説明

熱風乾燥機

【課題】 熱風ノズルの変形が少なく、良好な乾燥状態が得られると共に、熱風ノズルの長寿命化等も可能な熱風乾燥機を提供する。
【解決手段】 横置き円筒面状の熱風案内面(21)と、被乾燥物を供給する斜板状の被乾燥物供給面(33)と、熱風案内面と被乾燥物供給面の会合部に熱風を噴出する横方向に細長い熱風ノズル(11)と、を備え; 上記熱風ノズル(11)が; 軸方向全長にわたって軸直角断面が横長矩形状であり、熱風出口側の縦方向内法寸法が、入口側の縦方向内法寸法より狭く構成された外郭レジューサ(111)と、外郭レジューサ内部に、複数個横幅方向に配列挿入され、軸方向全長にわたって軸直角断面が矩形状であり、熱風入口側より出口側に向かって、縦方向内法寸法が次第に縮小するセグメントレジューサ(112)と、により構成されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱風乾燥機に関し、より具体的には、改良された熱風ノズルを備えた熱風乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
バーナの燃焼室に風を送って熱風とし、その熱風を利用して各種の被乾燥物を乾燥させる熱風乾燥機は、例えば下記特許文献1等にも開示されているように従来より広く利用されている。
そのような熱風乾燥機の構成の一例を、本発明に係る熱風乾燥機の一実施例を示す図1を援用して簡単に説明する。
図1中、1は熱風供給装置、2は旋回室、3は被乾燥物供給装置、4は気流ダクト、5は乾燥物捕集回収部である。
熱風供給装置1は、そのバーナ12から燃焼内筒14内に向けて重油等が噴射されて燃焼され、その熱風は燃焼外筒15の先端に取り付けた熱風ノズル11から80〜100m/secの風速で旋回室2の内部へ噴き出されるようになっている。
旋回室2は、図1の紙面と垂直方向に中心軸を有する横置き型の円筒ドラムであり、この旋回室2内へ被乾燥物供給装置3の斜板状の被乾燥物供給面33から汚泥等の被乾燥物が投入され、上記熱風によって短時間で乾燥せしめられるようになっている。
旋回室2内で乾燥された被乾燥物は、粉末状となって気流ダクト4内へ吹き上げられつつ更に乾燥され、その後、サイクロン51へ導かれて捕集され、乾燥物回収タンク52に回収されるようになっている。
旋回室2と、熱風ノズル11と、被乾燥物供給面33との配置を具体的に述べれば、旋回室2の円筒面状の熱風案内面21の下縁部22に、斜板状の被乾燥物供給面33から被乾燥物が供給され、当該熱風案内面21と被乾燥物供給面33の会合部に臨むように、横方向(紙面に対して垂直方向)に細長い熱風ノズル11の開口が配置されるようになっている。
【0003】
上記熱風ノズル11の従来タイプのものを図9に示す。
図9中、(A)図は、従来の熱風ノズル110の正面図(熱風出口側から見た図)、(B)図は、その背面図(熱風入口側から見た図)、(C)図は、(A)図中のc−c断面図である。
この従来の熱風ノズル110は、その背面側に熱風入口110aを有し、この背面側のフランジ110dが前記熱風供給装置1の燃焼外筒15の先端に取り付けられ、フランジの中央の熱風入口110aから吹き込まれた熱風は、正面側の熱風出口110bから噴き出されるようになっている。
図示する如く、熱風ノズル110は、その軸方向全長にわたって軸直角断面が横長矩形状であり、熱風出口110bの縦方向内法(うちのり)寸法mが、熱風入口110aの縦方向内法寸法nより狭くなるように形成され、入口110aも出口110bも、横方向には長く連続した1つの孔となっている。熱風入口110aから出口110bへ流れる熱風は、熱風ノズル110内で縮流され加速されて噴出されるようになっている。
【0004】
このような熱風ノズル110内を約500℃の熱風を風速80〜100m/secで通過させると、ノズル自体も500℃程度に加熱され、熱膨張によって、その出口110bは、図10に示すように中央部が広がるような形に変形する。そのため、熱風の横方向に均等な噴出速度や風量が得られず、前記旋回室2内の温度分布も不均一となり、良好な乾燥状態が得られなくなる。熱風ノズル110も、そのような変形を繰り返すと熱応力によって破損することとなり、短寿命で、高頻度に交換する必要がある。
【0005】
【特許文献1】特開平11−241883号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するためなされたものであり、その目的とするところは、熱風ノズルの変形が少なく、良好な乾燥状態が得られると共に、熱風ノズルの長寿命化等の効果も得られる熱風乾燥機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記の目的は、
