照明装置
【課題】簡素な構成で安価に形成され、かつ発光ダイオードの温度上昇を抑制可能な照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置41は、両端6a,6bに開口7a,7bが形成され、内部に中空孔7,7が設けられたアルミ押出材からなる基材6および基材6の表面11b側に実装された発光ダイオード10を有する器具本体2と、発光ダイオード10を点灯する点灯装置3と、基材6の開口7aを介して内部の中空孔7,7に通流される冷却用液体4と、冷却用液体4を強制的に通流させる通流手段42とを具備している。
【解決手段】照明装置41は、両端6a,6bに開口7a,7bが形成され、内部に中空孔7,7が設けられたアルミ押出材からなる基材6および基材6の表面11b側に実装された発光ダイオード10を有する器具本体2と、発光ダイオード10を点灯する点灯装置3と、基材6の開口7aを介して内部の中空孔7,7に通流される冷却用液体4と、冷却用液体4を強制的に通流させる通流手段42とを具備している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源に発光ダイオード(LED)を使用した照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオードを利用した照明装置は、所定の照度(明るさ)を得るために、多数の発光ダイオードチップ(LEDチップ)が用いられている。そして、LEDチップの基板への実装密度が高くなるにしたがい基板の単位面積当たりの発熱量も多くなっている。ここで、当該発熱量が多いと、熱による基板の反りや熱膨張、熱収縮による電気接続部分のはんだにクラックや剥れなどが発生することがある。また、LEDチップは、発熱量の増加に伴って温度上昇すると、発光効率が低下するので、照明装置による照度(明るさ)を低下させる。
【0003】
そこで、発光ダイオードの温度上昇を抑制する照明装置が提案されている。例えば、複数の発光ダイオードと、複数の発光ダイオードの配置パターンに対応して穿孔された挿入孔によって複数の発光ダイオードと嵌合する放熱板と、放熱板から除熱する除熱手段とを具備する照明装置が提案されている(特許文献1参照。)。除熱手段として、放熱フィン、放熱フィンおよび冷却ファン、水冷管およびペルチェ効果により放熱板を冷却するサーモモジュールが適応可能としている。
【0004】
また、冷却用液体を内部に通した金属パイプの表面に発光ダイオードを実装し、冷却用液体を自然対流または強制対流により対流させ、対流熱伝達によって発光ダイオードを冷却するLED照明装置が提案されている(特許文献2参照。)。発光ダイオードは、電気絶縁性を有するアルミナ基板の表面に設けられた銅箔パターン上に実装され、アルミナ基板は、金属パイプの一部の表面に貼り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−43728号公報(第3頁、第5図)
【特許文献2】特開2004−273775号公報(第3頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の照明装置は、発光ダイオードが基板に実装され、放熱板が発光ダイオードの配列パターンに対応するパターンで穿孔された挿入孔を形成して発光ダイオードに嵌合設置されるので、構造が複雑となり、高価になるという欠点を有する。
【0007】
また、特許文献2のLED照明装置は、発光ダイオードを実装したアルミナ基板が金属パイプの表面に貼り付けられるので、当該貼り付けやアルミナ基板を貼り付け可能に金属パイプを成形するなどの手間を要して高価になるという欠点を有する。
【0008】
本発明は、簡素な構成で安価に形成され、かつ発光ダイオードの温度上昇を抑制可能な照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の照明装置の発明は、両端に開口が形成され、内部に中空孔が設けられたアルミ押出材からなる基材およびこの基材の表面側に実装された発光ダイオードを有する器具本体と;前記発光ダイオードを点灯する点灯装置と;前記基材の開口を介して内部の中空孔に通流される冷却用液体と;この冷却用液体を強制的に通流させる通流手段と;を具備していることを特徴とする。
【0010】
本発明および以下の発明において、特に言及しない限り、各構成は以下による。
【0011】
基材の開口は、中空孔の入出口となるものであり、ひとつの開口が入出口に共用されないものである。
【0012】
発光ダイオードは、例えば絶縁層を介して基材に実装される。この絶縁層は、熱伝導率が高いほど好ましく、その材質は特に問わない。
【0013】
点灯装置は、器具本体に設けられてもよく、器具本体と別置されてもよい。
【0014】
冷却用液体は、冷媒として作用する液体であればよく、例えば水、水に物質を溶解した水溶液、防錆剤などを混合した混合液、油やアルコールなどを用いることができる。
【0015】
通流手段は、冷却用液体を器具本体の中空孔に通流するものであればよく、例えばポンプを有して構成される。
【0016】
本発明によれば、発光ダイオードの点灯により発生した熱は、基材に伝熱され、基材の温度が上昇する。基材に形成された中空孔には、通流手段により冷却用液体が強制的に通流され、アルミ押出材からなる基材は、熱伝導率が高いので、基材と冷却用液体との間で迅速な熱交換が行われる。発光ダイオードから基材に伝熱された熱は、冷却用液体により迅速に基材の外部に排出され、これにより、基材の温度が低下する。この結果、発光ダイオードは、その温度上昇が抑制され、その発光効率の低下が抑制される。器具本体から安定した照明光が出射される。
【0017】
そして、器具本体は、その基材がアルミ押出材からなるので、簡素な構成で比較的軽量に形成されるとともに、基材および中空孔のそれぞれの形状が型材により所望に形成される。
【0018】
請求項2に記載の照明装置の発明は、請求項1記載の照明装置の発明において、前記通流手段は、前記基材の開口に連結された連通管と、この連通管に連結され前記冷却用液体の熱を外気に放熱させる熱交換器と、前記冷却用液体を前記基材と前記熱交換器との間で循環させる循環手段とを有してなることを特徴とする。
【0019】
熱交換器は、自然放熱させるものであってもよく、強制空冷により放熱されるものであってもよい。
【0020】
循環手段は、冷却用液体を強制的に通流させるポンプであってもよく、連通管を冷却し、基材の中空孔内の冷却用液体と連通管内の冷却用液体との間に温度差を発生させ、その温度差により冷却用液体を循環させる冷却装置であってもよく、また、熱交換器そのものとすることができる。
【0021】
本発明によれば、基材での熱交換により温度上昇した冷却用液体は、熱交換器で冷却されて温度低下する。そして、冷却用液体は、基材と熱交換器との間で循環されるので、冷却用液体の補給を要しない。
【発明の効果】
【0022】
請求項1の発明によれば、発光ダイオードに発生した熱が冷却用液体により器具本体の外部に排出されるので、発光ダイオードの温度上昇を抑制できて、発光ダイオードの放射光を安定させることができるとともに、基材が所望の形状に薄く形成可能なアルミ押出材からなり、中空孔もアルミ押出材により形成されるので、器具本体を簡素な構成で軽量にかつ安価に形成することができる。
【0023】
請求項2の発明によれば、冷却用液体は、循環手段により基材と熱交換器との間で循環させるので、冷却用液体のランニングコストが抑制され、照明装置のコスト上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施例1を示す照明装置の構成図。
