説明

物品管理システム及び情報処理装置

【課題】 店舗や倉庫において物品の存在位置等の管理を行うことができる物品管理システム及び情報処理装置を提供すること。
【解決手段】 本発明の物品管理システムでは、物品に付された無線タグを読み取り無線タグ読取情報を出力する無線タグ読取手段と、物品を載置する載置部に接近する対象物を検出し対象物位置情報を出力する対象物検出手段と、無線タグ読取手段が出力する無線タグ読取情報に基づいて物品の物品識別情報を取得する物品識別情報取得手段と、対象物位置情報と物品識別情報とを関連付けて物品の位置情報として出力する物品位置特定手段とを発明の構成として備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品、部品等の物品の管理を行う物品管理システム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗や倉庫における、商品、部品等の物品の管理に伴う作業は、店員や作業員等の作業をする者が目視により行っている。このような作業は手間がかかり効率的な作業を行うことが難しく、またミスも発生しやすいので、人的な作業を軽減するシステムが求められている。近年、RFID(Radio Frequency Identification)タグ等の無線タグが開発されている。このRFIDタグに商品の固有の識別コードを書き込み商品に装着し、店舗や倉庫において商品の管理を行う商品管理システムが、特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2001−031218号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1の商品管理システムは、商品に装着され商品に固有の識別コードを有するRFIDタグと信号をやりとりする読み取りユニットを、商品を陳列する各区画に設置し、各区画毎に個別のアドレスを付し、読み取りユニットから送信される識別コードとアドレスによって、商品の管理を行うものである。しかし特許文献1の商品管理システムは、読み取りユニットが設置される各区画のアドレスによって商品の位置を特定するので、商品を陳列する区画を大きく設定すると、各区画毎に設けられる読み取りユニット同士の間隔が広くなり商品の陳列位置の特定があいまいになり、また商品を陳列する区画を小さく設定すると、各区画毎に設けられる読み取りユニット同士の間隔が狭くなり読み取りユニット同士の相互干渉や隣の区画のRFIDタグを読み取ってしまう等の誤読が生じ、商品の陳列位置を正確に特定することが困難となる、等の課題を有している。
【0004】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、店舗や倉庫において物品の存在位置等の管理を行うことができる物品管理システム及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の物品管理システムでは、物品に付された無線タグを読み取り無線タグ読取情報を出力する無線タグ読取手段と、物品を載置する載置部に接近する対象物を検出し対象物位置情報を出力する対象物検出手段と、無線タグ読取手段が出力する無線タグ読取情報に基づいて物品の物品識別情報を取得する物品識別情報取得手段と、対象物位置情報と物品識別情報とを関連付けて物品の位置情報として出力する物品位置特定手段とを発明の構成として備えている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、店舗や倉庫において物品の存在位置等の管理を行うことができる物品管理システム及び情報処理装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
〔第1の実施形態〕
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
【0008】
図1は、本発明の第1の実施形態の物品管理システム90の構成を示した図である。物品管理システム90は、センサ部20(対象物検出手段)と、RFIDタグリーダ部40(無線タグ読取手段)、システム管理部60(情報処理装置)から構成されている。
【0009】
センサ部20は、例えば店舗の商品陳列棚1(載置部)の棚ごとに設置されるセンサ部20a、センサ部20b、センサ部20cから構成され、商品陳列棚1に陳列された商品2(物品)や商品陳列場所8(物品載置領域)に接近する対象物3を検出すると、各センサ部から対象物3までの距離を計測し対象物3の対象物位置データとしてシステム管理部60に送信する。なお、センサ部20a、センサ部20b、センサ部20cは、同じハードウェア構成で同じ機能を有するので、本発明の実施形態では、対象物検出手段としてセンサ部20bについて説明する。
【0010】
センサ部20bが対象物3までの距離を計測する方法としては、例えばセンサ部20bから対象物3に、波長0.7μm〜0.1mm程度の赤外線である赤外レーザ光からなる投射光30を投射し対象物3で反射される反射光31をセンサ部20bで検出し、投射光30を投射する時間と反射光31を検出する時間との時間差にもとづいて対象物3までの距離を計測する方法がある。検出対象となる対象物3としては、店舗の店員や商品を搬入搬出を行う作業員の手や腕、または商品自体が考えられる。また商品搬入搬出作業を行うロボット等のアーム部が考えられる。
