説明

照明制御装置、照明機器および照明制御装置の制御プログラム

【課題】従来の発光制御システムを用いて被写体を撮影する場合に、複数のスピードライト用の電源として電池等を別途確保する必要がある。
【解決手段】照明制御装置は、電灯のソケットに対して着脱可能に取り付けられる取付部と、撮像装置から発光を指令する発光指令信号を受信する受信部と、発光指令信号が受信された場合に、ソケットから取付部を介して供給される電力を用いて、照明ユニットに第1の発光を実行させる発光制御部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明制御装置、照明機器および照明制御装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラ本体とは別の複数のスピードライトユニットを被写体の周りに設置し、カメラによる被写体撮影時に複数のスピードライトユニットが協調して閃光発光を行う発光制御システムが知られている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2010−134045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の発光制御システムを用いて被写体を撮影する場合に、複数のスピードライト用の電源として電池等を別途確保する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様における照明制御装置は、電灯のソケットに対して着脱可能に取り付けられる取付部と、撮像装置から発光を指令する発光指令信号を受信する受信部と、発光指令信号が受信された場合に、ソケットから取付部を介して供給される電力を用いて、照明ユニットに第1の発光を実行させる発光制御部とを備える。
【0005】
また、本発明の第2の態様における照明制御装置の制御プログラムは、電灯のソケットに対して着脱可能に取り付けられる取付部を備える照明制御装置の制御プログラムであって、撮像装置から発光を指令する発光指令信号を受信する受信ステップと、発光指令信号が受信された場合に、ソケットから取付部を介して供給される電力を用いて発光を実行するように照明ユニットを制御する発光制御ステップとをコンピュータに実行させる。
【0006】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本実施形態に係る照明システムの概念を説明する概念図である。
【図2】照明制御ユニットの外観図である。
【図3】照明制御ユニットのシステム構成図である。
【図4】電圧測定回路および基準電圧設定回路の回路構成図である。
【図5】カメラのシステム構成図である。
【図6】照明制御処理を示すフロー図である。
【図7】照明ユニットの照射方向を変更可能な照明制御ユニットの構成図である。
【図8】撮影直前信号を用いた照明制御処理を示すフロー図である。
【図9】動画撮影時の閃光発光制御処理を示すフロー図である。
【図10】照明機器の外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0009】
図1は、本実施形態に係る照明システムの概念を説明する概念図である。照明システムは、少なくとも照明制御ユニット10および照明ユニット20を含む。照明制御ユニット10は、部屋の天井に設けられた電灯のソケット30に着脱可能に取り付けられ、ソケット30から電力の供給を受け付ける。そして、照明制御ユニット10は、自身に装着された照明ユニット20に対して電力を出力する。照明ユニット20は、照明制御ユニット10に着脱可能に装着され、照明制御ユニット10から出力される電力に応じて発光する。本実施形態において、照明ユニット20は、発光素子としてLEDを含むLED照明ユニットである。
【0010】
ソケット30は、取り付けられた照明制御ユニット10に対して電力を供給する。ソケット30の一例として、E26口金用のソケットが挙げられる。なお、本実施形態において、ソケット30は、交流電源と接続し、交流電力を照明制御ユニット10に対して供給する。
【0011】
撮影者は、被写体を本実施形態の撮像装置であるカメラ40で撮影する場合に、照明ユニット20に発光を指示する発光指示信号を光通信等の無線通信によりカメラ40から照明制御ユニット10へ送信させる。発光指示信号を受信した照明制御ユニット10は、第1の発光としての閃光発光を照明ユニット20に実行させる。このように撮影時に、部屋に設置されている電灯の電源を用いて、照明ユニット20をスピードライトとして活用することができる。
【0012】
また、照明制御ユニット10は、発光指示信号を受信していない場合に、第2の発光として照明用発光を照明ユニット20に実行させる。したがって、撮影時には照明ユニット20をスピードライトとして活用し、撮影時以外のときには照明ユニット20を部屋の照明として活用することができる。
【0013】
