照明装置
【課題】薄明視環境下における視認性と省電力化を確保しつつ部品点数を抑えることが可能な照明装置を提供する。
【解決手段】LED光源を有して短波長域の光と長波長域の光とを照射する照光部11と、照光部11の長波長域の光の出力を変更可能な出力変更部38とを備える。そして、出力変更部38は、照光部11の長波長域の光を出力させる蛍光体で覆われたLED光源の出力を0まで低下させて短波長域の光を出力するLED光源のみを点灯させる。
【解決手段】LED光源を有して短波長域の光と長波長域の光とを照射する照光部11と、照光部11の長波長域の光の出力を変更可能な出力変更部38とを備える。そして、出力変更部38は、照光部11の長波長域の光を出力させる蛍光体で覆われたLED光源の出力を0まで低下させて短波長域の光を出力するLED光源のみを点灯させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、常用電源(常用電力供給部)と非常用電源(非常電力供給部)とを備え、例えば常用電源からの光源への電力供給が遮断されると、非常用電源に切り替えて光源への電力供給を確保する照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の照明装置は、常用時に使用する常用光源部と、非常時に使用する非常用光源部とを備え、この非常用光源部としてLED光源を用いる構成を採用している。このため、非常時において消費電力の低い非常用光源部(LED光源)を用いて、例えば非常用電源として二次電池(蓄電池)を用いた場合でもその放電時間を長くすることができるようになっている。
【0004】
ところで、近年では薄明視環境下における視認性の確保を考慮した照明装置の開発が望まれており、例えば特許文献2に示す照明装置では波長の異なる3つのLED光源を用いてスペクトル制御を行って薄明視環境に即した光を提供することが可能となっている。また、LED光源を用いているため蛍光灯や白熱電球等と比べて省電力化が図ることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3159820号公報
【特許文献2】特開2005−11812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のような照明装置では、薄明視環境下における視認性の確保のために3波長のLED光源を用いているが、波長の異なる3つ(3種)のLED光源を用いているため、LED光源の部品点数が多くなる虞がある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、薄明視環境下における視認性と省電力化を確保しつつ部品点数を抑えることが可能な照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の照明装置は、2つ以下のLED光源を有して短波長域の光と長波長域の光とを照射する照光部と、該照光部の少なくとも長波長域の光の出力を変更可能な出力変更部とを備え、前記出力変更部は、外部からの変更信号が入力された後に少なくとも長波長域の光の出力を低下させることを特徴とする。
【0009】
また、上記構成において、前記出力変更部は、少なくとも長波長域の光の出力を段階的に低下させることが好ましい。
また、上記構成において、前記照光部に対して電力供給を行う常用電力供給部と、該常用電力供給部からの電力供給が停止された非常時に前記常用電力供給部から切り替わり、前記照光部に対して電力供給を行う非常電力供給部とを備え、前記常用電力供給部から前記非常電力供給部に切り替わると前記出力変更部に対して変更信号が入力され、前記出力変更部は、前記変更信号が入力された後に少なくとも長波長域の光の出力を低下させることが好ましい。
【0010】
また、上記構成において、前記照光部は、短波長域の光と長波長域の光とを照射して白色光を照射するものであり、前記出力変更部は、前記変更信号が入力されると所定時間、短波長域の光と長波長域の光とを組み合わせて白色光を照射し、所定時間経過後に少なくとも長波長域の光の出力を低下させることが好ましい。
【0011】
また、上記構成において、前記LED光源の光束を測定する光束測定部を備え、前記出力変更部は、前記光束測定部にて測定された前記LED光源の光束が所定値以下となったら少なくとも前記長波長域の光の出力を低下させることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、薄明視環境下における視認性と省電力化を確保しつつ部品点数を抑えることが可能な照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施形態における照明装置の概略構成図である。
【図2】同上における照明装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。
【図3】(a)(b)は同上における照明装置の動作例について説明するための波形図である。
【図4】別例における照明装置の概略構成図である。
【図5】別例における照明装置の概略構成図である。
【図6】別例における照明装置の概略構成図である。
【図7】別例における照明装置の概略構成図である。
【図8】別例における照明装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。
【図9】別例における照明装置の短波長光源部のスペクトルの例を示す特性図である。
【図10】同上における照明装置の長波長光源部のスペクトルの例を示す特性図である。
