説明

照明器具

【課題】
照明器具本体と天井穴とのクリアランスが少なくても設置上の支障が生じにくい照明器具を提供する。
【解決手段】
1枚のばね板材を折り曲げて取付ばね70を形成することができるので、構造が簡単で製造が容易になるばかりでなく、支点部72を第1および第2の折り曲げ部72a、72bにより構成するため、係止アーム部73が枠体70の外壁面に接近した位置から変形するので、照明器具の外径に対して天井パネルなどのパネルに形成する取付穴の直径を可及的に小さくすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、埋込み用として用いることができる照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
天井に埋め込むダウンライトの光源をLEDにする場合、外面に放熱フィンを形成した有底筒状の器具本体の内部にLED点灯回路を収納し、器具本体の下面開口部にLEDモジュールを配設し、LEDモジュールのLEDチップに反射鏡を配設し、さらに器具本体と天井パネルの取付穴との間に位置するようにバッフルなどの枠体を配設する。このダウンライトは、全体が一体化されるので、一部の構成部品、例えばLEDモジュールのみを交換するのが困難である。したがって、照明器具の配光特性、発光色または光量などの仕様を変更することが困難である。
【0003】
そこで、受電端子を有する口金部、LEDモジュール、LED点灯回路および反射鏡などの構成要素を予め一体化するとともにLEDモジュールおよびLED点灯回路の発生熱を外部に伝導するための伝熱部を口金部に配設したLEDライトエンジンを予め用意しておき、このLEDライトエンジンを器具本体に着脱自在に装着することにより、光学的な仕様を変更することが容易な照明器具を構成することができる。なお、これに用いる器具本体は、電源端子台、LEDソケットおよびLEDライトエンジンの伝熱部からの熱を放熱する放熱手段を備え、LEDライトエンジンの口金部を器具本体のLEDソケットに着脱自在に装着するとともに、例えば枠体を介して天井の取付穴に埋め込んで取り付けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−65780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特開2011−65780号公報の照明器具には、器具側方に突起が設けられている。また、取付バネが枠体(化粧枠)上で1回折れ曲がっている。この曲折部は、U字状に湾曲しているので、大きな膨らみを有する。しかし、照明器具を埋め込むための天井穴はある程度大きいために、照明器具と天井穴とのクリアランス(隙間)は十分である。よって、従来の技術常識であれば、照明器具設置上特に問題はない。しかし、照明器具と天井穴とのクリアランスが少ない場合には、照明器具の側方の突起、取付バネの曲折部は、取付上の支障となる。結果としてクリアランスを十分にとらざるをえない。
【0006】
本発明の実施形態は、照明器具本体と天井穴とのクリアランスが少なくても設置上の支障が生じにくい照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態において、照明器具は、基体、LEDソケット、枠体、端子台および絶縁被覆リード線を具備している。基体は、底部に光が通過する開口を有し、内部に開口から光を出力する光源を収納可能に構成されている。かつ基体は熱放射性材料からなり、一端にフランジ部および他端に放熱部を備えている。フランジ部は、周縁の一部に切欠部を有するとともに支承段部を有している。放熱部は、フランジ部の背方へ突設し、かつ互いに離間しているとともに隣接するフィンがそれらの基端部で結合して谷間を形成している複数のフィンを含んでいる。LEDソケットは、絶縁性器体および導電接触子を備えている。絶縁性器体は、基体のフランジ部の前面に配設されていて引掛け係止溝および円弧孔を有している。導電接触子は、円弧孔の回動終端部において絶縁性器体内に配設されている。枠体は、環状底板部および開口端の周縁に形成された額縁部を備え、環状底板部が基体に支承され基体の底部を包囲した状態において基体と環状底板部との間に隙間が形成されている。そして、環状底板部が基体の支承段部に支承されてフランジ部を包囲した状態において環状底板部の中央から基体の放熱部が外部の背方へ突出しているとともにフランジ部の背面と底部との間には隙間が形成されている。端子台は、基体の放熱部に配設されている。係止ばねは、一端部が枠体の環状底板部に固定され、中間部が枠体の外側面に沿って延在し、かつ枠体の額縁部の背面に形成された凹部内において2回以上折り返えされて支点部を構成し、他端部が額縁部から外側へ展開している。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、1枚のばね板材を折り曲げて取付ばねを形成することができるので、構造が簡単で製造が容易になるばかりでなく、折り曲げ部を天井と化粧枠の間に位置させるので、照明器具の外径に対して天井パネルなどのパネルに形成する取付穴の直径を可及的に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係わる照明器具の縮小斜視図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】同じく縮小右側面図である。