【0011】
RFIDタグリーダ部40は、RFIDタグリーダ41とアンテナ42とから構成される。RFIDタグリーダ41はRFIDタグ43を読み取るための読取信号を変調し、この変調した読取電波44をアンテナ42から連続して発信する。そして、RFIDタグ43からの応答電波45をアンテナ42で受信する。アンテナ42の通信領域内に存在するRFIDタグ43から応答電波45を受信すると、その電波を復調し、応答データつまりRFIDタグ43に記憶されているタグの識別コードとなるタグコード、商品を識別する商品コードや商品名等の商品データから構成されるRFIDタグ読取データをRFIDタグリーダ41内に記憶する。
【0012】
システム管理部60は、センサ部20、RFIDタグリーダ部40とLANや専用回線等の通信回線80で接続され、各センサ部が出力した対象物3の対象物位置データやRFIDタグリーダ部40から取得したRFIDタグ読取データに基づいて処理を行う。
【0013】
図2は、物品管理システム90のセンサ部20bのハードウェア構成を示す図である。センサ部20bの各ハードウェアの制御を行う制御部であるMPU(Micro Processing Unit)21と、対象物3を検出するための投射光30を発する発光部22(投射部)、対象物3からの反射光31を検出する受光部23(検出部)、タイマ部26、ハードディスクやメモリ等の記憶部27と、システム管理部60とデータの送受信を行う通信部28と、電源部29等から構成される。
【0014】
図3は、物品管理システム90のRFIDタグリーダ部40のハードウェア構成を示す図である。RFIDリーダ41とアンテナ42から構成され、RFIDリーダ41は各ハードウェアの制御を行う制御部であるMPU(Micro Processing Unit)46と、タイマ部47、メモリ等の記憶部48と、システム管理部60とデータの送受信を行う通信部49と、電源部50、アンテナ42を介してRFIDタグ43と通信を行う無線通信部51等から構成される。RFIDリーダ41の記憶部48には、RFIDタグ43から受信するタグコード、商品コード、商品名を記憶するRFIDタグデータバッファ160が設けられる。RFIDタグ43はアンテナ52、無線通信部53、記憶部54から構成され、記憶部54にRFIDタグメモリテーブル115が設けられる。
【0015】
図4は、物品管理システム90のシステム管理部60のハードウェア構成を示す図である。各ハードウェアの制御を行う制御部であるMPU(Micro Processing Unit)61と、キーボードやマウス等の入力部62、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示器やプリンタ等の出力部63、ハードディスクやメモリ等の記憶部64、タイマ部65、センサ部20やRFIDタグリーダ部40、他のシステムとデータの送受信を行う通信部66と、電源部67等から構成される。記憶部64には、位置データテーブル100、有効領域テーブル110、RFIDタグデータテーブル120、物品位置特定テーブル130が設けられる。
【0016】
次に、物品管理システム90の対象物検出手段として機能するセンサ部20bを説明する。図5は、センサ部20bの構成を示した図である。センサ部20bは、発光部22(投射部)、受光部23(検出部)、筐体32、センサ制御部36等で構成される。筐体32は、例えば円筒状の形状で形成され、円周方向に沿って180度開口された円環状の透明窓34が設けられている。発光部22は、例えば、赤外レーザやLEDなどの光源等で構成され、受光部23は、例えば、フォトダイオードなどの光センサ等で構成される。
【0017】
センサ制御部36は、対象物位置算出手段として機能する。センサ制御部36は、MPU21、タイマ26、記憶部27、通信部28、電源部29等から構成され、発光部22の発光制御を行うとともに、センサ部20bと対象物3までの距離を計測し算出する。
【0018】
投射光30と反射光31による距離の算出方法は、例えば、発光部22から発する赤外レーザ光を短いパルス状の投射光30として発し、その反射光31を受光部23で検出し、投射光30を発した時間と反射光31を検出した時間の時間差、発してから検出するまでの往復時間と、基準となる投射光30と反射光31の速度とから距離を求める方法や、発光部22から発する赤外レーザ光を、一定周波数の正弦波で変調し、投射光30と反射光31の位相差から距離を求める方法が考えられる。位相差から距離を求める方法では、1周期以上の位相差が出る距離は測定できないので、予め決まっている検出領域から変調する周波数を決める必要がある。本実施形態では、センサ部20bは赤外レーザ光からなる投射光30により対象物3までの距離を計測するが、赤外レーザ光と同様に、周波数が約20kHz以上の音波である超音波を投射し、その反射波を検出し、超音波を投射した時間と反射波を検出した時間から対象物3までの距離を計測しても良い。
【0019】