【図2】同じく、器具本体を示し、(a)は概略上面図、(b)は概略下面図。
【図3】同じく、器具本体の概略側面図。
【図4】同じく、器具本体の概略横断面図。
【図5】同じく、発光ダイオードの配設を示す器具本体の概略部分横断面図。
【図6】同じく、他の器具本体を示し、(a)は1個の中空孔を有する概略側面図、(b)は3個の中空孔を有する概略側面図。
【図7】同じく、1個の中空孔を有する器具本体における冷却用液体の通流経路を示し、(a)は直列的に並設された器具本体の通流経路図、(b)は並列的に並設された器具本体の通流経路図。
【図8】同じく、3個の中空孔を有する器具本体における冷却用液体の通流経路を示し、(a)は直列的に並設された器具本体の通流経路図、(b)は並列的に並設された器具本体の通流経路図。
【図9】本発明の実施例2を示す照明装置の構成図。
【図10】本発明の実施例3を示す器具本体の概略横断面図。
【図11】同じく、器具本体の概略上面図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0026】
本発明の照明装置は、アルミ押出材からなる基材の内部に中空孔が形成されるとともに、当該基材の表面側に絶縁層および配線パターンを介して発光ダイオードが実装されて器具本体が構成されたものである。そして、通流手段により前記中空孔に強制的に冷却用液体を通流させて発光ダイオードの点灯によって発生した熱を基材から冷却用液体に熱伝導させることにより、基材を冷却し、発光ダイオードの温度上昇を抑制するものである。
【実施例1】
【0027】
図1ないし図8は、本発明の実施例1を示し、図1は照明装置の構成図、図2は器具本体を示し、(a)は概略上面図、(b)は概略下面図、図3は器具本体の概略側面図、図4は器具本体の概略横断面図、図5は発光ダイオードの配設を示す器具本体の概略部分横断面図、図6は他の器具本体を示し、(a)は1個の中空孔を有する概略側面図、(b)は3個の中空孔を有する概略側面図、図7は1個の中空孔を有する器具本体における冷却用液体の通流経路を示し、(a)は直列的に並設された器具本体の通流経路図、(b)は並列的に並設された器具本体の通流経路図、図8は3個の中空孔を有する器具本体における冷却用液体の通流経路を示し、(a)は直列的に並設された器具本体の通流経路図、(b)は並列的に並設された器具本体の通流経路図である。
【0028】
図1において、照明装置1は、器具本体2、点灯装置3、冷却用液体4および通流手段5を有して構成されている。器具本体2は、複数個からなり、例えば並列的に配列されている。
【0029】
器具本体2は、図3に示すように、基材6、中空孔7、絶縁層8、配線パターン9および発光ダイオード10を有して構成されている。
【0030】
基材6は、略長方体の本体部11およびこの本体部11の長手方向の下端両側に設けられた断面略く字状の一対の側板部12,12に形成されている。そして、基材6は、アルミ押出材により形成されている。すなわち、上記本体部11および側板部12,12の外形を有する中空が形成された第1の型材と、この第1の型材の前記中空に中空孔7の外形に形成された第2の型材が固定され、第1および第2の型材の間に熔解したアルミニウム(Al)材を流し込み、アルミニウム材が固化しつつあるときに第1および第2の型材から押し出されたものである。そして、押し出されたアルミニウム材を長手方向で所定長に切断したものである。
【0031】
中空孔7は、基材6の長手方向で本体部11を貫通する2個からなっている。中空孔7は、上述したように、アルミ押出材により略長方体の形状に形成されている。そして、図4に示すように、中空孔7の2個の一端側開口7aおよび他端側開口7bのそれぞれの2個には、図示しない防水性の接着材例えばシリコーンシーラントなどの周知の手段により連結金具13、14が取り付けられている。
【0032】
そして、中空孔7の2個の他端側開口7b同士は、連結金具14に連結された連結管15により連通されている。また、中空孔7の2個の一端側開口7aは、連結金具13に連結された連通管16にそれぞれ連通されている。この連通管16は、通流手段5に接続されている。こうして、基材6は、両端6a,6bに開口7a,7bが形成され、内部に中空孔7,7が設けられたものであり、図3に示すように、一端6aにおいて、一方の連通管16aが中空孔7,7の入口となり、他方の連通管16bが中空孔7,7の出口となっている。
【0033】
そして、並列的に並設された器具本体2に対して、他方の連通管16bが隣接する器具本体2の一方の連通管16aとなるように順次連結金具13に連結され、最も両側に配設された一方の器具本体2の一方の連通管16aと、他方の器具本体2の他方の連通結16bとが通流手段5に接続されている。器具本体2の一方の連通管16aおよび他方の連通管16bは、天井18に設けられた貫通孔19,19から天井18の裏側に導出されて配管されている。なお、器具本体2が直列的に並設されても、連通管16a,16bの配管は、上記同様である。
【0034】
絶縁層8は、例えばガラスクロスとエポキシなどの樹脂からなるプリプレグであり、基材6の本体部11の下面11bに形成されている。すなわち、絶縁層8は、その貼着性により、本体部11の下面11bの表面の略全域
に押圧により貼り付けられている。
【0035】
配線パターン9は、例えば銅箔からなり、絶縁層8の表面上に電気メッキにより形成されている。配線パターン9には、図5に示すように、発光ダイオード10の電極10a,10bが図示しないはんだにより電気接続されている。そして、配線パターン9を覆うようにして、レジスト20が例えばスクリーン印刷により形成されている。
【0036】
また、配線パターン9は、図2(b)に示すように、発光ダイオード10を直列接続するように形成され、基材6の他端側6bにおいて、本体部11の下面11bに絶縁層8を介して設けられた雌コネクタ21に電気的に接続されている。
【0037】
発光ダイオード10は、図5に示すように、配線パターン9を介して絶縁層8上に設けられたものであり、可視光例えば白色光を放射するように形成されている。また、発光ダイオード10は、図2(b)に示すように、基材6の本体部11の下面11bにかつその長手方向の中心線上に、絶縁層8および配線パターン9を介して等間隔に配設されている。こうして、発光ダイオード10は、基材6の表面11b側に実装されている。発光ダイオード10は、雌コネクタ21が給電されることにより、配線パターン9を介して電流が流れて点灯し、可視光を放射する。
【0038】
そして、基材6は、図2(a)に示すように、その本体部11の上面11aに一対の取付け部材22,22を配設している。取付け部材22は、1枚の平板を折り曲げて形成したものであり、固定板部22a、この固定板部22aから垂直に折り曲げられた起立板部22bおよびこの起立板部22bから固定板部22aの反対側に折り曲げられた取付け板部22cからなっている。また、取付け板部22cには、取付け孔23が形成されている。
【0039】
一対の取付け部材22,22は、基材6の長手方向および幅方向の中心を挟み長手方向の両側に互いに逆向きとなるように、その固定板部22aが本体部11の上面11aに図示しないねじにより取り付けられている。そして、図4に示すように、造営物としての建物のコンクリート壁24に埋設されて垂下し、天井18に設けた貫通孔25,25を貫通している長形のボルト26,26が取付け板部22c,22cの取付け孔23,23に挿通するようにされて、そのボルト26,26に図示しないワッシャーを介してナット27,27が螺着されている。ナット27は、取付け板部22cが天井18に当接するように螺着されている。こうして、基材6(器具本体2)は、造営物としての建物のコンクリート壁24に固定されている。目視した状態では、器具本体2は、天井18に直付けされている。
