熱現像感光材料および画像形成方法
【課題】 本発明の課題は、高感度で画像保存性に優れた熱現像感光材料および画像形成方法を提供することである。
【解決手段】 支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、還元剤及びバインダーを含有する画像形成層を有する熱現像感光材料であって、
１）前記感光性ハロゲン化銀の平均ヨウ化銀含有量４０モル％以上であり、
２）下記一般式（Ｉ）で表される化合物又はその塩を含有することを特徴とする：
【化１】
（式中、Ｒ1及びＲ1’は互いに独立に、水素原子、置換または無置換のアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基である。但し、同時に水素原子であることはない。）。
【解決手段】 支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、還元剤及びバインダーを含有する画像形成層を有する熱現像感光材料であって、
１）前記感光性ハロゲン化銀の平均ヨウ化銀含有量４０モル％以上であり、
２）下記一般式（Ｉ）で表される化合物又はその塩を含有することを特徴とする：
【化１】
（式中、Ｒ1及びＲ1’は互いに独立に、水素原子、置換または無置換のアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基である。但し、同時に水素原子であることはない。）。
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【特許請求の範囲】
【請求項１】
支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、還元剤及びバインダーを含有する画像形成層を有する熱現像感光材料であって、
１）前記感光性ハロゲン化銀の平均ヨウ化銀含有量４０モル％以上であり、
２）下記一般式（Ｉ）で表される化合物又はその塩を含有することを特徴とする熱現像感光材料：
【化１】
（式中、Ｒ1及びＲ1’は互いに独立に、水素原子、置換または無置換のアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基である。但し、同時に水素原子であることはない。）。
【請求項２】
前記一般式（Ｉ）において、Ｒ1’が水素原子、Ｒ1が置換又は無置換のアルキル基、アリール基、又はヘテロ環基であることを特徴とする請求項１に記載の熱現像感光材料。
【請求項３】
前記感光性ハロゲン化銀の全投影面積の５０％以上がアスペクト比２以上の平板状粒子であることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の熱現像感光材料。
【請求項４】
前記平板状粒子の平均円相当直径が０．３μｍ以上５．０μｍ以下であることを特徴とする請求項３に記載の熱現像感光材料。
【請求項５】
前記一般式（Ｉ）で表される化合物又はその塩が下記一般式（II）で表される化合物又はその塩であることを特徴とする請求項１〜請求項４のいずれか１項に記載の熱現像感光材料：
【化２】
（式中、Ｒ2は置換または無置換のアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表し、Ｒ3は水素原子またはベンゼン環に置換し得る置換基を表し、ｎ１は１〜５の整数を表し、ｎ２は０または１〜４の整数を表す。）。
【請求項６】
前記一般式（II）で表される化合物又はその塩が下記一般式（III）で表される化合物又はその塩であることを特徴とする請求項５に記載の熱現像感光材料：
【化３】
（式中、Ｒ2は一般式（II）におけると同義である。）。
【請求項７】
前記感光性ハロゲン化銀が金増感されていることを特徴とする請求項１〜請求項６のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項８】
前記平板状粒子のアスペクト比が５以上１００以下であることを特徴とする請求項３〜請求項７のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項９】
前記感光性ハロゲン化銀の平均ヨウ化銀含有率が６０モル％以上であることを特徴とする請求項１〜請求項８のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項１０】
前記感光性ハロゲン化銀の平均ヨウ化銀含有率が８０モル％以上であることを特徴とする請求項９に記載の熱現像感光材料。
【請求項１１】
ヨウ化銀錯形成剤を含有することを特徴とする請求項１〜請求項１０のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項１２】
下記一般式（Ａ−１）または（Ａ−２）で表される熱現像促進剤の少なくとも１種を含有することを特徴とする請求項１〜請求項１１のいずれか１項に記載の熱現像感光材料：
【化４】
（式中、Ｑ1は炭素原子で−ＮＨＮＨ−Ｑ2と結合する芳香族基、又はヘテロ環基を表し、Ｑ2はカルバモイル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、スルホニル基、又はスルファモイル基を表す。）；
【化５】
（式中、Ｒ1はアルキル基、アシル基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基を表す。Ｒ2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシルオキシ基、又は炭酸エステル基を表す。Ｒ3、Ｒ4はそれぞれ独立に水素原子またはベンゼン環に置換可能な基を表す。Ｒ3とＲ4は互いに連結して縮合環を形成してもよい。）。
【請求項１３】
前記画像形成層を支持体の両面に有することを特徴とする請求項１〜請求項１２のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項１４】
