説明

照明装置

【課題】同一のバッテリを使用して照明可動時間を長期化させる事が可能な照明装置を提供する。
【解決手段】バッテリ2、スイッチ手段6、当該スイッチ手段6を介して当該バッテリ2に接続可能に構成されている消費電力が相互に異なる少なくとも2種類の光源4、5、当該バッテリ2の電圧を検出する電圧検出手段7、及び当該電圧検出手段の出力信号に応答して、当該バッテリ2と当該少なくとも2種類の光源4、5の何れかとの接続状態を切り換える様に当該スイッチ手段6を制御するスイッチ制御手段8とから構成されている照明装置1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関するものであり、特に詳しくは、同一のバッテリを使用して照明可能時間を長期化させる照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、懐中電灯、工事用或いは災害救助活動用或いは鉱山作業用等のヘッドランプや、更には、釣、登山等のスポーツ用のランプ等には乾電池が使用されるか、充電可能な二次電池が使用されており、乾電池の場合は、電圧が所定の電圧以下となると廃棄されて新しい乾電池と入れ替えて使用されており、一方、二次電池を使用する場合には、充電器を使用して当該二次電池に充電操作を行って再生された二次電池を使用する事が一般的である。
【0003】
然しながら、この種の照明装置に於いては、1つの照明装置に於いては、特定の出力を持った一種類の光源のみが装着されており、又当該光源に合う出力を持った乾電池或いは二次電池が搭載される様に設計されている。
【0004】
従って、高輝度の照明が必要な場合には、光源も高輝度で高電力の光源を用いると同時に乾電池或いは二次電池等のバッテリも当該光源を駆動するだけの高出力を持ったものが使用される必要があった。
【0005】
処で、上記バッテリにはそれぞれ特有の放電特性を有する事は周知であり、所定の光源を発光駆動させる間に、当該バッテリの出力電圧は当該放電特性に従って除々に低下し、その電圧が当該光源を発光させうる最低限の電圧、つまり終端電圧以下になると最早当該光源を発光させる事が出来なくなるので、その時点でバッテリの交換若しくは充電処理が必要となっている。
【0006】
然しながら、上記の如く当該バッテリが所定の光源の駆動を可能とする終端電圧以下となった場合でも当該バッテリには未だある程度の残留容量が存在しているので、直ちに当該バッテリを廃棄したり充電処理操作にかける事は経済的な損失が大きい。
【0007】
一方、当該照明装置の使用形態としては、当初の所定の時間は高輝度の照明を必要とするが、その後は、低輝度の照明であっても長時間照明が確保される事が好ましい場合が多く存在する。
【0008】
例えば、建築現場で、夜間作業する場合に、当初の数時間は明るい照明が必要であってもその後は、暗い照明の下でも必要な作業を行う事が可能である場合があり、翌日に回していた作業をその日の内に完成させる事ができれば、作業効率も向上し又作業時間を長期化させる事によってコストの増大及び非効率化を防止する事が出来る。
【0009】
又、災害時の救助活動でも、同様の環境にあり、又登山用の懐中電灯或いはヘッドランプでも、歩き始めは明るい照明が必要としても、長く歩いていることによって目が暗さになれると、暗い照明でも登山中の安全を充分に確保する事が可能である。
【0010】
又、釣用の浮き或いは水中の集魚灯でも、当初は明るい照明が必要とされるが、以後は浮きの位置或いは集魚灯の位置が判別出来れば良い場合が多い。
一方、本願発明者は、バッテリの特性を鋭意検討した結果、上記の様に所定のバッテリを用いて、所定の光源を発光駆動した場合で、当該バッテリの出力電圧が、当該所定の光源に対する当該バッテリが有する固有の終端電圧以下となった場合、従来廃棄するか乃至は充電処理操作に供していたバッテリでも、当該所定の光源よりも負荷の小さい、即ち消費電力の小さい別の光源に接続させると、当該バッテリの出力電圧が向上し、当該終端電圧に到達した時点から更に相当長い時間、当該同一のバッテリで、当該消費電力の小さい光源を駆動させる事が可能であることを知得した。
【0011】
その結果、本願発明者は、上記した知得知見を活用して、従来所定の光源を点灯出来なくなったバッテリが直ちに廃棄されるか或は充電処理操作に供されるのを防止して、長期間に亘って当該同一のバッテリを有効に活用し、経済的な損失や作業の遅れ或いは操作の煩雑さを解消できる照明装置の開発を検討してきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従って、本発明の目的は、これら従来の問題点を解決するものであって、簡易な構成でありながら、同一のバッテリを使用して長期間所望の照明を得る事が可能な安価で効率的な照明装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る当該照明装置は、上記目的を達成するために、以下に示す様な基本的技術構成を採用するものである。
