説明

照明装置及び屋外照明装置

【課題】一般的なコントローラと組み合わせて、時間に応じて明るさを変化させる調光制御が可能な照明装置及び屋外照明装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、照明装置は、光源と、前記光源を点灯制御する点灯回路と、コントローラに接続する接続端子と、前記接続端子に接続された制御回路と、を具備している。前記コントローラは、太陽光で発電する太陽電池モジュールおよび前記太陽電池モジュールによって発電された電力を蓄える蓄電池のそれぞれに接続され、前記太陽電池モジュールの発電出力に応じて前記蓄電池からの電力供給および前記蓄電池への電力供給を制御する。前記制御回路は、前記接続端子から入力される情報に基づき、前記蓄電池からの電力供給時間に応じて照明の明るさを変化させる調光信号を前記点灯回路へ出力する制御を開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、太陽電池モジュールが発電した電力を使って点灯される照明装置及び屋外照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽電池と、太陽電池により発電した電力を蓄える蓄電池と、蓄電池からの電力により点灯するLED(Light Emitting Diode)と、LEDの点灯、消灯、点灯時間などを制御するコントローラとを備えた街路灯が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−15610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態によれば、一般的なコントローラと組み合わせて、時間に応じて明るさを変化させる調光制御が可能な照明装置及び屋外照明装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、照明装置は、光源と、前記光源を点灯制御する点灯回路と、コントローラに接続する接続端子と、前記接続端子に接続された制御回路と、を具備している。前記コントローラは、太陽光で発電する太陽電池モジュールおよび前記太陽電池モジュールによって発電された電力を蓄える蓄電池のそれぞれに接続され、前記太陽電池モジュールの発電出力に応じて前記蓄電池からの電力供給および前記蓄電池への電力供給を制御する。前記制御回路は、前記接続端子から入力される情報に基づき、前記蓄電池からの電力供給時間に応じて照明の明るさを変化させる調光信号を前記点灯回路へ出力する制御を開始する。
【発明の効果】
【0006】
実施形態によれば、調光制御により、蓄電池の電力の効率的な利用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態の屋外照明装置の構成を示すブロック図。
【図2】実施形態の照明装置の構成を示すブロック図。
【図3】調光信号データの一例を表す図。
【図4】調光信号データの他の例を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。
【0009】
図1は、実施形態の屋外照明装置5の構成を示すブロック図である。
【0010】
屋外照明装置5は、太陽光で発電する太陽電池モジュール1と、太陽電池モジュール1によって発電された電力を蓄える蓄電池3と、コントローラ2と、照明装置4とを備えている。
【0011】
コントローラ2は、太陽電池モジュール1および蓄電池3のそれぞれに接続され、太陽電池モジュール1の発電出力に応じて蓄電池3からの電力供給および蓄電池3への電力供給を制御する。
【0012】
具体的には、コントローラ2の制御に基づき、昼間は太陽電池モジュール1が発電した電力が蓄電池3に充電され、日没後に蓄電池3から照明装置4に電力が供給され照明装置4が点灯される。
【0013】
図2は、照明装置4の構成を示すブロック図である。
【0014】
照明装置4は、光源であるLED(Light Emitting Diode)13と、LED13を点灯制御する点灯回路12と、図1に示すコントローラ2に接続する接続端子6と、その接続端子6に接続される制御回路7とを有する。
【0015】
LED13は、発光部が無機材料からなるものに限らず、OLED(organic light-emitting diode)を用いることもできる。
【0016】
制御回路7は、電源IC8と、処理装置9と、記憶部11とを有する。さらに、処理装置9は、カウント回路10を有する。
【0017】
