説明

熱現像感光材料および画像形成方法

【課題】低かぶりで高感度であり、さらに保存安定性に優れた熱現像感光材料および画像形成方法の提供。
【解決手段】支持体の面上に、感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを含有する画像形成層を有する熱現像感光材料およびそれを用いた画像形成方法であって、前記還元剤として下記一般式(I)で表され、熱分解率が10%以下である化合物および現像促進剤を含有することを特徴とする:


(式中、R1〜R4はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、R5、R6はそれぞれ独立に、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、又はスルホニル基を表す。)


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを含有する画像形成層を有する熱現像感光材料であって、前記還元剤として下記一般式(I)で表され、熱分解率が10%以下である化合物および現像促進剤を含有することを特徴とする熱現像感光材料:
【化1】

(式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、R5及びR6はそれぞれ独立に、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、又はスルホニル基を表し、R1とR2、R3とR4、R5とR6、R2とR5、又は/及びR4とR6とが互いに結合して5員、6員又は7員の環を形成してもよい。R7はR11−O−CO−、R12−CO−CO−、R13−NH−CO−、R14−SO2−、R15−W−C(R16)(R17)(R18)−、R19−SO2NHCO−、R20−CONHCO−、R21−SO2NHSO2−、R22−CONHSO2−又は(M)1/nOSO2−を表し、R11、R12、R13、R14、R19、R20、R21及びR22はアルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表し、R15は水素原子又はブロック基を表し、Wは酸素原子、イオウ原子又は>N−R18を表し、R16、R17、及びR18は水素原子又はアルキル基を表し、Mはn価のカチオンを表す。)。
【請求項2】
前記膜中熱分解率が5%以下である化合物を含有することを特徴とする熱現像感光材料ことを特徴とする請求項1に記載の熱現像感光材料。
【請求項3】
前記膜中熱分解率が2%以下である化合物を含有することを特徴とする熱現像感光材料ことを特徴とする請求項2に記載の熱現像感光材料。
【請求項4】
前記前記還元剤の融点が60℃以上160℃以下であることを特徴とする熱現像感光材料ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項5】
前記還元剤の酸化生成物と反応して色素を形成し得るカプラーを含有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項6】
前記現像促進剤が下記一般式(A−1)で表される化合物である請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化2】

(式中、Q1は炭素原子で−NHNH−Q2と結合する芳香族基、またはヘテロ環基を表し、Q2はカルバモイル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、スルホニル基、またはスルファモイル基を表す。)。
【請求項7】
前記現像促進剤が下記一般式(A−2)で表される化合物である請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化3】

(式中、R1はアルキル基、アシル基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基を表す。R2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシルオキシ基、炭酸エステル基を表す。R3、R4はベンゼン環に置換可能な基を表す。R3とR4は互いに連結して縮合環を形成してもよい。)。
【請求項8】
前記還元剤が、下記一般式(II)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化4】

(式中、R101及びR102はそれぞれ独立に、置換又は無置換のアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルキルスルホニル基、又はアリールスルホニル基を表し、R103、R104、R105、R106及びR107はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表す。R101とR102、R103とR104、R105とR106、及びR107とXの少なくとも一組は互いに結合して5員、6員又は7員の環を形成してもよい。Xはハロゲン原子、又はヘテロ原子を有する置換基(前記ヘテロ原子を介してベンゼン環に結合する)を表す。nは0〜4の整数を表す。nが2以の場合、R107は同じであっても異なっていても良く、また互いに結合して5員、6員又は7員の環を形成してもよい。)。
【請求項9】
前記還元剤が、下記一般式(III)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化5】

(式中、R201、R202、及びR203はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、R204はアルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表し、R201とR202、又は/及びR202とR204は互いに結合して5員、6員又は7員の環を形成してもよい。Zは窒素原子及びベンゼン環中の2個の炭素原子とともに5員、6員又は7員の環を形成する非金属原子群を表す。R205はアルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。ただし、R201〜R204の各にヒドロキシル基、カルボキシル基、スルホ基のいずれをも含まない。)。
【請求項10】
前記一般式(III)におけるR205が下記一般式(IV)で表される基であることを特徴とする請求項9に記載の熱現像感光材料:
【化6】

