説明

物品仕分け手段

【課題】本発明は、シューの破損を防止して、所定の物品の仕分けを確実に行うことができる物品仕分け手段を提供することを目的とする。
【解決手段】主搬送経路40に沿って配設された一対の無端チェーン(無端回動体)12間に複数掛け渡され、主搬送経路40に対して直角方向が長さ方向とされたスラット(物品支持体)14と、スラット14に、スラット14の長さ方向へ摺動可能に外嵌され、主搬送経路40に対して一定方向に設けられた分岐案内部材42に案内されるシュー(物品横押し体)16と、を備えた物品仕分け手段10において、スラット14に摺動可能に接触するシュー16の摺動部18が、スラット14の長さ方向に対する断面視における左右両端付近に位置するとともに、摺動部18が、断面視における下端付近に位置するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主搬送経路上を搬送される物品の中の所定物品を、分岐経路上へ移動させて仕分ける物品仕分け手段に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、主搬送経路に沿って配設された一対の無端チェーン(無端回動体)間に複数掛け渡されたスラット(物品支持体)と、そのスラットにその長さ方向へ摺動可能に外嵌され、主搬送経路に対して一定方向に設けられた分岐案内部材に案内されるシュー(物品横押し体)と、を備えた物品仕分け手段が使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、シューを重量化させることなく強度を高めることのできる物品仕分け手段について記載されている。特許文献2には、シューによる物品の挟み込みのない状態で初期の横押し移動を可能にし得る物品仕分け手段について記載されている。特許文献3には、他物が引っ掛かり難く、かつ脚板部のガイド部を保護できるスラットを備えた物品仕分け手段について記載されている。特許文献4には、シューの往復移動時にスラットのガイド部が変形して安定して往復運動できないことを防止する物品仕分け手段について記載されている。
【0004】
しかしながら、これらの物品仕分け手段は、シューがスラットに対してスラットの長さ方向に摺動する際の摺動抵抗によって、シューが破損することがあった。特に、分岐経路に所定の物品を仕分けるためにその物品をスラットの長さ方向に押圧する際に、分岐案内部材からの押圧力と物品からの反力により、シューに過大なモーメントが付加され、シューが破損することがあった。破損したシューが物品仕分け設備に残存した状態では、シューが主搬送経路に沿って搬送されている状態から分岐案内部材に案内される状態へ変換する振り分け手段の係合部材をシューに係合させてシューを方向変換することができない場合が生じ、所定の物品を仕分けることができないことがあった。また、シューが破損したためにスラットの長さ方向に摺動しないこともあり、シューによって確実に所定の物品をスラットの長さ方向に押圧して移動させることができないことがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−273436号公報
【特許文献2】特開2006−273433号公報
【特許文献3】特開2006−273434号公報
【特許文献4】特開2006−273435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本願発明は、シューの破損を極力防止して、所定の物品の仕分けを確実に行うことができる物品仕分け手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の物品仕分け手段は、主搬送経路に沿って配設された一対の無端回動体間に複数掛け渡され、該主搬送経路に対して直角方向が長さ方向とされた物品支持体と、前記物品支持体に前記長さ方向へ摺動可能に外嵌され、前記主搬送経路に対して一定方向に設けられた分岐案内部材に案内される物品横押し体と、を備え、前記物品支持体に摺動可能に接触する前記物品横押し体の摺動部が、前記長さ方向に対する断面視における左右両端付近に位置することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の物品仕分け手段は、前記物品仕分け手段において、前記摺動部が、前記断面視における下端付近に位置することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の物品仕分け手段は、前記物品仕分け手段において、前記物品横押し体が、前記物品支持体を弾性的に押圧し、該物品支持体に対して摺動する押圧部材を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の物品仕分け手段は、前記物品仕分け手段において、前記押圧部材が、前記断面視における斜め方