説明

無線通信装置及びその制御方法

【課題】通信が可能な位置合わせを支援するガイドを表示することで、ユーザが容易に無線通信を行える無線通信装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】無線通信装置は、無線通信のためのアンテナ部と、撮像するための撮像部と、撮像部で撮像している画像を表示画面にリアルタイムに表示する表示部と、相手無線通信装置のアンテナの位置を自身のアンテナの位置に合わせるためのガイドを上記リアルタイムな表示に合成させて表示部に表示するガイド表示部とを備える。ここで、ガイド表示部は、表示画面上に、アンテナの位置に対応する表示位置を図形によって示すことによりアンテナの位置合わせのためのガイドを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信装置同士が通信可能な位置関係になるように適切な位置合わせを支援するガイド機能を持った無線通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機器間での近接無線転送を実行するものとしては、RFID(RadioFrequency IDentification)や、NFC(Near Field Communication)技術がある。また「TransferJet」と呼ばれる近接無線転送技術が存在する。この転送技術は、通信距離が短かく、近づけると通信を接続し、遠ざけると通信を切断するように制御できる。
【0003】
上述のような近接無線転送技術を用いた無線通信装置では、通信を行う2つの無線通信装置のアンテナ同士を接近させる必要がある。一般に、無線通信装置のアンテナ実装面には無線通信が実装されていることを示すマークが付いており、ユーザはそのマークを目印に、2つの無線通信装置のアンテナを接近させて、通信を行わせている。
【0004】
また、位置保持機構として磁石の吸引、フックやねじなどの機械的形状を利用して、位置合わせを確実に行うことが提案されている(特許文献1)。また相手の無線通信装置と接続を行って端末情報を受信し、その情報によって位置ガイドを外形映像で表示する機能を備えた装置を用いて位置合わせを確実に行うことが提案されている(特許文献2)。
【特許文献1】特開2008−103902 公報
【特許文献2】特開2008−148148 公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のマーク付きの無線通信装置では、装置のマーク面を対向させるので、最後まできちんと目視できないという技術的課題が存在する。特許文献1及び特許文献2はこのような課題を解決する一手法を提案するが、特許文献1の技術では別途の支持機構が必要であり、特許文献2の技術では準備段階で接続して外形情報を取得する必要があるという技術的課題が存在する。
【0006】
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、通信が可能な位置合わせを支援するガイドを表示することで、ユーザが容易に無線通信を行える無線通信装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための本発明の一態様による無線通信装置は以下の構成を備える。すなわち、
無線通信のためのアンテナと、
撮像するための撮像手段と、
前記撮像手段で撮像している画像を表示画面にリアルタイムに表示する撮像表示手段と、
相手無線通信装置のアンテナの位置を前記アンテナの位置に合わせるためのガイドを前記撮像表示手段によるリアルタイムな表示に合成させて前記表示画面に表示するガイド表示手段とを備え、
前記ガイド表示手段は、前記表示画面上に、前記アンテナの位置に対応する表示位置を図形によって示すことにより前記ガイドを行う。
【0008】
また、上記の目的を達成するための本発明の一態様による無線通信装置の制御方法は、
無線通信のためのアンテナと、撮像するための撮像手段とを備えた無線通信装置の制御方法であって、
前記撮像手段で撮像している画像を表示画面にリアルタイムに表示する撮像表示工程と、
相手無線通信装置のアンテナの位置を前記アンテナの位置に合わせるためのガイドを前記撮像表示工程によるリアルタイムな表示に合成させて前記表示画面に表示するガイド表示工程とを有し、
前記ガイド表示工程では、前記表示画面上に、前記アンテナの位置に対応する表示位置を図形によって示すことにより前記ガイドを行う。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、通信が可能な位置合わせを支援するガイドを表示するので、ユーザは簡単な動作で無線通信を開始させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
<第1実施形態>
第1実施形態では、静電結合方式を使用した近接無線通信を行う無線通信装置において、無線通信装置が相手無線通信装置と適切な状態で接続を行うためのガイド表示について説明する。以下では、図1、図3、図5、図7、図11および図13を参照して第1実施形態を説明する。
