熱交換装置
【課題】 市販の扇風機、送風機に付帯することで、送風される風を手軽に冷風にする熱交換装置を提供する。
【解決手段】 熱交換装置は、保冷剤と冷媒を貯留する貯留タンクと貯留タンクの全周に配置された断熱材、貯留タンク内と外部との間で熱を伝達するヒートパイプを備える。
【解決手段】 熱交換装置は、保冷剤と冷媒を貯留する貯留タンクと貯留タンクの全周に配置された断熱材、貯留タンク内と外部との間で熱を伝達するヒートパイプを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、空気を冷却する熱交換装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、扇風機や送風機は送風する機能しか具備しておらず、気温が高い場合には、温かい空気が送風されるため十分な冷却効果を得ることができない。また、エアコンを使用することで室内温度を下げることができるが、使用時の電気消費量が高く、省エネ、夏季の節電対策として設定温度を高くする傾向がある。
【０００３】
そこで、予め冷やしておいた保冷剤を扇風機や送風機の設置空間に設置することにより送風される空気を冷やし、冷風を発生させることを目的とした提案もなされている（下記特許文献１、２参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００４−５２７４５
【特許文献２】実用新案登録第３１５５８７０号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、保冷剤を扇風機や送風機の設置空間に設置する場合、設置空間が限られることで設置できる保冷剤の量にも限界があり、長時間の冷却ができない又は長時間の冷却を行うためには頻繁に保冷剤を交換する必要がある。
【０００６】
そこで、本発明は以上の問題点を解消するために市販の扇風機や送風機を使用してし、保冷剤の交換をせずに長時間冷風を発生することができる熱交換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
請求項１記載の発明は、空気を冷却する熱交換装置であって、保冷剤と冷媒を貯留する貯留タンクと貯留タンクの全周に配置された断熱材、扇風機や送風機からの送風と貯留タンクとの間で熱を伝達するヒートパイプを備えて構成したことを特徴とする。
【０００８】
請求項２記載の発明は、請求項１に記載の発明において、前記冷媒は簡単に入手することができる水や食塩水であること特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
請求項１記載の発明によれば、保冷剤と冷媒を貯留する貯留タンクにヒートパイプを取り付けたことで、動力を使用することなく扇風機や送風機の送風を冷却するのに有効である。
【００１０】
請求項２記載の発明によれば、冷媒に水や食塩水を使用することで保冷剤の交換を行う場合に、手に触れたり貯留タンクからこぼれた場合にも身体や環境に害を加えることがなく、また冷媒が減少した場合にも入手が容易であるので速やかに補充することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】熱交換装置の全体的な構成を示す断面図。
【図２】第１の実施例を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
以下、第１の実施例を図１に基づいて説明する。尚、本実施例は市販の扇風機や送風機の送風を冷却して冷風にする熱交換装置に関するものである。
【００１３】
本発明に係る熱交換装置１は、図１に示すように断熱材２で全周を覆われた貯留タンク３に冷蔵庫や冷凍庫等で冷却した保冷剤４と冷媒５が収納されている。保冷剤４は冷蔵庫や冷凍庫等で冷却することで繰り返し使用できる。また、冷媒５には水や食塩水を使用する。保冷剤４の変わりに小売店等で販売している氷を使用することができる。氷が溶けて冷媒５へ水が混ざっても冷媒の作用に問題が発生しない。
【００１４】
貯留タンク２には保冷剤４の交換を行うための蓋６と貯留タンク２の内部から外部に伸びる例えば複数本のヒートパイプ７が取り付けられている。
【００１５】
保冷剤４によって冷却された冷媒５は、密度の変化により貯留タンク２の底部に移動し、ヒートパイプ７から吸熱してヒートパイプ７を冷却する。
【００１６】
貯留タンク２の外部に露出しているヒートパイプ７は、ヒートパイプ７の周囲の空気から吸熱して空気を冷却する。
【００１７】
冷却された空気は、図２に示すように市販の扇風機や送風機の動力によって周囲に送風され周囲を冷却する。
【産業上の利用可能性】
【００１８】
野外等でエアコン等の空気調和設備が使用できない場所や夏季の電力ピーク時に少ない電力消費で冷風を得る設備に利用可能である。
【符号の説明】
【００１９】
１・・・熱交換装置、２・・・貯留タンク、３・・・保冷剤、４・・冷媒、５・・・蓋、６・・・ヒートパイプ、７・・・扇風機
【技術分野】
【０００１】
本発明は、空気を冷却する熱交換装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、扇風機や送風機は送風する機能しか具備しておらず、気温が高い場合には、温かい空気が送風されるため十分な冷却効果を得ることができない。また、エアコンを使用することで室内温度を下げることができるが、使用時の電気消費量が高く、省エネ、夏季の節電対策として設定温度を高くする傾向がある。
【０００３】