【0040】
点灯装置3は、図2(a)に示すように、基材6の本体部11の上面11aの中央部に配設されている。すなわち、点灯装置3の両側の耳部3a,3aが基材6の本体部11に図示しないねじにより固定されている。そして、点灯装置3の入力線28は、図4に示すように、天井18に設けた貫通孔29から天井18の裏側に引き込まれて図示しない商用交流電源に接続されている。また、点灯装置3の出力線30は、基材6の他端側6bにおいて本体部11に形成された貫通孔31を介して本体部11の下面11b側に導出されている。
【0041】
点灯装置3の出力線30の先端部には、図2(b)に示すように、雄コネクタ32が接続されている。そして、雄コネクタ32は、雌コネクタ21に差し込まれて接続されている。これにより、点灯装置3は、出力線30、雄コネクタ32および雌コネクタ21を介して配線パターン9に電気接続されている。
【0042】
点灯装置3は、商用交流電源の交流電圧を整流平滑し、所定の直流電圧に変換して出力線30に出力するように形成されている。これにより、発光ダイオード10に所定の電流が流れて、発光ダイオード10が点灯する。
【0043】
通流手段5は、図1に示すように、連通管16、熱交換器33、タンク34、ポンプ35および冷却用ファン36を有して構成されている。連通管16は、例えばステンレス(SUS)、銅(Cu)や真鍮などの金属パイプからなり、器具本体2の中空孔7,7に取り付けられた連結金具13に連結されている。また、連通管16は、熱交換器33およびタンク34と、タンク34およびポンプ35とを連結して、器具本体2、熱交換器33、タンク34およびポンプ35で冷却用液体4の循環路を形成している。
【0044】
熱交換器33は、内部に規則的に蛇行した図示しない金属製パイプおよびこの金属製パイプに周回に亘り配設された図示しない放熱フィンを有している。金属製パイプは、前記連通管16に連結され、その内部に器具本体2の中空孔7,7を通流した冷却用液体4が流れる。そして、放熱フィンは、金属製パイプから冷却用液体4の熱が伝熱され、当該熱を外気に放熱させる。すなわち、熱交換器33は、器具本体2で温度上昇した冷却用液体4の熱を外気に放熱させて、冷却用液体4の温度を低下させるものである。
【0045】
タンク34は、冷却用液体4を貯蔵するものであり、熱交換器33で冷却された冷却用液体4が流入される。冷却用液体4は、例えば純水に防錆剤が混入された混合液である。
【0046】
ポンプ35は、図示しない羽根車およびこの羽根車を高速で回転させる図示しないモータなどを有する周知構造で形成され、タンク34から冷却用液体4を汲み取り、連通管16を介して器具本体2の中空孔7,7内に通流させる。すなわち、ポンプ35は、冷却用液体4を連通管16、器具本体2の中空孔7,7、熱交換器33およびタンク34の通流経路内で強制的に通流させるものである。ポンプ35は、冷却用液体4を基材6と熱交換器33との間で循環させる循環手段となっている。
【0047】
冷却用ファン36は、熱交換器33の放熱フィンを強制冷却するものである。すなわち、冷却用ファン36が熱交換器33に向けて送風すると、熱交換器33の放熱フィン同士の隙間などに速い気流が生じる。この気流が速いほど、放熱フィンから気流に熱伝達され、放熱フィンが冷却される。この結果、金属製パイプ内に流れる冷却用液体4が冷却される。熱交換器33に流入した冷却用液体4は、その温度が低下されて、熱交換器33から流出される。
【0048】
そして、冷却用ファン36として、建物に設置された空調用ファンが用いられている。空調用ファンは、建物の内気と外気とを入れ換えるものである。熱交換器33は、空調用ファンの送風路の途中の適宜の場所に設置されている。
【0049】
次に、本発明の実施例1の作用について述べる。
【0050】
ポンプ35が運転すると、タンク34から冷却用液体4が汲み取られ、連通管16を介して並設された最も一端側の器具本体2の中空孔7に通流される。隣接する器具本体2の中空孔7,7は、連通管16により順次連結されているので、全ての器具本体2の中空孔7,7に冷却用液体4が流れる。そして、冷却用液体4は、並設された最も他端側の器具本体2の中空孔7から流出し、連通管16を介して熱交換器33に流入し、金属製パイプ内に流れて流出し、連通管16を介してタンク34に流入して貯蔵される。
【0051】
こうして、冷却用液体4は、ポンプ31により強制的に通流され、連通管16を介してポンプ35、器具本体2の中空孔7,7、熱交換器33およびタンク34の通流経路内で循環する。そして、冷却用液体4は、熱交換器33および冷却用ファン36により外気との熱交換が行われて冷却される。
【0052】
器具本体2の基材6は、アルミ押出材からなるので、熱伝導率が高く、中空孔7,7に流れる冷却用液体4に熱伝導しやすい。すなわち、基材6の本体部11は、中空孔7,7に流れている冷却用液体4によって冷却されている。
【0053】
そして、点灯装置3が給電されると、発光ダイオード10が点灯する。発光ダイオード10は、可視光例えば白色光を放射する。可視光は、基材6の一対の側板部12,12間の開口から建物の床面側に出射される。ここで、一対の側板部12,12は、下面11a側に発光ダイオード10が配設されている本体部11の長手方向の下端両側に設けられているので、発光ダイオード10からの放射光を建物の床面側に反射する反射板として機能するとともに、器具本体2の直下から離れた位置から器具本体2を斜め上方に見上げるときに発光ダイオード10の配設位置を視認しにくくしている。これにより、器具本体2を斜め上方に見上げたときに、発光ダイオード10からの放射光の眩しさが低減される。
【0054】
また、発光ダイオード10が点灯すると、その点灯に伴って熱が発生する。当該熱は、配線パターン9および絶縁層8を介して基材6の本体部11に伝熱される。そして、配線パターン9は、高い熱伝導率を有する例えば銅箔からなり、絶縁層8は、高い熱伝導率を有する例えばプリプレグからなり、さらに、基材6の本体部11は、中空孔7,7に流れている冷却用液体4により冷却されているので、発光ダイオード10に発生した熱は、迅速に基材6の本体部11に伝熱されて冷却用液体4に熱伝達される。
【0055】
冷却用液体4は、当該熱伝達により温度上昇する。また、発光ダイオード10に発生する熱が大きいほど、冷却用液体4に熱伝達される熱量が多くなり、それに伴って冷却用液体4の温度が上昇する。
【0056】
そして、発光ダイオード10に発生する熱は、冷却用液体4により基材6(器具本体2)の外部に排出される。また、発光ダイオードに発生する熱は、基材6の本体部11から一対の側板部12,12に伝熱されて外気に放熱される。これにより、基材6の温度が低下しほぼ一定になるとともに、発光ダイオード10の温度上昇が抑制される。この結果、発光ダイオード10は、その発光効率の低下が抑制されて、安定した可視光を放射する。すなわち、器具本体2から安定した照明光が出射される。
【0057】
また、発光ダイオード10に発生した熱が迅速に基材6の外部に排出されるので、高出力形の発光ダイオード10を用いることが可能となる。これにより、発光ダイオード10から放射される光量が多くなり、器具本体2から出射される照明光により建物の床面側を明るく照明することができる。
【0058】
そして、冷却用液体4は、ポンプ35により、連通管16を介してポンプ35、器具本体2の中空孔7,7、熱交換器33およびタンク34の通流経路内で循環されるので、冷却用液体4のランニングコストは、タンク34などで蒸発するなどして減少した冷却用液体4の補給分で済んで抑制される。この結果、照明装置1のコスト上昇を抑制することができる。
