無線通信装置
【課題】消費電力を低減することができる無線通信装置を提供する。
【解決手段】スイッチSW7,SW8と、データ処理部16および音声処理部28との間には、スイッチSW1〜SW6、LNA18,30、分配器20,32が設けられる。データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子およびスイッチSW6の第3の端子と接続される。音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子およびスイッチSW5の第3の端子と接続される。制御部は、スイッチSW1〜SW8の各々の端子間の接続、およびLNA18およびLNA30の電源のオン/オフを制御する。
【解決手段】スイッチSW7,SW8と、データ処理部16および音声処理部28との間には、スイッチSW1〜SW6、LNA18,30、分配器20,32が設けられる。データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子およびスイッチSW6の第3の端子と接続される。音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子およびスイッチSW5の第3の端子と接続される。制御部は、スイッチSW1〜SW8の各々の端子間の接続、およびLNA18およびLNA30の電源のオン/オフを制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数の通信方式に対応した無線通信装置が知られている(たとえば、特許文献1を参照)。
【0003】
このような複数の通信方式に対応した無線通信装置では、分配器もしくは分波器が設けられる。
【0004】
図12は、従来の無線通信装置の構成を表わす図である。
アンテナ12で受信した信号は、スイッチ50の端子BからLNA(Low Noise Amplifier)54に送られ、LNA54で増幅された後、分配器56へ送られる。分配器56は、受取った信号を分配してデータ処理部16と音声処理部28へ送る。
【0005】
同様に、アンテナ24で受信した信号は、スイッチ52の端子BからLNA55に送られ、LNA55で増幅された後、分配器57へ送られる。分配器57は、受取った信号を分配してデータ処理部16と音声処理部28へ送る。
【0006】
データ処理部16は、2つの経路から受取った信号をMIMO(Multiple Input Multiple Output)受信処理し、データを抽出する。音声処理部28は、2つの経路から受取った信号をMIMO受信処理し、音声を抽出する。
【0007】
このような構成によって、データと音声とを同時にMIMO受信することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−200853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、図12のような従来の構成では、データのみをMIMO受信する場合、音声のみをMIMO受信する場合、データを単一アンテナ受信し、かつ音声を単一アンテナ受信する場合でも、常時LNAが動作して、消費電力がかかる。
【0010】
それゆえに、本発明の目的は、消費電力を低減することができる無線通信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の無線通信装置は、データおよび/または音声が含まれる無線信号を受信する第1のアンテナと、少なくとも第1〜第3の端子を有し、第1の端子が第1のアンテナと接続される第1のスイッチと、データおよび/または音声が含まれる無線信号を受信する第2のアンテナと、少なくとも第4〜第6の端子を有し、第4の端子が第2のアンテナと接続される第2のスイッチと、第7〜第9の端子を有し、第9の端子が第1のスイッチの第2の端子と接続される第3のスイッチと、第1のスイッチの第3の端子と接続される第1のローノイズアンプと、第1のローノイズアンプと接続され、第1のローノイズアンプから出力された信号を第10の端子および第11の端子から出力する第1の分配器と、第12〜第14の端子とを有し、第12の端子が第3のスイッチの第7の端子と接続され、第13の端子が第1の分配器の第10の端子と接続される第4のスイッチと、第15〜第17の端子を有し、第15の端子が第3のスイッチの第8の端子と接続され、第16の端子が第1の分配器の第11の端子と接続される第5のスイッチとを備える。
【0012】
また、本発明の無線通信装置は、第18〜第20の端子を有し、第20の端子が第2のスイッチの第5の端子と接続される第6のスイッチと、第2のスイッチの第6の端子と接続される第2のローノイズアンプと、第2のローノイズアンプと接続され、第2のローノイズアンプから出力された信号を第21の端子および第22の端子から出力する第2の分配器と、第23〜第25の端子とを有し、第23の端子が第6のスイッチの第18の端子と接続され、第24の端子が第2の分配器の第21の端子と接続される第7のスイッチと、第26〜第28の端子を有し、第26の端子が第6のスイッチの第19の端子と接続され、第27の端子が第2の分配器の第22の端子と接続される第8のスイッチとを備える。
【0013】
また、本発明の無線通信装置は、第4のスイッチの第14の端子および第8のスイッチの第28の端子と接続されるデータ処理部と、第5のスイッチの第17の端子および第7のスイッチの第25の端子と接続される音声処理部と、第1〜第8のスイッチの各々の端子間の接続、および第1のローノイズアンプおよび第2のローノイズアンプの電源のオン/オフを制御する制御部とを備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明の無線通信装置によれば、消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施の形態の無線通信装置の構成を表わす図である。
【図2】第1の実施形態の無線通信処理部の構成を表わす図である。
【図3】各受信モードでのスイッチSW1〜SW8の制御を表わす図である。
【図4】受信モードA1での信号の流れを表わす図である。
【図5】受信モードA2での信号の流れを表わす図である。
【図6】受信モードBでの信号の流れを表わす図である。
【図7】受信モードCでの信号の流れを表わす図である。
【図8】受信モードDでの信号の流れを表わす図である。
【図9】受信モードEでの信号の流れを表わす図である。
【図10】受信モードFでの信号の流れを表わす図である。
【図11】第2の実施形態の無線通信処理部の構成を表わす図である。
【図12】従来の無線通信装置の構成を表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施の形態の無線通信装置の構成を表わす図である。
【0017】
図1に示すように、この無線通信装置は、複数のアンテナ12,24と、無線通信処理部60と、制御部62と、電力供給部64とを備える。
【0018】
無線通信処理部60は、他の無線通信装置からの無線信号を受信して処理をする。無線通信処理部60は、他の無線通信装置へ無線信号を送信する。図1の無線通信装置が、携帯電話の場合には、他の無線通信装置は、無線基地局でもよい。
【0019】
無線通信処理部60は、データを含む信号、音声を含む信号、およびデータと音声の両方を含む信号を受信する。本実施の形態では、一例として、データを含む信号は、LTEの方式に従って送信されてくるものとし、音声を含む信号は、CDMA方式に従って送信されてくるものとして説明するが、必ずしもこれらの通信方式に限定されるものではない。
【0020】
無線通信処理部60は、送信モードに設定されたときには、送信処理を行なう。
受信モードには、複数の種類があり、無線通信処理部60は、設定された受信モードに応じて、受信処理を行なう。
【0021】
制御部62は、無線通信処理部60での処理を制御する。
電力供給部64は、バッテリで構成されており、無線通信処理部60および制御部62へ電力を供給する。
【0022】
図2は、第1の実施形態の無線通信処理部の構成を表わす図である。
図2を参照して、無線通信処理部60は、アンテナ12,24と、スイッチSW7,SW8と、スイッチSW1〜SW6と、PA(Power Amplifier)14,26と、LNA18,30と、分配器20,32と、データ処理部16と、音声処理部28とを備える。
【0023】
アンテナ12は、データおよび/または音声が含まれる無線信号を送信し、または受信する。
【0024】
アンテナ24は、データおよび/または音声が含まれる無線信号を送信し、または受信する。
【0025】
スイッチSW7は、第1〜第4の端子を有する。スイッチSW7の第1の端子は、アンテナ12と接続される。
【0026】
スイッチSW1は、第1〜第3の端子を有する。第3の端子がスイッチSW7の第2の端子と接続される。
【0027】
スイッチSW2は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW1の第1の端子と接続され、第2の端子が分配器20の第1の端子と接続される。
【0028】
LNA18は、スイッチSW7の第3の端子と接続される。
分配器20は、LNA18と接続され、LNA18から出力された信号を第1の端子および第2の端子から出力する。
【0029】
スイッチSW3は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW1の第2の端子と接続され、第2の端子が分配器20の第2の端子と接続される。
【0030】
スイッチSW8は、第1〜第4の端子を有する。スイッチSW8の第1の端子は、アンテナ24と接続される。
【0031】
スイッチSW4は、第1〜第3の端子を有する。第3の端子がスイッチSW8の第2の端子と接続される。
【0032】
LNA30は、スイッチSW8の第3の端子と接続される。
分配器32は、LNA30と接続され、LNA30から出力された信号を第1の端子および第2の端子から出力する。
【0033】
スイッチSW5は、第1〜第3の端子とを有する。第1の端子がスイッチSW4の第1の端子と接続され、第2の端子が分配器32の第1の端子と接続される。
【0034】
スイッチSW6は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW4の第2の端子と接続され、第2の端子が分配器32の第2の端子と接続される。
【0035】
PA14の入力は、データ処理部16に接続され、PA14の出力は、スイッチSW7の第4の端子と接続する。
【0036】
PA26の入力は、音声処理部28に接続され、PA26の出力は、スイッチSW8の第4の端子と接続する。
【0037】
データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子およびスイッチSW6の第3の端子と接続される。データ処理部16は、入力される信号からデータを抽出する。すなわち、データ処理部16は、入力される信号をデジタル化、増幅、復号、LTE方式のフレームの抽出などを行なって、データを抽出する。
【0038】
データ処理部16は、2つの経路から信号が入力された場合には、2つの信号をMIMO受信処理する。MIMO受信処理には、ZF(Zero-Forcing)、MMSE(Minimum Mean Square Error)、BLAST(Bell Laboratories Layered Space-Time)などのアルゴリズムが用いられる。
【0039】
音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子およびスイッチSW5の第3の端子と接続される。
【0040】
音声処理部28は、入力される信号から音声を抽出する。すなわち、音声処理部28は、入力される信号をデジタル化、増幅、復号、逆拡散、CDMA方式のフレームの抽出などを行なって、音声を抽出する。音声処理は、2つの経路から信号が入力された場合には、2つの信号をMIMO受信処理する。MIMO受信処理には、ZF(Zero-Forcing)、MMSE(Minimum Mean Square Error)、BLAST(Bell Laboratories Layered Space-Time)などのアルゴリズムが用いられる。
【0041】
制御部62は、スイッチSW1〜SW8の各々の端子間の接続、およびLNA18およびLNA30の電源のオン/オフを制御する。
【0042】
図2の構成で、分配器20,32の前段にLNA18,30を設けているのは、分配器を使用した場合には、最低でも3dBも信号の強度が減少するおそれがあるからである。一方、スイッチSW1〜SW6の前段にLNAが設けられていないのは、スイッチを使用しても、0.5〜1.0dBしか信号の強度が減少しないからである。
【0043】
図3は、各受信モードでのスイッチSW1〜SW8の制御を表わす図である。
(受信モードA1)
受信モードA1では、データおよび音声をそれぞれ単独受信する。受信モードA1では、アンテナ12で受信した信号に含まれるデータを抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれる音声を抽出する。
【0044】