横置き円筒面状の熱風案内面と、その熱風案内面の下縁部に被乾燥物を供給する斜板状の被乾燥物供給面と、熱風案内面と被乾燥物供給面の会合部に、横方向に細長い開口を有し、熱風案内面の接面方向に熱風を噴出する熱風ノズルを有する熱風供給装置と、を備えた熱風乾燥機において、
上記熱風ノズルが、
軸方向全長にわたって軸直角断面が横長矩形状であり、熱風出口側の縦方向内法寸法が、入口側の縦方向内法寸法より狭く構成された外郭レジューサと、
外郭レジューサ内部に、複数個横幅方向に配列挿入され、軸方向全長にわたって軸直角断面が矩形状であり、熱風入口側より出口側に向かって、縦方向内法寸法が次第に縮小するセグメントレジューサと、
により構成されることを特徴とする上記の熱風乾燥機によって達成できる。
【0008】
その場合において、外郭レジューサとセグメントレジューサとの間に冷却空気を供給する手段を設けることが望ましく、更にまた、セグメントレジューサ同士の間に隙間を設けることも推奨される。
【発明の効果】
【0009】
上記の如き構成であると、熱風のほぼ全量が、外郭レジューサ内に横方向に並べられた複数個のセグメントレジューサ内を分かれて通過するため、横方向に均等な噴出速度及び風量が得られると共に、個々のセグメントレジューサの横幅は、従来の単一構造の熱風ノズルのそれより格段に短く、そのため熱膨張量も少なく、従来品に比べて、変形したり破損する可能性も大幅に低減するものである。
また、外郭レジューサとセグメントレジューサとの間に冷却空気を供給する手段を設けることにより、セグメントレジューサと外郭レジューサの冷却効果が得られ、それらの変形等は一層抑制できる。
更にまた、隣接するセグメントレジューサ同士の間に隙間を設けることにより、この隙間がセグメントレジューサの熱膨張量を吸収する役割を果たすと共に、当該隙間内を上記冷却空気が通過することにより、セグメントレジューサの冷却効果も促進される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面に示す実施例を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【実施例】
【0011】
図1は、本発明に係る熱風乾燥機の一実施例の全体構成を示す説明図、
図2は、本発明に係る熱風乾燥機に取り付けられる熱風ノズルの一実施例を示す正面図(A)と、背面図(B)と、正面図中のc−c線に沿った断面図(C)、
図3は、図2に示した熱風ノズルのうちの外郭レジューサの正面図(A)と、背面図(B)と、正面図中のc−c線に沿った断面図(C)、
図4は、図2に示した熱風ノズル中の1個のセグメントレジューサの正面図(A)[熱風出口のみを示す]と、背面図(B)と、背面図中のc−c線に沿った断面図(C)、
図5は、図4に示したセグメントレジューサを横方向に8個並べた状態を示す正面図(A)[熱風出口のみを示す]と、背面図(B)と、背面図中のc−c線に沿った断面図(C)、
図6は、図3に示した外郭レジューサに複数の冷却空気取入孔を明けると共に、冷却空気ダクトを取り付けた状態を示す正面図(A)と、背面図(B)と、正面図中のc−c線に沿った断面図(C)、
図7は、図6に示した冷却空気供給手段を有する外郭レジューサに、図5に示す如く配列した8個のセグメントレジューサを挿入した状態を示す正面図(A)と、背面図(B)と、正面図中のc−c線に沿った断面図(C)、
図8は、従来公知の熱風乾燥機の熱風ノズルと、本発明に係る熱風乾燥機の熱風ノズルの変形の差を示す説明図である。
【0012】
まず、図1に示す本発明に係る熱風乾燥機の一実施例の全体構成について説明する。
前記の如く、図1中、1は熱風供給装置、2は旋回室、3は被乾燥物供給装置、4は気流ダクト、5は乾燥物捕集回収部である。
熱風供給装置1は、熱風ノズル11、バーナ12、燃焼空気送風機13、燃焼内筒14、燃焼外筒15、送風機16、ダンパ17、コック18、等々から構成される。
旋回室2は、図1の紙面と垂直方向に中心軸を有する横置き型の円筒ドラムであり、円筒状の熱風案内面21と、下縁部22を有する。
被乾燥物供給装置3は、被乾燥物ホッパー31、ロータリーバルブ32、被乾燥物供給面33、等々から構成される。
乾燥物捕集回収部5は、サイクロン51、乾燥物回収タンク52、等々から構成される。
【0013】