図2は、照明制御ユニットの外観図である。図2に示すとおり、照明制御ユニット10は、ユニット本体11、取付部12、通信アンテナ13および装着部14を備える。取付部12は、ユニット本体11から突出し、電灯のソケット30に着脱可能に取り付けられる。取付部12の一例としてE26口金が挙げられる。
【0014】
通信アンテナ13は、ユニット本体11の外面に設けられ、カメラ40等の外部機器との間で信号の送受信を行う。本実施形態において、照明制御ユニット10とカメラ40との間の通信は光通信であり、通信アンテナ13の一部は、カメラ40からの光信号を受光する受光面で構成される。また、通信アンテナ13の他の部分は、カメラ40以外の機器との間の通信に用いられる。図2において通信アンテナ13は1つ設けられているが2つ以上設けられていてもよい。装着部14は、ユニット本体11に設けられた凹部であり、照明ユニット20が取り付けられる。装着部14の一例としてE26口金用のソケットが挙げられる。
【0015】
図3は、照明制御ユニットのシステム構成図である。照明制御ユニット10の全体は、システム制御部100により直接的または間接的に制御される。システム制御部100は、システムメモリ101と接続されている。システムメモリ101は、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM(登録商標)等により構成される。システムメモリ101は、の動作時に必要な定数、変数、プログラム等を、照明制御ユニット10の非動作時にも失われないように記録している。
【0016】
AC−DCコンバータ102は、ソケット30から取付部12に供給された交流電力を直流電力に変換して出力する。電圧制御回路103は、システム制御部100からの制御信号に応じて、AC−DCコンバータ102から出力された直流電力の電圧を変更する。そして、電圧制御回路103は、変更した電圧を有する直流電力を、装着部14を介して照明ユニット20の発光素子であるLED21へ出力する。本実施形態において、電圧制御回路103は、パルス幅変調(PWM)により電圧を制御する。LED21は、電圧制御回路103から出力された直流電力に応じて発光する。
【0017】
電圧測定回路104は、抵抗器を用いてLED21に流れる電流に起因する電圧を測定する。電圧測定回路104の測定結果は比較部106へ出力される。電圧測定回路104は、複数の抵抗器を備え、この複数の抵抗器から一つの抵抗器を選択してLED21に流れる電流に起因する電圧を測定してもよい。この場合、システム制御部100は、抵抗器の選択を指令する制御信号を電圧測定回路104へ出力するようにしてもよい。電圧測定回路104の具体的な構成は後述する。
【0018】
基準電圧設定回路105は、LED21の光量制御に用いられる基準電圧を設定する。基準電圧設定回路105で設定された基準電圧は、比較部106へ供給される。基準電圧設定回路は、複数の基準電圧源を備え、この複数の基準電圧源から一つの基準電圧源を選択して基準電圧を設定してもよい。この場合、システム制御部100は、基準電圧源の選択を指令する制御信号を基準電圧設定回路105へ出力するようにしてもよい。基準電圧設定回路105の具体的な構成は後述する。
【0019】
比較部106は、コンパレータ等により構成され、電圧測定回路104から出力されるLED21に流れる電流に起因する電圧と基準電圧設定回路105から出力される基準電圧とを比較する。そして、比較部106は比較結果をシステム制御部100へ出力する。システム制御部100は、比較部106の比較結果に応じて電圧制御回路103を制御する。具体的には、システム制御部100は、LED21に流れる電流に起因する電圧値が基準電圧値より小さい場合には、PWMのデューティ比を上げる制御信号を電圧制御回路103へ出力する。また、システム制御部100は、LED21に流れる電流に起因する電圧値が基準電圧値より大きい場合には、PWMのデューティ比を下げる制御信号を電圧制御回路103へ出力する。そして、システム制御部100は、LED21に流れる電流に起因する電圧値と基準電圧値とが同一になった場合に、PWMのデューティ比の変更を終了する。
【0020】
無線通信モジュール107は、通信アンテナ13を介してカメラ40等の外部機器と通信を行う。本実施形態において、無線通信モジュール107は、カメラ40と光通信を行い、カメラ40から光信号を受信する。なお、本実施形態において、無線通信モジュール107および通信アンテナ13は、カメラ40から発光を指令する発光指令信号を受信する受信部として機能する。
【0021】
無線通信モジュール107がカメラ40から発光指令信号を受信した場合に、システム制御部100は、閃光発光をLED21に実行させる電力を電圧制御回路103に出力させる。具体的には、システム制御部100は、閃光発光をLED21に実行させる電力に対応するPWMのデューティ比に変更する制御信号を電圧制御回路103へ送信する。本実施形態において、システム制御部100は、カメラ40からの発光指令信号が受信された場合に、ソケット30から取付部12を介して供給される電力を用いて、第1の発光としての閃光発光を照明ユニット20に実行させる発光制御部として機能する。
