説明

照光式スイッチ装置

【課題】操作体を円滑に上下動できると共に、ケーシングの内壁面に沿う光漏れを抑制して照光品位を高めた照光式スイッチ装置を提供すること。
【解決手段】内底部から起立する仕切り壁3を有して上方に開口しているケーシング2と、ケーシング2の内底部で仕切り壁3によって仕切られた複数の領域にそれぞれ配設された光源4,5と、外筒部8に包囲されて天板部10で蓋閉された空間を遮光壁9によって複数の小空間15,16に分割してなる操作体7と、操作体7が押下操作されることによって駆動されるスイッチ素子6とを備え、ガイドレール17,18を凹溝13,14と摺動可能に係合させることによって外筒部8の上下動が案内される照光式スイッチ装置において、遮光壁9の両側部を外筒部8の外側へ延長した部分がガイドレール17となるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の光源が配設されたケーシング内に操作体が上下動可能に挿入され、この操作体の天板部に設けられた複数の照光領域に各光源の光が個別に投射されるようになっている照光式スイッチ装置に係り、特に、その光漏れ防止対策に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の照光式スイッチ装置の一般的な構成について説明すると、基板上に立設されたケーシングが上方に開口していると共に、ケーシングと一体に形成された仕切り壁が該ケーシングの内底部に起立しており、この仕切り壁によって仕切られた基板上の複数の領域にそれぞれLED等の光源が配設されている。また、操作体の天板部に各光源の光が個別に投射される複数の照光領域が設けられており、この天板部から下方へ延びる外筒部をケーシング内に上下動可能に挿入することにより、操作体がケーシングに対して押下操作できるようになっている。さらに、操作体には天板部の裏面側に、外筒部に包囲された空間を各照光領域に対応する小空間に分割する遮光壁が設けられており、この遮光壁と前記仕切り壁とによってケーシング内に隔壁部が形成されているため、仕切り壁によって仕切られた一方の領域に存する光源の光と他方の領域に存する光源の光がそれぞれ相手方の照光領域へ到達しないようになっている。また、前記基板上にはケーシング内またはケーシング外にプッシュスイッチ等のスイッチ素子が配設されており、操作体が押下操作されると該スイッチ素子が押圧駆動されるようになっている。
【0003】
このように概略構成された照光式スイッチ装置において、操作体を円滑に上下動させるためのガイド機構として、操作体の外筒部とケーシングの内壁面の適宜箇所にガイドレールと凹溝を設け、これらガイドレールと凹溝を摺動可能に係合させるという技術が従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図7はかかる従来技術を説明するための平面図であり、操作体の天板部は図示省略されている。同図に示す照光式スイッチ装置は、ケーシング30内の基板40上に第1の光源31と第2の光源32が配設されており、ケーシング30の内底部に設けられた仕切り壁33によって各光源31,32の存する領域が仕切られている。ケーシング30の上端は開口端30aとなっており、このケーシング30の内壁面には4箇所に上下方向(紙面と直交する方向)に延びる凹溝34が設けられている。押下操作される操作体の外筒部35は、その外形の平面形状がケーシング30の開口端30aと略同等であり、この外筒部35がケーシング30内に上下動可能に挿入されている。外筒部35には各凹溝34と対向する箇所にそれぞれ上下方向に延びるガイドレール36が突設されており、各ガイドレール36が対応する凹溝34と摺動可能に係合している。また、操作体には、外筒部35に包囲された空間を第1の小空間38と第2の小空間39とに分割する遮光壁37が設けられている。この遮光壁37は仕切り壁33の真上に設けられており、操作体の図示せぬ天板部に設けられた一方の照光領域が第1の小空間38を介して第1の光源31と対向し、かつ他方の照光領域が第2の小空間39を介して第2の光源32と対向している。なお、これら第1および第2の小空間38,39は天板部によって蓋閉されている。また、遮光壁37と仕切り壁33はケーシング30内で隔壁部を形成しているため、第1の光源31の光は該隔壁部に遮られて第2の小空間39へ進入できず、同様に第2の光源32の光は該隔壁部に遮られて第1の小空間38へ進入できないようになっている。