向に前記物品支持体を押圧することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の物品仕分け手段は、前記物品仕分け手段において、前記物品横押し体が有する中空部内に前記物品支持体が係合されることにより該物品横押し体が該物品支持体に外嵌され、前記物品横押し体の底板部が、前記断面視において、前記中空部内へ起上しながら外側へ向かって突出するとともに前記物品支持体に接触して前記摺動部を形成する摺動突起部を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の物品仕分け手段は、前記物品仕分け手段において、前記物品支持体の下端に、内側に向かって突出し、前記物品横押し体の摺動突起部に接触して前記摺動部を形成する被摺動突起部を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の物品仕分け手段は、前記物品仕分け手段において、前記物品支持体が、前記被摺動突起部と該被摺動突起部の上部に設けられた摺動板部とから構成される係合凹部を有し、前記摺動突起部が該係合凹部内に摺動可能に挟持されたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の物品仕分け手段は、前記物品仕分け手段において、前記物品支持体が、物品載置板部の下面中間部から延びるとともに前記摺動板部に連続する脚板部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の物品仕分け手段によれば、摺動部が断面視における左右両端付近に位置するため、2箇所の摺動部の間隔を長くすることにより、物品横押し体を安定して円滑に摺動させることができ、これにより、物品横押し体の破損を防止できる。このため、所定の物品の仕分けを確実に行うことができる。さらに、物品支持体との物品横押し体の摺動部が断面視における下端付近に位置する構成とした場合には、案内部材等から物品横押し体への外力の付加によるモーメントを極力少なくして物品横押し体の破損をより防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の物品仕分け手段を示す図であり、同図(a)は平面図であり、同図(b)はA−A線切断部断面図である。
【図2】図1の物品仕分け手段を配設した物品仕分け設備の平面図である。
【図3】図1の物品仕分け手段の物品横押し体を示す平面図である。
【図4】図1の物品仕分け手段を配設した工程よりも前工程を示す平面図である。
【図5】図1の物品仕分け手段の使用状態を示す平面図である。
【図6】図1の物品仕分け手段の使用状態を示すA−A線切断部断面図である。
【図7】図1の物品仕分け手段の使用状態を示すA−A線切断部の拡大断面図である。
【図8】図1の物品仕分け手段の使用状態を示すA−A線切断部の要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明に係る物品仕分け手段について、図面に基づいて詳しく説明する。図1、図2、図4及び図5において、符号10は本発明の物品仕分け手段を示す。
【0018】
本発明の物品仕分け手段10は、図1及び図2に示すように、主搬送経路40に沿って配設された一対の無端チェーン(無端回動体)12間に複数掛け渡され、主搬送経路40に対して直角方向が長さ方向とされたスラット(物品支持体)14と、スラット14に、スラット14の長さ方向へ摺動可能に外嵌され、主搬送経路40に対して一定方向に設けられた分岐案内部材42に案内されるシュー(物品横押し体)16と、を備えている。この物品仕分け手段10は、図示しない制御手段からの指令に基づいて複数の中の所定のシュー16を、振り分け部52によって、スラット14の長さ方向であるY軸方向へ摺動させることにより、主搬送経路40上を搬送される物品44の中の所定の物品44をY軸方向に押圧し、図2に示す分岐経路46上へ移動させて仕分ける手段である。
【0019】
この物品仕分け手段10においては、スラット14に摺動可能に接触するシュー16の摺動部18は、図1(b)に示すように、スラット14の長さ方向に対する断面視における左右両端付近に位置するように構成されている。また、シュー16の摺動部18は、スラット14の長さ方向に対する断面視における下端付近に位置するように構成されている。このような構成による作用及び効果については、後述する。
【0020】
一対の無端チェーン12には、図2に示すように、互いに平行な複数のスラット14が掛け渡され、図示しない駆動手段によって、主搬送経路40の搬送方向であるX軸方向に往復回動されるように構成されている。この無端チェーン12の往復回動に伴って往復回動する複数のスラット14は、物品載置板部34に載置された物品44をX軸方向に搬送するように構成されている。
【0021】
