーク100内の各装置は、スタートアップ時に、ビーコン期間302にロックすることによってスーパフレームスタートタイムを探す。同じゴーレイ符号がビーコンパケットおよびデータパケットの両者についてプリアンブルを拡散するために使用されるので、各受信セグメントがビーコンパケットかデータパケットかはヘッダ440を復号することによって決定されることができる。しかしながら、特に長いスーパフレーム(例えば、65ms長)が使用される時には、装置はビーコン期間を見つけ出す前の20msまでの間に各パケットを復号することを試みうるので、これは低電力装置にとって問題でありうる。さらに、いくつかのデータパケットは、ビーコン302としてヘッダ440について同じ拡散および保護を使用することができ、従ってCRCをパス(pass)するであろう。
【0043】
パケット同期シーケンスフィールド410は、図4内の符号412−1乃至412−nによって示されるような長さ128の相補形ゴーレイ符号(ai 128 ,bi128)の1つによって拡散されたものの反復である。SFDフィールド420は、図4内の符号422によって示されるような、長さ128の相補形ゴーレイ符号(ai 128 ,bi128)の1つによって拡散される{−1}のような特定の符号を具備する。CESフィールド430は、符号432および436によって示されるような、長さ256の相補形ゴーレイ符号(ai 256 ,bi256)の1ペアを使用して拡散されることができ、そして長さ128のゴーレイ符号である、ai CP またはbiCPのような、434−1および438−1によって示されるような、少なくとも1つのサイクリックプレフィックスをさらに具備することができ、ここでCPはサイクリックプレフィックスまたはポストフィックスである。それぞれ、434−2および438−2によって示されるような、それぞれ、ai CP またはbiCPのような、符号432および436のおのおのについてのサイクリックプレフィックスは、長さ128のゴーレイ符号である。
【0044】
1つの態様では、ヘッダ440は、およそ1/2レートのリードソロモン(RS)符号化を使用し、一方、パケットペイロード480は、レート−0.937RS符号化、RS(255,239)を使用する。ヘッダ440およびパケットペイロード480は、バイナリまたは複素の数値であることができ、そして長さ64の相補形ゴーレイ符号ai 64および/またはbi64を使用して拡散されることができる。好ましくは、ヘッダ440は、ヘッダエラーレートに起因するパケットエラーレートを最小化するためにパケットペイロード480よりもっとロバスト(robust)なやり方で送信されるべきである。例えば、ヘッダ440は、パケットペイロード480内のデータ部よりも4dB乃至6dB高い符号化利得で供給されることができる。ヘッダレートはまた、データレートにおける変化に応じて適用されることができる。例えば、1.5Gbpsまでのデータレートの範囲について、ヘッダレートは400Mbpsでありうる。3Gbpsのデータレートについて、ヘッダレートは800Mbpsであることができ、そして6Gbpsまでのデータレートの範囲について、ヘッダレートは1.5Gbpsにセットされることができる。ヘッダレートの一定の比率はデータレートの範囲に維持されることができる。したがって、データレートは1つの範囲からもう1つに変更されるので、ヘッダレートはデータレート範囲対ヘッダレートの一定比率を維持するように調整されることができる。ヘッダレート内の変化をネットワーク100内の複数DEVs120内の各DEVに通知することは重要である。しかしながら、全モード(即ち、シングルキャリア、OFDMおよびコモンモード)によって使用される図4内の現在のフレーム構成400は、これを行うための能力を含まない。
【0045】
図5は、この開示の1態様に従って複数のヘッダレートおよびマルチPHYモードのためのシグナリングをサポートする改善されたフレーム構成500を示す。この態様では、4つまでの異なるヘッダ送信レートがあることができ、そのおのおのは、特定のデータ送信レートまたは1範囲のデータ送信レートに対応する。代替の態様は、異なる数のヘッダおよびデータ送信レートを提供することができる。フレーム構成500はプリアンブル502、ヘッダ540、およびパケットペイロード580を含む。ヘッダ540、およびパケットペイロード580部は、ヘッダ440およびパケットペイロード480と同様に構成される。プリアンブル502は、パケット同期シーケンスフィールド510、スタートフレームデリミタ(start frame delimiter:SFD)符号ブロック520、およびチャネル推定シーケンスフィールド530を含む。
【0046】
図5内に図示された態様では、SFD符号ブロック520は、3つの符号SFD 1 522,SFD 2 524、およびSFD 3 526を具備する。さらに図6を参照して、1つの態様では、デフォルトヘッダ送信レートは、[−1 +1 +1]によって表わされた、SFD符号ブロック620aに一致するようにセットされることができ、ここでこのサインは、送信されたゴーレイ符号のサインに一致する。第1のヘッダレート(例えば、400Mbps)について、SFD符号ブロック520は、[−1 +1 −1]によって表わされた、SFD符号ブロック620bである。800Mbpsのヘッダレートについて、SFD符号ブロック520は、[−1 −1 +1]によって表わされた、SFD符号ブロック620cであり、そして1.5Gbpsのヘッダレートについて、SFD符号ブロック520は、[−1 −1 −1]によって表わされた、SFD符号ブロック620dである。