説明

燃料電池および燃料電池の導電性セパレータの製造方法

【課題】反応領域より外周側のシール部位におけるセパレータの水素脆弱化を防止する燃料電池を提供する。
【解決手段】電解質膜35上に電極層37,39を設け、さらにこの電極層37,39上に導電性のセパレータ17,19を配置した燃料電池において、電極層37,39に対応する反応領域より外周側のシール材49,51を設けた部位のセパレータ17,19の表面に、ダイヤモンドライクカーボン材を設けて水素脆弱性を高める。セパレータ17,19の反応領域に対応する部位には、窒化処理を施して導電性を高める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電解質膜上に電極層を設け、さらにこの電極層上に導電性のセパレータを配置した燃料電池および導電性セパレータの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池は、水素を含有する燃料ガスと酸素を含有する酸化剤ガスとを電気化学的に反応させて発電するものであり、このような燃料電池に使用する導電性のセパレータとして、コスト,成形性,生産性,薄型化などで長所を備えるステンレスなど金属製のものが知られている(例えば下記特許文献1参照)。
【0003】
このような金属製のセパレータでは、電気伝導性を持たせるとともに、耐食性を維持する必要があり、特許文献1に記載のセパレータでは、燃料電池の正極、負極の少なくとも片方と接触する表面に、主に水素および炭素から構成されるダイヤモンド状炭素からなる層を設けることで、耐食性を高めている。
【特許文献1】特開2005−93172号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、燃料電池においては、セパレータと電解質膜との間の外周側にシール材を設けることで、燃料ガスや酸化剤ガスからなる反応ガスに対するシールを行っている。
【0005】
ところが、上記した特許文献1に記載の燃料電池では、セパレータの電極反応がなされる反応領域に対応する部位に、ダイヤモンド状炭素からなる層を設けて耐食性を高めているだけであり、反応領域より外周側のシール部位については、耐食性について考慮していない。
【0006】
このため、反応領域より外周側のシール部位に対応する金属製セパレータが、特に燃料ガスである水素の浸入によって脆弱化し、シール性が損なわれるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、反応領域より外周側のシール部位におけるセパレータの脆弱化を防止することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、電解質膜上に電極層を設け、さらにこの電極層上に導電性のセパレータを配置した燃料電池において、前記電極層に対応する反応領域より外周側の前記セパレータの表面に、ダイヤモンドライクカーボン材を設けたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、セパレータの電極層に対応する反応領域より外周側の表面に、ダイヤモンドライクカーボン材を設けたので、反応領域より外周側のシール部位に対応するセパレータの耐食性が高まり、該シール部位のシール性低下を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0011】
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる燃料電池の単セル1の一部を示す断面図である。この燃料電池の単セル1を多数積層することで、図2に示すような燃料電池スタック3となる。
【0012】
燃料電池スタック3は、反応ガスである燃料ガス(水素ガス)と酸化剤ガス(酸素)との反応により起電力を生じる上記した単セル1を多数積層した積層体5を備え、その積層体5の両端に集電板7,絶縁板9およびエンドプレート11を順次配置し、該積層体5をタイロッド13で締め付け、タイロッド13の端部にナット15を螺合させることで構成している。
【0013】
この燃料電池スタック3では、燃料ガス,酸化剤ガスをそれぞれ各単セル1の図1に示すアノード,カソードの各セパレータ17,19に形成した燃料ガス流路,酸化剤ガス流路(以下、単に反応ガス流路と呼ぶこともある)17a,19aに流通させるための燃料ガス導入口21,燃料ガス排出口23,酸化剤ガス導入口25,酸化剤ガス排出口27を、一方のエンドプレート11にそれぞれ形成している。さらに、この一方のエンドプレート11には、燃料電池内に冷媒(冷却水)流路を形成し、この冷媒流路に冷媒(冷却水)を流通させるための冷媒導入口29および冷媒排出口31を形成している。
【0014】
このような構成の燃料電池スタック3においては、燃料ガスは、燃料ガス導入口21より導入されてアノードセパレータ17に形成した燃料ガス流路17aを流れ、燃料ガス排出口23より排出される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス導入口25より導入されてカソードセパレータ19に形成した酸化剤ガス流路19aを流れ、酸化剤ガス排出口27より排出される。冷媒は、冷媒導入口29より導入されて燃料電池内の冷媒流路を流れ、冷媒排出口31より排出される。
