説明

無電極放電ランプ及び無電極放電ランプシステム

【課題】 排気管にアマルガムを収めた無電極ランプを、低温において動作させる場合にも、高い全光束を提供する無電極放電ランプの構成を提供することを目的とする。
【解決手段】 アマルガム3を収めた排気管2と、上記排気管2を覆う覆い1とを有する発光管を備え、上記無電極放電ランプは、少なくとも二つの排気管を有し、少なくとも一つの排気管2は、アマルガム3を挿入し、上記少なくとも二つの排気管2それぞれは、上記覆い1によって覆われていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無電極放電ランプのエネルギーを効率的に利用することに関する。特に、排気管にアマルガムを収めた無電極放電ランプの排気管に覆いを配置し、ランプエネルギーを効果的に利用することにより、低温における明るさ改善に関する。
【背景技術】
【0002】
アマルガムとの間の熱結合による無電極放電ランプの一例が、特許文献1に開示されている。
図7から図10は、特許文献1に開示された図である。
図7から図10を引用して説明する。
開示された電気ランプアセンブリは、低圧放電を支持するための充眞材が封入されたランプエンベローブ12を有する無電極放電ランプ10が設けられている。この無電極放電ランプ10が、ランプエンベローブ12内に設置されたアマルガム104を有している。
また、ランプエンベローブ12に近接して変圧器鉄心22,24が設けられている。更に、高周波源(RF源)20から高周波エネルギーを受けるために、変圧器鉄心22,24に配置された入力巻線30,32が設けられており、高周波エネルギーが、ランプエンベローブ12内に前記低圧放電を生ぜしめるようになっている。
【0003】
変圧器鉄心22とアマルガム104との間に熱結合が設けられ、アマルガム104が、動作時に変圧器鉄心22によって加熱されるようにした。この熱結合は、排気管72をタブ90で囲むようにすることによって実現している。タブ90は、鉄心アリーナ80に溶接されている。このため、変圧器鉄心22からの熱がタブ90へ熱伝導され、タブ90からの熱によって排気管72内のアマルガム104が加熱される。このようにして、熱結合が形成される。鉄心アリーナ80,82と、板ばね86,88とは、個々の鉄心を一体的に保持している。鉄心アリーナ80,82に取付け穴84を設けることにより、鉄心アリーナ80,82にねじを通し、照明器具にねじ止めされる。
しかしながら、この方式では、加工が困難で手間がかかり、低温では変圧器鉄心22からの熱が伝わり難いという欠点があるため、低い全光束しか得られなかった。
【特許文献1】特開平11−191398号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、加工が困難で手間がかかり、また、低温では変圧器鉄心22からの熱が伝わり難いという欠点があるため、低温において低い全光束しか得られない。
【0005】
そこで、本発明では、低温で高い全光束を提供する無電極放電ランプの構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る無電極放電ランプは、アマルガムを収めた排気管と、
上記排気管を覆う覆いと
を有する発光管を備え、
上記無電極放電ランプは、少なくとも二つの排気管を有し、少なくとも一つの排気管は、アマルガムを挿入し、
上記少なくとも二つの排気管それぞれは、上記覆いによって覆われていることを特徴とする。
【0007】
上記覆いは、シリコンゴムとシリコン発泡材とのいずれかによって作成されていることを特徴とする。
【0008】
上記覆いは、長方体型と、円柱型と、U字型とのいずれかの形状であることを特徴とする。
【0009】
上記覆いは、高さ(無電極放電ランプから排気管が突出する方向の長さ)が、10ミリメートル(mm)以上20ミリメートル以下であり、幅(上記高さと垂直方向となる長さ)が、8ミリメートル以上20ミリメートル以下と8ファイ(φ)以上20ファイ以下とのいずれかであることを特徴とする。
【0010】
上記排気管は、くびれ部分を有していることを特徴とする。
【0011】
上記覆いは、保温性を有する材料を用いて作成されていることを特徴とする。
【0012】
この発明に係る無電極放電ランプシステムは、無電極放電ランプと、上記無電極放電ランプに電力を供給する電力源とを有する無電極放電ランプシステムにおいて、