【0022】
また、無線通信モジュール107がカメラ40から発光指令信号を受信していない場合に、システム制御部100は、閃光発光より光量の少ない照明用発光をLED21に実行させる電力を電圧制御回路103に出力させる。具体的には、システム制御部100は、照明用発光をLED21に実行させる電力に対応するPWMのデューティ比に変更する制御信号を電圧制御回路103へ送信する。本実施形態において、システム制御部100は、カメラ40からの発光指令信号が受信されていない場合に、ソケット30から取付部12を介して供給される電力を用いて、第1の発光より光量の少ない第2の発光としての照明用発光を照明ユニット20に実行させる発光制御部として機能する。
【0023】
ここで、本実施形態における発光制御処理の詳細について図4を用いて説明する。図4は、電圧測定回路および基準電圧設定回路の回路構成図である。図4(a)は、電圧測定回路104および基準電圧設定回路105の回路構成の第1の例を示す。図4(a)に示すとおり、電圧測定回路104は、抵抗値がRである1つの抵抗器を有する。また、基準電圧設定回路105は、電圧値がVaである第1基準電圧源、電圧値がVbである第2基準電圧源、並びに、第1基準電圧源および第2基準電圧源のいずれかとシステム制御部100とを接続するスイッチとを有する。
【0024】
第1の例において、システム制御部100は、LED21に照明用発光を実行させる場合に、基準電圧設定回路105の第1基準電圧源に接続する。次に、システム制御部100は、電圧測定回路104の抵抗器を用いて測定されるLED21の電流に起因する電圧値と第1基準電圧源の電圧値Vaとの比較結果を、コンパレータで構成された比較部106から取得する。そして、システム制御部100は、LED21の電流に起因する電圧値と第1基準電圧源の電圧値Vaとが同一になるように、比較部106の比較結果に応じて電圧制御回路103の出力電圧を制御する。なお、LED21の電流に起因する電圧値と第1基準電圧源の電圧値Vaとが同一である場合においてLED21が照明用の設計光量を発光するように、抵抗器の抵抗値Rおよび第1基準電圧源の電圧値Vaは予め定められている。
【0025】
無線通信モジュール107がカメラ40から発光指令信号を受信した場合、システム制御部100は、基準電圧設定回路105のスイッチを切り替えて第2基準電圧源に接続する。第2電圧源の電圧値Vbは、照明用発光の光量に対する閃光発光の光量の比を第1基準電圧源の電圧値Vaに掛けた値で定められる。例えば、閃光発光の光量が照明用発光の光量の10倍の場合、第2基準電圧源の電圧値Vbは、第1基準電圧源の電圧値Vaの10倍となる。
【0026】
基準電圧設定回路105のスイッチの切替後、システム制御部100は、電圧測定回路104の抵抗器を用いて測定されるLED21の電流に起因する電圧値と第2基準電圧源の電圧値Vbとを比較する。そして、システム制御部100は、LED21の電流に起因する電圧値と第2基準電圧源の電圧値Vbとが同一になるように、電圧制御回路103の出力電圧を制御する。したがって、LED21の電流値は基準電圧設定回路105の基準電圧の上昇に応じて大きくなり、LED21の光量が増加して閃光発光が行われる。
【0027】
システム制御部100は、閃光発光の発光期間が経過した場合に、基準電圧設定回路105のスイッチを切り替えて第1基準電圧源に接続し、LED21に照明用発光を実行させる。この発光期間は、被写体撮影前において照明ユニット20に一定期間の閃光発光を実行させて撮影した試験撮影に応じてカメラ40が算出した期間である。発光期間の情報は、発光指令信号に含まれる。このように基準電圧設定回路105の基準電圧源をスイッチにより切り替えることにより、瞬時に大光量の閃光発光を照明ユニット20に実行させることができる。
【0028】
図4(b)は、電圧測定回路104および基準電圧設定回路105の回路構成の第2の例を示す。図4(b)に示すとおり、電圧測定回路104は、抵抗値がRaである第1抵抗器、抵抗値がRbである第2抵抗器、並びに、第1抵抗器および第2抵抗器のいずれかとシステム制御部100とを接続するスイッチを有する。また、基準電圧設定回路105は、電圧値がVである1つの基準電圧源を有する。
【0029】
第2の例において、システム制御部100は、LED21に照明用発光を実行させる場合に、電圧測定回路104の第1抵抗部に接続する。次に、システム制御部100は、抵抗値がRaである第1抵抗器を用いて測定されるLED21の電流に起因する電圧値と基準電圧源の電圧値Vとの比較結果を、コンパレータで構成された比較部106取得する。そして、システム制御部100は、LED21の電流に起因する電圧値と基準電圧源の電圧値Vとが同一になるように、比較部106の比較結果に応じて電圧制御回路103の出力電圧を制御する。なお、LED21の電流に起因する電圧値と基準電圧源の電圧値Vとが同一である場合においてLED21が照明用の設計光量を発光するように、第1抵抗器の抵抗値Raおよび基準電圧源の電圧値Vは予め定められている。