【0015】
なお、冷媒流路は、互いに隣接する単セル1相互間、つまりアノードセパレータ17とカソードセパレータ19との間に形成すればよく、図1の例では、アノード,カソードの各セパレータ17,19における反応ガス流路17a,19aと反対側の凹部を、冷媒流路として使用することができる。
【0016】
燃料電池の単セル1は、図1に示すように、一面側から燃料ガスが供給され、他面側から酸化剤ガスが供給される膜電極接合体(MEA:membrane electrode assembly)33と、この膜電極接合体33の一面に配置したアノードセパレータ17と、膜電極接合体33の他面に配置したカソードセパレータ19とから構成され、これらアノードセパレータ17とカソードセパレータ19とで膜電極接合体33を挟み込むように積層した構造としている。
【0017】
膜電極接合体33は、例えば水素イオン(プロトン)を通す電解質膜である固体高分子電解質膜35と、固体高分子電解質膜35の一面に設けられるアノード電極37と、固体高分子電解質膜35の他面に設けられるカソード電極39とからなる。これらアノード電極37,カソード電極39により電極層を構成している。アノード電極37は、固体高分子電解質膜35側に配置される触媒層41と、アノードセパレータ17側に配置されるガス拡散層43とからなり、カソード電極39も同様に、固体高分子電解質膜35側に配置される触媒層45と、カソードセパレータ19側に配置されるガス拡散層47とからなる。
【0018】
アノードセパレータ17には、発電に寄与する電極層に対応する反応領域に燃料ガスを流通させるための燃料ガス流路17aを形成している。一方、カソードセパレータ19には、前記反応領域に酸化剤ガスを流通させるための酸化剤ガス流路19aを形成している。
【0019】
図3(a)は、アノードセパレータ17の燃料ガス流路17a側から見た平面図である。なお、図1に示すアノードセパレータ17は、図3のA−A断面に相当する。ただし、燃料ガス流路17aの数については、図1と図3で特に同一としていない。
【0020】
図3(a)に示すアノードセパレータ17は、図3(a)中で左側上部の燃料ガス入口17bから、蛇行形状の燃料ガス流路17aによって、図3(a)中で右側下部の燃料ガス出口17cに連通している。これら燃料ガス入口17bおよび燃料ガス出口17cは、前記図2に示した燃料ガス導入口21および燃料ガス排出口23にそれぞれ連通している。
【0021】
また、アノードセパレータ17は、図3(a)中で右側上部に酸化剤ガス入口17dを、同左側下部に酸化剤ガス出口17eをそれぞれ備えており、これら酸化剤ガス入口,出口17d,17eは、図1に示すカソードセパレータ19の酸化剤ガス流路19aによって互いに連通している。また、酸化剤ガス入口17dおよび酸化剤ガス出口17eは、前記図2に示した酸化剤ガス導入口25および酸化剤ガス排出口27にそれぞれ連通している。
【0022】
さらに、アノードセパレータ17は、図3中で中央上部に冷却水入口17fを、同中央下部に冷却水出口17gをそれぞれ備えており、これら冷却水入口,出口17f,17gは、例えばアノードセパレータ17の燃料ガス流路17aと反対側の面に設けた凹部で構成される冷却水流路に連通している。また、冷却水入口17fおよび冷却水出口17gは、前記図2に示した冷却水導入口29および冷却水排出口31にそれぞれ連通している。
【0023】
また、各セパレータ17,19および固体高分子電解質膜35は、アノード電極37,カソード電極39からなる電極層よりも外周側縁部が外側に突出しており、この各突出端部相互間に、反応ガスに対するシールを行うシール材49,51を設けている。
【0024】
そして、本実施形態では、アノードセパレータ17およびカソードセパレータ19を、導電性の金属である鉄系基材となる例えばステンレス材で構成し、その特にアノードセパレータ17の外周側縁部のシール材49に対向する表面、すなわちアノード電極37に対応する発電に寄与する反応領域より外周側の図3中の斜線部で示す位置に、絶縁体であるダイヤモンドライクカーボン(以下、DLCと呼ぶ)材53を設け、燃料である水素に対するアノードセパレータ17の耐食性を高めている。
【0025】
ステンレス材としては、Fe,Cr,NiおよびMoの群から選ばれる少なくとも一種以上の金属元素を含むステンレス鋼であることが好ましい。このような元素を含有するステンレス鋼としては、オーステナイト系,オーステナイト・フェライト系,析出硬化系などのステンレス鋼が挙げられる。これらの中でも、特にオーステナイト系ステンレス鋼から形成することが好ましい。オーステナイト系ステンレス鋼としては、例えば、何れもJIS規格のSUS304,SUS310S,SUS316L,SUS317J1,SUS317J2,SUS321,SUS329J1,SUS836などが挙げられる。
【0026】
また、アノードセパレータ17における上記のDLC材53を設けた部位以外、つまり上記した少なくとも反応領域に対向する面に対しては、窒化処理を施して窒化層55を設け、これにより導電性を高めている。
【0027】
図3(b)は、アノードセパレータ17におけるDLC材53を設けた部位の断面図、図3(c)は、同窒化層55を設けた部位の断面図である。
【0028】