受信モードA1では、スイッチSW1の第1の端子、スイッチSW2の第1の端子、スイッチSW4の第1の端子、スイッチSW5の第1の端子が選択される。また、スイッチSW7の第2の端子、スイッチSW8の第2の端子が選択される。
【0045】
すなわち、受信モードA1において、制御部62は、以下のようにスイッチSW1、SW2、SW4、SW5、SW7、SW8を制御する。
【0046】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW1の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW2の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW4の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW5の第1の端子と第3の端子とを接続する。
【0047】
また、制御部62は、LNA18の電源をオフにし、かつLNA30の電源をオフにする。
【0048】
データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子から出力される信号に含まれるデータを抽出する。音声処理部28は、スイッチSW5の第3の端子から出力される信号に含まれる音声を抽出する。
【0049】
(受信モードA2)
受信モードA2では、データおよび音声をそれぞれ単独受信する。受信モードA2では、アンテナ12で受信した信号に含まれる音声を抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれるデータを抽出する。
【0050】
受信モードA2では、スイッチSW1の第2の端子、スイッチSW3の第1の端子、スイッチSW4の第2の端子、スイッチSW6の第1の端子が選択される。また、スイッチSW7の第2の端子、スイッチSW8の第2の端子が選択される。
【0051】
すなわち、受信モードA2において、制御部62は、以下のようにスイッチSW1、SW3、SW4、SW6、SW7、SW8を制御する。
【0052】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW1の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW3の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW4の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW6の第1の端子と第3の端子とを接続する。
【0053】
また、制御部62は、LNA18の電源をオフにし、かつLNA30の電源をオフにする。
【0054】
データ処理部16は、スイッチSW6の第3の端子から出力される信号に含まれるデータを抽出する。音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子から出力される信号に含まれる音声を抽出する。
【0055】
(受信モードB)
受信モードBでは、データをMIMO受信する。すなわち、受信モードBでは、アンテナ12で受信した信号に含まれるデータを抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれるデータを抽出して、MIMO受信処理をする。
【0056】
受信モードBでは、スイッチSW1の第1の端子、スイッチSW2の第1の端子、スイッチSW4の第2の端子、スイッチSW6の第1の端子が選択される。また、スイッチSW7の第2の端子、スイッチSW8の第2の端子が選択される。
【0057】
すなわち、受信モードBにおいて、制御部62は、以下のようにスイッチSW1、SW2、SW4、SW6、SW7、SW8を制御する。
【0058】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW1の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW2の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW4の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW6の第1の端子と第3の端子とを接続する。
【0059】
また、制御部62は、LNA18の電源をオフにし、かつLNA30の電源をオフにする。
【0060】
データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子から出力される信号とスイッチSW6の第3の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、MIMO受信処理して得られた信号からデータを抽出する。
【0061】
(受信モードC)
受信モードCでは、音声をMIMO受信する。すなわち、受信モードCでは、アンテナ12で受信した信号に含まれる音声を抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれる音声を抽出して、MIMO受信処理をする。
【0062】
受信モードCでは、スイッチSW1の第2の端子、スイッチSW3の第1の端子が、スイッチSW4の第1の端子、スイッチSW5の第1の端子が選択される。また、スイッチSW7の第2の端子、スイッチSW8の第2の端子が選択される。
【0063】
すなわち、受信モードCにおいて、制御部62は、以下のようにスイッチSW1、SW3、SW4、SW5、SW7、SW8を制御する。
【0064】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW1の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW3の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW4の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW5の第1の端子と第3の端子とを接続する。
【0065】
また、制御部62は、LNA18の電源をオフにし、かつLNA30の電源をオフにする。
【0066】
音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子から出力される信号とスイッチSW5の第3の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、MIMO受信処理して得られた信号から音声を抽出する。
【0067】
(受信モードD)
受信モードDでは、データをMIMO受信し、音声を単独受信する。すなわち、受信モードDでは、アンテナ12で受信した信号に含まれるデータを抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれるデータを抽出して、MIMO受信処理をするとともに、アンテナ24で受信した信号に含まれる音声を抽出する。
【0068】
受信モードDでは、スイッチSW1の第1の端子、スイッチSW2の第1の端子、スイッチSW5の第2の端子、スイッチSW6の第2の端子が選択される。また、スイッチSW7の第2の端子、スイッチSW8の第3の端子が選択される。
【0069】
すなわち、受信モードDにおいて、制御部62は、以下のようにスイッチSW1、SW2、SW5、SW6、SW7、SW8を制御する。
【0070】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW1の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW2の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW5の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW6の第2の端子と第3の端子とを接続する。
【0071】
また、制御部62は、LNA18の電源をオフにし、かつLNA30の電源をオンにする。
【0072】
音声処理部28は、スイッチSW5の第3の端子から出力される信号に含まれる音声を抽出する。データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子から出力される信号とスイッチSW6の第3の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、MIMO受信処理して得られた信号からデータを抽出する。
【0073】
(受信モードE)
受信モードEでは、データを単独受信し、音声をMIMO受信する。すなわち、受信モードEでは、アンテナ12で受信した信号に含まれる音声を抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれる音声を抽出して、MIMO受信処理をするとともに、アンテナ12で受信した信号に含まれるデータを抽出する。
【0074】
受信モードEでは、スイッチSW2の第2の端子、スイッチSW3の第2の端子、スイッチSW4の第1の端子、スイッチSW5の第1の端子が選択される。また、スイッチSW7の第3の端子、スイッチSW8の第2の端子が選択される。
【0075】
すなわち、受信モードEにおいて、制御部62は、以下のようにスイッチSW2、SW3、SW4、SW5、SW7、SW8を制御する。
【0076】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW2の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW3の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW4の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW5の第1の端子と第3の端子とを接続する。
【0077】
また、制御部62は、LNA18の電源をオンにし、かつLNA30の電源をオフにする。
【0078】
データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子から出力される信号に含まれるデータを抽出する。音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子から出力される信号とスイッチSW5の第3の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、MIMO受信処理して得られた信号から音声を抽出する。
【0079】
(受信モードF)
受信モードFでは、データをMIMO受信し、音声をMIMO受信する。すなわち、受信モードFでは、アンテナ12で受信した信号に含まれるデータを抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれるデータを抽出して、MIMO受信処理をするとともに、アンテナ12で受信した信号に含まれる音声を抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれる音声を抽出して、MIMO受信処理をする。
【0080】
受信モードFでは、スイッチSW2の第2の端子、スイッチSW3の第2の端子、スイッチSW5の第2の端子、スイッチSW6の第2の端子が選択される。また、スイッチSW7の第3の端子、スイッチSW8の第3の端子が選択される。
【0081】
すなわち、受信モードFにおいて、制御部62は、以下のようにスイッチSW2、SW3、SW5、SW6、SW7、SW8を制御する。
【0082】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW2の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW3の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW5の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW6の第2の端子と第3の端子とを接続する。
【0083】
また、制御部62は、LNA18の電源をオンにし、かつLNA30の電源をオンにする。
【0084】
データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子から出力される信号とスイッチSW6の第3の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、MIMO受信処理して得られた信号からデータを抽出する。
【0085】
音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子から出力される信号とスイッチSW5の第3の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、MIMO受信処理して得られた信号から音声を抽出する。
【0086】
(送信モード)
送信モードでは、データおよび音声をそれぞれ単独送信する。
【0087】