シュー16は、中空部22内にスラット14が係合されることにより、このスラット14に摺動可能に外嵌されており、スラット14に対してY軸方向へ摺動することにより、主搬送経路40上を搬送される物品44の中の所定の物品をY軸方向に押圧するように構成されている。シュー16のY軸方向への摺動は、X軸方向にスラット14とともに往回動するシュー16の底板部24の下部の案内ローラ48が分岐案内部材42に案内され、分岐案内部材42からシュー16に押圧力が付加されることにより行われる。なお、分岐案内部材42に案内されないシュー16は、案内ローラ48が主搬送案内部材50に案内されて主搬送経路40に沿ってX軸方向にのみ移動する。また、シュー16は、図1(b)及び図7に示すように、シュー16をスラット14に外嵌した時に底板部24からスラット14の脚板部36に沿って上斜め方向に延びる押圧部材20を、底板部24と一体的に備えている。押圧部材20の先端には、脚板部36に向かって突出し、スラット14の脚板部36に接触して押圧する押圧突起部21が設けられている。押圧部材20は、底板部24から押圧突起部21まで延びる接続部23が断面視において弾性歪みが生じる程度に薄く構成され、脚板部36を弾性的に押圧するように構成されている。すなわち、シュー16は、図1(b)及び図6の断面視におけるX軸方向成分及びZ軸方向成分を含む斜め方向にスラット14に対して弾性力を付加して弾性的に押圧するとともに、スラット14の脚板部36に対して摺動する押圧部材20を備えている。押圧部材20の中心線CPは、図3に示すように、シュー16の中心線CLと合致している。これにより、シュー16からスラット14への重力は中心線CLに対して線対称に付加され、シュー16はスラット14によって安定して支持されながらスラット14に対して円滑に摺動する。
【0022】
シュー16の底板部24は、図1(b)の断面視において、中空部22内へ起上しながら外側へ向かって突出するとともにスラット14に接触して摺動部18を形成する摺動突起部26を有している。一方、スラット14の下端に、内側に向かって突出し、シュー16の摺動突起部26に接触して摺動部18を形成する被摺動突起部28を有している。このような摺動突起部26及び被摺動突起部28によって摺動部18を形成することにより、摺動部18が断面視における左右両端付近に位置するとともに下端付近に位置するように構成することが可能となる。
【0023】
また、物品仕分け手段10において、スラット14は、図1(b)に示すように、被摺動突起部28と、被摺動突起部28の上部に設けられた摺動板部30と、被摺動突起部28及び摺動板部30に連続する中間板部72と、から構成される係合凹部32を有し、摺動突起部26が係合凹部32内に摺動可能に挟持されている。また、スラット14は、物品載置板部34の下面中間部から延びるとともに摺動板部30に連続する脚板部36を有している。さらに、スラット14は、脚板部36の上面中間部から上方へ斜め方向に延びるとともに物品載置板部34の下面に連続する補強部材60を備えている。補強部材60は中空部を有する円筒状部62を介して脚板部36に連続している。スラット14の板厚は、図7に示すように、物品載置板部34の中央部、被摺動突起部28、及び中間板部72が、他の部分より厚く構成されている。物品載置板部34の中央部を厚くしたのは、その物品側突起部70Cに物品44から重力JCが付加されるからである。被摺動突起部28を厚くしたのは、シュー16からの重力GL又はGRが、シュー16の摺動突起部26から付加されるからである。断面視における左側の中間板部72を厚くしたのは、シュー16が分岐案内部材42に案内される時の物品44からシュー16への反力により、スラット14の断面視における左側の摺動突起部26から押圧力FLが付加されるからである。断面視における右側の中間板部72を厚くしたのは、シュー16が分岐案内部材42に案内される時の分岐案内部材42からシュー16への押圧力F(X)により、スラット14の断面視における右側の摺動突起部26から押圧力FR(=F(X))が付加されるからである。なお、物品載置板部34の物品側突起部70L及び70Rにも、物品44からの重力JL及びJRが付加されるため、物品側突起部70L及び70Rの下部に補強部材60を設けている。
【0024】
このような構成の物品仕分け手段10の作用及び効果を、以下に図面に基づいて説明する。
【0025】
まず、図4に示すように、主搬送経路40上に沿って搬送しながら所定の物品44を分岐経路46へ仕分けしようとする物品44が、複数のスラット14上に載置される。図示しない駆動手段によって無端チェーン12が往復回動することにより、無端チェーン12に掛け渡された複数のスラット14が、載置された物品44をX軸方向に後工程に搬送する。この時、シュー16は、案内ローラ48が主搬送案内部材50に案内されるため、X軸方向に移動する。
【0026】
