説明

爪真菌症の診断法

【課題】爪真菌症の起因菌を正確に検出できる診断法の提供。
【解決手段】爪検体から抽出したDNAに対し第1回PCR及びnested−PCRを行う爪真菌症の診断法であって、第1回PCRのプライマーとして真菌の28SrDNA由来の真菌共通プライマーセットを用い、nested−PCRのプライマーとして皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーセット並びにスコプラリオプシス、アスペルギルス及びフサリウムの非皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーセットを用いることを特徴とする爪真菌症の診断法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、起因菌を正確に同定することのできる爪真菌症の診断法に関する。
【背景技術】
【0002】
爪真菌症は、爪白癬を含む爪の真菌感染症であり、重症になると爪が白又は黄褐色に変色し、肥厚し、爪床から離れていく。原因となる真菌は皮膚糸状菌だけでなく、スコプラリオプシス、アスペルギルス、フサリウム、カンジダなど広範囲に及ぶ。爪真菌症の治療には、グリセオフルビン、テルビナフィン、イトラコナゾール等の経口抗真菌薬やイミダゾール系、ベンジルアミン系、アリルアミン系、チオカルバミン酸系等の外用抗真菌薬が用いられている。
【0003】
しかしながら、爪真菌症は、通常の皮膚真菌症に比べて完治し難く、特に外用の抗真菌薬の有効性が低いという問題がある。この原因は、主に、通常の外用抗真菌薬の爪内部への浸透性が低いことによるとされている。
【0004】
一方、爪真菌症を含む真菌症の診断は、患部から爪や角層等の試料を採取し、顕微鏡で観察して菌要素の有無を確認する直接鏡検と、選択培地上で数週間培養して、コロニーや菌の微細構造を観察することにより菌種を同定する培養検査がある。しかし、培養には数週間という長い時間を要し、培養陽性率も低い。また真菌の中には形態学的に類似するものもあり、その同定は容易ではなく熟練を必要とする(非特許文献1)。
【非特許文献1】標準微生物学(株式会社医学書院発行)、p.334−348
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、完治が困難といわれている爪真菌症の起因菌を正確に同定することができ、治療方針の策定に有用な爪真菌症の診断法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明者は、爪真菌症の遺伝子診断法について種々検討してきたところ、nested−PCR法を採用し、第1回PCRのプライマーとして真菌の28SrDNA由来の真菌共通プライマーを用い、かつnested−PCRのプライマーとして皮膚糸状菌に特異的なプライマーだけでなく、スコプラリオプシス、アスペルギルス及びフサリウムに特異的なプライマーを組み合せて用いることにより、94%以上もの高率で爪真菌症の起因菌を検出できること、さらには、皮膚糸状菌だけでなくスコプラリオプシス、アスペルギルス、フサリウム、カンジダ等の非皮膚糸状菌も爪真菌の原因となっていることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、爪検体から抽出したDNAに対し第1回PCR及びnested−PCRを行う爪真菌症の診断法であって、第1回PCRのプライマーとして真菌の28SrDNA由来の真菌共通プライマーセットを用い、nested−PCRのプライマーとして皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーセット並びにスコプラリオプシス、アスペルギルス及びフサリウムの非皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーセットを用いることを特徴とする爪真菌症の診断法を提供するものである。
【0008】
また、本発明は、nested−PCRによる爪真菌症の診断薬であって、第1回PCRのプライマーとして真菌の28SrDNA由来の真菌共通プライマーセットを含有し、nested−PCRのプライマーとして皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーセット並びにスコプラリオプシス、アスペルギルス及びフサリウムの非皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーセットを含有することを特徴とする爪真菌症診断薬を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の診断法により、従来爪真菌症の起因菌は、トリコフィトン・ルブルム、トリコフィトン・メンタグロファイテス等の皮膚糸状菌とされていたが、非皮膚糸状菌であるスコプラリオプシス、アスペルギルス、フサリウム等が原因となる場合も少なからずあることが判明した。これにより、従来の抗真菌薬が有効でなかった爪真菌症の起因菌が明確になり、当該起因菌に有効な新たな治療薬を投与することにより治療が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の爪真菌症の診断方法は、患者又は患者の疑いのあるヒトの爪を検体とする。爪検体は、ニッパー、爪切り等で切り取ればよい。爪検体からDNAを抽出するには、例えば爪を粉砕し、100℃で10分間煮沸等により殺菌した後、フェノール抽出し、エタノール沈澱することにより行うことができる。