即ち、本発明に係る態様は、バッテリ、スイッチ手段、当該スイッチ手段を介して当該バッテリに接続可能に構成されている消費電力が相互に異なる少なくとも2種類の光源、当該バッテリの電圧を検出する検出手段、及び当該検出手段の出力信号に応答して、当該バッテリと当該少なくとも2種類の光源の何れかとの接続状態を切り換える様に当該スイッチ手段を制御するスイッチ制御手段とから構成されている照明装置である。
【発明の効果】
【0014】
本発明に於ける当該照明装置は、上記した様な技術構成を採用しているので、照明の明るさが途中で変化する事にはなるものの、同一のバッテリを長時間使用する事が可能となるので、効率的且つ経済的な照明装置を得る事が可能であると同時に、バッテリの廃棄時期が長期化する事から環境保全、省エネルギーの観点からも望ましい構成の照明装置が得られるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明にかかる照明装置の具体例を図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図1は、本発明に係る照明装置1の一具体例の構成を示すブロックダイアグラム図であって、図中、バッテリ2、スイッチ手段6、当該スイッチ手段6を介して当該バッテリ2に接続可能に構成されている消費電力が相互に異なる少なくとも2種類の光源4、5、当該バッテリ2の電圧を検出する電圧検出手段7、及び当該電圧検出手段の出力信号に応答して、当該バッテリ2と当該少なくとも2種類の光源4、5の何れかとの接続状態を切り換える様に当該スイッチ手段6を制御するスイッチ制御手段8とから構成されている照明装置1が示されている。
【0016】
本発明に於ける当該バッテリ2は、特にその構成、タイプ、形式が特定されるものではないが、従来周知の市販されている乾電池、充電可能な二次電池、蓄電池、燃料電池、太陽電池から選択された一つのバッテリであって、直流電流を発生させる機能を有するものである事が好ましい。
【0017】
又、当該バッテリ2の定格容量も特に限定されるものではなく、使用される光源4、5の中で消費電力量が大きい方の光源を発光駆動させるのに充分な容量を有するものである事が望ましい。
【0018】
更に、本発明に於いては、当該光源として、少なくとも2種類の光源を使用する必要があり、具体的には、消費電力の大きい、つまり輝度の高い照明が得られる第1の光源4と当該第1の光源よりも消費電力が小さい、つまり輝度の低い照明が得られる第2の光源5とで構成されている事が必要である。
【0019】
本発明に於いては、当該光源は2つに限らず、3種類或いはそれ以上の消費電力が相互に異なる照明を組み合わせて使用することも可能である。
本発明に於いて使用される当該第1の光源は、例えば、高輝度ランプ、ハロゲンランプ、HIDランプ、高ワット数ランプ等を含むものであり、当該第2の光源は、低輝度ランプ、低ワット数ランプ、LEDランプ等を含むものである。
【0020】
処で、前記した様に、それぞれのバッテリ2は、図3に示す通り、それぞれ固有の放電特性を有しており、又その放電特性は、駆動させる当該光源の負荷つまり消費電力に応じて変化するものである。
【0021】
即ち、ある所定のバッテリ2を使用して所定の発光負荷を有する光源4を発光させた場合、縦軸を例えば当該バッテリの出力電圧とし、横軸を時間とすると図3の曲線3に示す様な放電特性カーブが得られる。
【0022】
係る放電特性カーブは、個々のバッテリの形式、定格、使用材料、環境温度、負荷抵抗等によってそれぞれ異なるが、傾向は近似したものとなる。
例えば、12Vのバッテリ2を使用して2.7Aの消費電流を持ったHIDランプを点灯駆動させると、約1時間後に当該バッテリ2の出力電圧は8Vに低下して以後当該HIDランプは点灯しなくなる。
【0023】
つまりこの事例では、当該バッテリの終端電圧9は8Vという事になり、以後当該HIDランプは点灯しないが、当該バッテリには未だ残留容量があり、そのため、当該照明装置1の当該HIDランプに換えて0.15AのLED5を当該バッテリに接続すると8V以上の電圧が得られ、当該LED5を点灯させるに充分な電圧が得られる事が確認された。そして、その後24時間に亘って当該LEDは発光し続けた。
【0024】