【0011】
図1は、第1実施形態による無線通信装置101の構成例を示すブロック図である。また、図3は本実施形態による無線通信装置の外観と、アンテナ実装位置に対応して配置されたマークの例を示す図である。本実施形態における無線通信装置101は撮像部103と表示部107を有するデジタルカメラである。第1実施形態では、無線通信装置101における近接無線通信のためのアンテナを具備するアンテナ部102が、撮像部103のレンズ付近の位置302に実装されており、マーク301がアンテナ部102(のアンテナ)の位置を示している場合について説明をする。
【0012】
測距部104は、無線通信装置101と相手側の無線通信装置との距離を測定する。本実施形態では、無線通信装置101の測距部104として撮像部103のためのオートフォーカスの測距機能を利用するが、これに限られるものではない。表示部107は、通常のデジタルカメラが備える液晶パネル等の表示画面を備えた表示器であり、各種メニュー表示やEVF(電子ビューファインダ)を提供する。ガイド表示部105は、図5の(a)〜(e)に示すような、アンテナの位置合わせのための、表示部107に表示するべきガイドを生成する。合成部108は、撮像部103により撮影された画像のリアルタイムな表示(撮像表示)と、ガイド表示部105によるガイドの表示とを合成し、表示部107に表示する。無線データ送受信部106は、アンテナ部102を介して上記静電結合方式を使用した無線通信(近接無線通信)を実行する。
【0013】
相手側の無線通信装置(以下、相手無線通信装置)としては、プリンタ、データストレージ等、種々の装置が考えられるが、本実施形態では、上述した無線通信装置101と同じ構成のデジタルカメラであるとする。
【0014】
以下、上記構成を備えた本実施形態の無線通信装置101のユーザが、データを相手無線通信装置に送信するために無線接続をする場合のガイド表示部105及び合成部108によるガイド表示について、図7と図5を用いて説明する。なお、図5は、本実施形態によるガイド表示の一例を示す図である。また、図7は第1実施形態によるガイド表示の処理を説明するフローチャートである。
【0015】
まずユーザは無線通信装置101の動作モードを無線通信モードにする(ステップS701)。なお、無線通信モードへの切り替えは、ユーザによるマニュアル操作に依存するのみならず、撮影が終わったら自動的に無線通信モードになるような構成としてもよい。無線通信モードに遷移すると、撮像モードがマクロ撮影モードとなる(ステップS702)。撮像部103における撮像モードをマクロ撮影モードとすることにより、相手無線通信装置に無線通信装置101を接近させた際に、相手無線通信装置(のマーク)に焦点が合いやすくなる。無線通信モードへの遷移に応じてガイド表示部105及び合成部108によるガイド表示が起動する。
【0016】
次にガイド表示部105は、図5の(a)に示すように、ガイド枠501とメッセージ502(相手マークを枠の中に入れてください)を表示部107に表示し(ステップS703)、ユーザに操作を促す。なお、ガイド表示は、無線通信装置101の撮像部103が撮った画像とガイド表示部105で作成したガイドを合成部108で合成したものを表示部107で表示することで実現される。ここで、ユーザ操作のための時間を取るために、ステップS703からステップS704へ移行するまでの時間差を提供するべく、タイマを起動する構成も考えられる。
【0017】
ユーザは表示部107に表示されたガイドに従って相手無線装置のマークをガイド枠501の中に入れる動作を行う。図5の(b)、(c)はそのような操作を行った際の表示部107における表示の様子を示している。なお、合成部108により、表示部107には撮像部103による撮像処理によって得られた画像とガイド枠501とが合成されて表示されている。続いて無線通信装置101のガイド表示部105は、図5の(c)に示されるように、メッセージ503(近づけてください)を表示部107に表示する(ステップS704)。ここで、ガイド表示部105は、測距部104により相手無線通信装置との距離を測定し、通信接続を行う距離に至るまで、測距結果に基づいて表示するガイド枠501の大きさを変える(ステップS705,S706、図5の(d)、(e))。ここではアンテナ部102の位置はレンズ付近(図3)なので、ガイド表示部105はガイド枠501を中央付近に表示し、相手無線通信装置との距離に関連してガイド枠501の大きさを変える。
【0018】
図11は相手無線通信装置との距離が遠い状態から近い状態へ移行している様子を描いたものである。測距部104による測距の結果、相手無線通信装置との距離が遠いと判断されたら、図11の(a)において図示しているようにガイド表示部105はガイド枠501を中央に小さく表示する。同様にして距離が近づいてきたら、図11の(b)で図示しているようにガイド枠501を表示部107の中央に徐々に大きくして表示する。更に近づくとガイド枠501は更に大きくなる(図11の(c))。なお、図5の(a)〜(f)や図11の(a)〜(c)において破線で示したアンテナマーク510は、アンテナ部102の存在位置を示したものであり、実際には表示されなくてもよい。