【0011】
本発明の診断法は、第1回PCRを行い、そのPCR産物の内側の塩基配列を増幅し得るプライマーで第2回PCRを行う、nested−PCRにより行う。ここで、第1回PCRのプライマーとして真菌の28SrDNA由来の真菌共通プライマーセットを用い、nested−PCRのプライマーとして皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーセットだけでなく、スコプラリオプシス、アスペルギルス及びフサリウムの非皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーセットを用いる。
【0012】
第1回PCRのプライマーセットとしては、真菌の28SrDNA由来の共通プライマーセットであればよいが、真菌の28SrDNAの塩基番号1−635を増幅し得るプライマーが好ましい。特に配列番号1及び2で示されるプライマーセットが好ましい。当該プライマーセットを用いれば、ほとんど全真菌が検出できる。
【0013】
第1回PCRは、鋳型DNAを含む検体に、プライマー、耐熱性DNAポリメラーゼ及びヌクレオチド及び反応バッファーを加え、変性、アニール、DNA伸長のそれぞれの温度条件でインキュベーションすればよい。例えば94℃4分の予備加熱、94℃1分、55℃2分、72℃1.5分を30サイクルで増幅反応を行い、72℃10分で停止反応を行うことができる。第1回PCRにより増幅されたDNAは、例えば電気泳動後、染色することにより確認できる。
【0014】
第1回PCRで増幅された遺伝子産物には、検体中の真菌のほとんどが含まれると考えられる。次いで、nested−PCRを行えば、当該真菌の遺伝子産物中の、特定の菌種の遺伝子のみが増幅される。従って、真菌28SrDNAの塩基番号1−635の範囲内の塩基配列中の、各真菌に特異的な配列を増幅し得るプライマーセットが必要になる。本発明者は、当該28SrDNAの塩基番号1−635の塩基配列中から、(1)皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーセット、(2)スコプラリオプシスの28SrDNAに特異的なプライマーセット、(3)アスペルギルスの28SrDNAに特異的なプライマーセット、(4)フサリウムの28SrDNAに特異的なプライマーセット及び(5)カンジダの28SrDNAに特異的なプライマーセットを見出し、かつ、このうち少なくとも(1)〜(4)の4種を組み合せてnested−PCRを行うことにより、ほとんどの爪真菌症の起因菌が検出同定できることを見出したのである。これらのnested−PCRに用いるプライマーは、各菌種の28SrDNAの塩基番号1−635の内側にあって、各菌種に特異的な塩基配列を増幅できるプライマーである。
【0015】
(1)皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーとしては、トリコフィトン・ルブルム(Trichophyton rubrum)の28SrDNAに特異的なプライマー及びトリコフィトン・メンタグロファイテス(Trichophyton mentagrophytes)の28SrDNAに特異的なプライマーが挙げられる。トリコフィトン・ルブルムの28SrDNAに特異的なプライマーセットとしては、配列番号3及び4で示されるプライマーが好ましい。トリコフィトン・メンタグロファイテスの28SrDNAに特異的なプライマーセットとしては、配列番号5及び6で示されるプライマーが好ましい。
【0016】
(2)スコプラリオプシスの28SrDNAに特異的なプライマーセットとしては、スコプラリオプシス・ブレビカウリス(Scopulariosis brevicaulis)の28SrDNAに特異的なプライマーセットが挙げられ、配列番号7及び8で示されるプライマーが好ましい。
【0017】
(3)アスペルギルスの28SrDNAに特異的なプライマーセットとしては、アスペルギルス属(Aspergillus spp.)の28SrDNAに特異的なプライマーセットが挙げられ、具体的には配列番号9及び10で示されるプライマーが好ましい。
【0018】
(4)フサリウムの28SrDNAに特異的なプライマーセットとしては、フサリウム・ソラニ(Fusarium solani)、フサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)及びフサリウム・モニリホルム(Fusarium moniliforme(正式名Gibberella fujikuroi))から選ばれる1種又は2種以上の28SrDNAに特異的なプライマーセットが挙げられる。これらのプライマーセットの具体例としては、配列番号11及び12(フサリウム・ソラニ)、配列番号13及び14(フサリウム・オキシスポルム)、配列番号15及び16(フサリウム・モニリホルム)で示されるプライマーが挙げられる。
【0019】
また、nested−PCRにおいては、さらに(5)カンジダの28SrDNAに特異的なプライマーセットを追加することもできる。当該カンジダに特異的なプライマーセットとしては、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ・トロピカリス(Candida tropicalis)等の28SrDNAに特異的なプライマーセット、例えば配列番号17及び18(カンジダ・アルビカンス)、配列番号19及び20(カンジダ・トロピカリス)で示されるプライマーが好ましい。