【0030】
無線通信モジュール107がカメラ40から発光指令信号を受信した場合、システム制御部100は、電圧測定回路104のスイッチを切り替えて第2抵抗器に接続する。第2抵抗器の抵抗値Rbは、第1抵抗器の抵抗値Raを、照明用発光の光量に対する閃光発光の光量の比で割った値で定められる。例えば、閃光発光の光量が照明用発光の光量の10倍の場合、第2抵抗器の電圧値Rbは、第1抵抗器の電圧値Raの1/10倍となる。
【0031】
電圧測定回路104のスイッチの切替後、システム制御部100は、第2抵抗器を用いて測定されるLED21の電流に起因する電圧値と基準電圧源の電圧値Vとを比較する。そして、システム制御部100は、LED21の電流に起因する電圧値と基準電圧源の電圧値Vとが同一になるように、電圧制御回路103の出力電圧を制御する。したがって、LED21の電流値は電圧測定回路104の抵抗値の下降に応じて大きくなり、LED21の光量が増加して閃光発光が行われる。
【0032】
システム制御部100は、閃光発光の発光期間が経過した場合に、電圧測定回路104のスイッチを切り替えて第1抵抗器に接続し、LED21に照明用発光を実行させる。この発光期間は、上述した第1の例と同様に、カメラ40が算出した期間であり、発光期間の情報は発光指令信号に含まれる。このように電圧測定回路104の抵抗器をスイッチにより切り替えることにより、瞬時に大光量の閃光発光を照明ユニット20に実行させることができる。
【0033】
図5は、カメラのシステム構成図である。ここでは、レンズ交換式カメラを例に説明するが、レンズ光学系が一体的に構成されたコンパクトデジタルカメラであっても良い。カメラ40は、交換レンズ200とカメラ本体210とから構成される。
【0034】
被写体像は、光軸201に沿って交換レンズ200に配置された光学系を透過し、撮像素子231の受光面に結像する。光学系は、フォーカスレンズ202、ズームレンズ203、絞り204等を含む。光学系は、レンズシステム制御部205によって制御される。例えば、レンズシステム制御部205は、駆動回路207を介してフォーカスレンズ202を移動させるモータおよびズームレンズ203を移動させるモータを制御する。また、レンズシステム制御部205は、駆動回路207を介して絞り204を駆動する。
【0035】
レンズシステム制御部205は、レンズマウント接点206およびカメラマウント接点221を介してカメラシステム制御部220と接続される。レンズシステム制御部205およびカメラシステム制御部220は、相互に通信を実行しつつ協働して交換レンズ200とカメラ本体210を制御する。
【0036】
撮像素子231は、光学系を透過して入射する被写体像である光学像を光電変換する素子であり、例えば、CCD、CMOSセンサが用いられる。撮像素子231で光電変換された被写体像は、A/D変換器232でアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された被写体像は、画像データとして順次処理される。
【0037】
A/D変換器232によりデジタル信号に変換された画像データは、画像処理部233へ引き渡される。画像処理部233は、設定されている撮影モード、撮影者からの指示に従って、画像データを規格化された画像フォーマットの画像データに変換する。例えば、静止画像としてJPEGファイルを生成する場合、色変換処理、ガンマ処理、ホワイトバランス処理等の画像処理を行った後に適応離散コサイン変換等を施して圧縮処理を行う。また、動画像としてMPEGファイルを生成する場合、生成された連続する静止画としてのフレーム画像に対して、フレーム内符号化、フレーム間符号化を施して圧縮処理を行う。
【0038】
A/D変換器232から画像処理部233へ入力される画像データ量が、画像処理部233の処理能力を上回る場合は、未処理の画像データは、メモリ制御部234の制御により一旦内部メモリ235へ記憶される。つまり、内部メモリ235は、連写撮影、動画撮影において高速に連続して画像データが生成される場合に、画像処理の順番を待つバッファメモリとしての役割を担う。内部メモリ235は、高速で読み書きのできるランダムアクセスメモリであり、例えばDRAM、SRAMなどが用いられる。また、内部メモリ235は、画像処理部233が行う画像処理、圧縮処理において、ワークメモリとしての役割も担う。内部メモリ235は、これらの役割を担うに相当する十分なメモリ容量を備える。メモリ制御部234は、いかなる作業にどれくらいのメモリ容量を割り当てるかを制御する。
【0039】
画像処理部233によって処理された静止画像データ、動画像データは、メモリ制御部234の制御により、内部メモリ235から記録媒体IF238を介して、記録媒体239に記録される。記録媒体239は、フラッシュメモリ等により構成される、カメラ本体210に対して着脱可能な不揮発性メモリである。
