説明

無線LAN搭載データカード、通信方法及びプログラム

【課題】複数のパソコンから無線LAN経由で1台の無線LAN搭載データカードに接続し、そのデータカード通信モデム機能よりインターネット網に接続できる携帯可能な無線LAN搭載データカード、通信方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】ユーザが使用するパソコンと無線によりデータの送受信を行うデータ送受信手段と、前記パソコンとローカルネットワークを形成するネットワーク形成手段と、無線により移動体通信ネットワーク網に接続する無線通信接続手段と、無線通信接続手段により移動体通信ネットワーク網を介してアクセスサーバに接続してインターネット網とデータの送受信と処理とを行うデータ送受信処理手段と、ローカルネットワークに接続されたパソコンと、移動体通信ネットワーク網を介して接続されたインターネット網と、の間でデータの処理と送受信と、を制御する制御手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線LAN経由でパソコンとネットワーク接続し、データカード経由でインターネット接続できる無線LAN搭載データカード、通信方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年は、個人のユーザでも多くの情報機器(パソコン、PDA(Personal Digital Assistance)、プリンタ等)を所有するようになっており、データの共有化等の為に情報機器間でデータの送受信を行う場合には、各情報機器をケーブル等で接続する有線LAN(Local Area Network)よりもケーブルの管理や配線のレイアウト等の面で有利である無線LAN接続が多く利用されるようになってきた。
【0003】
これは各家庭内や会社内における情報機器間だけにとどまらず、インターネット等の外部のネットワークの機器と接続する際にも無線により接続するようになってきている。
【0004】
各個人ユーザのパソコンを、無線にてインターネットと接続するには、パソコンに無線モジュールとしての無線LANカードを接続し、無線LANカードを介してインターネット等と接続された無線LAN用アクセスポイントとデータ通信を行う方法が一般的である。
【0005】
また最近の可搬型パソコン(いわゆるノートパソコンなど)は、無線LANカードを後付けしなくても無線LANに接続できる無線LANチップが標準として搭載されているものも多くなってきている。
【0006】
家庭やオフィスなどの屋内では、アクセスポイント(無線基地局とも言う)と無線LANカードを、それぞれ装着した複数のパソコンによって無線LANネットワークが構築される。
【0007】
屋外では、公共性の高い駅構内、空港、ホテルロビー、ファーストフード店などにアクセスポイントを設置し、公衆無線LANサービス(例えばホットスポット、フリースポットなど)や、住宅、マンションに対するFWA(Fixed Wireless Access:固定無線アクセスまたは加入者系無線アクセスシステム)のサービスが可能となっている。
【0008】
しかし現状では、FWAの加入者は急激に減少しており、住宅やマンションなどでは、CATV(Common Antenna TeleVision)やADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、そして、FTTH(Fiber To The Home)などが主流となってきている。
【0009】
また、ホットスポットなどの公衆無線LANは使用できるサービスエリアが限定的であり、ノートパソコンなどの可搬型PCなどを広域のモバイル環境で使用する場合には、PHS(Personal Handyphone System)システムや携帯電話システムなどの移動体通信網対応のPCカードを利用してインターネット無線接続することが主流となってきている。
【0010】
例えば、特許文献1においては、無線LANのアクセスポイントとの通信のためにPCカードスロットに挿入して使用するカードバス対応の無線LANカードに、市販のコンパクトフラッシュ(登録商標)型PHSカードを差し込んで一体型となるようにして、無線LANが使用できるエリアではアクセスポイントを介してインターネットに接続し、無線LANが使用出来ないエリアではPHSシステムの移動体通信網を介してインターネットに接続するという発明が開示されている。
【0011】
また、特許文献2においては、携帯電話を充電するクレードル(台)に無線LANアクセスポイントとモデムの機能を持たせて、パソコンは無線LANカードを介して無線LANアクセスポイントであるクレードルに接続し、中継機能を持ったクレードルは携帯電話を使用して移動体通信網を介してインターネットに接続するという発明が開示されている。
【0012】
また、特許文献3においては、無線ルータにPHS通信モジュールとアンテナを組み込み、パソコンは無線LANカードを介して無線ルータに接続し、無線ルータはPHS通信モジュールとアンテナによりPHSシステムの移動体通信網を介してインターネットに接続するという発明が開示されている。なお、無線ルータは、有線接続ポートが増設でき、パソコンおよびインターネットとは有線でも接続できるようにして、無線か有線かを選択するようにしたものである。
【0013】
また、特許文献4においては、街中や建物内のあらゆる所でインターネットに接続できるようなインフラを整えるために、無線LANアクセスポイント機能を自動販売機に組み込み、通信中継器としてインターネット接続サービスを提供するという発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2004−135236号公報
【特許文献2】特開2004−304720号公報
【特許文献3】特開2005−102028号公報
【特許文献4】特開2005−165679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
従来は、パソコンを外出先に持ち出してインターネットに接続するときは、パソコン1台につきインターネット無線接続用のデータカードが1台必要である。
【0016】