【0059】
また、熱交換器33は、冷却ファン36により強制冷却されているので、自然冷却のときと比較して、冷却用液体4と熱交換器33との熱交換量が多くなり、その分、器具本体2(基材6)で温度上昇した冷却用液体4の温度が低下する。そして、冷却用液体4の温度が低下する分、基材6の本体部11と冷却用液体4との熱交換が上昇し、基材6の本体部11の温度が低下されるので、さらに発光ダイオード10の温度上昇を抑制することができる。
【0060】
また、冷却用液体4の単位時間当たりの通流量を少なくすることが可能となるので、小型のポンプ35を用いることができ、または、インバータを用いてポンプ35の圧送力(通流力)を低減することができて、ポンプ35の消費電力量を低減することができる。この結果、照明装置1の省電力化を図ることができる。
【0061】
また、冷却用ファン36として、建物に設置された空調用ファンを用いることにより、熱交換器33を強制冷却する専用の冷却用ファンを設置することなく冷却用液体4の温度を低下させることができるので、照明装置1のコスト上昇を抑制することができる。
【0062】
そして、器具本体2は、アルミ押出材により、基材6が本体部11および一対の側板部12,12を有する所望の形状で比較的に薄く形成されるとともに、中空孔7,7もアルミ押出材により形成されるので、簡素な構成で比較的軽量にかつ安価に形成することができる。すなわち、基材6および中空孔7
を切削などしないで形成するので、省力化を図ることができて、照明装置1を安価にすることができる。
【0063】
なお、中空孔7は、2個に限らず、図6(a)に示すように、1個に形成してもよい。この場合には、基材6の一端側6aにおいて、連結金具13に中空孔7Aの入口となる連通管16aが連結され、基材6の他端側6bにおいて、連結金具14に中空孔7Aの出口となる連通管16bが連結される。そして、複数の器具本体2Aが直列的に配設されるときには、連通管16bを隣接する器具本体2Aの連結金具13に連結し、冷却用液体4が図7(a)に示すように流れるようにするとよい。また、複数の器具本体2Aが並列的に配設されるときには、連通管16bを隣接する器具本体2Aの連結金具14に連結し、冷却用液体4が図7(b)に示すように流れるようにするとよい。
【0064】
また、中空孔7は、3個以上に形成してもよい。図6(b)は、3個の中空孔7B,7C,7Dを有する器具本体2Bを示す。この器具本体2Bにおいて、中空孔7B,7C,7Dのうち、上述したように、1個または2個を利用してもよい。そして、3個の中空孔7B,7C,7Dを利用する場合、複数の器具本体2Bが直列的に配設されるときには、図8(a)に示すように、複数の器具本体2Bが並列的に配設されるときには、図8(b)に示すように、冷却用液体4が流れるように連通管16を連結することができる。
【0065】
また、中空孔7は、略長方体の形状に形成したが、これに限らず、円柱状など所望の形状に形成されてもよい。また、中空孔7は、基材6の本体部11の内部において、蛇行状や波形などに形成されてもよい。
【実施例2】
【0066】
図9は、本発明の実施例2を示す照明装置の構成図である。なお、図1と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
【0067】
図9に示す照明装置37は、図1に示す照明装置1において、通流手段5に制御装置38を具備したものである。この制御装置38には、温度センサー39により器具本体2の基材6の本体部11の温度が入力され、温度センサー40により器具本体2の中空孔7,7に通流される冷却用液体4の温度が入力される。
【0068】
制御装置38は、基材6の本体部11の温度または冷却用液体4の温度に応じて冷却用ファン36の羽根36aの回転速度を制御し、送風量を変化させる。すなわち、制御装置38は、インバータ装置を備えており、本体部11の温度または冷却用液体4の温度と所定値との差分を演算し、その差分に応じて冷却用ファン36の羽根36aの回転周波数を変化させる。これにより、熱交換器33での冷却用液体4の熱交換量が変化し、タンク34に所定の温度の冷却用液体4が貯蔵されるようになる。
【0069】
そして、当該冷却用液体4が器具本体2の中空口7,7に通流されることにより、基材6の本体部11の温度が略一定に制御され、これに伴って、発光ダイオード10の温度も略一定になる。これにより、発光ダイオード10から略一定の可視光が放射される。
【0070】
このように、基材6の本体部11の温度の温度または冷却用液体4の温度に応じて冷却用ファン36を制御することにより、発光ダイオード10から略一定の可視光が放射されるので、器具本体2により建物の床面側を略一定の明るさ(照度)で照明することができる。
【実施例3】
【0071】
図10および図11は、本発明の実施例3を示し、図10は器具本体の概略横断面図、図11は器具本体の概略上面図である。なお、図2(a)および図4と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
【0072】
図10に示す照明装置41は、図2(a)に示す器具本体2において、基材6の本体部11の上面11aに通流手段としての通流ユニット42が配設されたものである。通流ユニット42からは、図11に示すように、連通管16a,16bが導出されている。連通管16a,16bは、それぞれ連結金具13を介して基材6の図示しない中空孔7,7の入口側開口および出口側開口に連結されている。
【0073】
そして、通流ユニット42は、図1に示す通流手段5により形成されている。すなわち、それぞれ小型の熱交換器33、タンク34、ポンプ35および冷却用ファン36を有して構成されている。
【0074】
通流ユニット42は、1個の器具本体2の中空孔7,7との間で冷却用液体4を循環させるものである。このとき、基材6からの熱伝達による冷却用液体4の温度上昇が比較的小さく、かつ冷却用液体4の比較的少ない流量の通流によっても基材6の温度を低下させることが可能である。したがって、熱交換器33、タンク34、ポンプ35および冷却用ファン36をそれぞれ小型化することができるものである。
【0075】
照明装置41は、器具本体2、点灯装置3、冷却用液体4および通流ユニット42が一体化されて形成されているので、1個または複数個を天井18などの造営物に適宜配設することができる。そして、複数の照明装置41を配設する場合であっても、天井18の裏側などでの配管を要しないので、省力化を図ることができ、照明設備の大型化を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明の照明装置1,37,41は、建物の事務所や店舗などの床面側を照明するベースライトとして適用可能である。
【符号の説明】
【0077】
1,37,41…照明装置 2…器具本体 3…点灯装置 4…冷却用液体 5…通流手段 6…基材 7…中空孔 10…発光ダイオード 16…通流手段としての連通管 33…通流手段としての熱交換器 36…通流手段としての冷却用ファン 42…通流手段としての通流ユニット
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源に発光ダイオード(LED)を使用した照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオードを利用した照明装置は、所定の照度(明るさ)を得るために、多数の発光ダイオードチップ(LEDチップ)が用いられている。そして、LEDチップの基板への実装密度が高くなるにしたがい基板の単位面積当たりの発熱量も多くなっている。ここで、当該発熱量が多いと、熱による基板の反りや熱膨張、熱収縮による電気接続部分のはんだにクラックや剥れなどが発生することがある。また、LEDチップは、発熱量の増加に伴って温度上昇すると、発光効率が低下するので、照明装置による照度(明るさ)を低下させる。