別の態様では、1組の異なるSFD符号ブロックは、図6内に複数のSFD符号ブロック620e乃至620hによって示されるような、相補形ゴーレイ符号を使用して構成されることができる。ヘッダ送信レートを単に提供するほかに、SFDパターンはまた、シングルキャリアおよびOFDMパケットの間を区別すること、あるいはビーコンパケットおよびデータパケットの間を区別することを含む、他の情報を提供するためにも使用されることができる。さらに、SFDは、ビームフォーミングのために使用された特殊タイプのパケットを示すために使用されることができる。例えば、図6内のSFDパターン620aはビーコンパケットに割り当てられることができ、SFDパターン620b,620c,および620dは、それぞれ、400Mbps,800Mbps,および1.5Gbpsのヘッダレートの間を区別するためにシングルキャリアデータパケットに割り当てられることができ、そしてSFDパターン620e,620f,および620gは、それぞれ900Mbps,1.5Gbps,および3Gbpsのレートの間を区別するためにOFDMデータパケットに割り当てられることができ、そしてSFDパターン620hは、ビームフォーミングトレーニングパケットに割り当てられることができる。プリアンブル検出を実行している複数DEVs120内の任意の装置は、これらのSFDパターンについてサーチすることができる。したがって、一般に、SFD符号ブロック エラー!アンノウン・スイッチ・アーギュメント(Error! Unknown switch argument.)20は、パケットのデータおよびヘッダのうちの少なくとも1つの送信のレート、パケットの送信のモード、ビーコンパケット、非ビーコンパケット、パケットのヘッダの変調およびコード体系、パケットの持続時間、または送信のために割り当てられた媒体の持続時間(即ち、ネットワーク割当ベクトル)、のうちの少なくとも1つを示す複数のシンボルを含むことができる。
【0047】
この開示の1態様では、パケット同期シーケンスフィールド510内の符号aは、各符号aが{+1}または{−1}によって掛算されるように、カバーコード(cover code)によってスクランブルされることができる。これはさもなければパケット同期シーケンスフィールド510内の符号反復からもたらされるであろうスペクトルラインを減らすために行われることができる。さらに、SFD符号ブロック520は、図5および図6において、図示されて、前述されたように、相補形符号bで符号化されることができる。したがって、aおよびbのさまざまな組合せが、SFD符号ブロック520内で使用されることができる。
【0048】
この開示の1つの態様では、同じプリアンブルがシングルキャリアモードおよびOFDMモードの両者をサポートしている装置によって使用されることができる場合、SFD符号ブロック520は、受信装置がシングルキャリアパケットとOFDMパケットとの間を区別するために(in order for)シングルキャリアモードおよびOFDMモードに割り当てられる異なるセットのSFDパターンを使用することができる。さらに、SFD符号ブロック520は、第1の体系を使用して符号化されることができ、また、パケットのその他の部分は、第1の体系とは異なる第2の体系を使用して符号化されることができる。例えば、第1の体系は、シングルキャリア通信体系を含むことができ、一方で、第2の体系は、OFDM通信体系を含むことができる。
【0049】
いくつかのパケットはヘッダ無しで送信されることができ(例えば、いくつかのビームフォーミングパケットは、ヘッダおよびペイロード無しで送信されうる)、そしてこの場合には、受信装置がこれらのパケットがどのタイミング情報をも含まないことを知るために、その後、SFD符号ブロック520は、これらのパケットを識別するように構成されることができる。
【0050】
図7は、タイムスタンピングおよびスーパフレームタイミング情報通信をサポートする改善されたフレーム構成700を示す。1つの態様では、フレーム構成700は、プリアンブル702、ヘッダ740、およびパケットペイロード780を含む。プリアンブル702およびパケットペイロード780の部分は、図4のフレーム構成400のプリアンブル402およびパケットペイロード480と同様に構成される。フレーム構成700は、さらに送信されているスーパフレームのタイミング情報の改善された通信を提供するタイムスタンプ742をヘッダ740内に含む。タイムスタンプ742は、任意の装置に、一度その装置がタイムスタンプ742を受信して復号すると、下記のリスト内の1つまたはそれ以上の下記の情報片を決定することを可能にする情報を含むように構成されることができ、それは実例として示され、下記に限定されるべきではない:スーパフレーム内の送信フレームの位置情報、スーパフレーム長、スーパフレームの開始、スーパフレームの終了、ビーコンの位置およびCAPの位置。総称的に、情報のリストは、ここでスーパフレームタイミング情報と呼ばれる。したがって、複数のDEVs120内の1装置が、スーパフレームタイミング情報を探し出すことを望む時には、それは任意のフレームを得ることができ、そしてこのフレーム内のタイムスタンプの復号時に、スーパフレームタイミング情報を決定することができるであろう。タイムスタンプ742は、このように装置がビーコン期間を探し出すことを助けることができる。好ましくは、タイムスタンプ742は、装置が全ヘッダを復号せねばならないことを避けることができ、そして、代わりに、それが必要とするスーパフレームのタイミング情報を決定するために必要であるヘッダ740の部分のみを復号するように、ヘッダフィールド740内の第1のフィールドとして配置されるであろう。