また業務などにより複数人で外出する場合でも各個人がパソコンを1台所有するのが普通となり、例えば、外出先での会議などにおいてパソコンを使ってネットワークに接続するときは、全てのパソコンがインターネット無線接続用のデータカードを備えていない場合は、その都度データカードを抜き差しして、貸し借りを行わなければならないという問題があった。
【0017】
また特許文献1に記載されている方法では、無線LANが使用できるエリアでは無線LANを優先し、それ以外のエリアではPHSシステムの移動体通信網を使用することが出来るが、各パソコンには、それぞれのデータカードを装着する必要があるという問題があった。
【0018】
また特許文献2に記載されている方法では、持ち運び可能なクレードル(台)が無線LANアクセスポイントとなっているものの、パソコンとクレードルと携帯電話とを一体で使用する構成であるためにインターネット接続している間は携帯電話機能が使用できないこと、携帯電話をクレードル(台)に設置していないとインターネット接続が出来ないという問題があった。
【0019】
また特許文献3に記載されている方法では、無線ルータがPHSシステムに連結できるようになっているが、据え置き型のために簡単に持ち運べない、及び固定の電源が必要であるという問題があった。
【0020】
また特許文献4に記載されている方法は、屋内外における通信中継器としての無線LANアクセスポイントであるために、設置場所が固定であるという問題があった。
【0021】
そこで、2台以上のパソコンを同一会議室内、あるいは一定範囲内(例えばデータカードと無線LAN通信が行える範囲内)で使用する場合には、インターネット無線接続用データカードと各パソコン間は無線LAN接続し、各パソコンは1つのインターネット無線接続用データカードを介してインターネット網に接続できるようにする。
【0022】
そして、1台の無線LAN搭載のインターネット無線接続用データカードがあれば、そのデータカードに無線LAN接続しているパソコンは、一緒にインターネット接続できるようになり、上述したインターネット無線接続用データカードの抜き差しや貸し借りをする煩わしさが解消されることになる。
【0023】
また最近の可搬型ノートパソコンなどは、無線LANに接続できる無線LANチップが標準として搭載されているものが多くなっていることを考え併せれば、同一会議室内や一定範囲内では無線LAN搭載のインターネット無線接続用データカードを1台だけ持ち運べば、2台以上のパソコンが簡単にどこでもインターネット網に接続できるようになる。
【0024】
また上述のデータカードは、可搬型ノートパソコンより電源の供給を受けるので、データカード用の電源は必要ないことになる。
【0025】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、複数のパソコンから無線LAN経由で1台の無線LAN搭載データカードに接続し、そのデータカード通信モデム機能よりインターネット網に接続できる携帯可能な無線LAN搭載データカード、通信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
上記課題を解決するため、本発明に係る無線LAN搭載データカードは、ユーザが使用するパソコンと無線によりデータの送受信を行うデータ送受信手段と、前記パソコンとローカルネットワークを形成するネットワーク形成手段と、無線により移動体通信ネットワーク網に接続する無線通信接続手段と、無線通信接続手段により移動体通信ネットワーク網を介してアクセスサーバに接続してインターネット網とデータの送受信と処理とを行うデータ送受信処理手段と、ローカルネットワークに接続されたパソコンと、移動体通信ネットワーク網を介して接続されたインターネット網と、の間でデータの処理と送受信と、を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0027】
また、本発明に係る無線LAN搭載データカードの通信方法は、移動体通信ネットワーク網を介してアクセスサーバに接続してインターネット網とデータの送受信を行う無線LAN搭載データカードの通信方法であって、ユーザが使用するパソコンと無線によりデータの送受信を行うデータ送受信工程と、前記パソコンとローカルネットワークを形成するネットワーク形成工程と、無線により移動体通信ネットワーク網に接続する無線通信接続工程と、無線通信接続工程により移動体通信ネットワーク網を介してアクセスサーバに接続してインターネット網とデータの送受信を行うデータ送受信処理工程と、ローカルネットワークに接続されたパソコンと、移動体通信ネットワーク網を介して接続されたインターネット網と、の間でデータの処理を行う処理工程と送受信工程と、を制御する制御工程と、を有することを特徴とする。
【0028】
また、本発明に係るプログラムは、移動体通信ネットワーク網を介してアクセスサーバに接続してインターネット網とデータの送受信を行う無線LAN搭載データカードの通信方法を実行するためのプログラムであって、ユーザが使用するパソコンと無線によりデータの送受信を行うデータ送受信処理と、前記パソコンとローカルネットワークを形成するネットワーク形成処理と、無線により移動体通信ネットワーク網に接続する無線通信接続処理と、無線通信接続処理により移動体通信ネットワーク網を介してアクセスサーバに接続してインターネット網とデータの送受信を行うデータ送受信処理と、ローカルネットワークに接続されたパソコンと、移動体通信ネットワーク網を介して接続されたインターネット網と、の間でデータの処理と送受信処理と、を制御する制御処理と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明により、複数台のパソコンから無線LAN経由で携帯可能な1台の無線LAN搭載データカードに接続し、そのデータカード通信モデム機能により1台の無線LAN搭載データカード経由でインターネット接続することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態に係るネットワーク概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る無線LAN搭載データカード内部構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る無線LANカード内部構成図である。