【0020】
また、nested−PCRのプライマーセットとして、皮膚糸状菌の28SrDNA由来の共通プライマーセットを追加することもできる。この皮膚糸状菌共通プライマーセットを用いることにより、第1回PCRの結果を増幅して皮膚糸状菌の有無を確認することができる。このような皮膚糸状菌共通プライマーとしては、配列番号21及び22で示されるプライマーが好ましい。
【0021】
nested−PCRは、第1回PCRと同様に変性、アニール、DNA伸長反応を行えばよい。例えば、94℃4分の予備加熱、94℃1分、55℃15秒、72℃15秒を25サイクルで増幅反応を行い、72℃10分で停止反応を行うことができる。nested−PCRにより増幅されたDNAは、例えば電気泳動後、染色することにより、菌種特異的な遺伝子を検出することができる。
【0022】
本発明の診断薬は、前記診断法に用いられるプライマーセットを含有する。また、前記のプライマーセット以外に、第1回PCR及びnested−PCRに必要な試薬、例えば耐熱性DNAポリメラーゼ(Taq DNAポリメラーゼ)、ヌクレオチド(dNTP混合物)及び反応バッファーを含有させてもよい。
【0023】
本発明の診断法によれば、従来法では検出できなかった又は検出が困難であった爪真菌症の起因菌が正確に検出でき、正確な診断が可能となる。特に、従来爪真菌症の起因菌とされていなかった、スコプラリオプシス、アスペルギルス、フサリウム、カンジダによる爪真菌症が少なからず存在することを見出した点は、治療薬の選定に極めて重要である。
【実施例】
【0024】
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は何らこれら実施例に限定されるものではない。
【0025】
実施例1
(1)検体の調製
爪真菌症未治療の皮膚科患者に、直接鏡検を行い、感染の有無を確認した。感染が確認された患者の爪に対してエタノール消毒後、爪用の遠位側を爪切り、ニッパーで除去して回収した。回収された爪をビーズショッカーで粉砕した。粉砕した爪を、糸状菌バッファー(200mM Tris-HCl, pH 8.0, 25mM EDTA, 0.5% SDS, 250mM NaCl)中で100℃10分間煮沸後、フェノール抽出し、次いでエタノール沈澱してDNAを抽出した。DNAを50μLの超純水に溶解して保存した。得られたDNA含有液25μLを鋳型DNAサンプルとした。
【0026】
(2)第1回PCR
総量を100μLとし、10mM Tris−HCl(pH8.3)、50mM KCl、1.5mL MgCl2、200μM dNTP混合物、各30pmolプライマー、1.0U Taq DNAポリメラーゼ(GE Health Care社製)、25μL爪抽出DNA(鋳型DNA)を含む反応液で、DNAサーマルサイクラー(TAKARA社製)により、94℃4分予備加熱後へ94℃1分、55℃2分、72℃1.5分を30回のPCR反応を行い、72℃10分の停止反応を行った。
【0027】
(3)nested−PCR
鋳型DNAとして第1回PCR産物を用いる以外は第1回PCRと同じ反応液組成とした。なお、第1回PCR産物を電気泳動で確認した結果、PCR産物が存在する場合には、PCR産物を100倍希釈してその1μLを使用した。PCR産物がなかった場合は、その原液1μLを使用した。nested−PCRは、94℃4分予備加熱後、94℃1分、55℃15秒、72℃15秒を25回のPCR反応を行い、72℃10分の停止反応を行った。
【0028】
使用したプライマーセットを表1に示す。
【0029】
【表1】

【0030】
各プライマーの設計は次のようにして行った。すなわち、GETYX−MAC Version 10を用い、各真菌の28SrDNAシークエンスを解析した。そして、第1回PCRのプライマーは、28SrDNAの塩基番号1−635を認識するプライマー、すなわち塩基番号1−20と618−635を認識する配列を合成した。また、各真菌の特異的なプライマーは、28SrDNAの1−635の内側から、各菌種に特異的な配列を検索して設計した。
【0031】
(4)プライマーの特異性の検討
PCR反応で得られたPCR産物を電気泳動し、バンドの有無によりプライマーの各菌種のDNAとの結合を認識した。その結果、配列番号1及び2は、ほとんどの真菌のDNAを検出可能であった。また、その他のプライマーは、各真菌のDNAに特異的であった(図1〜図4)。
【0032】
(5)未治療の爪真菌症患者の臨床検体50例に対し、本発明のPCRを施行した。その結果を表2及び表3に示す。
【0033】
【表2】

【0034】
【表3】

【0035】
表2及び表3より、起因菌の検出率は94%(47/50)であった。そのうち、皮膚糸状菌の検出率は83.0%(39/47)であり、非皮膚糸状菌の検出率が36.2%(17/47)であった。このうち、皮膚糸状菌と非皮膚糸状菌の重複例は19.1%(9/47)であり、非皮膚糸状菌単独例が17.0%(8/47)も存在することが判明した。また、カンジダ感染剤も存在した。
【0036】
また、各プライマー別の検出率は表4のとおりであった。
【0037】
【表4】

【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】F. oxysporumプライマーの特異性を示す図である。
【図2】T. rubrumプライマーの特異性を示す図である。
【図3】F. solaniプライマーの特異性を示す図である。
