説明

熱防護服用多層材

本発明は、防護服、特に消防士用の防護服の製造のための多層材であって、外側から内側に向って、
−外側面2および内側面3を含む二重層の外側生地1、
−必要に応じて膜支持体、
−防水通気性膜、
−必要に応じて遮熱体、
−仕上裏地
を備える多層材に関する。
特徴として、外側生地は、285g/m2以上の重さを有し、膜の前側に位置する層の1平方メートルあたりの重さと膜の後ろ側に位置する層の1平方メートルあたりの重さとの比は、1.8以上である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱や炎から防護する服、特に消防士用の服を製造するのに使用される多層繊維材の分野に広く関する。本発明は、特に、二重層からなる外側生地であってその重さが285g/m2以上の外側生地を有する多層材を対象とする。
【背景技術】
【0002】
熱や炎から防護する服は、一定の基準、特に以下を満たす必要がある。
−輻射熱および対流熱に対する防護
−構成材の良好な温度安定性
−不燃性
−良好な不浸透性
−通気性
−動きの自由度の大きさ
【0003】
今まで、消防服を製造するために、通常は500g/m2と700g/m2の間の重さの多層構造体、一般的に言えば、4層または5層からなる多層構造体が使われている。例えば、そのような構造体の1つは、次の層の重ね合わせからなる。
−200g/m2と250g/m2の間のよくある重さの外側生地(第1層)
−50g/m2の防水通気性膜(第2層)であって、当該膜と外側生地の間に配置される100g/m2の基材(第3層)と通常は組み合わされる防水通気性膜
−100g/m2〜200g/m2の織りフェルトで通常は構成される遮熱体(第4層)
−約130g/m2の仕上裏地(第5層)
【0004】
これらのタイプの材料では、膜の前側に位置する層の重さは、300g/m2と350g/m2の間にあり、膜の後ろ側に位置する層の重さは、230g/m2と330g/m2の間にある。層が前述の膜に対して使用者に着用された服の外側にあるときに、その層は膜の前側に位置すると考えられる。逆に、層が前述の膜に対して使用者に着用された服の内側にあるときに、その層は膜の後ろ側に位置すると考えられる。このように、膜の前側の層と膜の後ろ側の層との重さの比は、0.9〜1.6の範囲内にある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、出願人は、驚くべき手法で、1平方メートルあたり所定の重さを有する多層材にとって、特により重い外側生地の使用により、膜の前側により大きな重量負荷がかかるという事実、およびこのように膜の前側に位置する層の重さと膜の後ろ側に位置する層の重さとの比が増加するという事実は、高温に対する多層材の抵抗力を高め、結果として火事に対応するときの消防士の防護を高めるということを実証し、これが本発明の功績の1つである。
【0006】
本発明の目的は、防護服、特に消防士用の防護服の製造における使用に対して改善された温度特性を有する多層材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、防護服、特に消防士用の防護服の製造のための、外側から内側に向って、
−外側面および内側面からなる二重層の外側生地
−必要に応じて膜支持体
−防水通気性膜
−必要に応じて遮熱体
−仕上裏地
を備える多層材であって、外側生地が285g/m2以上の重さを有し、膜の前側に位置する層の1平方メートルあたりの重さと膜の後ろ側に位置する層の1平方メートルあたりの重さとの比が1.8を超え、好ましくは3と4の間にあることを特徴とする多層材をもたらす。
【0008】
加えて、他の技術解決策は、空気を閉じ込め得る構造体を使用することにより防護服の断熱能力を増大させることを提案する。この選択は、通気性または動きの自由度を減じることなく、何よりも服の全重量を増加させることなく断熱性を高めることに関する恒常的な関心事に特に適応している。
【0009】
この目的のために、本発明は、上記のような多層材であって、
−前述の外側面が熱反応性の糸または繊維からなり、
−前述の内側面が、必要に応じて熱反応性の糸または繊維に代えられる、熱影響下で
安定性のある糸または繊維からなる、
多層材に関する。
【0010】
好ましい態様では、外側面と内側面は、断続的な接合によって接続される。