センサ制御部36は、発光部22が投射光30を発した時間と受光部23が反射光31を検出した時間との時間差から、前述の方法を用いて、センサ部20bから対象物3までの距離を算出し、その算出した距離データとセンサ部20bを識別するセンサ識別データ、反射光31を検出した時間であるセンサ検出時間データとから構成される対象物位置データをシステム管理部60に送信する。システム管理部60は、センサ部20bから対象物位置データを受信するとそのデータに基づいて処理を行う。
【0020】
図6は、商品陳列棚1(載置部)にセンサ部20a、センサ部20b、およびセンサ部20cから構成されるセンサ部20を設置した状態を示した図である。各センサ部は、商品陳列棚1に陳列された商品2(物品)又は商品2の商品陳列場所8(物品載置領域)に接近する対象物3を検出する。センサ部20は、例えば商品陳列棚1の開口された商品出し入れ領域6(開口部)が存在する棚前面4側の棚周部5の側部に設置される。センサ部20a、センサ部20b、およびセンサ部20cから、横方向に向けて発せられる幅を有する投射光30によって、対象物3を検出する基準となる検出領域7a、検出領域7b、および検出領域7cが、商品出し入れ領域6の前面を帯状に覆うように形成される。
【0021】
図7は、商品陳列棚1を示す図である。本実施の形態では、商品陳列棚1の大きさは、センサ部20a、センサ部20b、およびセンサ部20cが設置される位置を結ぶ線を基準線11とすると、X軸方向に320cmとなる。センサ部20a、センサ部20b、およびセンサ部20cから発せられる投射光30による検出領域7a、検出領域7b、および検出領域7cは、商品陳列棚1の商品出し入れ領域6を帯状に覆うように形成されるため、商品陳列棚1に陳列された商品2又は商品陳列場所8に接近する対象物3だけで無く、商品陳列棚1が設置されている店内の柱や壁、といった検出対象とすべきでない固定された背景物9や、商品陳列棚1の横に位置する店員やお客、台車のような設備器具といった移動する背景物も検出してしまう。商品陳列棚1に陳列された商品2の位置を特定するのであるから、これらの背景物の位置データは検出対象から除外する必要がある。本実施の形態のシステム管理部60は、背景物の位置データを除外するために、検出領域7a、検出領域7b、および検出領域7cのうち、商品陳列棚1に該当する検出領域を有効な検出領域の上限値として定義し、この有効な検出領域である、有効検出領域12a、有効検出領域12b、および有効検出領域12c以外で検出された背景物の位置データを除外する処理を行う。
【0022】
図8は、システム管理部60の記憶部64に記憶する、対象物位置データテーブル100の構成を示す図である。対象物位置データテーブル100は、センサ識別データエリア101、距離エリア102、センサ検出時間エリア103、検出対象エリア104が設けられている。センサ部20a、センサ部20b、およびセンサ部20cから出力された各センサ部を識別するセンサ識別データと、距離データ、対象物を検出した検出時間データとからなる対象物位置データを、それぞれセンサ識別データエリア101、距離エリア102、センサ検出時間エリア103に記憶する。
検出対象エリア104は、有効情報抽出処理により検出対象とすると判断された位置データの場合は「1」を記憶し、検出対象としないと判断された位置データの場合は「0」を記憶する。検出対象エリア103のデータにより検出対象とするか判別することが可能となる。
【0023】
図9は、システム管理部60の記憶部64に記憶する、有効領域テーブル110の構成を示す図である。有効領域テーブル110は、有効領域記憶手段として機能し、センサ部20a、センサ部20b、センサ部20cがそれぞれ形成する検出領域7a、検出領域7b、検出領域7cのうち有効な検出領域である有効検出領域12a、有効検出領域12b、有効検出領域12cの大きさの上限値を記憶する。各センサ部の識別データを記憶するセンサ識別データエリア111、各センサ部が取り付けられた棚を識別する棚データを記憶する棚エリア112、各センサ部別の有効検出領域の上限値(領域情報)を記憶する上限値エリア113が設けられている。本実施の形態では、商品陳列棚1の大きさに該当する320cmを上限値として上限値エリア113に記憶する。上限値を超える位置データは、有効検出領域12a、有効検出領域12b、および有効検出領域12cより外側に存在する背景物9等が反射して算出された、検出対象外の背景物の位置データとして有効情報抽出処理により検出対象から除外される。
【0024】
図10は、RFIDタグ43の記憶部54に記憶する、RFIDタグメモリテーブル115の構成を示す図である。RFIDタグを識別するタグコードを記憶するタグコードエリア116、商品を識別する商品コードを記憶する商品コードエリア117、商品名を記憶する商品名エリア118が設けられている。
【0025】
図11は、RFIDタグリーダ41の記憶部48に記憶する、RFIDタグデータバッファ160の構成を示す図である。タグコードエリア161、商品コードエリア162、商品名エリア163が設けられている。
【0026】