【0040】
画像処理部233で処理された画像データは、記録用に処理される画像データに並行して、表示用の画像データを生成する。生成された表示用の画像データは、表示制御部236の制御に従って、表示部237に表示される。記録の有無に関わらず、逐次表示用の画像データを生成して表示部237に表示すれば、電子ファインダ機能としてライブビューを実現できる。また、画像の表示と共に、もしくは画像を表示することなく、カメラ40の各種設定に関する様々なメニュー項目も、表示制御部236の制御により表示部237に表示することができる。
【0041】
カメラ40は、上記の画像処理における各々の要素も含めて、カメラシステム制御部220により直接的または間接的に制御される。カメラシステム制御部220は、システムメモリ222を備える。システムメモリ222は、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM(登録商標)等により構成される。システムメモリ222は、カメラ40の動作時に必要な定数、変数、プログラム等を、カメラ40の非動作時にも失われないように記録している。カメラシステム制御部220は、定数、変数、プログラム等を適宜内部メモリ235に展開して、カメラ40の制御に利用する。
【0042】
カメラ本体210は、撮影者からの操作を受け付けるレリーズボタン、十字キー等の操作部材242を複数備えている。これら操作部材242は、撮影者から受け付けた操作に応じた操作情報をカメラシステム制御部220へ出力する。カメラシステム制御部220は、操作情報に応じた動作を実行する。
【0043】
カメラシステム制御部220は、レリーズボタンの1段階目の押下げであるSW1のオンを検知することにより撮影準備動作であるAF、AE等を実行する。そして、カメラシステム制御部220は、レリーズボタンの2段階目の押下げであるSW2のオンを検知することにより撮像素子231よる被写体像の取得動作を実行する。
【0044】
カメラ本体210は、電源241から電力供給を受ける。電源制御部240は、電源241と通信して残電力の検出、電力供給の監視、給電を行う。電源241は、2次電池、家庭用AC電源等により構成される。また、交換レンズ200への給電は、レンズマウント接点206、カメラマウント接点221を介して行われる。
【0045】
スピードライト243は、カメラ本体210に外付けされ、撮影時に閃光発光を行う。スピードライト243は、発光部244および発光制御部245を備える。カメラシステム制御部220は、撮影時にスピードライト243へ発光を制御する制御信号を送信する。発光制御部245は、カメラシステム制御部220からの制御信号に応じて、発光部244を駆動して閃光発光させる。
【0046】
本実施形態において、スピードライト243は、コマンドを示す光信号を照明制御ユニット10へ送信する送信部として機能する。具体的には、まず、カメラシステム制御部220は、コマンドの内容を示す制御信号を発光制御部245へ送信する。そして、発光制御部245は、カメラシステム制御部220からの制御信号に応じて発光部244を高速パルス発光させる。スピードライト243は、発光部244の高速パルス発光により、コマンド信号を光信号として照明制御ユニット10へ送信する。上述したレリーズボタンのSW2がオンになった場合に、スピードライト243は、上述の発光指令信号を光信号として照明制御ユニット10へ送信する。なお、スピードライト243は、カメラ本体210に内蔵されてもよい。
【0047】
図6は、照明制御処理を示すフロー図である。本フローは、例えばソケット30が設置されている部屋の電灯のスイッチがオンになり、ソケット30から照明制御ユニット10へ電力が供給されたときに開始する。
【0048】
ステップS101では、システム制御部100は、無線通信モジュール107がカメラ40から上述した発光指令信号を受信したか否かを判断する。発光指令信号が受信された場合にはステップS102へ移行し、発光指令信号が受信されていない場合にはステップS103へ移行する。
【0049】
ステップS102では、システム制御部100は、閃光発光を照明ユニット20に実行させる。閃光発光の制御処理の詳細は、図4を用いて上述したとおりである。ステップS103では、システム制御部100は、照明用発光を照明ユニット20に実行させる。照明用発光の制御処理は、図4を用いて上述したとおりである。
【0050】
ステップS104では、システム制御部100は、ソケット30から電力が供給されなくなったか否かを判断する。例えば、ソケット30が設置されている部屋の電灯のスイッチがオフになった場合に、ソケット30から照明制御ユニット10への電力供給がなくなる。ソケット30から電力が供給されている場合にはステップS101へ戻り、ソケット30から電力が供給されなくなった場合には本フローを終了する。