【図11】同上における照明装置の短波長光源部及び長波長光源部の合成光のスペクトルの特性図である。
【図12】別例における照明装置の短波長光源部のスペクトルの例を示す特性図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の照明装置10は、光を外部に照射する照光部11と、この照光部11を点灯させるための点灯回路12とを備えている。
【0015】
照光部11は、青色光を発する2つ(2種)のLED光源21,22と、このLED光源21,22の内の一方のLED光源22の発光面側を覆う蛍光体23とを備えて構成される。蛍光体23は、前記LED光源22の光を吸収して励起して黄色の光を放射するように構成されている。このため、照光部11は、LED光源21側から短波長の光が放射され、蛍光体23及びLED光源22側から長波長の光が放射可能となっている。
【0016】
照明装置10を構成する点灯回路12は、図2に示すように常用点灯回路部31と非常点灯回路部32とを備える。常用点灯回路部31は、交流電源Dと電気的に接続されるとともに、切替回路部33を介して照光部11のLED光源21,22と電気的に接続される。このため、LED光源21,22は、常用点灯回路部31を介した電力供給によって点灯可能とされている。なお、本実施形態では、常用点灯回路部31と前記交流電源Dとで常用電力供給部が構成される。
【0017】
図2に示すように、非常点灯回路部32は、充電部35と電気的に接続されるとともに、出力変更部38及び切替回路部33を介して照光部11のLED光源21と電気的に接続される。充電部35は電源回路部36と電気的に接続される。この電源回路部36は、オンオフ動作可能なスイッチ37を介して前記交流電源Dと電気的に接続される。このため、スイッチ37がオン動作されると交流電源Dからの電力供給に電源回路部36を介して充電部35に電力が蓄えられるようになっている。このため、充電部35からの電力供給に基づいて非常点灯回路部32を介してLED光源22の点灯が可能とされている。なお、本実施形態では、非常点灯回路部32と充電部35とで非常電力供給部が構成される。
【0018】
また、照明装置10には、図2に示すように交流電源Dからの電力供給の有無を検出することでLED光源21の点灯の有無を検出する点灯検出部34を備えている。この点灯検出部34によってLED光源21の点灯が検出されない、つまり消灯が検出された場合、点灯検出部34は出力変更部38に対して変更信号を出力する。出力変更部38は、前記変更信号が入力されると、切替回路部33に対して非常点灯回路部32側での駆動に切り替えるようになっている。
【0019】
次に、本実施形態の照明装置10の通常時及び非常時の動作例(作用)について説明する。
(通常時)
照明装置10は、交流電源Dからの常用点灯回路部31側への電力供給が行われているか否かを点灯検出部34にて検出する。
【0020】
交流電源Dからの常用点灯回路部31側への電力供給が行われる通常時において、常用点灯回路部31によってLED光源21,22の点灯が制御される。そして、例えば操作スイッチ(図示略)によって点灯操作がなされると各LED光源21,22が点灯されて照光部11が白色の光を照射する(図3(a)参照)。このとき、交流電源Dからの電力はスイッチ37がオン状態である場合には電源回路部を介して充電部35に蓄えられるようになっている。
【0021】
(非常時)
一方、交流電源Dからの電力供給が断線等によって不能な場合(非常時)において、点灯検出部34は、出力変更部38に変更信号を出力する。出力変更部38は、前記変更信号が入力されると、切替回路部33に対して非常点灯回路部32側での駆動に切り替える。このとき、非常点灯回路部32には、交流電源Dではなく、充電部35から電力供給が実施される。この充電部35からの電力供給に基づいてLED光源21の点灯が制御される。そして、例えば操作スイッチ(図示略)によって点灯操作がなされるとLED光源21が点灯されて照光部11が青色の光を照射する(図3(b)参照)。このとき、LED光源22が点灯されていないため、黄色の蛍光体23にて覆われたLED光源22側からの長波長域の光の出力が「0」まで低下されることとなる。
【0022】
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)本実施形態では、LED光源21,22を有して短波長域の光と長波長域の光とを照射する照光部11と、照光部11の長波長域の光の出力を変更可能な出力変更部38とを備える。そして、出力変更部38は、照光部11の長波長域の光を出力させる蛍光体23で覆われたLED光源22の出力を0まで低下させて短波長域の光を出力するLED光源21のみを点灯させる。このように、短波長域の光(例えば青色光)を出力するLED光源21を点灯させることで、薄明視環境又は暗所視環境において桿体細胞が働くため、視認性の確保を行うことができる。また、光源としてLED光源21,22を用いているため省電力に寄与することができる。さらに、LED光源21,22を従来構成と比較して減らしているため部品点数を抑えることが可能となる。
【0023】
(2)本実施形態では、照光部11への電力供給が交流電源D及び常用点灯回路部31でなる常用電力供給部から、充電部35及び非常点灯回路部32でなる非常電力供給部に切り替わると出力変更部38に対して点灯検出部34から変更信号が入力される。出力変更部38は、前記変更信号が入力された後に長波長域の光の出力を低下される。このように、電力供給源が変更されることを契機に出力変更部38によって確実に長波長域の光の出力を低下させることができる。