【図4】同じく一部模式的断面正面図である。
【図5】同じく底面図である。
【図6】同じく枠体などを除去した状態の平面図である。
【図7】同じく基体の拡大平面図である。
【図8】同じくLEDソケットの拡大平面図である。
【図9】同じく枠体などを除去した状態の平面図である。
【図10】同じく基体の拡大正面図である。
【図11】同じく枠体などを除去した状態の右側面図である。
【図12】同じく基体の拡大右側面図である。
【図13】同じく枠体などを除去した状態の左側面図である。
【図14】同じく基体の拡大左側面図である。
【図15】同じく基体の拡大背面図である。
【図16】同じく枠体などを除去しLEDライトエンジンを装着した状態の底面図である。
【図17】同じく基体の拡大底面図である。
【図18】同じくLEDソケットの拡大底面図である。
【図19】同じくLEDソケットの絶縁性器体の拡大底面図である。
【図20】本発明の実施形態に用いられるLEDライトエンジンの拡大側面図である。
【図21】同じく拡大正面図である。
【図22】同じく一部切欠平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
〔実施形態〕
【0011】
本発明の実施形態において、照明器具は、図1−19に示すように、基体10、LEDソケット20、枠体30、端子台40、絶縁被覆リード線50、接地用リード線60および取付ばね70を具備していて、光源としてLEDライトエンジン80を着脱自在に装着して照明するように構成されている。
(基体10)
【0012】
基体10について、図7、10、12、14−16を参照して説明する。
【0013】
基体10は、熱放射性材料により形成されている。本実施形態において、基体10は、例えばアルミニウムダイカストからなり、アルマイト処理を行って表面に黒色の陽極酸化皮膜を形成して放射率を高めている。また、基体10は、一端すなわち前面部にフランジ部11、他端すなわち背面部に放熱部12を備えている。
【0014】
フランジ部11は、上記各図、特に図7、17に明瞭に示されているように、その全周の一部にフランジ部11を前後方向に貫通する切欠部11aが適数個、例えば5個11a1−11a5が形成されている。これらの切欠部11a1−11a5は、後述する絶縁被覆リード線50および接地用リード線60をフランジ部11の前面側(例えば図10において、下面側)から背面側(同じく上面側)へ通線するための通線部を提供する。したがって、切欠部11aは、そこを通過させる絶縁被覆リード線50および接地用リード線60の数だけ形成しているのが好ましい。しかし、都合により1つの切欠部11aに複数の絶縁被覆リード線50を通過させることも許容する。
【0015】
図示の実施形態においては、図7、17に示す5個の切欠部11a1−11a5が分散して形成されている。そして、各切欠部1a1−11a5は、図7、8および17の対比により理解できるように、後述する図8に示すLEDソケット20の5個の導電接触子22を個々に内部に収納する5個の絶縁ケース22aのリード線導出部22a1の近傍位置に配設されている。
【0016】
また、フランジ部11は、切欠部11aを形成した外周領域と、リード線の放熱部12への導入部とを除いた中央領域に略環状をなして立上った支承段部11bを有している。この支承段部11bは、後述する枠体30を以下の要領で支承する。すなわち、図9に示すように、枠体30の倒立した底部すなわち頂部の環状周縁部31が支承段部11bの上面部に載置された状態で、後述する120°間隔でのビス止めによって枠体30が基体10に支承される。
【0017】
さらに、図7の基体10の平面視において示すように、下側の中央部の左右隣接部に放熱部12へのリード線導入部11c、11d、11eが配設されている。リード線導入部11c、11d、11eは、絶縁被覆リード線50および接地用リード線60を放熱部12のフィンf間に進入しやすくしている。
【0018】
上記支承段部11bの上面には、図6および7に示すように、後述する枠体30および取付ばね60を固定するためのねじ孔sh1が120°間隔で3個形成されている。なお、図6においては、支承段部11bの下側に位置するねじ孔は、端子台取付板43に覆われているために、隠れていて見えない。
【0019】
さらにまた、支承段部11bの周縁部の一部には、図7、10および図14に示すように、支承段部11bより高いボス部11fが立設されている。このボス部11cには、基体10の上面側に開口するねじ孔sh2が形成されていて、そこに後述する接地用リード線60の環形圧着端子を重ね、ビスs2ねじ込むことにより、接地用リード線60を基体10に接続するように構成されている。
【0020】