【0005】
このように構成された照光式スイッチ装置においては、操作体の外筒部35とケーシング30の内壁面との間に所要の隙間Cが確保されているが、ケーシング30に設けた凹溝34と操作体の外筒部35に設けたガイドレール36とが摺動可能に係合しているため、このガイドレール36をほぼ真っすぐに上下動させることができる。しかも、外筒部35の周縁部の4箇所にガイドレール36がバランス良く配設されているため、外筒部35に傾きが生じにくくなり、操作体を円滑に上下動させることができるようになっている。
【特許文献1】特開平9−231855号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、図7に示す従来の照光式スイッチ装置では、操作体の外筒部35とケーシング30の内壁面との間の隙間Cへ漏れる光源31,32の光の進路について特に留意されていないため、隙間Cへ漏れた光が仕切り壁33の両側部(図7では上下両端部)の上方を通過して開口端30aの周縁部に到達してしまうという現象が起こりやすくなる。例えば、第1の小空間38の真上の照光領域を照光させるために第1の光源31だけを点灯させているときに、第1の光源31から図7の矢印A方向へ出射された光が、遮光壁37や外筒部35の存しない仕切り壁33の両側部の上方を通過して隙間Cの符号Bで示す部分に進入してしまう。その結果、第2の小空間39の真上の照光領域が照光されていないにも拘らず、該照光領域の周囲に線状の光が目視されてしまい、特に暗所では線状の光が輝いてしまうため照光品位が著しく低下してしまう。
【0007】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作体を円滑に上下動できると共に、ケーシングの内壁面に沿う光漏れを抑制して照光品位を高めた照光式スイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明は、内底部から起立する仕切り壁を有して上方に開口しているケーシングと、このケーシングの内底部で前記仕切り壁によって仕切られた複数の領域にそれぞれ配設された光源と、外筒部に包囲されて天板部で蓋閉された空間を遮光壁によって複数の小空間に分割してなる押下操作可能な操作体と、この操作体が押下操作されることによって駆動されるスイッチ素子とを備え、前記ケーシングと前記外筒部のいずれか一方に設けた上下方向に延びるガイドレールと他方に設けた上下方向に延びる凹溝とを摺動可能に係合させることにより、前記操作体の上下動が案内されるように構成すると共に、前記遮光壁と前記仕切り壁によって前記ケーシング内に隔壁部が形成され、前記天板部に設けられた複数の照光領域にそれぞれ前記光源の光が前記小空間を介して個別に投射されるようになっているた照光式スイッチ装置において、前記遮光壁の延長上に前記ガイドレールの少なくとも一部が重なるように配置した。
【0009】
このように構成された照光式スイッチ装置では、操作体の外筒部とケーシングの内壁面との間の隙間へ漏れる光源の光のうち、仕切り壁の両側部付近へ漏れた光が該仕切り壁の上方を通過する向きに進んでも、そこにはガイドレールや凹溝の壁面が存在して光の通過が困難なため、光源から漏れた光が仕切り壁の上方を通過してケーシングの開口端の周縁部に到達してしまうという現象はほとんど起こらない。すなわち、照光領域の周囲が本来の光源ではない光源の光漏れによって線状に輝いてしまうという現象を効果的に抑制できるため、照光品位が向上する。また、この照光式スイッチ装置は、上下方向に延びるガイドレールと凹溝を摺動可能に係合させているため、操作体を円滑に上下動させることができる。
【0010】