送信モードでは、スイッチSW7の第4の端子、スイッチSW8の第4の端子が選択される。
【0088】
すなわち、送信モードにおいて、制御部62は、以下のようにSW7、SW8を制御する。
【0089】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第4の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第4の端子とを接続する。
【0090】
また、制御部62は、LNA18の電源をオフにし、かつLNA30の電源をオフにする。
【0091】
PA14は、データ処理部16から出力されるデータを含む信号を増幅して、スイッチSW7の第4の端子へ送る。第4の端子に入力された信号は、第1の端子からアンテナ12へ送られて、送信される。
【0092】
PA26は、音声処理部28から出力される音声を含む信号を増幅して、スイッチSW8の第4の端子へ送る。第4の端子に入力された信号は、第1の端子からアンテナ24へ送られて、送信される。
【0093】
制御部62は、電池残量が所定値以下となった場合には、受信モードD、E、Fで動作していても、強制的に受信モードD、E、F以外の受信モードで受信するように制御するようにしてもよい。
【0094】
次に、各受信モードでの信号の流れについて説明する。
(受信モードA1)
図4は、受信モードA1での信号の流れを表わす図である。
【0095】
図4に示すように、受信モードA1では、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第2の端子から出力される。その後、信号αは、スイッチSW1の第3の端子へ送られる。その後、信号αは、スイッチSW1の第1の端子から出力し、スイッチSW2の第1の端子へ送られる。スイッチSW2の第3の端子から出力された信号αは、データ処理部16へ送られる。
【0096】
また、受信モードA1では、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第2の端子から出力される。その後、信号βは、スイッチSW4の第3の端子へ送られる。その後、信号βは、スイッチSW4の第1の端子から出力し、スイッチSW5の第1の端子へ送られる。スイッチSW5の第3の端子から出力された信号βは、音声処理部28へ送られる。
【0097】
(受信モードA2)
図5は、受信モードA2での信号の流れを表わす図である。
【0098】
図5に示すように、受信モードA2では、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第2の端子から出力される。その後、信号αは、スイッチSW1の第3の端子へ送られる。その後、信号αは、スイッチSW1の第2の端子から出力し、スイッチSW3の第1の端子へ送られる。スイッチSW3の第3の端子から出力された信号αは、音声処理部28へ送られる。
【0099】
また、受信モードA2では、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第2の端子から出力される。その後、信号βは、スイッチSW4の第3の端子へ送られる。その後、信号βは、スイッチSW4の第1の端子から出力し、スイッチSW6の第1の端子へ送られる。スイッチSW6の第3の端子から出力された信号βは、データ処理部16へ送られる。
【0100】
(受信モードB)
図6は、受信モードBでの信号の流れを表わす図である。
【0101】
図6に示すように、受信モードBでは、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第2の端子から出力される。その後、信号αは、スイッチSW1の第3の端子へ送られる。その後、信号αは、スイッチSW1の第1の端子から出力し、スイッチSW2の第1の端子へ送られる。スイッチSW2の第3の端子から出力された信号αは、データ処理部16へ送られる。
【0102】
また、受信モードBでは、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第2の端子から出力される。その後、信号βは、スイッチSW4の第3の端子へ送られる。その後、信号βは、スイッチSW4の第2の端子から出力し、スイッチSW6の第1の端子へ送られる。スイッチSW6の第3の端子から出力された信号βは、データ処理部16へ送られる。
【0103】
(受信モードC)
図7は、受信モードCでの信号の流れを表わす図である。
【0104】
図7に示すように、受信モードCでは、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第2の端子から出力される。その後、信号αは、スイッチSW1の第3の端子へ送られる。その後、信号αは、スイッチSW1の第2の端子から出力し、スイッチSW3の第1の端子へ送られる。スイッチSW3の第3の端子から出力された信号αは、音声処理部28へ送られる。
【0105】
また、受信モードCでは、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第2の端子から出力される。その後、信号βは、スイッチSW4の第3の端子へ送られる。その後、信号βは、スイッチSW4の第1の端子から出力し、スイッチSW5の第1の端子へ送られる。スイッチSW5の第3の端子から出力された信号βは、音声処理部28へ送られる。
【0106】
(受信モードD)
図8は、受信モードDでの信号の流れを表わす図である。
【0107】
図8に示すように、受信モードDでは、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第2の端子から出力される。その後、信号αは、スイッチSW1の第3の端子へ送られる。その後、信号αは、スイッチSW1の第1の端子から出力し、スイッチSW2の第1の端子へ送られる。スイッチSW2の第3の端子から出力された信号αは、データ処理部16へ送られる。
【0108】
また、受信モードDでは、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第3の端子から出力される。その後、信号βは、LNA30で増幅され、分配器32に送られる。分配器32は、信号βをスイッチSW5の第2の端子へ送るとともに、スイッチSW6の第2の端子に送る。スイッチSW5の第3の端子は、信号βを音声処理部28へ送る。スイッチSW6の第3の端子は、信号βをデータ処理部16へ送る。
【0109】
(受信モードE)
図9は、受信モードEでの信号の流れを表わす図である。
【0110】
図9に示すように、受信モードEでは、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第3の端子から出力される。その後、信号αは、LNA18で増幅され、分配器20に送られる。分配器20は、信号αをスイッチSW2の第2の端子へ送るとともに、スイッチSW3の第2の端子に送る。スイッチSW2の第3の端子は、信号αをデータ処理部16へ送る。スイッチSW3の第3の端子は、信号αを音声処理部28へ送る。
【0111】
また、受信モードEでは、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第2の端子から出力される。その後、信号βは、スイッチSW4の第1の端子から出力し、スイッチSW5の第1の端子へ送られる。スイッチSW5の第3の端子から出力された信号βは、データ処理部16へ送られる。
【0112】
(受信モードF)
図10は、受信モードFでの信号の流れを表わす図である。
【0113】
図10に示すように、受信モードFでは、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第3の端子から出力される。その後、信号αは、LNA18で増幅され、分配器20に送られる。分配器20は、信号αをスイッチSW2の第2の端子へ送るとともに、スイッチSW3の第2の端子に送る。スイッチSW2の第3の端子は、信号αをデータ処理部16へ送る。スイッチSW3の第3の端子は、信号αを音声処理部28へ送る。
【0114】
また、受信モードFでは、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第3の端子から出力される。その後、信号βは、LNA30で増幅され、分配器32に送られる。分配器32は、信号βをスイッチSW5の第2の端子へ送るとともに、スイッチSW6の第2の端子に送る。スイッチSW5の第3の端子は、信号βを音声処理部28へ送る。スイッチSW6の第3の端子は、信号βをデータ処理部16へ送る。
【0115】
以上のように、本実施の形態によれば、データのみをMIMO受信する場合(受信モードB)、音声のみをMIMO受信する場合(受信モードC)、およびデータを単一アンテナ受信し、かつ音声を単一アンテナ受信する場合(受信モードA1,A2)において、2つのLNAに信号が流れないので、2つのLNAの電源をオフにすることができる。また、データをMIMO受信し、音声を単独受信する場合(受信モードD)、および音声をMIMO受信し、データを単独受信する場合(受信モードE)において、1つのLNAには信号が流れないので、1つのLNAの電源をオフにすることができる。したがって、本実施の形態の受信モードA1、A2、B、C、D、Eでは、2つのLNAの電源をオンにしておく場合と比べて、消費電力を低減することができる。
【0116】
[第2の実施形態]
図11は、第2の実施形態の無線通信処理部の構成を表わす図である。
【0117】
図11を参照して、無線通信処理部70は、アンテナ12,24と、スイッチSW9,SW10と、スイッチSW1〜SW4と、PA14,26と、LNA18,30と、分配器20,32と、データ処理部16と、音声処理部28とを備える。
【0118】
アンテナ12は、データおよび/または音声が含まれる無線信号を送信し、または受信する。
【0119】
アンテナ24は、データおよび/または音声が含まれる無線信号を送信し、または受信する。
【0120】
スイッチSW9は、第1〜第5の端子を有する。スイッチSW9の第1の端子は、アンテナ12と接続される。
【0121】
LNA18は、スイッチSW9の第2の端子と接続される。
分配器20は、LNA18と接続され、LNA18から出力された信号を第1の端子および第2の端子から出力する。
【0122】
スイッチSW2は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW9の第3の端子と接続され、第2の端子が分配器20の第1の端子と接続される。
【0123】
スイッチSW3は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW9の第4の端子と接続され、第2の端子が分配器20の第2の端子と接続される。
【0124】
スイッチSW10は、第1〜第5の端子を有する。スイッチSW10の第1の端子は、アンテナ24と接続される。
【0125】
LNA30は、スイッチSW10の第2の端子と接続される。
分配器32は、LNA30と接続され、LNA30から出力された信号を第1の端子および第2の端子から出力する。
【0126】
スイッチSW5は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW10の第3の端子と接続され、第2の端子が分配器32の第1の端子と接続される。
【0127】
スイッチSW6は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW10の第4の端子と接続され、第2の端子が分配器32の第2の端子と接続される。
【0128】
PA14の入力は、データ処理部16に接続され、PA14の出力は、スイッチSW9の第5の端子と接続する。
【0129】
PA26の入力は、音声処理部28に接続され、PA26の出力は、スイッチSW10の第5の端子と接続する。
【0130】
データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子およびスイッチSW6の第3の端子と接続される。
【0131】
音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子およびスイッチSW5の第3の端子と接続される。
【0132】
制御部62は、スイッチSW1〜SW8の各々の端子間の接続、およびLNA18およびLNA30の電源のオン/オフを制御する。
【0133】
第2の実施形態のモードおよびスイッチの制御は、第1の実施形態に準じる。
第1の実施形態において、スイッチSW7→スイッチSW1→スイッチSW2の経路で信号を流す場合と、第2の実施形態において、スイッチSW9→スイッチSW2の経路で信号を流す場合とが等価である。
【0134】
第1の実施形態において、スイッチSW7→スイッチSW1→スイッチSW3の経路で信号を流す場合と、第2の実施形態において、スイッチSW9→スイッチSW3の経路で信号を流す場合とが等価である。
【0135】
以上のように、本実施の形態によれば、第1の実施形態と同様に、データのみをMIMO受信する場合(受信モードB)、音声のみをMIMO受信する場合(受信モードC)、またはデータを単一アンテナ受信し、かつ音声を単一アンテナ受信する場合(受信モードA1,A2)において、LNAに信号が流れないので、LNAの電源をオフにすることができる。これによって消費電力を低減することができる。