後工程においては、図2に示すように、搬送された物品44が分岐経路46へ仕分ける所定の物品44である場合には、その物品44に隣接するシュー16は、振り分け部52において、シュー16の案内ローラ48が主搬送案内部材50に案内されている状態から分岐案内部材42に案内される状態へ変換される。振り分け部52の振り分け手段の構成は、従来の振り分け手段(例えば、特開2006−273436号公報に符号132A及び132Bで示す振り分け手段)と同様である。案内ローラ48が分岐案内部材42に案内されるシュー16は、分岐案内部材42からの押圧力により、スラット14の長さ方向に摺動しながら分岐案内部材42に沿って移動する。分岐案内部材42に沿ってシュー16が移動することにより、そのシュー16は隣接する物品14に接触して押圧し、物品14を分岐案内部材42に沿って移動させ、分岐経路46まで導く。
【0027】
この時、図5、図6及び図7に示すように、シュー16からスラット14に重力Gが付加され、分岐案内部材42から案内ローラ48に押圧力Fが付加される。重力Gは2箇所の摺動部18から付加されるが、その2箇所の摺動部18が、スラット14の長さ方向に対する断面視における左右両端付近に位置するため、2箇所の摺動部18の間隔Wを極力大きくすることにより、シュー16をぶれることなく安定して摺動させて円滑に摺動させることができる。また、押圧力Fにより、中心Cのまわりのモーメントがシュー16に付加されるが、摺動部18が断面視における下端付近に位置することにより、押圧力Fの中心Cまわりの半径rを極力小さくしてモーメントF×rを極力小さくできる。よって、シュー16の破損を極力防止できる。なお、このようなモーメントF×rを極力小さくする作用及び効果は、振り分け部52等においてローラ軸54に押圧力が付加される場合も同様である。
【0028】
また、物品仕分け手段10は、摺動突起部26が係合凹部32内に摺動可能に挟持されているため、シュー16がスラット14に対してX軸又はZ軸方向にずれることがなく、シュー16をスラット14に対してY軸方向に安定して摺動させることができる。特に、物品仕分け手段10の下部付近での、シュー16とスラット14との位置関係を安定させることができる。また、摺動突起部26は、図8に示すように、被摺動突起部28に対して摺動する凸部74と、中間板部72に対して摺動する凸部76と、摺動板部30に対して摺動する凸部78とを備え、隙間80及び82が形成されるように構成されているが、隙間80及び82が形成されることにより、摺動突起部26が係合凹部32の角部84及び86に接触しないため、摩擦力を極力少なくしてシュー16をスラット14に対して円滑に摺動させることができる。また、分岐案内部材42に沿ってシュー16が移動し、分岐案内部材42からの押圧力Fにより、中心Cのまわりのモーメントがシュー16に付加された時には、シュー16を図7の断面視において反時計まわりに回転させる力が付加されるが、図8に示すように、摺動板部30から摺動突起部26への反力NRにより、その回転は規制され、しかも摺動突起部26が摺動板部30に対して摺動するため、シュー16がZ軸方向にぶれることなく、シュー16を分岐案内部材42に沿って円滑に移動させることができる。一方で、シュー16がスラット14の脚板部36を斜め方向に弾性的に押圧する押圧部材20を備えることにより、摺動部18よりも上方においてもシュー16とスラット14との位置関係を安定させることができる。このため、シュー16とスラット14との位置関係を物品仕分け手段10全体として安定させて、シュー16をスラット14に対してY軸方向に円滑に摺動させることができる。
【0029】
次に、物品仕分け手段10によれば、スラット14の脚板部36が、物品載置板部34の下面中間部から延びるとともに摺動板部30に連続するため、スラット14が、下へいくに従って広くなりシュー16の底板部24を収納する空間56を確保できる。これにより、摺動部18が断面視における左右両端付近に位置するとともに下端付近に位置するように構成することが可能となる。また、脚板部36が摺動板部30に一体的に連続するため、脚板部36及び摺動板部30によってスラット14を補強でき、スラット14全体の強度を高めることができる。すなわち、脚板部36が摺動板部30に一体的に連続する一の板部が、係合凹部32形成のための部材、及びスラット14の補強のための部材を兼用できる。さらに、スラット14が、中空部を有する円筒状部62を介して物品載置板部34から脚板部36へ連続して構成される補強部材60を備えることにより、より強固にスラット14を補強しながらも、スラット14の軽量化を図ることができる。