制御回路7は、接続端子6から入力される情報に基づき、蓄電池3からの電力供給時間に応じて調光信号を点灯回路12へ出力する制御を開始する。
【0018】
調光信号は、LED13による照明の明るさを時間に応じて変化させる信号である。
図3に、調光信号を決めるための、例えば4つの調光パターンa〜dを例示する。
【0019】
図3において横軸は時間であり、時刻t1は、蓄電池3からの電力供給開始時刻を表す。縦軸は、LED13による照明の明るさであり、LED13に供給する電流に対応する。
【0020】
次に、屋外照明装置5および照明装置4の動作について説明する。
【0021】
コントローラ2は、太陽電池モジュール1の発電電圧の変化をモニタし、その発電電圧の変化で日没と日の出を判断する。
【0022】
日が沈み、太陽電池モジュール1の発電電圧が低下すると、コントローラ2は蓄電池3に蓄電された電力を接続端子6を介して電源IC8に供給する。そして、電源IC8は、処理装置9および記憶部11に電力を供給する。
【0023】
電源IC8から電力の供給を受け、処理装置9は調光信号を点灯回路12に送り、点灯回路12はLED13を点灯させる。
【0024】
複数通りの調光信号が、例えば図3に示す調光パターン(もしくは調光信号設定データ)a〜dとして、記憶部11に格納されている。処理装置9がどの調光パターンを選択するかは、あらかじめ設定され、処理装置9はその設定された調光パターンに対応する調光信号を点灯回路12に送る。
【0025】
これにより、LED13は、調光制御されて点灯する。すなわち、LED13の明るさが、時間に応じて例えば図3に示すa〜dのいずれかの変化をする。
【0026】
そして、点灯開始から一定時間経過後、もしくは太陽電池モジュール1の発電電圧から日の出が検出されると、コントローラ2は、照明装置4への電力供給を停止し、LED13は消灯する。あるいは、設定された調光信号に基づいて、点灯回路12からLED13への電流供給が停止されて、LED13が消灯する場合もある。
【0027】
本実施形態では、照明装置4側に処理装置9を搭載しており、その処理装置9がLED13の調光制御を行う。コントローラ2は、照明装置4に対して電力のオンオフをするだけで、コントローラ2にはLED13を調光制御する機能はない。コントローラ2がオンにされると、蓄電池3の電力が照明装置4に供給され、LED13が点灯可能になる。コントローラ2がオフにされると、照明装置4への蓄電池3の電力供給が停止され、LED13は点灯不可となる。
【0028】
照明装置4への電力の供給開始後、処理装置9は、電力の供給時間、すなわちコントローラ2のオン時間を計測し、その時間に応じて、あらかじめ設定された調光パターンでLED3の明るさを変化させる調光制御を行う。
【0029】
本実施形態では、照明装置4側に点灯時間の計測と調光制御の機能を持たせており、コントローラ2は、照明装置4に対して電源ラインとグランドラインの2本のラインで接続され、照明装置4に対して電力を供給するか否かの単なるスイッチとして機能する。したがって、照明装置4を、汎用性の高い一般的なコントローラ2に組み合わせることで、簡単にLED13の調光制御を行える。
【0030】
例えば、時間経過とともに明るさを低減させる調光制御を行うことで、蓄電池3の電力消費を抑えることができる。蓄電池3の電力消費の抑制は、より長時間の点灯を可能にし、あるいは、容量のより小さい小型の蓄電池3の使用を可能にする。
【0031】
例えば、図3に示す調光パターンb〜dは、時間とともに連続的に徐々に明るさが低減する領域を有する。明るさの連続的な変化は、断続的な(パルス的な)変化に比べて、人が感じる違和感が少ない傾向がある。なお、照明装置4に対する電力供給のオンオフ機能だけのコントローラ2では、LED13の時間に応じた断続的な調光制御は可能でも、連続的な調光制御は難しい。
【0032】
これに対して、本実施形態では、コントローラ2ではなく、照明装置4側における制御でLED13に流す電流値を連続的に変化させることで、簡単にLED13の明るさの連続的調光制御が可能になる。なお、本実施形態において、LED13の明るさの断続的な調光制御を行ってもよい。
【0033】
次に、調光パターンの設定方法について説明する。
【0034】
本実施形態では、制御回路7に対する電源入力(電力)のオンオフによって、調光パターンを設定することができる。
【0035】
例えば、コントローラ2に設けられた点灯・消灯スイッチを手動で切り替えることで、接続端子6に、電源入力のオンオフに対応するパルスが入力する。そのパルスはカウント回路10でカウントされる。このカウント回路10のカウント値に基づいて、処理装置9は、制御回路7に対する電源入力のオンオフの回数、オン時間、オフ時間、オンとオンの間隔、オフとオフの間隔などを検出する。