【図4】本発明の実施形態に係るインターネット接続時のフローチャート図である。
【図5】本発明の実施形態に係るインターネット接続終了時のフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1は、本発明の一実施形態に係る、無線LAN搭載データカードとパソコンとのネットワークの概略構成図の例である。
【0032】
本ネットワークは、ローカルネットワーク1と、パソコン11と、パソコン12と、パソコン13と、パソコン14と、移動体通信ネットワーク網10と、ISP(Internet Services Provider)15と、インターネット網16と、インターネットサーバ17と、を備えて構成される。
【0033】
ローカルネットワーク1は、パソコン11の無線LAN搭載データカード11aを無線アクセスポイントとして、パソコン11と、パソコン12と、パソコン13と、パソコン14と、からなる無線ネットワークを構成している。
【0034】
パソコン11は、無線通信を行うための無線LAN搭載データカード11aを備えている。この無線LAN搭載データカード11aの無線LAN機能は、無線通信規格、例えば、IEEE802.11b/a/g規格に準拠しているものである。
【0035】
無線LAN搭載データカード11aは、パソコン12と、パソコン13と、パソコン14と、の間で、データの送受信を無線にて行うためのネットワーク形成手段としての無線LANアクセスポイント機能を備えている。
【0036】
この無線LANアクセスポイント機能により、無線LAN搭載データカード11aは、無線LANアクセスポイント部220とパソコン12と、パソコン13と、パソコン14と、の無線LANカード12aと、13aと、14aと、の間で無線接続し、データ通信を行うための通信経路を無線LAN搭載データカード11aとの間で確立してデータの送受信を行う。
【0037】
また、無線LAN搭載データカード11aは、無線LAN接続するパソコン12とパソコン13とパソコン14と、の識別情報などは予め登録してあるものとする。そしてパソコン12とパソコン13とパソコン14と、無線LANカード12aと13aと14aと、には無線LANエリアで使用する暗号化キーなどの無線LAN設定情報を予め登録してあるものとする。
【0038】
もし上述の無線LAN設定に関係する情報が予め登録されていない場合には、一般的な無線LAN設定の方法により行うものとする。例えば、無線LAN搭載データカード11aは、無線LAN通信を行うために必要なWEPキーなどを無線LANカード12a、13a、14aに対して配信する。そして上記の端末のMACアドレスやWEPキーなどのデータを登録する。なお、端末を特定できるデータであれば、MACアドレスに限定されることはない。
【0039】
無線LAN搭載データカード11aは、データカード通信モデム部23を使用して移動体通信網10を介してISP(Internet Services Provider)15に備えられたアクセスサーバ15aにダイヤルアップするデータ送受信処理手段としてのモデム機能を備えている。
【0040】
このモデム機能により、無線LAN搭載データカード11aは、データカード通信モデム部23及び移動体通信網10を介してアクセスサーバ15aとデータの送受信を行うことができる。
【0041】
また、無線LAN搭載データカード11aは、無線LANアクセスポイント機能以外に、例えばパソコン11が他の無線アクセスポイントと無線通信を行うための無線LAN機能を備えている。その機能は一般的な無線LANカードと同様である。そして無線通信規格、例えば、IEEE802.11b/a/g規格に準拠しているものである。
【0042】
無線LAN搭載データカード11aは、データをパソコン12と、パソコン13と、パソコン14と、データカード通信モデム部23との間で中継する中継手段としてのブリッジ処理機能を備えている。
【0043】
このブリッジ処理機能は、無線LAN搭載データカード11aの使用形態によって動作させたり、動作させなかったり、選択できるようになっている。この選択はCPU部21および制御回路部24によって自動的に判断するようになっているが、手動で設定することも可能である。
【0044】
このブリッジ処理機能により、パソコン12と、パソコン13と、パソコン14と、無線LANアクセスポイント部220との間で形成された通信経路と、無線LANアクセスポイント部220とアクセスサーバ15aとの間で形成された通信経路と、を接続し、パソコン12と、パソコン13と、パソコン14と、からアクセスサーバ15aまでの通信経路を確立する。
【0045】
つまり、このブリッジ処理機能により、無線LAN搭載データカード11aは、中継先の通信経路と、中継元の通信経路で異なるプロトコルでデータ通信が行われているときには、データの形式を中継先の通信経路に適したプロトコルに変換して、データの中継を行うことが可能となる。
【0046】
また、無線LAN搭載データカード11aは、ルータ部26によってローカルネットワーク1とインターネット網16の間の仲立ちをするルータ機能を備えている。基本的には各ネットワーク間でのIPパケットをやり取りできるようにするものである。
【0047】
詳しくはIPパケットのあて先IPアドレスを基にフレームを転送することである。このルータ機能は、無線LAN搭載データカード11aの使用形態によって動作させたり、動作させなかったり、選択できるようになっている。この選択はCPU部21および制御回路部24によって自動的に判断するようになっているが、手動で設定することも可能である。
【0048】
パソコン12は、通信装置である無線LAN搭載データカード11aと無線通信を行うための無線LANカード12aを備えている。この無線LANカード12aは、上述と同様で無線通信規格、例えば、IEEE802.11b/a/g規格に準拠しているものである。
【0049】
なお無線LANカード12aは、パソコン12の標準機能または追加機能として備えられているものである。
【0050】
