説明

照明装置

【課題】演出効果を高め、付加価値を高めることが可能な照明装置を提供すること。
【解決手段】本発明は、光源3と、この光源3の前面側に配設されたハーフミラー8と、前記光源3とハーフミラー8との間に介在され、光源3側からハーフミラー8に向かって拡開するように形成されているとともに、ハーフミラー8と対向する側に反射面71を有し、複数の透光性部72がランダムな配置で形成された反射体7とを具備する照明装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、演出効果を高めることができる照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、照明装置として例えば、一般住宅用の照明装置においては、天井面等の装置取付面に設置された引掛けシーリングボディにアダプタが電気的かつ機械的に接続され、このアダプタに光源部を有する装置本体が取付けられるようになっている。このような照明装置は、光源部から照射される光によって室内の照明が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−65617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、生活様式の多様化に伴って、これら照明装置に求められる機能としては、単に、周囲を明るく照らすのみではなく、光をデザインして、演出効果を高め、照明装置として付加価値を高めることが望まれている。
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、演出効果を高め、付加価値を高めることが可能な照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態による照明装置は、光源と、この光源の前面側に配設されたハーフミラーとを備えている。
【0006】
また、前記光源とハーフミラーとの間には反射体が介在されており、この反射体は、光源側からハーフミラーに向かって拡開するように形成されているとともに、ハーフミラーと対向する側に反射面を有し、複数の透光性部がランダムな配置で形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、演出効果を高め、付加価値を高めることが可能な照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。
【図2】同照明装置を示す背面側の斜視図である。
【図3】同照明装置を示す縦断面図である。
【図4】同照明装置における反射体を前面側から見て示す斜視図である。
【図5】同照明装置における反射体を背面側から見て示す斜視図である。
【図6】同照明装置におけるハーフミラーを示す断面図である。
【図7】同照明装置における反射体の透光性部と副光源部の発光素子との位置関係を示す背面側から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図1乃至図7を参照して説明する。図1乃至図3は、照明装置を示し、図4及び図5は、反射体を示し、図6は、ハーフミラーを示している。また、図7は、反射体と副光源部との位置関係を示している。各図においてリード線等による配線接続関係は省略して示している。なお、同一部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
本実施形態の照明装置は、装置取付面に設置された配線器具としての引掛けシーリングボディに取付けられて使用される一般住宅用のものであり、基板に実装された複数の発光素子を有する光源部から放射される光によって室内の照明を行うものである。
【0011】
照明装置は、装置本体1と、主光源部2と、副光源部3と、間接光光源部4と、これら光源部を点灯制御する点灯装置5とを備えている。また、取付部6と、反射体7と、ハーフミラー8と、セード9とを備えている。
【0012】
さらに、照明装置は、装置取付面としての天井面Cに設置された引掛けシーリングボディCbに電気的かつ機械的に接続されるアダプタA及び赤外線リモコン送信器Rcとを備えている。このような照明装置は、丸形の円形状の外観に形成され、前面側を光の照射面とし、背面側を天井面Cへの取付面としている。これらの構成要素について順次説明する。
【0013】
図1乃至図3に示すように、装置本体1は、冷間圧延鋼板等の金属材料の平板から円形状に形成された熱伝導性を有するシャーシであり、主として図3に示すように、略中央部には、円形状の開口11が形成されている。また、中間部には、主光源部2が配設される円形環状の平坦部12が形成されており、この平坦部12の内周側には、前面側へ段状に突出する円形環状の平坦部13されている。さらに、平坦部12の外周側には、背面側へ段状に突出、換言すれば、前面側に凹部を形成する円形環状の突出部14が形成されている。