図12は、システム管理部60の記憶部64に記憶する、RFIDタグデータテーブル120の構成を示す図である。RFIDタグ読取データエリア121、読取時間エリア122、相違データエリア123、更新状況エリア124が設けられている。
【0027】
図13は、システム管理部60の記憶部64に記憶する、物品位置特定テーブル130の構成を示す図である。対象物位置データを記憶する棚エリア131、距離エリア132、センサ検出時間エリア133と、タグコードエリア134、商品コードエリア135、商品名エリア136、更新状況エリア137が設けられている。
【0028】
図14は、表示画面140を示す図である。システム管理部60の出力部63の1つである液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示器に出力される。
【0029】
図15〜図18のフローチャートを用いて、物品管理システム90の処理について説明する。図15は、システム管理部60の制御部であるMPU61が実行するメイン処理のフローチャートを示す図である。システム管理部60のMPU61は、センサ部20が対象物3を検出した場合に行う対象物検出処理から割込みが発生するのを待機している(ステップS1)。
【0030】
ここで対象物検出処理を説明する。図16は、システム管理部60の制御部であるMPU61が実行する対象物検出処理のフローチャートを示す図である。対象物検出処理は、対象物位置情報取得手段として機能する。センサ部20a、センサ部20b、およびセンサ部20cから構成されるセンサ部20は、それぞれ対象物3の距離データを算出し、各センサ部を識別するセンサ識別データと距離データ、対象物3を検出した時間を示す検出時間データ等から構成される対象物位置データを送信する。システム管理部60は、センサ部20からセンサ部20が検出した対象物位置データを受信するのを待機している(ステップS31)。
【0031】
センサ部20のいずれかのセンサ部から対象物位置データを受信すると(ステップS31のYES)、受信した対象物位置データを対象物位置データテーブル100に記憶する(ステップS33)。対象物位置データのセンサ識別データをセンサ識別データエリア101に記憶し、距離データを距離エリア102に記憶し、検出時間データをセンサ検出時間エリア103に記憶する。
【0032】
次に、対象物位置データテーブル100の距離エリア102に記憶した距離データと、有効領域テーブル110の上限値エリア113に記憶した有効検出領域12(有効検出領域12a、有効検出領域12b、有効検出領域12c)の上限値データとを比較する(ステップS35)。
【0033】
対象物位置データテーブル100の距離エリア102に記憶した距離データが有効領域テーブル110の上限値エリア113に記憶した上限値データ以内か判断し(ステップS37)、距離データが上限値データ以内で無い場合は(ステップS37のNO)、対象物3は商品陳列棚1の有効検出領域12より外側で検出されたことになり、対象物位置データテーブル100の検出対象エリア104に「0」を記憶して(ステップS43)、対象物検出処理を終了する。
【0034】
距離データが上限値データ以内である場合は(ステップS37のYES)、対象物3は商品陳列棚1の有効検出領域12の範囲内で検出されたものであり、対象物位置データテーブル100の検出対象エリア104に「1」を記憶する(ステップS39)。そして、メイン処理に対して割込みを発生し(ステップS41)、対象物検出処理を終了する。
【0035】
対象物検出処理では、対象物位置データ(センサ識別データ、距離データ、検出時間データ)を対象物位置データテーブル100に記憶するとともに、対象物3が検出された位置がセンサ部20(センサ部20a、センサ部20b、センサ部20c)の有効検出領域12(有効検出領域12a、有効検出領域12b、有効検出領域12c)の範囲内か判断し、その結果を記憶する。これは、商品陳列棚1に陳列された商品2又は商品陳列場所8に接近する対象物3のみを検出対象とするためである。これにより、商品陳列棚1の周辺を移動する店員やお客、商品陳列棚1の周辺の柱や壁、設備器具等の、商品2に接近する対象物として検出するのに必要では無い背景物9の位置データを、検出対象から除外することが可能となる。
【0036】
図15のフローチャートに戻り、対象物検出処理から割込みが発生すると(ステップS1のYES)、RFIDタグ読取処理を実行する(ステップS3)。
【0037】
図17は、システム管理部60の制御部であるMPU61が実行する、RFIDタグ読取処理のフローチャートを示す図である。RFIDタグ読取処理は物品識別情報取得手段及び無線タグ読取情報取得手段として機能する。物品管理システム90が起動すると、RFIDタグリーダ部40はRFIDタグ43を読み取るための読取電波44をアンテナ42から連続して発信する。そしてRFIDタグ34からの応答電波45を受信するとその電波から、RFIDタグ43の記憶部54に記憶されているタグコード、商品コード、商品名の各データを読み取り、これらのデータで構成されるRFIDタグ読取データをRFIDタグリーダ41の記憶部48に設けられるRFIDタグデータバッファ160に記憶する。このとき読み取ったタグコードでRFIDタグデータバッファ160を検索し、同一のタグコードを記憶している場合は読み取ったRFIDタグ読取データを破棄し、同一のタグコードを記憶していない場合は読み取ったRFIDタグ読取データを記憶している。同一のコードが存在しないタグコードをこのように処理することで重複データの読み取りを防止することが可能となる。