【0019】
測距部104の測距結果により相手側無線通信装置に十分に近づいていないと判断された場合(ステップS705でNO)は、前述のとおりガイド枠501のサイズを測距結果に基づいて変化させる(ステップS706)。一方、無線通信装置101が相手無線通信装置に十分に近づいたと判断された場合(ステップS705でYES)は、無線通信装置101のアンテナ部102と相手無線通信装置のアンテナ部の位置が合ったと判断し、接続処理を行う(ステップS707)。このとき、表示部107における表示を図5の(f)のように変更し、接続中であることを示すようにする。また、アンテナ位置が合ってレンズ部分が相手無線通信装置に接触すると撮像画像は暗くなる。従って、無線通信装置101が沈洞式レンズを備えている場合は、撮像画面の明度が所定値より下がったのを検知して、レンズを本体内に収納するように制御してもよい。
【0020】
以上のように、本実施形態によれば、撮像画像をリアルタイムに表示する表示画面上の、アンテナの位置に対応する表示位置を所定の図形(例えばガイド枠501)によって示すことにより、アンテナの位置合わせのためのガイドが行われる。そのため、ユーザは、表示部107にリアルタイムに表示される撮像画像中の相手無線通信装置のアンテナ位置を示すマークを、所定の図形によって示される表示位置へ移動させることでアンテナの位置合わせを行える。したがって、ユーザは、正確なアンテナの位置合わせを容易に行える。
【0021】
また、相手無線通信装置との距離を測定する測距部104による測距結果に基づいて、所定の図形の大きさを変更することにより機器間の距離に関するガイドが行われるので、より操作性が向上する。なお、ガイド表示部105は、測距部104による測距結果に応じてそのサイズを変更する例を説明したが、図形の形や色、或いはそれらの組み合わせによりを図形の表示形態を変更するようにしてもよい。また、表示位置を変更してもよい。
【0022】
以上、本実施形態の無線通信装置でガイド表示を行い、最適な位置で接続をする動作の説明を行ったが、測距のための構成はオートフォーカス機能(自動焦点機能)以外の構成も適用可能である。また、測距のための構成がない場合でもガイド可能であり、例えば図13のように大きさの異なる複数のガイド枠1301でガイドすることも可能である。その場合、シールなどで表示部107にガイド枠を貼付してもよい。或いは、測距結果を用いずに、図形(ガイド枠501)の大きさを所定のスピードで徐々に大きくしていくようにしてもよい。また、相手無線通信装置は、少なくともマークを備えていればガイド可能である。さらに、通信中に何らかの原因によって通信が切断された場合、再度通信を行うために上述したガイドを再度起動するように構成してもよい。また、図7の処理では、両無線通信装置が十分に近づいたことを検出しているが、アンテナ同士が近づいたかを直接検出してはいない。したがって、ステップS707における接続処理は失敗する可能性もあり、接続処理に失敗した場合は、例えば、ガイドを再度起動する様に構成してもよい。これは後述の第2実施形態(図8のステップS807)においても同様である。
【0023】
以上のように、第1実施形態によれば、ユーザは画面上の指定された位置に相手通信装置のマークを合わせることにより、近接無線通信ができる配置となり、無線通信装置における接続性や利便性が向上する。
【0024】
<第2実施形態>
第2実施形態では、静電結合方式を使用した無線通信装置において、マークの位置が撮像部103のレンズから離れている場合のガイド表示について説明する。なお、第2実施形態による無線通信装置の構成は図1により説明したとおりである。以下では、図4、図6の(a)〜(f)、図8、図12の(a)〜(c)および図14を用いて、第2実施形態によるガイド表示を説明する。
【0025】
図4は第2実施形態における無線通信装置の外観と、アンテナ実装位置に対応して配置されたマークの例を示す図である。第2実施形態では、無線通信装置101のアンテナ部102が、撮像部103のレンズから離れた位置402に実装されており、マーク401がその位置を示している場合について説明をする。また、相手無線通信装置も無線通信装置101と同じ構成であるとする。無線通信装置101の測距部104としては、オートフォーカスの測距機能を使うとする。
【0026】
図6は、第2実施形態によるガイド表示の一例を示す図である。図8は、第2実施形態による無線通信装置におけるガイド表示のための処理を説明するフローチャートである。以下、図8と図6を参照して、無線通信装置101のユーザがデータを無線通信装置101から相手無線通信装置に送信するために無線接続をする場合の、第2実施形態によるガイドについて説明を行う。
【0027】