【0136】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0137】
12,24 アンテナ、16 データ処理部、18 音声処理部、14,26 PA、18,30,54,55 LNA、20,32,56,57 分配器、60,70,80 無線通信処理部、62 制御部、64 電力供給部、50,52,SW1〜SW10 スイッチ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数の通信方式に対応した無線通信装置が知られている(たとえば、特許文献1を参照)。
【0003】
このような複数の通信方式に対応した無線通信装置では、分配器もしくは分波器が設けられる。
【0004】
図12は、従来の無線通信装置の構成を表わす図である。
アンテナ12で受信した信号は、スイッチ50の端子BからLNA(Low Noise Amplifier)54に送られ、LNA54で増幅された後、分配器56へ送られる。分配器56は、受取った信号を分配してデータ処理部16と音声処理部28へ送る。
【0005】
同様に、アンテナ24で受信した信号は、スイッチ52の端子BからLNA55に送られ、LNA55で増幅された後、分配器57へ送られる。分配器57は、受取った信号を分配してデータ処理部16と音声処理部28へ送る。
【0006】
データ処理部16は、2つの経路から受取った信号をMIMO(Multiple Input Multiple Output)受信処理し、データを抽出する。音声処理部28は、2つの経路から受取った信号をMIMO受信処理し、音声を抽出する。
【0007】
このような構成によって、データと音声とを同時にMIMO受信することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−200853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、図12のような従来の構成では、データのみをMIMO受信する場合、音声のみをMIMO受信する場合、データを単一アンテナ受信し、かつ音声を単一アンテナ受信する場合でも、常時LNAが動作して、消費電力がかかる。
【0010】
それゆえに、本発明の目的は、消費電力を低減することができる無線通信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の無線通信装置は、データおよび/または音声が含まれる無線信号を受信する第1のアンテナと、少なくとも第1〜第3の端子を有し、第1の端子が第1のアンテナと接続される第1のスイッチと、データおよび/または音声が含まれる無線信号を受信する第2のアンテナと、少なくとも第4〜第6の端子を有し、第4の端子が第2のアンテナと接続される第2のスイッチと、第7〜第9の端子を有し、第9の端子が第1のスイッチの第2の端子と接続される第3のスイッチと、第1のスイッチの第3の端子と接続される第1のローノイズアンプと、第1のローノイズアンプと接続され、第1のローノイズアンプから出力された信号を第10の端子および第11の端子から出力する第1の分配器と、第12〜第14の端子とを有し、第12の端子が第3のスイッチの第7の端子と接続され、第13の端子が第1の分配器の第10の端子と接続される第4のスイッチと、第15〜第17の端子を有し、第15の端子が第3のスイッチの第8の端子と接続され、第16の端子が第1の分配器の第11の端子と接続される第5のスイッチとを備える。
【0012】
また、本発明の無線通信装置は、第18〜第20の端子を有し、第20の端子が第2のスイッチの第5の端子と接続される第6のスイッチと、第2のスイッチの第6の端子と接続される第2のローノイズアンプと、第2のローノイズアンプと接続され、第2のローノイズアンプから出力された信号を第21の端子および第22の端子から出力する第2の分配器と、第23〜第25の端子とを有し、第23の端子が第6のスイッチの第18の端子と接続され、第24の端子が第2の分配器の第21の端子と接続される第7のスイッチと、第26〜第28の端子を有し、第26の端子が第6のスイッチの第19の端子と接続され、第27の端子が第2の分配器の第22の端子と接続される第8のスイッチとを備える。
【0013】
また、本発明の無線通信装置は、第4のスイッチの第14の端子および第8のスイッチの第28の端子と接続されるデータ処理部と、第5のスイッチの第17の端子および第7のスイッチの第25の端子と接続される音声処理部と、第1〜第8のスイッチの各々の端子間の接続、および第1のローノイズアンプおよび第2のローノイズアンプの電源のオン/オフを制御する制御部とを備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明の無線通信装置によれば、消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施の形態の無線通信装置の構成を表わす図である。
【図2】第1の実施形態の無線通信処理部の構成を表わす図である。
【図3】各受信モードでのスイッチSW1〜SW8の制御を表わす図である。
【図4】受信モードA1での信号の流れを表わす図である。
【図5】受信モードA2での信号の流れを表わす図である。
【図6】受信モードBでの信号の流れを表わす図である。
【図7】受信モードCでの信号の流れを表わす図である。
【図8】受信モードDでの信号の流れを表わす図である。
【図9】受信モードEでの信号の流れを表わす図である。
【図10】受信モードFでの信号の流れを表わす図である。
【図11】第2の実施形態の無線通信処理部の構成を表わす図である。
【図12】従来の無線通信装置の構成を表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施の形態の無線通信装置の構成を表わす図である。
【0017】
図1に示すように、この無線通信装置は、複数のアンテナ12,24と、無線通信処理部60と、制御部62と、電力供給部64とを備える。
【0018】
無線通信処理部60は、他の無線通信装置からの無線信号を受信して処理をする。無線通信処理部60は、他の無線通信装置へ無線信号を送信する。図1の無線通信装置が、携帯電話の場合には、他の無線通信装置は、無線基地局でもよい。
【0019】
無線通信処理部60は、データを含む信号、音声を含む信号、およびデータと音声の両方を含む信号を受信する。本実施の形態では、一例として、データを含む信号は、LTEの方式に従って送信されてくるものとし、音声を含む信号は、CDMA方式に従って送信されてくるものとして説明するが、必ずしもこれらの通信方式に限定されるものではない。
【0020】
無線通信処理部60は、送信モードに設定されたときには、送信処理を行なう。
受信モードには、複数の種類があり、無線通信処理部60は、設定された受信モードに応じて、受信処理を行なう。
【0021】
制御部62は、無線通信処理部60での処理を制御する。
電力供給部64は、バッテリで構成されており、無線通信処理部60および制御部62へ電力を供給する。
【0022】
図2は、第1の実施形態の無線通信処理部の構成を表わす図である。
図2を参照して、無線通信処理部60は、アンテナ12,24と、スイッチSW7,SW8と、スイッチSW1〜SW6と、PA(Power Amplifier)14,26と、LNA18,30と、分配器20,32と、データ処理部16と、音声処理部28とを備える。
【0023】
アンテナ12は、データおよび/または音声が含まれる無線信号を送信し、または受信する。
【0024】
アンテナ24は、データおよび/または音声が含まれる無線信号を送信し、または受信する。
【0025】
スイッチSW7は、第1〜第4の端子を有する。スイッチSW7の第1の端子は、アンテナ12と接続される。
【0026】
スイッチSW1は、第1〜第3の端子を有する。第3の端子がスイッチSW7の第2の端子と接続される。
【0027】
スイッチSW2は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW1の第1の端子と接続され、第2の端子が分配器20の第1の端子と接続される。
【0028】
LNA18は、スイッチSW7の第3の端子と接続される。
分配器20は、LNA18と接続され、LNA18から出力された信号を第1の端子および第2の端子から出力する。
【0029】
スイッチSW3は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW1の第2の端子と接続され、第2の端子が分配器20の第2の端子と接続される。
【0030】
スイッチSW8は、第1〜第4の端子を有する。スイッチSW8の第1の端子は、アンテナ24と接続される。
【0031】
スイッチSW4は、第1〜第3の端子を有する。第3の端子がスイッチSW8の第2の端子と接続される。
【0032】
LNA30は、スイッチSW8の第3の端子と接続される。
分配器32は、LNA30と接続され、LNA30から出力された信号を第1の端子および第2の端子から出力する。
【0033】
スイッチSW5は、第1〜第3の端子とを有する。第1の端子がスイッチSW4の第1の端子と接続され、第2の端子が分配器32の第1の端子と接続される。
【0034】
スイッチSW6は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW4の第2の端子と接続され、第2の端子が分配器32の第2の端子と接続される。
【0035】
PA14の入力は、データ処理部16に接続され、PA14の出力は、スイッチSW7の第4の端子と接続する。
【0036】
PA26の入力は、音声処理部28に接続され、PA26の出力は、スイッチSW8の第4の端子と接続する。
【0037】
データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子およびスイッチSW6の第3の端子と接続される。データ処理部16は、入力される信号からデータを抽出する。すなわち、データ処理部16は、入力される信号をデジタル化、増幅、復号、LTE方式のフレームの抽出などを行なって、データを抽出する。
【0038】
データ処理部16は、2つの経路から信号が入力された場合には、2つの信号をMIMO受信処理する。MIMO受信処理には、ZF(Zero-Forcing)、MMSE(Minimum Mean Square Error)、BLAST(Bell Laboratories Layered Space-Time)などのアルゴリズムが用いられる。
【0039】
音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子およびスイッチSW5の第3の端子と接続される。
【0040】
音声処理部28は、入力される信号から音声を抽出する。すなわち、音声処理部28は、入力される信号をデジタル化、増幅、復号、逆拡散、CDMA方式のフレームの抽出などを行なって、音声を抽出する。音声処理は、2つの経路から信号が入力された場合には、2つの信号をMIMO受信処理する。MIMO受信処理には、ZF(Zero-Forcing)、MMSE(Minimum Mean Square Error)、BLAST(Bell Laboratories Layered Space-Time)などのアルゴリズムが用いられる。
【0041】
制御部62は、スイッチSW1〜SW8の各々の端子間の接続、およびLNA18およびLNA30の電源のオン/オフを制御する。
【0042】
図2の構成で、分配器20,32の前段にLNA18,30を設けているのは、分配器を使用した場合には、最低でも3dBも信号の強度が減少するおそれがあるからである。一方、スイッチSW1〜SW6の前段にLNAが設けられていないのは、スイッチを使用しても、0.5〜1.0dBしか信号の強度が減少しないからである。
【0043】
図3は、各受信モードでのスイッチSW1〜SW8の制御を表わす図である。
(受信モードA1)
受信モードA1では、データおよび音声をそれぞれ単独受信する。受信モードA1では、アンテナ12で受信した信号に含まれるデータを抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれる音声を抽出する。
【0044】
受信モードA1では、スイッチSW1の第1の端子、スイッチSW2の第1の端子、スイッチSW4の第1の端子、スイッチSW5の第1の端子が選択される。また、スイッチSW7の第2の端子、スイッチSW8の第2の端子が選択される。
【0045】
すなわち、受信モードA1において、制御部62は、以下のようにスイッチSW1、SW2、SW4、SW5、SW7、SW8を制御する。
【0046】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW1の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW2の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW4の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW5の第1の端子と第3の端子とを接続する。