さらにまた、支承段部11bの側面には、図7、10および12に示すように、支承段部11bより低い2個のボス部11dが120°間隔で外方へ突出している。これらのボス部11dの内部およびさらに120°離れた位置の支承段部11bには、図17に示すように、基体10の下面に開口するねじ孔sh3が形成されていて、そこに後述するLEDソケット20の固定具23をねじ込むことで、LEDソケット20を基体10に取り付けるように構成されている。
【0021】
図示の実施形態において、フランジ部11は、図17に示すように、その前面(下面)が受熱面を構成している。この場合、受熱面は、後述するLEDライトエンジン80がLEDソケット20に装着された際に、LEDライトエンジン80の嵌合部81aに形成された伝熱部83が導熱的に接触して、LEDライトエンジン80の内部に発生した熱を、基体10のフランジ部11を経由して放熱部12へ伝導し、さらに放熱部12の複数のフィン12aを経由して周囲の雰囲気中へ放散するように機能する。
【0022】
放熱部12は、図7、10、12、14および15に示すように、複数のフィン12aを備えていて、基体10の他端に形成されている。複数のフィン12aは、図7において理解しやすいように、互いに離間してフランジ部11の背面からその背方へ向けて突出して(換言すれば、フィン12aの側面が縦位置になって)いる。そして、隣接するフィンf、fは、適当な距離を隔てて相互に離間し、フィンfの付け根の部分rが互いに結合してその間に谷間vを形成している。複数のフィン12aのその余の形態は、特段限定されない。本実施形態において、放熱部12は、図7に示すように、基体10の他端(背面)側から見た平面視において、雪の結晶形状の一種であるところの樹枝状ないし羊歯状に類似した形状をなしている。具体的には以下に説明のとおりである。
【0023】
すなわち、図7に示すように、3つの主枝フィンb1がフランジ部背面の中心点から120°間隔で放射状に延び、さらに各主枝フィンb1の両側から等間隔で並行に複数の分枝フィンb2が延びている。なお、本実施形態において、主枝フィンb1および分枝フィンb2の先端を結んだ仮想輪郭線は、略円柱状をなしている。したがって、隣接するフィン間に形成される隙間であるところの谷間vは、主枝フィンb1の中心点に近い谷間ほど放射方向すなわち横方向において深くなっている。また、図10などに示すように、基体10の他端(上端)を画成するところの各フィンfの先端を結ぶ仮想輪郭線すなわち上端部は、例えば図5において見やすいように、平坦になっている。
(LEDソケット20)
【0024】
LEDソケット20について図8、18および19を参照して説明する。
【0025】
LEDソケット20は、絶縁性器体21および導電接触子22を備えて構成されていて、基体10の前面に配設されている。
【0026】
絶縁性器体21は、例えばポリプロピレン樹脂などの絶縁性物質からなり、LEDソケット20が基体10に取り付けられた状態において、基体10のフランジ部11の前面に配置されている。そして、図8および19に示すように、円形窓21a、引掛け係合溝21b、円弧孔21c、挿入位置ガイド突起21dおよび透孔21eを備えている。
【0027】
円形窓21aは、絶縁性器体21の円形窓21aの内周から起立する起立縁によって画成されている。なお、絶縁性器体21は、その起立縁の上部が基体10の前面に当接した状態で基体10に取り付けられる。そして、円形窓21aは、そこから基体10の前面の受熱面を望むことができるように絶縁性器体21の中央部に形成されている。これにより、絶縁性器体21は、好ましくはリング状をなしている。LEDライトエンジン80をLEDソケット20に装着する際に、LEDライトエンジン80の嵌合部81が上記円形窓21a内に、その内側面にガイドされながら嵌合する。
【0028】
引掛け係合溝21bは、図8に示すように、その複数個、例えば3個が絶縁性器体21の前面の内面側に120°間隔で形成されている。そして、その挿入部21b1が円形窓21aの内側面部の一部を切欠して形成されている。また、引掛け係合溝21bは、絶縁性器体21の内面に円弧状に湾曲していて、後述するLEDライトエンジン80の係合腕85が挿入部21b1から絶縁性器体21の内部に挿入され、かつ図19において時計方向(図8において反時計方向)へ所定角度回動したときに、係合腕85を回動終端位置で係止する。その結果、LEDライトエンジン80は、LEDソケット20に装着される。なお、LEDソケット20に装着したLEDライトエンジン80が不所望に係止状態が解除されて脱落しないようにするために、上記所定位置の手前に脱落防止用突起21b2を形成して、係合腕85が脱落防止用突起21b2を不所望に乗り越えて脱落しないように配慮している。
【0029】
円弧孔21cは、絶縁性器体21の前面に、その複数個、例えば5個21c1−21c5が同一円周に沿って分散して形成されている。各円弧孔21c1−21c5の円弧角は等しくなっていて、かつ後述するLEDライトエンジン80の回動角に等しくなっている。なお、LEDライトエンジン80のLEDソケット20に対する着脱の際の回動操作において、円弧孔21cに後述するLEDライトエンジン80の接続ピン82が挿入した状態で回動する。