上記の構成において、スイッチ素子がケーシングの内底部に配設されていると共に、このスイッチ素子を押圧駆動するための駆動部が操作体の外筒部に一体的に設けられていると、装置全体の小型化や構造の簡素化を実現できるため好ましい。ただし、スイッチ素子をケーシングの外側に配設したり、操作体が別部材を介してスイッチ素子を押圧駆動するという構成にすることも可能である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の照光式スイッチ装置によれば、ケーシングの仕切り壁の両側部付近へ漏れた光源の光が該仕切り壁の上方を通過する向きに進んでも、そこにはガイドレールや凹溝の壁面が存在して光の通過が困難なため、光源から漏れた光が仕切り壁の上方を通過してケーシングの開口端の周縁部に到達してしまうという現象、つまり照光領域の周囲が本来の光源ではない光源の光漏れによって線状に輝いてしまうという現象を効果的に抑制でき、照光品位が向上する。また、この照光式スイッチ装置は、上下方向に延びるガイドレールと凹溝を摺動可能に係合させているため、操作体を円滑に上下動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の第1実施形態例に係る照光式スイッチ装置の平面図、図2は該スイッチ装置の内部構造を示す平面図、図3は該スイッチ装置で用いた操作体とケーシングの斜視図である。ただし、図2および図3において操作体の天板部は図示省略してある。
【0013】
図1〜図3に示す照光式スイッチ装置は、仕切り壁3を有して基板1上に立設されたケーシング2と、ケーシング2内で基板1上に配設された第1の光源4と第2の光源5およびプッシュスイッチ6と、外筒部8および遮光壁9からなるモールド品に天板部10が取着された操作体7とによって主に構成されており、操作体7の天板部10に例えば文字表示用の第1の照光領域11とインジケータ用の第2の照光領域12とが設けられている。
【0014】
ケーシング2の上端は開口端2aとなっており、このケーシング2の内底部から所定の高さまで起立している仕切り壁3によって各光源4,5の存する領域が仕切られている。仕切り壁3の両側部の上面に連続するケーシング2の内壁面には、上下方向に延びて開口端2aの長辺の一部に臨出する一対の凹溝13が設けられている。また、ケーシング2の内壁面には、上下方向に延びて開口端2aの短辺の中央部に臨出する一対の凹溝14が設けられている。
【0015】
操作体7は、外筒部8に包囲された空間を天板部10が蓋閉していると共に、該空間が遮光壁9によって第1の小空間15と第2の小空間16とに分割されている。外筒部8の外形の平面形状はケーシング2の開口端2aと略同等であり、この外筒部8がケーシング2内に上下動可能に挿入されている。外筒部8にはケーシング2の各凹溝13,14と対向する4箇所にそれぞれ上下方向に延びるガイドレール17,18が突設されており、各ガイドレール17が各凹溝13と摺動可能に係合し、かつ各ガイドレール18が各凹溝14と摺動可能に係合している。遮光壁9はケーシング2の仕切り壁3の真上に設けられており、遮光壁9の両側部を外筒部8の外側へ延長した部分がガイドレール17となっている。なお、遮光壁9の下端部は仕切り壁3の上端部とオーバーラップするように設定されているため、これら遮光壁9と仕切り壁3とによってケーシング2内に隔壁部が形成されている。天板部10に設けられた第1の照光領域11は第1の小空間15を介して第1の光源4と対向しており、第2の照光領域12は第2の小空間16を介して第2の光源5と対向している。ただし、ケーシング2内には遮光壁9および仕切り壁3からなる隔壁部が存するため、第1の光源4の光は該隔壁部に遮られて第2の小空間16へ進入できず、同様に第2の光源5の光は該隔壁部に遮られて第1の小空間15へ進入できないようになっている。
【0016】
なお、操作体7の外筒部8の下端部にはプッシュスイッチ6に向かって突出する図示せぬ駆動部が設けられており、操作体7が押下操作されると、該駆動部によってプッシュスイッチ6が押圧駆動されるようになっている。また、押下操作後に操作体7に対する操作力が取り除かれると、図示せぬ復帰ばねの弾発力によって操作体7が初期位置まで押し戻されるようになっている。
【0017】