【0047】
また、制御部62は、LNA18の電源をオフにし、かつLNA30の電源をオフにする。
【0048】
データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子から出力される信号に含まれるデータを抽出する。音声処理部28は、スイッチSW5の第3の端子から出力される信号に含まれる音声を抽出する。
【0049】
(受信モードA2)
受信モードA2では、データおよび音声をそれぞれ単独受信する。受信モードA2では、アンテナ12で受信した信号に含まれる音声を抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれるデータを抽出する。
【0050】
受信モードA2では、スイッチSW1の第2の端子、スイッチSW3の第1の端子、スイッチSW4の第2の端子、スイッチSW6の第1の端子が選択される。また、スイッチSW7の第2の端子、スイッチSW8の第2の端子が選択される。
【0051】
すなわち、受信モードA2において、制御部62は、以下のようにスイッチSW1、SW3、SW4、SW6、SW7、SW8を制御する。
【0052】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW1の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW3の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW4の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW6の第1の端子と第3の端子とを接続する。
【0053】
また、制御部62は、LNA18の電源をオフにし、かつLNA30の電源をオフにする。
【0054】
データ処理部16は、スイッチSW6の第3の端子から出力される信号に含まれるデータを抽出する。音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子から出力される信号に含まれる音声を抽出する。
【0055】
(受信モードB)
受信モードBでは、データをMIMO受信する。すなわち、受信モードBでは、アンテナ12で受信した信号に含まれるデータを抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれるデータを抽出して、MIMO受信処理をする。
【0056】
受信モードBでは、スイッチSW1の第1の端子、スイッチSW2の第1の端子、スイッチSW4の第2の端子、スイッチSW6の第1の端子が選択される。また、スイッチSW7の第2の端子、スイッチSW8の第2の端子が選択される。
【0057】
すなわち、受信モードBにおいて、制御部62は、以下のようにスイッチSW1、SW2、SW4、SW6、SW7、SW8を制御する。
【0058】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW1の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW2の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW4の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW6の第1の端子と第3の端子とを接続する。
【0059】
また、制御部62は、LNA18の電源をオフにし、かつLNA30の電源をオフにする。
【0060】
データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子から出力される信号とスイッチSW6の第3の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、MIMO受信処理して得られた信号からデータを抽出する。
【0061】
(受信モードC)
受信モードCでは、音声をMIMO受信する。すなわち、受信モードCでは、アンテナ12で受信した信号に含まれる音声を抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれる音声を抽出して、MIMO受信処理をする。
【0062】
受信モードCでは、スイッチSW1の第2の端子、スイッチSW3の第1の端子が、スイッチSW4の第1の端子、スイッチSW5の第1の端子が選択される。また、スイッチSW7の第2の端子、スイッチSW8の第2の端子が選択される。
【0063】
すなわち、受信モードCにおいて、制御部62は、以下のようにスイッチSW1、SW3、SW4、SW5、SW7、SW8を制御する。
【0064】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW1の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW3の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW4の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW5の第1の端子と第3の端子とを接続する。
【0065】
また、制御部62は、LNA18の電源をオフにし、かつLNA30の電源をオフにする。
【0066】
音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子から出力される信号とスイッチSW5の第3の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、MIMO受信処理して得られた信号から音声を抽出する。
【0067】
(受信モードD)
受信モードDでは、データをMIMO受信し、音声を単独受信する。すなわち、受信モードDでは、アンテナ12で受信した信号に含まれるデータを抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれるデータを抽出して、MIMO受信処理をするとともに、アンテナ24で受信した信号に含まれる音声を抽出する。
【0068】
受信モードDでは、スイッチSW1の第1の端子、スイッチSW2の第1の端子、スイッチSW5の第2の端子、スイッチSW6の第2の端子が選択される。また、スイッチSW7の第2の端子、スイッチSW8の第3の端子が選択される。
【0069】
すなわち、受信モードDにおいて、制御部62は、以下のようにスイッチSW1、SW2、SW5、SW6、SW7、SW8を制御する。
【0070】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW1の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW2の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW5の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW6の第2の端子と第3の端子とを接続する。
【0071】
また、制御部62は、LNA18の電源をオフにし、かつLNA30の電源をオンにする。
【0072】
音声処理部28は、スイッチSW5の第3の端子から出力される信号に含まれる音声を抽出する。データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子から出力される信号とスイッチSW6の第3の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、MIMO受信処理して得られた信号からデータを抽出する。
【0073】
(受信モードE)
受信モードEでは、データを単独受信し、音声をMIMO受信する。すなわち、受信モードEでは、アンテナ12で受信した信号に含まれる音声を抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれる音声を抽出して、MIMO受信処理をするとともに、アンテナ12で受信した信号に含まれるデータを抽出する。
【0074】
受信モードEでは、スイッチSW2の第2の端子、スイッチSW3の第2の端子、スイッチSW4の第1の端子、スイッチSW5の第1の端子が選択される。また、スイッチSW7の第3の端子、スイッチSW8の第2の端子が選択される。
【0075】
すなわち、受信モードEにおいて、制御部62は、以下のようにスイッチSW2、SW3、SW4、SW5、SW7、SW8を制御する。
【0076】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW2の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW3の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第2の端子とを接続し、スイッチSW4の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW5の第1の端子と第3の端子とを接続する。
【0077】
また、制御部62は、LNA18の電源をオンにし、かつLNA30の電源をオフにする。
【0078】
データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子から出力される信号に含まれるデータを抽出する。音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子から出力される信号とスイッチSW5の第3の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、MIMO受信処理して得られた信号から音声を抽出する。
【0079】
(受信モードF)
受信モードFでは、データをMIMO受信し、音声をMIMO受信する。すなわち、受信モードFでは、アンテナ12で受信した信号に含まれるデータを抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれるデータを抽出して、MIMO受信処理をするとともに、アンテナ12で受信した信号に含まれる音声を抽出し、アンテナ24で受信した信号に含まれる音声を抽出して、MIMO受信処理をする。
【0080】
受信モードFでは、スイッチSW2の第2の端子、スイッチSW3の第2の端子、スイッチSW5の第2の端子、スイッチSW6の第2の端子が選択される。また、スイッチSW7の第3の端子、スイッチSW8の第3の端子が選択される。
【0081】
すなわち、受信モードFにおいて、制御部62は、以下のようにスイッチSW2、SW3、SW5、SW6、SW7、SW8を制御する。
【0082】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW2の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW3の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW5の第2の端子と第3の端子とを接続し、スイッチSW6の第2の端子と第3の端子とを接続する。
【0083】
また、制御部62は、LNA18の電源をオンにし、かつLNA30の電源をオンにする。
【0084】
データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子から出力される信号とスイッチSW6の第3の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、MIMO受信処理して得られた信号からデータを抽出する。
【0085】
音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子から出力される信号とスイッチSW5の第3の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、MIMO受信処理して得られた信号から音声を抽出する。
【0086】
(送信モード)
送信モードでは、データおよび音声をそれぞれ単独送信する。
【0087】
送信モードでは、スイッチSW7の第4の端子、スイッチSW8の第4の端子が選択される。
【0088】
すなわち、送信モードにおいて、制御部62は、以下のようにSW7、SW8を制御する。
【0089】
制御部62は、スイッチSW7の第1の端子と第4の端子とを接続し、スイッチSW8の第1の端子と第4の端子とを接続する。
【0090】
また、制御部62は、LNA18の電源をオフにし、かつLNA30の電源をオフにする。
【0091】
PA14は、データ処理部16から出力されるデータを含む信号を増幅して、スイッチSW7の第4の端子へ送る。第4の端子に入力された信号は、第1の端子からアンテナ12へ送られて、送信される。
【0092】
PA26は、音声処理部28から出力される音声を含む信号を増幅して、スイッチSW8の第4の端子へ送る。第4の端子に入力された信号は、第1の端子からアンテナ24へ送られて、送信される。
【0093】