上記無電極放電ランプは、アマルガムを収めた排気管と、上記排気管を覆う覆いとを有する発光管を備え、
上記電力源は、上記無電極放電ランプに設定された供給電力の規格の値よりも大きい供給電力の値の電力を供給することを特徴とする。
【0013】
上記無電極放電ランプは、100ワット規格であり、
上記100ワット規格の無電極放電ランプに対して、上記電力源は、85ワット(W)から140ワットの電力を供給することを特徴とする。
【0014】
上記無電極放電ランプシステムは、さらに、無電極放電ランプを配置する容器を備え、
上記容器内の温度を40℃以上に保持することを特徴とする。
【0015】
上記容器は、90リットル以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
現状の技術では、低温では変圧器鉄心からの熱が伝わり難いため、全光束が低い無電極放電ランプにおいて、無電極放電ランプの排気管へ覆いを施することにより、加工性を良くし、無電極放電ランプとRF源とを照明器具に収容し、無電極放電ランプの入力電力の範囲を拡大した。これにより、無電極放電ランプのエネルギーの上昇分により発熱促進させ、アマルガムに熱伝導され、アマルガムの温度を上げ、アマルガムが覆いにより加熱保温され、最冷点温度が適温になり、低温での全光束が上がり、明るくなった。
【0017】
無電極放電ランプに予め覆いを接着固定しておくことで、作業性が良くなる。
また、無電極放電ランプにアマルガムを有する排気管へ覆いを接着剤で固定することにより、覆いを容易に交換できる。
さらに、タブを溶接・加工する場合と異なり、容易に接着することができるとともに、溶接等によって排気管部分に負荷がかかることもないため、排気管部分が破損する恐れを減らすことができる。特に、輸送中の振動・衝撃による破損を削減することができる。
【0018】
無電極放電ランプにアマルガムを有する排気管が設けられており、排気管に覆いを配置し、前記アマルガムが動作時に覆いによって保温されるようにすることによって、周囲温度が低温の場合でも、明るさを得ることができるようにした。
【0019】
また、上記無電極放電ランプの排気管に覆いを施し、無電極放電ランプシステム動作時に無電極放電ランプからアマルガムに熱伝導され、前記無電極放電ランプの排気管の覆いにより、熱伝導されたアマルガムを保温することができる。
【0020】
また、前記無電極放電ランプの排気管に覆いを配置し、アマルガムを保温するようにし、無電極放電ランプの入力電力を上げたエネルギーを供給し、無電極放電ランプシステムの動作時に無電極放電ランプの発熱エネルギーの熱伝導によりアマルガムを加熱し、照明器具に無電極放電ランプシステムを入れて密閉することにより、周囲温度が低い場合であっても、発光管の温度を所定の温度に保持することができる。
【0021】
また、排気管に覆いを施すことによって、アマルガムに対する保温性が向上することに加え、適切な電力源を組合せることにより、低温での明るさを改善することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
実施の形態1.
図1は、無電極放電ランプの排気管の部分を含む一部断面図であり、排気管2に覆い1を装着した状態を示している。排気管2には、アマルガム3が収められている。排気管2は、覆い1によって全体を覆われている。排気管2に覆い1を配置することによって、無電極放電ランプの動作時(点灯時)に、アマルガムが保温されるようにした。
覆い1は、排気管2と接着剤によって接着固定される。従って、覆い1の装着及び交換が容易になっている。
【0023】
図2は、図1で示した覆い1の具体例を示した図である。(a)は、長方体型の一例であり、(b)は、円柱型の一例であり、(c)は、U字型の一例である。
また、(a)から(c)それぞれ、斜視図、及び、A、B、Cそれぞれから見た方向の図を示している。
(a)は、長方体型の一例であるが、サイコロの形状(立方体)の形状であってもよい。さらに、上記は一例であり、覆い1は上記以外の形状であってもかまわない。
また、排気管2を挿入する部分は、円柱状の穴(パイプの形式)でもよいし、×印の切り込みでもよい。排気管2が挿入できるようになっていればよい。
【0024】
実施の形態2.