【0003】
そこで、発光ダイオードの温度上昇を抑制する照明装置が提案されている。例えば、複数の発光ダイオードと、複数の発光ダイオードの配置パターンに対応して穿孔された挿入孔によって複数の発光ダイオードと嵌合する放熱板と、放熱板から除熱する除熱手段とを具備する照明装置が提案されている(特許文献1参照。)。除熱手段として、放熱フィン、放熱フィンおよび冷却ファン、水冷管およびペルチェ効果により放熱板を冷却するサーモモジュールが適応可能としている。
【0004】
また、冷却用液体を内部に通した金属パイプの表面に発光ダイオードを実装し、冷却用液体を自然対流または強制対流により対流させ、対流熱伝達によって発光ダイオードを冷却するLED照明装置が提案されている(特許文献2参照。)。発光ダイオードは、電気絶縁性を有するアルミナ基板の表面に設けられた銅箔パターン上に実装され、アルミナ基板は、金属パイプの一部の表面に貼り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−43728号公報(第3頁、第5図)
【特許文献2】特開2004−273775号公報(第3頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の照明装置は、発光ダイオードが基板に実装され、放熱板が発光ダイオードの配列パターンに対応するパターンで穿孔された挿入孔を形成して発光ダイオードに嵌合設置されるので、構造が複雑となり、高価になるという欠点を有する。
【0007】
また、特許文献2のLED照明装置は、発光ダイオードを実装したアルミナ基板が金属パイプの表面に貼り付けられるので、当該貼り付けやアルミナ基板を貼り付け可能に金属パイプを成形するなどの手間を要して高価になるという欠点を有する。
【0008】
本発明は、簡素な構成で安価に形成され、かつ発光ダイオードの温度上昇を抑制可能な照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の照明装置の発明は、両端に開口が形成され、内部に中空孔が設けられたアルミ押出材からなる基材およびこの基材の表面側に実装された発光ダイオードを有する器具本体と;前記発光ダイオードを点灯する点灯装置と;前記基材の開口を介して内部の中空孔に通流される冷却用液体と;この冷却用液体を強制的に通流させる通流手段と;を具備していることを特徴とする。
【0010】
本発明および以下の発明において、特に言及しない限り、各構成は以下による。
【0011】
基材の開口は、中空孔の入出口となるものであり、ひとつの開口が入出口に共用されないものである。
【0012】
発光ダイオードは、例えば絶縁層を介して基材に実装される。この絶縁層は、熱伝導率が高いほど好ましく、その材質は特に問わない。
【0013】
点灯装置は、器具本体に設けられてもよく、器具本体と別置されてもよい。
【0014】
冷却用液体は、冷媒として作用する液体であればよく、例えば水、水に物質を溶解した水溶液、防錆剤などを混合した混合液、油やアルコールなどを用いることができる。
【0015】
通流手段は、冷却用液体を器具本体の中空孔に通流するものであればよく、例えばポンプを有して構成される。
【0016】
本発明によれば、発光ダイオードの点灯により発生した熱は、基材に伝熱され、基材の温度が上昇する。基材に形成された中空孔には、通流手段により冷却用液体が強制的に通流され、アルミ押出材からなる基材は、熱伝導率が高いので、基材と冷却用液体との間で迅速な熱交換が行われる。発光ダイオードから基材に伝熱された熱は、冷却用液体により迅速に基材の外部に排出され、これにより、基材の温度が低下する。この結果、発光ダイオードは、その温度上昇が抑制され、その発光効率の低下が抑制される。器具本体から安定した照明光が出射される。
【0017】
そして、器具本体は、その基材がアルミ押出材からなるので、簡素な構成で比較的軽量に形成されるとともに、基材および中空孔のそれぞれの形状が型材により所望に形成される。
【0018】
請求項2に記載の照明装置の発明は、請求項1記載の照明装置の発明において、前記通流手段は、前記基材の開口に連結された連通管と、この連通管に連結され前記冷却用液体の熱を外気に放熱させる熱交換器と、前記冷却用液体を前記基材と前記熱交換器との間で循環させる循環手段とを有してなることを特徴とする。
【0019】
熱交換器は、自然放熱させるものであってもよく、強制空冷により放熱されるものであってもよい。
【0020】
循環手段は、冷却用液体を強制的に通流させるポンプであってもよく、連通管を冷却し、基材の中空孔内の冷却用液体と連通管内の冷却用液体との間に温度差を発生させ、その温度差により冷却用液体を循環させる冷却装置であってもよく、また、熱交換器そのものとすることができる。
【0021】
本発明によれば、基材での熱交換により温度上昇した冷却用液体は、熱交換器で冷却されて温度低下する。そして、冷却用液体は、基材と熱交換器との間で循環されるので、冷却用液体の補給を要しない。
【発明の効果】
【0022】
請求項1の発明によれば、発光ダイオードに発生した熱が冷却用液体により器具本体の外部に排出されるので、発光ダイオードの温度上昇を抑制できて、発光ダイオードの放射光を安定させることができるとともに、基材が所望の形状に薄く形成可能なアルミ押出材からなり、中空孔もアルミ押出材により形成されるので、器具本体を簡素な構成で軽量にかつ安価に形成することができる。
【0023】
請求項2の発明によれば、冷却用液体は、循環手段により基材と熱交換器との間で循環させるので、冷却用液体のランニングコストが抑制され、照明装置のコスト上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施例1を示す照明装置の構成図。
【図2】同じく、器具本体を示し、(a)は概略上面図、(b)は概略下面図。
【図3】同じく、器具本体の概略側面図。
【図4】同じく、器具本体の概略横断面図。
【図5】同じく、発光ダイオードの配設を示す器具本体の概略部分横断面図。
【図6】同じく、他の器具本体を示し、(a)は1個の中空孔を有する概略側面図、(b)は3個の中空孔を有する概略側面図。
【図7】同じく、1個の中空孔を有する器具本体における冷却用液体の通流経路を示し、(a)は直列的に並設された器具本体の通流経路図、(b)は並列的に並設された器具本体の通流経路図。
【図8】同じく、3個の中空孔を有する器具本体における冷却用液体の通流経路を示し、(a)は直列的に並設された器具本体の通流経路図、(b)は並列的に並設された器具本体の通流経路図。
【図9】本発明の実施例2を示す照明装置の構成図。
【図10】本発明の実施例3を示す器具本体の概略横断面図。
【図11】同じく、器具本体の概略上面図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0026】
本発明の照明装置は、アルミ押出材からなる基材の内部に中空孔が形成されるとともに、当該基材の表面側に絶縁層および配線パターンを介して発光ダイオードが実装されて器具本体が構成されたものである。そして、通流手段により前記中空孔に強制的に冷却用液体を通流させて発光ダイオードの点灯によって発生した熱を基材から冷却用液体に熱伝導させることにより、基材を冷却し、発光ダイオードの温度上昇を抑制するものである。
【実施例1】
【0027】