【0030】
挿入位置ガイド突起21dは、円形窓21aの内側面に不等間隔に3個突出して形成されている。一方、LEDライトエンジン80の嵌合突部81には、図21に示すように、上記挿入位置ガイド突起21dに対応する挿入ガイド凹部84が形成されている。このため、LEDライトエンジン80をLEDソケット20に挿入する際に、上記挿入位置ガイド凹部84を挿入位置ガイド突起21dに合致させることにより、挿入が可能になるように位置を規制している 透孔21dは、図19に示すように、その複数個、例えば3個が120°間隔で絶縁性器体21の前後方向に貫通して形成されている。そして、後述する固定具23を上記透孔21dに挿通してLEDソケット20を図17に示す基体10の前面のねじ孔sh3にねじ込んで固定する。
【0031】
導電接触子22は、図18に示すように、後述するLEDライトエンジン80の接続ピン82と接続するための手段である。導電接触子22の複数個、例えば5個221−225が円弧孔21cの回動終端部において絶縁性器体21の内部の回動終端位置に配設されている。導電接触子221、222は電源接続用、導電接触子223、224は調光信号接続用、導電接触子225は接地用である。
【0032】
図示の実施形態において、上記導電接触子22は、それぞれ自己鎖錠形端子(図示しない。)を備えているとともに、絶縁ケース22aの内部に定置して収納されている。そして、
【0033】
絶縁ケース22aの一端にリード線導出部22aiが形成されている。リード線導出部22aiの内部に後述する絶縁被覆リード線の芯出しした端部を挿入すると、導電接触子22に接続する。導電接触子22を内蔵した絶縁ケース22aを絶縁性器体21内に形成した所定場所に圧入すれば、導電接触子22は、絶縁性器体21の円弧孔21cの回動終端部に配置される。絶縁ケース22aは、その第1および第2の絶縁ケース22a1、22a2が電源用、第3および第4の絶縁ケース22a3、22a4が調光信号用、第5の絶縁ケース22a5が接地用である。なお、上記各絶縁ケースのリード線導出部22aiには、各絶縁ケースの末尾の数値と同じ数値を付記している。
【0034】
そうして、LEDライトエンジン80の係合腕85をLEDソケット20の絶縁性器体21の挿入部21b1から絶縁性器体21の内部に挿入して、図5および18において時計方向へ所定角度回動したときの回動終端位置において、LEDライトエンジン80の接続ピンは、導電接触子22に接続して照明器具内における電気回路が作動し得るように形成される。
【0035】
LEDソケット20を基体10のフランジ部11の前面に配設する手段は、特段限定されない。
【0036】
例えば、固定具23を用いることができる。固定具23は、LEDソケット20の絶縁性基体21を基体10のフランジ部11の前面に取り付けることでLEDソケット20を上記前面に配設する手段である。本実施形態において、固定具23は、図8に示すように、ボルト23a、圧縮コイルばね23bおよび絶縁ストッパー23cにより構成されている。そして、圧縮コイルばね23bおよび絶縁ストッパー23cは、絶縁性器体21の透孔21dの背面側に形成された円筒状の空所内に収容され、絶縁ストッパー23cがボルト23aの先端部にねじ込まれて、圧縮コイルばね23bをある程度圧縮状態に維持している。このため、固定具23は、LEDソケット20に装着されたLEDライトエンジン80の嵌合突部81の先端に形成された伝熱面を基体10の受熱面に弾力的に圧接するように作用する。
(枠体30)
【0037】
枠体30について図1−5および9を参照して説明する。
【0038】
枠体30は、基体10の前部側に装着されてLEDソケット20およびそこに装着されるLEDライトエンジン80の側面を包囲する。枠体30の形状は、概略的に倒立した有底筒状をなしている。枠体30の底部すなわち上部には、放熱部12が通過可能な大きさの径大の開口部が形成されていることにより、その開口部の周囲に環状底板部31が形成されている。なお、環状底板部31には、上記開口部側に向かって3個の舌片が120°間隔で突設されている。そして、上記舌片には、ねじ孔sh1に重なる透孔が形成されている。また、図示の実施形態において、下端の開口端には、その外周に額縁部32が形成されている。
【0039】
上記開口部の直径は、複数のフィン12aの輪郭および支承段部11bの直径よりやや大きくて、当該開口部が支承段部11bに嵌合し、かつ支承段部11bの上面に上部31が支承された状態で、枠体30の環状底板部31に形成した上述の舌片に形成した透孔を介して支承段部11bに形成された3個のねじ孔sh1にそれぞれビスs1を、図12に示すようにねじ込むことにより、基体10の所定位置に装着される。
【0040】
上記の結果、図9に倒立した底部近傍のみを点線で示しているように、基体10のフラン
【0041】
ジ部11の背面と枠体30の環状底板部31の内面との間には、概ねにおいて概ねにおいて環状の隙間Rが形成される。上記隙間R内は、外部空間から隔離されているので、上記隙間R内において、後述する絶縁被覆リード線50、接地用リード線60を引き回している。