【0014】
突出部14によって形成される凹部には、セード9が着脱可能に取付けられるセード受金具95が配置されている。これら段状に形成される平坦部12、13や突出部14は、シャーシの強度を補強する機能や放熱面積を増加する機能を有している。
【0015】
なお、装置本体1は、本実施形態においては、シャーシが該当するが、ケースやベースと指称されるものであってもよい。一般的には、光源部2が直接的又は間接的に配設される部材や部分を意味しており、格別限定的に解釈されるものではない。
【0016】
主光源部2は、所定の配光範囲で下方を照明するための光源部であり、図3に示すように、基板21と、この基板21に実装された光源としての複数の発光素子22とを備えている。
【0017】
基板21は、所定の幅寸法を有して略サークル状に形成されている。基板21は、絶縁材であるガラスエポキシ樹脂(FR−4)の平板からなり、表面側には銅箔によって配線パターンが形成されている。発光素子22は、この配線パターンに電気的に接続されるようになっている。また、配線パターンの上、つまり、基板21の表面には反射層として作用する白色のレジスト層が形成されている。
【0018】
なお、基板21の材料は、絶縁材とする場合には、セラミックス材料又は合成樹脂材料を適用できる。さらに、金属製とする場合は、アルミニウム等の熱伝導性が良好で放熱性に優れたべース板の一面に絶縁層が積層された金属製のべース基板を適用できる。
【0019】
発光素子22は、LEDであり、表面実装型のLEDパッケージである。このLEDパッケージが複数個サークル状の基板21の周方向に沿って、複数列、本実施形態では、半径の異なる略同心円の周上に2列に亘って実装されている。
【0020】
LEDパッケージは、概略的にはセラミックスや合成樹脂で形成されたキャビティに配設されたLEDチップと、このLEDチップを封止するエポキシ系樹脂やシリコーン樹脂等のモールド用の透光性樹脂とから構成されている。
【0021】
LEDパッケージには、発光色が昼光色のものと電球色のものとが用いられており、これらが円周上に略等間隔を空けて交互に並べられて配設されている。LEDチップは、青色光を発光するLEDチップである。透光性樹脂には、蛍光体が混入されており、昼光色、電球色の白色系の光を出射できるようにするために、主として青色の光とは補色の関係にある黄色系の光を放射する黄色蛍光体が使用されている。
【0022】
なお、LEDは、LEDチップを直接基板21に実装するようにしてもよく、また、砲弾型のLEDを実装するようにしてもよく、実装方式や形式は、格別限定されるものではない。
【0023】
このように構成された光源部2は、基板21が装置本体1の平坦部12の前面側に位置して、発光素子22の実装面が前面側、すなわち、下方の照射方向に向けられて配設されている。また、基板21の裏面側が装置本体1の平坦部12に密着するように例えば、ねじ等の固定手段によって取付けられている。したがって、基板21は、装置本体1と熱的に結合され、基板21からの熱が裏面側から装置本体1に伝導され放熱されるようになっている。
【0024】
副光源部3は、光の演出性を高めるために用いられる光源部であり、複数の基板31と、この複数の各基板31に実装された光源としての発光素子32とを備えている。基板31は、ガラスエポキシ樹脂(FR−4)等の絶縁材からなり、略四角形状であり、表面側には発光素子32が接続される配線パターンが形成されている。
【0025】
発光素子32は、主光源部2と同様に、LEDであり、表面実装型のLEDパッケージである。LEDパッケージには、発光色が白色系のものが用いられており、このLEDパッケージが各基板31に実装されている。
【0026】
このような発光素子32が実装された複数の基板31は、装置本体1の開口11の縁部及び平坦部13における前面側に配設されており、開口11を中心として略放射状に配置されている(図7を併せて参照)。
【0027】
なお、基板31は、サークル状の1枚の基板として、この基板にLEDパッケージを実装するようにしてもよく、また、LEDは、LEDチップを直接基板に実装するように構成してもよい。さらに、砲弾型のLEDを実装するようにしてもよく、発光素子の実装方式や形式は、格別限定されるものではない。
【0028】
間接光光源部4は、装置本体1の背面側に配設されていて、主として天井面を明るく照らすための光源部である。図2及び図3に示すように、間接光光源部4は、取付部6及び点灯装置5の周囲に位置して複数個配設されており、基板41と、この基板41に実装された複数の発光素子42とを備えている。