上記DLC材53は、炭素元素を主として構成された非晶質であり、炭素同士の結合形態がダイヤモンド構造(SP結合)とグラファイト結合(SP結合)の両方から成る。具体的には、炭素元素だけから成るa−C(アモルファスカーボン)、水素を含有するa−C:H(水素アモルファスカーボン)、およびチタン(Ti)やモリブデン(Mo)などの金属元素を一部に含むMeCが挙げられ、これらは絶縁体に属する。
【0029】
DLC材53を形成する方法としては、DLC皮膜の公知の成膜プロセスを用いることができる。具体的には、炭化水素ガスを作動ガスとする高周波プラズマCVDや高真空雰囲気中で、よく制御された運動エネルギのイオン衝撃を基板に照射して行うイオンビーム蒸着法、固体の炭素から、真空アークやスパッタリングで微小炭素粒子を発生させる真空アーク法やスパッタリング法が挙げられる。
【0030】
このように、本実施形態におけるDLC材53は、ドライプロセスにより形成されるため、金属に適用する際には、成漠工程で水素がアノードセパレータ17の金属組織内に侵入して水素脆弱性を生じさせることがない。
【0031】
また、アノードセパレータ17の反応領域に対応する部位に対して行う窒化処理は、窒素ガスおよび水素ガスを放電させた雰囲気中で基材にバイアス電圧を掛けることで実施する。このような窒化処理は、プラズマ窒化法であることが好ましいが、ガス窒化法を利用することが可能である。
【0032】
プラズマ窒化法は、被処理物を陰極とし、直流電圧を印加して発生するグロー放電によって窒素ガスをイオン化し、イオン化した窒素が被処理物の表面へ高速加速衝突することで窒化する方法である。
【0033】
このため、プラズマ窒化法では、イオン衝撃によるスパッタリング作用により被処理物であるステンレス鋼表面の不動態皮膜を容易に除去しつつ窒化するためステンレス鋼に適した窒化方法であり、かつ非平衡反応によって基材(ステンレス材)中に窒素イオンを浸透させるために、立方晶の結晶構造を短時間で容易に得ることができ、耐食性が向上する。
【0034】
このように、本実施形態では、アノードセパレータ17の電極層に対応する反応領域より外周側の表面に、DLC材53を設けているので、アノードセパレータ17は、その燃料ガス流路17aに供給した水素による、図1に示してある外周部のシール材49を設けた部位の水素脆弱化が防止され、シール性を確保することができる。
【0035】
アノードセパレータ17の外周側のシール材49に対応する部位にDLC材53を設けていない場合には、この部位のアノードセパレータ17が水素脆弱化し、該アノードセパレータ17の破壊が外側に向けて徐々に進行し、シール材39との間に隙間が発生してシール性の低下を招くものとなる。
【0036】
また、DLC材53は、それ自体がステンレス材に比較して摩擦抵抗が低いので、シール材49は、圧縮される際にDLC材53を介してステンレス材に対して滑りやすくなり、シール材49およびアノードセパレータ17の磨耗を防止することができる。
【0037】
さらに、アノードセパレータ17およびカソードセパレータ19が、図1の状態に対しシール材49,51より外側に突出しているような場合に、この各セパレータ17,19の突出端部同士が接触したとしても、突出端部の互いの対向面の少なくとも一方に摩擦抵抗の低いDLC材53を設けておけば、この突出端部の磨耗を防止することができる。
【0038】
また、上記したアノードセパレータ17におけるDLC材53を設けた部位より内側の少なくとも前記した反応領域に対応する部位に、窒化層55を設けているので、アノードセパレータ17の反応領域に対応する部位の導電性を高めることができる。
【0039】
次に、上記したように外周側のシール部位にDLC材53を、その内側の反応領域に窒化層55を設ける場合の、製造工程を説明する。
【0040】
まず、ステンレス材17の全体をスパッタリングによって表面に形成されている不動態膜を除去する。その後、DLC材53を設ける部位にテープなどを貼付してマスキングを行った状態で、反応領域に対して窒化処理を行う。
【0041】
その後、窒化処理を行った反応領域にテープなどを貼付してマスキングを行った状態で、反応領域より外周側のシール部位に対してDLC材53を設ける。
【0042】
なお、窒化処理としてプラズマ窒化法を用いる場合には、プラズマ窒化によって不動態皮膜を容易に除去できるので、上記最初に実施したステンレス材17全体に対するスパッタリング作業を廃止することができる。
【0043】
また、上記した実施形態では、アノードセパレータ17にDLC材53および窒化層55を設けるものとしているが、アノードセパレータ17に加えカソードセパレータ19に対しても同様の処理を施してもよい。
【0044】
本発明の第2の実施形態として、前記第1の実施形態におけるアノードセパレータ17およびカソードセパレータ19を、図4にその一部を断面図として示すように、導電性の鉄系基材57の表面に、チタン層59を設けている。鉄系基材57としては、純鉄,ステンレスを含む炭素鋼を用いることができる。
【0045】
チタン層59を表面に設けることで、不動態膜の除去作業を行うことなく導電性を確保することができる。この際、チタンは、ステンレスに比較して高価であるが、表面にのみ使用して鉄系基材57を例えば純鉄とすることで、全体として材料費を低く抑えることができる。
【0046】