パソコン13とパソコン14もパソコン12と同様の無線LANカード13aと無線LANカード14aとを備えている。
【0051】
移動体通信ネットワーク網10は、移動体通信事業者が提供するもので、PHSシステムや携帯電話システムである。携帯電話システムの方式としてはcdma(Code Division Multiple Access) One、CDMA2000、W−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)などがある。
【0052】
ISP(Internet Services Provider)15は、インターネット接続サービスを提供する事業者のことである。
【0053】
インターネット網16と、インターネットサーバ17は、公衆インターネット網と、それに接続している各種のインターネットサーバである。
【0054】
図2は、本発明の一実施形態に係る、無線LAN搭載データカード内部構成図である。
【0055】
無線LAN搭載データカード11aは、CPU部21と、無線LAN部22と、無線LANアクセスポイント部220と、データカード通信モデム部23と、制御回路部24と、データメモリ部25と、ルータ部26と、I/F部27と、を備えて構成される。
【0056】
無線LAN部22と無線LANアクセスポイント部220は、電波を送受信するための無線LANアクセスポイント用アンテナ221と無線LAN用アンテナ222と、を備える。またデータカード通信モデム部23は、電波を送受信するための無線通信用アンテナ231を備える。
【0057】
CPU部21は、データカード内の制御や処理を行うプロセッサである。CPU部21は、無線LAN部22及びデータカード通信モデム部23にそれぞれ接続し、パケットデータの処理と伝送を行い、無線LAN部22及びデータカード通信モデム部23相互のパケットデータ伝送ができるようになっている。
【0058】
無線LAN部22及び無線LANアクセスポイント部220は、各パソコンと無線LAN機能により接続する。無線LAN部22は、CPU部21および制御回路部24と接続し、無線LAN(IEEE802.11b/a/gなど)のパケットデータや無線信号の処理などを行う。
【0059】
例えば、CPU部21が送信してきたパケットデータを無線信号に変換して無線LANアクセスポイント用アンテナ221及び無線LAN用アンテナ222に伝送したり、無線LANアクセスポイント用アンテナ221及び無線LAN用アンテナ222が送信してきた無線信号をパケットデータに変換してCPU21に伝送したりする。
【0060】
無線LANアクセスポイント部220は、パソコン12と、パソコン13と、パソコン14と、の無線LANカード12aと、13aと、14aと、の間で無線データ通信を行うために、セキュリティ機能を備えている。
【0061】
このセキュリティ機能には、データの暗号化とアクセス制御と、の2種類の方式があり、データの暗号化では、例えばWEP(Wired Equivalent Privacy)、WPA(Wi−Fi Protected Access)、WPA2(Wi−Fi Protected Access2)などがある。
【0062】
またアクセス制御では、例えばSSID(Service Set ID)、ESSID(Extended SSID)、MAC(Media Access Control)アドレスフィルタリング、ANY接続拒否、ビーコン信号にSSIDを含めない等がある。
【0063】
上述したセキュリティ方式は、公知の方式であるので詳細については省略する。
【0064】
無線LANアクセスポイント用アンテナ221及び無線LAN用アンテナ222は、無線LAN通信規格に適合する無線信号を受信または送信して、無線LANを形成し、パソコン11、パソコン12、パソコン13、パソコン14が無線伝送及びリソースシェアリングできるようにし、無線LAN搭載データカード11aと各パソコンとの無線信号伝送のインターフェイスとなる。
【0065】
データカード通信モデム部23は、CPU部21および制御回路部24と接続し、移動体通信ネットワーク網の通信規格の無線信号変換の連結、処理、伝送を行う。無線信号をパケットデータに転換し、パケットデータがCPU部21に伝送される経路となる。
【0066】
無線通信用アンテナ231は移動体通信網の通信規格に適合する無線信号を受信または発信する。これにより無線LAN搭載データカード11aと移動体通信網とを接続して、インターネット無線接続および伝送のインターフェイスとなる。
【0067】
制御回路部24は、CPU21と接続して無線LAN搭載データカード11aの各種設定や処理などの制御を行う制御回路である。そして無線LAN経由で接続されたパソコンとデータカードにより移動体通信網を経由して接続されたインターネット網との間でのデータの送受信を制御する。
【0068】
データメモリ部25は、無線LAN搭載データカード11aの各種設定および各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。またCPU部21および制御回路部24によるデータ処理などのバッファメモリーなどにも使用される。
【0069】
ルータ部26は、IPパケットの転送を行う。IPパケットを受け取ると、あて先IPアドレスを読み取りあて先のインターフェイスに転送する。これは受信したフレームからIPパケットを抽出して、あて先IPをルーティングテーブル内で検索してフレーム送出インターフェイスを決定することである。この場合のインターフェィスとは無線LAN搭載データカード11aと無線LAN接続しているクライアントPCのことである。
【0070】
ルータ部26のルータ機能は基本的に4つある。それは、インターネット網16への接続機能と、上述したIPパケットの転送機能と、受け取ったIPパケットに応じて、転送を優遇したり破棄したりする選別機能と、経路情報の管理機能と、である。
【0071】