基板41は、略長方形状の平板に形成されており、発光素子42は、この基板41の長手方向に沿って直線状に並べられて実装されている。
【0029】
具体的には、装置本体1の背面側には、間接光光源部4を取付けるための台座43が複数個配設されている。この台座43は、外側方向の面が傾斜面に形成されていて、この傾斜面に発光素子42が実装された基板41が取付けられている。したがって、基板41は、斜め上方、つまり、天井面方向に向けられることとなり、発光素子42から出射される光は、天井面方向に向かって照射されるようになる。さらに、複数の間接光光源部4は、円形環状の透光性のカバー44に覆われるようになっている。
発光素子42は、前記主光源部2と同様に、LEDであり、表面実装型のLEDパッケージであって、例えば、発光色が電球色のものが用いられている。
【0030】
点灯装置5は、図3に示すように、回路基板と、この回路基板に実装された制御用IC、トランス、コンデンサ等の回路部品とを備えている。回路基板は、中央部の周囲を囲むように板状に形成されていて、その表面側に回路部品が実装されている。
【0031】
回路基板には、アダプタA側が電気的に接続されて、アダプタAを介して商用交流電源に接続される。したがって、点灯装置5は、この交流電源を受けて直流出力を生成し、リード線を介してその直流出力を主光源部2、副光源部3や間接光光源部4に供給し、これらを点灯制御するようになっている。
【0032】
このような点灯装置5は、図2の参照を加えて示すように、点灯装置カバー55に取付けられ覆われて、装置本体1の背面側に配置されるようになる。この場合、回路基板は、回路部品が前面側(図示上、下方側)に向けられて取付けられる。
点灯装置カバー55は、冷間圧延鋼板等の金属材料によって略短円筒状に形成され、前面側のフランジが装置本体1に載置され、ねじ止めされて取付けられる。
【0033】
また、点灯装置カバー55の背面側には、複数の弾性部材56が取付けられている。この弾性部材56は、例えば、ばね性を有するステンレス鋼等の金属板から作られていて、先端側が中央部方向に向けられて取付けられている。
【0034】
弾性部材56は、照明装置が装置取付面としての天井面Cに取付けられた状態において、天井面Cとの間に弾性変形を伴って介在するように配設される部材であり、照明装置を天井面Cに確実に保持する作用をなしている。
【0035】
取付部6は、アダプタガイドであり、アダプタAが挿通し係合する部材であり、照明装置を天井面Cに取付けるための部材である。アダプタガイドは、図3に示すように、略円筒状に形成され、中央部には、アダプタAが挿通し、係合する係合口61が設けられている。このアダプタガイドは、装置本体1の中央部に形成された開口11に対応して配設されている。
【0036】
なお、取付部6は、必ずしもアダプタガイド等と指称される部材である必要はない。例えば、装置本体1等に形成される開口であってもよく、要は、配線器具としての引掛けシーリングボディCbに対向し、アダプタAが係合される部材や部分を意味している。
反射体7は、図3乃至図5に示すように、金属板材料によって折曲して作られていて、中央部から前面側に向かって拡開するように略錐体状に形成されている。
【0037】
より詳しくは、少なくとも前面側、すなわち、ハーフミラー8側は、反射面71として形成されており、この反射面71は、三角形状の複数の面、すなわち、三角形状の12面がその頂角の部分を中心に集合させて組合わされた多面形状をなしている。
【0038】
また、反射面71には、複数の透光性部72が形成されている。透光性部72は、反射面71の前面側から背面側へ貫通する多数の小孔であり、この小孔が反射面71の略全域にわたってランダムな配置で形成されている。ここで、ランダムな配置とは、例えば、円周上に等間隔な配置で整然と並べられて配置されていないこと等を意味している。なお、透光性部72の大きさは、大小変化させるようにしてもよい。
【0039】
また、反射面71の前面側の端縁は円形状に形成されており、この端縁から背面方向には、起立状の側壁73が形成されている。さらに、端縁には、複数個の係合孔74が形成されており、この係合孔74は、径大部74aと、この径大部74aから連続して形成された縮小部74bとから構成されている。さらにまた、反射体7の背面側には、背面方向に突出する複数の支持突起75が形成されている。
このように構成された反射体7は、頂部が装置本体1の開口11に位置され、副光源部3の前面側に配設されている。
【0040】
ハーフミラー8は、図1、図3及び図6に示すように、円板状をなしていて、前面側及び背面側の2枚のハーフミラー81、82を接合するようにして形成されている。ハーフミラー8は、例えば、透明なアクリル樹脂等の一面に反射膜83として錫や銀等の金属をごく薄く蒸着して作られている。