制御部62は、電池残量が所定値以下となった場合には、受信モードD、E、Fで動作していても、強制的に受信モードD、E、F以外の受信モードで受信するように制御するようにしてもよい。
【0094】
次に、各受信モードでの信号の流れについて説明する。
(受信モードA1)
図4は、受信モードA1での信号の流れを表わす図である。
【0095】
図4に示すように、受信モードA1では、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第2の端子から出力される。その後、信号αは、スイッチSW1の第3の端子へ送られる。その後、信号αは、スイッチSW1の第1の端子から出力し、スイッチSW2の第1の端子へ送られる。スイッチSW2の第3の端子から出力された信号αは、データ処理部16へ送られる。
【0096】
また、受信モードA1では、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第2の端子から出力される。その後、信号βは、スイッチSW4の第3の端子へ送られる。その後、信号βは、スイッチSW4の第1の端子から出力し、スイッチSW5の第1の端子へ送られる。スイッチSW5の第3の端子から出力された信号βは、音声処理部28へ送られる。
【0097】
(受信モードA2)
図5は、受信モードA2での信号の流れを表わす図である。
【0098】
図5に示すように、受信モードA2では、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第2の端子から出力される。その後、信号αは、スイッチSW1の第3の端子へ送られる。その後、信号αは、スイッチSW1の第2の端子から出力し、スイッチSW3の第1の端子へ送られる。スイッチSW3の第3の端子から出力された信号αは、音声処理部28へ送られる。
【0099】
また、受信モードA2では、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第2の端子から出力される。その後、信号βは、スイッチSW4の第3の端子へ送られる。その後、信号βは、スイッチSW4の第1の端子から出力し、スイッチSW6の第1の端子へ送られる。スイッチSW6の第3の端子から出力された信号βは、データ処理部16へ送られる。
【0100】
(受信モードB)
図6は、受信モードBでの信号の流れを表わす図である。
【0101】
図6に示すように、受信モードBでは、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第2の端子から出力される。その後、信号αは、スイッチSW1の第3の端子へ送られる。その後、信号αは、スイッチSW1の第1の端子から出力し、スイッチSW2の第1の端子へ送られる。スイッチSW2の第3の端子から出力された信号αは、データ処理部16へ送られる。
【0102】
また、受信モードBでは、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第2の端子から出力される。その後、信号βは、スイッチSW4の第3の端子へ送られる。その後、信号βは、スイッチSW4の第2の端子から出力し、スイッチSW6の第1の端子へ送られる。スイッチSW6の第3の端子から出力された信号βは、データ処理部16へ送られる。
【0103】
(受信モードC)
図7は、受信モードCでの信号の流れを表わす図である。
【0104】
図7に示すように、受信モードCでは、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第2の端子から出力される。その後、信号αは、スイッチSW1の第3の端子へ送られる。その後、信号αは、スイッチSW1の第2の端子から出力し、スイッチSW3の第1の端子へ送られる。スイッチSW3の第3の端子から出力された信号αは、音声処理部28へ送られる。
【0105】
また、受信モードCでは、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第2の端子から出力される。その後、信号βは、スイッチSW4の第3の端子へ送られる。その後、信号βは、スイッチSW4の第1の端子から出力し、スイッチSW5の第1の端子へ送られる。スイッチSW5の第3の端子から出力された信号βは、音声処理部28へ送られる。
【0106】
(受信モードD)
図8は、受信モードDでの信号の流れを表わす図である。
【0107】
図8に示すように、受信モードDでは、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第2の端子から出力される。その後、信号αは、スイッチSW1の第3の端子へ送られる。その後、信号αは、スイッチSW1の第1の端子から出力し、スイッチSW2の第1の端子へ送られる。スイッチSW2の第3の端子から出力された信号αは、データ処理部16へ送られる。
【0108】
また、受信モードDでは、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第3の端子から出力される。その後、信号βは、LNA30で増幅され、分配器32に送られる。分配器32は、信号βをスイッチSW5の第2の端子へ送るとともに、スイッチSW6の第2の端子に送る。スイッチSW5の第3の端子は、信号βを音声処理部28へ送る。スイッチSW6の第3の端子は、信号βをデータ処理部16へ送る。
【0109】
(受信モードE)
図9は、受信モードEでの信号の流れを表わす図である。
【0110】
図9に示すように、受信モードEでは、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第3の端子から出力される。その後、信号αは、LNA18で増幅され、分配器20に送られる。分配器20は、信号αをスイッチSW2の第2の端子へ送るとともに、スイッチSW3の第2の端子に送る。スイッチSW2の第3の端子は、信号αをデータ処理部16へ送る。スイッチSW3の第3の端子は、信号αを音声処理部28へ送る。
【0111】
また、受信モードEでは、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第2の端子から出力される。その後、信号βは、スイッチSW4の第1の端子から出力し、スイッチSW5の第1の端子へ送られる。スイッチSW5の第3の端子から出力された信号βは、データ処理部16へ送られる。
【0112】
(受信モードF)
図10は、受信モードFでの信号の流れを表わす図である。
【0113】
図10に示すように、受信モードFでは、アンテナ12で受信した信号αは、スイッチSW7の第1の端子へ送られて、スイッチSW7の第3の端子から出力される。その後、信号αは、LNA18で増幅され、分配器20に送られる。分配器20は、信号αをスイッチSW2の第2の端子へ送るとともに、スイッチSW3の第2の端子に送る。スイッチSW2の第3の端子は、信号αをデータ処理部16へ送る。スイッチSW3の第3の端子は、信号αを音声処理部28へ送る。
【0114】
また、受信モードFでは、アンテナ24で受信した信号βは、スイッチSW8の第1の端子へ送られて、スイッチSW8の第3の端子から出力される。その後、信号βは、LNA30で増幅され、分配器32に送られる。分配器32は、信号βをスイッチSW5の第2の端子へ送るとともに、スイッチSW6の第2の端子に送る。スイッチSW5の第3の端子は、信号βを音声処理部28へ送る。スイッチSW6の第3の端子は、信号βをデータ処理部16へ送る。
【0115】
以上のように、本実施の形態によれば、データのみをMIMO受信する場合(受信モードB)、音声のみをMIMO受信する場合(受信モードC)、およびデータを単一アンテナ受信し、かつ音声を単一アンテナ受信する場合(受信モードA1,A2)において、2つのLNAに信号が流れないので、2つのLNAの電源をオフにすることができる。また、データをMIMO受信し、音声を単独受信する場合(受信モードD)、および音声をMIMO受信し、データを単独受信する場合(受信モードE)において、1つのLNAには信号が流れないので、1つのLNAの電源をオフにすることができる。したがって、本実施の形態の受信モードA1、A2、B、C、D、Eでは、2つのLNAの電源をオンにしておく場合と比べて、消費電力を低減することができる。
【0116】
[第2の実施形態]
図11は、第2の実施形態の無線通信処理部の構成を表わす図である。
【0117】
図11を参照して、無線通信処理部70は、アンテナ12,24と、スイッチSW9,SW10と、スイッチSW1〜SW4と、PA14,26と、LNA18,30と、分配器20,32と、データ処理部16と、音声処理部28とを備える。
【0118】
アンテナ12は、データおよび/または音声が含まれる無線信号を送信し、または受信する。
【0119】
アンテナ24は、データおよび/または音声が含まれる無線信号を送信し、または受信する。
【0120】
スイッチSW9は、第1〜第5の端子を有する。スイッチSW9の第1の端子は、アンテナ12と接続される。
【0121】
LNA18は、スイッチSW9の第2の端子と接続される。
分配器20は、LNA18と接続され、LNA18から出力された信号を第1の端子および第2の端子から出力する。
【0122】
スイッチSW2は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW9の第3の端子と接続され、第2の端子が分配器20の第1の端子と接続される。
【0123】
スイッチSW3は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW9の第4の端子と接続され、第2の端子が分配器20の第2の端子と接続される。
【0124】
スイッチSW10は、第1〜第5の端子を有する。スイッチSW10の第1の端子は、アンテナ24と接続される。
【0125】
LNA30は、スイッチSW10の第2の端子と接続される。
分配器32は、LNA30と接続され、LNA30から出力された信号を第1の端子および第2の端子から出力する。
【0126】
スイッチSW5は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW10の第3の端子と接続され、第2の端子が分配器32の第1の端子と接続される。
【0127】
スイッチSW6は、第1〜第3の端子を有する。第1の端子がスイッチSW10の第4の端子と接続され、第2の端子が分配器32の第2の端子と接続される。
【0128】
PA14の入力は、データ処理部16に接続され、PA14の出力は、スイッチSW9の第5の端子と接続する。
【0129】
PA26の入力は、音声処理部28に接続され、PA26の出力は、スイッチSW10の第5の端子と接続する。
【0130】
データ処理部16は、スイッチSW2の第3の端子およびスイッチSW6の第3の端子と接続される。
【0131】
音声処理部28は、スイッチSW3の第3の端子およびスイッチSW5の第3の端子と接続される。
【0132】
制御部62は、スイッチSW1〜SW8の各々の端子間の接続、およびLNA18およびLNA30の電源のオン/オフを制御する。
【0133】
第2の実施形態のモードおよびスイッチの制御は、第1の実施形態に準じる。
第1の実施形態において、スイッチSW7→スイッチSW1→スイッチSW2の経路で信号を流す場合と、第2の実施形態において、スイッチSW9→スイッチSW2の経路で信号を流す場合とが等価である。
【0134】
第1の実施形態において、スイッチSW7→スイッチSW1→スイッチSW3の経路で信号を流す場合と、第2の実施形態において、スイッチSW9→スイッチSW3の経路で信号を流す場合とが等価である。
【0135】
以上のように、本実施の形態によれば、第1の実施形態と同様に、データのみをMIMO受信する場合(受信モードB)、音声のみをMIMO受信する場合(受信モードC)、またはデータを単一アンテナ受信し、かつ音声を単一アンテナ受信する場合(受信モードA1,A2)において、LNAに信号が流れないので、LNAの電源をオフにすることができる。これによって消費電力を低減することができる。
【0136】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0137】
12,24 アンテナ、16 データ処理部、18 音声処理部、14,26 PA、18,30,54,55 LNA、20,32,56,57 分配器、60,70,80 無線通信処理部、62 制御部、64 電力供給部、50,52,SW1〜SW10 スイッチ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データおよび/または音声が含まれる無線信号を受信する第1のアンテナと、
少なくとも第1〜第3の端子を有し、前記第1の端子が前記第1のアンテナと接続される第1のスイッチと、
データおよび/または音声が含まれる無線信号を受信する第2のアンテナと、
少なくとも第4〜第6の端子を有し、前記第4の端子が前記第2のアンテナと接続される第2のスイッチと、
第7〜第9の端子を有し、前記第9の端子が前記第1のスイッチの第2の端子と接続される第3のスイッチと、
前記第1のスイッチの第3の端子と接続される第1のローノイズアンプと、