また詳しくは、PPPoE(Point to Point Protocol over Ethernet(登録商標))接続機能、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能、グローバルIPアドレスとプライベートアドレスの相互変換機能(IPマスカレードとNAT)、パケットフィルタリング機能(主要なポート番号のフィルタは予め設定されている)、DNS(Domain Name System)キャッシュ機能、各種設定及び管理機能などである。これらの機能を実現するプログラムは、CPU部21と、制御回路部24と、データメモリ部25と、により制御されている。
【0072】
またルータ部26の内部処理としては、無線通信用アンテナ231で受け取ったIPパケット信号の受信処理と、CPU部21及びデータメモリ部25などの入力バッファ領域に蓄積されたIPパケットをFIFO(First In、First Out)順に取り出して、そのIPヘッダーを読み取り解析する処理と、IPヘッダー中のTTL(Time to live)というIPパケットの寿命を表す数値を1つ減らしたり、NAT(Network Address Translation)やIPマスカレードなどのアドレス変換が必要であれば処理をしたり、送出先に合わせたMAC(Media Access Control)フレームを作りそこにIPパケットを入れたり、という加工処理と、パケットの送出優先度ごとに分類してインターフェイスごとの出力バッファに格納し、出力側のインターフェイスの状況に応じてQoS(Quality of service)を満たすタイミングで順次送出する処理と、である。
【0073】
I/F部27は、パソコンのカードバスに接続するためのインターフェイスである。パソコンとの接続においては、カードバスタイプでなくても良く、いかなる形態でも接続できるインターフェイスであれば良い。
【0074】
従って、無線LAN搭載データカード11aの実施形態においては、パソコンとの接続形態によって、カードバス対応に限定されるものではなく、USB対応など、その他パソコンと接続できる規格であれば、あらゆる形態が可能である。
【0075】
図3は、本発明の一実施形態に係る、無線LANカード12a内部構成図である。
【0076】
この無線LANカード12aは、無線通信規格、例えば、IEEE802.11b/a/g規格に準拠しているものである。
【0077】
無線LANカード12aは、CPU21と、無線LAN部22と、制御回路部24と、データメモリ部25と、を備える。無線LAN部22は、電波を送受信するためのアンテナ222が備えられている。
【0078】
なお無線LANカード12aの機能は、パソコン12の標準機能として備えられていても良い。詳しくは無線LANに接続できる無線LANチップが標準として搭載されているパソコンであっても良い。
【0079】
一般的に可搬型のノートパソコンでは、側面にあるPCカードスロットに無線LANカードを差し込んで使用する。また、無線LANカード13a、14aも同様のものである。
【0080】
なお、上述した無線LANカードの機能は、規格が同じであれば一般的に公知の無線LANカードと変わることはないので詳細な説明は省略する。
【0081】
図4は、本発明の一実施形態に係る、インターネット接続時のフローチャートである。
【0082】
パソコン12は、無線LAN搭載データカード11aに接続するために無線LANカード12aを介して接続開始パケットを送信する(ステップS101)。無線LAN搭載データカード11aは、接続開始パケットを受信したかを判断する(ステップS102)。接続開始パケットを受信していない場合(ステップS102、NO)は、受信するまで判断を繰り返す。接続開始パケットを受信した場合(ステップS102、YES)は、無線LAN搭載データカード11aは無線LANアクセスポイント機能220に基づき、パソコン12に対して応答パケットを送信する(ステップS103)。
【0083】
パソコン12は、応答パケットを受信したかを判断する(ステップS104)。応答パケットを受信していない場合(ステップS104、NO)は、受信するまで判断を繰り返す。応答パケットを受信した場合(ステップS104、YES)は、無線LAN搭載データカード11aに対して接続要求パケットを送信する(ステップS105)。
【0084】
無線LAN搭載データカード11aは、接続要求パケットを受信したかを判断する(ステップS106)。接続要求パケットを受信していない場合(ステップS106、NO)は、受信するまで判断を繰り返す。接続要求パケットを受信した場合(ステップS106、YES)は、パソコン12に対して接続設定開始パケットを送信する(ステップS107)。
【0085】
そして無線LAN搭載データカード11aは、通信モデム機能23に基づき、データカード通信モデム部23を使用して移動体通信ネットワーク10を介してISP15のアクセスサーバ15aにダイヤルアップ接続を行う(ステップS109)。
【0086】
一方、パソコン12は、接続設定開始パケットを受信したかを判断する(ステップS108)。接続設定開始パケットを受信していない場合(ステップS108、NO)は、受信するまで判断を繰り返す。接続開始パケットを受信した場合(ステップS108、YES)は、アクセスサーバ15aに対して定期的にLCP(Link Control Protocol)エコー要求パケットを送信する(ステップS110)。
【0087】
次に、アクセスサーバ15aは、無線LAN搭載データカード11aから移動体通信ネットワーク10を介してダイヤルアップされたかを確認する(ステップS111)。ダイヤルアップが確認できない場合(ステップS111、NO)は、確認するまで判断を繰り返す。ダイヤルアップされたことを確認した場合(ステップS111、YES)は、無線LAN搭載データカード11aに対して、アクセスサーバ15aとの通信経路が確立したことを示す接続確立パケットを送信する(ステップS112)。
【0088】
無線LAN搭載データカード11aは、接続確立パケットを受信したかを判断する(ステップS113)。接続確立パケットを受信していない場合(ステップS113、NO)は、受信するまで判断を繰り返す。接続開始パケットを受信した場合(ステップS113、YES)は、その後パソコン12からLCPエコー要求パケットを受信すると、アクセスサーバ15aに対してLCPエコー要求パケットを送信する。
【0089】