【0041】
前面側のハーフミラー81における外周部には、前記反射体7の係合孔74と対応して複数の係合ピン84が形成されている。したがって、この係合ピン84を係合孔74の径大部74aから挿入して回動し、係合ピン84を縮小部74bに移動させることにより、これらが確実に係合し、ハーフミラー8は、反射体7の前面側に取付けられるようになる。
【0042】
セード9は、主光源部2の前面側を覆うようになっていて、アクリル樹脂等の透光性を有し、乳白色を呈する拡散性を備えた材料から概略リング状に形成されている。さらに、中央部には円形状の開口を有し、この開口の縁部には、円周方向に亘ってフランジ91が形成されている。また、セード9の外周部には、セード化粧枠92が取付けられていて、このセード化粧枠92は、アクリル樹脂等からなる透明材料から形成されている。
【0043】
そして、前記フランジ91は、反射体7における側壁73の外周に結合され取付けられている。つまり、本実施形態においては、セード9、反射体7及びハーフミラー8は、一体化された構成となっている。
【0044】
このように一体化されたセード9は、装置本体1の外周縁部に着脱可能に取付けられるようになっている。具体的には、セード9を回動することによって、セード9に設けられたセード取付金具94を、装置本体1の突出部14によって形成された凹部に設けられたセード受金具95に係合することにより取付けられる。
【0045】
また、セード9を取外す場合には、セード9を取付時とは反対方向に回動して、セード取付金具74とセード受金具95との係合を解くことにより、取外すことができる。
【0046】
なお、セード9と反射体7とを一体化することなく、例えば、反射体7を装置本体1側に取付け固定し、セード9は、単体として装置本体1に対して着脱できるようにしてもよい。
【0047】
アダプタAは、図3に示すように、天井面Cに設置された引掛けシーリングボディCbに、上面側に設けられた引掛刃によって電気的かつ機械的に接続されるもので略円筒状をなし、周壁の両側には一対の係止部A1が、内蔵されたスプリングによって常時外周側へ突出するように設けられている。この係止部A1は下面側に設けられたレバーを操作することにより没入するようになっている。また、このアダプタAからは、前記点灯装置5へ接続する電源コードが導出されていて、点灯装置5とコネクタを介して接続されるようになっている。
【0048】
赤外線リモコン送信器Rcは、例えば、周波数38kHzのパルス状の特定のコード化された赤外線リモコン制御信号を送信するもので、例えば、モード切替えボタン、全光点灯ボタン、調光点灯ボタンや消灯ボタン等が設けられている。このリモコン送信器Rcを図示しない赤外線リモコン信号受信部に向けて操作することによって主光源部2、副光源部3及び間接光光源部4の照明状態を制御することができる。
【0049】
このように構成された照明装置において、図3に代表して示すように、反射体7は、副光源部7とハーフミラー8との間に介在されるようになっている。また、この場合、図7に示すように反射体7に形成された透光性部72はランダムに配置されているため、副光源部7の複数の点状光源である発光素子32との位置関係において、基本的には、透光性部72と発光素子32とが一致する位置関係にはなく、偶然的に一致する場合があるにすぎない。
【0050】
したがって、反射体7は、ハーフミラー8に向かって拡開するように略錐体状に形成されているため、各発光素子32と透光性部72との距離が異なるようになり、また、発光素子32と透光性部72との位置が一致したり、しなかったり、さらに、これらの場合にも、そのずれの程度が様々な態様となって構成されることとなる。
【0051】
次に、照明装置の天井面Cへの取付状態について図3を参照して説明する。まず、予め天井面Cに設置されている引掛けシーリングボディCbにアダプタAを電気的かつ機械的に接続する。照明装置のセード9及び反射体7を取外した状態において、アダプタガイドの係合口61をアダプタAに合わせながら、アダプタAの係止部A1がアダプタガイドの係合口61に確実に係合するまで装置本体1を弾性部材56の弾性力に抗して下方から手で押し上げて取付け操作を行う。次いで、セード9及び反射体7を取付ける。
【0052】
また、照明装置を取外す場合には、セード9及び反射体7を取外し、装置本体1の開口11を通じてアダプタAに設けられているレバーを操作してアダプタAの係止部A1の係合を解くことにより取外すことができる。
【0053】