【0042】
また、枠体30を用いることにより、照明器具の遮光角を所望の範囲に設定することができる。さらに、照明器具の外観を整えることがきる。なお、枠体30の内面は、遮光性および反射性のいずれであってもよい。
(端子台40)
【0043】
端子台40について図1−6を参照して説明する。
【0044】
端子台40は、照明器具の内部回路すなわちLEDソケット20を外部回路に接続するための手段であり、電源用端子台41および調光用端子台42などを適宜配設することができる。
【0045】
端子台40は、基体10のフィンfに直接的または間接的に配設される。図示実施形態においては、フィンfの端部に端子台取付板43を、図22に示すように、ビスs4をねじ孔sh4にねじ込んで固定し、端子台取付板43の下面に端子台40として電源用端子台41と調光信号用端子台42を隣接して取り付けている。なお、端子台取付板43は、図22に示すように、基体10のフィンfの上部に形成した2個のダボdと1個のビスs4で基体10に取り付けるように構成されている。
【0046】
電源用端子台41は、外部の電源線をLEDソケット20から導出された電源用の絶縁被覆リード線51、52に接続する端子台であり、例えば自己鎖錠形端子構造を備えている。そして、例えば図6に示すように、一対の電源用の絶縁被覆リード線51、52および一対の電源線(図示しない。)をそれぞれ電源用端子台41に挿入して互いに接続することができる。なお、電源側の配電ケーブルの挿入孔が見える図2から理解できるように、所望により、送り配線や接地用リード線60を外部から導入した接地線に接続することも可能である。
【0047】
調光用端子台42は、外部に配設した調光装置(図示しない。)から敷設された調光信号
【0048】
線をLEDソケット20から導出された調光用の絶縁被覆リード線53、54に接続する端子台である。なお、図2から理解できるように、所望により、送り配線を接続することも可能である。
【0049】
(絶縁被覆リード線50および接地用リード線60)
【0050】
絶縁被覆リード線50および接地用リード線60の引き回しについて図6−16を参照して説明する。
【0051】
絶縁被覆リード線50は、電源用の絶縁被覆リード線51、52および調光信号用の絶縁被覆リード線53、54である。なお、電源用の絶縁被覆リード線51、52は、その導線部分が次の理由により撚り線である。すなわち、電源用の絶縁被覆リード線51、52には、相対的に大きな負荷電流が流れる関係で心線径が大きくなる割に、LEDライトエンジン80のLEDソケット20への装脱時の捻り(回動)動作に伴う導電接触子221、222の変位の際に絶縁被覆リード線51、52に追従性が要求されたり、配線引き回しの際に十分な可撓性が要求されたりするためである。また、電源用の絶縁被覆リード線51、52は、その両端部を予めはんだ処理して、端子台41およびLEDソケット20に接続する際の自己鎖錠を可能にしてある。さらに、電源用の絶縁被覆リード線51、52の一端部は、LEDソケット20の絶縁性器体21内に配置された第1および第2の絶縁ケース22a1、22a2の絶縁リード線導出部22ai1、22ai2に挿入されることによって、導電接触子221、222に接続している。
【0052】
電源用の絶縁被覆リード線51は、図9に示すように、LEDソケット20の第1の絶縁ケース22a1の絶縁リード線導出部22ai1から出てから、図7、10に示すように、基体10の切欠部11a1および導入部11cを通ってフランジ部11の上面に出たら立ち上がるとともに、放熱部のフィンf1とf2の間の谷間v1に押し込まれて、谷間v内をその長手方向に沿って通線しており、フィンf1、f2の上端部近傍において約90°図の前方へ折曲してから端子台取付板43の下面に沿って延在して電源端子台41に接続している。なお、図9において、長点線は、絶縁被覆リード線51の引き回しの経路を示している。以下、その他の絶縁被覆リード線および接地用リード線ならびに他の図においても同様である。
【0053】
電源用の絶縁被覆リード線52は、図9、10に示すように、LEDソケット20の第2の絶縁ケース22a2の絶縁リード線導出部22ai2から出てから、図7に示すように、基体10の切欠部11a2導入部11dを通ってフランジ部11の上面に出たら立ち上がるとともに、放熱部のフィンf2とf3の間の谷間v2に押し込まれて、谷間v内をその長手方向に沿って通線しており、フィンf2、f3の上端部近傍において約90°図の前方へ折曲してから端子台取付板43の下面に沿って延在して電源端子台41に接続している。
【0054】
調光信号用の絶縁被覆リード線53、54は、図11、12および図9、10に示すように
【0055】
、LEDソケット20の第3および4の絶縁ケース22a3、22a4の絶縁リード線導出部22ai3、22ai4から出てから、図7に示すように、基体10の切欠部11a3、11a4および導入部11eを通ってフランジ部11の上面に出たら立ち上がるとともに、放熱部のフィンf3とf4の間の谷間v3に一緒に押し込まれて、谷間v内をその長手方向に沿って通線しており、フィンf3、f4の上端部近傍において約90°図の前方へ折曲してから端子台取付板43の下面に沿って延在して調光端子台41に接続している。また、調光信号用の絶縁被覆リード線53、54は、相対的に低電圧、小電流なので、芯線が細い単線である。