このように構成された照光式スイッチ装置では、操作体7の外筒部8とケーシング2の内壁面との間に所要の隙間Cが確保されているが、ケーシング2の内壁面に設けられた各凹溝13,14と操作体7の外筒部8に設けられた各ガイドレール17,18とが摺動可能に係合しているため、各ガイドレール17,18をほぼ真っすぐに上下動させることができる。しかも、外筒部2の周縁部の4箇所にガイドレール17,18が比較的バランス良く配設されているため、外筒部2に傾きが生じにくく、それゆえ操作体7を円滑に上下動させることができる。
【0018】
また、本実施形態例に係る照光式スイッチ装置では、第1の光源4や第2の光源5から仕切り壁3の両側部付近の隙間Cへ向かって出射された光が、この仕切り壁3の上方を通過する向きに進んでも、そこにはガイドレール17や凹溝13の壁面が存在して光の通過が困難なため、光源4,5から隙間Cへ漏れた光が仕切り壁3の上方を通過してケーシング2の開口端2aの周縁部に到達してしまうという現象はほとんど起こらない。すなわち、第1の照光領域11や第2の照光領域12の周囲が本来の光源ではない光源の光漏れによって線状に輝いてしまうという現象を効果的に抑制できる。そのため、この照光式スイッチ装置は、暗所においても光漏れが目立たず、良好な照光品位が期待できる。
【0019】
なお、上記第1実施形態例では、外筒部8および遮光壁9からなるモールド品に天板部10を取着して操作体7が構成されているため、例えば文字表示用の第1の照光領域11を異なる別の天板部10に差し替えることにより、用途の異なる種々の操作体7に容易に対応できるようになっているが、外筒部8と遮光壁9および天板部10とが一体成形されている操作体7であっても良い。また、外部回路接続用の端子が固設された有底のケーシング2を用い、このケーシング2の内底面に光源4,5やプッシュスイッチ6等を配設するという構成にすることも可能である。
【0020】
図4は本発明の第2実施形態例に係る照光式スイッチ装置の内部構造を示す平面図、図5は図4のD−D線に沿う断面図、図6は図4のE−E線に沿う断面図であって、図1〜図3と対応する部分には同一符号が付してあるため重複する説明は省略する。また、図4〜図6において操作体の天板部は図示省略してある。
【0021】
図4〜図6に示す照光式スイッチ装置は、操作体7の天板部に第1、第2および第3の照光領域(図示せず)を設け、ケーシング2内に配設した3個の光源4,5,20の光が各照光領域に個別に投射されるように構成した場合の実施形態例である。ケーシング2の開口端2aは略正方形状で、この開口端2aの各辺の中央部を上端として上下方向に延びるガイドレール21,22および一対のガイドレール23がケーシング2の内壁面に突設されている。操作体7の外筒部8には各ガイドレール21〜23と対向する4箇所にそれぞれ、上下方向に延びる凹溝24,25および一対の凹溝26が設けられており、各凹溝24〜26を対応する各ガイドレール21〜23に沿って摺動させることによってケーシング2に対する外筒部8の上下動が案内されるようになっている。
【0022】
ケーシング2には内底部から起立する平面視略T字形の仕切り壁3が設けられており、操作体7には仕切り壁3と対向する平面視略T字形の遮光壁9が設けられている。操作体7の外筒部8に包囲された空間は遮光壁9によって第1ないし第3の小空間15,16,27に分割されており、操作体7の天板部に設けられた各照光領域がそれぞれ小空間15,16,27を介して光源4,5,20と対向している。遮光壁9は幅広壁部9aと幅狭壁部9bからなり、幅広壁部9aの一側部が幅狭壁部9bの中央部に連結された形状となっている。そして、外筒部8には幅広壁部9aの他側部とケーシング2の内壁面との間に凹溝24が設けられており、この凹溝24がガイドレール21と摺動可能に係合している。また、外筒部8には幅狭壁部9bの両側部とケーシング2の内壁面との間にそれぞれ凹溝26の一部が設けられており、各凹溝26が各ガイドレール23と摺動可能に係合している。すなわち、各ガイドレール23の一部は幅狭壁部9bの延長上に重なるように配置されている。さらに、外筒部8には凹溝24と対称な位置に凹溝25が設けられており、この凹溝25がガイドレール22と摺動可能に係合している。なお、図6に示すように、外筒部8にはプッシュスイッチ6を押圧駆動するための駆動部8aが下向きに突設されている。
【0023】