【0011】
熱影響下で前述の外側面の収縮が縦方向に起こることが効果的である。
【0012】
代わりの態様では、前述の内側面に組み込まれる前述の熱反応性の糸または繊維は、横方向にある。
【0013】
他の代わりの態様では、前述の2番目の内側の層に組み込まれる前述の熱反応性の糸または繊維は、縦方向にある。
【0014】
“熱反応性の”糸または繊維は、材質を確実にもとのままに維持しながら熱影響下で収縮する特定の能力を示す糸または繊維を意味する。
【0015】
好ましくは、熱反応性の糸または繊維は、メタアラミド系列に属する一方、熱影響下で安定性のある繊維としては、パラアラミド型またはPBOの繊維が最良の選択である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下の詳細な説明および添付図を考慮すれば、本発明をよりよく理解できる。
【0017】
図1は、熱や炎から防護する服、特に消防士用の服の製造に通常使用される5層の多層複合体を示している。この図では、層Aが外側生地を表し、層Bが支持体B2を伴う膜B1によって形成されたユニットを表し、層Cがキルティングの織りフェルトを表し、層Dが裏地を表す。
【0018】
図2は、4層を持つ、本発明に係る多層複合体を示している。この図では、層A’が二重層の外側生地を表し、層B’が膜B1’およびその支持体B2’によって形成されたユニットを表し、層D’が裏地を表す。この複合体では、遮熱体がない。
【0019】
図3は、標準的な温度条件下における本発明にかなう二重層の外側生地の概略的な断面図である。外側生地1は、連結点4によって相互に連結される外側面2と内側面3を有している。
【0020】
図4および図5は、断面図および斜視図において、突然の温度上昇を受けたときの図3の外側生地の温度反応状態を概略的に示している。
【0021】
図6は、一実施形態における外側生地の標準的な織り方をその構造の具体例を用いて示している。図6Aは、織り方模様の慣用的な図である。図6Bは、2つの面2,3を相互依存させる仕方を示す長手方向の図である。
【0022】
本発明の1つの対象は、その重さが285g/m2以上である外側生地を備え、膜の前側に位置する層の1平方メートルあたりの重さと膜の後ろ側に位置する層の1平方メートルあたりの重さとの比が1.8より大きな多層材である。
【0023】
研究によって、この新規な複合体の効果として大幅な改善が示された。
【0024】
本発明に係る複合体の実施例と2つの従来型の複合体との間で比較が行われた。それらは全て同一の支持体(100%不織の100g/m2のアラミド布)にラミナートされた同一の(微孔性ポリウレタンの)膜を含むものである。対照の2つの複合体における“従来の”構造の外側生地は、メタアラミド/パラアラミド混合体である。対照の一方(複合体cx1)は、非常に良好な防護をもたらす従来の複合体である。他方(複合体cx2)は、(EN469基準に従って)消防服に対する熱防護基準の下限を満たしつつ快適性を最適化した非常に薄い複合体である。使用した熱防護試験規格は、対流熱防護に対してはEN367規格、輻射熱防護に対してはISO6942規格であった。
【0025】
複合体cx1は、次の層からなる。
−200g/m2の外側生地
−100g/m2の膜支持体B2
−50g/m2の膜B1
−220g/m2のフェルト層Cおよび裏地D
【0026】
複合体cx2は、次の層からなる。
−200g/m2の外側生地
−100g/m2の膜支持体B2
−50g/m2の膜B1
−165g/m2の裏地D
【0027】
それらの防護および快適性についての性能が全く異なるにもかかわらず、2つの複合体cx1,cx2では、蒸発抵抗力(Ret)に対する熱防護の比が同等であり、対流熱防護比HTI24/Retとしてはおよそ0.8、輻射熱防護比RTI24/Retとしてはおよそ1であった。
【0028】
この比較研究で試験された本発明に係る複合体は、次の層からなる。
−320g/m2の二重層の外側生地(A’)
−100g/m2の膜支持体(B2’)
−50g/m2の膜(B1’)
−130g/m2のアラミド/ビスコース裏地(D’)
この複合体では、膜の後ろ側に位置する層の重さに対する膜の前側に位置する層の重さの比は、3.23である。
【0029】