【0051】
この開示の1態様では、タイムスタンプ742は、必要に応じて、オーバヘッドを減らすために圧縮されることができる。例えば、それからビーコンの位置は計算されることができるが、しかしあまり分解能(resolution)を持たない、8ビットのタイムスタンプが使用されることができる。
【0052】
一度装置がビーコンを探し出すと、それはパワーを保存するためにスリープモードに入り、例えば、ヘッダレートを検出するために、ビーコン期間の直前に目覚めることができる。したがって、複数のDEVs120内の1装置がヘッダレートを決定する必要がある時には、それは、ビーコン期間の前の十分な時間において、始動(power-up)または目覚めのタイミングをとることによってその情報を得ることができる。
【0053】
図8は、この開示の1つの態様においてスーパフレームタイミング情報を取得するために複数のDEVs120内の1装置によって実行されることができるスーパフレームタイミング情報取得手順800を示す。ステップ802で、DEVは、初期化し、そしてネットワーク100との無線通信を実行する準備をする。ステップ804で、DEVは、ビーコンフレームまたはデータフレームのプリアンブルを検出することを試みる。この検出が成功したと想定して、DEVは、ステップ806で、ヘッダまたは少なくともヘッダのタイムスタンプ部を復号する。その後、ステップ808で、DEVは、復号されたタイムスタンプからスーパフレームタイミング情報を決定することができる。
【0054】
一度スーパフレームタイミング情報がDEVによって決定されると、それはステップ810でそれを使用することのオプションを持つ。この開示の1つの態様では、ここで前述されたように、DEVは、PNC110によって送信されているスーパフレームについての完全な情報を取得するために、次のビーコン期間まで低電力またはスリープモードに入ることを決定することができる。例えば、DEVは、現スーパフレームが終了するのに十分な時間期間のような、所定の期間の間それ自体をスリープ状態にすることができる。別の例として、DEVは、1つ以上のビーコン期間の間スリープモードに入ることができ、そしてスーパフレームタイミング情報を取得するために周期的に目覚めることができる。同期を失うことに関して所定数以上のビーコンを抜かすことがないように、ガイドライン内で動作するためにこのDEVのような装置についてある種の必要条件はあるが、このシナリオ内のDEVは、それ自体のタイムスタンプの使用のため、タイミング同期を依然として維持することができる。
【0055】
別の態様では、DEVがタイムスタンプを検出して、スーパフレームがCAPフェーズ(phase)にあることを見つければ、その後DEVは、ビーコンおよびCAPフェーズを待つこと無く、ネットワーク100に参加(join)しようと試みることができる。
【0056】
別の態様では、DEVは、ビーコンを検出するのを待つこと無く、ネットワーク100内の特定のチャネルがビジー状態であるかどうかを検出することができる。この態様では、一度DEVがタイムスタンプを検出すると、それはチャネルがビジーであると仮定して、次のチャネルへ移動する。
【0057】
既に上述されたように、DEVは特定のパケットがビーコンパケットであるかどうかを決定するためにすべてのパケットを復号する必要がないので、タイムスタンプはビーコンおよびスーパフレームタイミング検出を容易にする。多くても、DEVは、1つのタイムスタンプを成功裡に復号しさえすればよい。したがって、DEVは、このパケットがビーコンパケットか否かを決定するためにヘッダおよび場合によってはデータを完全に復号しなくてもよい。
【0058】
タイムスタンプはまた、信号の捕捉および複数のDEVs120によるネットワークの参加を改善するためにも使用されることができる。例えば、DEV120−2は、PNC110から十分遠くにあり、PNC110によって送信されたビーコンの良好な検出を有していないと想定されたい。しかしながら、またDEV120−1は、PNC110により接近しているが、DEV120−2にも接近しており、PNC110からのビーコンを確実に検出できると想定されたい。全装置がそれらの送信の中にタイムスタンプ情報を含み、DEV120−2はDEV120−1からの送信を聞くことができるので、DEV120−2は、ビーコン位置のよりよい見解を持つであろう、そしてビーコンを受信するそのチャンスを改善するためにその動作を変えることができる。例えば、DEV120−2は、検出がフォールスポジティブ(false positive)にならないことがより確実になるので、PNC110からのビーコン送信の予想時間の間、そのプリアンブル検出閾値を低くすることができ、それは、信号対雑音比(SNR)または信号対雑音/干渉比(Signal-to-Noise/Interference Ratio:SNIR)の関数である。
【0059】
この開示のいくつかの態様では、同じ周波数帯域内で動作している種々のピコネットについてのプリアンブルは、時間および/または周波数内に直交性を提供するカバーシーケンスを使用することができる。1つの態様では、第1のピコネットコントローラPNC1は、長さ128の第1のゴーレイ符号a1281を使用し、第2のピコネットコントローラPNC2は、a1282を使用し、そして第3のピコネットコントローラPNC3は、a1283を使用する。プリアンブルは、以下の場合に示されるような、直交カバリングコードによって乗算された各ゴーレイ符号の8つの反復から構成される:
PNC1は:+a1+a1+a1+a1+a1+a1+a1+a1(カバーコード[1 1 1 1])を送信する
PNC2は:+a2−a2+a2−a2+a2−a2+a2−a2(カバーコード[1 −1 1 −1])を送信する
PNC3は:+a3+a3−a3−a3+a3+a3−a3−a3(カバーコード[1 1 −1 −1])を送信する
したがって、たとえシステムが非同期であるとしても、なお任意の時間シフトでの直交性がある。
【0060】
この場合、これらは、周期的に直交である3つだけのバイナリコードである。例えば、周期的な直交性は、下記のように、第1のカバリングコードが反復され:
1 −1 1 −1 1 −1 1 −1 ...,
そしてそれが第2の、直交カバリングコードにマッチドフィルタされる場合、その結果は、反復符号の先頭および末尾以外のあらゆるところでゼロであることを意味する。
【0061】
この開示のいくつかの態様では、非バイナリカバーコードが提供されることができる。例えば、長さ4の複素カバリングコードが次のとおり示される:
カバー1=ifft([1000])=[1 1 1 1]
カバー2=ifft([0100])=[1 j −1 −j]
カバー3=ifft([0010])=[1 −1 1 −1]
カバー4=ifft([0001])=[1 −j −1 j]
これらのコードは、特定のゴーレイ符号(例えば、a)を次のとおり乗算するために使用されることができる[a1.カバー1(1)a1.カバー1(2)a1.カバー1(3)a1.カバー1(4)]。このシーケンスの高速フーリエ変換(FFT)は、第4サブキャリア毎に、非ゼロである。a1が長さ128のものであり、そしてFFT長が512(0:511と番号を付けられた)である場合、その時カバー1は、非ゼロサブキャリア0,4,8,...を生成する。カバー2では、サブキャリア1,5,9,...のみが非ゼロである。カバー3は、非ゼロサブキャリア2,6,10,..,を生成し、カバー4は、サブキャリア3,7,11,...を生成する。
【0062】
ビーコン期間の間、ほぼ全方向性のアンテナパターンを有するビーコン(準オムニビーコン)が先ず送信される。指向性ビーコン(即ち、ある(複数の)方向にあるアンテナ利得で送信されたビーコン)は、このビーコン期間の間または2つの装置の間のCTAP内に送信されることができる。
【0063】
この開示の1つの実施形態では、ゴーレイ符号長および反復の数の組合せが種々のアンテナ利得に適用される。例えば、0〜3dBのアンテナ利得について、ビーコンは、長さ128のゴーレイ符号の32反復を具備するデフォルトプリアンブルを有するコモンモードを使用して送信される。3〜6dBのアンテナ利得について、ビーコンは、同じゴーレイ符号の16反復の短縮されたプリアンブルを使用する。6〜9dBのアンテナ利得について、ビーコンは、このゴーレイ符号の8反復の短縮されたプリアンブルを使用する。9dBおよびそれ以上のアンテナ利得について、ビーコンは、このゴーレイ符号の4反復の短縮されたプリアンブルを使用する。さらにいくつかの実施形態では、ヘッダおよび/またはデータ拡散ファクタは、このアンテナ利得に比例してスケーリングされる(scaled)ことができる。
【0064】
図9は、この開示の1態様に従ってフレーム構成900を示す。1つの態様では、フレーム構成900は、プリアンブル902、ヘッダ940、およびパケットペイロード980を含む。プリアンブル902およびパケットペイロード980の部分は図4のフレーム構成400のプリアンブル902およびパケットペイロード480と同様に構成される。ヘッダ940を含むことができ、そしてパケットペイロード980を含む、フレームのデータ部は、複数のブロック950−1乃至950−nに区切られ、各ブロック950−1乃至950−nはさらに、サブブロック952−1乃至952−nのような、サブブロックに区切られる。各サブブロック952−1乃至952−nは、既知のゴーレイシーケンス954−1乃至954−nのような、長さLの既知のゴーレイシーケンスによって先行され、それはマルチパス遅延スプレッドよりも典型的に長くなければならない。さらに、最終データ部956−nは、既知のゴーレイシーケンス954−[n+1]によって後続される。1つの態様では、特定データブロック内のすべての既知のゴーレイシーケンスは同一である。既知のゴーレイシーケンスは、周波数域イコライザが使用される場合、サイクリックプレフィックスとして機能する。さらに、それは、タイミング、周波数、およびチャネルトラッキングのために使用されることができる。各データブロック950−1乃至950−nは、それぞれ、おのおのがCP962−1および966−2を有するゴーレイ符号964−1および968−1の相補形セットを有するパイロットチャネル推定シーケンス(pilot channel estimation sequence:PCES)960によって後続される。PCES960は、必要に応じて、チャネルを再取得するために使用されることができ、そしてPCES960に関する反復期間はオーバヘッドを減らすために変更されることができる。PCES期間は、例えば、ヘッダ940内で符号化されることができる。
【0065】