このように本実施形態例に係る照光式スイッチ装置では、外筒部8に設けた凹溝24〜26をケーシング2の内壁面に設けたガイドレール21〜23に対し摺動させることによって操作体7の上下動が案内されるようにしてあり、前述した第1実施形態例とはガイド機構の凹凸関係が逆になっているが、いずれの凹凸関係を採用しても操作体7を円滑に上下動させることができる。
【0024】
また、本実施形態例において、第1の光源4や第2の光源5から凹溝24の下端部付近へ向かって出射された光が仕切り壁3の上方を通過する向きに進んでも、そこにはガイドレール21や凹溝24の壁面が存在して光の通過が困難なため、光源4,5から凹溝24の下端部付近へ漏れた光が仕切り壁3の上方を通過してケーシング2の開口端2aの周縁部に到達してしまうという現象はほとんど起こらない。同様に、光源4,5や光源20から凹溝26の下端部付近へ向かって出射された光が仕切り壁3の上方を通過する向きに進んでも、そこにはガイドレール23や凹溝26の壁面が存在して光の通過が困難なため、光源4,5,20から凹溝26の下端部付近へ漏れた光が仕切り壁3の上方を通過してケーシング2の開口端2aの周縁部に到達してしまうという現象もほとんど起こらない。したがって、各照光領域の周囲が本来の光源ではない光源の光漏れによって線状に輝いてしまうという現象を効果的に抑制でき、良好な照光品位が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る照光式スイッチ装置の平面図である。
【図2】図1で天板部を図示省略して該スイッチ装置の内部構造を示す平面図である。
【図3】図2に示す操作体とケーシングの斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態例に係る照光式スイッチ装置の内部構造を示す平面図である。
【図5】図4のD−D線に沿う断面図である。
【図6】図4のE−E線に沿う断面図である。
【図7】従来例に係る照光式スイッチ装置の内部構造を示す説明図である。
【符号の説明】
【0026】
1 基板
2 ケーシング
2a 開口端
3 仕切り壁
4,5,20 光源
6 プッシュスイッチ(スイッチ素子)
7 操作体
8 外筒部
8a 駆動部
9 遮光壁
10 天板部
11,12 照光領域
15,16,27 小空間
17,21,23 ガイドレール
13,24,26 凹溝
C 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内底部から起立する仕切り壁を有して上方に開口しているケーシングと、このケーシングの内底部で前記仕切り壁によって仕切られた複数の領域にそれぞれ配設された光源と、外筒部に包囲されて天板部で蓋閉された空間を遮光壁によって複数の小空間に分割してなる押下操作可能な操作体と、この操作体が押下操作されることによって駆動されるスイッチ素子とを備え、
前記ケーシングと前記外筒部のいずれか一方に設けた上下方向に延びるガイドレールと他方に設けた上下方向に延びる凹溝とを摺動可能に係合させることにより、前記操作体の上下動が案内されるように構成すると共に、前記遮光壁と前記仕切り壁によって前記ケーシング内に隔壁部が形成され、前記天板部に設けられた複数の照光領域にそれぞれ前記光源の光が前記小空間を介して個別に投射されるようになっているた照光式スイッチ装置であって、
前記遮光壁の延長上に前記ガイドレールの少なくとも一部が重なるように配置したことを特徴とする照光式スイッチ装置。
【請求項2】
請求項1の記載において、前記スイッチ素子が前記ケーシングの内底部に配設されていると共に、このスイッチ素子を押圧駆動するための駆動部が前記外筒部に一体的に設けられていることを特徴とする照光式スイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−117038(P2009−117038A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−285183(P2007−285183)
【出願日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】