そして、本実施形態においても、アノード電極37またはカソード電極39に対応する反応領域より外周側の前記図3中の斜線部で示す位置に対応する部位のチタン層59上に、前記したDLC材53を設けて耐食性を高める。
【0047】
図5は、鉄系基材57の表面にチタン層59を設ける製法を示している。図5(a)のように、鉄系基材57として、純鉄(不純物0.5%以下)を用い、その両面をチタンシート61で挟み、図5(b)のように、両側から一対の圧延ロール63で圧延加工することで、図5(c)のように、鉄系基材57の表面にチタン層59を成形したセパレータ材65を形成する。
【0048】
そして、このセパレータ材65を、プレス成形によって、前記図4に示したように燃料ガス流路17aを備えるアノードセパレータ17または酸化剤ガス流路19aを備えるカソードセパレータ19とする。
【0049】
なお、図5(b)にて圧延加工する際には、鉄系基材57とチタンシート61との互いの接合面の粗度を高めることで、相互の密着性を高めることができる。
【0050】
図6は、鉄系基材57の表面にチタン層59を設ける他の製法を示している。この製法は、まず図6(a)に示すシート状の鉄系基材57として、0.5%の炭素を含む炭素鋼を用い、この鉄系基材57を、プレス成形によって、図6(b)のように燃料ガス流路17aまたは酸化剤ガス流路19aを備えるように凹凸形状に形成する。次に、図6(c)のように、チタン粉末65を溶射ノズル67によって噴出して付着させることで、前記図4に示したようなチタン層59とする。
【0051】
なお、上記した第2の実施形態においては、セパレータの少なくとも反応領域に対向する表面をチタンで構成すればよく、したがって鉄系基材を用いずに、セパレータ全体をチタン材で構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる燃料電池の単セルの一部を示す断面図である。
【図2】図1の単セルを多数積層して構成した燃料電池スタックの斜視図である。
【図3】(a)は、アノードセパレータの燃料ガス流路側から見た平面図、(b)はアノードセパレータにおけるDLC材を設けた部位の断面図、(c)は同窒化層を設けた部位の断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係わるセパレータの一部を示す断面図である。
【図5】第2の実施形態における鉄系基材の表面にチタン層を設ける製法を示す工程図で、(a)は、鉄系基材の両側をチタンシートで挟む状態、(b)は、(a)に対し両側から一対の圧延ロールで圧延加工している状態、(c)は、(b)によって鉄系基材の表面にチタン層を成形した後の状態、をそれぞれ示す。
【図6】鉄系基材の表面にチタン層を設ける他の製法を示す工程図で、(a)は、シート状の鉄系基材、(b)は、(a)の鉄系基材をプレス成形によって反応ガス流路を備える凹凸形状に形成した状態、(c)は、(b)に対しチタン粉末を溶射ノズルによって付着させる状態、をそれぞれ示す。
【符号の説明】
【0053】
17 アノードセパレータ(導電性のセパレータ)
19 カソードセパレータ(導電性のセパレータ)
35 固体高分子電解質膜(電解質膜)
37 アノード電極(電極層)
39 カソード電極(電極層)
41,45 触媒層
43,47 ガス拡散層
53 ダイヤモンドライクカーボン(DLC)材
55 窒化層
57 鉄系基材
59 チタン層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電解質膜上に電極層を設け、さらにこの電極層上に導電性のセパレータを配置した燃料電池において、前記電極層に対応する反応領域より外周側の前記セパレータの表面に、ダイヤモンドライクカーボン材を設けたことを特徴とする燃料電池。
【請求項2】
前記セパレータを鉄系基材で構成し、該セパレータの前記反応領域に対応する表面に窒化層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
【請求項3】
前記セパレータの前記反応領域に対応する少なくとも表面をチタンで構成したことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
【請求項4】
電解質膜上に電極層を設け、この電極層上に配置する燃料電池の導電性セパレータの製造方法において、前記電極層に対応する反応領域より外周側の前記導電性セパレータの表面に、ダイヤモンドライクカーボン材を設けることを特徴とする燃料電池の導電性セパレータの製造方法。
【請求項5】
前記導電性セパレータを鉄系基材で構成し、該導電性セパレータの前記反応領域に対応する表面に窒化処理を施すことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池の導電性セパレータの製造方法。
【請求項6】
前記窒化処理は、プラズマイオン窒化処理であることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池の導電性セパレータの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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