【0056】
接地用リード線60は、本実施形態において、絶縁被覆導線を用いて構成されている。また、図13、14に示すように、一端がLEDソケット20の第5の絶縁ケース22a5の絶縁リード線導出部22ai5から導出され、他端に環形圧着端子(図示しない。)を備えている。
【0057】
そして、接地用リード線60は、一端側がLEDソケット20の絶縁ケース22aの絶縁リード線導出部22aiから導出され、中間部が基体10の切欠部11a5を通ってフランジ部11の上面に出たら、さらにボス部11cの外面に沿って立ち上がり、他端に接続した環形圧着端子をボス部11cのねじ孔sh3に重ね、その上からビスs2を図22に示すようにねじ込むことによって、他端が基体10に接続すなわち接地されている。
(取付ばね70)
【0058】
取付ばね70について図1−4を参照して説明する。 取付ばね70は、照明器具をその取付場所に設けた取付穴(図示しない。)に取り付けるための取付手段である。 取付ばね70は、板ばね材を成形して形成しており、その複数、例えば120°間隔で配置された3個が自由状態において枠体30から側方へ略水平に展開している。 取付ばね70は、図4に示すように、ステンレスなどの単一でリボン状の板ばね材を屈曲して形成してなり、固定部71、支点部72および係止アーム部73を備えている。
【0059】
固定部71は、実施形態におけるのと同様に、枠体30の倒立した底部すなわち環状の底板部31に沿うようにほぼ90°折り曲げることによって形成されている。図示の実施形態において、固定部71は、枠体30と一緒にビスs1で基体10の支承段部11bの背面にねじs1による共締めにより固定されている。
【0060】
支点部72は、枠体30の額縁部32の背面側に形成された凹部32a内に収納され、後述する係止アーム部73の基端を枠体30の外面位置で下側に折り返して第1の折り返し部72aを形成し、次に第1の折り返した部72aが額縁部32の外縁側の立ち上がり部32aに略当接する位置で再度折り返して第2の折り返し部72bを形成することで構成されている。そして、第2の折り返し部72bから枠体30の側面に当接する位置で枠体30の外側面に沿って立ち上がっている添接部分71aを有している。
【0061】
また、支点部72は、所望により浮き上がり抑制板74を具備することができる。この浮き上がり抑制板74を具備していることにより、額縁部32の凹部32a内において、支点部72が浮き上がるのを効果的に抑制することができる。
【0062】
浮き上がり抑制板74をさらに詳述すれば次のとおりである。すなわち、浮き上がり抑制板74は、図4に示すように、取付ばね70の支点部72において、第2の折り返し部72bの中に挟み込むように構成されている。また、浮き上がり抑制板74は、図22に示すように、第2の折り返し部72bから額縁部32の周方向の両側からはみ出た一対の安定翼部74a、74bおよび一対のストッパー74a1、74b1を備えていることが好ましい。一対の安定翼部74a、74bは、額縁部32の凹部32a内に落とし込まれる。一対のストッパー74a1、74b1は、安定翼部74a、74bの浮き上がり抑制板74に隣接する部位を切り起こして浮き上がり抑制板74の両側面に当接した構造である。
【0063】
そうして、浮き上がり抑制板74を配設することにより、支点部72が不所望に浮き上がったり、額縁部32の周方向に動いたりしにくくなる。なお、所望により浮き上がり抑制板74を額縁部32に接着剤を用いて接着したり、リベット止めを行ったりすることも許容される。また、一対のストッパー74a1、74b1を配設することにより、取付ばね70から浮き上がり抑制板74が不所望に動くのを防止することができる。
【0064】
係止アーム部73は、枠体30の開口端近傍から外側方へ展開していて、取付穴を形成した天井パネルなどのパネルの背面側に係止することにより、照明器具を額縁部32と係止アーム部73とで挟んで取付穴に支持する。照明器具を取付穴内に挿入する際には、係止アーム部73をばね力に抗して変形させて枠体30の外側面に接近した位置に保持する。係止アーム部73が取付穴内に入ったら係止アーム部73をフリーにして基体10をさらに取付穴内の奥に移動させると、係止アーム部73は、ばね力によって元の方向に展開する結果、取付穴の背面側に当接するので、照明器具が取付穴に装着される。取付ばね70は、その先端が上記各図において下側へ約90°屈曲されている。そして、照明器具を取り付ける際に、取付ばね70を枠体30の側面に沿わせて折りたたみ、上記先端を取付穴の周縁に引掛けて吊り下げることができるようになっている。この状態から照明器具を取付穴へ向けて押し込むと、取付ばね70がその弾力により展開するので、照明器具が取付穴の内部へ入ろうとする力が作用し、枠体30の額縁部32の周縁が取付穴の周りに当接するので、取り付けが完了する。