(式中、Xは、ハロゲン原子、又はヘテロ原子を介してベンゼン環に置換する基を表し、R206は置換基を表し、nは0〜4の整数を表す。nが2以上の場合、2個以上のR206は同じでも、異なっていてもよく、隣り合った位置に結合した基が互いに結合して5員〜7員の、炭素環又はヘテロ環を形成してもよい。)。
【請求項11】
前記カプラーが下記一般式(C−1)、(C−2)、(C−3)、(M−1)、(M−2)、(M−3)、(Y−1)、(Y−2)および(Y−3)よりなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする請求項5〜請求項10のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化7】

(式中、X1は水素原子または離脱基を表し、Y1およびY2は電子求引性の置換基を表し、R1はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化8】

(式中、X2は水素原子または離脱基を表し、R2はアシルアミノ基、ウレイド基またはウレタン基を表し、R3は水素原子、アルキル基またはアシルアミノ基を表し、R4は水素原子、または置換基を表す。R3とR4が互いに連結して環を形成してもよい。);
【化9】

(式中、X3は水素原子または離脱基を表し、R5はカルバモイル基またはスルファモイル基を表し、R6は水素原子または置換基を表す。);
【化10】

(式中、X4は水素原子または離脱基を表し、R7はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、R8は置換基を表す。);
【化11】

(式中、X5は水素原子または離脱基を表し、R9はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、R10は置換基を表す。);
【化12】

(式中、X6は水素原子または離脱基を表し、R11はアルキル基、アリール基、アシルアミノ基またはアニリノ基を表し、R10はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化13】

(式中、X7は水素原子または離脱基を表し、R13はアルキル基、アリール基、インドレニル基を表し、R14はアリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化14】

(式中、X8は水素原子または離脱基を表し、Zは5員ないし7員の環を形成するのに必要な2価の基を表し、R15はアリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化15】

(式中、X9は水素原子または離脱基を表し、R16、R17およびR18はそれぞれ置換基を表し、nは0ないし4の、mは0ないし5のいずれかの整数を表す。nまたはmが2以上のとき、複数のR16およびR17はそれぞれ同一の基であってもよいし、別々の基であってもよい。)。
【請求項12】
前記カプラーとして一般式(C−1)、(C−2)、及び(C−3)から選ばれる1種、(M−1)、(M−2)、及び(M−3)から選ばれる1種、(Y−1)、(Y−2)、及び(Y−3)から選ばれる1種を含む3種のうち2種以上含有することを特徴とする請求項11に記載の熱現像感光材料。
【請求項13】
前記感光性ハロゲン化銀の平均ヨウ化銀含有率が40モル%以上であることを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項14】
前記感光性ハロゲン化銀の平均ヨウ化銀含有率が80モル%以上であることを特徴とする請求項13に記載の熱現像感光材料。
【請求項15】
前記感光性ハロゲン化銀の平均ヨウ化銀含有率が90モル%以上であることを特徴とする請求項14に記載の熱現像感光材料。
【請求項16】
前記感光性ハロゲン化銀が平板状粒子であることを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項17】
前記平板状粒子のアスペクト比が2以上100以下であることを特徴とする請求項16に記載の熱現像感光材料。
【請求項18】
前記感光性ハロゲン化銀が金増感されていることを特徴とする請求項13〜請求項17のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項19】
ヨウ化銀錯形成剤を含有することを特徴とする請求項13〜請求項18のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項20】
前記画像形成層を支持体の両面に有することを特徴とする請求項1〜請求項19のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項21】
前記請求項1〜請求項20のいずれか1項に記載の熱現像感光材料を用いたX線画像形成方法であって、
1)前記熱現像感光材料と蛍光増感スクリーンと重ね合わせて放射線画像露光を行い、前記熱現像感光材料に潜像を記録する工程、
2)熱現像により前記潜像を可視画像に変換する熱現像工程、
を有することを特徴とする画像形成方法。

【公開番号】特開2006−276298(P2006−276298A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−93313(P2005−93313)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】