図3は、排気管に覆いを被せた無電極放電ランプを取り付ける照明器具(照明装置)の一例を表した図である。図3の無電極放電ランプ4は、アマルガム3を収めた排気管2に覆い1を被せ、さらに、他方のアマルガムを収めていない排気管2にも覆い1を被せている。覆い1は、シリコンボンド(接着剤の一例)で接着固定する。
覆い1は、無電極放電ランプ4の排気管2に取り付けられ、排気管2を保温する。排気管2を保温することにより、一定した全光束を得られるアマルガム3を排気管2内に有していることになる。覆い1は、排気管2にアマルガム3を挿入しているか否かにかかわらず、無電極放電ランプ4の排気管2の全てに取り付ける。
【0025】
図4は、無電極放電ランプと電力源との関係を表した図であり、図3に示した無電極放電ランプシステムにも設置されている構成である。電力源は、図3には明示していない。図4の構成では、100ワットタイプ(100ワット規格)の無電極放電ランプ4と150ワットタイプの高周波源(RF源)6を組み合わせた構成を示している。このような無電極放電ランプ4とRF源6との構成にすることにより、周囲温度マイナス40℃(−40℃)でランプの発熱を促進させることができる。また、図4に示した無電極放電ランプ4とRF源6との組み合わせを図3に示した無電極放電ランプシステムに設置することにより、ランプの最冷点温度を上げて明るさを得る構成としている。
【0026】
また、無電極放電ランプは、図3,図4のような照明器具内に配置されると、下記のような効果が生じる。
無電極放電ランプは、100ワットタイプ、管状、閉ループの輪郭であって、排気管、発光管にエネルギーを供給するための変圧器を有している。RF源6からの高周波エネルギーは、変圧器により無電極放電ランプに誘導結合される。
排気管2に覆い1を被せることにより、変圧器から無電極放電ランプに誘導結合された熱エネルギーと、発光管が紫外線から放射する可視光の熱エネルギーとによって、排気管に熱伝導され、アマルガムに熱が伝えられる。この際、発光管の排気管に覆いをすることにより熱が保温される。
また、照明器具は、密閉状態とする。密閉状態は、ガラス等でできた蓋をすることによって密閉される。
【0027】
また、上記の無電極放電ランプシステムの構成では、無電極放電ランプにアマルガムを有する排気管が設けられ、排気管に覆いを施すことによって、前記アマルガムが動作時に覆いによって保温され、無電極放電ランプの入力電力の範囲を拡大することが可能になる。
また、無電極放電ランプのエネルギーの上昇分により発熱促進させ、前記アマルガムの温度を上げ、照明器具に無電極放電ランプと電源とを組込み、密閉状態にすることにより、無電極放電ランプの最冷点を、低温において40℃以上に保持させるようにした。従って、照明器具の周囲温度が低温である場合であっても、無電極放電ランプ自体の温度が40℃以上に保持させるようにした。
【0028】
実施の形態3.
図5は、排気管2に括れを設けた場合の例を示している。排気管2に括れを設けることにより、覆い1が外れにくくなる効果が生じる。また、図5に示した排気管2の例は一例であり、これ以外の形状の排気管2でもかまわない。
【実施例】
【0029】
実施例1.
図3,図4に示した無電極放電ランプシステムを用いて相対光出力を測定した。
照明器具は、無電極放電ランプを設置する容器の部分を有する。
照明器具の容量を、約35≦容積l≦39あるいは約48≦容積l≦86の場合を設定した。なお、照明器具の容量は、容器の部分の容量を意味する。照明器具は、密閉状態とした。密閉状態は、照明器具に蓋(ガラスによってできた蓋を用いた)をすることによって設定する。
無電極放電ランプは、100ワットタイプを用いた。
電力源(RF源)は、100ワットタイプと150ワットタイプとのいずれかを用いた。電力源100ワットタイプは、85ワット程度の電力の供給が可能である。また、電力源150ワットタイプは、140ワット程度の電力の供給が可能である。
照明器具、無電極放電ランプ、電力源との組合せにより、無電極放電ランプシステムを構成し、周囲温度と明るさ(相対光出力)との関係を測定した。
なお、周囲温度は、照明器具の周辺、すなわち、照明器具の外側の温度を示す。
【0030】
約35〜39リットル(l)の照明器具内に、排気管に覆いを備える100ワットタイプの無電極放電ランプと150ワットタイプのRF源を配置した無電極放電ランプシステムを設定した。この無電極放電ランプシステムが動作するとき、周囲温度が−40℃で、発光管の自己発熱により、熱伝導され、最冷点温度が適度に上がり、全光束が相対値の約90%の明るさを得られる範囲に到達した。
【0031】
また、約48〜86リットル(l)の照明器具内に、排気管に覆いを備える100ワットタイプの無電極放電ランプと150ワットタイプのRF源を配置した無電極放電ランプシステムを設定した。この無電極放電ランプシステムが動作するとき、周囲温度が−20℃で、発光管の自己発熱により、熱伝導され、最冷点温度が適度に上がり、全光束が相対値の約90%の明るさを得られる範囲に到達した。
【0032】
上記の結果により、100ワットタイプの無電極放電ランプと150ワットタイプのRF源との構成において、RF源から発光管へ約130ワットの電力が供給され、周囲温度−40℃において100ワットタイプの無電極放電ランプに30ワット程度のヒーターを追加した状態と等しくなったと考えられる。
【0033】
実施例2.