【0024】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、特に言及していないが、出力変更部38による長波長域の光の出力の低下を段階的に実施するように構成してもよい。このような構成とすることで、徐々に短波長域の光のみに移行させることができるため、色順応にかかる時間を抑えることができる。また、急激に光色が変わることが無いため、人に対して不安感を与えるといったことを抑えることができる。
【0025】
・上記実施形態では、特に言及していないが、前記変更信号が出力変更部38に入力されてから所定時間、短波長域の光と長波長域の光とを組み合わせて白色光を照射させ、所定時間経過後に長波長域の光の出力を低下させるように構成してもよい。具体的には、図2に示すように出力変更部38と電気的に接続される時間制御部39を備え、この時間制御部39にて出力変更部38の前記変更信号が入力されてからの動作について所定時間経過後に切替回路部33に対して切替動作を行うことで実現できる。
【0026】
・上記実施形態では、照光部11は、ほぼ同色(同波長帯)のLED光源21,22を用いて一方のLED光源22に対して蛍光体23を被覆させることで白色光を照射する構成としたが、これに限らない。例えば、図4に示すように青色光を発するLED光源41と橙色光のような長波長域の光を発するLED光源42にて照光部11を構成して白色光を照射させてもよい。
【0027】
・上記実施形態では、通常時においてLED光源21,22の両方が点灯される構成としたが、これに限らない。図5に示すように白色光を発するLED光源43と、青色光を発するLED光源44とを備え、通常時においては白色光を発するLED光源43のみから光を出力させ、非常時においては青色光を発するLED光源44のみを出力させる構成を採用してもよい。
【0028】
・上記実施形態では、通常時と非常時とで点灯させるLED光源21,22を切り替える構成としたが、これに限らない。
例えば、図6に示すように青色の光を発するLED光源45とこのLED光源45の光によって励起されて黄色(橙色)の光を放射する蛍光体46とで照光部11を構成する。そして、非常時において蛍光体46を切断させたり移動させたりすることで長波長域の光の出力を減らす出力変更部47を備えることで、非常時においてLED光源45の(青色)光のみの光を出力させることができる。このような構成とすることで、LED光源45の個数を減らすことができる。
【0029】
また、図7に示すように白色光を発するLED光源51の照射面に液晶フィルタ52を備え、液晶フィルタ52を液晶制御部53によって制御することで、非常時において短波長側のみの光を照射することが可能な構成としてもよい。
【0030】
・上記実施形態では、特に言及していないが、例えば、図8に示すように、LED光源21,22の光束を測定する光束測定部56を備え、出力変更部38は、光束測定部56にて測定されたLED光源21,22の光束が所定値以下となったら長波長域の光の出力を低下させる構成を加えてもよい。なお、図8においては非常時に必要となる非常点灯回路部32や充電部35についての図示は省略している。
【0031】
・上記実施形態では、LED光源22から長波長の光が出射され、蛍光体及びLED光源21から短波長の光が出射される構成としたが、これに限らない。例えば長波長域の光を相対的に多く出力する長波長光源部と、短波長域の光を相対的に多く出力する短波長光源部とで照光部11を構成してもよい。その一例を以下に示す。
【0032】
短波長光源部は、例えばLED光源とこのLED光源の光によって励起される蛍光体とで構成される。短波長光源部は、例えば図9に示すように、略450nm近傍に第1ピーク波長P1を有し、略550nm近傍に第2ピーク波長P2を有する。前記短波長LED光源は、前記第1ピーク波長P1の光出力(分光強度)を1とした場合に、第2ピーク波長P2の光出力が略0.3程度となるように構成される。また、短波長光源部は、相関色温度が10000K、平均演色評価数Raが73、S/P比が2.28となるように構成される。なお、S/P比とは、暗所視での分光視感効率V’(λ)にランプの分光特性を積算して算出される暗所視輝度Lsと、明所視での分光視感効率V(λ)にランプの分光特性を積算して算出される明所視輝度Lpとの比率のことである。
【0033】
長波長光源部は、例えばLED光源とこのLED光源の光によって励起される蛍光体とで構成される。長波長光源部は、前記短波長光源部と比較して相対的に長波長域の光が多く含まれる光源であり、例えば図10において実線で示す「A」と、一点鎖線で示す「B」で構成することができる。ここで、図10において実線で示す「A」の長波長光源部は、略455nm近傍に第1ピーク波長P1を有し、略490nm近傍に第2ピーク波長P2を有し、略600nm近傍に第3ピーク波長P3を有する。この長波長光源部は、前記第1ピーク波長P1の光出力(分光強度)を1とした場合に、第2ピーク波長P2の光出力が略0.9程度で、第3ピーク波長P3の光出力が略0.53程度となるように構成される。また、「A」の長波長光源部は、相関色温度が6800K、平均演色評価数Raが85、S/P比が2.79となるように構成される。
【0034】
そして、前記短波長光源部及び「A」の長波長光源部は、それらを同光束で点灯させると、図11において実線で示す「X」のスペクトル特性を有する。ここで、短波長光源部及び「A」の長波長光源部の合成光は、その相関色温度が略8000K、平均演色評価数Raが95、S/P比が2.62となる。