周波数域イコライザ内で(あるいは他のタイプのイコライザ内で)、既知のゴーレイシーケンス954−1乃至954−nがCPとして使用されるためには、同じ長さLのゴーレイシーケンス(aL)が使用される必要がある。しかしながら、既知のゴーレイシーケンスの反復は、スペクトルラインを導入する。スペクトルラインを軽減するために、各データブロックは、図10内に示されるような、異なる既知のゴーレイシーケンスを使用する。例えば、1組のゴーレイ符号(aL,bL)が使用されることができ、ここにおいてaLおよびbLは、長さL、あるいはそれ自身の短いサイクリックプレフィックスによって保護された、より短い長さK<L、の1組の相補形ゴーレイシーケンスを表す。例えば、L=20について、16のゴーレイ符号長は初めに反復される最後の4サンプルと共に使用されることができる。各データブロックは、aL,−aL,bL、または−bLを使用することができる。図11に示されるような、スクランブラ1100は、ゴーレイ符号aL,−aL,bL、および−bLを選択するために使用されることができる。1つの態様では、スクランブラ1100は、フィードバック・シフトレジスタとして実施されることができる。スクランブラ1100は、各データブロックについてゴーレイ符号を選択するために使用されることができる。
【0066】
この開示の別の実施形態では、より長いデータブロックが使用されることができ、図12に示されるフレーム構成1200が使用されることができる。この例では、各データブロックは、データブロックの一部分のために、4つのゴーレイ符号オプションaL,−aL,bL、および−bLのうちの1つを使用し、そしてこの符号は各部分について変更される。例えば、データブロック1202の異なるブロック部1250−1乃至1250−5は、異なるゴーレイ符号(例えば、ブロック部1 1250−1のためのゴーレイ符号1254−1−1に対してブロック部2 1250−2のためのゴーレイ符号1254−1−2)を使用する。
【0067】
既知のシーケンスは、等化の前後の両方で使用されることができる。例えば、タイミング、周波数およびチャネルトラッキングについての等化の前後に既知のシーケンスを使用するための技術はこの分野において周知である。しかしながら、この開示の態様は既知のゴーレイシーケンスの更なる使用を提供することができる。等化の後で、既知の送信されたゴーレイシーケンスの雑音推定(noisy estimate)がある。推定された雑音バージョンを、ゴーレイシーケンスのオリジナルのクリーンバージョンと関係付けることによって、残留マルチパスが推定されて、非常に単純なショートイコライザ(例えば、2タップのイ0コライザ)を用いた時間域等化のために使用されうる。
【0068】
図13は、この開示のいくつかの態様においてゴーレイ符号発生器またはマッチドフィルタとして使用されることができるゴーレイ符号回路1300のブロック図である。ゴーレイ符号回路1300は、一連の遅延素子1302−1乃至1302−M、一連の適応可能なシードベクトル挿入素子1330−1乃至1330−M、第1のセットの結合器1310−1乃至1310−M、および遅延された信号をシードベクトルによって乗算された信号と結合するために構成された第2のセットの結合器1320−1乃至1320−Mを具備する。
【0069】
この開示の1つの態様では、3つのシーケンスの下記のセットが、同じ周波数帯の中で動作しているピコネット間の干渉を最小にするために、空間および周波数再利用のためのプリアンブルに使用されることができる。
【表1】

【0070】
遅延ベクトルは、D1,D2,およびD3によって表され、そして対応するシードベクトルは、W1,W2,およびW3によって表される。第1のシーケンスはゴーレイ符号aを使用し、そして第2および第3のシーケンスはタイプbシーケンスである。バイナリシーケンス(s1,s2,およびs3)は、16進数のフォーマットで提供される。これらのシーケンスは、最小のサイドローブレベルおよび最小の相互相関関係を有するように最適化される。
【0071】
コモンモードのデータシーケンスは、以下のセットのゴーレイ相補形符号を使用することができる。
【表2】

【0072】
ゴーレイシーケンスaおよびbは、長さ64のものである。各シンボルは、シンボル当たり2ビットを運ぶ。例えば、この2ビットが“00”である時は、aが送信される。このビットが“01”である時は、−aが送信される。このビットが“10”に該当する時は、bが送信され、そしてこのビット組合せが“11”については、−bが送信される。
【0073】
3組の相補形ゴーレイ符号が周波数再利用のために使用され、ここにおいて1つの組がピコネット毎に使用される。これらの組は、相互間でおよびプリアンブルと低い相互相関関係を有するように選択されて提供される。これらの符号は、各サブバースト前の既知のシーケンスと同様に使用されることができる。
【0074】
この開示の1つの態様では、以下の長さ16および長さ8の符号が、拡散符号としておよび/または各サブバースト前の既知のサイクリックプレフィックスとして使用されることができる。
【表3】

【0075】
この開示のさまざまな態様では、16進数で示され、そして以下の遅延およびシードのベクトルから生成された長さ128の以下のシーケンスが、サイクリックプレフィックスとしてまたはPCESフィールドのために提供されることができる。
【表4】

【0076】
この開示の1つの態様では、長さ256および512の以下のシーケンスが、パイロットチャネル推定シーケンス(PCES)内で使用されることができる。これらのシーケンスは相互におよびプリアンブルと低い相互相関関係を有する。
【表5】

【0077】