無線通信装置101の動作モードを無線通信モードにするところから、メッセージ503(近づけてください)を表示するまでの処理(ステップS801〜S804)は、第1実施形態(ステップS701〜S704)と同様である。また、図6の(a)〜(c)に示されるガイド表示も、第1実施形態(図5の(a)〜(c))に関して説明したとおりである。なお、610で示されるアンテナ位置は、本実施形態の無線通信装置101におけるアンテナ位置を仮想的に示したものである。
【0028】
第2実施形態では、図6の(c)〜(e)に示されるように、測距部104により、相手無線通信装置との距離を測定し、その測距結果によりガイド表示部105で表示するガイド枠501の位置および大きさを変える。第2実施形態ではアンテナ部102の位置が撮像部103のレンズから離れているので、相手通信装置との距離が短くなるに連れて中央付近から徐々にアンテナ部102の実装位置402に近づくようにガイド枠501を移動させる。なお、相手無線通信装置との距離は、第1実施形態と同様にガイド枠501の大きさを変えることで示される。
【0029】
図12は相手無線通信装置との距離が遠い状態から近い状態へ移行していく際の、ガイド枠501の表示状態を説明する図である。測距部104による測距結果から相手無線通信装置との距離が遠いと判断された場合は、図12の(a)に示しているようにガイド表示部105はガイド枠501を中央に小さく表示する。無線通信装置101と相手無線通信装置との距離が近づくにつれて、図12の(b)、(c)に示すように、ガイド枠501を徐々にサイズを拡大しながらアンテナ部102の実装位置の方向へ移動していく。
【0030】
ガイド表示部105は、測距部104の測距結果により、アンテナ部102が相手無線通信装置に十分近づいていないと判断した場合は、ステップS805からステップS806へ処理が進む。ステップS806では、前述のとおりガイド枠501の大きさを変更すると共に、アンテナ部102寄りにその位置を変化させる。一方、測距結果に基づいてアンテナ部102が相手無線通信装置に十分近づいたと判断した場合は、ステップS805からステップS807へ処理が進む。ステップS807では、無線通信装置101のアンテナ部102と相手無線通信装置のアンテナ部との位置が合ったと判断され、無線データ送受信部106による接続処理を開始する。このとき、表示部107における表示は、図6の(f)となる。また、第1実施形態と同様に、無線通信装置101が沈洞式レンズを備えている場合は、撮像画面の明度が下がったのを検知してレンズを本体内に収納するように制御してもよい。
【0031】
以上のように、第2実施形態のガイド表示部105は、表示部107の表示画面における所定の位置(例えば中央部)からアンテナ部102の位置に対応する表示位置まで図形(ガイド枠501)を移動させる。そして、この移動の最中に、当該図形の大きさを測距部104による測距結果に基づいて変更する。第2実施形態によれば、アンテナ部102の実装位置が撮像部103のレンズから離れていても、アンテナ位置合わせのための適切なガイドを実現することができる。
【0032】
以上、第2実施形態によるガイド表示を用いて、無線通信装置101を最適な位置で接続をする動作の説明を行った。なお、上記実施形態において、測距部104はオートフォーカスの機能を用いたが、これに限定されるものではない。また、測距部104を設けなくともガイドは可能であり、例えば、図14のように大きさの異なる複数のガイド枠1401を表示部107に表示することでガイドすることも可能である。即ち、表示画面の所定の表示位置からアンテナの位置に対応する表示位置までの間に複数の図形を並べて表示し、それらの図形の大きさをアンテナの位置に対応する表示位置へ向かって徐々に大きくしていく。その場合、シールなどで表示部107にガイド枠を貼付してもよい。或いは、測距結果を用いずに、表示画面の所定の表示位置からアンテナの位置に対応する表示位置まで図形を所定のスピードで移動させるとともに、その移動に伴って図形の大きさを徐々に大きくしていくようにしてもよい。
【0033】
また、上記各実施形態において、相手無線通信装置は無線通信装置101と同じ構成としたが、少なくともマークを備えていればガイド可能であることは明らかである。さらに、近接無線通信中に何らかの原因によって通信が切断された場合、再度通信を行うために、上述したガイドを再度実行するように構成するとも可能である。
【0034】
<第3実施形態>
以下、静電結合方式を使用した無線通信装置における、第3実施形態による近接無線通信のためのガイド表示について説明する。以下、図2、図3、図5、図9および図13を用いて説明を行う。
【0035】
図2は第3実施形態による無線通信装置101の構成例を示すブロック図である。第3実施形態の無線通信装置101には、計時部201とマーク認識部202とが設けられている。計時部201は、ガイド表示に応じた操作がユーザによって実施されているかを判定するためのタイマを管理する。マーク認識部202は、画像認識技術により、撮像部103によって得られた画像において相手通信装置のアンテナの位置を示すマークを認識する。計時部201及びマーク認識部202のより詳細な機能は以下の説明により明らかとなろう。また、第3実施形態では、図3に示されるように、無線通信装置101のアンテナ部102が、撮像部103のレンズ付近の位置302に実装されており、マーク301がアンテナ部102の位置を示している場合について説明をする。また相手無線通信装置も無線通信装置101と同じ構成である。