【0030】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はその他の態様でも実施できる。例えば、物品44を押圧するシュー16をスラット14に対して摺動させ、図2の平面視において物品44をX軸方向に対して斜め方向に向けながら、物品44を分岐経路46まで導く場合について説明したが、物品44を押圧するシュー16をスラット14に対して摺動させ、物品44をX軸方向に対して平行方向に向けながら、物品44を分岐経路46まで導く場合について本願発明を用いてもよい。また、主搬送経路40から、その搬送方向に対して片側の一の分岐経路46へ物品44を仕分ける場合について説明したが、その搬送方向に対して両側の分岐経路46へ物品44を仕分ける場合について本願発明を用いてもよい。搬送方向に対して両側の分岐経路46へ物品44を仕分ける場合には、搬送方向に対して両側の一の分岐経路46へ物品44を仕分ける場合、搬送方向に対して両側の複数の分岐経路46へ物品44を仕分ける場合、及び、搬送方向に対して一方側の一の分岐経路46へ物品44を仕分けるとともに他方側の複数の分岐経路46へ物品44を仕分ける場合を含む。さらに、主搬送経路40の搬送方向に対して片側の複数の分岐経路46へ物品44を仕分ける場合について本願発明を用いてもよい。その他、本発明の技術的範囲には、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様も含まれる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、いずれかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明の物品仕分け手段によれば、物品横押し体を安定して円滑に摺動させ、物品横押し体の破損を防止することにより、所定の物品の仕分けを確実に行うことができる。このため、製品、農産物、又は容器等の所定の物品の仕分けを行う物品仕分け手段として広く利用できる。
【符号の説明】
【0032】
10:物品仕分け手段
12:無端チェーン(無端回動体)
14:スラット(物品支持体)
16:シュー(物品横押し体)
18:摺動部
20:押圧部材
22:中空部
24:底板部
26:摺動突起部
28:被摺動突起部
30:摺動板部
32:係合凹部
34:物品載置板部
36:脚板部
40:主搬送経路
42:分岐案内部材
44:物品
46:分岐経路
48:案内ローラ
50:主搬送案内部材
52:振り分け部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主搬送経路に沿って配設された一対の無端回動体間に複数掛け渡され、該主搬送経路に対して直角方向が長さ方向とされた物品支持体と、
前記物品支持体に前記長さ方向へ摺動可能に外嵌され、前記主搬送経路に対して一定方向に設けられた分岐案内部材に案内される物品横押し体と、
を備え、
前記物品支持体に摺動可能に接触する前記物品横押し体の摺動部が、前記長さ方向に対する断面視における左右両端付近に位置する物品仕分け手段。
【請求項2】
前記摺動部が、前記断面視における下端付近に位置する請求項1に記載する物品仕分け手段。
【請求項3】
前記物品横押し体が、前記物品支持体を弾性的に押圧し、該物品支持体に対して摺動する押圧部材を備えた請求項1又は請求項2に記載する物品仕分け手段。
【請求項4】
前記押圧部材が、前記断面視における斜め方向に前記物品支持体を押圧する請求項1〜請求項3のいずれかに記載する物品仕分け手段。
【請求項5】
前記物品横押し体が有する中空部内に前記物品支持体が係合されることにより該物品横押し体が該物品支持体に外嵌され、
前記物品横押し体の底板部が、前記断面視において、前記中空部内へ起上しながら外側へ向かって突出するとともに前記物品支持体に接触して前記摺動部を形成する摺動突起部を有する請求項1〜請求項4のいずれかに記載する物品仕分け手段。
【請求項6】
前記物品支持体の下端に、内側に向かって突出し、前記物品横押し体の摺動突起部に接触して前記摺動部を形成する被摺動突起部を有する請求項5に記載する物品仕分け手段。
【請求項7】
前記物品支持体が、前記被摺動突起部と該被摺動突起部の上部に設けられた摺動板部とから構成される係合凹部を有し、前記摺動突起部が該係合凹部内に摺動可能に挟持された請求項6に記載する物品仕分け手段。
【請求項8】
前記物品支持体が、物品載置板部の下面中間部から延びるとともに前記摺動板部に連続する脚板部を有する請求項7に記載する物品仕分け手段。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−30972(P2012−30972A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−103957(P2011−103957)
【出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【出願人】(000003643)株式会社ダイフク (1,209)
【Fターム(参考)】