説明

熱放出患者衣料

本発明は前部分(1)及び後部分(2)を含む患者衣料に関する。本発明によれば前部分(1)は低い空気透過性を有する材料の外部層(3)及び外部層より有意に高い空気透過性を有する材料の内部層(4)から全体的に又は部分的に作られ、内部層(4)が外部層(3)の少なくとも一部の上に延び、かつ外部層と内部層の間に空間が形成されるような方法で外部層に取り付けられている。さらに、暖かい空気の源に接続可能な少なくとも一つの入口(8,9)が衣料の前部分上に位置され、かつ内部層と外部層の間の空間に導く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は前部分及び後部分を含む患者衣料に関する。
【背景技術】
【0002】
最も長い手術では低体温症が一般的であり、例えば体温は36℃以下になる。低体温症の合併症は心臓の活動の低下、不整脈、血液凝固障害、心筋梗塞、呼吸問題、発作、出血及び振戦である。正常な温度調整機能が阻害されると患者は室温に依存するようになる。急性低体温症では血管収縮があり、血液はさらなる熱損失を防ぐために皮膚から内部器官にとられる。もし血管収縮が長くなるなら、組織に貧血が起こる。ルイス現象として知られる補償機構は皮膚及び外部分に酸素を与えるために周期的な血管収縮を可能とする。この機構はもし温度が低下しつづけるなら妨げられる。
【0003】
低体温症はウォームエアーブランケット(warm−air blankets)によって体の表面部分を暖めることによって防止されることができる。かかる毛布は外科手術中に患者の体温を維持するための最も良好な商業的に入手可能な選択肢であることが見出されている。
【0004】
また、手術前と後の両方で体の表面部分を暖めることが有利であることも見出されている。
【0005】
今日、手術前、中及び後に使用されることを意図されるウォームエアーブランケットはないが、代わりに様々なウォーミングシステムが使用されている。患者が病室と手術室の間で移動される間に様々なウォーミングシステムが同じ場所に置かれたままである。患者はしばしば裸であるか又はブランケットの下で不適切にカバーされており、それは病室と手術室の間の移動がその間一般公衆によって見られることができ、患者の尊厳に対する軽視を構成しうることを意味する。
【0006】
本発明の目的は外科手術前、中及び後に使用されることができ、かつ病室と手術室の間の移動中に患者をカバーする患者のためのウォーミング装置を製造することである。
【発明の開示】
【0007】
この目的は前部分及び後部分を含む患者衣料において、前部分が空気透過性をほとんど有さない材料の外部層及びその外部層より有意に高い空気透過性を有する材料の内部層から全体的に又は部分的に作られ、内部層が外部層の少なくとも一部の上に延び、かつ外部層と内部層の間に空間が形成されるような方法で外部層に取り付けられていること、及び暖かい空気の源に接続可能な少なくとも一つの入口が衣料の前部分上に位置され、かつ内部層と外部層の間の空間に導くことを特徴とする患者衣料によって達成される。
【0008】
好ましい例では前及び後部分は少なくとも肩部分から袖の端までの領域において脱離可能及び再閉鎖可能に互いに接続され、前部分は手術のための領域へのアクセスを可能とするために開放可能な部分を含む。第一変形例では衣料はコートとして設計され、前部分はコートの下端からその胸部分まで延びる中央スリットを有し、スリットの縁に沿って延びる前部分の部分は脱離可能及び再閉鎖可能な接続によって互いに接続される。コートは開放可能な背中部を有する。第二変形例では衣料は上部分及びズボン部分を有するパジャマとして設計され、上部分の前部分は少なくとも上部分の下端からその胸部分までの側部に沿って脱離可能及び再閉鎖可能な接続によって後部分に接続されている。後部分及び前部分の内部層は空気透過性不織材料から作られることが好ましく、前部分の外部層はプラスチックフィルムから作られていることが好ましい。内部層は有利には外部層の全体の上に延び、前部分の開放可能な部分の縁領域内で外部層に積層されることができる。さらに、衣料の部分を互いに接続する脱離可能及び再閉鎖可能な接続は機械的接続、好ましくはいわゆるベルクロ接続から作られる。
【0009】
図面の説明
本発明は添付図面を参照して記載されるだろう。
図1は本発明の第一例による患者衣料の概略的正面図を示す。
図2は本発明の第二例による患者衣料の図1と同じ種類の図を示す。
図3は図1の線III−IIIに沿った断面を示す。