【0036】
無線通信装置101のユーザが、データを相手無線通信装置に送信するために無線接続をする場合の、第3実施形態によるガイドについて、以下、説明を行う。図9は第3実施形態による、近接無線通信接続時のガイド表示処理を説明するフローチャートである。
【0037】
無線通信装置101の動作モードを無線通信モードにするところから、メッセージ502((相手の)マークを枠の中に入れてください)を表示するまでの処理(ステップS901〜S903)は、第1実施形態(ステップS701〜S703)と同様である。
【0038】
ユーザはメッセージ502に従って相手無線装置のマークをガイド枠内に入れる動作を行う(図5の(a)、(b))。計時部201は、ガイドタイマを起動し(ステップS904)、マーク認識部202はガイド枠501の中に相手無線通信装置のマークが入ったかを確認する(ステップS907)。その確認よりも早くガイドタイマが満了してしまった場合(ステップS905でYES)、ガイド表示部105はメッセージ「ガイド表示を終了します」を表示部107に表示し(ステップS906)、その旨をユーザに通知する。なお、ここで、再度位置合わせを行うように制御してもよく、その場合はステップS903のメッセージ表示から始めるようにすればよい。マーク認識部202が、ガイド枠501の中に相手通信装置のマークが入ったことを確認すると、計時部201はガイドタイマを停止する(ステップS908)。
【0039】
続いて、ガイド表示部105は、メッセージ503「(相手に)近づけてください」を表示(図5の(c))し、ガイド表示部105で表示する(ステップS909)。そして、ガイド枠501の大きさを徐々に変える(ステップS910)。ここで撮像画像の一部を拡大して表示してもよい。なお、拡大は撮像画像のみについて行ってもよいし、撮像画像とガイド枠の両方について行ってもよい。撮像画像とガイド枠の両方について拡大を行ったほうが操作性が向上するであろう。また第1実施形態および第2実施形態のように測距部104を用いてもよい。本実施形態では、無線通信装置101におけるアンテナ部102の位置はレンズ付近なので、ガイド枠501は中央付近に表示され、その大きさを変えることでガイドを行うことができる。
【0040】
無線通信装置101のマーク認識部202は、大きくなったガイド枠501の中に相手無線通信装置のマークが入ったかを確認する(ステップS911)。ガイド枠501にマークが入っていない場合、ガイド表示部105はメッセージ「ガイド表示をやり直します」を表示部107に表示し(ステップS912)、その旨をユーザに通知する。そして、ガイド表示部105はガイド枠501を元の大きさに戻す(ステップS913)。ここでガイド枠501の中にマークが入っていない場合(ステップS911でNOの場合)に、ガイド表示の終了を行うように制御してもよい。また、ステップS905、S907に関して説明したように、ガイドタイマを用いて制御してもよい。即ち、ステップS911において、ガイドタイマが満了するまでにマークがガイド枠に入らなかった場合にステップS912に処理が進むようにしてもよい。
【0041】
マーク認識部202が、マーク301がガイド枠501に入ったことを確認すると、無線通信装置101のアンテナ部102と相手無線通信装置のアンテナ部の位置が合ったと判断され、接続処理が行われる(ステップS911、S914)。このとき無線通信装置101が沈洞式レンズを備えている場合、撮像画面の明度が下がったのを検知して、レンズをしまうように制御してもよい。
【0042】
なお、上記説明では、ガイド枠501を徐々に大きくするものとしたが(ステップS910)、図13のように大きさの異なる複数のガイド枠1301でガイドすることも可能である。その場合、シールなどで表示部107にガイド枠を貼付してもよい。シールの添付によりガイド枠を提示する場合は、無線通信装置101は上記制御においてガイド枠の表示を省略することができる。また、相手無線通信装置は、少なくともマークを備えていればガイド可能である。さらに、通信中に何らかの原因によって通信が切断された場合、再度通信を行うためにガイドを行うことも可能である。
【0043】
以上のように、第3実施形態によれば、ガイド表示部105によって表示している図形(ガイド枠501)の位置とマーク認識部202によって得られたマークの位置とを比較し、その比較の結果に基づいてガイドの進行が制御される。即ち、ステップS907、S911において、処理は上記の比較の結果に基づいて分岐され、アンテナの位置合わせ他のためのガイドの進行が制御される。例えば、ステップS911では、図形の位置とマーク認識部202によって得られたマークの位置との差があらかじめ定められた値を超える場合(ガイド枠501に入っていない場合)には、位置合わせ動作を再度行うように促している。以上のように、第3実施形態では、相手無線通信装置のマーク位置を画像処理によって追跡してガイドを制御するので、より正確なガイドが可能である。なお、相手無線通信装置のマークとガイド枠との位置の差は、ガイド枠の重心位置とマークの重心位置の距離を用いるなど、様々な方法が考えられる。