前記請求項１〜請求項１３のいずれか１項に記載の熱現像感光材料を用いたX線画像形成方法であって、
１）前記熱現像感光材料と蛍光増感スクリーンと重ね合わせて放射線画像露光を行い、前記熱現像感光材料に潜像を記録する工程、
２）熱現像により前記潜像を可視画像に変換する熱現像工程、
を有することを特徴とする画像形成方法。
【請求項１】
支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、還元剤及びバインダーを含有する画像形成層を有する熱現像感光材料であって、
１）前記感光性ハロゲン化銀の平均ヨウ化銀含有量４０モル％以上であり、
２）下記一般式（Ｉ）で表される化合物又はその塩を含有することを特徴とする熱現像感光材料：
【化１】
（式中、Ｒ1及びＲ1’は互いに独立に、水素原子、置換または無置換のアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基である。但し、同時に水素原子であることはない。）。
【請求項２】
前記一般式（Ｉ）において、Ｒ1’が水素原子、Ｒ1が置換又は無置換のアルキル基、アリール基、又はヘテロ環基であることを特徴とする請求項１に記載の熱現像感光材料。
【請求項３】
前記感光性ハロゲン化銀の全投影面積の５０％以上がアスペクト比２以上の平板状粒子であることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の熱現像感光材料。
【請求項４】
前記平板状粒子の平均円相当直径が０．３μｍ以上５．０μｍ以下であることを特徴とする請求項３に記載の熱現像感光材料。
【請求項５】
前記一般式（Ｉ）で表される化合物又はその塩が下記一般式（II）で表される化合物又はその塩であることを特徴とする請求項１〜請求項４のいずれか１項に記載の熱現像感光材料：
【化２】
（式中、Ｒ2は置換または無置換のアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表し、Ｒ3は水素原子またはベンゼン環に置換し得る置換基を表し、ｎ１は１〜５の整数を表し、ｎ２は０または１〜４の整数を表す。）。
【請求項６】
前記一般式（II）で表される化合物又はその塩が下記一般式（III）で表される化合物又はその塩であることを特徴とする請求項５に記載の熱現像感光材料：
【化３】
（式中、Ｒ2は一般式（II）におけると同義である。）。
【請求項７】
前記感光性ハロゲン化銀が金増感されていることを特徴とする請求項１〜請求項６のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項８】
前記平板状粒子のアスペクト比が５以上１００以下であることを特徴とする請求項３〜請求項７のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項９】
前記感光性ハロゲン化銀の平均ヨウ化銀含有率が６０モル％以上であることを特徴とする請求項１〜請求項８のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項１０】
前記感光性ハロゲン化銀の平均ヨウ化銀含有率が８０モル％以上であることを特徴とする請求項９に記載の熱現像感光材料。
【請求項１１】
ヨウ化銀錯形成剤を含有することを特徴とする請求項１〜請求項１０のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項１２】
下記一般式（Ａ−１）または（Ａ−２）で表される熱現像促進剤の少なくとも１種を含有することを特徴とする請求項１〜請求項１１のいずれか１項に記載の熱現像感光材料：
【化４】
（式中、Ｑ1は炭素原子で−ＮＨＮＨ−Ｑ2と結合する芳香族基、又はヘテロ環基を表し、Ｑ2はカルバモイル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、スルホニル基、又はスルファモイル基を表す。）；
【化５】
（式中、Ｒ1はアルキル基、アシル基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基を表す。Ｒ2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシルオキシ基、又は炭酸エステル基を表す。Ｒ3、Ｒ4はそれぞれ独立に水素原子またはベンゼン環に置換可能な基を表す。Ｒ3とＲ4は互いに連結して縮合環を形成してもよい。）。
【請求項１３】
前記画像形成層を支持体の両面に有することを特徴とする請求項１〜請求項１２のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項１４】
前記請求項１〜請求項１３のいずれか１項に記載の熱現像感光材料を用いたX線画像形成方法であって、
１）前記熱現像感光材料と蛍光増感スクリーンと重ね合わせて放射線画像露光を行い、前記熱現像感光材料に潜像を記録する工程、
２）熱現像により前記潜像を可視画像に変換する熱現像工程、
を有することを特徴とする画像形成方法。
【公開番号】特開２００６−２１５１６８（Ｐ２００６−２１５１６８Ａ）
【公開日】平成１８年８月１７日（２００６．８．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−２６３２７（Ｐ２００５−２６３２７）
【出願日】平成１７年２月２日（２００５．２．２）
【出願人】（０００００５２０１）富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年８月１７日（２００６．８．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年２月２日（２００５．２．２）
【出願人】（０００００５２０１）富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Ｆターム（参考）】
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