図1ないし図8は、本発明の実施例1を示し、図1は照明装置の構成図、図2は器具本体を示し、(a)は概略上面図、(b)は概略下面図、図3は器具本体の概略側面図、図4は器具本体の概略横断面図、図5は発光ダイオードの配設を示す器具本体の概略部分横断面図、図6は他の器具本体を示し、(a)は1個の中空孔を有する概略側面図、(b)は3個の中空孔を有する概略側面図、図7は1個の中空孔を有する器具本体における冷却用液体の通流経路を示し、(a)は直列的に並設された器具本体の通流経路図、(b)は並列的に並設された器具本体の通流経路図、図8は3個の中空孔を有する器具本体における冷却用液体の通流経路を示し、(a)は直列的に並設された器具本体の通流経路図、(b)は並列的に並設された器具本体の通流経路図である。
【0028】
図1において、照明装置1は、器具本体2、点灯装置3、冷却用液体4および通流手段5を有して構成されている。器具本体2は、複数個からなり、例えば並列的に配列されている。
【0029】
器具本体2は、図3に示すように、基材6、中空孔7、絶縁層8、配線パターン9および発光ダイオード10を有して構成されている。
【0030】
基材6は、略長方体の本体部11およびこの本体部11の長手方向の下端両側に設けられた断面略く字状の一対の側板部12,12に形成されている。そして、基材6は、アルミ押出材により形成されている。すなわち、上記本体部11および側板部12,12の外形を有する中空が形成された第1の型材と、この第1の型材の前記中空に中空孔7の外形に形成された第2の型材が固定され、第1および第2の型材の間に熔解したアルミニウム(Al)材を流し込み、アルミニウム材が固化しつつあるときに第1および第2の型材から押し出されたものである。そして、押し出されたアルミニウム材を長手方向で所定長に切断したものである。
【0031】
中空孔7は、基材6の長手方向で本体部11を貫通する2個からなっている。中空孔7は、上述したように、アルミ押出材により略長方体の形状に形成されている。そして、図4に示すように、中空孔7の2個の一端側開口7aおよび他端側開口7bのそれぞれの2個には、図示しない防水性の接着材例えばシリコーンシーラントなどの周知の手段により連結金具13、14が取り付けられている。
【0032】
そして、中空孔7の2個の他端側開口7b同士は、連結金具14に連結された連結管15により連通されている。また、中空孔7の2個の一端側開口7aは、連結金具13に連結された連通管16にそれぞれ連通されている。この連通管16は、通流手段5に接続されている。こうして、基材6は、両端6a,6bに開口7a,7bが形成され、内部に中空孔7,7が設けられたものであり、図3に示すように、一端6aにおいて、一方の連通管16aが中空孔7,7の入口となり、他方の連通管16bが中空孔7,7の出口となっている。
【0033】
そして、並列的に並設された器具本体2に対して、他方の連通管16bが隣接する器具本体2の一方の連通管16aとなるように順次連結金具13に連結され、最も両側に配設された一方の器具本体2の一方の連通管16aと、他方の器具本体2の他方の連通結16bとが通流手段5に接続されている。器具本体2の一方の連通管16aおよび他方の連通管16bは、天井18に設けられた貫通孔19,19から天井18の裏側に導出されて配管されている。なお、器具本体2が直列的に並設されても、連通管16a,16bの配管は、上記同様である。
【0034】
絶縁層8は、例えばガラスクロスとエポキシなどの樹脂からなるプリプレグであり、基材6の本体部11の下面11bに形成されている。すなわち、絶縁層8は、その貼着性により、本体部11の下面11bの表面の略全域
に押圧により貼り付けられている。
【0035】
配線パターン9は、例えば銅箔からなり、絶縁層8の表面上に電気メッキにより形成されている。配線パターン9には、図5に示すように、発光ダイオード10の電極10a,10bが図示しないはんだにより電気接続されている。そして、配線パターン9を覆うようにして、レジスト20が例えばスクリーン印刷により形成されている。
【0036】
また、配線パターン9は、図2(b)に示すように、発光ダイオード10を直列接続するように形成され、基材6の他端側6bにおいて、本体部11の下面11bに絶縁層8を介して設けられた雌コネクタ21に電気的に接続されている。
【0037】
発光ダイオード10は、図5に示すように、配線パターン9を介して絶縁層8上に設けられたものであり、可視光例えば白色光を放射するように形成されている。また、発光ダイオード10は、図2(b)に示すように、基材6の本体部11の下面11bにかつその長手方向の中心線上に、絶縁層8および配線パターン9を介して等間隔に配設されている。こうして、発光ダイオード10は、基材6の表面11b側に実装されている。発光ダイオード10は、雌コネクタ21が給電されることにより、配線パターン9を介して電流が流れて点灯し、可視光を放射する。
【0038】
そして、基材6は、図2(a)に示すように、その本体部11の上面11aに一対の取付け部材22,22を配設している。取付け部材22は、1枚の平板を折り曲げて形成したものであり、固定板部22a、この固定板部22aから垂直に折り曲げられた起立板部22bおよびこの起立板部22bから固定板部22aの反対側に折り曲げられた取付け板部22cからなっている。また、取付け板部22cには、取付け孔23が形成されている。
【0039】
一対の取付け部材22,22は、基材6の長手方向および幅方向の中心を挟み長手方向の両側に互いに逆向きとなるように、その固定板部22aが本体部11の上面11aに図示しないねじにより取り付けられている。そして、図4に示すように、造営物としての建物のコンクリート壁24に埋設されて垂下し、天井18に設けた貫通孔25,25を貫通している長形のボルト26,26が取付け板部22c,22cの取付け孔23,23に挿通するようにされて、そのボルト26,26に図示しないワッシャーを介してナット27,27が螺着されている。ナット27は、取付け板部22cが天井18に当接するように螺着されている。こうして、基材6(器具本体2)は、造営物としての建物のコンクリート壁24に固定されている。目視した状態では、器具本体2は、天井18に直付けされている。
【0040】
点灯装置3は、図2(a)に示すように、基材6の本体部11の上面11aの中央部に配設されている。すなわち、点灯装置3の両側の耳部3a,3aが基材6の本体部11に図示しないねじにより固定されている。そして、点灯装置3の入力線28は、図4に示すように、天井18に設けた貫通孔29から天井18の裏側に引き込まれて図示しない商用交流電源に接続されている。また、点灯装置3の出力線30は、基材6の他端側6bにおいて本体部11に形成された貫通孔31を介して本体部11の下面11b側に導出されている。
【0041】
点灯装置3の出力線30の先端部には、図2(b)に示すように、雄コネクタ32が接続されている。そして、雄コネクタ32は、雌コネクタ21に差し込まれて接続されている。これにより、点灯装置3は、出力線30、雄コネクタ32および雌コネクタ21を介して配線パターン9に電気接続されている。
【0042】
点灯装置3は、商用交流電源の交流電圧を整流平滑し、所定の直流電圧に変換して出力線30に出力するように形成されている。これにより、発光ダイオード10に所定の電流が流れて、発光ダイオード10が点灯する。
【0043】
通流手段5は、図1に示すように、連通管16、熱交換器33、タンク34、ポンプ35および冷却用ファン36を有して構成されている。連通管16は、例えばステンレス(SUS)、銅(Cu)や真鍮などの金属パイプからなり、器具本体2の中空孔7,7に取り付けられた連結金具13に連結されている。また、連通管16は、熱交換器33およびタンク34と、タンク34およびポンプ35とを連結して、器具本体2、熱交換器33、タンク34およびポンプ35で冷却用液体4の循環路を形成している。