図4及び5は本発明のさらなる例による患者衣料の図と同じ種類の図を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1及び3に示された患者衣料は前部分1及び後部分2を有するコートとして設計されている。前部分は空気透過性をほとんど有さないか又は全く有さない材料の外部層3及び外部層より有意に高い空気透過性を有する材料の内部層4を含む。さらに、前部分は前部分の下端から胸部分の高さまで延びる中央スリット5を有する。スリットのいずれかの側にある前部分の部分は脱離可能及び再閉鎖可能な接続、好ましくはベルクロタイプの機械的接続(即ち、多数の突出するフック部材を含む雄要素6、及び多数のループなどを含む雌要素7を有し、両要素が一緒にもたらされるときにフック部材が係合するもの)によって重なる方法で互いに接続される。内部層4は前部分の大部分にわたる接着又は溶接点のまばらなパターンによって外部層3と接続される。さらに、空気入口8,9が各肩部分の前部分に取り付けられ、その入口は内部層と外部層の間に現れる。使用されない入口は好適な方法で閉じられ、例えば入口は折りたたまれて接着剤パッチで封止されるか又は簡単な紙又はプラスチック封止を与えられた管状体から作られることができる。内部及び外部層は前部分の周囲に沿って及びスリット5からある距離で延びる線10、及び襟のまわりの線11に沿って互いに密封式で接続される。従って、入口8又は9のいずれかを通って導入される空気は内部層及び外部層が接着又は溶接点のまばらなパターンによって互いに接続される領域において内部層と外部層の間の空間へのアクセスを持つにすぎない。
【0011】
後部分2は好ましくはコートを装着するのを容易にするために二つの部分に分割され、二つの部分12,13は脱離可能及び再閉鎖可能な接続14、例えばベルクロ接続によって一緒に保持される。
【0012】
前及び後部分は前部分が図1の左部分に示される方法でこれらの部分内に後部分から離れて折りたたまれることができるような方法で袖及び肩部分において互いに脱離可能及び再閉鎖可能に接続される。この方法では患者の腕は血圧カフス及びニードルの如きモニター装置の適用のためにむきだしにされることができる。この場合においても脱離可能及び再閉鎖可能な接続はベルクロ接続の雄要素15及び雌要素16から作られることができる。
【0013】
図1及び3によるコートは患者が手術のために準備される病室において既に患者に装着されることを意図される。空気入口8,9の一つはそのとき暖かい空気の源、例えばAugustine Medical Inc.,Eden Prairie,Minnesota,米国からのBairhugger Model 500/OR,Nellcor,Pleasanton,California,米国からのWarmtouch Model 5200又はGaymar,Orchard Park,New York,米国からのThermacare 3000の如きウォームエアーブランケットのために使用されるタイプのユニットに開放され接続される。前部分の内部層は空気透過性であるので、暖かい空気は内部層を通して流れ、患者の皮膚を暖めることができる。手術前の患者の皮膚の暖めは少なくとも一時間続けるべきである。なぜならば一時間の暖めは続く麻酔中の体温の低下をかなり少なくすることが見出されているからである(Camusら“Pre−Induction Skin−Surface Warming Minimizes Intraoperative Core Hypothermia”、Journal of Clinical Anesthesia 7:384−388,1995参照)。
【0014】
患者は次いでコートを着た状態で手術室へ移される。もし手術室にウォームエアーユニットが全くなければ、これも同様に移される。患者が手術台の上で横たわっているとき、患者の腕の一方は、接続部15,16を開放し、前部分の開放された部分を折りたたむことによって露出され、モニター装置が腕及び胸に接続され、その後折りたたまれた前部分の部分が折り戻され、接続部15,16の選択された部分が再び閉じられる。手術のための領域はまた、スリット5に沿って接続部6,7をはずし、好適な方法で前部分の固定されていない部分をじゃまにならないように折りたたみ、じゃまにならないように折りたたまれた部分を固定テープによって皮膚に取り付けることによって露出される。患者は次いで好適なドレーピングシステムによって覆われる。手術室に存在するか又はもたらされたウォームエアーユニットは患者の手術室への到着後すぐに又は少なくともドレーピングが完了したときに接続される。続く外科手術中、患者の皮膚は手術のための領域の外側の領域で暖められ、それは低体温症が生じる危険をかなり低下する。
【0015】