【0035】
また、図10において一点鎖線で示す「B」の長波長光源部は、略440nm近傍に第1ピーク波長P1を有し、略550nm近傍に第2ピーク波長P2を有する。この長波長光源部は、前記第1ピーク波長P1の光出力(分光強度)を1とした場合に、第2ピーク波長P2の光出力が略0.43程度となるように構成される。また、「B」の長波長光源部は、相関色温度が7100K、平均演色評価数Raが70、S/P比が2.04となるように構成される。
【0036】
そして、前記短波長光源部及び「B」の長波長光源部は、それらを同光束で点灯させると図11において一点鎖線で示す「Y」のスペクトル特性を有する。ここで、短波長光源部及び「B」の長波長光源部の合成光は、その創刊色温度が色温度8100K、平均演色評価数Raが71、S/P比が2.14となる。
【0037】
上記のように構成された照明装置では、図2に示すように交流電源Dからの常用点灯回路部31側への電力供給が行われているか否かを点灯検出部34にて検出する。交流電源Dからの常用点灯回路部31側への電力供給が行われる通常時において、常用点灯回路部31によって照光部11の短波長光源部及び長波長光源部の点灯が制御される。そして、例えば操作スイッチ(図示略)によって点灯操作がなされると短波長光源部及び長波長光源部が点灯されて照光部11が白色の光を照射する(図11参照)。
【0038】
一方、交流電源Dからの電力供給が断線等によって不能な場合(非常時)において、点灯検出部34は、出力変更部38に変更信号を出力する。出力変更部38は、前記変更信号が入力されると、切替回路部33に対して非常点灯回路部32側での駆動に切り替える。このとき、非常点灯回路部32には、交流電源Dではなく、充電部35から電力供給が実施される。この充電部35からの電力供給に基づいて短波長光源部の点灯が制御される。そして、例えば操作スイッチ(図示略)によって点灯操作がなされると短波長光源部のみが点灯されて照光部11が相関色温度10000Kとなるような光を照射する(図9参照)。
【0039】
ここで、相関色温度10000Kの光は、JIS C8155:2010「一般照明用LEDモジュール−性能要求事項」において白色照明用LEDモジュールとして採用される相関色温度の範囲(2500K〜10000K)内である。このため、非常時においても白色光の光を点灯させることができる。また、長波長光源部が消灯状態で比較的高色温度の短波長光源部のみが点灯されるため、通常時よりも非常時にS/P比を高めることができる。また、短波長光源部は、それ単体で平均演色評価数Raが70以上であるため、演色性も十分に高く維持することができる。
【0040】
なお、上記変形例の短波長光源及び長波長光源部は、通常時において略同一の光束で点灯する構成としたが、光束比は適宜変更してもよい。また、上記変形例において長波長光源部を消灯させる構成としたが、減光させる構成を採用してもよい。つまり、長波長光源部を消灯又は減光させることで照光部11として照射される光のうちで相対的に長波長域の光を短波長域の光よりも変ずる構成であればよい。なお、短波長光源部は図9に示した特性となるような構成に限らず、図12において実線又は一点鎖線で示す特性となるような構成としてもよい。
【符号の説明】
【0041】
10…照明装置、11…照光部、21,22,41,42,43,44,45,51…LED光源、31…常用電力供給部を構成する常用点灯回路部、32…非常電力供給部を構成する非常点灯回路部、35…非常電力供給部を構成する充電部、38,47…出力変更部、56…光束測定部、D…常用電力供給部を構成する交流電源。
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、常用電源(常用電力供給部)と非常用電源(非常電力供給部)とを備え、例えば常用電源からの光源への電力供給が遮断されると、非常用電源に切り替えて光源への電力供給を確保する照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の照明装置は、常用時に使用する常用光源部と、非常時に使用する非常用光源部とを備え、この非常用光源部としてLED光源を用いる構成を採用している。このため、非常時において消費電力の低い非常用光源部(LED光源)を用いて、例えば非常用電源として二次電池(蓄電池)を用いた場合でもその放電時間を長くすることができるようになっている。
【0004】
ところで、近年では薄明視環境下における視認性の確保を考慮した照明装置の開発が望まれており、例えば特許文献2に示す照明装置では波長の異なる3つのLED光源を用いてスペクトル制御を行って薄明視環境に即した光を提供することが可能となっている。また、LED光源を用いているため蛍光灯や白熱電球等と比べて省電力化が図ることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3159820号公報
【特許文献2】特開2005−11812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のような照明装置では、薄明視環境下における視認性の確保のために3波長のLED光源を用いているが、波長の異なる3つ(3種)のLED光源を用いているため、LED光源の部品点数が多くなる虞がある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、薄明視環境下における視認性と省電力化を確保しつつ部品点数を抑えることが可能な照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の照明装置は、2つ以下のLED光源を有して短波長域の光と長波長域の光とを照射する照光部と、該照光部の少なくとも長波長域の光の出力を変更可能な出力変更部とを備え、前記出力変更部は、外部からの変更信号が入力された後に少なくとも長波長域の光の出力を低下させることを特徴とする。