【0065】
上記構成によれば、1枚のばね板材を折り曲げて取付ばね70を形成することができるので、構造が簡単で製造が容易になるばかりでなく、支点部72を第1および第2の折り曲げ部72a、72bにより構成するので、係止アーム部73が枠体70の外壁面に接近した位置から変形するので、照明器具の外径に対して天井パネルなどのパネルに形成する取付穴の直径を可及的に小さくすることができる。例えば、照明器具の最大径が95mmの場合、取付穴の直径が100mmであっても無理なく着脱することが可能になる。
【0066】
また、上述の取付ばね70は、照明器具の構成が既知の構造を備えたものに適用した場合であっても照明器具の最大径を小さくできる効果を奏する。また、1枚のリボン状の金属板材を折り曲げて取付ばね70を成形できるばかりでなく、基体10に対して枠体30と共締めができるので、構造が簡単で製作が容易である。
(LEDライトエンジン80)
【0067】
本実施形態の照明器具に装着されるLEDライトエンジン80の例について図20、21を参照して説明する。なお、この例のLEDライトエンジン80は、その最大径が90mmである。
【0068】
LEDライトエンジン80は、図示の例においては、ケーシング81、収納部品(LEDモジュールおよびLED点灯回路)(図示しない。)、接続ピン82、伝熱部83、挿入位置ガイド凹部84、引掛け係合腕85および透光板86を備えて構成されている。上記の他に、所望により調光制御回路および反射鏡などの制光手段を、LEDモジュールによる照明を光学的に制御するように例えばケーシング81の内部に配設することが許容される。
【0069】
ケーシング81は、その背面の周縁部を除いて中央部から背方へ突出したケーシング81の胴部より径小の嵌合部81aを有している。この嵌合部81aは、LEDライトエンジン80がLEDソケット20に装着された際に、絶縁性器体21の円形窓21aに嵌合する。また、ケーシング81の内部には上記収納部品および伝熱部83が収容され、前面が開口している。さらに、ケーシング81の嵌合部81aの背面側の先端には金属基板81bが配設されている。この金属基板81bは、後述する伝熱部83の周囲を包囲するとともに、挿入位置ガイド凹部84および引掛け係合腕85を一体的に形成している。
【0070】
なお、上記収納部品についてその概要を説明すれば、以下のとおりである。
【0071】
LEDモジュールは、適宜数、例えば1個または複数個のLEDチップを備えていて、基板に実装されている。しかし、所望により後述する伝熱部を基板としたチップオンボードの実装であってもよい。
【0072】
LED点灯回路は、LEDモジュールを付勢して点灯させる回路手段であり、回路構成は既知の各種の回路を適宜採用することができる。なお、LED点灯回路には、所望により調光制御部を付加することができる。調光制御部は、外部回路の調光器(図示しない。)から伝
【0073】
送される調光信号を調光信号用端子台42および調光用の絶縁被覆リード線53、54、LEDソケット20を経由して受信し、調光信号に対応してLED点灯回路を制御することにより、LEDモジュールの発光強度を遠隔的に制御する。また、各種のセンサー回路を付加して、LED点灯回路をセンサー検知に対応して制御することもできる。
【0074】
接続ピン82は、ケーシング81の背面の周縁部において、LEDソケット20の導電接触子22に対向する位置に配設されていて、LEDライトエンジン80がLEDソケット20に装着されたときに、対応する導電接触子22に接触して接続する。また、図示の実施形態の例においては、接続ピン82が、電源接続用として一対配設されている。また、所望により接地用として1個および調光信号用として一対を付加して配設することができる。なお、図示されている電源接続用の一対の接続ピン82、82は、LEDソケット20の導電接触子221、222に接続する。
【0075】
伝熱部83は、内部収納部品であるLEDモジュール、LED点灯回路および調光制御部などの回路手段から発生する熱を基体10に伝導させて、その放熱部12から空気中への放散を促進する手段である。図示の実施形態においては、伝熱部83として熱伝導性シリコーンジェルを高純度アルミニウム薄板で包囲した構造を採用し、かつLEDソケット20への非接続状態において、表面を嵌合部81aから背方へ若干突出させている。この伝熱部83は、LEDライトエンジン80をLEDソケット20に前述の圧縮コイルばね23bを介して装着した際に、LEDソケット20が圧縮コイルばね23bの弾力に抗して変位し、基体10の受熱面に圧接すると、伝熱部83が基体10の受熱面に変形して接触するので、熱的に良く馴染む。その結果、LEDライトエンジン80から基体10のフィンfへの伝熱抵抗が小さくなって放熱がより良好に行われる。
【0076】