【0038】
システム管理部60は、タイマ65を起動させ(ステップS51)、RFIDタグリーダ部40にRFIDタグリーダ部40が読取ったRFIDタグ読取データの送信を要求する(ステップS53)。RFIDタグリーダ部40は、システム管理部60よりRFIDタグ読取データの送信を要求されると、RFIDタグリーダ41の記憶部48に設けられたRFIDタグデータバッファ160に記憶しているRFIDタグ読取データをシステム管理部60に送信する。
【0039】
システム管理部60は、RFIDタグリーダ部40からRFIDタグ読取データを受信すると(ステップS55)、RFIDタグデータテーブル120に記憶している前回のRFIDタグ読取データと比較し(ステップS57)、受信したRFIDタグ読取データと前回のRFIDタグ読取データとに相違が有るか判断を行う(ステップS59)。なお、本実施形態では、タグコード、商品コード、商品名から構成されるRFIDタグ読取データを比較し判断対象としたが、タグコードは同一のコードが存在しない様に使用されるので、タグコードのみを比較し判断対象としても良い。
【0040】
受信したRFIDタグ読取データと前回のRFIDタグ読取データとに相違が無いと判断すると(ステップS59のNO)、次にタイマが所定時間を経過しているか判断する(ステップS73)、タイマが所定時間を経過していないと判断すると(ステップS73のNO)、ステップS53に戻りステップS53〜ステップS59の処理を繰り返す。タイマが所定時間を経過していると判断すると(ステップS73のYES)、タイマを停止しリセットする(ステップS75)。そして受信したRFIDタグ読取データをRFIDタグデータテーブル120に記憶する(ステップS77)。受信したRFIDタグ読取データのタグコード、商品コード、商品名をRFIDタグデータテーブル120のRFIDタグ読取データエリア121に記憶し、RFIDタグ読取データをRFIDタグリーダ部40から受信した時間である読取時間データを読取時間エリア122に記憶する。相違データエリア123、更新状況エリア124にはデータを記憶しない。そしてRFIDタグ読取処理を終了する。
【0041】
ステップS59にて、受信したRFIDタグ読取データと前回のRFIDタグ読取データとに相違が有ると判断すると(ステップS59のYES)、タイマを停止しリセットし(ステップS61)、受信したRFIDタグ読取データをRFIDタグデータテーブル120に記憶する(ステップS63)。受信したRFIDタグ読取データのタグコード、商品コード、商品名をRFIDタグデータテーブル120のRFIDタグ読取データエリア121に記憶し、RFIDタグ読取データをRFIDタグリーダ部40から受信した時間である読取時間データを読取時間エリア122に記憶する。そして前回のRFIDタグ読取データと相違するRFIDタグ読取データを相違データエリア123に記憶する(ステップS65)。
【0042】
次に相違データエリア123に記憶したRFIDタグ読取データは、前回のRFIDタグ読取データと比べて追加されたデータなのか消去されたデータなのか判断を行う(ステップS67)。最新のRFIDタグ読取データと前回のRFIDタグ読取データとを比較し、最新のRFIDタグ読取データに存在し前回のRFIDタグ読取データに存在しないデータであれば追加されたデータであり、前回のRFIDタグ読取データに存在し最新のRFIDタグ読取データに存在しないデータであれば消去されたデータである。
追加されたデータではないと判断すると(ステップS67のNO)、RFIDタグデータテーブル120の更新状況エリア124に「0」を記憶し(ステップS71)、RFIDタグ読取処理を終了する。更新状況エリア125に「0」を記憶することは、そのタグコードを記憶するRFIDタグ43がRFIDタグリーダ部40の通信領域内である商品陳列棚1から除かれたことを意味する。追加されたデータであると判断すると(ステップS67のYES)、RFIDタグデータテーブル120の更新状況エリア124に「1」を記憶し(ステップS71)、RFIDタグ読取処理を終了する。更新状況エリア125に「1」を記憶することは、そのタグコードを記憶するRFIDタグ43がRFIDタグリーダ部40の通信領域内である商品陳列棚1にあらたに加えられたことを意味する。
【0043】
RFIDタグ読取処理では、新たに読み取ったRFIDタグ43があれば、「追加」を意味する「1」をRFIDタグデータテーブル120の更新状況エリア124に記憶し、読み取れなくなったRFIDタグ43があれば、「消去」を意味する「0」を更新状況エリア124に記憶する。これはRFIDタグリーダ部40の通信領域内である商品陳列棚1に商品2が持ち込まれたのか、又は商品2が持ち去られたのかRFIDタグ43の読取結果から判断する為である。また、RFIDタグデータテーブル120の更新状況エリア124に「1」又は「0」を記憶していることは、RFIDタグ43の読取結果であるRFIDタグ読取データに変化が有るということを意味する。