【0009】
また、上記構成において、前記出力変更部は、少なくとも長波長域の光の出力を段階的に低下させることが好ましい。
また、上記構成において、前記照光部に対して電力供給を行う常用電力供給部と、該常用電力供給部からの電力供給が停止された非常時に前記常用電力供給部から切り替わり、前記照光部に対して電力供給を行う非常電力供給部とを備え、前記常用電力供給部から前記非常電力供給部に切り替わると前記出力変更部に対して変更信号が入力され、前記出力変更部は、前記変更信号が入力された後に少なくとも長波長域の光の出力を低下させることが好ましい。
【0010】
また、上記構成において、前記照光部は、短波長域の光と長波長域の光とを照射して白色光を照射するものであり、前記出力変更部は、前記変更信号が入力されると所定時間、短波長域の光と長波長域の光とを組み合わせて白色光を照射し、所定時間経過後に少なくとも長波長域の光の出力を低下させることが好ましい。
【0011】
また、上記構成において、前記LED光源の光束を測定する光束測定部を備え、前記出力変更部は、前記光束測定部にて測定された前記LED光源の光束が所定値以下となったら少なくとも前記長波長域の光の出力を低下させることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、薄明視環境下における視認性と省電力化を確保しつつ部品点数を抑えることが可能な照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施形態における照明装置の概略構成図である。
【図2】同上における照明装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。
【図3】(a)(b)は同上における照明装置の動作例について説明するための波形図である。
【図4】別例における照明装置の概略構成図である。
【図5】別例における照明装置の概略構成図である。
【図6】別例における照明装置の概略構成図である。
【図7】別例における照明装置の概略構成図である。
【図8】別例における照明装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。
【図9】別例における照明装置の短波長光源部のスペクトルの例を示す特性図である。
【図10】同上における照明装置の長波長光源部のスペクトルの例を示す特性図である。
【図11】同上における照明装置の短波長光源部及び長波長光源部の合成光のスペクトルの特性図である。
【図12】別例における照明装置の短波長光源部のスペクトルの例を示す特性図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の照明装置10は、光を外部に照射する照光部11と、この照光部11を点灯させるための点灯回路12とを備えている。
【0015】
照光部11は、青色光を発する2つ(2種)のLED光源21,22と、このLED光源21,22の内の一方のLED光源22の発光面側を覆う蛍光体23とを備えて構成される。蛍光体23は、前記LED光源22の光を吸収して励起して黄色の光を放射するように構成されている。このため、照光部11は、LED光源21側から短波長の光が放射され、蛍光体23及びLED光源22側から長波長の光が放射可能となっている。
【0016】
照明装置10を構成する点灯回路12は、図2に示すように常用点灯回路部31と非常点灯回路部32とを備える。常用点灯回路部31は、交流電源Dと電気的に接続されるとともに、切替回路部33を介して照光部11のLED光源21,22と電気的に接続される。このため、LED光源21,22は、常用点灯回路部31を介した電力供給によって点灯可能とされている。なお、本実施形態では、常用点灯回路部31と前記交流電源Dとで常用電力供給部が構成される。
【0017】
図2に示すように、非常点灯回路部32は、充電部35と電気的に接続されるとともに、出力変更部38及び切替回路部33を介して照光部11のLED光源21と電気的に接続される。充電部35は電源回路部36と電気的に接続される。この電源回路部36は、オンオフ動作可能なスイッチ37を介して前記交流電源Dと電気的に接続される。このため、スイッチ37がオン動作されると交流電源Dからの電力供給に電源回路部36を介して充電部35に電力が蓄えられるようになっている。このため、充電部35からの電力供給に基づいて非常点灯回路部32を介してLED光源22の点灯が可能とされている。なお、本実施形態では、非常点灯回路部32と充電部35とで非常電力供給部が構成される。
【0018】
また、照明装置10には、図2に示すように交流電源Dからの電力供給の有無を検出することでLED光源21の点灯の有無を検出する点灯検出部34を備えている。この点灯検出部34によってLED光源21の点灯が検出されない、つまり消灯が検出された場合、点灯検出部34は出力変更部38に対して変更信号を出力する。出力変更部38は、前記変更信号が入力されると、切替回路部33に対して非常点灯回路部32側での駆動に切り替えるようになっている。
【0019】
次に、本実施形態の照明装置10の通常時及び非常時の動作例(作用)について説明する。