【0044】
<第4実施形態>
次に第4実施形態による、近接無線通信における接続を行うためのガイド表示について説明する。第4実施形態による無線通信装置101の構成は、第3実施形態(図2)と同様である。以下、第4実施形態によるガイド表示について、図4、図6の(a)〜(f)、図10および図14を用いて説明する。
【0045】
第4実施形態では、図4に示されるように、無線通信装置101のアンテナ部102が撮像部103のレンズから離れた位置402に実装されており、マーク401がアンテナ部102の位置を示している場合について説明する。また相手無線通信装置も同じ構成であるとする。
【0046】
図10は第4実施形態によるガイド表示を説明するフローチャートである。以下、図10を参照して、無線通信装置101のユーザが、データを相手無線通信装置に送信するために無線接続をする場合の、第4実施形態によるガイド処理について説明する。
【0047】
無線通信装置101の動作モードを無線通信モードにするところから、メッセージ503((相手に)近づけてください)を表示するまでの処理(ステップS1001〜S009)は、第3実施形態(ステップS901〜S909)と同様である。
【0048】
ガイド表示部105は、図6の(c)に示されるように、メッセージ503(近づけてください)を表示した後、表示するガイド枠501の位置および大きさを、図6の(c)〜(e)に示すように徐々に変える(ステップS1010)。ここで撮像画像の一部を拡大して表示してもよい。また第1実施形態および第2実施形態のように測距部104を設け、その測距結果を用いるようにしてもよい。第4実施形態では、アンテナ部102の位置はレンズから離れているので、ガイド表示部105は、ガイド枠501を中央付近から徐々にアンテナ部102の位置に近づくように移動させると共に、その大きさを変える。
【0049】
マーク認識部202は、上記処理によって位置がずれ、大きくなったガイド枠501の中に相手無線通信装置のマークが入ったかを確認する(ステップS1011)。入っていない場合、ガイド表示部105はメッセージ「ガイド表示をやり直します」を表示部107に表示し(ステップ1012)、ユーザに通知する。そして、ガイド表示部105はガイド枠501を元の大きさに戻す(ステップS1013)。ここでガイド枠の中に入っていない場合はガイド表示の終了を行うように制御してもよい。また、ステップS1005、S1007に関して説明したように、ガイドタイマを用いて制御してもよい。即ち、ステップS1011において、ガイドタイマが満了するまでにマークがガイド枠に入らなかった場合にステップS1012に処理が進むようにしてもよい。
【0050】
マーク認識部202が、ガイド枠501の中にマークが入っていることを確認すると、無線通信装置101のアンテナ部102と相手無線通信装置のアンテナ部の位置が合ったと判断される。位置が合ったと判断されると、接続処理が行われ(ステップS1011、S1014)、表示部107の表示状態は図6の(f)のようになる。このとき無線通信装置101が沈洞式レンズを備えている場合、撮像画面の明度が下がったのを検知して、レンズをしまうように制御してもよい。
【0051】
なお、上記説明では、ガイド枠501を徐々に大きくするものとしたが(ステップS1010)、図14のように大きさの異なる複数のガイド枠でガイドすることも可能である。その場合、シールなどで表示部107にガイド枠を貼付してもよい。シールの添付によりガイド枠を提示する場合は、無線通信装置101は上記制御においてガイド枠の表示を省略することができる。また、相手無線通信装置は、少なくともマークを備えていればガイド可能である。さらに、通信中に何らかの原因によって通信が切断された場合、再度通信を行うためにガイドを行うことも可能である。
【0052】
なお、上記第1〜第4実施形態において、ガイド表示部105及び合成部108は、ガイドのための図形と撮像部103で撮像して得られた画像の一部を拡大したものとを合成して表示するようにしてもよい。例えば、ガイド表示部105及び合成部108は、図形の位置が表示部107の中央に位置するように前記画像の一部を拡大して表示するようにしてもよい。ユーザは、目標とすべきアンテナの位置を常に表示画面の中央に観察することができるので、操作性が向上する。なお、拡大は撮像画像のみについて行ってもよいし、撮像画像とガイド枠の両方について行ってもよい。撮像画像とガイド枠の両方について拡大を行ったほうが操作性が向上するであろう。なお、上記各実施形態では、無線通信方式として静電結合方式を例に挙げたが、赤外線通信方式、誘導電界を用いる方式等の他の方式であってもよい。特に、本発明は、機器間の位置を正確に合わせることができるので、位置がずれると通信ができなくなる、又は速度が落ちる方式、例えば、近接無線、狭指向性の通信に適している。
【0053】
<他の実施形態>