挿入位置ガイド凹部84は、前記金属基板81bの直径がケーシング81の嵌合部81aの直径より若干大きくなっているので、金属基板81bの周縁を不等間隔に切り欠いて形成されている。 引掛け係合腕85は、その適数個、図示の実施形態においては120°間隔で3個がケーシング81の嵌合部81aに配設された金属基板81bから側方へ一体に突設されていて、嵌合部81aをLEDソケット20の絶縁器体21内に嵌合して回動した際にソケットの引掛け係止溝21bに係止される。これによりLEDライトエンジン80がLEDソケット20に支持される。このために、LEDソケット20の絶縁性器体21には、その円形窓21aの内面に引掛け係合腕85が通過し得る挿入部21b1を形成することができ、この挿入部21b1を通過した引掛け係合腕85がLEDライトエンジン80の回動により絶縁性器体21の背面側に形成された引掛け係止溝21bに係合する。
【0077】
透光板86は、ケーシング81の前面開口部に配設されていて、ケーシング81内部を外部に対して閉鎖しているとともに、LEDモジュールからの発光を外部へ透過する。また、透光板86は、透明性、光拡散性およびレンズまたはプリズムなどの光学特性のいずれを有するのであってもよい。図示の実施形態において、透光板85の下面の周縁に点対称位置に一対の指掛け用突起86aが形成されていて、基体10に対する着脱時に指掛け用突起86aに指を掛けて回動することにより、LEDライトエンジン80回動操作の容易化を図っている。
【0078】
そうして、本実施形態によれば、LEDソケット20と端子台40との間を接続する絶縁被覆リード線50が基体10から外側へ突出して露出することがないので、照明器具の最大径が大きくなるのを効果的に抑制することが可能になる。その結果、天井パネルなどに形成する取付穴の直径が小さくても容易に着脱が可能になる。例えば、照明器具の枠体30の最大径を95mmに形成することができる。また、この場合、取付穴の直径が100mmであっても照明器具を無理なく着脱することが可能になる。また、絶縁被覆リード線50が基体10の外側に露出しないので、安全である。
【符号の説明】
【0079】
10…基体、11…フランジ部、11a、11a1−11a5…切欠部、11b…支承段部、
11c、11d、11e…リード線導入部、12…放熱部、11f、11g…ボス部、12a…複数のフィン、
20…LEDソケット、21絶縁性器体、21a…円形窓、21b…引掛け係合溝、21b1…挿入部、
21b2…脱落防止用突起、21c、21c1−21c5…円弧孔、21d…挿入位置ガイド突起、
22、221−225…導電接触子、22a、22a1−22a5…絶縁ケース、
22ai、22ai1−22ai5…リード線導出部、23…固定具、30…枠体、31…環状底板部、
32…額縁部、R…隙間、40…端子台、50…絶縁被覆リード線、
51、52…電源用絶縁被覆リード線、53、54…調光信号用絶縁被覆リード線、
60…接地用リード線、70…取付ばね、80…LEDライトエンジン、
b1…主枝、b2…分枝、d…ダボ、f、f1−f4…フィン、R…隙間、r…付け根、
v、v1−v3…谷間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱放射性材料からなり周縁に支承段部を有していて一端に形成されたフランジ部、およびフランジ部の背方へ突設し、かつ互いに離間しているとともに隣接するフィンがそれらの基端部で結合して谷間を形成している複数のフィンを含んで他端に形成された放熱部を備えた基体と;
基体のフランジ部の前面に配設されて引掛け係止溝および円弧孔を有する絶縁性器体ならびに円弧孔の回動終端部側において絶縁性器体内に配設された導電接触子を備えたLEDソケットと;
環状底板部および開口端の周縁に形成された額縁部を備え、環状底板部が基体の支承段部に支承されてフランジ部を包囲した状態において環状底板部の開口から基体の放熱部が外部の背方へ突出しているとともにフランジ部の背面と環状底板部との間に隙間が形成されている枠体と;
一端部が枠体の環状底板部に固定され、中間部が枠体の外側面に沿って延在し、かつ枠体の額縁部の背面に形成された凹部内において複数回折り返えされて支点部を構成し、他端部が額縁部から外側へ展開した係止ばねと;
を具備していることを特徴とする照明器具。
【請求項2】
底部に光が通過する開口を有し、内部に開口から光を出力する光源を収納可能に構成された基体と;
環状底板部および開口端の周縁に形成された額縁部を備え、環状底板部が基体に支承され基体の底部を包囲した状態において基体と環状底板部との間に隙間が形成されている枠体と;
一端部が枠体の環状底板部に固定され、中間部が枠体の外側面に沿って延在し、かつ枠体の額縁部の背面に形成された凹部内において2回以上折り返えされて支点部を構成し、他端部が額縁部から外側へ展開した係止ばねと;
を具備していることを特徴とする照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2013−77401(P2013−77401A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−215515(P2011−215515)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】