(通常時)
照明装置10は、交流電源Dからの常用点灯回路部31側への電力供給が行われているか否かを点灯検出部34にて検出する。
【0020】
交流電源Dからの常用点灯回路部31側への電力供給が行われる通常時において、常用点灯回路部31によってLED光源21,22の点灯が制御される。そして、例えば操作スイッチ(図示略)によって点灯操作がなされると各LED光源21,22が点灯されて照光部11が白色の光を照射する(図3(a)参照)。このとき、交流電源Dからの電力はスイッチ37がオン状態である場合には電源回路部を介して充電部35に蓄えられるようになっている。
【0021】
(非常時)
一方、交流電源Dからの電力供給が断線等によって不能な場合(非常時)において、点灯検出部34は、出力変更部38に変更信号を出力する。出力変更部38は、前記変更信号が入力されると、切替回路部33に対して非常点灯回路部32側での駆動に切り替える。このとき、非常点灯回路部32には、交流電源Dではなく、充電部35から電力供給が実施される。この充電部35からの電力供給に基づいてLED光源21の点灯が制御される。そして、例えば操作スイッチ(図示略)によって点灯操作がなされるとLED光源21が点灯されて照光部11が青色の光を照射する(図3(b)参照)。このとき、LED光源22が点灯されていないため、黄色の蛍光体23にて覆われたLED光源22側からの長波長域の光の出力が「0」まで低下されることとなる。
【0022】
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)本実施形態では、LED光源21,22を有して短波長域の光と長波長域の光とを照射する照光部11と、照光部11の長波長域の光の出力を変更可能な出力変更部38とを備える。そして、出力変更部38は、照光部11の長波長域の光を出力させる蛍光体23で覆われたLED光源22の出力を0まで低下させて短波長域の光を出力するLED光源21のみを点灯させる。このように、短波長域の光(例えば青色光)を出力するLED光源21を点灯させることで、薄明視環境又は暗所視環境において桿体細胞が働くため、視認性の確保を行うことができる。また、光源としてLED光源21,22を用いているため省電力に寄与することができる。さらに、LED光源21,22を従来構成と比較して減らしているため部品点数を抑えることが可能となる。
【0023】
(2)本実施形態では、照光部11への電力供給が交流電源D及び常用点灯回路部31でなる常用電力供給部から、充電部35及び非常点灯回路部32でなる非常電力供給部に切り替わると出力変更部38に対して点灯検出部34から変更信号が入力される。出力変更部38は、前記変更信号が入力された後に長波長域の光の出力を低下される。このように、電力供給源が変更されることを契機に出力変更部38によって確実に長波長域の光の出力を低下させることができる。
【0024】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、特に言及していないが、出力変更部38による長波長域の光の出力の低下を段階的に実施するように構成してもよい。このような構成とすることで、徐々に短波長域の光のみに移行させることができるため、色順応にかかる時間を抑えることができる。また、急激に光色が変わることが無いため、人に対して不安感を与えるといったことを抑えることができる。
【0025】
・上記実施形態では、特に言及していないが、前記変更信号が出力変更部38に入力されてから所定時間、短波長域の光と長波長域の光とを組み合わせて白色光を照射させ、所定時間経過後に長波長域の光の出力を低下させるように構成してもよい。具体的には、図2に示すように出力変更部38と電気的に接続される時間制御部39を備え、この時間制御部39にて出力変更部38の前記変更信号が入力されてからの動作について所定時間経過後に切替回路部33に対して切替動作を行うことで実現できる。
【0026】
・上記実施形態では、照光部11は、ほぼ同色(同波長帯)のLED光源21,22を用いて一方のLED光源22に対して蛍光体23を被覆させることで白色光を照射する構成としたが、これに限らない。例えば、図4に示すように青色光を発するLED光源41と橙色光のような長波長域の光を発するLED光源42にて照光部11を構成して白色光を照射させてもよい。
【0027】
・上記実施形態では、通常時においてLED光源21,22の両方が点灯される構成としたが、これに限らない。図5に示すように白色光を発するLED光源43と、青色光を発するLED光源44とを備え、通常時においては白色光を発するLED光源43のみから光を出力させ、非常時においては青色光を発するLED光源44のみを出力させる構成を採用してもよい。
【0028】
・上記実施形態では、通常時と非常時とで点灯させるLED光源21,22を切り替える構成としたが、これに限らない。
例えば、図6に示すように青色の光を発するLED光源45とこのLED光源45の光によって励起されて黄色(橙色)の光を放射する蛍光体46とで照光部11を構成する。そして、非常時において蛍光体46を切断させたり移動させたりすることで長波長域の光の出力を減らす出力変更部47を備えることで、非常時においてLED光源45の(青色)光のみの光を出力させることができる。このような構成とすることで、LED光源45の個数を減らすことができる。
【0029】
また、図7に示すように白色光を発するLED光源51の照射面に液晶フィルタ52を備え、液晶フィルタ52を液晶制御部53によって制御することで、非常時において短波長側のみの光を照射することが可能な構成としてもよい。
