説明

熱現像感光材料

【課題】本発明の課題は、高画質の画像が得られ、かつ膜物理性が改良された熱現像感光材料を提供することである。
【解決手段】支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、第1の銀イオンのための還元剤及び第1のバインダーを含有する画像形成層および前記支持体の前記画像形成層と同一面に非感光性の最外層を有する熱現像感光材料であって、前記画像形成層と前記最外層との間に非感光性中間層Aを有し、該非感光性中間層Aが少なくとも第2の銀イオンのための還元剤および第2のバインダーを含有し、該第2のバインダーの50質量%以上がI/O比が0.05以上0.50以下のポリマーラテックスである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、第1の銀イオンのための還元剤及び第1のバインダーを含有する画像形成層および前記支持体の前記画像形成層と同一面に非感光性の最外層を有する熱現像感光材料であって、前記画像形成層と前記最外層との間に非感光性中間層Aを有し、該非感光性中間層Aが少なくとも第2の銀イオンのための還元剤および第2のバインダーを含有し、該第2のバインダーの50質量%以上がI/O比が0.05以上0.50以下のポリマーラテックスであることを特徴とする熱現像感光材料。
【請求項2】
前記I/O比が0.09以上0.3以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱現像感光材料。
【請求項3】
前記非感光性中間層Aが前記画像形成層に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱現像感光材料。
【請求項4】
前記第1のバインダーの50質量%以上がポリマーラテックスであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項5】
前記第1の銀イオンのための還元剤および前記第2の銀イオンのための還元剤がともに下記一般式(R)で表される化合物より選ばれる化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化1】


(一般式(R)において、R1dおよびR1d’は各々独立に置換又は無置換のアルキル基を表す。R2dおよびR2d’は各々独立に水素原子、又はベンゼン環に置換可能な置換基を表す。Lは−S−基または−CHR4d−基を表す。R4dは水素原子、又は置換又は無置換のアルキル基を表す。R3dおよびR3d’は各々独立に水素原子またはベンゼン環に置換可能な基を表す。)。
【請求項6】
前記第1の銀イオンのための還元剤が下記一般式(R)で表される化合物より選ばれる化合物であり、前記第2の銀イオンのための還元剤が下記一般式(I)、(IIA)、(IIB)、または(III)で表される化合物より選ばれる化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化2】


(一般式(R)において、R1dおよびR1d’は各々独立に置換又は無置換のアルキル基を表す。R2dおよびR2d’は各々独立に水素原子、又はベンゼン環に置換可能な置換基を表す。Lは−S−基または−CHR4d−基を表す。R4dは水素原子、又は置換又は無置換のアルキル基を表す。R3dおよびR3d’は各々独立に水素原子またはベンゼン環に置換可能な基を表す。);
【化3】


(上記一般式(I)において、R1aおよびR2aは水素原子、ハロゲン原子、置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のアルコキシ基、アシル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルカルボニル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルオキシカルボニル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルカルバモイル基、カルバモイル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルスルファモイル基、スルファモイル基であり、R3aおよびR4aはそれぞれ独立に水素原子またはベンゼン環に置換し得る置換基を表し、R5aは置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のアリール基、または置換又は無置換のヘテロ環基を表す。);
【化4】


(上記一般式(IIA)および(IIB)において、X1aおよびX2aはそれぞれ独立に水素原子または置換基を表し、R1a〜R3aはそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。m及びpはそれぞれ独立に0〜4の整数、nは0〜2の整数を表す。);
【化5】


(上記一般式(III)において、Qは炭素原子でNHNH−Vと結合する5〜7員の不飽和環を表し、Vはカルバモイル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、スルホニル基またはスルファモイル基を表す。)。
【請求項7】
前記第1の銀イオンのための還元剤および前記第2の銀イオンのための還元剤がともに平均粒子サイズが0.1μm以上5.0μm以下の固体状分散物であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項8】
前記第1のバインダーおよび前記第2のバインダーがともに、下記一般式(M)で表されるモノマー成分を10質量%以上70質量%以下共重合したポリマーラテックスであることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
一般式(M)
CH=CR01−CR02=CH
(式中、R01およびR02は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、およびシアノ基より選ばれる基である。)。
【請求項9】
前記一般式(M)のR01およびR02が共に水素原子、または一方が水素原子であり、他方がメチル基であることを特徴とする請求項8に記載の熱現像感光材料。
【請求項10】
前記非感光性中間層Aと前記最外層との間に非感光性中間層Bを有し、前記最外層および前記非感光性中間層Bの少なくとも一方の層のバインダーの50質量%以上が動物性蛋白由来の親水性ポリマーであることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項11】
前記最外層のバインダーの50質量%以上が動物性蛋白由来の親水性ポリマーであることを特徴とする請求項10に記載の熱現像感光材料。
【請求項12】
前記最外層のバインダーの50質量%以上が疎水性ポリマーであり、前記非感光性中間層Bのバインダーの50質量%以上が動物性蛋白由来の親水性ポリマーであることを特徴とする請求項10に記載の熱現像感光材料。
【請求項13】
前記非感光性中間層Bが2層以上よりなり、前記非感光性中間層Aに近い側の前記非感光性中間層Bが動物性蛋白由来でない親水性ポリマーを50質量%以上含有し、前記最外層に近い側の前記非感光性中間層Bが動物性蛋白由来の親水性ポリマーを50質量%以上含有することを特徴とする請求項10に記載の熱現像感光材料。
【請求項14】
前記動物性蛋白由来の親水性ポリマーがゼラチンであることを特徴とする請求項10〜請求項13のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。

【公開番号】特開2008−33026(P2008−33026A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−206599(P2006−206599)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】