アクセスサーバ15aは、LCPエコー要求パケットを受信したかを判断する(ステップS114)。LCPエコー要求パケットを受信していない場合(ステップS114、NO)は、受信するまで判断を繰り返す。LCPエコー要求パケットを受信した場合(ステップS114、YES)は、無線LAN搭載データカード11aに対して、肯定応答パケットを送信する(ステップS115)。無線LAN搭載データカード11aは、肯定応答パケットを受信すると、パソコン12に対して肯定応答パケットを送信する。
【0090】
パソコン12は、肯定応答パケットを受信したかを判断する(ステップS116)。肯定応答パケットを受信していない場合(ステップS116、NO)は、暫く経過をみて応答がないと終了する。肯定応答パケットを受信した場合(ステップS116、YES)は、アクセスサーバ15aとの通信経路が確立したことを確認する(ステップS117)。
【0091】
パソコン12と無線LAN搭載データカード11aとアクセスサーバ15aとの間で通信経路が確立した後は、公知の認証方式の手順に従って認証を行う。そして認証が成功した後は、パソコン12は、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)の手順に基づいてインターネットサーバ17との間でデータの送受信を行うことになる。
【0092】
図5は、本発明の一実施形態に係る、インターネット接続終了時のフローチャートである。
【0093】
パソコン12は、インターネットサーバ17との接続を終了する場合は、終了パケットを無線LAN搭載データカード11aに対して送信する。無線LAN搭載データカード11aは、パソコン12から終了パケットを受信した場合はアクセスサーバ15aに対して切断パケットを送信してアクセスサーバ15aとの通信経路を切断する。またそれと同時にパソコン12に対して終了を確認するために終了パケットを送信してパソコン12との間の通信経路を切断する。
【0094】
パソコン12は、無線LAN搭載データカード11aに対して終了パケットを送信する(ステップS201)。無線LAN搭載データカード11aは、終了パケットを受信したか判断する(ステップS202)。終了パケットを受信していない場合(ステップS202、NO)は、判断を繰り返す。終了パケットを受信した場合(ステップS202、YES)は、無線LAN搭載データカード11aはアクセスサーバ15aに対して切断パケットを送信する(ステップS203)
【0095】
アクセスサーバ15aが、切断パケットを受信したかを判断する(ステップS204)。切断パケットを受信していない場合(ステップS204、NO)は、判断を繰り返す。切断パケットを受信した場合(ステップS204、YES)は、無線LAN搭載データカード11aはアクセスサーバ15aとの通信経路を切断する(ステップS205)。
【0096】
また無線LAN搭載データカード11aは、パソコン12に対して終了パケットを送信する(ステップS206)。
【0097】
パソコン12が、終了パケットを受信したかを判断する(ステップS207)。終了パケットを受信していない場合(ステップS207、NO)は、判断を繰り返す。終了パケットを受信した場合(ステップS207、YES)は、無線LAN搭載データカード11aはパソコン12との通信経路を切断する。
【0098】
また、上記の実施形態によれば、無線LAN機能搭載のデータカードにおいて、パソコンから無線LAN経由でデータカードにアクセスできるようになる。無線LAN搭載のデータカードは、データカード通信モデム機能を使いインターネット網に接続できる機能を使って、無線LAN経由で接続されているパソコンも一緒にインターネットに接続できるようになる。
【0099】
また、上記の実施形態によれば、複数のパソコンから無線LAN部22経由で1台の無線LAN搭載データカードに接続することができる。データカード通信モデム部23機能よりインターネット接続する。複数台のパソコンから1台のインターネット接続されたデータカード経由でインターネット接続が可能になる。
【0100】
また、本発明に係る無線LAN搭載データカードは、データ送受信手段は、ネットワーク形成手段と無線通信接続手段とデータ送受信処理手段とによりアクセスサーバとの間でデータの送受信を行うことを特徴とする。
【0101】
また、本発明に係る無線LAN搭載データカードは、データ送受信手段は、ネットワーク形成手段によりローカルネットワークとの間で形成した通信経路と、データ送受信処理手段によりアクセスサーバとの間で形成した通信経路と、を接続してデータの中継を行う中継手段を有することを特徴とする。
【0102】
また、本発明に係る無線LAN搭載データカードは、ネットワーク形成手段により形成されたローカルネットワークとアクセスサーバと、の間でデータの送受信を制御するルータ手段を有することを特徴とする。
【0103】
また、本発明に係る無線LAN搭載データカードは、データ送受信手段は無線LANであり、ネットワーク形成手段は無線LANアクセスポイントであり、無線通信接続手段は移動体通信であり、データ送受信処理手段は通信モデムであること、を特徴とする。
【0104】
また、本発明に係る無線LAN搭載データカードは、パソコンと接続するためのインターフェイスであるインターフェイス手段と、データ送受信手段と、ネットワーク形成手段と、無線通信接続手段と、データ送受信処理手段と、中継手段と、ルータ手段と、制御手段と、インターフェイス手段と、を機能させるための情報を記憶するデータ記憶手段と、データ送受信手段と、ネットワーク形成手段と、無線通信接続手段と、データ送受信処理手段と、中継手段と、ルータ手段と、制御手段と、インターフェイス手段と、データ記憶手段と、の処理を制御するCPU手段と、を有することを特徴とする。
【0105】
また、本発明に係る無線LAN搭載データカードの通信方法は、データ送受信工程は、ネットワーク形成工程と無線通信接続工程とデータ送受信処理工程とによりアクセスサーバとの間でデータの送受信を行う工程を有することを特徴とする。
【0106】
また、本発明に係る無線LAN搭載データカードの通信方法は、データ送受信工程は、ネットワーク形成工程によりローカルネットワークとの間で形成した通信経路と、データ送受信処理工程によりアクセスサーバとの間で形成した通信経路と、を接続してデータの中継を行う中継工程を有することを特徴とする。