【0030】
・上記実施形態では、特に言及していないが、例えば、図8に示すように、LED光源21,22の光束を測定する光束測定部56を備え、出力変更部38は、光束測定部56にて測定されたLED光源21,22の光束が所定値以下となったら長波長域の光の出力を低下させる構成を加えてもよい。なお、図8においては非常時に必要となる非常点灯回路部32や充電部35についての図示は省略している。
【0031】
・上記実施形態では、LED光源22から長波長の光が出射され、蛍光体及びLED光源21から短波長の光が出射される構成としたが、これに限らない。例えば長波長域の光を相対的に多く出力する長波長光源部と、短波長域の光を相対的に多く出力する短波長光源部とで照光部11を構成してもよい。その一例を以下に示す。
【0032】
短波長光源部は、例えばLED光源とこのLED光源の光によって励起される蛍光体とで構成される。短波長光源部は、例えば図9に示すように、略450nm近傍に第1ピーク波長P1を有し、略550nm近傍に第2ピーク波長P2を有する。前記短波長LED光源は、前記第1ピーク波長P1の光出力(分光強度)を1とした場合に、第2ピーク波長P2の光出力が略0.3程度となるように構成される。また、短波長光源部は、相関色温度が10000K、平均演色評価数Raが73、S/P比が2.28となるように構成される。なお、S/P比とは、暗所視での分光視感効率V’(λ)にランプの分光特性を積算して算出される暗所視輝度Lsと、明所視での分光視感効率V(λ)にランプの分光特性を積算して算出される明所視輝度Lpとの比率のことである。
【0033】
長波長光源部は、例えばLED光源とこのLED光源の光によって励起される蛍光体とで構成される。長波長光源部は、前記短波長光源部と比較して相対的に長波長域の光が多く含まれる光源であり、例えば図10において実線で示す「A」と、一点鎖線で示す「B」で構成することができる。ここで、図10において実線で示す「A」の長波長光源部は、略455nm近傍に第1ピーク波長P1を有し、略490nm近傍に第2ピーク波長P2を有し、略600nm近傍に第3ピーク波長P3を有する。この長波長光源部は、前記第1ピーク波長P1の光出力(分光強度)を1とした場合に、第2ピーク波長P2の光出力が略0.9程度で、第3ピーク波長P3の光出力が略0.53程度となるように構成される。また、「A」の長波長光源部は、相関色温度が6800K、平均演色評価数Raが85、S/P比が2.79となるように構成される。
【0034】
そして、前記短波長光源部及び「A」の長波長光源部は、それらを同光束で点灯させると、図11において実線で示す「X」のスペクトル特性を有する。ここで、短波長光源部及び「A」の長波長光源部の合成光は、その相関色温度が略8000K、平均演色評価数Raが95、S/P比が2.62となる。
【0035】
また、図10において一点鎖線で示す「B」の長波長光源部は、略440nm近傍に第1ピーク波長P1を有し、略550nm近傍に第2ピーク波長P2を有する。この長波長光源部は、前記第1ピーク波長P1の光出力(分光強度)を1とした場合に、第2ピーク波長P2の光出力が略0.43程度となるように構成される。また、「B」の長波長光源部は、相関色温度が7100K、平均演色評価数Raが70、S/P比が2.04となるように構成される。
【0036】
そして、前記短波長光源部及び「B」の長波長光源部は、それらを同光束で点灯させると図11において一点鎖線で示す「Y」のスペクトル特性を有する。ここで、短波長光源部及び「B」の長波長光源部の合成光は、その創刊色温度が色温度8100K、平均演色評価数Raが71、S/P比が2.14となる。
【0037】
上記のように構成された照明装置では、図2に示すように交流電源Dからの常用点灯回路部31側への電力供給が行われているか否かを点灯検出部34にて検出する。交流電源Dからの常用点灯回路部31側への電力供給が行われる通常時において、常用点灯回路部31によって照光部11の短波長光源部及び長波長光源部の点灯が制御される。そして、例えば操作スイッチ(図示略)によって点灯操作がなされると短波長光源部及び長波長光源部が点灯されて照光部11が白色の光を照射する(図11参照)。
【0038】
一方、交流電源Dからの電力供給が断線等によって不能な場合(非常時)において、点灯検出部34は、出力変更部38に変更信号を出力する。出力変更部38は、前記変更信号が入力されると、切替回路部33に対して非常点灯回路部32側での駆動に切り替える。このとき、非常点灯回路部32には、交流電源Dではなく、充電部35から電力供給が実施される。この充電部35からの電力供給に基づいて短波長光源部の点灯が制御される。そして、例えば操作スイッチ(図示略)によって点灯操作がなされると短波長光源部のみが点灯されて照光部11が相関色温度10000Kとなるような光を照射する(図9参照)。
【0039】
ここで、相関色温度10000Kの光は、JIS C8155:2010「一般照明用LEDモジュール−性能要求事項」において白色照明用LEDモジュールとして採用される相関色温度の範囲(2500K〜10000K)内である。このため、非常時においても白色光の光を点灯させることができる。また、長波長光源部が消灯状態で比較的高色温度の短波長光源部のみが点灯されるため、通常時よりも非常時にS/P比を高めることができる。また、短波長光源部は、それ単体で平均演色評価数Raが70以上であるため、演色性も十分に高く維持することができる。
【0040】