この多層複合体は、輻射熱に対してはISO6942規格、対流熱に対してはFR EN367規格の方法で測定して、HTi/Ret比が約1(従来の複合体に比べて20%増)である一方、RTI24/Retが約1.35(従来の複合体に比べて35%増)であることを特徴とする。
【0030】
本発明に係る多層複合体の場合に得られた改善された性能は、膜の前側により高い重量負荷をかけることが膜を破壊するのに必要な熱暴露時間を増加させ、これにより熱気が直接的に複合体を通過してしまう前の時間が引き延ばされるという事実によって説明することができる。
【0031】
285g/m2以上の重さを有する外側生地は、防護服にとってよりよい快適性/防護の比をもたらす。
【0032】
本発明に係る多層材の構成における二重層の外側生地は、断続的に相互に連結された外側面および内側面を有する、2つの面を持った構造を形成するような方法の織りまたは編みによって製造される。例えば、外側面の縦糸が内側面の横糸と断続的に織り交ぜられる。織りによろうと編みによろうと、接合方法と無関係に、“生地”の用語が一般的に使われる。好ましくは、外側生地の2つの面を持った構造において、2つの面の各々は、一方の面から他方の面にかけて異ならされる熱影響下で収縮する特定の能力のある糸を有する。
【0033】
熱影響下で前述の1番目の外側面の収縮が縦方向に起こることが効果的である。
【0034】
ある実施態様では、前述の内側面に組み込まれる前述の熱反応性の糸または繊維は、横方向にある。他の実施態様では、前述の内側面に組み込まれる前述の熱反応性の糸または繊維は、縦方向にある。
【0035】
熱反応性の糸または繊維は、内側面内で少なくとも一方向に沿って配されているとともに、熱影響下で寸法的に安定性のある糸によって少なくとも部分的に分けられている。
【0036】
外側面および内側面の構成に使用される熱反応性の糸または繊維は、メタアラミド系列に属することが好ましい。内側面の構成に使用される、熱影響下で安定性のある糸または繊維は、パラアラミド系列に属することが好ましい。
【0037】
代わりの実施形態によれば、本発明に係る多層材は、二重の収縮を介して厚みを増加させる外側生地の能力の効力により、大きな熱流に暴露される間の断熱性を向上させる。最初に、外側面2の温度が十分に高くなったとき(図4および図5)、前述の面2の構成に使用された熱反応性の糸が収縮し、これにより、内側面3が同じ収縮を受けないという事実がもたらされるだけでなく、断続的な接合4の結果として2つの面2,3の間にポケット5が形成される。これらのポケット5は、外側生地1の内側面3の前側に遮熱層を作り出し、前述の遮熱層は、前述のポケット内に閉じ込められた空気で構成される。
【0038】
この断熱効果は、外側面2を突き抜ける熱気の通路においてそれが内側面3に到達する前にさらなる遅延を生み出す。
【0039】
内側面3の温度が前述の面3の構成に使用された熱反応性の糸または繊維の収縮温度に到達したときにのみその収縮が起き、それ故に内側面3にボスが形成される。これは、熱反応性の糸または繊維が、内側面3内で少なくとも一方向に沿って配されているとともに、熱影響下で寸法的に安定性のある糸によって少なくとも部分的に分けられていることから可能となっている。
【0040】
ポケット内および外側面2と内側面3の間に形成されたボス内、場合によっては内側面3と膜支持体の間に形成されたボス内に閉じ込められた空気は、熱気が外側生地1を通過して膜に至るのに必要な時間を引き延ばす防護バリアを構成する。
【0041】
外側面は、熱反応性の糸または繊維を用いて縦糸および横糸から構成される。そのような糸は、メタアラミド繊維と帯電防止繊維の混合体からなる繊維糸であることが好ましい。ケルメル(登録商標)メタアラミド繊維の場合では、収縮温度は約300℃(材料温度)である。材料がこの温度に到達する時間はいくつかの要素、特に熱源および生地密度に依存する。
【0042】
内側面は、二重の収縮作用が求められる場合は必要に応じて熱反応性の糸または繊維に代えられる、熱影響下で安定性のある糸または繊維からなる。前者の場合、熱反応性の糸または繊維は、前述の内側面が熱影響下で凹凸またはボス内にセルを形成するように、内側面内で少なくとも一方向に沿って配されるとともに、熱影響下で寸法的に安定性のある糸によって少なくとも部分的に分けられる。内側面内での熱反応性の糸の分布は、所定の表面方向に沿って規則的であっても不規則であってもよい。内側面の特定の実施形態によれば、熱反応性の糸の分布は、少なくとも面の一方向に沿って規則的である。