図14は、この開示のさまざまな態様において使用されることができるスタートフレームデリミタ発生装置1400を示し、デリミタによって分離された第1の部分および第2の部分を含むパケットを発生するためのタイムスタンプ発生モジュール1402と、ここにおいてデリミタは第2の部分の特性を信号で送るためにさらに使用され、パケットを送信するためのパケット送信モジュール1404とを有する。
【0078】
図15は、この開示のさまざまな態様において使用されることができるタイムスタンプ発生装置1500を示し、ビーコンに関してパケットの位置情報を含むヘッダを有するパケットを発生するためのタイムスタンプ発生モジュール1502と、パケットを送信するためのタイムスタンプ送信モジュール1504とを有し、ここにおいてパケットおよびビーコンは1スーパフレーム内で送信される。
【0079】
図16は、この開示のさまざまな態様で使用されることができるチャネル推定シーケンス発生装置1600を示し、1ペイロードのパケットを複数のデータブロックに分割するためのデータブロック発生器モジュール1602と、ここにおいて各データブロックは、ゴーレイ符号およびデータ部を含み、各データ部は2つのゴーレイ符号の間にあり、複数のデータブロックのデータブロック間に情報を挿入するためのチャネル推定シーケンス発生および挿入モジュール1604と、なお、前記情報は時間、チャネルおよび周波数推定の少なくとも1つをイネーブルにし、パケットを送信するためのパケット送信モジュール1606とを有する。
【0080】
ここに開示されたさまざまな態様は、標準のプログラミングおよび/またはエンジニアリング技術を使用して、方法、装置、あるいは製造物として実施されることができる。ここで使用されたような“製造物(article of manufacture)”という用語は、任意のコンピュータ可読装置、キャリア、媒体からアクセスできるコンピュータプログラムを含むことを意図する。例えば、コンピュータ可読媒体は、それに限定されないが、磁気記憶装置、光ディスク、ディジタル多目的ディスク、スマートカード、およびフラッシュメモリ装置を含みうる。
【0081】
この開示は、好ましい態様に限定されることを意図しない。さらに、当業者は、ここに記述された方法および装置の態様が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれのさまざまな組合せでの実施を含む、種々様々な方法で実施されうることを認識するであろう。そのようなハードウェアの例は、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ、汎用プロセッサ、DSP、および/または他の回路を含むことができる。この開示のソフトウェアおよび/またはファームウェアの実施は、Java(登録商標),C,C++,MatlabTM,Verilog,VHDLを含む、任意のプログラミング言語の組み合わせ、および/またはプロセッサ特有のマシンおよびアセンブリの言語によって実施されることができる。
【0082】
当業者は、この中に開示された態様と関連して記述されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア(例えば、ソースコーディングまたは何か他の技術を使用して設計されることができる、ディジタル実施、アナログ実施、あるいはこの2つの組合せ)、(ここでは、便宜上、“ソフトウェア”または“ソフトウェアモジュール”と呼ばれることができる、)命令を組み込んでいるさまざまな形式のプログラムまたは設計コード、あるいは両者の組合せとして実施され得ることをさらに理解するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概して、それらの機能性の観点で上述された。そのような機能性が、ハードウェアまたはソフトウェアとして実施されるかどうかは、システム全体に課された特定のアプリケーションと設計の制約とに依存する。当業者は、各特定のアプリケーションについて異なる方法で、記述された機能性を実施できるが、そのような実施の決定は、本開示の範囲から逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。
【0083】
ここに開示された態様と関連して記述されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(“IC”)、アクセス端末、またはアクセスポイント内で、またはそれによって実施されることができる。ICは、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理装置、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気的コンポーネント、光コンポーネント、機械的コンポーネント、あるいはここに記述された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを具備することができ、そしてIC内部、IC外部、またはその両者にあるコードまたは命令を実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサでありうるが、その代わりに、このプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンでありうる。プロセッサはまた、計算装置の組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つまたはそれ以上のマイクロプロセッサ、あるいはその他任意のそのような構成として実施されることもできる。