係る現象の技術的背景を、図3を参照しながら説明すると、バッテリの放電特性を考える場合にその基礎となる情報はそれぞれのバッテリに於けるバッテリ容量である。
当該バッテリ容量は、一般的には、完全充電されたバッテリの端子電圧が所定の放電終止電圧である終端電圧になるまで放電する間に取り出す事が出来る電気量で決められる。
【0025】
係るバッテリ容量としては、現在例えば1時間率容量、5時間率容量、10時間率容量、20時間容量等で表示される場合があり、一般的には5時間率容量が使用されている。
当該5時間率容量は、一定の電流(5時間率電流、つまり5時間率容量の1/5の電流)でバッテリの出力電圧が所定の放電終端電圧にいたるまでに放電したときの容量として定義されていることから、当該容量は当該放電電流と放電終端電圧に至るまでに放電時間との積で表されるものである。
【0026】
従って、当該放電電流の大きさが当該バッテリから取り出しうる電気的エネルギーに影響を与える事を意味しており、具体的には、例えば、放電電流が大きいほど放電時間が短くなり、又放電電流が小さい程、当該バッテリから取り出しうる電気的エネルギーは大きくなる事を示している。
【0027】
本発明に於いては、係る技術的背景を有効に活用したものであって、一旦終端電圧に到達したバッテリに対して消費電力の小さい発光手段を接続させる事によって、上記した消費電流を小さくさせ、同時に終端電圧を低下させる事によって、当該バッテリの残留容量に見合う電気的エネルギーを有効的に引き出す事が可能となるのである。
【0028】
本発明に於いて使用される当該スイッチ制御手段8の構成は、特に限定されるものではないが、当該電圧検出手段7の検出結果に応答して当該スイッチ手段6の接続状態を切り換えさせる機能を有するものであれば如何なる構成を有するものであっても良い。
【0029】
当該スイッチ制御手段8は当然FET等の電子回路で構成されるものであっても良い。
又、本発明に於いて使用される当該スイッチ手段6の構成も特に限定されるものではないが、当該バッテリと当該第1の光源との接続と当該バッテリと当該第2の光源との接続との何れかを当該スイッチ制御手段8の制御信号に従って選択的に切り換え出来る機能を有するものであれば如何なる構成を有するものであっても良い。
【0030】
係る結果から、本願発明者は、先ず当該バッテリ2を消費電力の大きい第1の光源4と接続させて当該第1の光源を発光駆動させながら、適宜の電圧検出手段7を使用して例えば当該バッテリ2の出力電圧を常時検出する様に構成しておき、当該電圧検出手段7が、当該バッテリ2の出力電圧が予め定められた所定の電圧以下となった事、即ち、終端電圧以下になったことを検出した場合には、その情報信号を適宜のスイッチ制御手段8に出力する様に構成しておき、当該スイッチ制御手段8が当該第1の光源4と当該バッテリ2との接続を自動的に断ち、当該第2の光源と当該バッテリ2とを接続するように構成するものである。
【0031】
つまり、本発明では、当該照明装置のユーザーが意識的に操作することなく、自動的に当該第1の光源4から第2の光源5への発光操作の切り換えが実行されるのであり、当該ユーザーにも便利な照明装置となる。
次に、本発明の照明装置の具体的な回路構成を図4を用いて説明する。
【0032】
図4において、10は三端子レギュレータであり、三端子レギュレータ10の入力11にメインスイッチ13を介してバッテリ2の正極端子が接続され、この三端子レギュレータ11の出力12には安定化された一定電圧の出力電圧が得られるようになっている。
【0033】
更に、バッテリ2の正極端子は、メインスイッチ13、抵抗器R1を介してコンパレータ15の一方の端子16に接続されると共に、コンパレータ15の他方の端子17には、抵抗器R3を介して、三端子レギュレータ10の出力12が接続され、又、端子16とアース間には抵抗器R2が接続され、端子17とアース間には抵抗器R4が接続され、コンパレータ15は、抵抗器R3と抵抗器R4とで分圧された安定化した電圧を基準電圧(例えば、上記した終端電圧に設定する)として、バッテリ2の出力電圧を監視するように構成している。
【0034】
41は、HIDランプ4を点灯駆動するHIDランプ点灯制御回路であり、スイッチングトランジスタQ1、Q2を介して、スイッチングトランジスタQ3のオン/オフを制御し、HIDランプ4の点・消灯を制御する回路である。このHIDランプ点灯制御回路41では、スイッチングトランジスタQ1のベース電圧が所定の電圧以上になると、HIDランプ4が点灯するようになっている。
【0035】