外科手術が行われた後、じゃまにならないように折りたたまれた前部分の部分は引き離され、接続部6,7によって互いに固定され、その後コートを着ている患者は観察室に移される。麻酔後の安定段階中、ウォームエアーユニットがコートに接続され、暖かい空気が患者の皮膚に供給される。
【0016】
上述の患者衣料は外科手術前、中、後に患者によって装着されるので、低体温症による術後感染はコスト的に有利な方法でかなり減少されることができ、一方同時に不適切な被覆による病室と手術室の間の移動中に患者の尊厳を軽視することが全くないことが保証される。
【0017】
上述のコートが適切に機能するために、前部分1の内部層4はあまり高い空気透過性を持つ必要はないが、暖かい空気が内部層から逃避して患者の皮膚の方へ流れる前にまず外部層及び内部層がまばらな結合パターンで互いに接続される領域の接続点の間の空間を暖かい空気が満たさなければならない。内部層の材料は有孔プラスチックフィルムから作られることができ、好適な空気透過性が得られるような方法でプラスチックフィルムのせん孔パターンを調整することが容易である。また、天然又は合成繊維の密な不織材料及び密な織物材料を使用することも考えられる。もしプラスチックフィルムが内部層のために使用されるなら、これは特に患者衣料が暖かい空気の流入なしに使用されるときに患者の快適性を増大するために有孔プラスチックフィルムより高い空気透過性を有する不織材料に積層されることが有利でありうる。
【0018】
前部分1の外部層3は好適にはポリプロピレン、ポリエチレン又はポリエステル又は他の密なプラスチック材料のプラスチックフィルムから作られることができる。空気透過性がほとんどないか又は全くない他の材料も使用することができる。この出願において空気透過性がほとんどないとは内部層の空気透過性よりかなり低い空気透過性を意味する。
【0019】
後部分2は柔らかくかつ皮膚に優しい材料、例えばスパンレース不織布、例えばDuPont Nonwovens,Sontara(登録商標) Technologies,Old Hickory,Tennessee,米国のSontara(登録商標)の材料から作られることが好適である。
【0020】
図2は本発明による患者衣料の別の例を示す。この衣料は主に上部分17及びズボン部分18を有するパジャマとして設計されている点で図1及び3に示されたコートとは異なる。上部分17の前部分19は外部及び内部層が接着又は溶接点のまばらなパターンで互いに接続された上部20、及び連続接着又は溶接継目によって上部から分離された下部21を有する。同様にズボン部分18の前部分は外部及び内部層が接着又は溶接点のまばらなパターンで互いに接続された上部22、及び連続接着又は溶接継目によって上部22から分離された下部23を有する。空気入口24,25及び26,27は上部分及びズボン部分の上部20,22のそれぞれに導く。上部分17の前及び後部分は図1及び3を参照して記載された例と同じような方法で袖及び肩部分で互いに脱離可能及び再閉鎖可能に接続され、かくして前部分は図1の左部分に示された態様でこれらの部分内で後部分から離れるように折りたたまれることができる。さらに、前部分19の下部21は接続28、例えばベルクロ接続によって上部分17において後部分でその側縁に沿って脱離可能及び再閉鎖可能に接続される。従って、下部21は手術のための領域を露出するために巻き上げられるか又はじゃまにならないように折りたたまれることができる。
【0021】
図2に示された患者衣料は図1及び3に示された患者衣料と同じ材料から作られる。
【0022】
図4はさらに別の患者衣料を示し、既に記載した衣料の組み合わせを構成する。図4に示された患者コートの前部分29はスリット30を含む。スリットのいずれかの側に横たわる前部分の部分は図1及び3に記載された接続6,7に相当する接続31によって互いに接続される。さらに、スリット30の下端からスリット30の上端の高さまでの前部分の側縁は図2に示された患者衣料の接続28に相当する接続32を与えられている。図1及び2の各例に対して記載された方法で手術開口を作ることができるのに加えて、手術開口はスリット30の左又は右のそれぞれに横たわる前部分29の部分を巻き上げることによって作ることができる。
【0023】
図5は本発明による患者衣料のさらに別の例を示す。この患者衣料はコートがスリットを全く持たない点で図1及び4に示された患者コートとは異なる。その代わり、手術開口は前部分材料のフラップ33を開放することによって作られる。このフラップはベルクロ接続などによって手術開口の縁に取り付けられる。図5から明らかなように、空気はフラップ33の側部に沿って下方に図5に示されたコートの最下部まで流れることができる。
【0024】