バーナ12からは、燃焼空気送風機13により取り入れられた空気と共に重油等が噴射されて、燃焼内筒14内で燃焼され、火炎120が発生する。その燃焼ガスは、送風機16からダンパ17を通じて燃焼外筒15内へ取り入れられた希釈用空気と混合され、500℃前後の熱風となって、燃焼外筒15の先端に取り付けた熱風ノズル11から80〜100m/secの風速で旋回室2の内部へ噴き出される。
旋回室2内へは、被乾燥物供給装置3により被乾燥物(例えば、汚泥等)が投入され、上記熱風によって乾燥せしめられるようになっている。
即ち、被乾燥物供給装置3は、被乾燥物ホッパー31内の被乾燥物をロータリーバルブ32で一定量ずつ斜板状の被乾燥物供給面33上へ排出し、当該被乾燥物供給面33から旋回室2の円筒面状の熱風案内面21の下縁部22に被乾燥物を供給するようになっている。熱風案内面21と被乾燥物供給面33の会合部、即ち、被乾燥物の供給部には、横方向(紙面に対して垂直方向)に細長い熱風出口を有する前記熱風ノズル11が配置されるようになっている。
旋回室2内で乾燥された被乾燥物は、粉末状となって気流ダクト4内へ吹き上げられつつ更に乾燥され、その後、サイクロン51へ導かれて捕集され、乾燥物回収タンク52に回収されるようになっている。
【0014】
本発明に係る熱風乾燥機に取り付けられる熱風ノズル11は、図2に示すように、外郭レジューサ111の内部に複数のセグメントレジューサ112を横方向に並べて挿入して成る二重構造を有するものであり、図9に示す従来の熱風ノズル110のような一重構造のものとはその構成が全く相違しているので、以下、図2〜図5を参照しつつ、本発明における熱風ノズル11の構成について詳述する。
【0015】
図2中の(A)図は、本発明に係る熱風乾燥機に取り付けられる熱風ノズル11の正面図(熱風出口側から見た図。以下同様。)、(B)図は、その背面図(熱風入口側から見た図。以下同様。)、(C)図は、(A)図中のc−c断面図(以下同様。)である。
図2中、111は外郭レジューサ、112は外郭レジューサ111内に横方向に複数個配列される同一形状のセグメントレジューサである。
【0016】
上記外郭レジューサ111は、図3に示す如く、入口側開口111aと、出口側開口111bと、胴部111cと、フランジ111dとを有するよう構成され、その入口側のフランジ111dにおいて燃焼外筒15の先端に取り付けられるようになっている。
この外郭レジューサ111は、その軸方向全長にわたって軸直角断面が横長矩形状であり、出口側の縦方向内法寸法bが、入口側の縦方向内法寸法aより狭くなるように形成されている。
一方、上記外郭レジューサ内に挿入される個々のセグメントレジューサ112は、図4に示す如く、熱風の入口112aと、出口112bと、胴部112cと、フランジ112dとを有するように構成され、そのフランジ112dにおいて前記外郭レジューサ111のフランジ111dと重ね合わせられるようになっている。
このセグメントレジューサ112は、その軸方向全長にわたって軸直角断面が矩形状であり、熱風入口112aより出口112bに向かって、縦方向内法寸法が次第に縮小するように形成されている。
【0017】
本発明における熱風ノズル11は、上記の如き形状のセグメントレジューサ112が、前記外郭レジューサ111の内部にその横幅方向に複数個並べて挿入されて構成されるものであり、図示した実施例においては、図5に示すように8個のセグメントレジューサ112が、相互間に僅かな隙間1120が保たれるように配置した状態で、前記図2に示されるように挿入されている。
即ち、セグメントレジューサ112の横幅寸法は、これを複数個(図示した実施例では8個)横に並べた場合において、600℃に加熱された時の熱膨張分を外郭レジューサ111の出口側開口111bの横幅から差し引いた上で、更に上記複数の隙間1120の合計長さ分だけ短くなるように設定される。
これら複数のセグメントレジューサ112同士は互いに連結したり固定したりすることなく、それぞれ個別にそのフランジ112dを、外郭レジューサ111のフランジ111dと前記燃焼外筒15の先端の取付けフランジ(図示せず)との間に挟み込んで保持するようにする。
【0018】
本発明における熱風ノズル11は、上記のように外郭レジューサ111の内部に、細分化されたセグメントレジューサ112を複数個配列して成る構成であるため、次のような作用効果を得ることができる。
(1)熱風のほぼ全量が、横幅方向に並べられた複数個のセグメントレジューサ111内を分かれて通過するため、熱風ノズル11の横方向に均等な噴出速度と風量が得られる。そのため、旋回室2内の横幅方向の温度分布が均一となり、良好な乾燥効果が得られる。