【0036】
制御回路7に対する電源入力のオンオフの回数、オン時間、オフ時間、オンとオンの間隔、オフとオフの間隔などと、調光パターンとは、あらかじめ対応関係が設定され、そのデータは記憶部11に格納されている。したがって、処理装置9は、電源入力のオンオフの回数、オン時間、オフ時間、オンとオンの間隔、オフとオフの間隔などから、対応する調光パターンを選択し、その選択された調光パターンに対応する調光信号を点灯回路12に送る。
【0037】
本実施形態では、例えばコントローラ2に通常設けられている点灯・消灯スイッチの操作で、照明装置4側へ供給する電力をオンオフして調光パターンを設定する。このため、照明装置4側には、調光パターンを設定するスイッチ等の操作部を設けなくてもよい。
【0038】
通常、照明装置4は高い位置に設置されるため、照明装置4側に調光パターンの設定操作部を設けると、設定作業が面倒であり、作業者にとって負担となりうる。これに対して、コントローラ2は照明装置4より低い位置に設けられることが多く、コントローラ2側での設定作業は容易である。しかも、一般のコントローラ2には手動での点灯・消灯スイッチが設けられていることが多く、その既存の点灯・消灯スイッチを使って調光パターンを設定できるので、新たな設定スイッチを設けなくても済み、コストアップをまねかない。
【0039】
前述したように、制御回路7に対する電源入力をオンオフして調光パターンを設定した後、LED13を実際に点灯させ、その点灯状態から、設定された調光パターンを知ることができる。具体的には、調光パターンに対して、点滅回数、点滅間隔、フェードイン調光、フェードアウト調光およびこれらの組み合わせによる点灯状態などがあらかじめ設定され、調光パターンと、設定された調光パターンを報知するための点灯状態との対応関係がデータとして記憶部11に格納されている。
【0040】
また、一度設定された調光パターンは、天候や蓄電池3の蓄電残量に応じて、変更可能である。具体的には、電力供給開始時の電圧値に基づき、調光パターンは選択または変更される。
【0041】
例えば曇りや雨の日が続くと蓄電池3の蓄電残量が低下するため、設定した点灯時間を点灯することが難しくなる。そこで、処理装置9は、電力供給開始時に接続端子6から入力される電圧値から蓄電池残量を判断し、その蓄電池残量に応じて調光パターンを設定する。これにより、LED13の明るさ、すなわち蓄電池3の電力消費を抑えつつ、必要な点灯時間を確保することができる。
【0042】
なお、電力供給開始時に限らず、電力の供給中は常時、接続端子6に入力する電圧値から蓄電池残量をモニタして、その蓄電池残量に応じた調光制御を行ってもよい。
【0043】
次に、他の実施形態について説明する。
【0044】
図4(a)は、調光パターンの他の具体例を表す。横軸は時間を表し、縦軸はLED13の光出力または明るさ(lm)を表す。
【0045】
調光パターンは、第1の点灯制御と、第2の点灯制御と、第3の点灯制御と、第4の点灯制御と、第5の点灯制御という、例えば5つのフェーズを含む。
【0046】
第1の点灯制御では、点灯開始時(時刻t1)に、第1の光出力(例えば300(lm))でLED13を点灯させる。
【0047】
第2の点灯制御は、図4(a)における時刻t1〜t2のフェーズに対応する。第2の点灯制御では、LED13の光出力を、前記第1の光出力から第2の光出力(例えば600(lm))に連続的に増加させる。
【0048】
第3の点灯制御は、図4(a)における時刻t2〜t3のフェーズに対応する。第3の点灯制御では、LED13の光出力を、前記第2の光出力で一定にする。
【0049】
第4の点灯制御は、図4(a)における時刻t3〜t4のフェーズに対応する。第4の点灯制御では、LED13の光出力を、前記第2の光出力から第3の光出力(例えば300(lm))に連続的に減少させる。
【0050】
第5の点灯制御は、図4(a)における時刻t4〜t5のフェーズに対応する。第5の点灯制御では、LED13の光出力を、前記第3の光出力で一定にする。
【0051】
また、図4(b)は、調光パターンのさらに他の具体例を表す。横軸は時間を表し、縦軸はLED13の光出力または明るさ(lm)を表す。
【0052】
この調光パターンも、第1の点灯制御と、第2の点灯制御と、第3の点灯制御と、第4の点灯制御と、第5の点灯制御という、例えば5つのフェーズを含む。
【0053】