尚、本発明は、ソフトウェアのプログラムをシステム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによって前述した実施形態の機能が達成される場合を含む。この場合、供給されるプログラムは実施形態で図に示したフローチャートに対応したコンピュータプログラムである。
【0054】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0055】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0056】
コンピュータプログラムを供給するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体としては以下が挙げられる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などである。
【0057】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることが挙げられる。この場合、ダウンロードされるプログラムは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルであってもよい。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0058】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布するという形態をとることもできる。この場合、所定の条件をクリアしたユーザに、インターネットを介してホームページから暗号を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用して暗号化されたプログラムを実行し、プログラムをコンピュータにインストールさせるようにもできる。
【0059】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどとの協働で実施形態の機能が実現されてもよい。この場合、OSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【0060】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれて前述の実施形態の機能の一部或いは全てが実現されてもよい。この場合、機能拡張ボードや機能拡張ユニットにプログラムが書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行なう。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】第1、第2実施形態による無線通信装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】第3、第4実施形態による無線通信装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】第1及び第3実施形態による無線通信装置の外観及び無線通信用のアンテナ(マーク)の配置を示す図である。
【図4】第2及び第4実施形態による無線通信装置の外観及び無線通信用のアンテナ(マーク)の配置を示す図である。
【図5】第1及び第3実施形態におけるガイド表示の例を示す図である。
【図6】第2及び第4実施形態におけるガイド表示の例を示す図である。
【図7】第1実施形態によるガイド処理を説明するフローチャートである。
【図8】第2実施形態によるガイド処理を説明するフローチャートである。
【図9】第3実施形態によるガイド処理を説明するメインフローチャートである。
【図10】第4実施形態によるガイド処理を説明するフローチャートである。
【図11】第1及び第3実施形態によるガイド枠の表示の変化を示す図である。
【図12】第2及び第4実施形態によるガイド枠の表示の変化を示す図である。
【図13】第1及び第3実施形態におけるガイド枠の他の表示例を示す図である。
【図14】第2及び第4実施形態におけるガイド枠の他の表示例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のためのアンテナと、
撮像するための撮像手段と、
前記撮像手段で撮像している画像を表示画面にリアルタイムに表示する撮像表示手段と、
相手無線通信装置のアンテナの位置を前記アンテナの位置に合わせるためのガイドを前記撮像表示手段によるリアルタイムな表示に合成させて前記表示画面に表示するガイド表示手段とを備え、
前記ガイド表示手段は、前記表示画面上に、前記アンテナの位置に対応する表示位置を図形によって示すことにより前記ガイドを行うことを特徴とする無線通信装置。
【請求項2】
相手無線通信装置との距離を測定する測距手段を更に備え、
前記ガイド表示手段は、前記測距手段による測距結果に応じて、前記図形の表示形態を変更することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項3】