51は、LED5、5を点灯駆動するLED点灯制御回路であり、スイッチングトランジスタQ4のベース電圧が所定の電圧以上になると、スイッチングトランジスタQ4がオン状態になり、LED5、5が点灯するようになっている。
【0036】
HIDランプ4の点灯・消灯とLED5、5の消灯・点灯とを同期して切替制御する回路は、スイッチング回路6で行われる。
このスイッチング回路6は、エミッタが、三端子レギュレータ10の入力11に接続され、コレクタが、ダイオードD1を介して、LED5、5を点灯駆動するLED点灯制御回路51に接続され、更に、ベースが、抵抗器R15、ダイオードD2を介して、コンパレータ15の出力18に接続され、更に、抵抗器R15、R24を介して、HIDランプ点灯制御回路41のスイッチングトランジスタQ1のベースに接続するように構成したスイッチングトランジスタQ5で構成している。
【0037】
尚、スイッチングトランジスタQ5のベース・エミッタ間に接続した抵抗器R16は、スイッチングトランジスタQ5のベース・エミッタ間電圧を制御するために設けられている。
また、スイッチ23は、必要なときに適宜LED5、5を点灯するために設けたスイッチである。
【0038】
このように構成した本発明の照明装置において、メインスイッチ13をオン状態にすると、バッテリ2の電圧が、三端子レギュレータ10に加わり、三端子レギュレータ10の出力である安定化された電圧が、コンパレータ15の端子17に供給されると共に、端子16にはバッテリ2の出力電圧が供給される。従って、バッテリ2が新しいものである場合、コンパレータ15の出力18には、三端子レギュレータ10の出力電圧に近い高い電圧が出力される。一方、スイッチ回路6のスイッチングトランジスタQ5のベース及びエミッタにもバッテリ2からの電圧が印加されるので、ダイオードD2はオフ状態であり、抵抗器R16、R15には、抵抗器R24、R23を流れる僅かな電流が流れるのみであり、このため、スイッチングトランジスタQ5はオフ状態であり、LED5、5は消灯状態にある。
【0039】
一方、上記したように、HIDランプ点灯制御回路41のスイッチングトランジスタQ1のベースに接続されている抵抗器R24、R23にバイアス電流が流れるから、スイッチングトランジスタQ1がオン状態になり、このため、スイッチングトランジスタQ3のゲート電圧が上昇して、HIDランプ4が点灯とする。
【0040】
なお、この場合、LED5、5は消灯状態にあるが、スイッチ23を投入すれば、スイッチ23を介して、バッテリ2からLED制御回路51に電流が供給されるので、必要に応じて、LED5、5を点灯させることができる。
HIDランプ4を継続して点灯した場合、やがてバッテリ2の電圧が降下する。
【0041】
そして、バッテリ2の電圧が所定の電圧以下に下がったことをコンパレータ15が検出すると、コンパレータ15の出力18が、ほぼ0Vの低い電圧に変化する。このため、ダイオードD2がオン状態になり、抵抗器R16、R15に大きな電流が流れ、スイッチングトランジスタQ5のベースバイアス電圧が上昇して、スイッチングトランジスタQ5がオン状態になり、LED制御回路51に電流が供給されて、LED5、5が点灯する。
【0042】
同時に、スイッチングトランジスタQ5のベース電圧が降下するので、HID制御回路41のスイッチングトランジスタQ1のベースバイアス電圧が降下して、スイッチングトランジスタQ1がオフ状態となり、HIDランプ4が消灯する。
【0043】
このように、本発明に於いては、当該スイッチ制御手段8は、当該電圧検出手段7が、当該第1の光源4が当該バッテリ2に接続されて発光している間に於いて当該バッテリ2に於ける当該第1の光源4による終端電圧を検出した場合には、当該第1の光源4と当該バッテリ2との接続を解消し、当該第2の光源5と当該バッテリ2とを接続させる様に当該スイッチ手段6を制御する様に構成されている事が望ましい。
【0044】
本発明に於いて、当該第1の光源4と当該第2の光源5とに如何なる光源を採用するかは特に限定されるものではなく、当該照明装置1の使用用途、目的、使用時間等を考慮して任意に決定する事が可能である。
【0045】
例えば、上記した様に、当該第1の光源4には、HIDランプを使用し、当該第2の光源5にはLEDを使用するという組合せでもよく、或いは、当該第1の光源4には、ハロゲンランプを使用し、当該第2の光源5にはLEDを使用するという組合せでもよい。
【0046】
更には、当該第1の光源4には、100Wの電球を使用し、当該第2の光源5には20Wの電球を使用するという組合せでもよい。
更に、当該第1と第2の光源4、5の数は同一でなくとも良く、場合によっては、当該第2の光源5の数は当該第1の光源4の数よりも多くすることも可能である。