【0043】
内側面は、織られたまたは編まれた表面であることが効果的であり、好ましくは織られた表面である。内側面内に存する熱反応性の糸は、縦糸および/または横糸である。それらは、機械方向および/または表面横断方向に配される。それらは、機械方向だけまたは横断方向だけに存していてもよい。
【0044】
熱反応性の糸は、熱影響下で寸法的に安定性のある所定数の糸によって内側面内で少なくとも部分的にお互いに分けられる。
【0045】
内側面の構成に使用される熱反応性の糸は、メタアラミド、メラミン、芳香族ポリイミド、ポリアクリレート、ポリフェニレンからなる群から選択される糸である。
【0046】
熱影響下で寸法的に安定性のある、内側面の構成に使用される糸は、パラアミド、PBO(ポリパラフェニレン−2,6−ベンゾビスオキサゾール)および同様の化合物からなる群から選択される。
【0047】
熱反応性の糸または繊維は、単体で使用されてもよいし、熱影響下で寸法的に安定性のある糸または繊維と混合されてもよい。1つの例は、モダクリリックとパラアミドの混合体である。
【0048】
本発明に係る多層複合体の構成に使用される二重層の外側生地は、断続的に相互に連結された2つの面を有する構造を形成するように織ったり編んだりすることによって製造される。前述の外側面と内側面は、外側面の縦糸が内側面の横糸を拾い上げるように相互に連結される。このタイプの構造は、内側面が、その構成に使用された熱反応性の糸の収縮が起きる十分な高さの温度を受けたときに、内側面内にポケットを生み出す。
【0049】
しかも、本発明にかなう二重層の生地の内側面内にパラアミド糸が存在することは、二重層の外側生地内でのこの面の内側位置の作用により、このタイプの糸の周知の不利益を伴うことなく、高い機械的な炎への抵抗力、特に紫外線や磨耗に対する感度を前述の生地に与える。
【0050】
非制限例として与えられる、実施形態の明晰な第1実施例においては、二重層の外側生地A’は、図6Aの織り方模様および図6Bの2つの面の間の接合の態様と一致し、全体で295g/m2である。外側面は、熱反応性の糸、特にメートル番手が70/2の99/1メタアラミド/帯電防止繊維から単になる。内側面は、寸法的に安定性のある糸、特にメートル番手が100/2の100%パラアミド糸から単になる。2つの面の間の接合は、外側面の縦糸が内側面の横糸を断続的に拾い上げることによってなされる。
【0051】
図6に示される例は、表側面(EXT)用のメートル番手が70/2のメタアラミドの縦糸(CEXT)および横糸(TEXE)と、内側面(INT)用のメートル番手が100/2のパラアラミドの縦糸(CINT)および横糸(TINT)からなる二重層の生地を開示する。外側面(EXT)の縦糸(CEXT)は、内側面(INT)に属する1番目(D1)と27番目(D27)のピックに交互に絡み合っている。結果的に、この模様は、2つの面を相互に連結し、同時に、生地の横方向に平らな溝(ポケット)を作り出す。
【0052】
実施形態の第2実施例は、内側面(INT)の1番目(D1)、3番目(D3)、27番目(D27)、29番目(D29)の織りピックが熱反応性の糸と取り替えられた構成となっている。二重層の構造と独立して、内側面は、パラアミド糸で作られた布と結果的に同等であり、横方向の熱反応性の糸の筋をおよそ5mmおきに含んでいる。機能的には、これらの糸が使用中に十分高い温度に熱せられると(熱反応性のメタアラミド糸の場合では約300℃)、それらは安定したパラアミド糸構造を取るようになり、生地の体系的なしわ寄せが引き起こされ、これにより内側面の厚みが増加して断熱性が増大する。
【0053】
消防服の製造のために特に有効な多層複合体の実施例として、この二重層の外側生地は、次の層
−100%アラミドの不織布にラミネートされる、支持材ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)または微孔性もしくは吸水性のポリウレタンの85g/m2の膜
−50/50アラミド/ビスコースFRの115g/m2の裏地