(2)個々のセグメントレジューサ111の横幅は、従来の単一構造の熱風ノズルのそれより格段に短く、そのため熱膨張量も少なく、歪みや変形量が小さい。そのため、従来品のように変形による噴出速度等の不均一化が生じることがなく、この点においても良好な乾燥効果が得られる。
(3)隣接するセグメントレジューサ同士の間に前記隙間1120を設けることにより、この隙間がセグメントレジューサの熱膨張量を吸収する役割を果たし、セグメントレジューサの変形が防止される。
(4)上記の如く、セグメントレジューサ112の変形がないため、破損の可能性も低減し、耐久性が大幅に向上する。
(5)熱風ノズルを耐熱性の高い材料で作製することにより耐久性を一層向上させることができる、その場合、本発明では、上記の如く変形が少ないので、変形防止の目的で板厚の厚い材料を用いる必要がなく、板厚の薄いものを用い得るため、耐熱性の高い材料を用いる場合のコストアップを低く抑えることができる。
(6)熱風ノズルが、外郭レジューサ111とセグメントレジューサ112との二重構造となるため、外部への熱損失が少なくなり、熱効率が向上する。
【0019】
次に、図6及び図7に示す実施例について説明する。
この実施例は、外郭レジューサ111とセグメントレジューサ112との間の空間に冷却空気を供給することにより、セグメントレジューサ及び外郭レジューサを冷却すると共に、旋回室2側から前記隙間1120内への乾燥物の逆流を防止し得るようにしたものである。
この場合、図6に示すように、外郭レジューサ111の外面に冷却空気ダクト113を取り付けると共に、外郭レジューサ111の壁面に、冷却空気ダクト113内から外郭レジューサ111の内部へ通じる冷却空気取入孔111eを明けるようにする。冷却空気ダクト113は、図1に示すように、コック18を通じて送風機16に接続する。
上記の如く構成された外郭レジューサ111の内部に、前記実施例と同様に複数のセグメントレジューサ112を挿入、保持する(図7参照)。
【0020】
稼働時には、複数のセグメントレジューサ112の内部を熱風が通過すると共に、図7(C)に示す如く、外郭レジューサ111とセグメントレジューサ112との間の空間、及び、セグメントレジューサ同士の間の前記隙間1120の中を、冷却空気ダクト113から供給される冷却空気が通過する。
これによって、セグメントレジューサ及び外郭レジューサが冷却され、それらの耐久性が向上すると共に、旋回室2側から隙間1120内への乾燥物の逆流が防止され、熱風ノズルのメンテナンスも容易となる。
【0021】
図8には、従来公知の熱風乾燥機の熱風ノズルと、本発明に係る熱風乾燥機の熱風ノズルの変形の差が示されており、従来の熱風ノズルの熱風出口110b の変形に比べて、本発明の熱風ノズルのセグメントレジューサの熱風出口112bの変形の方が格段に小さく、そのため、横方向に均等な風速及び風量で熱風を噴き出すことが可能であることが理解できる。
【0022】
本発明における上記熱風ノズル11のサイズは、これが取り付けられる燃焼外筒15や旋回室2の大きさ、その他の条件に適合するよう決定されるが、その仕様の一例を記載すれば、下記の通りである。
a(外郭レジューサの入口側開口111aの縦方向内法。図3)=100mm
b(外郭レジューサの出口側開口111bの縦方向内法。図3)=28mm
c(外郭レジューサの入口側及び出口側開口の横方向内法。図3)=632mm
d(外郭レジューサのフランジ111dの縦法。図3)=240mm
e(外郭レジューサのフランジ111dの横法。図3)=772mm
f(セグメントレジューサの熱風入口112aの縦方向内法。図4)=90mm
g(セグメントレジューサの熱風出口112bの縦方向内法。図4)=20mm
h(セグメントレジューサの熱風出口112bの縦方向外法。図4)=24mm
i(セグメントレジューサの熱風入口及び出口の横方向内法。図4)=67mm
j(セグメントレジューサの熱風入口及び出口の横方向外法。図4)=70mm
【0023】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明はその目的の範囲内において、上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するものである。
【産業上の利用可能性】
【0024】