【0044】
図15のフローチャートに戻り、RFIDタグ読取処理の結果、RFIDタグ読取データに変化が有るか判断を行う(ステップS5)。つまり、RFIDタグデータテーブル120に記憶している最新のRFIDタグ読取データの更新状況エリア124に「1」又は「0」を記憶しているか、判断を行う。RFIDタグ読取データに変化が無い場合、つまり更新状況エリア124に「1」又は「0」を記憶していない場合は(ステップS5のNO)、対象物3の検出が有るにもかかわらずRFIDタグ43の読取結果に変化が無いことになり、センサ部20又はRFIDタグリーダ部40、RFIDタグ43の故障の可能性が考えられる。エラー音やメッセージ等の警告情報を音声又は表示で出力して店員に報知し(ステップS9)、ステップS1に戻る。
【0045】
ステップS5において、RFIDタグ読取データに変化が有る場合、つまりRFIDタグデータテーブル120に記憶している最新のRFIDタグ読取データの更新状況エリア124に「1」又は「0」を記憶している場合は(ステップS5のYES)、物品位置特定処理を実行する(ステップS7)。
【0046】
図18は、システム管理部60の制御部であるMPU61が実行する、物品位置特定処理のフローチャートを示す図である。
物品位置特定処理は物品位置特定手段として機能する。まず対象物位置データテーブル100の検出対象エリア104に「1」を記憶している対象物位置データを物品位置特定テーブル130に記憶する(ステップS91)。センサ識別データはそのデータに対応する棚データを有効領域テーブル110の棚エリア112から取得し、取得した棚データを棚エリア131に記憶し、距離データは距離エリア132に記憶し、検出時間データはセンサ検出時間エリア133に記憶する。
【0047】
次に、センサ検出時間エリア133の検出時間データと、RFIDタグデータテーブル120の読取時間エリア122に記憶している最新のRFIDタグ読取データの読取時間データとを比較する(ステップS93)。センサ検出時間エリア133の検出時間データと読取時間エリア122の読取時間データとの差が所定時間以内か判断する(ステップS95)。所定時間以内では無いと判断すると(ステップS95のNO)、対象物3の検出が有るにもかかわらず所定時間以内にRFIDタグ43の読取結果に変化が無いことになり、センサ部20又はRFIDタグリーダ部40やRFIDタグ43の故障の可能性が考えられる。エラー音やメッセージ等の警告情報を音声又は表示で出力して店員に報知し(ステップS101)、物品位置特定処理を終了する。ステップS95の判断処理は、例えば予め所定時間として3秒を設定しておくと、対象物3を検出してから3秒以内にRFIDタグ43の読取結果に変化が無い場合は警告情報を出力することが可能となる。
【0048】
センサ検出時間エリア133の検出時間データと読取時間エリア122の読取時間データとの差が所定時間以内と判断すると(ステップS95のYES)、そのRFIDタグ読取データをステップS91で記憶した対象物位置データと関連付けて物品位置特定テーブル130に記憶する(ステップS97)。RFIDタグデータテーブル120の相違データエリア123に記憶しているタグコードを物品位置特定テーブル130のタグコードエリア134に記憶し、相違データエリア123に記憶している商品コードを商品コードエリア135に記憶し、相違データエリア123に記憶している商品名データを商品名エリア136に記憶し、更新状況エリア124に記憶している更新状況データを更新状況エリア137に記憶する。
【0049】
次に、物品位置特定テーブル130に記憶した対象物位置データとRFIDタグ読取データに基づいて、商品陳列棚1に載置された商品2とその特定された位置データとから構成される物品位置特定情報を出力する(ステップS99)。図13の表示画面140は、物品位置特定情報の出力の一例である。
物品位置特定テーブル130の更新状況エリア137に追加を意味する「1」を記憶している場合は、商品陳列棚1(載置部)に加えられた商品2(物品)の位置情報と、加えられた時間情報、商品2を識別する商品名等の商品データ、加えられたことを示す「追加」の表示情報が、物品位置特定情報としてシステム管理部60の出力部63である表示部に表示出力される。物品位置特定テーブル130の更新状況エリア137に消去を意味する「0」を記憶している場合は、商品陳列棚1(載置部)から除かれた商品2(物品)の位置情報と、除かれた時間情報、商品2を識別する商品名等の商品データ、除かれたことを示す「消去」の表示情報が、物品位置特定情報としてシステム管理部60の出力部63である表示部に表示出力される。この物品位置特定情報により店員は物品の存在位置等を目視により管理することが可能となる。そして物品位置特定処理を終了し、対象物検出処理からの割り込みを再び待機する(ステップS1)。
【0050】
なお、物品位置特定情報の出力形態として表示部に表示出力する実施形態を説明したが、物品位置特定情報の出力形態はこれに限定する必要は無く、物品位置特定テーブル130に記憶している物品位置特定情報をデータのまま他のソフトウェアに出力して、他のソフトウェア等において物品の存在位置を管理するようにしても良い。また、物品位置特定情報をプリンタ等の印字手段により印字出力してレポート等で物品の存在位置を管理するようにしても良い。