記載された例はもちろん本発明の範囲内で多数の方法で変更可能である。図1に示されたコートはスリットの代わりに例えば図2に示された二つの部分からなる衣料と同じように巻き上げられることができる部分を与えられることができる。さらに、前部分の内部層は外部層の全体にわたって延びる必要はないが、ウォームエアーユニットに接続されるときに暖かい空気を放出することを意図される領域にわたって延びさえすればよい。暖かい空気の入口が導かれる空間の外側にある前部分の部分はどのような好適な材料からもなることができ、例えば外部層、内部層、外部層と内部層の積層体又は第三の材料からなることができる。さらに、暖かい空気入口が導かれる空間は図に示されたものと異なる構成を持つことができる。例えばそれらは前部分の全領域にわたって延びることができる。脱離可能及び再閉鎖可能な接続はベルクロ接続以外の他の接続、例えばジッパー、プレスボタン又は接着剤接続から作られることができるが、それらは図に示された寸法を持つ必要はない。例えば図1の接続6,7は互いに離れて位置された一つ、二つ又はそれより多くの別個の接続から作ることもできるだろう。二つの空気入口の必要はなく、その代わり衣料が一つの空気入口を持てば十分である。さらに、溶接又は接着点のパターンは図に示されたものとは異なる外観を持つことができ、パターンは点からなるだけでなく線からなることもできる。しかしながら、かかる線はそれらが前部分の外部層と内部層の間の線によって画成される隣接空間からの空気の侵入を可能としないようにあまり長くしてはならない。患者衣料に織物状外観を与えるために前部分の外側に不織布を積層することさえできる。さらに、図2に示された例の前部分の下部21は上部20と同じようにして暖かい空気を放出するように設計されることもできる。なぜならば下部は下部が手術開口を作るために巻き上げられるときに下部から密封的に分離されうるからである。それゆえ本発明の範囲は特許請求の範囲の内容によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第一例による患者衣料の概略的正面図を示す。
【図2】本発明の第二例による患者衣料の図1と同じ種類の図を示す。
【図3】図1の線III−IIIに沿った断面を示す。
【図4】本発明のさらなる例による患者衣料の図と同じ種類の図を示す。
【図5】本発明のさらなる例による患者衣料の図と同じ種類の図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部分(1)及び後部分(2)を含む患者衣料において、前部分(1)が空気透過性をほとんど有さない材料の外部層(3)及び外部層より有意に高い空気透過性を有する材料の内部層(4)から全体的に又は部分的に作られ、内部層(4)が外部層(3)の少なくとも一部の上に延び、かつ外部層と内部層の間に空間が形成されるような方法で外部層に取り付けられていること、及び暖かい空気の源に接続可能な少なくとも一つの入口(8,9)が衣料の前部分上に位置され、かつ内部層と外部層の間の空間に導くことを特徴とする患者衣料。
【請求項2】
前及び後部分(1,2)が少なくとも肩部分から袖の端までの領域において脱離可能及び再閉鎖可能に互いに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の患者衣料。
【請求項3】
前部分(1)が手術のための領域へのアクセスを可能とするために開放可能な部分を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の患者衣料。
【請求項4】
衣料がコートとして設計されていること、前部分(1)がコートの下端からその胸部分まで延びる中央スリット(5)を有すること、及びスリットの縁に沿って延びる前部分の部分が脱離可能及び再閉鎖可能な接続(6,7)によって互いに接続されることを特徴とする請求項3に記載の患者衣料。
【請求項5】
衣料が上部分(17)及びズボン部分(18)を有するパジャマとして設計されていること、及び上部分の前部分(19)が少なくとも上部分の下端からその胸部分までの側部に沿って脱離可能及び再閉鎖可能な接続(28)によって後部分に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の患者衣料。
【請求項6】
前部分(1)及び後部分(2)の内部層(4)が空気透過性不織布から作られ、前部分の外部層(3)が空気不透過性材料、例えばプラスチックフィルム又はプラスチックフィルムと不織布の積層体から作られていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の患者衣料。
【請求項7】