前記第1のローノイズアンプと接続され、前記第1のローノイズアンプから出力された信号を第10の端子および第11の端子から出力する第1の分配器と、
第12〜第14の端子とを有し、前記第12の端子が前記第3のスイッチの第7の端子と接続され、前記第13の端子が前記第1の分配器の第10の端子と接続される第4のスイッチと、
第15〜第17の端子を有し、前記第15の端子が前記第3のスイッチの第8の端子と接続され、前記第16の端子が前記第1の分配器の第11の端子と接続される第5のスイッチと、
第18〜第20の端子を有し、前記第20の端子が前記第2のスイッチの第5の端子と接続される第6のスイッチと、
前記第2のスイッチの第6の端子と接続される第2のローノイズアンプと、
前記第2のローノイズアンプと接続され、前記第2のローノイズアンプから出力された信号を第21の端子および第22の端子から出力する第2の分配器と、
第23〜第25の端子とを有し、前記第23の端子が前記第6のスイッチの第18の端子と接続され、前記第24の端子が前記第2の分配器の第21の端子と接続される第7のスイッチと、
第26〜第28の端子を有し、前記第26の端子が前記第6のスイッチの第19の端子と接続され、前記第27の端子が前記第2の分配器の第22の端子と接続される第8のスイッチと、
前記第4のスイッチの第14の端子および前記第8のスイッチの第28の端子と接続されるデータ処理部と、
前記第5のスイッチの第17の端子および第7のスイッチの第25の端子と接続される音声処理部と、
前記第1〜第8のスイッチの各々の端子間の接続、および前記第1のローノイズアンプおよび前記第2のローノイズアンプの電源のオン/オフを制御する制御部とを備えた、無線通信装置。
【請求項2】
前記制御部は、第1の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第2の端子とを接続し、
前記第3のスイッチの第7の端子と第9の端子とを接続し、
前記第4のスイッチの第12の端子と第14の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第5の端子とを接続し、
前記第6のスイッチの第18の端子と第20の端子とを接続し、
前記第7のスイッチの第23の端子と第25の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプおよび前記第2のローノイズアンプの電源をオフにし、
前記データ処理部は、前記第4のスイッチの第14の端子から出力される信号に含まれるデータを抽出し、
前記音声処理部は、前記第7のスイッチの第25の端子から出力される信号に含まれる音声を抽出する、請求項1記載の無線通信装置。
【請求項3】
前記制御部は、第2の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第2の端子とを接続し、
前記第3のスイッチの第8の端子と第9の端子とを接続し、
前記第5のスイッチの第15の端子と第17の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第5の端子とを接続し、
前記第6のスイッチの第18の端子と第20の端子とを接続し、
前記第8のスイッチの第26の端子と第28の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプおよび前記第2のローノイズアンプの電源をオフにし、
前記データ処理部は、前記第8のスイッチの第28の端子から出力される信号に含まれるデータを抽出し、
前記音声処理部は、前記第5のスイッチの第17の端子から出力される信号に含まれる音声を抽出する、請求項1記載の無線通信装置。
【請求項4】
前記制御部は、第3の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第2の端子とを接続し、
前記第3のスイッチの第7の端子と第9の端子とを接続し、
前記第4のスイッチの第12の端子と第14の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第5の端子とを接続し、
前記第6のスイッチの第19の端子と第20の端子とを接続し、
前記第8のスイッチの第26の端子と第28の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプおよび前記第2のローノイズアンプの電源をオフにし、
前記データ処理部は、前記第4のスイッチの第14の端子から出力される信号と前記第8のスイッチの第28の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、前記MIMO受信処理して得られた信号からデータを抽出する、請求項1記載の無線通信装置。
【請求項5】
前記制御部は、第4の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第2の端子とを接続し、
前記第3のスイッチの第8の端子と第9の端子とを接続し、
前記第5のスイッチの第15の端子と第17の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第5の端子とを接続し、
前記第6のスイッチの第18の端子と第20の端子とを接続し、
前記第7のスイッチの第23の端子と第25の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプおよび前記第2のローノイズアンプの電源をオフにし、
前記音声処理部は、前記第5のスイッチの第17の端子から出力される信号と前記第7のスイッチの第25の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、前記MIMO受信処理して得られた信号から音声を抽出する、請求項1記載の無線通信装置。
【請求項6】
前記制御部は、第5の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第2の端子とを接続し、
前記第3のスイッチの第7の端子と第9の端子とを接続し、
前記第4のスイッチの第12の端子と第14の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第6の端子とを接続し、
前記第7のスイッチの第24の端子と第25の端子とを接続し、
前記第8のスイッチの第27の端子と第28の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプの電源をオフにし、かつ前記第2のローノイズアンプの電源をオンにし、
前記音声処理部は、前記第7のスイッチの第25の端子から出力される信号に含まれる音声を抽出し、
前記データ処理部は、前記第4のスイッチの第14の端子から出力される信号と前記第8のスイッチの第28の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、前記MIMO受信処理して得られた信号からデータを抽出する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項7】
前記制御部は、第6の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第3の端子とを接続し、
前記第4のスイッチの第13の端子と第14の端子とを接続し、
前記第5のスイッチの第16の端子と第17の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第5の端子とを接続し、
前記第6のスイッチの第18の端子と第20の端子とを接続し、
前記第7のスイッチの第23の端子と第25の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプの電源をオンにし、かつ前記第2のローノイズアンプの電源をオフにし、
前記データ処理部は、前記第4のスイッチの第14の端子から出力される信号に含まれるデータを抽出し、
前記音声処理部は、前記第5のスイッチの第17の端子から出力される信号と前記第7のスイッチの第25の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、前記MIMO受信処理して得られた信号から音声を抽出する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項8】
前記制御部は、第7の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第3の端子とを接続し、
前記第4のスイッチの第13の端子と第14の端子とを接続し、
前記第5のスイッチの第16の端子と第17の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第6の端子とを接続し、
前記第7のスイッチの第24の端子と第25の端子とを接続し、
前記第8のスイッチの第27の端子と第28の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプの電源をオフにし、かつ前記第2のローノイズアンプの電源をオフにし、
前記データ処理部は、前記第4のスイッチの第14の端子から出力される信号と前記第8のスイッチの第28の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、前記MIMO受信処理して得られた信号からデータを抽出し、
前記音声処理部は、前記第5のスイッチの第17の端子から出力される信号と前記第7のスイッチの第25の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、前記MIMO受信処理して得られた信号から音声を抽出する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項9】
前記制御部は、電池残量が所定値以下となった場合には、前記第5の受信モード以外の受信モードで受信、前記第6の受信モード以外の受信モードで受信、または前記第7の受信モード以外の受信モードで受信する、請求項6〜8のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項10】
前記無線通信装置は、さらに
前記データ処理部から出力されるデータを含む信号を増幅する第1のアンプと、
前記音声処理部から出力される音声を含む信号を増幅する第2のアンプとを備え、
前記第1のスイッチは、さらに第29の端子を有し、
前記第2のスイッチは、さらに第30の端子を有し、
前記制御部は、送信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第29の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第30の端子とを接続する、請求項1記載の無線通信装置。
【請求項11】
データおよび/または音声が含まれる無線信号を受信する第1のアンテナと、
少なくとも第1〜第4の端子を有し、前記第1の端子が前記第1のアンテナと接続される第1のスイッチと、
データおよび/または音声が含まれる無線信号を受信する第2のアンテナと、
少なくとも第5〜第8の端子を有し、前記第5の端子が前記第2のアンテナと接続される第2のスイッチと、
前記第1のスイッチの第2の端子と接続される第1のローノイズアンプと、
前記第1のローノイズアンプと接続され、前記第1のローノイズアンプから出力された信号を第9の端子および第10の端子から出力する第1の分配器と、
第11〜第13の端子を有し、前記第11の端子が前記第1のスイッチの第3の端子と接続され、前記第12の端子が前記第1の分配器の第9の端子と接続される第3のスイッチと、
第14〜第16の端子を有し、前記第14の端子が前記第1のスイッチの第4の端子と接続され、前記第15の端子が前記第1の分配器の第10の端子と接続される第4のスイッチと、
前記第2のスイッチの第6の端子と接続される第2のローノイズアンプと、
前記第2のローノイズアンプと接続され、前記第2のローノイズアンプから出力された信号を第17の端子および第18の端子から出力する第2の分配器と、
第19〜第21の端子を有し、前記第19の端子が前記第2のスイッチの第7の端子と接続され、前記第20の端子が前記第2の分配器の第17の端子と接続される第5のスイッチと、
第22〜第24の端子を有し、前記第22の端子が前記第2のスイッチの第8の端子と接続され、前記第23の端子が前記第2の分配器の第18の端子と接続される第6のスイッチと、
前記第3のスイッチの第13の端子および前記第6のスイッチの第24の端子と接続されるデータ処理部と、
前記第4のスイッチの第16の端子および第5のスイッチの第21の端子と接続される音声処理部と、
前記第1〜第6のスイッチの各々の端子間の接続、および前記第1のローノイズアンプおよび前記第2のローノイズアンプの電源のオン/オフを制御する制御部とを備えた、無線通信装置。
【請求項1】
データおよび/または音声が含まれる無線信号を受信する第1のアンテナと、
少なくとも第1〜第3の端子を有し、前記第1の端子が前記第1のアンテナと接続される第1のスイッチと、
データおよび/または音声が含まれる無線信号を受信する第2のアンテナと、
少なくとも第4〜第6の端子を有し、前記第4の端子が前記第2のアンテナと接続される第2のスイッチと、