照明装置の天井面Cへの取付状態において、点灯装置5に電力が供給され、例えば、赤外線リモコン送信器Rcを操作して全点灯状態が選択されると、主光源部2における基板21を介して発光素子22に通電され、各発光素子22が点灯する。発光素子22から前面側へ出射された光は、セード9を透過して拡散されて外方へ照射される。したがって、所定の配光範囲で下方が照明されるようになる。
【0054】
また、これと同時に、間接光光源部4に通電され、各発光素子42が点灯し、発光素子42から斜め上方に出射された光は、透光性のカバー44を透過し、主として天井面に照射される。したがって、天井面が明るくなり、空間の明るさ感を向上させることができる。
【0055】
また、副光源部3は、主光源部2が消灯されている場合に点灯状態とすることができるようになっている。副光源部3を点灯状態とすると、副光源部3における基板31を介して発光素子32に通電され、各発光素子32が点灯する。
【0056】
各発光素子32が点灯すると、図3において、破線の矢印で示すように、各発光素子32から出射される光のうち、反射体7の透光性部72を通過した光は、ハーフミラー8の反射膜83によって反射される。さらに、この反射膜83によって反射された反射光は反射体7の反射面71によって反射され、これが繰り返されて多重反射されるようになる。
【0057】
また、反射体7の反射面71は、ハーフミラー8に向かって拡開するように略錐体状であり、かつ多面形状をなしているので、ハーフミラー8の反射膜83によって反射された反射光は反射面71によって反射方向が多様な方向となり乱反射されるようになる。
【0058】
したがって、多重反射と乱反射とが重畳し、光がデザインされ、ハーフミラー8を通してあたかも星空のようなイルミネーションを表現することができる。具体的には、三次元的な空間に多数の星がきらめくように立体感をもって、しかも各星の輝度が異なるように表現されるようになる。
【0059】
この各星の輝度が異なるように表現される現象は、副光源部3の発光素子32から出射される光の指向性が強く、また、前述のように、発光素子32と透光性部72との位置のずれの程度が様々な態様となって構成されていることが助長しているものと考えられる。
【0060】
また、主光源部2及び副光源部3における発光素子22、32の点灯中は、熱が発生する。この熱は、装置本体1に伝導され、装置本体1の広い面積で放熱されるようになる。したがって、発光素子22、32の温度上昇を効果的に抑制することができる。
【0061】
以上のように本実施形態によれば、光がデザインされて、あたかも星空のようなイルミネーションを表現することができ、演出効果を高め、付加価値を高めることが可能な照明装置を提供することができる。
【0062】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。また、上記実施形態は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していないものである。
【符号の説明】
【0063】
1・・・装置本体(シャーシ)、2・・・主光源部、
3・・・副光源部、4・・・間接光光源部、
5・・・点灯装置、6・・・取付部(アダプタガイド)、
7・・・反射体、8・・・ハーフミラー、
9・・・セード、21・・・主光源部の基板、
22・・・主光源部の発光素子(LED)、31・・・副光源部の基板、
32・・・副光源部の発光素子(LED)、71・・・反射面、
72・・・透光性部(小孔)、83・・・反射膜、
A・・・アダプタ、C・・・装置取付面(天井面)、
Cb・・・配線器具(引掛けシーリングボディ)、
Rc・・・赤外線リモコン送信器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と;
この光源の前面側に配設されたハーフミラーと;
前記光源とハーフミラーとの間に介在され、光源側からハーフミラーに向かって拡開するように形成されているとともに、ハーフミラーと対向する側に反射面を有し、複数の透光性部がランダムな配置で形成された反射体と;
を具備することを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記反射面は、多面形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記光源は、点状光源であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−73734(P2013−73734A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210709(P2011−210709)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】