【0051】
次に、本実施形態の他の照明制御処理について説明する。他の照明制御処理において、カメラ40のスピードライト243は、発光指令信号を送信する前に、撮影の直前であることを示す撮影直前信号を光信号として照明制御ユニット10へ送信する。具体的には、スピードライト243は、上述したレリーズボタンのSW1がオンになった場合に、撮影直前信号を照明制御ユニット10へ送信する。照明制御ユニット10は、無線通信モジュール107が撮影直前信号を受信した場合に、第1の発光である閃光発光の準備処理を実行する。
【0052】
例えば、照明制御ユニット10は、閃光発光の準備処理として照明ユニット20の発光色の変更を行う。具体的には、照明制御ユニット10のシステム制御部100は、照明ユニット20のカラーフィルターを照明発光用の電球色のフィルターから閃光発光用の白昼色のフィルターに変更する制御信号を、照明ユニット20へ出力する。
【0053】
また、照明制御ユニット10は、閃光発光の準備処理として照明ユニット20の照射位置の変更を行ってもよい。具体的には、ソケット30はレールに移動可能に設置されており、ソケット30を駆動する駆動装置が予め設けられている。そして、照明制御ユニット10のシステム制御部100は、無線通信モジュール107を介してカメラ40から被写体の位置情報を受信し、被写体の位置を示す制御信号をソケット30の駆動装置へ出力する。ソケット30の駆動装置は、この制御信号が示す位置の近傍にソケット30を移動させる。なお、システム制御部100は、無線通信モジュール107を介して被写体に装着されたICタグから被写体の位置情報を受信してもよい。
【0054】
さらに、照明制御ユニット10は、閃光発光の準備処理として照明ユニット20の照射方向の変更を行ってもよい。図7は、照明ユニットの照射方向を変更可能な照明制御ユニットの構成図である。図7に示すとおり、照明制御ユニット10は、上述の構成要素とともに軸部301および駆動モータ302を備える。装着部14は、一体に形成された軸部301を備える。軸部301は、ユニット本体11の内部に設けられた軸受等により、ユニット本体11に対して揺動可能に設けられている。したがって、軸部301と一体に形成された装着部14は、軸部301とともにユニット本体11に対して揺動することができる。なお、図7において、軸部301の軸方向、すなわち装着部14および軸部301の揺動の軸方向をY軸方向とする。また、照明制御ユニット10の取付方向をZ軸方向とする。
【0055】
駆動モータ302は、軸部301の軸方向を回転軸として軸部301を回転させる。照明制御ユニット10のシステム制御部100は、無線通信モジュール107を介してカメラ40から被写体の位置情報を受信し、照明ユニット20に被写体の方向を照射させる角度を示す制御信号を、駆動モータ302を駆動する駆動制御回路へ出力する。この駆動制御回路は、この制御信号が示す角度に装着部14が傾くように駆動モータ302を駆動する。なお、システム制御部100は、無線通信モジュール107を介して被写体に装着されたICタグから被写体の位置情報を受信してもよい。
【0056】
図7の構成において、装着部14の揺動は1軸で行われるが、2軸であってもよい。具体的には、図7のX軸方向を第2の揺動の軸方向として、上述した軸部301、駆動モータ302と同様の構成を設けるようにしてもよい。
【0057】
図8は、撮影直前信号を用いた照明制御処理を示すフロー図である。本フローは、図6のフローと同様に、例えばソケット30が設置されている部屋の電灯のスイッチがオンになり、ソケット30から照明制御ユニット10へ電力が供給されたときに開始する。
【0058】
ステップS201では、システム制御部100は、無線通信モジュール107がカメラ40から上述した撮影直前信号を受信したか否かを判断する。撮影直前信号が受信された場合にはステップS202へ移行し、撮影直前信号が受信されていない場合にはステップS206へ移行する。
【0059】
ステップS202では、システム制御部100は、閃光発光の準備処理を実行する。閃光発光の準備処理の詳細は上述したとおりである。ステップS203では、図6のフローのステップS101と同様に、システム制御部100は、無線通信モジュール107がカメラ40から上述した発光指令信号を受信したか否かを判断する。発光指令信号が受信された場合にはステップS204へ移行し、発光指令信号が受信されていない場合にはステップS205へ移行する。
【0060】
ステップS204では、システム制御部100は、図6のステップS102と同様に、閃光発光を照明ユニット20に実行させる。システム制御部100は、閃光発光の発光期間が経過した後、ステップS205へ移行する。ステップS205では、システム制御部100は、照明用発光の準備処理を実行する。
【0061】
照明用発光の準備処理は、ステップS202で実行した閃光発光の準備処理で実行した変更を元に戻す処理である。具体的には、システム制御部100は、照明ユニット20の照明色の変更を元に戻す処理、照明ユニット20の照射位置の変更を元に戻る処理、照明ユニット20の照射方向の変更を元に戻す処理を行う。