【0044】
熱交換器33は、内部に規則的に蛇行した図示しない金属製パイプおよびこの金属製パイプに周回に亘り配設された図示しない放熱フィンを有している。金属製パイプは、前記連通管16に連結され、その内部に器具本体2の中空孔7,7を通流した冷却用液体4が流れる。そして、放熱フィンは、金属製パイプから冷却用液体4の熱が伝熱され、当該熱を外気に放熱させる。すなわち、熱交換器33は、器具本体2で温度上昇した冷却用液体4の熱を外気に放熱させて、冷却用液体4の温度を低下させるものである。
【0045】
タンク34は、冷却用液体4を貯蔵するものであり、熱交換器33で冷却された冷却用液体4が流入される。冷却用液体4は、例えば純水に防錆剤が混入された混合液である。
【0046】
ポンプ35は、図示しない羽根車およびこの羽根車を高速で回転させる図示しないモータなどを有する周知構造で形成され、タンク34から冷却用液体4を汲み取り、連通管16を介して器具本体2の中空孔7,7内に通流させる。すなわち、ポンプ35は、冷却用液体4を連通管16、器具本体2の中空孔7,7、熱交換器33およびタンク34の通流経路内で強制的に通流させるものである。ポンプ35は、冷却用液体4を基材6と熱交換器33との間で循環させる循環手段となっている。
【0047】
冷却用ファン36は、熱交換器33の放熱フィンを強制冷却するものである。すなわち、冷却用ファン36が熱交換器33に向けて送風すると、熱交換器33の放熱フィン同士の隙間などに速い気流が生じる。この気流が速いほど、放熱フィンから気流に熱伝達され、放熱フィンが冷却される。この結果、金属製パイプ内に流れる冷却用液体4が冷却される。熱交換器33に流入した冷却用液体4は、その温度が低下されて、熱交換器33から流出される。
【0048】
そして、冷却用ファン36として、建物に設置された空調用ファンが用いられている。空調用ファンは、建物の内気と外気とを入れ換えるものである。熱交換器33は、空調用ファンの送風路の途中の適宜の場所に設置されている。
【0049】
次に、本発明の実施例1の作用について述べる。
【0050】
ポンプ35が運転すると、タンク34から冷却用液体4が汲み取られ、連通管16を介して並設された最も一端側の器具本体2の中空孔7に通流される。隣接する器具本体2の中空孔7,7は、連通管16により順次連結されているので、全ての器具本体2の中空孔7,7に冷却用液体4が流れる。そして、冷却用液体4は、並設された最も他端側の器具本体2の中空孔7から流出し、連通管16を介して熱交換器33に流入し、金属製パイプ内に流れて流出し、連通管16を介してタンク34に流入して貯蔵される。
【0051】
こうして、冷却用液体4は、ポンプ31により強制的に通流され、連通管16を介してポンプ35、器具本体2の中空孔7,7、熱交換器33およびタンク34の通流経路内で循環する。そして、冷却用液体4は、熱交換器33および冷却用ファン36により外気との熱交換が行われて冷却される。
【0052】
器具本体2の基材6は、アルミ押出材からなるので、熱伝導率が高く、中空孔7,7に流れる冷却用液体4に熱伝導しやすい。すなわち、基材6の本体部11は、中空孔7,7に流れている冷却用液体4によって冷却されている。
【0053】
そして、点灯装置3が給電されると、発光ダイオード10が点灯する。発光ダイオード10は、可視光例えば白色光を放射する。可視光は、基材6の一対の側板部12,12間の開口から建物の床面側に出射される。ここで、一対の側板部12,12は、下面11a側に発光ダイオード10が配設されている本体部11の長手方向の下端両側に設けられているので、発光ダイオード10からの放射光を建物の床面側に反射する反射板として機能するとともに、器具本体2の直下から離れた位置から器具本体2を斜め上方に見上げるときに発光ダイオード10の配設位置を視認しにくくしている。これにより、器具本体2を斜め上方に見上げたときに、発光ダイオード10からの放射光の眩しさが低減される。
【0054】
また、発光ダイオード10が点灯すると、その点灯に伴って熱が発生する。当該熱は、配線パターン9および絶縁層8を介して基材6の本体部11に伝熱される。そして、配線パターン9は、高い熱伝導率を有する例えば銅箔からなり、絶縁層8は、高い熱伝導率を有する例えばプリプレグからなり、さらに、基材6の本体部11は、中空孔7,7に流れている冷却用液体4により冷却されているので、発光ダイオード10に発生した熱は、迅速に基材6の本体部11に伝熱されて冷却用液体4に熱伝達される。
【0055】
冷却用液体4は、当該熱伝達により温度上昇する。また、発光ダイオード10に発生する熱が大きいほど、冷却用液体4に熱伝達される熱量が多くなり、それに伴って冷却用液体4の温度が上昇する。
【0056】
そして、発光ダイオード10に発生する熱は、冷却用液体4により基材6(器具本体2)の外部に排出される。また、発光ダイオードに発生する熱は、基材6の本体部11から一対の側板部12,12に伝熱されて外気に放熱される。これにより、基材6の温度が低下しほぼ一定になるとともに、発光ダイオード10の温度上昇が抑制される。この結果、発光ダイオード10は、その発光効率の低下が抑制されて、安定した可視光を放射する。すなわち、器具本体2から安定した照明光が出射される。
【0057】
また、発光ダイオード10に発生した熱が迅速に基材6の外部に排出されるので、高出力形の発光ダイオード10を用いることが可能となる。これにより、発光ダイオード10から放射される光量が多くなり、器具本体2から出射される照明光により建物の床面側を明るく照明することができる。
【0058】
そして、冷却用液体4は、ポンプ35により、連通管16を介してポンプ35、器具本体2の中空孔7,7、熱交換器33およびタンク34の通流経路内で循環されるので、冷却用液体4のランニングコストは、タンク34などで蒸発するなどして減少した冷却用液体4の補給分で済んで抑制される。この結果、照明装置1のコスト上昇を抑制することができる。
【0059】
また、熱交換器33は、冷却ファン36により強制冷却されているので、自然冷却のときと比較して、冷却用液体4と熱交換器33との熱交換量が多くなり、その分、器具本体2(基材6)で温度上昇した冷却用液体4の温度が低下する。そして、冷却用液体4の温度が低下する分、基材6の本体部11と冷却用液体4との熱交換が上昇し、基材6の本体部11の温度が低下されるので、さらに発光ダイオード10の温度上昇を抑制することができる。
【0060】
また、冷却用液体4の単位時間当たりの通流量を少なくすることが可能となるので、小型のポンプ35を用いることができ、または、インバータを用いてポンプ35の圧送力(通流力)を低減することができて、ポンプ35の消費電力量を低減することができる。この結果、照明装置1の省電力化を図ることができる。
【0061】
また、冷却用ファン36として、建物に設置された空調用ファンを用いることにより、熱交換器33を強制冷却する専用の冷却用ファンを設置することなく冷却用液体4の温度を低下させることができるので、照明装置1のコスト上昇を抑制することができる。
【0062】
そして、器具本体2は、アルミ押出材により、基材6が本体部11および一対の側板部12,12を有する所望の形状で比較的に薄く形成されるとともに、中空孔7,7もアルミ押出材により形成されるので、簡素な構成で比較的軽量にかつ安価に形成することができる。すなわち、基材6および中空孔7
を切削などしないで形成するので、省力化を図ることができて、照明装置1を安価にすることができる。
【0063】