第7〜第9の端子を有し、前記第9の端子が前記第1のスイッチの第2の端子と接続される第3のスイッチと、
前記第1のスイッチの第3の端子と接続される第1のローノイズアンプと、
前記第1のローノイズアンプと接続され、前記第1のローノイズアンプから出力された信号を第10の端子および第11の端子から出力する第1の分配器と、
第12〜第14の端子とを有し、前記第12の端子が前記第3のスイッチの第7の端子と接続され、前記第13の端子が前記第1の分配器の第10の端子と接続される第4のスイッチと、
第15〜第17の端子を有し、前記第15の端子が前記第3のスイッチの第8の端子と接続され、前記第16の端子が前記第1の分配器の第11の端子と接続される第5のスイッチと、
第18〜第20の端子を有し、前記第20の端子が前記第2のスイッチの第5の端子と接続される第6のスイッチと、
前記第2のスイッチの第6の端子と接続される第2のローノイズアンプと、
前記第2のローノイズアンプと接続され、前記第2のローノイズアンプから出力された信号を第21の端子および第22の端子から出力する第2の分配器と、
第23〜第25の端子とを有し、前記第23の端子が前記第6のスイッチの第18の端子と接続され、前記第24の端子が前記第2の分配器の第21の端子と接続される第7のスイッチと、
第26〜第28の端子を有し、前記第26の端子が前記第6のスイッチの第19の端子と接続され、前記第27の端子が前記第2の分配器の第22の端子と接続される第8のスイッチと、
前記第4のスイッチの第14の端子および前記第8のスイッチの第28の端子と接続されるデータ処理部と、
前記第5のスイッチの第17の端子および第7のスイッチの第25の端子と接続される音声処理部と、
前記第1〜第8のスイッチの各々の端子間の接続、および前記第1のローノイズアンプおよび前記第2のローノイズアンプの電源のオン/オフを制御する制御部とを備えた、無線通信装置。
【請求項2】
前記制御部は、第1の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第2の端子とを接続し、
前記第3のスイッチの第7の端子と第9の端子とを接続し、
前記第4のスイッチの第12の端子と第14の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第5の端子とを接続し、
前記第6のスイッチの第18の端子と第20の端子とを接続し、
前記第7のスイッチの第23の端子と第25の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプおよび前記第2のローノイズアンプの電源をオフにし、
前記データ処理部は、前記第4のスイッチの第14の端子から出力される信号に含まれるデータを抽出し、
前記音声処理部は、前記第7のスイッチの第25の端子から出力される信号に含まれる音声を抽出する、請求項1記載の無線通信装置。
【請求項3】
前記制御部は、第2の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第2の端子とを接続し、
前記第3のスイッチの第8の端子と第9の端子とを接続し、
前記第5のスイッチの第15の端子と第17の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第5の端子とを接続し、
前記第6のスイッチの第18の端子と第20の端子とを接続し、
前記第8のスイッチの第26の端子と第28の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプおよび前記第2のローノイズアンプの電源をオフにし、
前記データ処理部は、前記第8のスイッチの第28の端子から出力される信号に含まれるデータを抽出し、
前記音声処理部は、前記第5のスイッチの第17の端子から出力される信号に含まれる音声を抽出する、請求項1記載の無線通信装置。
【請求項4】
前記制御部は、第3の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第2の端子とを接続し、
前記第3のスイッチの第7の端子と第9の端子とを接続し、
前記第4のスイッチの第12の端子と第14の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第5の端子とを接続し、
前記第6のスイッチの第19の端子と第20の端子とを接続し、
前記第8のスイッチの第26の端子と第28の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプおよび前記第2のローノイズアンプの電源をオフにし、
前記データ処理部は、前記第4のスイッチの第14の端子から出力される信号と前記第8のスイッチの第28の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、前記MIMO受信処理して得られた信号からデータを抽出する、請求項1記載の無線通信装置。
【請求項5】
前記制御部は、第4の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第2の端子とを接続し、
前記第3のスイッチの第8の端子と第9の端子とを接続し、
前記第5のスイッチの第15の端子と第17の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第5の端子とを接続し、
前記第6のスイッチの第18の端子と第20の端子とを接続し、
前記第7のスイッチの第23の端子と第25の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプおよび前記第2のローノイズアンプの電源をオフにし、
前記音声処理部は、前記第5のスイッチの第17の端子から出力される信号と前記第7のスイッチの第25の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、前記MIMO受信処理して得られた信号から音声を抽出する、請求項1記載の無線通信装置。
【請求項6】
前記制御部は、第5の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第2の端子とを接続し、
前記第3のスイッチの第7の端子と第9の端子とを接続し、
前記第4のスイッチの第12の端子と第14の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第6の端子とを接続し、
前記第7のスイッチの第24の端子と第25の端子とを接続し、
前記第8のスイッチの第27の端子と第28の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプの電源をオフにし、かつ前記第2のローノイズアンプの電源をオンにし、
前記音声処理部は、前記第7のスイッチの第25の端子から出力される信号に含まれる音声を抽出し、
前記データ処理部は、前記第4のスイッチの第14の端子から出力される信号と前記第8のスイッチの第28の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、前記MIMO受信処理して得られた信号からデータを抽出する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項7】
前記制御部は、第6の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第3の端子とを接続し、
前記第4のスイッチの第13の端子と第14の端子とを接続し、
前記第5のスイッチの第16の端子と第17の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第5の端子とを接続し、
前記第6のスイッチの第18の端子と第20の端子とを接続し、
前記第7のスイッチの第23の端子と第25の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプの電源をオンにし、かつ前記第2のローノイズアンプの電源をオフにし、
前記データ処理部は、前記第4のスイッチの第14の端子から出力される信号に含まれるデータを抽出し、
前記音声処理部は、前記第5のスイッチの第17の端子から出力される信号と前記第7のスイッチの第25の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、前記MIMO受信処理して得られた信号から音声を抽出する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項8】
前記制御部は、第7の受信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第3の端子とを接続し、
前記第4のスイッチの第13の端子と第14の端子とを接続し、
前記第5のスイッチの第16の端子と第17の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第6の端子とを接続し、
前記第7のスイッチの第24の端子と第25の端子とを接続し、
前記第8のスイッチの第27の端子と第28の端子とを接続し、
前記制御部は、前記第1のローノイズアンプの電源をオフにし、かつ前記第2のローノイズアンプの電源をオフにし、
前記データ処理部は、前記第4のスイッチの第14の端子から出力される信号と前記第8のスイッチの第28の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、前記MIMO受信処理して得られた信号からデータを抽出し、
前記音声処理部は、前記第5のスイッチの第17の端子から出力される信号と前記第7のスイッチの第25の端子から出力される信号をMIMO受信処理して、前記MIMO受信処理して得られた信号から音声を抽出する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項9】
前記制御部は、電池残量が所定値以下となった場合には、前記第5の受信モード以外の受信モードで受信、前記第6の受信モード以外の受信モードで受信、または前記第7の受信モード以外の受信モードで受信する、請求項6〜8のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項10】
前記無線通信装置は、さらに
前記データ処理部から出力されるデータを含む信号を増幅する第1のアンプと、
前記音声処理部から出力される音声を含む信号を増幅する第2のアンプとを備え、
前記第1のスイッチは、さらに第29の端子を有し、
前記第2のスイッチは、さらに第30の端子を有し、
前記制御部は、送信モードにおいて、
前記第1のスイッチの第1の端子と第29の端子とを接続し、
前記第2のスイッチの第4の端子と第30の端子とを接続する、請求項1記載の無線通信装置。
【請求項11】
データおよび/または音声が含まれる無線信号を受信する第1のアンテナと、
少なくとも第1〜第4の端子を有し、前記第1の端子が前記第1のアンテナと接続される第1のスイッチと、
データおよび/または音声が含まれる無線信号を受信する第2のアンテナと、
少なくとも第5〜第8の端子を有し、前記第5の端子が前記第2のアンテナと接続される第2のスイッチと、
前記第1のスイッチの第2の端子と接続される第1のローノイズアンプと、
前記第1のローノイズアンプと接続され、前記第1のローノイズアンプから出力された信号を第9の端子および第10の端子から出力する第1の分配器と、
第11〜第13の端子を有し、前記第11の端子が前記第1のスイッチの第3の端子と接続され、前記第12の端子が前記第1の分配器の第9の端子と接続される第3のスイッチと、
第14〜第16の端子を有し、前記第14の端子が前記第1のスイッチの第4の端子と接続され、前記第15の端子が前記第1の分配器の第10の端子と接続される第4のスイッチと、
前記第2のスイッチの第6の端子と接続される第2のローノイズアンプと、
前記第2のローノイズアンプと接続され、前記第2のローノイズアンプから出力された信号を第17の端子および第18の端子から出力する第2の分配器と、
第19〜第21の端子を有し、前記第19の端子が前記第2のスイッチの第7の端子と接続され、前記第20の端子が前記第2の分配器の第17の端子と接続される第5のスイッチと、
第22〜第24の端子を有し、前記第22の端子が前記第2のスイッチの第8の端子と接続され、前記第23の端子が前記第2の分配器の第18の端子と接続される第6のスイッチと、
前記第3のスイッチの第13の端子および前記第6のスイッチの第24の端子と接続されるデータ処理部と、
前記第4のスイッチの第16の端子および第5のスイッチの第21の端子と接続される音声処理部と、
前記第1〜第6のスイッチの各々の端子間の接続、および前記第1のローノイズアンプおよび前記第2のローノイズアンプの電源のオン/オフを制御する制御部とを備えた、無線通信装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−74521(P2013−74521A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−213027(P2011−213027)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]