【0062】
ステップS206では、図6のステップS103と同様に、システム制御部100は、照明用発光を照明ユニット20に実行させる。ステップS207では、図6のステップS104と同様に、システム制御部100は、ソケット30から電力が供給されなくなったか否かを判断する。ソケット30から電力が供給されている場合にはステップS101へ戻り、ソケット30から電力が供給されなくなった場合には本フローを終了する。
【0063】
次に、撮影者がカメラ40で動画を撮影する場合の閃光発光制御処理について説明する。図9は、動画撮影時の閃光発光制御処理を示すフロー図である。本フローは、例えばカメラ40の電源がオンになったときに開始する。ステップS301では、カメラ40のカメラシステム制御部220は、動画撮影のフレームレートを決定する。具体的には、カメラシステム制御部220は、フレームレート設定のメニュー画面を表示部237に表示させ、ユーザの操作に応じてフレームレートを決定する。
【0064】
ステップS302では、カメラ40のカメラシステム制御部220は、操作部材242を用いて動画撮影の開始操作を受け付ける。動画撮影の開始操作が受け付けられた場合にステップS303へ移行し、カメラ40のスピードライト243は、フレームレートすなわち動画撮影の周期を示す周期信号を上述の発光指令信号とともに光信号として送信する。
【0065】
ステップS304では、照明制御ユニット10のシステム制御部100は、動画撮影のフレームレートに同期した閃光発光周期でLED21の明滅を開始させる。ステップS305では、カメラ40のカメラシステム制御部220は、例えば測光センサ等の外光センサを用いた周知のフリッカー検知技術を採用して、LED21の明滅周期において照度が最も大きくなるタイミングを検知する。ステップS306では、カメラシステム制御部220は、このタイミングにおいて撮像素子231が電荷蓄積を行うように露光制御を実行し、動画撮影を継続する。
【0066】
ステップS307では、カメラ40のカメラシステム制御部220は、操作部材242を用いて動画撮影の終了操作を受け付ける。動画撮影の終了操作が受け付けられた場合にステップS303へ移行し、カメラ40のスピードライト243は、発光終了信号を光信号として照明制御ユニット10へ送信する。そして、ステップS309では、カメラシステム制御部220は、動画撮影処理を終了する。また、ステップS310では、照明制御ユニット10は、発光終了信号に応じて周期閃光発光を終了する。なお、照明制御ユニット10は、周期閃光発光を終了した場合に、上述の照明用発光を照明ユニット20に実行させる。
【0067】
動画撮影時に照明ユニット20に周期的な閃光発光を実行させることにより、継続的な閃光発光に比べ閃光発光の期間を短くして消費電力を抑えることができる。また、照明ユニット20が周期閃光発光を実行しても一番明るいところで動画撮影を行うことができる。
【0068】
上述の実施形態では、照明制御ユニット10と照明ユニット20を別体で形成したが、一体に形成してもよい。図10は、照明機器の外観図である。照明機器400は、照明制御ユニット410と照明ユニット420とを備える。照明制御ユニット410は、ユニット本体411、取付部412および通信アンテナ413を備える。ユニット本体411、取付部412および通信アンテナ413は、それぞれ上述の照明制御ユニット10のユニット本体11、取付部12および通信アンテナ13と同様の機能を有する。
【0069】
照明ユニット420は、照明制御ユニット410に一体に形成され、上述の照明ユニット20と同様の機能を有する。このように、照明制御ユニットと照明ユニットとを一体で形成することにより、上述の照明制御ユニット10の装着部14および照明ユニット20の口金を省略して部品点数を削減することができる。
【0070】
上述の実施形態において、部屋の天井に設置されたソケットに照明制御ユニットを取り付けたが、街灯のソケットに照明制御ユニットを取り付けてもよい。このように街灯に照明制御ユニットを取り付け照明ユニットを装着することにより、パレード等を撮影する場合に街灯の照明をスピードライトとして用いることができる。
【0071】
上述の実施形態において、スピードライト243がコマンド信号を光信号として照明制御ユニット10へ送信したがこれに限らない。スピードライト243と異なる光送信部をカメラ本体210に設け、光送信部がコマンド信号を光信号として照明制御ユニット10へ送信してもよい。また、上述の実施形態において、照明制御ユニット10とカメラ40との間の通信に光通信を適用したが、通信方式はこれに限らず、Bluetooth(登録商標)等の無線通信を適用してもよい。