【0047】
例えば、図2に示す様に、当該照明装置1に於いて、当該第1の光源4には、HIDランプを1個使用し、当該第2の光源5にはLEDを2個使用すると言う組合せであっても良い。
【0048】
係る具体例では、当該第2の光源5の数によって、当該第2の光源5を発光駆動させる時間が変化する事になるので、当該第2の光源の消費電力と当該バッテリ2の容量及び目標とする照明時間との関係から適宜決定される事が必要である。
【0049】
本発明に於ける当該照明装置1、懐中電灯、防災用ランプ、工事現場用ランプ及びヘッドランプ、災害救助用ランプ及びヘッドランプ、登山用ランプ、釣り用集魚灯等として実用化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は、本発明に係る照明装置の一具体例に於ける構成を示すブロックダイアグラムである。
【図2】図2は、本発明に係る照明装置を懐中電灯に使用した場合の外観の一例を示す図である。
【図3】図3は、バッテリの放電特性の一例を示す図である。
【図4】図4は、本発明に係る照明装置の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
【0051】
1. 照明装置
2. バッテリ
3. 放電曲線
4. 第1の光源
5. 第2の光源
6. スイッチ手段
7. 電圧検出手段
8. スイッチ制御手段
9. 終端電圧
10. 三端子レギュレータ
15. コンパレータ
41. HIDランプ点灯制御回路
51. LED点灯制御回路
Q1〜Q5. スイッチングトランジスタ
D1、D2. ダイオード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリ、スイッチ手段、当該スイッチ手段を介して当該バッテリに接続可能に構成されている消費電力が相互に異なる少なくとも2種類の光源、当該バッテリの電圧を検出する検出手段、及び当該検出手段の出力信号に応答して、当該バッテリと当該少なくとも2種類の光源の何れかとの接続状態を切り換える様に当該スイッチ手段を制御するスイッチ制御手段とから構成されている事を特徴とする照明装置。
【請求項2】
当該バッテリは、乾電池、充電可能な二次電池、蓄電池、燃料電池、太陽電池から選択された一つのバッテリである事を特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
当該光源は、少なくとも消費電力の大きい第1の光源と当該第1の光源よりも消費電力が小さい第2の光源とで構成されている事を特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項4】
当該第1の光源は、高輝度ランプ、ハロゲンランプ、HIDランプ、高ワット数ランプを含むものであり、当該第2の光源は、低輝度ランプ、低ワット数ランプ、LEDランプを含むものである事を特徴とする請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
当該第2の光源の数は当該第1の光源の数よりも多い事を特徴とする請求項3又は4に記載の照明装置。
【請求項6】
当該検出手段は、当該バッテリの出力電圧が予め定められた所定の電圧以下となった事を検出してその情報信号を出力する様に構成されている事を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の照明装置。
【請求項7】
当該検出手段は、当該第1の光源が当該バッテリと接続されて発光している際の当該バッテリの電圧を検出する様に構成されている事を特徴とする請求項6に記載の照明装置。
【請求項8】
当該スイッチ制御手段は、当該検出手段が、当該第1の光源が当該バッテリに接続されて発光している間に於いて当該バッテリの予め決められた電圧を検出した場合には、当該第1の光源と当該バッテリとの接続を解消し、当該第2の光源と当該バッテリとを接続させる様に当該スイッチ手段を制御する事を特徴とする請求項7に記載の照明装置。
【請求項9】
当該所定の電圧は、当該第1の光源が発光しなくなる状態に於ける電圧事を特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−78009(P2008−78009A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−256831(P2006−256831)
【出願日】平成18年9月22日(2006.9.22)
【出願人】(596071899)株式会社サンヨーテクニカ (12)
【Fターム(参考)】