【0051】
このように本発明の第1の実施形態によれば、センサ部20の対象物検出手段が出力する対象物位置データにより商品陳列棚1に載置される商品2の位置情報を特定し、RFIDタグリーダ部40の無線タグ読取手段が出力するRFIDタグ読取データにより商品2の識別情報を特定し、対象物位置データとRFID読取データとを関連付けることにより、商品陳列棚1に載置される商品2の位置情報と識別情報を出力することが可能となる。特に物品の位置情報は、無線タグ読取手段とは異なる対象物検出手段で検出しているので、無線タグ読取手段による電波の干渉や誤読が発生すること無く、確実に物品の位置を特定することが可能となる。
【0052】
〔第2の実施形態〕
図19を用いて、本発明の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と共通する説明は省略する。第1の実施形態では、RFIDタグリーダ部40は、システム管理部60が起動すると略同時に動作する実施形態で説明したが、第2の実施形態では、対象物検出処理から割込み処理が発生した場合にRFIDタグリーダ部40が起動する実施形態として説明する。
【0053】
図19は、システム管理部60の制御部であるMPU61が実行するメイン処理のフローチャートを示す図である。システム管理部60のMPU61は、センサ部20から対象物位置データを受信し対象物検出処理から割込みが発生するのを待機している(ステップS121)。対象物検出処理は第1の実施形態と共通するので、説明は省略する。
【0054】
対象物検出処理から割込みが発生すると(ステップS121のYES)、RFIDタグリーダ部40を起動させる(ステップS123)。
RFIDタグリーダ部40が起動するとRFIDタグ読取処理を実行する(ステップS125)。RFIDタグ読取処理は第1の実施形態と共通するので、説明は省略する。
【0055】
RFIDタグ読取処理が終了すると、RFIDタグリーダ部40を停止させる(ステップS127)。次にRFIDタグ読取処理の結果、RFIDタグ読取データに変化が有るか判断を行う(ステップS129)。つまり、RFIDタグデータテーブル120に記憶している最新のRFIDタグ読取データの更新状況エリア124に「1」又は「0」を記憶しているか、判断を行う。
RFIDタグ読取データに変化が無い場合、つまり更新状況エリア124に「1」又は「0」を記憶していない場合は(ステップS129のNO)、対象物3の検出が有るにもかかわらずRFIDタグ43の読取結果に変化が無いことになり、センサ部20又はRFIDタグリーダ部40、RFIDタグ43の故障の可能性が考えられる。エラー音やメッセージ等の警告情報を音声又は表示で出力して店員に報知し(ステップS133)、ステップS121に戻る。
【0056】
ステップS129において、RFIDタグ読取データに変化が有る場合、つまりRFIDタグデータテーブル120に記憶している最新のRFIDタグ読取データの更新状況エリア124に「1」又は「0」を記憶している場合は(ステップS5のYES)、物品位置特定処理を実行する(ステップS131)。物品位置特定処理は第1の実施形態と共通するので、説明は省略する。
物品位置特定処理を終了すると、対象物検出処理からの割り込みを再び待機する(ステップS121)。
【0057】
このように本発明の第2の実施形態によれば、センサ部20の対象物検出手段が出力する対象物位置データにより商品陳列棚1に載置される商品2の位置情報を特定し、RFIDタグリーダ部40の無線タグ読取手段が出力するRFIDタグ読取データにより商品2の識別情報を特定し、対象物位置データとRFID読取データとを関連付けることにより、商品陳列棚1に載置される商品2の位置情報と識別情報を出力することが可能となる。特に物品の位置情報は、無線タグ読取手段とは異なる対象物検出手段で検出しているので、無線タグ読取手段による電波の干渉や誤読が発生すること無く、確実に物品の位置を特定することが可能となる。
【0058】
また、対象物検出手段から割込みが発生した場合にRFIDタグリーダ部40を起動し、RFIDタグ読取処理が終了するとRFIDタグリーダ部40を停止するので、対象物検出手段が対象物3を検出した場合にのみ無線タグ読取手段を起動しRFIDタグ43を読み取ることになり、RFIDタグリーダ部40の消費電力を抑えランニングコストが安価なシステムを構築することが可能となる。
【0059】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。
【0060】
例えば、本実施の形態では、小売店等の店舗における商品等の物品の管理を行う物品管理システムに本発明を適用したがこれに限定する必要は無く。倉庫等の部品、部材等の物品の管理を行う物品管理システムに本発明を適用しても良い。
【0061】
また、本実施形態では、商品を陳列する棚を上下に配置した縦型の商品陳列棚に本発明を適用したがこれに限定する必要は無く、略水平に複数の商品を区切って陳列する平台やワゴン等の商品陳列台に本発明を適用しても良い。