なお、中空孔7は、2個に限らず、図6(a)に示すように、1個に形成してもよい。この場合には、基材6の一端側6aにおいて、連結金具13に中空孔7Aの入口となる連通管16aが連結され、基材6の他端側6bにおいて、連結金具14に中空孔7Aの出口となる連通管16bが連結される。そして、複数の器具本体2Aが直列的に配設されるときには、連通管16bを隣接する器具本体2Aの連結金具13に連結し、冷却用液体4が図7(a)に示すように流れるようにするとよい。また、複数の器具本体2Aが並列的に配設されるときには、連通管16bを隣接する器具本体2Aの連結金具14に連結し、冷却用液体4が図7(b)に示すように流れるようにするとよい。
【0064】
また、中空孔7は、3個以上に形成してもよい。図6(b)は、3個の中空孔7B,7C,7Dを有する器具本体2Bを示す。この器具本体2Bにおいて、中空孔7B,7C,7Dのうち、上述したように、1個または2個を利用してもよい。そして、3個の中空孔7B,7C,7Dを利用する場合、複数の器具本体2Bが直列的に配設されるときには、図8(a)に示すように、複数の器具本体2Bが並列的に配設されるときには、図8(b)に示すように、冷却用液体4が流れるように連通管16を連結することができる。
【0065】
また、中空孔7は、略長方体の形状に形成したが、これに限らず、円柱状など所望の形状に形成されてもよい。また、中空孔7は、基材6の本体部11の内部において、蛇行状や波形などに形成されてもよい。
【実施例2】
【0066】
図9は、本発明の実施例2を示す照明装置の構成図である。なお、図1と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
【0067】
図9に示す照明装置37は、図1に示す照明装置1において、通流手段5に制御装置38を具備したものである。この制御装置38には、温度センサー39により器具本体2の基材6の本体部11の温度が入力され、温度センサー40により器具本体2の中空孔7,7に通流される冷却用液体4の温度が入力される。
【0068】
制御装置38は、基材6の本体部11の温度または冷却用液体4の温度に応じて冷却用ファン36の羽根36aの回転速度を制御し、送風量を変化させる。すなわち、制御装置38は、インバータ装置を備えており、本体部11の温度または冷却用液体4の温度と所定値との差分を演算し、その差分に応じて冷却用ファン36の羽根36aの回転周波数を変化させる。これにより、熱交換器33での冷却用液体4の熱交換量が変化し、タンク34に所定の温度の冷却用液体4が貯蔵されるようになる。
【0069】
そして、当該冷却用液体4が器具本体2の中空口7,7に通流されることにより、基材6の本体部11の温度が略一定に制御され、これに伴って、発光ダイオード10の温度も略一定になる。これにより、発光ダイオード10から略一定の可視光が放射される。
【0070】
このように、基材6の本体部11の温度の温度または冷却用液体4の温度に応じて冷却用ファン36を制御することにより、発光ダイオード10から略一定の可視光が放射されるので、器具本体2により建物の床面側を略一定の明るさ(照度)で照明することができる。
【実施例3】
【0071】
図10および図11は、本発明の実施例3を示し、図10は器具本体の概略横断面図、図11は器具本体の概略上面図である。なお、図2(a)および図4と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
【0072】
図10に示す照明装置41は、図2(a)に示す器具本体2において、基材6の本体部11の上面11aに通流手段としての通流ユニット42が配設されたものである。通流ユニット42からは、図11に示すように、連通管16a,16bが導出されている。連通管16a,16bは、それぞれ連結金具13を介して基材6の図示しない中空孔7,7の入口側開口および出口側開口に連結されている。
【0073】
そして、通流ユニット42は、図1に示す通流手段5により形成されている。すなわち、それぞれ小型の熱交換器33、タンク34、ポンプ35および冷却用ファン36を有して構成されている。
【0074】
通流ユニット42は、1個の器具本体2の中空孔7,7との間で冷却用液体4を循環させるものである。このとき、基材6からの熱伝達による冷却用液体4の温度上昇が比較的小さく、かつ冷却用液体4の比較的少ない流量の通流によっても基材6の温度を低下させることが可能である。したがって、熱交換器33、タンク34、ポンプ35および冷却用ファン36をそれぞれ小型化することができるものである。
【0075】
照明装置41は、器具本体2、点灯装置3、冷却用液体4および通流ユニット42が一体化されて形成されているので、1個または複数個を天井18などの造営物に適宜配設することができる。そして、複数の照明装置41を配設する場合であっても、天井18の裏側などでの配管を要しないので、省力化を図ることができ、照明設備の大型化を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明の照明装置1,37,41は、建物の事務所や店舗などの床面側を照明するベースライトとして適用可能である。
【符号の説明】
【0077】
1,37,41…照明装置 2…器具本体 3…点灯装置 4…冷却用液体 5…通流手段 6…基材 7…中空孔 10…発光ダイオード 16…通流手段としての連通管 33…通流手段としての熱交換器 36…通流手段としての冷却用ファン 42…通流手段としての通流ユニット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端に開口が形成され、内部に中空孔が設けられたアルミ押出材からなる基材およびこの基材の表面側に実装された発光ダイオードを有する器具本体と; 前記発光ダイオードを点灯する点灯装置と; 前記基材の開口を介して内部の中空孔に通流される冷却用液体と; この冷却用液体を強制的に通流させる通流手段と;を具備していることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記通流手段は、前記基材の開口に連結された連通管と、この連通管に連結され前記冷却用液体の熱を外気に放熱させる熱交換器と、前記冷却用液体を前記基材と前記熱交換器との間で循環させる循環手段とを有してなることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項1】
両端に開口が形成され、内部に中空孔が設けられたアルミ押出材からなる基材およびこの基材の表面側に実装された発光ダイオードを有する器具本体と; 前記発光ダイオードを点灯する点灯装置と; 前記基材の開口を介して内部の中空孔に通流される冷却用液体と; この冷却用液体を強制的に通流させる通流手段と;を具備していることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記通流手段は、前記基材の開口に連結された連通管と、この連通管に連結され前記冷却用液体の熱を外気に放熱させる熱交換器と、前記冷却用液体を前記基材と前記熱交換器との間で循環させる循環手段とを有してなることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−192152(P2010−192152A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−32634(P2009−32634)
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】
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