【0107】
また、本発明に係る無線LAN搭載データカードの通信方法は、ネットワーク形成工程により形成されたローカルネットワークとアクセスサーバと、の間でデータの送受信を制御するルータ工程を有することを特徴とする。
【0108】
また、本発明に係る無線LAN搭載データカードの通信方法は、データ送受信工程は無線LANであり、ネットワーク形成工程は無線LANアクセスポイントであり、無線通信接続工程は移動体通信であり、データ送受信処理工程は通信モデムであること、を特徴とする。
【0109】
また、本発明に係る無線LAN搭載データカードの通信方法は、パソコンと接続するためのインターフェイスであるインターフェイス工程と、データ送受信工程と、ネットワーク形成工程と、無線通信接続工程と、データ送受信処理工程と、中継工程と、ルータ工程と、制御工程と、インターフェイス工程と、を機能させるための情報を記憶するデータ記憶工程と、データ送受信工程と、ネットワーク形成工程と、無線通信接続工程と、データ送受信処理工程と、中継工程と、ルータ工程と、制御工程と、インターフェイス工程と、データ記憶工程と、の処理工程を制御するCPU工程と、を有することを特徴とする。
【0110】
また、本発明に係るプログラムは、データ送受信処理は、ネットワーク形成処理と無線通信接続処理とデータ送受信処理とによりアクセスサーバとの間でデータの送受信処理を行うことを特徴とする。
【0111】
また、本発明に係るプログラムは、データ送受信処理は、ネットワーク形成処理によりローカルネットワークとの間で形成した通信経路と、データ送受信処理によりアクセスサーバとの間で形成した通信経路と、を接続してデータの中継を行う中継処理を有することを特徴とする。
【0112】
また、本発明に係るプログラムは、ネットワーク形成処理により形成されたローカルネットワークとアクセスサーバと、の間でデータの送受信を制御するルータ処理を有することを特徴とする。
【0113】
また、本発明に係るプログラムは、前記パソコンと接続するためのインターフェイスであるインターフェイス処理と、データ送受信処理と、ネットワーク形成処理と、無線通信接続処理と、データ送受信処理と、中継処理と、ルータ処理と、制御処理と、インターフェイス処理と、を機能させるための情報を記憶するデータ記憶処理と、データ送受信処理と、ネットワーク形成処理と、無線通信接続処理と、データ送受信処理と、中継処理と、ルータ処理と、制御処理と、インターフェイス処理と、データ記憶処理と、の処理を制御するCPU処理と、を有することを特徴とする。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明によれば、移動体通信ネットワークを介してインターネット網と接続してデータ通信する携帯可能な通信データカードなどの用途に適用できる。
【符号の説明】
【0115】
1 無線LANネットワーク(ローカルネットワーク)
10 移動体通信ネットワーク
11、12、13、14 パソコン
11a 無線LAN搭載データカード
12a、13a、14a 無線LANカード
15 ISP
15a アクセスサーバ
16 インターネット網
17 インターネットサーバ
21 CPU部
22 無線LAN部
23 データカード通信モデム部
24 制御回路部
25 データメモリ部
26 I/F部
220 無線LANアクセスポイント部
221、222、231 アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用するパソコンと無線によりデータの送受信を行うデータ送受信手段と、
前記パソコンとローカルネットワークを形成するネットワーク形成手段と、
無線により移動体通信ネットワーク網に接続する無線通信接続手段と、
前記無線通信接続手段により前記移動体通信ネットワーク網を介してアクセスサーバに接続してインターネット網とデータの送受信と処理とを行うデータ送受信処理手段と、
前記ローカルネットワークに接続された前記パソコンと、前記移動体通信ネットワーク網を介して接続された前記インターネット網と、の間でデータの処理と送受信と、を制御する制御手段と、を有することを特徴とする無線LAN搭載データカード。
【請求項2】
前記データ送受信手段は、前記ネットワーク形成手段と前記無線通信接続手段と前記データ送受信処理手段とにより前記アクセスサーバとの間でデータの送受信を行うことを特徴とする請求項1に記載の無線LAN搭載データカード。
【請求項3】
前記データ送受信手段は、前記ネットワーク形成手段により前記ローカルネットワークとの間で形成した通信経路と、前記データ送受信処理手段により前記アクセスサーバとの間で形成した通信経路と、を接続してデータの中継を行う中継手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の無線LAN搭載データカード。
【請求項4】
前記ネットワーク形成手段により形成された前記ローカルネットワークと前記アクセスサーバと、の間でデータの送受信を制御するルータ手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の無線LAN搭載データカード。
【請求項5】
前記データ送受信手段は無線LANであり、前記ネットワーク形成手段は無線LANアクセスポイントであり、前記無線通信接続手段は移動体通信であり、前記データ送受信処理手段は通信モデムであること、を特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の無線LAN搭載データカード。
【請求項6】
前記パソコンと接続するためのインターフェイスであるインターフェイス手段と、
前記データ送受信手段と、前記ネットワーク形成手段と、前記無線通信接続手段と、前記データ送受信処理手段と、前記中継手段と、前記ルータ手段と、前記制御手段と、前記インターフェイス手段と、を機能させるための情報を記憶するデータ記憶手段と、
前記データ送受信手段と、前記ネットワーク形成手段と、前記無線通信接続手段と、前記データ送受信処理手段と、前記中継手段と、前記ルータ手段と、前記制御手段と、前記インターフェイス手段と、前記データ記憶手段と、の処理を制御するCPU手段と、