第1の点灯制御では、点灯開始時(時刻t1)に、第1の光出力(例えば500(lm))でLED13を点灯させる。
【0054】
第2の点灯制御は、図4(b)における時刻t1〜t2のフェーズに対応する。第2の点灯制御では、LED13の光出力を、前記第1の光出力から第2の光出力(例えば1000(lm))に連続的に増加させる。
【0055】
第3の点灯制御は、図4(b)における時刻t2〜t3のフェーズに対応する。第3の点灯制御では、LED13の光出力を、前記第2の光出力で一定にする。
【0056】
第4の点灯制御は、図4(b)における時刻t3〜t4のフェーズに対応する。第4の点灯制御では、LED13の光出力を、前記第2の光出力から第3の光出力(例えば300(lm))に連続的に減少させる。
【0057】
第5の点灯制御は、図4(b)における時刻t4〜t5のフェーズに対応する。第5の点灯制御では、LED13の光出力を、前記第3の光出力で一定にする。
【0058】
図4(a)に示す調光パターンによれば、点灯開始時(時刻t1)に最高光出力の50%(例えば300(lm))で点灯させ、その点灯開始から最高光出力(例えば600(lm))に到達するまで連続調光により制御し、その最高光出力から再び300(lm)に下げるまで連続調光により制御する。なお、第1の光出力と第3の光出力は同一の値であっても良い。
【0059】
また、図4(b)に示す調光パターンによれば、点灯開始時(時刻t1)に最高光出力の50%(例えば500(lm))で点灯させ、その点灯開始から最高光出力(例えば1000(lm))に到達するまで連続調光により制御し、その最高光出力から例えば300(lm)に下げるまで連続調光により制御する。なお、第1の光出力と第3の光出力は同一の値であっても良い。
【0060】
図4(a)及び(b)の調光パターンによれば、いずれも連続調光で明るさを切り替えている。連続調光での明るさの切り替えは、段階調光での明るさの切り替えに比べて、人が明るさの変化を知覚しにくく、違和感を感じにくい。
【0061】
連続的に明るさを上げるt1〜t2の時間帯は、日没後のまだ人通りの比較的多い時間帯に対応する。連続的に明るさを下げるt3〜t4の時間帯は、深夜の人通りが少なくなった時間帯に対応する。したがって、t3からt4へと短時間で明るさを減少させても影響は小さい。そこで、連続的に明るさを下げるt3〜t4の時間を、連続的に明るさを上げるt1〜t2の時間よりも短くして、連続的に明るさを下げるフェーズでの蓄電池3の消費量を抑えている。
【0062】
処理装置9はその動作を制御するクロック信号を利用して時間を計測している。複数の屋外照明装置5が相互に近い距離で配列された場合に、複数の屋外照明装置5間で処理装置9の時間計測のずれがあると、複数の屋外照明装置5間で明るさがばらつく原因になりうる。
【0063】
実施形態によれば、連続的に明るさを上げるt1〜t2の時間は、処理装置9のクロック信号のばらつきによる計測時間のずれよりも長い。したがって、複数の屋外照明装置5が相互に近い距離で配列された場合に、点灯開始後の複数の屋外照明装置5間での明るさのばらつきを、人がより感じにくくできる。
【0064】
また、連続的に明るさを下げるt3〜t4の時間も、処理装置9のクロック信号のばらつきによる計測時間のずれよりも長い。したがって、複数の屋外照明装置5が相互に近い距離で配列された場合に、複数の屋外照明装置5間での、第2の光出力(最高光出力)から第3の光出力への明るさ変化のばらつきを、人がより感じにくくできる。
【0065】
コントローラ2は、太陽電池モジュール1の発電電圧の変化をモニタし、その発電電圧の変化から日没を判断して照明装置4に蓄電池3の電力を与え、また、前記発電電圧の変化から日の出を判断して照明装置4への蓄電池3の電力供給を停止する。
【0066】
あるいは、コントローラ2は時間を計測する機能を有し、その時間に応じて、照明装置4に蓄電池3の電力を与え、また照明装置4への蓄電池3の電力供給を停止する。
【0067】
照明装置4への蓄電池3の電力供給開始および電力供給停止は、コントローラ2の制御によってなされる。
【0068】
すなわち、コントローラ2は、上記発電電力から日没を判断すると、あるいは計測時間に基づいて、図4(a)及び(b)における時刻t1で、照明装置4への蓄電池3の電力供給を開始して、LED13の点灯が開始される。
【0069】
その後、照明装置4の処理装置9の制御に基づき、図4(a)及び(b)に示すパターンで調光制御が行われる。
【0070】
そして、コントローラ2は、上記発電電力から日の出を判断すると、あるいは計測時間に基づいて、時刻t5で照明装置4への蓄電池3の電力供給を停止して、LED13が消灯される。