上記の如く、本発明によるときは、熱風ノズルの変形が少なく、良好な乾燥状態が得られると共に、熱風ノズルの長寿命化等の効果も得られる熱風乾燥機を提供し得るものであるから、本発明は多大の産業上の利用可能性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る熱風乾燥機の一実施例の全体構成を示す説明図である。
【図2】本発明に係る熱風乾燥機に取り付けられる熱風ノズルの一実施例を示す正面図(A)と、背面図(B)と、正面図中のc−c線に沿った断面図(C)である。
【図3】図2に示した熱風ノズルのうちの外郭レジューサの正面図(A)と、背面図(B)と、正面図中のc−c線に沿った断面図(C)である。
【図4】図2に示した熱風ノズル中の1個のセグメントレジューサの正面図(A)[熱風出口のみを示す]と、背面図(B)と、背面図中のc−c線に沿った断面図(C)である。
【図5】図4に示したセグメントレジューサを横方向に8個並べた状態を示す正面図(A)[熱風出口のみを示す]と、背面図(B)と、背面図中のc−c線に沿った断面図(C)である。
【図6】図3に示した外郭レジューサに複数の冷却空気取入孔を明けると共に、冷却空気ダクトを取り付けた状態を示す正面図(A)と、背面図(B)と、正面図中のc−c線に沿った断面図(C)である。
【図7】図6に示した冷却空気供給手段を有する外郭レジューサに、図5に示す如く配列した8個のセグメントレジューサを挿入した状態を示す正面図(A)と、背面図(B)と、正面図中のc−c線に沿った断面図(C)である。
【図8】従来公知の熱風乾燥機の熱風ノズルと、本発明に係る熱風乾燥機の熱風ノズルの変形の差を示す説明図である。
【図9】従来公知の熱風乾燥機に取り付けられる熱風ノズルの一例を示す正面図(A)と、背面図(B)と、正面図中のc−c線に沿った断面図(C)である。
【図10】従来公知の熱風乾燥機の熱風ノズルの熱風出口の変形状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0026】
1 熱風供給装置
11 熱風ノズル
111 外郭レジューサ
111a 入口側開口
111b 出口側開口
111c 胴部
111d フランジ
111e 冷却空気取入孔
112 セグメントレジューサ
112a 熱風入口
112b 熱風出口
112c 胴部
112d フランジ
1120 隙間
113 冷却空気ダクト
12 バーナ
120 火炎
13 燃焼空気送風機
14 燃焼内筒
15 燃焼外筒
16 送風機
17 ダンパ
18 コック
2 旋回室
21 熱風案内面
22 下縁部
3 被乾燥物供給装置
31 被乾燥物ホッパー
32 ロータリーバルブ
33 被乾燥物供給面
4 気流ダクト
5 乾燥物捕集回収部
51 サイクロン
52 乾燥物回収タンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
横置き円筒面状の熱風案内面(21)と、その熱風案内面の下縁部に被乾燥物を供給する斜板状の被乾燥物供給面(33)と、熱風案内面と被乾燥物供給面の会合部に、横方向に細長い開口を有し、熱風案内面の接面方向に熱風を噴出する熱風ノズル(11)を有する熱風供給装置(1)と、を備えた熱風乾燥機において、
上記熱風ノズル(11)が、
軸方向全長にわたって軸直角断面が横長矩形状であり、熱風出口側の縦方向内法寸法が、入口側の縦方向内法寸法より狭く構成された外郭レジューサ(111)と、
外郭レジューサ内部に、複数個横幅方向に配列挿入され、軸方向全長にわたって軸直角断面が矩形状であり、熱風入口側より出口側に向かって、縦方向内法寸法が次第に縮小するセグメントレジューサ(112)と、
により構成されることを特徴とする上記の熱風乾燥機。
【請求項2】
外郭レジューサとセグメントレジューサとの間に冷却空気を供給する手段(111e,113)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の熱風乾燥機。
【請求項3】
セグメントレジューサ同士の間に隙間(1120)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱風乾燥機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−177645(P2006−177645A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−373843(P2004−373843)
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(599168785)
【Fターム(参考)】