なお、上記変形例の短波長光源及び長波長光源部は、通常時において略同一の光束で点灯する構成としたが、光束比は適宜変更してもよい。また、上記変形例において長波長光源部を消灯させる構成としたが、減光させる構成を採用してもよい。つまり、長波長光源部を消灯又は減光させることで照光部11として照射される光のうちで相対的に長波長域の光を短波長域の光よりも変ずる構成であればよい。なお、短波長光源部は図9に示した特性となるような構成に限らず、図12において実線又は一点鎖線で示す特性となるような構成としてもよい。
【符号の説明】
【0041】
10…照明装置、11…照光部、21,22,41,42,43,44,45,51…LED光源、31…常用電力供給部を構成する常用点灯回路部、32…非常電力供給部を構成する非常点灯回路部、35…非常電力供給部を構成する充電部、38,47…出力変更部、56…光束測定部、D…常用電力供給部を構成する交流電源。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以下のLED光源を有して短波長域の光と長波長域の光とを照射する照光部と、該照光部の少なくとも長波長域の光の出力を変更可能な出力変更部とを備え、
前記出力変更部は、外部からの変更信号が入力された後に少なくとも長波長域の光の出力を低下させることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載の照明装置において、
前記出力変更部は、少なくとも長波長域の光の出力を段階的に低下させることを特徴とする照明装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の照明装置において、
前記照光部に対して電力供給を行う常用電力供給部と、該常用電力供給部からの電力供給が停止された非常時に前記常用電力供給部から切り替わり、前記照光部に対して電力供給を行う非常電力供給部とを備え、
前記常用電力供給部から前記非常電力供給部に切り替わると前記出力変更部に対して変更信号が入力され、
前記出力変更部は、前記変更信号が入力された後に少なくとも長波長域の光の出力を低下させることを特徴とする照明装置。
【請求項4】
請求項3に記載の照明装置において、
前記照光部は、短波長域の光と長波長域の光とを照射して白色光を照射するものであり、
前記出力変更部は、前記変更信号が入力されると所定時間、短波長域の光と長波長域の光とを組み合わせて白色光を照射し、所定時間経過後に少なくとも長波長域の光の出力を低下させることを特徴とする照明装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の照明装置において、
前記LED光源の光束を測定する光束測定部を備え、
前記出力変更部は、前記光束測定部にて測定された前記LED光源の光束が所定値以下となったら少なくとも長波長域の光の出力を低下させることを特徴とする照明装置。
【請求項1】
2つ以下のLED光源を有して短波長域の光と長波長域の光とを照射する照光部と、該照光部の少なくとも長波長域の光の出力を変更可能な出力変更部とを備え、
前記出力変更部は、外部からの変更信号が入力された後に少なくとも長波長域の光の出力を低下させることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載の照明装置において、
前記出力変更部は、少なくとも長波長域の光の出力を段階的に低下させることを特徴とする照明装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の照明装置において、
前記照光部に対して電力供給を行う常用電力供給部と、該常用電力供給部からの電力供給が停止された非常時に前記常用電力供給部から切り替わり、前記照光部に対して電力供給を行う非常電力供給部とを備え、
前記常用電力供給部から前記非常電力供給部に切り替わると前記出力変更部に対して変更信号が入力され、
前記出力変更部は、前記変更信号が入力された後に少なくとも長波長域の光の出力を低下させることを特徴とする照明装置。
【請求項4】
請求項3に記載の照明装置において、
前記照光部は、短波長域の光と長波長域の光とを照射して白色光を照射するものであり、
前記出力変更部は、前記変更信号が入力されると所定時間、短波長域の光と長波長域の光とを組み合わせて白色光を照射し、所定時間経過後に少なくとも長波長域の光の出力を低下させることを特徴とする照明装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の照明装置において、
前記LED光源の光束を測定する光束測定部を備え、
前記出力変更部は、前記光束測定部にて測定された前記LED光源の光束が所定値以下となったら少なくとも長波長域の光の出力を低下させることを特徴とする照明装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−58469(P2013−58469A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−157686(P2012−157686)
【出願日】平成24年7月13日(2012.7.13)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年7月13日(2012.7.13)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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