【0084】
ここに記述された方法およびシステムの態様は、単にこの開示の特定の態様を示しているにすぎない。当業者は、ここに明白に記述または示されてはいないが、この開示の原理を実施し、そしてその範囲内に含まれるさまざまな配列を考案することができるであろうことが理解されるべきである。なお、ここに述べられたすべての実例および条件付きの言語は、読者がこの開示の原理を理解するのを助けるための教育上の目的のためだけを意図する。この開示およびその関連する参照は、そのような具体的に述べられた実例および条件に限定されないと解釈されるべきである。さらに、ここで原理、態様を記載しているすべての所説、およびこの開示の態様、と同様にそれらの特定の例は、それらの構造的な等価物および機能的な等価物の両方を含むことを意図する。加えて、そのような等価物は、将来開発される等価物、即ち、構造にかかわらず、同じ機能を実行する開発される任意のエレメントと同様に現在既知の等価物の両者を含むことが意図される。
【0085】
ここでのブロック図が、この開示の原理を具現化する例示的な回路、アルゴリズム、および機能的なステップの概念的な見方を表すことは、当業者によって理解されるべきである。同様に、任意のフローチャート、フローダイヤグラム、信号ダイヤグラム、システムダイヤグラム、符号、およびその他同種類のものは、コンピュータ可読媒体内において本質的に示されることができ、かつ、そのようなコンピュータまたはプロセッサが明白に示されているか否かにかかわらず、コンピュータまたはプロセッサによって実行されることが理解されるべきである。
【0086】
前の記述は、任意の当業者が本開示の全容を十分に理解することを可能にするために提供される。ここに開示された様々な構成への修正は、当業者にとって容易に(readily)明らかになるであろう。したがって、特許請求の範囲は、ここに記述された本開示のさまざまな態様に限定されず、請求項の文言と一貫したすべての範囲が与えられることが意図され、ここで、単数形による要素への参照は、特に明記されていない限り、「1つおよび1つのみ」を意味するのではなく、「1つまたは複数」を意味することが意図されている。特に明記されていない限り、「いくつか」という用語は、1つまたは複数を指す。要素の組み合わせのうちの少なくとも1つ(例えば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」)ということ述べている請求項は、述べられた要素の1つ以上を称する(例えば、A、またはB、またはC、あるいはそれらの任意の組み合わせ)。この開示の全体にわたって説明された、当業者によって知られている、あるいは知られるようになるさまざまな態様の要素と、構成的または機能的に同等である全ての要素は、参照によってここに明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されるように意図されている。さらに、ここでの開示は、このような開示が特許請求の範囲内に述べられているか否かにかかわらず、公衆に放棄されるようには意図されていない。請求項の要素が、「〜するための手段」という語句を用いて明確に述べられているか、あるいは方法の請求項の場合に、「〜するためのステップ」という語句を用いて述べられていない限りは、請求項の要素は、35U.S.C.§112第6項による規定の下で解釈されるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記を具備する、無線通信のための方法:
デリミタにより分離された第1の部分および第2の部分を具備するパケットを発生すること、ここにおいて、前記デリミタは、さらに、前記第2の部分の特性を信号で送るために使用される;および
前記パケットを送信すること。
【請求項2】
前記発生することは、第1の体系を使用して前記デリミタを符号化することと、前記第1の体系とは異なる第2の体系を使用して前記第2の部分を符号化することとを具備する、請求項1の方法。
【請求項3】
前記第1の体系は、シングルキャリア通信体系を具備し、前記第2の体系は、直交周波数分割多重(OFDM)通信体系を具備する、請求項2の方法。
【請求項4】
前記デリミタは、次のもののうちの少なくとも1つを示す複数のシンボルを具備する、請求項1の方法:
前記パケットのデータおよびヘッダのうちの少なくとも1つの送信のレート;
前記パケットの送信のモード;
ビーコンパケット;
非ビーコンパケット;
前記パケットのヘッダの変調およびコード体系;
前記パケットの持続時間;または
送信のために割り当てられた媒体の持続時間。
【請求項5】
前記送信のために割り当てられた媒体の前記持続時間は、ネットワーク割当ベクトルを具備する、請求項4の方法。
【請求項6】
前記特性は、前記パケットがシングルキャリアおよびOFDMキャリアのモードのうちの1つにおいて送信されたかどうか示す、請求項1の方法。
【請求項7】
前記特性は、複数のパケットの交換に割り当てられた媒体の持続時間のインジケーションを具備する、請求項1の方法。
【請求項8】
前記複数のパケットは、前記パケットを具備する、請求項7の方法。
【請求項9】
前記パケットは、前記シングルキャリアおよび前記OFDMのモードの両方のために使用されるプリアンブルを具備する、請求項6の方法。
【請求項10】
前記デリミタは、少なくとも1つのゴーレイ符号に基づいている、請求項1の方法。
【請求項11】
前記デリミタは、チャネル推定のために使用される、請求項1の方法。
【請求項12】
下記を具備する、通信装置:
デリミタにより分離された第1の部分および第2の部分を具備するパケットを発生するための手段、ここにおいて、前記デリミタは、さらに、前記第2の部分の特性を信号で送るために使用される;および
前記パケットを送信するための手段。
【請求項13】
前記発生するための手段は、第1の体系を使用して前記デリミタを符号化するための手段と、前記第1の体系とは異なる第2の体系を使用して前記第2の部分を符号化するための手段とを具備する、請求項12の通信装置。
【請求項14】
前記第1の体系は、シングルキャリア通信体系を具備し、前記第2の体系は、直交周波数分割多重(OFDM)通信体系を具備する、請求項13の通信装置。
【請求項15】
前記デリミタは、次のもののうちの少なくとも1つを示す複数のシンボルを具備する、請求項12の通信装置。
前記パケットのデータおよびヘッダのうちの少なくとも1つの送信のレート;
前記パケットの送信のモード;
ビーコンパケット;
非ビーコンパケット;
前記パケットのヘッダの変調およびコード体系;
前記パケットの持続時間;または
送信のために割り当てられた媒体の持続時間。
【請求項16】
前記送信のために割り当てられた媒体の前記持続時間は、ネットワーク割当ベクトルを具備する、請求項15の通信装置。
【請求項17】
前記特性は、前記パケットがシングルキャリアおよびOFDMキャリアのモードのうちの1つにおいて送信されたかどうか示す、請求項12の通信装置。
【請求項18】
前記特性は、複数のパケットの交換に割り当てられた媒体の持続時間のインジケーションを具備する、請求項12の通信装置。
【請求項19】
前記複数のパケットは、前記パケットを具備する、請求項18の通信装置。
【請求項20】
前記パケットは、前記シングルキャリアおよび前記OFDMのモードの両方のために使用されるプリアンブルを具備する、請求項16の通信装置。
【請求項21】
前記デリミタは少なくとも1つのゴーレイ符号に基づいている、請求項12の通信装置。
【請求項22】
前記デリミタはチャネル推定のために使用される、請求項12の通信装置。
【請求項23】
下記のように構成された処理システムを具備する通信装置:
デリミタにより分離された第1の部分および第2の部分を具備するパケットを発生する、ここにおいて、前記デリミタは、さらに、前記第2の部分の特性を信号で送るために使用される;および
前記パケットを送信する。
【請求項24】
前記処理システムは、第1の体系を使用して前記デリミタを符号化し、前記第1の体系とは異なる第2の体系を使用して前記第2の部分を符号化するようにさらに構成される、請求項23の通信装置。
【請求項25】
前記第1の体系は、シングルキャリア通信体系を具備し、前記第2の体系は、直交周波数分割多重(OFDM)通信体系を具備する、請求項24の通信装置。
【請求項26】
前記デリミタは、次のもののうちの少なくとも1つを示す複数のシンボルを具備する、請求項23の通信装置:
前記パケットのデータおよびヘッダのうちの少なくとも1つの送信のレート;
前記パケットの送信のモード;
ビーコンパケット;
非ビーコンパケット;
前記パケットのヘッダの変調およびコード体系;
前記パケットの持続時間;または
送信のために割り当てられた媒体の持続時間。
【請求項27】
前記送信のために割り当てられた媒体の前記持続時間は、ネットワーク割当ベクトルを具備する、請求項26の通信装置。
【請求項28】
前記特性は、前記パケットがシングルキャリアおよびOFDMキャリアのモードのうちの1つにおいて送信されたかどうか示す、請求項23の通信装置。
【請求項29】
前記特性は、複数のパケットの交換に割り当てられた媒体の持続時間のインジケーションを具備する、請求項12の通信装置。
【請求項30】
前記複数のパケットは、前記パケットを具備する、請求項18の通信装置。
【請求項31】
前記パケットは、前記シングルキャリアおよび前記OFDMのモードの両方のために使用されるプリアンブルを具備する、請求項27の通信装置。
【請求項32】
前記デリミタは少なくとも1つのゴーレイ符号に基づいている、請求項23の通信装置。
【請求項33】
前記デリミタはチャネル推定のために使用される、請求項23の通信装置。
【請求項34】
下記を実行可能な命令で符号化された機械可読媒体を具備する、通信のためのコンピュータプログラム製品:
デリミタにより分離された第1の部分および第2の部分を具備するパケットを発生する、ここにおいて、前記デリミタは、さらに、前記第2の部分の特性を信号で送るために使用される;および
前記パケットを送信する。
【請求項35】
下記を具備する無線装置:
アンテナ;
デリミタにより分離された第1の部分および第2の部分を具備するパケットを発生するように構成されたパケット発生器、ここにおいて、前記デリミタは、さらに、前記第2の部分の特性を信号で送るために使用される;および
前記アンテナを介して、前記パケットを送信するように構成された送信機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2013−520077(P2013−520077A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552868(P2012−552868)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/061919
【国際公開番号】WO2011/100037
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】