前記測距手段は、自動焦点機能を用いて前記相手無線通信装置との距離を測ることを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
【請求項4】
前記ガイド表示手段は、前記アンテナの位置に対応する表示位置において、前記図形の大きさを前記測距手段による測距結果に基づいて変更することを特徴とする請求項2又は3に記載の無線通信装置。
【請求項5】
前記ガイド表示手段は、前記表示画面の所定の表示位置から前記アンテナの位置に対応する表示位置まで前記図形を移動させるとともに、当該図形の大きさを前記測距手段による測距結果に基づいて変更することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項6】
前記ガイド表示手段は、前記表示画面の所定の表示位置から前記アンテナの位置に対応する表示位置まで前記図形を移動させるとともに、当該移動に伴って前記図形の大きさを徐々に大きくしていくことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項7】
前記ガイド表示手段は、前記表示画面の所定の表示位置から前記アンテナの位置に対応する表示位置までの間に複数の図形を並べて表示し、該複数の図形の大きさを前記所定の表示位置から前記アンテナの位置に対応する表示位置へ向かって徐々に大きくすることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項8】
前記撮像手段によって得られた画像において、前記相手無線通信装置のアンテナの位置を示すマークを認識するマーク認識手段と、
前記ガイド表示手段によって表示している前記図形の位置と前記マーク認識手段によって得られたマークの位置とを比較する比較手段とを更に備え、
前記ガイド表示手段は、前記比較手段による比較の結果に基づいて前記ガイドの進行を制御することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項9】
前記ガイド表示手段は、前記図形の位置と前記マーク認識手段によって得られたマークの位置との差があらかじめ定められた値を超える場合には、位置合わせ動作を再度行うように促すことを特徴とする請求項8に記載の無線通信装置。
【請求項10】
前記ガイド表示手段は、前記図形と、前記撮像手段で撮像している画像の一部を拡大したものとを合成して表示することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項11】
前記ガイド表示手段は、前記図形の位置が前記表示画面の中央に位置するように前記画像の一部を拡大することを特徴とする請求項10に記載の無線通信装置。
【請求項12】
前記ガイド表示手段は、当該無線通信装置の動作モードが無線通信モードに遷移したときに起動することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項13】
前記撮像手段は、当該無線通信装置の動作モードが無線通信モードに遷移した場合に、マクロ撮影モードで動作することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項14】
前記ガイド表示手段は、前記無線通信による通信の最中に切断したことに応じて再度起動することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項15】
前記撮像手段は、前記ガイド表示手段によって前記ガイドを行っている間に、撮像された画像の明度が所定値よりも低くなると、レンズ部を本体内に収納することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項16】
無線通信のためのアンテナと、撮像するための撮像手段とを備えた無線通信装置の制御方法であって、
前記撮像手段で撮像している画像を表示画面にリアルタイムに表示する撮像表示工程と、
相手無線通信装置のアンテナの位置を前記アンテナの位置に合わせるためのガイドを前記撮像表示工程によるリアルタイムな表示に合成させて前記表示画面に表示するガイド表示工程とを有し、
前記ガイド表示工程では、前記表示画面上に、前記アンテナの位置に対応する表示位置を図形によって示すことにより前記ガイドを行うことを特徴とする無線通信装置の制御方法。
【請求項17】
請求項16に記載された無線通信装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項18】
請求項16に記載された無線通信装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−109594(P2010−109594A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−278612(P2008−278612)
【出願日】平成20年10月29日(2008.10.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】