無電極ランプシステムの基本的な構成は下記の点を除き、実施例1と同様である。
約35〜39リットル(l)の照明器具内において、排気管に覆いを備える100ワットタイプの無電極放電ランプと150ワットタイプのRF源を配置し、周囲温度が約−40℃〜30℃の範囲に亘って、各周囲温度において測定した。周囲温度−40℃では、アマルガム温度が約55℃〜65℃に到達し、最冷点温度が約30℃〜40℃に到達した。周囲温度30℃では、アマルガム温度が約120℃〜130℃に到達した。これにより、低温時に全光束が最大値の約86〜92%に達せられる。
【0034】
約48〜86リットル(l)の照明器具内において、覆いを備える100ワットタイプの無電極放電ランプと150ワットタイプのRF源を配置し、周囲温度が約−20℃〜50℃の範囲に亘って、各周囲温度において測定した。周囲温度−20℃では、アマルガム温度が約55℃〜60℃に到達し、最冷点温度が約30℃〜40℃に到達した。周囲温度50℃では、アマルガム温度が約120℃〜130℃に到達した。これにより、低温時に相対全光束が最大値の約86〜92%に達せられる。
【0035】
周囲温度に対する、相対全光束を図6に示した。
曲線1(実線)は、排気管への覆い有り、100ワットタイプの無電極放電ランプ、150ワットタイプのRF源、約35≦容積l≦39の照明器具を用いた無電極放電ランプシステムの結果を示している。
曲線2(点線)は、排気管への覆い有り、100ワットタイプの無電極放電ランプ、150ワットタイプのRF源、約48≦容積l≦86の照明器具及び、覆い有り、150ワットタイプの無電極放電ランプ、150ワットタイプのRF源、約35≦容積l≦39の照明器具の結果を示している。
曲線3(一点破線)は、覆い有り、150ワットタイプの無電極放電ランプ、150ワットタイプのRF源、約48≦容積l≦86の照明器具を示している。
【0036】
排気管へ覆いを施し(被せ)、100ワットタイプの無電極放電ランプ、150ワットタイプのRF源であり、照明器具が35≦容積l≦39の組合わせの無電極放電ランプシステムの場合(図6の曲線1)、周囲温度−40℃で明るさを得ている(相対光出力が90%以上)。
【0037】
排気管へ覆いを施し、100ワットタイプの無電極放電ランプ、150ワットタイプのRF源、約48≦容積l≦86の照明器具の組合せの無電極放電ランプシステム、又は、排気管へ覆いを施し、150ワットタイプの無電極放電ランプ、150ワットタイプのRF源、約35≦容積l≦39の照明器具の組合せの無電力放電ランプシステムの場合(図6の曲線2)、周囲温度−20℃で明るさを得ている(相対光出力が90%以上)。
【0038】
また、排気管へ覆いを施し、150ワットタイプの無電極放電ランプ、150ワットタイプのRF源、約35≦容積l≦39の照明器具の組合せの無電極放電ランプシステムの場合(図6の曲線3)、周囲温度が20℃以上において、明るさが得られた。
【0039】
また、上記実施例では、覆いのサイズは、直径20ミリメートル(mm)、長さ20ミリメートル(mm)の円筒形の覆い(図2(b)の一例)と、直径8ミリメートル(mm)、長さ20ミリメートル(mm)のおわん形(図2(c)の一例)の覆いとを用いた。上記二つの覆いのサイズのちがいによる大きな差異はなかった。
【0040】
実施例3.