【0072】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の範囲には限定されない。上記の実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0073】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0074】
10 照明制御ユニット、11 ユニット本体、12 取付部、13 通信アンテナ、14 装着部、20 照明ユニット、21 LED、30 ソケット、40 カメラ、 100 システム制御部、101 システムメモリ、102 AC−DCコンバータ、103 電圧制御回路、104 電圧測定回路、105 基準電圧設定回路、106 比較部、107 無線通信モジュール、200 交換レンズ、201 光軸、202 フォーカスレンズ、203 ズームレンズ、204 絞り、205 レンズシステム制御部、206 レンズマウント接点、207 駆動回路、210 カメラ本体、220 カメラシステム制御部、221 カメラマウント接点、222 システムメモリ、231 撮像素子、232 A/D変換器、233 画像処理部、234 メモリ制御部、235 内部メモリ、236 表示制御部、237 表示部、238 記録媒体IF、239 記録媒体、240 電源制御部、241 電源、242 操作部材、243 スピードライト、244 発光部、245 発光制御部、301 軸部、302 駆動モータ、400 照明機器、410 照明制御ユニット、411 ユニット本体、412 取付部、413 通信アンテナ、420 照明ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電灯のソケットに対して着脱可能に取り付けられる取付部と、
撮像装置から発光を指令する発光指令信号を受信する受信部と、
前記発光指令信号が受信された場合に、前記ソケットから前記取付部を介して供給される電力を用いて、第1の発光を照明ユニットに実行させる発光制御部と
を備える照明制御装置。
【請求項2】
前記発光制御部は、前記発光指令信号が受信されていない場合に、前記ソケットから前記取付部を介して供給される電力を用いて、前記第1の発光より光量の少ない第2の発光を前記照明ユニットに実行させる請求項1に記載の照明制御装置。
【請求項3】
前記第1の発光は閃光発光であり、
前記第2の発光は照明用発光である請求項2に記載の照明制御装置。
【請求項4】
前記発光制御部は、前記発光指令信号が受信された場合に、前記照明ユニットの電流に起因する電圧と比較するための基準電圧を変更し、変更した基準電圧と前記照明ユニットの電流に起因する電圧とを比較して前記照明ユニットに前記第1の発光を実行させる請求項1から3のいずれか1項に記載の照明制御装置。
【請求項5】
前記発光制御部は、前記発光指令信号が受信された場合に、前記照明ユニットの電流に起因する電圧を測定するための抵抗器の抵抗値を変更し、変更した抵抗値で測定された前記照明ユニットの電流に起因する電圧と基準電圧とを比較して前記照明ユニットに前記第1の発光を実行させる請求項1から3のいずれか1項に記載の照明制御装置。
【請求項6】
前記受信部は、前記発光指令信号の前に撮影の直前であることを示す撮影直前信号を受信し、
前記発光制御部は、前記撮影直前信号が受信された場合に、前記第1の発光の準備処理を実行する請求項1から5のいずれか1項に記載の照明制御装置。
【請求項7】
前記発光制御部は、前記準備処理として、前記照明ユニットの発光色の変更、前記照明ユニットの照射位置の変更および前記照明ユニットの照射方向の変更のうちの少なくとも1つを実行する請求項6に記載の照明制御装置。
【請求項8】
前記受信部は、前記発光指令信号とともに周期信号を受信し、
前記発光制御部は、前記周期信号に基づいて、前記照明ユニットに前記第1の発光を周期的に実行させる請求項1から7のいずれか1項に記載の照明制御装置。
【請求項9】
前記照明ユニットを着脱可能に装着する装着部と
を備える請求項1から8のいずれか1項に記載の照明制御装置。
【請求項10】
請求項1から8のいずれか1項に記載の照明制御装置と、
前記照明制御装置と一体に形成された前記照明ユニットと
を備える照明機器。
【請求項11】
電灯のソケットに対して着脱可能に取り付けられる取付部を備える照明制御装置の制御プログラムであって、
撮像装置から発光を指令する発光指令信号を受信する受信ステップと、
前記発光指令信号が受信された場合に、前記ソケットから前記取付部を介して供給される電力を用いて発光を実行するように照明ユニットを制御する発光制御ステップと
をコンピュータに実行させる照明制御装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−29668(P2013−29668A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165675(P2011−165675)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】