内部層(4)が外部層(3)の全体の上に延びていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の患者衣料。
【請求項8】
内部層(4)が前部分(1)の開放可能な部分の縁領域内で外部層(3)に積層されていることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の患者衣料。
【請求項9】
衣料の部分を互いに接続する脱離可能及び再閉鎖可能な接続(6,7及び15,16)が機械的接続、好ましくはいわゆるベルクロ接続から作られていることを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載の患者衣料。
【請求項10】
衣料が開放可能な背中部を有することを特徴とする請求項4,6〜9のいずれかに記載の患者衣料。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部分(1)及び後部分(2)を含みかつ袖を有する患者衣料において、前部分(1)が空気透過性をほとんど有さない材料の外部層(3)及び外部層より有意に高い空気透過性を有する材料の内部層(4)から全体的に又は部分的に作られ、内部層(4)が外部層(3)の少なくとも一部の上に延び、かつ外部層と内部層の間に空間が形成されるような方法で外部層に取り付けられていること、及び暖かい空気の源に接続可能な少なくとも一つの入口(8,9)が衣料の前部分上に位置され、かつ内部層と外部層の間の空間に導くことを特徴とする患者衣料。
【請求項2】
前及び後部分(1,2)が少なくとも肩部分から袖の端までの領域において脱離可能及び再閉鎖可能に互いに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の患者衣料。
【請求項3】
前部分(1)が手術のための領域へのアクセスを可能とするために開放可能な部分を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の患者衣料。
【請求項4】
衣料がコートとして設計されていること、前部分(1)がコートの下端からその胸部分まで延びる中央スリット(5)を有すること、及びスリットの縁に沿って延びる前部分の部分が脱離可能及び再閉鎖可能な接続(6,7)によって互いに接続されることを特徴とする請求項3に記載の患者衣料。
【請求項5】
衣料が上部分(17)及びズボン部分(18)を有するパジャマとして設計されていること、及び上部分の前部分(19)が少なくとも上部分の下端からその胸部分までの側部に沿って脱離可能及び再閉鎖可能な接続(28)によって後部分に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の患者衣料。
【請求項6】
前部分(1)及び後部分(2)の内部層(4)が空気透過性不織布から作られ、前部分の外部層(3)が空気不透過性材料、例えばプラスチックフィルム又はプラスチックフィルムと不織布の積層体から作られていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の患者衣料。
【請求項7】
内部層(4)が外部層(3)の全体の上に延びていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の患者衣料。
【請求項8】
内部層(4)が前部分(1)の開放可能な部分の縁領域内で外部層(3)に積層されていることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の患者衣料。
【請求項9】
衣料の部分を互いに接続する脱離可能及び再閉鎖可能な接続(6,7及び15,16)が機械的接続、好ましくはいわゆるベルクロ接続から作られていることを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載の患者衣料。
【請求項10】
衣料が開放可能な背中部を有することを特徴とする請求項4,6〜9のいずれかに記載の患者衣料。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−511719(P2006−511719A)
【公表日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−519448(P2004−519448)
【出願日】平成15年6月27日(2003.6.27)
【国際出願番号】PCT/SE2003/001132
【国際公開番号】WO2004/004500
【国際公開日】平成16年1月15日(2004.1.15)
【出願人】(503121332)メールンリユーケ ヘルス ケアー アーベー (6)
【Fターム(参考)】