【図4】Candida albicans及びCandida tropicalisプライマーの特異性を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
爪検体から抽出したDNAに対し第1回PCR及びnested−PCRを行う爪真菌症の診断法であって、第1回PCRのプライマーとして真菌の28SrDNA由来の真菌共通プライマーセットを用い、nested−PCRのプライマーとして皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーセット並びにスコプラリオプシス、アスペルギルス及びフサリウムの非皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーセットを用いることを特徴とする爪真菌症の診断法。
【請求項2】
第1回PCRのプライマーセットが、真菌の28SrDNAの塩基番号1−635を増幅し得るプライマーセットである請求項1記載の診断法。
【請求項3】
第1回PCRのプライマーセットが、配列番号1及び2で表される塩基配列からなるプライマーセットである請求項2記載の診断法。
【請求項4】
nested−PCRのプライマーセットが、トリコフィトン・ルブルムの28SrDNAに特異的なプライマー、トリコフィトン・メンタグロファイテスの28SrDNAに特異的なプライマー、スコプラリオプシスの28SrDNAに特異的なプライマー、アスペルギルスの28SrDNAに特異的なプライマー及びフサリウムの28SrDNAに特異的なプライマーである請求項1〜3のいずれか1項記載の診断法。
【請求項5】
トリコフィトン・ルブルムの28SrDNAに特異的なプライマーが、配列番号3及び4で表される塩基配列からなるプライマーセットである請求項4記載の診断法。
【請求項6】
トリコフィトン・メンタグロファイテスの28SrDNAに特異的なプライマーが、配列番号5及び6で表される塩基配列からなるプライマーセットである請求項4記載の診断法。
【請求項7】
スコプラリオプシスの28SrDNAに特異的なプライマーが、配列番号7及び8で表される塩基配列からなるプライマーセットである請求項4記載の診断法。
【請求項8】
アスペルギルスの28SrDNAに特異的なプライマーが、配列番号9及び10で表される塩基配列からなるプライマーセットである請求項4記載の診断法。
【請求項9】
フサリウムの28SrDNAに特異的なプライマーが、配列番号11と12、配列番号13と14、及び配列番号15と16で表される塩基配列からなるプライマーセットから選ばれる1種又は2種以上のプライマーセットである請求項4記載の診断法。
【請求項10】
nested−PCRによる爪真菌症の診断薬であって、第1回PCRのプライマーとして真菌の28SrDNA由来の真菌共通プライマーセットを含有し、nested−PCRのプライマーとして皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーセット並びにスコプラリオプシス、アスペルギルス及びフサリウムの非皮膚糸状菌の28SrDNAに特異的なプライマーセットを含有することを特徴とする爪真菌症診断薬。
【請求項11】
第1回PCRのプライマーセットが、真菌の28SrDNAの塩基番号1−635を増幅し得るプライマーセットである請求項10記載の診断薬。
【請求項12】
第1回PCRのプライマーセットが、配列番号1及び2で表される塩基配列からなるプライマーセットである請求項11記載の診断薬。
【請求項13】
nested−PCRのプライマーセットが、トリコフィトン・ルブルムの28SrDNAに特異的なプライマー、トリコフィトン・メンタグロファイテスの28SrDNAに特異的なプライマー、スコプラリオプシスの28SrDNAに特異的なプライマー、アスペルギルスの28SrDNAに特異的なプライマー及びフサリウムの28SrDNAに特異的なプライマーである請求項10〜12のいずれか1項記載の診断薬。
【請求項14】
トリコフィトン・ルブルムの28SrDNAに特異的なプライマーが、配列番号3及び4で表される塩基配列からなるプライマーセットである請求項13記載の診断薬。
【請求項15】
トリコフィトン・メンタグロファイテスの28SrDNAに特異的なプライマーが、配列番号5及び6で表される塩基配列からなるプライマーセットである請求項13記載の診断薬。
【請求項16】
スコプラリオプシスの28SrDNAに特異的なプライマーが、配列番号7及び8で表される塩基配列からなるプライマーセットである請求項13記載の診断薬。
【請求項17】
アスペルギルスの28SrDNAに特異的なプライマーが、配列番号9及び10で表される塩基配列からなるプライマーセットである請求項13記載の診断薬。
【請求項18】
フサリウムの28SrDNAに特異的なプライマーが、配列番号11と12、配列番号13と14、及び配列番号15と16で表される塩基配列からなるプライマーセットから選ばれる1種又は2種以上のプライマーセットである請求項13記載の診断薬。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−67605(P2008−67605A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−246608(P2006−246608)
【出願日】平成18年9月12日(2006.9.12)
【出願人】(506309342)
【Fターム(参考)】