説明

熱現像感光材料及びそれを用いた画像形成方法

【課題】本発明の課題は、種々の異なる熱現像装置での共通に利用できる汎用性のある熱現像感光材料を提供すること、およびそれを用いた画像形成方法を提供することにある。
【解決手段】支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、熱現像のための還元剤を有する熱現像感光材料であって、前記熱現像感光材料が下記の赤外染料およびマゼンタ染料を含有する。
(1)750nm以上850nm以下に極大光吸収を有し、
(2)810nmにおける吸光度に対する785nmにおける吸光度の比率が0.8以上1.2以下であり、且つ、
(3)650nmでの吸光度が極大光吸収における吸光度の5%以上有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、熱現像のための還元剤を有する熱現像感光材料であって、前記熱現像感光材料が下記の赤外染料およびマゼンタ染料を含有することを特徴とする熱現像感光材料:
(1)750nm以上850nm以下に極大光吸収を有し、
(2)810nmにおける吸光度に対する785nmにおける吸光度の比率が0.8以上1.2以下であり、且つ、
(3)650nmでの吸光度が極大光吸収における吸光度の5%以上有する。
【請求項2】
前記赤外染料が下記一般式(1)で表される化合物より選ばれる化合物であることを特徴とする請求項1に記載の熱現像感光材料:
【化1】


(一般式(1)において、Y及びYは、各々、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、セレン原子、−C(R)(R)−基、又は−CH=CH−基を表す。R及びRは各々、水素原子、低級アルキル基或いはRとR間で結合して5員、6員の脂肪族スピロ環を形成するに必要な非金属原子群を表す。R及びRは各々、脂肪族基を表す。W、W、W及びWは各々、水素原子、置換基、或いはWはWと、WはWとの間で結合して縮合環を形成するに必要な非金属原子群を表す。V〜Vは各々、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、アリール基、複素環基を表し、或いはVはVと、VはVと、VはVと、VはVと、VはVとの間で結合して5員〜7員の環を形成するに必要な非金属原子群を表す。nは0〜2の整数を表す。Xは、分子内の電荷を相殺するに必要なイオンを表し、mは、分子内の電荷を相殺するに必要なイオンの数を表す。)。
【請求項3】
前記マゼンタ染料が下記一般式(I)で表される化合物であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱現像感光材料:
【化2】


(式中、Xはカラー写真カプラーの残基を表し、Aは−NR又はヒドロキシ基を表し、R及びRは、各々独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基又は複素環基を表す。Bは=C(R)−又は=N−を表わし、BはC(R)=又は−N=を表す。R、R、R及びRは、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ基、−OR51、−SR52、−CO53、−OCOR54、−NR5556、−CONR5758、−SO59、−SONR6061、−NR62CONR6364、−NR65CO66、−COR67、−NR68COR69又は−NR70SO71を表し、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、R58、R59、R60、R61、R62、R63、R64、R65、R66、R67、R68、R69、R70及びR71は、各々独立に、水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表す。)。
【請求項4】
前記マゼンタ染料が、下記一般式(II)で表されることを特徴とする請求項3に記載の熱現像感光材料:
【化3】


(式中、Rは、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ、−OR81、−SR82、−CO83、−OCOR84、−NR8586、−CONR8788、−SO89、−SONR9091、−NR92CONR9394、−NR95CO96、−COR97、−NR98COR99又は−NR100SO101を表し、R81、R82、R83、R84、R85、R86、R87、R88、R89、R90、R91、R92、R93、R94、R95、R96、R97、R98、R99、R100及びR101は、各々独立に、水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表す。Rは、脂肪族基又は芳香族基を表す。また、R、R、A、B及びBは、それぞれ前記一般式(I)と同義である。)。
【請求項5】
前記マゼンタ染料が、下記一般式(III)で表されることを特徴とする請求項3に記載の熱現像感光材料:
【化4】


(式中、Rは、水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ、−OR11、−SR12、−CO13、−OCOR14、−NR1516、−CONR1718、−SO19、−SONR2021、−NR22CONR2324、−NR25CO26、−COR27、−NR28COR29又は−NR30SO31を表し、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30及びR31は、各々独立に、水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表す。Zは、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ、−OR111、−SR112、−CO113、−OCOR114、−NR115116、−CONR117118、−SO119、−SONR120121、−NR122CONR123124、−NR125CO126、−COR127、−NR128COR129又は−NR130SO131の少なくとも1つで置換されていてもよい5員又は6員の含窒素複素環を形成する原子群を表し、この複素環はさらに別の環と縮合環を形成してもよい。
ここでR111、R112、R113、R114、R115、R116、R117、R118、R119、R120、R121、R122、R123、R124、R125、R126、R127、R128、R129、R130及びR131は、各々独立に、水素原子、脂肪族基又は芳香族基である。また、R、R、A、B及びBは、それぞれ前記一般式(I)と同義である。)。
【請求項6】
前記マゼンタ染料が、下記一般式(IV)で表されることを特徴とする請求項3に記載の熱現像感光材料:
【化5】


(式中、R、R、R、R、R及びRは前記一般式(I)と同義である。Rは、前記一般式(III)と同義である。また、X及びXは、各々独立に、−C(R10)=又は−N=を表し、R10は水素原子、脂肪族基、芳香族基を表し、X及びXの一方は必ず−N=であり、またXとXが同時に−N=となることはない。)。
【請求項7】
塗布銀量が0.5g/m〜1.5g/mであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項8】
シート状の熱現像感光材料を画像露光部と熱現像部を有する画像形成装置を用いて搬送しながら画像形成する画像形成方法であって、前記熱現像感光材料が前記請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の熱現像感光材料であり、前記シートの一部がレーザーにより画像露光されながら同時に既に画像露光されたシートの一部分が熱現像され、前記露光部と熱現像部との距離が50cm以下であることを特徴とする画像形成方法。
【請求項9】
前記熱現像部が昇温部分と保温部分を有し、前記露光部と前記昇温部分との距離が50cm以下であり、前記昇温部と前記保温部が共に加熱手段を有し、該加熱手段が互いに異なることを特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
【請求項10】
前記熱現像感光材料が前記昇温部と前記保温部の通過に要する時間の合計が2秒以上11秒以内であることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−86588(P2009−86588A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−259701(P2007−259701)
【出願日】平成19年10月3日(2007.10.3)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】