【0071】
点灯回路12は、LED13をPWM(Pulse Width Modulation)制御する。すなわち、LED13の点灯時、LED13にはパルス電流が流れ、LED13は人が目に感じない速さで点滅する。
【0072】
したがって、LED13に電流が流れるとき(パルス信号におけるハイレベル期間)だけ蓄電池3の電力は照明装置4に放電され、LED13に電流が流れないとき(パルス信号におけるローレベル期間)は蓄電池3の電力は照明装置4に放電されない。
【0073】
したがって、LED13の点灯時、蓄電池3の電力は照明装置4にパルス状に入力する。すなわち、蓄電池3の放電出力がパルス状となり、蓄電池3の極板の再活性化(リフレッシュ)による長寿命化が期待できる。
【0074】
屋外照明装置5は地上に立設されたポールに支持されている。そのポールにはさらに携帯電話などの携帯端末の充電端子が設けられている。このため、例えば震災発生時、帰宅難民者のために蓄電池3の電力を携帯端末の充電に提供することができる。
【0075】
また、屋外照明装置5には人感センサが具備されている。これにより、時間帯による照度制御ではなく、確実に人がいるときのみ照度を上げるなどの制御が可能になり、電力消費の無駄を省くことができる。この結果、太陽電池モジュール1や蓄電池3の小容量化、小型化を図るなど、システム全体のコストダウンを図ることが可能になる。
【0076】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0077】
1…太陽電池モジュール、2…コントローラ、3…蓄電池、4…照明装置、5…屋外照明装置、6…接続端子、7…制御回路、8…電源IC、9…処理装置、10…カウント回路、11…記憶部、12…点灯回路、13…LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源を点灯制御する点灯回路と、
太陽光で発電する太陽電池モジュールおよび前記太陽電池モジュールによって発電された電力を蓄える蓄電池のそれぞれに接続され、前記太陽電池モジュールの発電出力に応じて前記蓄電池からの電力供給および前記蓄電池への電力供給を制御するコントローラに接続する接続端子と、
前記接続端子に接続されるとともに前記接続端子から入力される情報に基づき、前記蓄電池からの電力供給時間に応じて照明の明るさを変化させる調光信号を前記点灯回路へ出力する制御を開始する制御回路と、
を具備することを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記制御回路は、前記調光信号を決めるための調光パターンを有し、
前記調光パターンは、前記光源を第1の光出力で点灯させる第1の点灯制御と、前記光源の光出力を前記第1の光出力から第2の光出力に連続的に増加させる第2の点灯制御と、前記光出力を前記第2の光出力で一定とする第3の点灯制御と、前記光出力を前記第2の光出力から第3の光出力に連続的に減少させる第4の点灯制御と、前記光出力を前記第3の光出力で一定とする第5の点灯制御と、を有することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記制御回路は、前記調光信号を決めるための複数の調光パターンと、前記制御回路に対する電源入力のオンオフをカウントするカウント回路とを有し、
前記カウント回路のカウント値に応じて前記調光パターンが選択されることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記制御回路は、前記調光信号を決めるための複数の調光パターンを有し、
前記接続端子から入力される、電力供給開始時の電圧値に基づき前記調光パターンが選択されることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項5】
太陽光で発電する太陽電池モジュールと、
前記太陽電池モジュールによって発電された電力を蓄える蓄電池と、
前記太陽電池モジュールおよび前記蓄電池のそれぞれに接続され、前記太陽電池モジュールの発電出力に応じて前記蓄電池からの電力供給および前記蓄電池への電力供給を制御するコントローラと、
請求項1ないし4のいずれか1つに記載の照明装置と、
を具備することを特徴とする屋外照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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