を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線LAN搭載データカード。
【請求項7】
移動体通信ネットワーク網を介してアクセスサーバに接続してインターネット網とデータの送受信を行う無線LAN搭載データカードの通信方法であって、
ユーザが使用するパソコンと無線によりデータの送受信を行うデータ送受信工程と、
前記パソコンとローカルネットワークを形成するネットワーク形成工程と、
無線により移動体通信ネットワーク網に接続する無線通信接続工程と、
前記無線通信接続工程により前記移動体通信ネットワーク網を介してアクセスサーバに接続してインターネット網とデータの送受信を行うデータ送受信処理工程と、
前記ローカルネットワークに接続された前記パソコンと、前記移動体通信ネットワーク網を介して接続された前記インターネット網と、の間でデータの処理を行う処理工程と送受信工程と、を制御する制御工程と、を有することを特徴とする無線LAN搭載データカードの通信方法。
【請求項8】
前記データ送受信工程は、前記ネットワーク形成工程と前記無線通信接続工程と前記データ送受信処理工程とにより前記アクセスサーバとの間でデータの送受信を行う工程を有することを特徴とする請求項7に記載の無線LAN搭載データカードの通信方法。
【請求項9】
前記データ送受信工程は、前記ネットワーク形成工程により前記ローカルネットワークとの間で形成した通信経路と、前記無線通信接続工程により前記アクセスサーバとの間で形成した通信経路と、を接続してデータの中継を行う中継工程を有することを特徴とする請求項7または8に記載の無線LAN搭載データカードの通信方法。
【請求項10】
前記ネットワーク形成工程により形成された前記ローカルネットワークと前記アクセスサーバと、の間でデータの送受信を制御するルータ工程を有することを特徴とする請求項7または8に記載の無線LAN搭載データカードの通信方法。
【請求項11】
前記データ送受信工程は無線LANであり、前記ネットワーク形成工程は無線LANアクセスポイントであり、前記無線通信接続工程は移動体通信であり、前記データ送受信処理工程は通信モデムであること、を特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載の無線LAN搭載データカードの通信方法。
【請求項12】
前記パソコンと接続するためのインターフェイスであるインターフェイス工程と、
前記データ送受信工程と、前記ネットワーク形成工程と、前記無線通信接続工程と、前記データ送受信処理工程と、前記中継工程と、前記ルータ工程と、前記制御工程と、前記インターフェイス工程と、を機能させるための情報を記憶するデータ記憶工程と、
前記データ送受信工程と、前記ネットワーク形成工程と、前記無線通信接続工程と、前記データ送受信処理工程と、前記中継工程と、前記ルータ工程と、前記制御工程と、前記インターフェイス工程と、前記データ記憶工程と、の処理工程を制御するCPU工程と、
を有することを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載の無線LAN搭載データカードの通信方法。
【請求項13】
移動体通信ネットワーク網を介してアクセスサーバに接続してインターネット網とデータの送受信を行う無線LAN搭載データカードの通信方法を実行するためのプログラムであって、
ユーザが使用するパソコンと無線によりデータの送受信を行うデータ送受信処理と、
前記パソコンとローカルネットワークを形成するネットワーク形成処理と、
無線により移動体通信ネットワーク網に接続する無線通信接続処理と、
前記無線通信接続処理により前記移動体通信ネットワーク網を介してアクセスサーバに接続してインターネット網とデータの送受信を行うデータ送受信処理と、
前記ローカルネットワークに接続された前記パソコンと、前記移動体通信ネットワーク網を介して接続された前記インターネット網と、の間でデータの処理と送受信処理と、を制御する制御処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項14】
前記データ送受信処理は、前記ネットワーク形成処理と前記無線通信接続処理と前記データ送受信処理とにより前記アクセスサーバとの間でデータの送受信処理を行うことを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
前記データ送受信処理は、前記ネットワーク形成処理により前記ローカルネットワークとの間で形成した通信経路と、前記無線通信接続処理により前記アクセスサーバとの間で形成した通信経路と、を接続してデータの中継を行う中継処理を有することを特徴とする請求項13または14に記載のプログラム。
【請求項16】
前記ネットワーク形成処理により形成された前記ローカルネットワークと前記アクセスサーバと、の間でデータの送受信を制御するルータ処理を有することを特徴とする請求項13または14に記載のプログラム。
【請求項17】
前記パソコンと接続するためのインターフェイスであるインターフェイス処理と、
前記データ送受信処理と、前記ネットワーク形成処理と、前記無線通信接続処理と、前記データ送受信処理と、前記中継処理と、前記ルータ処理と、前記制御処理と、前記インターフェイス処理と、を機能させるための情報を記憶するデータ記憶処理と、
前記データ送受信処理と、前記ネットワーク形成処理と、前記無線通信接続処理と、前記データ送受信処理と、前記中継処理と、前記ルータ処理と、前記制御処理と、前記インターフェイス処理と、前記データ記憶処理と、の処理を制御するCPU処理と、
を有することを特徴とする請求項13から16のいずれか1項に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−4271(P2011−4271A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−146844(P2009−146844)
【出願日】平成21年6月19日(2009.6.19)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】