と複合体の全重さがおよそ550g/m2となるように組み合わされてもよい。さらに熱防護を高めるために、100%不織布アラミドふくれ織材の55g/m2の層が複合体の全重さがおよそ600g/m2となるように裏地に付加されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】従来の多層複合体を示す概略図である。
【図2】本発明に係る多層複合体を示す概略図である。
【図3】断面で見たときの、本発明にかなう外側生地の慣用的な図である。
【図4】熱影響下での図3の外側生地を示す図である。
【図5】斜めに見たときの、図4の外側生地を示す図である。
【図6】慣用的な図(図6A)および長手方向の図(図6B)によって、一実施形態に係る外側生地の標準的な織り方を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防護服、特に消防士用の防護服の製造のための、外側から内側に向って、
−外側面(2)および内側面(3)を含む二重層の外側生地(1)
−必要に応じて膜支持体
−防水通気性膜
−必要に応じて遮熱体
−仕上裏地
を備える多層材であって、
前記外側生地が285g/m2以上の重さを有し、前記膜の前側に位置する層の1平方メートルあたりの重さと前記膜の後ろ側に位置する層の1平方メートルあたりの重さとの比が1.8以上であることを特徴とする多層材。
【請求項2】
−前記外側面(2)が熱反応性の糸または繊維からなり、
−前記内側面(3)が、必要に応じて熱反応性の糸または繊維に代えられる、熱影響下で寸法的に安定性のある糸または繊維からなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の材。
【請求項3】
前記外側面(2)と内側面(3)は、断続的な接合(4)によって接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の材。
【請求項4】
熱影響下で前記外側面(2)の収縮が縦方向に起こることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の材。
【請求項5】
前記内側面(3)に組み込まれる前記熱反応性の糸または繊維は、横方向にあることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の材。
【請求項6】
前記内側面(3)に組み込まれる前記熱反応性の糸または繊維は、縦方向にあることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の材。
【請求項7】
前記熱反応性の糸または繊維は、メタアラミド、メラミン、芳香族ポリイミド、ポリアクリレート、ポリフェニレンからなる群から選択されることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の材。
【請求項8】
前記熱影響下で寸法的に安定性のある糸または繊維は、パラアラミド、PBO(ポリパラフェニレン−2,6−ベンゾビスオキサゾール)および同様の化合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記載の材。
【請求項9】
前記外側生地(1)内では、前記外側面(2)の縦糸が前記内側面(3)の横糸のピックを選びとっていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の材。
【請求項10】
熱および炎から防護する服、特に消防士服であって、請求項1〜9のいずれか一項に記載の多層材を使って製造された服。
【請求項11】
熱および炎から防護する服の製造のための、請求項1〜9のいずれか一項に記載の多層材の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−524467(P2008−524467A)
【公表日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−547562(P2007−547562)
【出願日】平成17年12月16日(2005.12.16)
【国際出願番号】PCT/FR2005/003172
【国際公開番号】WO2006/067316
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(398058913)
【Fターム(参考)】