【0062】
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるシステム構成を示す図。
【図2】同実施形態におけるセンサ部のハードウェア構成を示す図。
【図3】同実施形態におけるRFIDタグリーダ部のハードウェア構成を示す図。
【図4】同実施形態におけるシステム管理部のハードウェア構成を示す図。
【図5】同実施形態におけるセンサ部の構成を示す図。
【図6】同実施形態におけるセンサ部と商品陳列棚の構成を示す図。
【図7】同実施形態におけるセンサ部と商品陳列棚の構成を示す図。
【図8】同実施形態における対象物位置データテーブルのデータ構造を示す図。
【図9】同実施形態における有効領域テーブルのデータ構造を示す図。
【図10】同実施形態におけるRFIDタグメモリテーブルのデータ構造を示す図。
【図11】同実施形態におけるRFIDタグデータバッファのデータ構造を示す図。
【図12】同実施形態におけるRFIDタグデータテーブルのデータ構造を示す図。
【図13】同実施形態における物品位置特定テーブルのデータ構造を示す図。
【図14】同実施形態におけるシステム管理部の出力部の表示画面を示す図。
【図15】同実施形態における物品管理システムのメイン処理の処理手順を示す流れ図。
【図16】同実施形態における対象物検出処理の処理手順を示す流れ図。
【図17】同実施形態におけるRFIDタグ読取処理の処理手順を示す流れ図。
【図18】同実施形態における物品位置特定処理の処理手順を示す流れ図。
【図19】本発明の第2の実施形態における物品管理システムのメイン処理の処理手順を示す流れ図。
【符号の説明】
【0064】
1 商品陳列棚
2 商品
3 対象物
7a〜7c 検出領域
8 商品陳列場所
12a〜12c 有効検出領域
20a〜20c センサ部
30 投射光
31 反射光
40 RFIDタグリーダ部
43 RFIDタグ
60 システム管理部
64 記憶部
80 通信回線
90 物品管理システム
100 対象物位置データテーブル
110 有効領域テーブル
115 RFIDタグメモリテーブル
120 RFIDタグデータテーブル
130 物品位置特定テーブル
160 RFIDタグデータバッファ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品に付された無線タグを読み取り無線タグ読取情報を出力する無線タグ読取手段と、
前記物品を載置する載置部に接近する対象物を検出し対象物位置情報を出力する対象物検出手段と、
前記無線タグ読取手段が出力する前記無線タグ読取情報に基づいて前記物品の物品識別情報を取得する物品識別情報取得手段と、
前記対象物位置情報と前記物品識別情報とを関連付けて前記物品の位置情報として出力する物品位置特定手段と
を備えたことを特徴とする物品管理システム。
【請求項2】
前記物品位置特定手段は、前記対象物検出手段が対象物を検出した時間と前記無線タグ読取手段が無線タグを読み取った時間との差が所定時間以内である場合に、前記対象物位置情報と前記物品識別情報とを関連付けて出力することを特徴とする請求項1記載の物品管理システム。
【請求項3】
前記物品位置特定手段は、前記物品を載置する載置部へ物品が加えられたか又は除かれたかを判断し、物品が加えられたと判断した場合は加えられた物品の位置情報として出力し、物品が除かれたと判断した場合は除かれた物品の位置情報として出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物品管理システム。
【請求項4】
前記対象物検出手段が対象物を検出した時間から所定時間以内に、前記無線タグ読取手段が読み取った無線タグ読取情報に変化が無い場合に、警告情報を出力することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の物品管理システム。
【請求項5】
前記無線タグ読取手段は、前記対象物検出手段から対象物位置情報を取得した場合に前記無線タグの読取を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の物品管理システム。
【請求項6】
無線タグ読取手段から物品に付された無線タグの無線タグ読取情報を取得する無線タグ読取情報取得手段と、
対象物検出手段から前記物品を載置する載置部に接近する対象物の対象物位置情報を取得する対象物位置情報取得手段と、
前記無線タグ読取情報に基づいて前記物品の物品識別情報を取得する物品識別情報取得手段と、
前記対象物位置情報と前記物品識別情報とを関連付けて前記物品の位置情報として出力する物品位置特定手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−190881(P2009−190881A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−35807(P2008−35807)
【出願日】平成20年2月18日(2008.2.18)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】