そこで、予め冷やしておいた保冷剤を扇風機や送風機の設置空間に設置することにより送風される空気を冷やし、冷風を発生させることを目的とした提案もなされている（下記特許文献１、２参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００４−５２７４５
【特許文献２】実用新案登録第３１５５８７０号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、保冷剤を扇風機や送風機の設置空間に設置する場合、設置空間が限られることで設置できる保冷剤の量にも限界があり、長時間の冷却ができない又は長時間の冷却を行うためには頻繁に保冷剤を交換する必要がある。
【０００６】
そこで、本発明は以上の問題点を解消するために市販の扇風機や送風機を使用してし、保冷剤の交換をせずに長時間冷風を発生することができる熱交換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
請求項１記載の発明は、空気を冷却する熱交換装置であって、保冷剤と冷媒を貯留する貯留タンクと貯留タンクの全周に配置された断熱材、扇風機や送風機からの送風と貯留タンクとの間で熱を伝達するヒートパイプを備えて構成したことを特徴とする。
【０００８】
請求項２記載の発明は、請求項１に記載の発明において、前記冷媒は簡単に入手することができる水や食塩水であること特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
請求項１記載の発明によれば、保冷剤と冷媒を貯留する貯留タンクにヒートパイプを取り付けたことで、動力を使用することなく扇風機や送風機の送風を冷却するのに有効である。
【００１０】
請求項２記載の発明によれば、冷媒に水や食塩水を使用することで保冷剤の交換を行う場合に、手に触れたり貯留タンクからこぼれた場合にも身体や環境に害を加えることがなく、また冷媒が減少した場合にも入手が容易であるので速やかに補充することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】熱交換装置の全体的な構成を示す断面図。
【図２】第１の実施例を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
以下、第１の実施例を図１に基づいて説明する。尚、本実施例は市販の扇風機や送風機の送風を冷却して冷風にする熱交換装置に関するものである。
【００１３】
本発明に係る熱交換装置１は、図１に示すように断熱材２で全周を覆われた貯留タンク３に冷蔵庫や冷凍庫等で冷却した保冷剤４と冷媒５が収納されている。保冷剤４は冷蔵庫や冷凍庫等で冷却することで繰り返し使用できる。また、冷媒５には水や食塩水を使用する。保冷剤４の変わりに小売店等で販売している氷を使用することができる。氷が溶けて冷媒５へ水が混ざっても冷媒の作用に問題が発生しない。
【００１４】
貯留タンク２には保冷剤４の交換を行うための蓋６と貯留タンク２の内部から外部に伸びる例えば複数本のヒートパイプ７が取り付けられている。
【００１５】
保冷剤４によって冷却された冷媒５は、密度の変化により貯留タンク２の底部に移動し、ヒートパイプ７から吸熱してヒートパイプ７を冷却する。
【００１６】
貯留タンク２の外部に露出しているヒートパイプ７は、ヒートパイプ７の周囲の空気から吸熱して空気を冷却する。
【００１７】
冷却された空気は、図２に示すように市販の扇風機や送風機の動力によって周囲に送風され周囲を冷却する。
【産業上の利用可能性】
【００１８】
野外等でエアコン等の空気調和設備が使用できない場所や夏季の電力ピーク時に少ない電力消費で冷風を得る設備に利用可能である。
【符号の説明】
【００１９】
１・・・熱交換装置、２・・・貯留タンク、３・・・保冷剤、４・・冷媒、５・・・蓋、６・・・ヒートパイプ、７・・・扇風機
【特許請求の範囲】
【請求項１】
空気を冷却する熱交換装置であって、保冷剤と冷媒を貯留する貯留タンクと前記貯留タンクの全周に配置された断熱材、貯留タンク内と外部との間で熱を伝達するヒートパイプを備えて構成したことを特徴とする熱交換装置。
【請求項２】
前記冷媒は、環境負荷が少なく簡単に入手することができる水、食塩水であることを特徴とする請求項１に記載の熱交換装置。
【請求項１】
空気を冷却する熱交換装置であって、保冷剤と冷媒を貯留する貯留タンクと前記貯留タンクの全周に配置された断熱材、貯留タンク内と外部との間で熱を伝達するヒートパイプを備えて構成したことを特徴とする熱交換装置。
【請求項２】
前記冷媒は、環境負荷が少なく簡単に入手することができる水、食塩水であることを特徴とする請求項１に記載の熱交換装置。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２０１３−６４５５８（Ｐ２０１３−６４５５８Ａ）
【公開日】平成２５年４月１１日（２０１３．４．１１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−２０３９３９（Ｐ２０１１−２０３９３９）
【出願日】平成２３年９月１９日（２０１１．９．１９）
【出願人】（０００１１６６６６）愛知電機株式会社 (93)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年４月１１日（２０１３．４．１１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年９月１９日（２０１１．９．１９）
【出願人】（０００１１６６６６）愛知電機株式会社 (93)
【Ｆターム（参考）】
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