上記実施例1と同様の照明装置を用いて、照明器具の容量と無電極放電ランプとの関係を相対的な明るさを測定することによって調査した。照明器具は、密閉状態に設定する。周囲温度を−20℃とした。
下記の(1)から(3)の組合せの無電極放電ランプシステムを設定して測定した。無電極放電ランプの排気管は、全て覆いを被せた。
(1)照明器具の容量が35.5リットル(l)、RF源が150ワットタイプ、無電極放電ランプが150ワットタイプの組合せ。
(2)照明器具の容量が86.6リットル(l)、RF源が150ワットタイプ、無電極放電ランプが150ワットタイプの組合せ。
(3)照明器具の容量が86.6リットル(l)、RF源が150ワットタイプ、無電極放電ランプが100ワットタイプの組合せ。
【0041】
測定の結果、上記(1)の組合せでは、約100%の相対的な明るさを得られた。
上記(3)の組合せでは、約98%の相対的な明るさを得られた。
しかしながら、上記(2)の組合せでは、約30%の明るさしか得られなかった。
【0042】
上記の結果より、照明器具の容量と無電極放電ランプのワット数(ワットタイプ)との関係により、低温においても明るさが得られることがわかった。
従って、照明器具の容量が約90リットル以下であり、無電極放電ランプが100ワットタイプの場合、相対的な明るさが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】排気管の構成の一例を表す断面図(一部分)である。
【図2】排気管を覆う覆いの具体例を表す図である。
【図3】無電極放電ランプシステムの一例を表す図である。
【図4】電力源(RF源)と無電極放電ランプを配置した一例を表す図である。
【図5】排気管にくびれを設けた場合の例を示した図である。
【図6】容積が異なる無電極放電ランプシステムについて、温度に対する相対的な光出力を示す図である。
【図7】従来の無電極放電ランプアセンブリの一例を示す平面図である。
【図8】図7の無電極放電ランプアセンブリを示す側面図である。
【図9】図7及び図8の無電極放電ランプにおいて使用される鉄心サブアセンブリを示す概略的なダイヤグラムである。
【図10】図7及び図8に無電極放電ランプアセンブリを示す、拡大された、部分的な横断面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 覆い、2 排気管、3 アマルガム、4 無電極放電ランプ、5 照明器具、6 高周波源(RF源)、10 無電極放電ランプ、12 ランプエンベロープ、14 放電領域、22,24 変圧器鉄心、26,28 条片、27,29 リード線、30,32 巻線、54,56 管、58,60 ブリッジ、70,72 排気管状部、80,82 鉄心リテーナ、84 取付孔、90 タブ、104,112 アマルガム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アマルガムを収めた排気管と、
上記排気管を覆う覆いと
を有する発光管を備え、
上記無電極放電ランプは、少なくとも二つの排気管を有し、少なくとも一つの排気管は、アマルガムを挿入し、
上記少なくとも二つの排気管それぞれは、上記覆いによって覆われていることを特徴とする無電極放電ランプ。
【請求項2】
アマルガムを収めた排気管と、
上記排気管を覆う覆いと
を有する発光管を備え、
上記覆いは、シリコンゴムとシリコン発泡材とのいずれかによって作成されていることを特徴とする無電極放電ランプ。
【請求項3】
アマルガムを収めた排気管と、
上記排気管を覆う覆いと
を有する発光管を備え、
上記覆いは、長方体型と、円柱型と、U字型とのいずれかの形状であることを特徴とする無電極放電ランプ。
【請求項4】
アマルガムを収めた排気管と、
上記排気管を覆う覆いと
を有する発光管を備え、
上記覆いは、高さ(無電極放電ランプから排気管が突出する方向の長さ)が、10ミリメートル(mm)以上20ミリメートル以下であり、幅(上記高さと垂直方向となる長さ)が、8ミリメートル以上20ミリメートル以下と8ファイ(φ)以上20ファイ以下とのいずれかであることを特徴とする無電極放電ランプ。
【請求項5】
アマルガムを収めた排気管と、
上記排気管を覆う覆いと
を有する発光管を備え、
上記排気管は、くびれ部分を有していることを特徴とする無電極放電ランプ。
【請求項6】
アマルガムを収めた排気管と、
上記排気管を覆う覆いと
を有する発光管を備え、
上記覆いは、保温性を有する材料を用いて作成されていることを特徴とする無電極放電ランプ。
【請求項7】
無電極放電ランプと、上記無電極放電ランプに電力を供給する電力源とを有する無電極放電ランプシステムにおいて、
上記無電極放電ランプは、アマルガムを収めた排気管と、上記排気管を覆う覆いとを有する発光管を備え、
上記電力源は、上記無電極放電ランプに設定された供給電力の規格の値よりも大きい供給電力の値の電力を供給することを特徴とする無電極放電ランプシステム。
【請求項8】
上記無電極放電ランプは、100ワット規格であり、
上記100ワット規格の無電極放電ランプに対して、上記電力源は、85ワット(W)から140ワットの電力を供給することを特徴とする請求項7記載の無電極放電ランプシステム。
【請求項9】
上記無電極放電ランプシステムは、さらに、無電極放電ランプを配置する容器を備え、
上記容器内の温度を40℃以上に保持することを特徴とする請求項7記載の無電極放電ランプシステム。
【請求項10】
上記容器は、90リットル以下であることを特徴とする請求項9記載の無電極放電ランプシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−19307(P2006−19307A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−212173(P2005−212173)
【出願日】平成17年7月22日(2005.7.22)
【分割の表示】特願2002−106354(P2002−106354)の分割
【原出願日】平成14年4月9日(2002.4.9)
【出願人】(591015625)オスラム・メルコ株式会社 (123)
【Fターム(参考)】